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    元スレほむら「結局残ったのは巴マミのソウルジェムとまどかの抜け殻だけだった」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 :

    うむ

    302 :

    再開

    303 = 302 :


    さやか「えっと、ちょっと展開についていけないんですけど……」

    まどか「……」

    巴マミのそばには、
    美樹さやかと鹿目まどか――この時間軸のまどかだ――がいた。
    さらに傍にはQBも。

    先日回避した分のイベントが一気に訪れたような状況だ。

    ほむら(さてと……)

    まどか(どうして変身を解いちゃうの?)

    ほむら(まどか。あなたは話がめんどくさくなるから、余計なことは喋らないで)

    まどか(う、うん)

    巴マミとQBが、さやかとこの時間軸のまどかに自己紹介をしていたが、
    そのまどかはQBの名を聞いて「えっ?」と甲高い声をあげて驚いていた。

    そのあと彼女は拘束されているほむらの方へしきりに目配せをしていたが、
    以前ほむらが話したことを口にすることは無く、黙ってマミやQBの話を聞いていた。

    304 = 302 :


    そして一通り話が終った後、
    彼女らの関心はほむら達に向いた。

    QB「暁美ほむら。これはキミの魔法かい?
       それがどういうものか判らないけど流石のボクも騙されたよ」

    確かに『ほむらの魔法』で間違いない。だがその内容までは判らないようだ。
    つまり、QBには『別の時間軸』とか『未来の』とかを直接検出する術はないということになる。

    ほむら「……鹿目まどかを魔法少女にしない為だったら私はなんだってするわ」

    マミ「困ったわね。そこまで開き直られると私もどうしたら良いものか」

    威嚇のつもりか、マミはマスケット銃を一つ出して担いでいた。

    まどか「あ、あの、ちゃんと話し合って仲良く出来ないのかな……って……」

    さやか「まどか、聞いたよね、こいつらQBを殺そうとしてたんだよ?」

    まどか「でも……」

    305 = 302 :


    マミ「変身を解いたってことは負けを認めたと取っていいのかしら?」

    ほむら「好きに解釈すればいいわ」

    巴マミは弱者に甘い。これは前回の時間軸で学んだことだ。

    マミ「でも、このあいだのあなたの魔女狩りは凄かったわよ?」

    ほむら「……あなたの魔法とは相性が悪いのよ」

    ここで『巴マミには適わない』宣言。

    実際、巴マミ得意のバインドはもとより、
    さっきのように結界に捕まった状態であのヤケクソのような範囲攻撃をされたらひとたまりも無い。

    マミ「あら、そうなの?」

    微妙に嬉しそうな巴マミ。

    マミ「いつまでもあなた達の相手はしてられないわね。
       この子たちに魔法少女について教えてあげなければいけないし」

    そういいつつ、マミはようやくほむら達の束縛を解いた。

    マミ「行っていいわ。でも次は無いと思いなさい」

    ほむら「いきましょ」

    まどか「う、うん……」

    306 = 302 :


    まどかとQBの接触を許してしまうと、QBはまどかに付きまとうようになる。

    なので以降のほむらの行動は追撃・排除から監視に移行するのだが……。

    ほむら「一つ幸いなことに、この時間軸のまどかには予備知識を与えることが出来ているわ」

    まどか「うん。でもQBの話聞いちゃったら判らなくなるかも」

    ほむら「QBは重要なことを話さないでミスリードを誘うようなことはあっても、
         どういうわけか明確に事実に反することを言ったことはないのよ」

    まどか「そうなの?」

    ほむら「ええ。『魔女にならない』とは言わないの。多分、真実かどうか聞いたら、
        それには直接答えずに情報元の信憑性を疑わせるように仕向けると思うわ」

    まどか「それって心配だよ。わたし馬鹿だから騙されちゃうかも」

    ほむら「そうね。あの子がQBに余計なこと話さないでいてくれれば良いのだけど。
         半信半疑のまま話してしまうと逆にそこにつけこまれてしまうわ」


    だが、その心配は杞憂に終わった。

    307 = 302 :


