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    元スレほむら「結局残ったのは巴マミのソウルジェムとまどかの抜け殻だけだった」

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    みんなの評価 : ★★★
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    251 = 9 :

    >>モチベ全部持っていかれて書けなくなる

    良作過ぎると本編に満足して書き溜め中に書く気失せるとか。特にネタがかぶった場合がヤバイ。
    いや、投下し始めたのは何があっても書ききるつもりだけど。

    252 :

    やっぱここだったかwwww
    乙です
    まどまどマジまどっち

    253 :

    今日中に書き上げたらみんなハッピーさ

    254 :

    お疲れ様でした

    255 :

    もうまどかがヒロイン通り越してお付きの妖精に見えてきた

    256 = 9 :


    あれから、
    QBが来たら撃退するため、この時間軸のまどかの周辺の監視は続けていたのだが、

    まどか「暁美さん?」

    ほむら「……ほむらで良いわ」

    部屋の窓の外で様子を伺っていたのが見つかってしまったのだ。

    まどか「あの、何をしてるの?」

    ほむら「気にしないで」

    まどか「無理だよ。気になるよ」

    ほむら「……」

    まどか「昨日も来てたよね?」

    別の時間軸でもまどかは気配を感じてたのかもしれない。
    今回はネタを既にばらしてしまったのでまどかが怖がらず、窓を開けて確認したってところか。
    ほむらの方も、既に面識があるってことで気が緩んでいたことは否めない。

    まどか「もしかして、わたしを魔法少女にしたくないってことと関係あるの?」

    ほむら「……そうよ」

    まどか「話、聞いてもいいよね?」

    ちなみに、今日はもう一人のまどかは連れていない。

    257 = 9 :


    どうしてこうなった。

    ほむらはまどかの部屋で紅茶をすすっていた。

    まどか「……それじゃ、わたしが騙されないようにわたしのところに来るそのQBを追い払ってたんだ」

    ほむら「そういうことになるわね」

    まどか「どうしてそこまでしてくれるの?」

    ほむら「そうね……」

    幸いQBはここには居ない。
    まどかだけに話すのなら大丈夫であろう。

    ほむら「時が来るまで絶対に他言しないと約束してくれるなら、
         もう一つ魔法少女の真実を教えてあげる」

    ここでこれを話しておくことはまどかを魔法少女にしないための大きな抑止力になる。

    まどか「……え?」

    ほむら「これから話すことを、この先、たとえ相手が私以外の魔法少女だったとしても、
         決してみだりに話さないって、それを約束してくれる?」

    まどか「それが、わたしを魔法少女にしたくない理由なんだよね?」

    ほむら「そうよ」

    まどか「わかった。約束する」

    258 = 9 :


    ほむら「魔法少女が魔女を狩り続けなければいけない理由を覚えてるかしら?」

    まどか「えっと、魔法を使うとソウルジェムが濁るから……」

    ほむら「そうね。それから魔女狩りをしてなくても少しずつ濁のよ。
         それを浄化して魔力を回復するために魔女が落とすグリフシードが必要。
         じゃあ浄化しないとどうなるかは?」

    まどか「魔法が使えなくなっちゃう?」

    ほむら「そうね。普通、魔法少女はそう思ってるわ」

    まどか「……違うの?」

    ほむら「違うわ。前に話したわよね。ソウルジェムには魔法少女の魂が宿っているって。
         そのソウルジェムが汚れ切るのよ。
         魔法が使えなくなるだけですむと思う?」

    まどか「し、死んじゃうの?」

    ほむら「いいえ、もっと酷いことになるわ。
         汚れ切ったソウルジェムは魔女を生み出す。魔法少女は魔女になってしまうの」

    まどか「……え!? 魔女って、……魔女だよね?」

    ほむら「そうよ。魔法少女が戦う相手の魔女よ」

    まどか「それじゃ……、え? でも……」

    ほむら「全部じゃないわ。魔女の使い魔が魔女になることもあるから」

    まどか「それじゃあ、魔法少女はいつか必ず魔女になっちゃうってこと?」

    ほむら「そう。それは避けられない運命よ」

    259 = 9 :


    まどか「暁美さ……ほむら、ちゃんも?」

    ほむら「ええ」

    まどか「QBはそれを知ってて、女の子を魔法少女にしてるの?」

    ほむら「そうよ。でもQBはこのことは契約するとき絶対に話さないわ。
         それはそう。一つの願い事と引き換えに完全な破滅への道が待ってるなんて、
         判ったら誰も契約なんてしないでしょうし」

    まどか「あの、QBはどうしてそんな酷いことするの?」

    ほむら「エネルギーを回収するためって言ってたわ。
         それが宇宙の寿命を延ばすことになるんですって」

    まどか「う、宇宙??」

    ほむら「魔法少女の願いによって生まれる希望という感情を、
         絶望に転じるのが一番効率が良いエネルギーの回収方法って言ってたわ。
         魔女っていうのは絶望した魔法少女の呪いなのよ」

    ほむら「多分、殆んどの魔法少女はそのことを知らずに魔女と戦っている」

    ほむら「それについて彼らは『酷い』なんて欠片も思っていないわ。
         彼らにとっては宇宙の為になるんだから『良いこと』なの。
         人間の良識とか常識っていうのが全く通用しない、そういう連中なの」

    まどか「……」

    ほむら「判ってくれたかしら?」

    まどか「よく判らないよ。ううん言葉は理解は出来てると思う。でも……」

    ほむら「それで良いわ。いっぺんに色々なこと話して混乱したかもしれないけれど、
         今は知識として覚えておいて」

    260 = 9 :


    そして初登校の前夜、
    まどか――これは前の時間軸から連れて来たまどかであるが――と、こんな会話があった。

    まどか「ねえほむらちゃん。わたしもっと役に立ちたい」

    ほむら「別にいらないわよ」

    まどか「一緒にいるだけで、励みになるって言ってくれたのは嬉しいよ?
          でも、付いて行く時はいつも盾の中で出られないのってちょっと……」

    ほむらは毎日この時間軸のまどかの監視活動をしているわけだが、
    その中で何回かは、いつかのように彼女を伴って出かけていた。

    ほむら「あなたの気持ちはわかるけど、危険なことはさせられないわ」

    まどか「何か無いのかな?」

    『無いのかな』と聞かれれば、
    それはほむらだって魔法による攻撃力が殆んど無いから、
    一般の武器弾薬で補っているわけで、そういう意味で言ったら『無いことはない』のだ。

    けれど彼女にそれらが上手く扱えるかといったら甚だ疑問であるし、
    もし扱えたとしても、ほむらは彼女にそのようなものを持たせたくなかった。

    ほむら「じゃあ、今度、QBを追い詰めるのを手伝ってみる?」

    まどか「本当?」

    結界に入るわけでないし、立ち回るだけのおとり役ならばそうそう危険も無いであろう。
    考えようによってはまどかと接触を計ろうとするQBをかく乱するにこれほどの適任者は他にない。

    要は使い方である。
    使わなければどんなカードも無いも同然だ。
    この辺でこのカードは使い始めても良いのかもしれない。

    261 = 9 :