    先ほど拘束から開放された後、
    ほむら達は巴マミの部屋から百数十メートル離れたビルの屋上に来ていた。

    さやか『めっちゃうまっすよ!』

    マミ『ありがとう』

    さやか『まどかも遠慮してないで食べなよ。あたしだけがっついてるみたいじゃない』

    まどか『う、うん……』

    小型のラジオのような受信機に繋がったイヤホンから巴マミ達の会話が聞こえている。


    まどか「ほむらちゃん、それ、止めようよ」

    ほむら「運命を変えるためなら手段は選ばないのよ」

    まどか「でも、お友達にそんなの向けちゃだめだよ」

    スナイパーライフル
      狙撃銃  が巴マミの部屋に向けられて、まどかが不安がるのは、
    前回のことを思い出すからであろう。

    魔女退治の時は流石に言わないが、まどかはほむらに銃器を使って欲しくないようだった。
                  Q B
    ほむら「狙ってるのはあいつだから」

    ほむらは狙撃銃のスコープを通して中を伺っていた。

    ただし、これは『最悪』に対する備えであって、実際に使う確率は低かった。

    308 = 302 :


    マミ『QBに選ばれた以上、あなた達にとっても他人事じゃないものね。
       ある程度の説明は必要かと思って――』

    今、巴マミの部屋では、美樹さやかとこの時間軸のまどかに対して、
    魔法少女のなんたるかの説明がなされているところだ。

    さやか『うん、うん。何でも聞いてくれたまへ?』

    まどか『さやかちゃん……』

    スコープ越しに、まどかがテーブルの上に座るQBにびくびくしているのが見える。

    さやか『どうしたの? まどか。さっきからおかしいよ』

    まどか『う、ううん。なんでもな……いっ!』

    QBが尻尾を振った瞬間まどかが震え上がった。

    マミ『QBは怖くないわよ? もしかして動物、苦手だった?』

    まどか『い、いえその……ひっ!』

    QBか首をかしげたのを見てまどかはとうとう美樹さやかにしがみ付いてしまった。

    さやか『まどか、この手の可愛いもの好きじゃなかったっけか?』

    マミ『QB、こちらに来て。なんか鹿目さん苦手みたいだから』

    まどか『ご、ごめんなさい……』

    ほむらが与えた“知識”の為であろう、この時間軸のまどかはQBを怖がっていた。

    309 = 302 :


    マミ『これがソウルジェム。QBに選ばれた女の子が契約によって生み出す宝石よ』

    そう言って巴マミは自分のソウルジェムを手のひらに乗せて見せていた。

    まどかの目が見開かれる。

    美樹さやかも目を見開いたがそれが純粋に感動の目であるのに対して、
    まどかそれは不安の色を帯びていた。

    マミ『……魔力の源であり、魔法少女である証でもあるの』

    さやか『契約って?』

    QB『ボクは、キミ達の願いを何でも一つ叶えてあげる』

    さやか『ええ? 本当?』

    まどか『ね、願い事って……』

    QB『なんだって構わない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ』

    さやか『おぉ、金銀財宝とか、不老不死とか、万漢全席とか?』

    さやかのボケには反応せず、まどかの視線は巴マミの方を向いていた。

    310 = 302 :


    QB『でも、それと引き換えに出来上がるのがソウルジェム。
       “この石”を手にしたものは、“魔女”と戦う使命を課されるんだ』

    まどか『魔女……』

    不安そうなまどかの目に僅かに真剣さが宿る。

    さやか『魔女って? 魔法少女と違うの?』

    QB『“願い”から生まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は“呪い”から生まれた存在なんだ。
       魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を撒き散らす。
       しかもその姿は普通の人間には見えないからたちが悪い。
       不安や猜疑心、過剰な怒りや憎しみ、そういう災いの種を世界にもたらしているんだ』