    そして初登校の日。

    ほむら「じゃあ、放課後に合流しましょ」

    まどか「うん」

    まどか「付いて行きたい」と言ったが、
    学校では長時間まどかを収納空間に閉じ込めることになってしまう。

    だから、まどかには家で待機してもらって、
    放課後の時間までに変装して学校まで来るように言った。

    ――――
    ――

    朝の自己紹介は、まどかと目が合って向こうから愛想笑いしてきたくらいで、
    特に変わったことも無かった。

    さやか「ねえまどか、あの転校生、知り合い?」

    まどか「う、うん。ちょっとね……」

    そして今は最初の休み時間。
    美樹さやかと話しているのは、もちろんこの時間軸の鹿目まどかだ。

    ほむらは興味津々と集まったクラスメイトの輪から抜け出してまどかの席に向かった。

    ほむら「鹿目まどかさん。ちょっと良いかしら?」

    さやか「なに? 転校生、まどかに何の用?」

    ほむら「保健室に案内して欲しいのだけど。あなた、保険係りなのでしょう?」

    まどか「あ、うん。判ったよ。じゃ、さやかちゃん、ちょっと行ってくるね?」

    262 = 9 :


    並んで廊下を歩いていく。

    まどか「えっと、同じクラスだね」

    ほむら「そうね」

    まどか「なんか嬉しいよ」

    ほむら「そう」

    まどかからすれば、『いきなり押しかけて訳のわからない話をした変な人達』のはずだが、
    嫌われていないようで少し安心した。

    まどか「……」

    その時、まどかがなにやら言いたそうにしていることに気付いた。

    ほむら「どうしたの?」

    まどか「……あのまどかさんって、本当に未来の私なのかなって」

    ほむら「信じなくても良いから今は知識として知っておいてって言ったわ」

    まどか「そうじゃなくってお話の内容は……、まだよく判らないんだけど、
         あの『まどかさん』って、未来のわたしっていう実感がわかなくって。
         なんか、『わたし』みたいなんだけど、
         私とそっくりな『別の人』って感じもして……」

    本当に“他人で騙そうとしてる”なんて思っていたらこんな言い方はしないだろう。
    『真実と仮定した上での疑問』といったところか。

    263 = 9 :


    ほむら「それは、あなとは違う経験をしているからだと思うわ」

    まどか「わたしもあんな風になれるのかな?」

    ほむら「あんな風?」

    まどか「なんか明るくて積極的で、
         顔は同じなのに地味でダメダメなわたしと違って魅力的な女の子って感じがしたから」

    ほむら(そうだったかしら?)

    実はほむらはあまり違いを感じていなかった。
    違っていても『今は元気が無い』・『今日は張り切ってる』程度の差で、
    まどか自体に対する認識が変わるわけでは無かったから。

    ほむら「今のままでもあなたは十分魅力的よ」

    まどか「あはは。ありがとう。お世辞でもうれしいよ」

    ほむら「お世辞じゃないわ。あなたは魔法なんて無くたって大丈夫。
         そのことを絶対忘れないで」

    まどか「う、うん……」

    264 = 9 :

    いったん終了。
    日付が変わってからもう少し投下します。

    265 :

    おちゅ

    266 :


    放課後になって、まどかが友人達と帰ったのを確認してから、
    ほむらも教室を出た。

    このあとまどかと合流する予定である。
    もちろん“一つ前の別の時間軸から連れてきたまどか”だ。

    ほむら「待ったかしら?」

    まどか「今来たところだよ」

    まどかは髪は下ろし、深めの帽子に伊達眼鏡というステロタイプな変装をしていた。

    ほむら「また知り合いに抱きついたりしてないでしょうね?」

    まどか「してないよ。そんなこと」

    ほむら「ならいいわ。急ぎましょ」

    まどか「QBをいじめにいくの?」

    ほむら「いじめって、あなた、QBが何をしているのかわかっているでしょ?」

    まどか「わかってるけど、でもなんとか仲良く出来ないかなーって考えちゃうよ」

    ほむら「無理よ。人の価値観が全く通用しない生物相手に相互理解なんてありえないわ」

    まどか「お話できるのに判り合えないなんてよくわかんないよ……」

    ほむら「たとえ可能性があったとしても、ものすごく時間がかかるでしょうね。
         私たちにはそんな余裕はないわ。さ、行きましょ」

    まどか「うん……」

    267 = 9 :