    マミ『理由のはっきりしない自殺や殺人事件は、かなりの確率で魔女の呪いが原因なのよ
       “形の無い悪意”となって人間を内側から蝕んでいくの』

    さやか『そんなヤバイやつらがいるのに、どうして誰も気付かないの?』

    QB『魔女は常に結界の奥に隠れ潜んで、決して人前には姿を現さないからね。
       さっきキミ達が迷い込んだ迷路のような場所がそうだよ』

    マミ『結構、危ないところだったのよ。あれに飲み込まれた人間は普通は生きて帰れないから』

    まどか『あの、魔女ってそんな……怖いものなんですか?』

    マミ『そう。命がけよ。だからあなた達は慎重に選んだ方が良い。
       QBに選ばれたあなた達にはどんな願いでも叶えられるチャンスがある。
       でもそれは、“死”と隣りあわせなの』

    311 = 302 :


    まどかの視線は始終、巴マミの手元、ソウルジェムに向けられていたが、
    その目からやがて涙が溢れ出した。

    まどか『……っ、……ひっく……ぐすっ』

    さやか『え、ちょっとまどか?』

    まどか『……っ、ごめん……』

    マミ『怖い話だった? ごめんなさいね。
       でもこれは本当のこと。魔法少女になるっていうのは、そういうことなのよ』

    さやか『まどか、悩むなら判るけど、泣くような要素あった?』

    まどか『……うっ、……ぐすっ』

    マミ『ええと、二人に提案があったんだけど、ちょっと難しいかしら?』

    さやか『提案?』

    マミ『そう。私の魔女退治にしばらく付き合ってみたらどうかなって。
       魔女との戦いがどういうものか、その目で確かめてほしいの。
       その上で危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか、
       じっくり考えてみるべきだと思うわ』

    どうやらこの巴マミの話は、
    まどかが事前に聞いていた知識を裏付けさせる結果になったようだった。

    312 = 302 :


    さやか『あの、転校生も、その、魔法少女なの? マミさんと同じ』

    マミ『そうよ。前にも一度、いいえ彼女と会ったのは今日で三回目ね。
       かなり強い力を持った子よ』

    さやか『でも、それなら、魔女をやっつける正義の味方なんだよね?
         同じ敵と戦ってるはずだよね?
         それが何で、QBを襲ったり、「まどかを魔法少女にしない」とか言っちゃったりするわけ?
         仲間は多いほうが良いんじゃないの?』

    マミ『それが、そうでもないのよ、むしろ競争になることの方が多いのよね』

    さやか『え? どうして?』

    マミ『魔女を倒せばそれなりの見返りがあるの。
       だから時と場合によっては手柄の取り合いになってぶつかる事もあるの』

    さやか『つまりあいつは、ライバルを増やしたくなくて、ああいうことをしてるって訳?』

    マミ『そうかもしれない。でもあの子のことは良く判らないのよ。
       一緒に居る鹿目さんによく似た子のことも』

    313 = 302 :


    その日の夜中のこと。

    ほむら「断わればいいわ」

    まどか「でもさやかちゃんは行くから、わたし心配で」

    ここはまどかの家である。
    ほむら達はまどか(この時間軸)の帰宅を待って、また彼女の部屋に上がりこんでいた。
    巴マミの魔女狩りに付いて行くかどうかの話をしているのだ。

    ほむら「魔女の結界の中なんて普通の人が行くところじゃないのよ」

    まどか「うん。怖いけど、マミさんは守ってくれるって言ってるし」

    まどか「行くんだ?」

    まどか「うん」

    結局のところまどかは魔女狩り体験コースに参加するつもりらしい。

    ほむらは当然反対なのだが、もう行く決心をしているまどかと、
                                            ダブル
    行って魔女や魔法少女についてよく理解すべきだと言うまどかの“ W まどか”に、
    ほむらは強く言うことが出来なかった。