    早速だがQBを追っていた。

    まどか「こ、殺しちゃうの?」

    ほむら「殺したら次のが現れるわ。動きを止めるのよ!」

    まどか「捕まえればいいんだね?」

    ほむら「そうよ!」

    まどか「わたし向こうに回るね!」

    ほむら「無茶はしないで!」

    まどか「わかってる!」

      ~~


    QB「キミは、鹿目まどかじゃないか?」
      
    まどか「残念。わたしはまどまだよ!」

    QB「言っていることが判らないよ。どうしてキミがあの子と一緒にいたんだい?」

    まどか「さぁ、どうしてでしょう?」

    QB「ボクは君にお願いがあって来たんだけどな」

    ほむら「そこまでよ」

    時間停止を利用して近づいたほむらはQBを捕獲した。

    268 = 9 :


    まどか「ほむらちゃん、その持ち方は酷いと思う」

    ほむらは前回と同じように尻尾を掴んで持ち上げていた。

    ほむら「これで十分よ」

    QB「……キミはボクにこの仕打ちの説明をしてくれるのかい?」

    ほむら「絶望的なほど価値観の違うあなたに、説明は無意味だわ」

    QB「君は魔法少女だよね。だったらボクの立場も理解しているはずなんだけど、
       キミも認識の相違からくる判断ミスを他者のせいにして憎悪をもった人間なのかい?」

    ほむら「黙りなさい」

    そう言って銃口をそいつの口らしきところに押し付けた。

    まどか「ほむらちゃん……」

    ほむら「まどか、あなたの役目はもう終わったわ」

    まどか「え?」

    ほむら「面倒なことになる前に帰って」

    まどか「でも面倒なことって?」

    まどかがそう発言したと同時、
    一瞬にして、ほむらとまどかは一緒にリボンでぐるぐる巻きに拘束され、身動きが取れなくなってっしまった。

    269 = 9 :


    ほむら「だから言ったのに……」

    まどか「言うの遅いよほむらちゃん」

    マミ「私のお友達をいじめるなんていけない子達ね?」

    暗い廊下の奥から現れたのは金髪縦ロールが特徴的な魔法少女、巴マミだ。

    まどか「あ! マミさん!」

    マミ「あら? あなたどこかで会ったかしら?」

    ほむら(まどか、話がややこしくなるからあなたは喋らないで)

    まどか(えー)

    マミ「なあに? 内緒話かしら?」

    ほむら「……」

    マミ「最近QBを追い回してるっていうのはあなた達?」

    ちなみに捕縛されたときにほむらの手から拳銃とQBの尻尾は離れてしまている。

    270 = 9 :


    QB「いつもボクを追いかけていたのは髪の長い子の方だよ」

    マミ「あら? そうなの?」

    まどか「あ、あの……」

    ほむら(黙って!)

    QB「ボクが判らないのは鹿目まどか、キミがこの子と一緒にいることさ」

    マミ「あら、鹿目さんっていったら……」

    QB「ほむらと言ったね?
       キミはボクが鹿目まどかに会うのを邪魔してたんじゃないのかい?」

    ほむら「その通りよ」

    マミ「じゃあ、こっちの子がQBが見つけたといってた?」

    QB「そうなんだ。鹿目まどか。キミは魔法少女になれる資質を持った人間だ。
       ボクと契約して魔法少女になってよ!」

    まどか「お断りだよ!」

    271 = 9 :


    ほむら「縛り付けたままだなんて、とても人にものをお願いする態度には見えないわね」

    マミ「あら? それは失礼したわ」

    そういって巴マミは捕縛を解いた。変身を解かないのはほむらを警戒しているのだろう。

    QB「鹿目まどか。いきなり断るなんて、この子に何か言われたのかい?
       断る前に、ボクの話も一度聞いてみて欲しいな。
       考えるのはそれからでも遅くないと思わないかい?」