    まどか「わたしとほむらちゃんも近くで見てるから安心してね」

    ほむら「わざわざ言わなくてもいいわよ」

    まどか「マミさんたちには内緒だよ?」

    まどか「……」

    ちなみに、まどかが怖がったためQBは今まどかに付きまとっていない。
    巴マミのところに居るそうだ。

    314 = 302 :

    今夜はここまでです

    315 = 302 :

    トリップがおかしい。

    316 :

    おつう

    318 :

    319 :

    >>318
    ここって保守いらなかった気がするんだが…

    320 :

    やっぱり面白いわ

    321 = 318 :

    >>319
    ごめん素で間違えた

    322 :

    いいペースだね

    323 = 9 :

    今夜は投下できるのが少ないです

    324 = 9 :


    翌日、学校で美樹さやかが突っかかってきた。

    さやか「転校生。話があるから。ちょっと付き合って」

    ほむら「なにかしら?」

    休み時間に屋上に呼び出されたのだ。
    屋上には美樹さやかとほむらの二人だけだった。

    さやか「あんた、まどかに何言ったの?」

    ほむら「なんのことかしら?」

    さやか「しらばっくれないでよね!
         昨日まどかQBのこと凄く怖がったり、
         マミさんの話聞いて泣き出しちゃったりして大変だったんだから!」

    ほむら「それがなに?」

    さやか「まどかに聞いたわ。あんたに話を聞いたって。
         どういう話かまでは聞けなかったけどさ、あんたどういうつもりなの?」

    ほむら「鹿目まどかは魔法少女にさせない。それだけよ。あなたも聞いてたわよね」

    まどかが美樹さやかに話をしていないのは正解である。
    まだ信じてもらえるタイミングではない。

    かとって、美樹さやかが契約してしまってからでは遅い。
    なるべく早く何らかのアプローチを仕掛ける必要はあるだろう。

    325 = 9 :


    さやか「ふうん、やっぱりあんたはこの街の魔女独り占めしたいんだ?
         報酬のためならどんな汚い手でも使うようなやつなんだ?」

    ほむら「魔法少女でないあなたにそれを口にする資格は無いわ」

    さやか「まどかに近づかないで!
         これ以上まどかに変なことするようならあたしが絶対許さないんだから!」

    魔法少女を相手に威勢のいいこと夥しい。

    ほむら「どう許さないのかしら?」

    さやか「あたしが魔法少女になったら真っ先にあんたを潰す!」

    ほむら「あなたにも言っておくわ。あなたがどんな願い事を考えたとしても、
         魔法少女になることはその代償として釣り合うものではないわ」

    さやか「なんのことよ?」

    ほむら「そのうち……」

    さやか「?」

    ほむら「あなたにも判る時が来ることを祈ってるわ」

    そう言い捨てて、ほむらは屋上を後にした。

    さやか「訳わかんないわ……」

    326 = 9 :

    ――――――
    ――――

    あれから、巴マミたちの魔女狩り体験コースは何回か行われた。
    ほむら達は、先日まどかに言ったように、基本干渉はせず、それを監視していて、
    数日は何事も無かったのだが、

    まどか「大丈夫だよ」

    まどか「本当にいいの?」

    まどか「だって怖いんでしょ?」

    まどか「うん……」

    まどか「わたしたちの責任もあるからね」

    怖いQB。
    結界という異空間。
    巴マミでさえ知らない真実を内に秘めているという重圧。
    ついでに、微妙に敵視されてるほむら達と密かに通じていることの後ろめたさ。

    これらの四重苦にまどか――当然この時間軸のまどかであるが――は、とうとう音を上げた。

    327 = 9 :

    まどか「逃げちゃうのってずるいって判ってるの。でも怖くてどうしたらいいか判らなくなっちゃて……」

    ほむら「ずるくないわよ。あなたが泣く必要はないわ。私の責任よ」

    早く巴マミや美樹さやかにも真実を伝えてしまえば問題の半分は解決するのだが、タイミングが難しかった。

    信じて貰えなければ、ほむらだけでなくこの時間軸のまどかにも被害が及んでしまう可能性がある。

    まどか「だから、明日の魔女狩りはわたしに任せて」

    まどか「ごめんね」

    普通にまどかは欠席してもよかった。

    だが、明日は別のいくつもの時間軸で巴マミを葬ってきたあの魔女が出現する日だった。

    だから前の時間軸で一回経験しているまどかが入れ替わることには意義があった。

    328 :

    入れ替わりktkr

    329 = 9 :


    計画は単純である。
    グリフシードに気がつかなければ良いのだ。

    『元々』の流れでは、病院の帰りに、まどかが壁のグリフシードを発見して、
    そこから美樹さやかがそこで待ち、まどかが巴マミを呼びに行くことになる。

    であるならば、
    入れ替わったまどかは壁にあるグリフシードを見てみぬ振りして通り過ぎ、
    美樹さやかと一緒に巴マミとの待ち合わせ場所に行けば良い。

    そうすれば三人はそのまま他の魔女を探しに行くだろう。

    後はほむらが病院で魔女の孵化を待ち、倒してしまえばよい。
    これが理想的なパターンだ。

    だが、もし美樹さやかが気付いてしまったら?

    それならば、ほむらが出て行って危険を理由にして二人を帰らせてしまえばいい。

    例え巴マミを伴って戻ってきたとしても、
    彼女はほむらが先に手をつけた魔女狩りの機会を横から奪うような真似はしないであろう。

    また、最悪のケースで、美樹さやかがグリフシードの前に強引に居座って、
    一つ前の時間軸の時のようになったとしても、
    ほむらが魔女の居る場所に最初から居合わせることが出来るので対応は可能であろう。
    少なくとも『前回』のようにはしない。

    330 = 9 :

    今夜はここまでです
    本編完結を受けてこの先どう動かすか見直してます

    331 = 316 :

    おつう

    332 :

    お疲れ様でした。

    333 = 328 :

    乙。
    最新まどかは入れ替わり作戦中はほむホームで待機かな? 自宅にいるわけにもいかないだろうし。
    あと、マミさんをシャルロッテ戦に関わらせないのは良いアイデアかも。

    334 :

    おつ。
    さやかちゃん、しょっぱなからつぶすとかいうなよ…

    335 :

    wwktkする展開だわ
    原作が完結したこともあって、こういうif物がより一層楽しめるww

    336 :

    おつおつ
    ループものはどんな結末になっても面白いからいいね

    337 :

    35でソアラ砲増えすぎワロタ
    トイ子少ないならブリデンで良いだろと思う

    339 :

    ブリデンとセラフは爆発しやがってください

    340 :

    SSでのさやかのウザさは異常

    341 :

    さやかはSSじゃなくてもウザいけどな

    342 :

    本編は許せるかわいい SSだと憎たらしい

    343 :

    投下開始
    このシーン終わったらしばらく少し間開きます。

    344 = 9 :


    当日の学校の帰り。

    美樹さやかが病院に幼馴染のお見舞いに行き、
    それに付き合ったまどかが待合所で待っている時間に、まどかは入れ替わった。

    そして、ほむらはまどか――この時間軸のまどかである――を伴って、
    病院の壁に刺さっている孵化直前のグリフシードを監視できる場所まで移動した。

    ほむら「あなたは家に帰って」

    まどか「でも、あれって……」

    ほむら「私はここから見張っているから。あなたは早く行って」

    まどか「う、うん」

    まどかを帰した後、しばらくして二人が病院から出てきた。

    そしてその二人、まどか――今度は別の時間軸のまどか――と美樹さやかが一緒に、
    件のグリフシードの前を通りかかった。

    345 = 9 :


    その時、

    QB「あそこを見て! グリフシードだよ! しかも孵化しかかってる!」

    さやか「え!? QB、あんたマミさんの所じゃなかったの?」

    ほむら(!?)