    まどか「無駄だよ。わたしは簡単には騙されないんだから!」

    QB「やれやれ。ボクには『騙す』という概念が判らないんだけどね」

    マミ「……ほむらさんだったかしら? 会うのは二度目よね?」

    ほむら「暁美ほむらよ。あなたに下の名前で呼ばれたくないわ」

    マミ「じゃあ暁美さん。名前を頂いたから一応名乗るわね。私は巴マミ」

    前回は妙に馴れ馴れしい感じだった巴マミだが、今度は険悪なムードである。

    272 = 9 :


    マミ「あなた、この子の契約の邪魔をしてたってことだけど、
       そんなに新たな魔法少女が誕生するのが嫌なのかしら?」

    ほむら「……」

    マミ「守りたいものがあるって嘘だったの?
       鹿目さんに直接取り入って魔法少女になりたくなくなるように、
       いったい何って言い聞かせたの?」

    根本的なところを誤解しているようだ。
    いずれにしてもこのまま話を続ければややこしいことになることは目に見えていた。

    ほむらは、まどかの手を握り、

    ほむら「行くわよ。まどか」

    まどか「う、うん」

    マミ「待ちなさ……」

    巴マミの言葉が終わる前に時を止めた。

    273 = 9 :


    時を静止させた世界でほむらは、マミの傍にいるQBに銃を向けたが、
    まどかが繋いだ手を強く握り締めてきた。

    まどか「だめだよ。かわいそう」

    ほむら「こいつが死なないことも、これから何をするかも判って言ってるの?」

    まどか「うん。判ってる。でもだめ」

    まどかは迷い無くそう断言した。悲しい顔をして。

    ここでQBを死体にして巴マミにこいつの異常性を教える伏線にしたかったのだが、
    ここはまどかに従ったほうがいいような気がした。

    ほむら「わかったわ。じゃあ行くわよ」

    まどか「うん……」

    前回、別の時間軸では、ここでQBのテレパシーによって鹿目まどかが呼び寄せられ、
    美樹さやかと二人で魔女の結界に巻き込まれ巴マミと遭遇、
    ということになったのだが、今回はそのイベント自体が回避されたようだった。

    この後は、まどかの家に行って、QBが来ないか監視する。

    274 = 9 :

    今夜はここまで。

    275 = 9 :

    まどまどが喋るなっていっても喋ってる件
    契約するなって言ってもしちゃうより良いか

    276 :


    マジでまどまど邪魔ww

    277 :

    まどまどが喋る事でほむほむが言っても信じてもらえない事が信じられる可能性もあるから…
    うっかり真実伝えちゃったらアウトだけど

    278 :

    お疲れ様でした。

    279 :

    乙っちまどまど!

    280 :

    乙マミ

    281 :

    まどまどがこの上ないぐらいにうざいww
    連れて来ない方がよかったんじゃないか?

    282 = 9 :

    何故こんなにうざくなるんだろう
    この立ち位置だとほむほむの仕事を奪うことしか出来ないからか?

    283 :

    このまどかはウザかわいいな

    284 :

    まどっちウザ可愛い
    ほむほむに任せてたらまたバッド直行だから、これくらいは干渉しないと

    285 = 9 :

    今、書き溜めてあった次のシーンの前に書き足し中
    今日は投下出来ないと思う

    286 :

    早漏♂ジェム

    287 :

    さて。

    288 = 9 :


    翌日の放課後。

    今日も二人でQBを追っていた。

    基本的に捕獲の方針は変えず、
    QBが二人を引き離した上でまどかだけと話をしようとするのでそれを利用した。

    まどか「わたしはまどかじゃなくてまどまどだよ!」

    QB「きみが何を言っているのか判らないよ」

    まどか「おとなしくお縄を頂戴するんだよっ!」

    QB「参ったな。キミとは暁美ほむら抜きに一度話をしたいんだが……」

    基本、まどかがQBを追い回し、ほむらは先回りしたり横から現れたりと、
    変なところに逃げ込まないようにコントロールしていた。

    一方QBの方も、ほむらの位置を気にしながら、まどかと話が出来る距離を保とうとしている。

    狭い路地裏を右へ左へと、一見、遊んでいるようでもあるが、
    QBがこのまどかを“この時間軸のまどか”だと思っているうちは有効な作戦だった。

    要はこの時間軸のまどかに近づけなければ良いのだから。

    289 = 9 :


    ほむらが一人でQBを妨害していた時は、
    何匹再生しようが『まどかに近づけば殺す』しか選択肢がなかった。

    特にこの時期になるとQBも対策してるらしく“次の”が現れるのが異様に早くなる為、
    殺してしまうと“次の”への切り替わりで接触を許してしまうリスクがあった。

    だから、今回は“追いかけっこ”で時間稼ぎをすることを選択したのだ。

    もちろん、そんなまどろっこしいことをせずとも、
    ほむらが時間停止を使えば、簡単に捕獲でも束縛でも出来てしまうのだが、
    QBの前で魔法を多用してスキルを悟られたくなかったし、
    生きたまま近くに留めてQBにほむら自身や別の時間軸のまどかをじっくり観察されるのも避けたかった。

    もし時間を遡行してきたことまで悟られてQBに対策されたら、
    手詰まりになる可能性だってある。

    結局、追いかけっこの状態が一番良いのだ。

    だが、こんな状態も長くは続かなかった。

    QB「……」

    QB「そうか。きみは……」

    ある程度の時間追いかけていたら、QBが急に逃げる方向を変え、
    このまどかを無視して走りだした。

    290 :

    ねたばれありやなしや?

    291 = 9 :


    ほむら「まずいわ、追うわよ!」

    まどか「どうしうたの!?」

    ほむら「まどかよ」

    まどか「え? わたし?」

    ほむら「じゃなくて、この時間軸の!」

    おそらく、まどかがすぐ近くにいる。

    昨日はやり過ごせたから、QBは近くに居る方のまどかしか認識できないのかと思っていたが、
    そうではないらしい。

    となると、今日の作戦はもう使えないってことだ。

    しかし一度は騙し通せたのだ。

    今後、このまどかにどう役に立ってもらうかは、
    QBが“このまどか”と“あのまどか”をどの程度区別出来るのかによってくるだろう。

    292 = 9 :

    >>290
    11・12話のってことなら見る前に書いてる分だから当面はない
    あるとしても伏線レベルで判るような取り込み方はしないと思う
    というか今夜投下分にはない

    293 = 9 :


    追いかけっこ作戦は終了だ。

    まどか「ほむらちゃんっ、駄目っ!」

    ほむらはQBに向かって弾丸を放った。
    が、掠っただけで動きを止められなかった。

    まどかが遅れているが、ほむらは急いで追いかけた。

    そして『そこ』に至った時、

    まどか「え? ほむらちゃん……?」

    ちょうど(この時間軸の)まどかがQBを抱き上げたところだった。
    ゆっくりと歩み寄りながら、不安そうに見つめる“まどか”に暫しほむらの思考が停止する――。

    が、すぐに彼女が『それ』をQBとは知らないことを思い出した。

    ほむら「まどか、そいつがky……」

    “キュウべぇ”、と全部言えなかった。

    横から現れた美樹さやかが消火器をぶっ放したからだ。

    294 = 9 :


    まどか「うわわ!?」

    消火剤の煙を、ほむらは咄嗟に魔法で防御したが、
    “ちょうど後ろから追いついたまどか”はもろに被ってしまった。


    さやか「まどか! 逃げるよ!」

    まどか「え? でもっ……」

    さやか「早く!」


    ほむらは咄嗟に魔法で風を起こし消火剤を払った。

    まどか「うぇ、げほっ、ごほっ……」

    ほむら「大丈夫?」

    まどか「あんまし大丈夫じゃない……」

    295 = 9 :