    いきなりのQBの登場に、ほむらも吃驚した。

    QBはさやかの肩に駆け上り言った。

    QB「それより、不味いよ、早く逃げないと結界が出来上がる!」

    さやか「結界って、あの迷路がこんな所に……」

    いきなりここに現れるとはどういうことだろう?
    まさか、QBがこのグリフシードを植えたとか?

    さやか「ねえまどか、マミさんの携帯聞いてる?」

    まどか「え? きいてないよ」

    さやか「まどか、まどかが先行ってマミさん呼んできて。あたしはこいつを見張ってる」

    QB「無茶だよ。中の魔女が出てくるにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら
       キミは外に出られなくなる。マミの助けが間に合うがどうか」

    さやか「あの迷路ができたらこいつの居場所も判らなくなっちゃうんでしょ?
         そんなの放っておけないよ」

    そして、別の時間軸でもそうだったように、QBとさやかがそこに残り、
    まどかが巴マミを呼びに行ってしまった。

    346 = 9 :


    ほむら「あの子、機転を利かせたりなんて出来ないわよね……」

    想定外とはいえまだ計画は生きている。
    巴マミを呼びに行ったまどかが、巴マミを足止めしてくれればいいのだ。

    だが、計画にはそういう話は含まれていない。
    多分あの子は素直に巴マミを呼んできてしまうだろう。

    だから、ほむらは急いで彼女を追って、計画の変更を伝えなければならなかった。

    ところが。

    まどか「こっちです。早く!」

    マミ「本当なの? 孵化前のグリフシードなんて」

    まどか「本当なんです。今、ほむらちゃんが外から見張ってて」

    ほむら(なんであの子まで、戻ってきてるのよ?)

    あっという間に戻ってきたまどかは、どういう訳か巴マミともう一人のまどかを伴っていた。

    計画は破綻した。

    347 :

    歴史が繰り返されちゃう!

    348 :

    あれ? >>329の時点では完璧な計画だったはずなのに、こんなの絶対おかしいよww

    349 = 9 :

    >>視点、“この時間軸のまどか”寄りに

    ほむら『帰れ』と言われて病院の敷地を出てすぐのこと。

    まどか「あれ?」

    マミ「あら、鹿目さん。美樹さんは?」

    まどか「い、いえ。待ち合わせ場所はここじゃないですよね?」

    マミ「今日は早く終わったから。病院に寄るって聞いてたから魔女探しがてら来てみたのだけど、
       QBがそっちに行かなかったかしら?」

    まどか「え、えっと……」

    まどか「マミさん!」

    マミ「あら?」

    まどか「さやかちゃんとQBがグリフシード見張ってて、急がないと魔女が出てきちゃうんです!」

    マミ「ちょっと、ちょっと?」

    まどか「急いで来てください!」

    マミ「待ちなさい! その前に、あなたたち、どっちが偽者さんなの?」

    まどか「あ」
    まどか「あ」

    >>視点、もどす

    350 = 9 :


    マミ「……ここね。暁美さんは何処にいるのかしら?」

    まどか「え? えっと」

    まどかが、ほむらが隠れている方へ目配せする。

    マミ「そう。暁美さん?」

    巴マミはまどかが目配せした方向を向いて言った。

    マミ「聞こえていると思うけれど、余計な手出しをするようなら容赦しないから!」

    ほむらは気配を殺して様子をうかがっていた。
    今、出るわけにはいかない。

    マミ「……いくわよ」

    まどか「はい」
    まどか「……」

    まどか(この時間軸)は不安げにもう一人のまどかにしがみ付くようにしていた。

    巴マミはその様子に何を思ったのか、

    マミ「……」

    まどか「?」
    まどか「?」

    マミ「もういいわ。二人で来なさい」

    そう言って、結局三人そろって結界の中へと入ってしまった。


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