    ×ほむらは咄嗟に魔法で風を起こし消火剤を払った。
    〇ほむらは魔法で風を起こし消火剤を払った。

    咄嗟にしすぎorz

    296 = 9 :


    ほむら「追うわよ」

    まどか「うん!」

    その直後、周りの景色が歪んだ。

    ほむら「!?、こんな時に……」

    魔女の結界である。
    ほむら達二人は結界に取り込まれてしまった。

    まどか「どうしよう?」

    ほむら「下手に動かない方が良いわ」

    まどか「さやかちゃんとまどかちゃん、助けないと!」

    ほむら「……まどか、離れないで」

    使い魔が沸いた。
    周りを取り囲まれたが、なにやら騒いでいるだけでまだ襲ってこない。

    だが、ほむらは魔女や使い魔に襲われるよりも厄介なことを恐れていた。

    297 = 9 :


    そして、それはすぐに来た。

    ほむら「……巴マミ、出しすぎでしょ」

    上空を覆う、大量かつ高密度のマスケット銃。

    ほむら「伏せて!」

    まどか「え?」

    明らかにオーバーキルな範囲攻撃である。しかも巴マミの攻撃は無駄に貫通力がある。
    狭い迷路の中で何処へ逃げればいいのだ。

    咄嗟に時を止めたが、逃げ込める死角など無かった。
    さすが巴マミ。良い仕事をする。
    こういう時くらい出し惜しみをしろというものだ。

    ほむらは、まどかを盾の中に格納した。
    そして、それを守るため、攻撃が来る方向を背にして盾を胸に抱くようにして蹲った。

    普段なら盾を中心に発生するバリアで身を守るのだが、
    逆に身体を張ってまどかを格納した盾を守る形になる。

    298 = 9 :


    魔法の銃弾の雨が止んで。

    まどか「どうしてそんな無茶するの?」

    ほむら「あなたは普通の人間なのよ。私は魔法少女だから大丈夫よ」

    ほむらは着弾の余波を受けて煤けてはいるが、結局、直撃は一発も無かった。
    着弾の様子からして巴マミが意図的に外したようだ。

    まどか「そういう問題じゃなくって」

    自力で格納空間から這い出したまどかが、
    ほむらが何をしたかを理解して泣きながら怒っていた。

    結界内でしかも魔法少女の攻撃を受けたのでは、
    普通の人間のまどかにはなす術も無いことは十分理解しているだろう。
    だが納得いかない、
    いや、まどかが結局ほむらの負担になってしまったことが悔しいのかもしれない。

    もっとも、ほむらは『負担』だなんて思っていない。
    むしろ、傍に居てくれるだけで良かったのに、“この時間のまどか”に対する説明など、
    彼女のおかげで、ほむら一人では出来なかったことを成し遂げることができて、
    感謝している位なのだ。

    マミ「あら? 内輪揉め?」

    巴マミは有無を言わさず二人を拘束した。

    299 = 9 :


    先日と似たような場所でQBを追いかけている時点で、
    同じような結果になることは予想できたはずだ。

    マミ「……さて、弁解を聞こうかしら?」

    ほむらと変装したまどかは、
    また同じように巴マミの魔法でぐるぐる巻きにされていた。

    ほむら「弁解? 何を弁解したらいいのかしら?」

    マミ「性懲りも無く、またQBをいじめてたでしょう?」

    ほむら「いじめてた? 私はそこの子たちに会う前にそいつを撃ち殺そうとしてたのだけど?」

    まどか「ほむらちゃん、そんな言い方しちゃだめだよ……」

    巴マミは厳しい表情になって言った。

    マミ「あなたたちを逃がすわけには行かなくなったわね。少しここで反省してなさい」

    300 = 9 :

    休憩
    一時間ほど


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