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元スレ女騎士「女魔法使いが結婚、ですか」
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女騎士(魔導飛行船の準備にはまだ時間がかかるとのことです)
女騎士(準備にかかるのはおよそ三日ほど。武闘家さんたちの到着もなんとか間に合いそうです)
女騎士(すべてを整えて、万全の状態で魔王城に向かう。そのために今わたしたちができること……)
女騎士「はっ!」
ズバッ
魔物「ギィィィ!」
女騎士(準備にかかるのはおよそ三日ほど。武闘家さんたちの到着もなんとか間に合いそうです)
女騎士(すべてを整えて、万全の状態で魔王城に向かう。そのために今わたしたちができること……)
女騎士「はっ!」
ズバッ
魔物「ギィィィ!」
女騎士「ふぅ。このあたりの魔物も、大分数が減ってきましたね」
戦士「今日はこの辺で終わりだ! 明日は王都北側の魔物をやる!」
戦士「お前らは明日に備えてさっさと帰って、寝ろ!」
騎士たち「はい!!」
戦士「今日はこの辺で終わりだ! 明日は王都北側の魔物をやる!」
戦士「お前らは明日に備えてさっさと帰って、寝ろ!」
騎士たち「はい!!」
女騎士「…………」
戦士「……なんだよ」
女騎士「い、いえ。みんなに指示を飛ばす戦士さん、なんだか板についていましたね」
戦士「……ふん。最初に突っ走って一人で暴れてたら、あいつら、いつの間に後ろについて来てやがったんだ」
女騎士「戦いが終わってからも、このお仕事を続けてみてはどうですか?」
戦士「よせよ。……柄じゃねえのはわかってんだ。ただ、俺一人が好き勝手暴れてどうにかなる量でもねえからな。仕方なくだ」
戦士「……なんだよ」
女騎士「い、いえ。みんなに指示を飛ばす戦士さん、なんだか板についていましたね」
戦士「……ふん。最初に突っ走って一人で暴れてたら、あいつら、いつの間に後ろについて来てやがったんだ」
女騎士「戦いが終わってからも、このお仕事を続けてみてはどうですか?」
戦士「よせよ。……柄じゃねえのはわかってんだ。ただ、俺一人が好き勝手暴れてどうにかなる量でもねえからな。仕方なくだ」
騎士団長「戦士殿」
戦士「!」
女騎士「あっ、団長! お体はもういいのですか?」
騎士団長「ああ。むしろ、休み過ぎたくらいだ。明日からは私も参加するとしよう」
戦士「へっ、これで俺もようやくお役御免って所か」
騎士団長「……私がいない間、王都を守っていただき、感謝いたします」
戦士「気にすんな。ついでだ、ついで」
戦士「!」
女騎士「あっ、団長! お体はもういいのですか?」
騎士団長「ああ。むしろ、休み過ぎたくらいだ。明日からは私も参加するとしよう」
戦士「へっ、これで俺もようやくお役御免って所か」
騎士団長「……私がいない間、王都を守っていただき、感謝いたします」
戦士「気にすんな。ついでだ、ついで」
騎士団長「……決戦の日。我ら騎士団も同行します」
女騎士「!」
戦士「王都の守りはいいんかよ」
騎士団長「その憂いを断つため、出発までの間に可能な限り魔物を減らす」
騎士団長「力を尽くしましょう。……鈍った勘も、取り戻さねばなりますまい」
騎士団長「……私たちの力不足により、陛下をお守りすることができなかった。王都の盾として失格ですな」
騎士団長「ですが、ここで出なければ剣としても、ここに在る意味を失ってしまう。……勇者様の救出、魔王軍残党の掃討」
騎士団長「我々にも意地はある。絶対に、借りは返させてもらいましょう」
女騎士「団長……」
戦士「……いい気迫だ。頼りにするぜ」
女騎士「!」
戦士「王都の守りはいいんかよ」
騎士団長「その憂いを断つため、出発までの間に可能な限り魔物を減らす」
騎士団長「力を尽くしましょう。……鈍った勘も、取り戻さねばなりますまい」
騎士団長「……私たちの力不足により、陛下をお守りすることができなかった。王都の盾として失格ですな」
騎士団長「ですが、ここで出なければ剣としても、ここに在る意味を失ってしまう。……勇者様の救出、魔王軍残党の掃討」
騎士団長「我々にも意地はある。絶対に、借りは返させてもらいましょう」
女騎士「団長……」
戦士「……いい気迫だ。頼りにするぜ」
ワイワイガヤガヤ…
ワイワイガヤガヤ…
角の少年「……凄いな、王都は。あの町とは比べ物にならない程、人がいる」
盗賊「そーですか」
角の少年「…………」
盗賊「…………」
盗賊(はぁ、何でまた俺はこんな役回りを……)
ワイワイガヤガヤ…
角の少年「……凄いな、王都は。あの町とは比べ物にならない程、人がいる」
盗賊「そーですか」
角の少年「…………」
盗賊「…………」
盗賊(はぁ、何でまた俺はこんな役回りを……)
前日
盗賊『……で、そこの帽子の小僧は誰なんですかい。いい加減紹介してほしいもんだが』
角の少年『む』
女騎士『あれ。先日、石を通して自己紹介をしてもらったと思うのですが……』
盗賊『あれのどこが自己紹介だってんだよ』
女騎士『う……。どんな念が届いたのですか?』
盗賊『………………』
魔法使い『………………』
戦士『………………』
女騎士(あ、あの、本当に何を送ったんでしょう)
角の少年(わからない。俺はよろしく頼むとだけ伝えたはずだが)
盗賊『……で、そこの帽子の小僧は誰なんですかい。いい加減紹介してほしいもんだが』
角の少年『む』
女騎士『あれ。先日、石を通して自己紹介をしてもらったと思うのですが……』
盗賊『あれのどこが自己紹介だってんだよ』
女騎士『う……。どんな念が届いたのですか?』
盗賊『………………』
魔法使い『………………』
戦士『………………』
女騎士(あ、あの、本当に何を送ったんでしょう)
角の少年(わからない。俺はよろしく頼むとだけ伝えたはずだが)
角の少年『上手く伝わらなかったようだな。あらためて、よろしく頼みたい』
盗賊『よろしく、だけじゃわからねえでしょ。お前さんは何者なんだ?』
角の少年『………………』
女騎士『え、えぇと……何と説明すれば良いのでしょう……少し複雑な事情がありまして』
角の少年『女騎士。いい。俺が話す』
角の少年『そうするべきだと、俺は思う』
パサッ
盗賊『なっ』
戦士『ぬっ』
魔法使い『……へぇ』
盗賊『よろしく、だけじゃわからねえでしょ。お前さんは何者なんだ?』
角の少年『………………』
女騎士『え、えぇと……何と説明すれば良いのでしょう……少し複雑な事情がありまして』
角の少年『女騎士。いい。俺が話す』
角の少年『そうするべきだと、俺は思う』
パサッ
盗賊『なっ』
戦士『ぬっ』
魔法使い『……へぇ』
角の少年『俺にはこの通り、角がある』
角の少年『女騎士と出会うまでの記憶はないが、どうやら魔王城の実験室で眠っていたようだ』
角の少年『俺には俺の正体がわからない。だが、やるべきこと。そうした方がいいと思うことは、ある』
角の少年『心というものを教わったんだ』
女騎士『…………』
角の少年『俺は、この目で見た。魔王軍のやっていることは間違っていることだと思う』
角の少年『俺の正体が魔王軍の何なのかはまだわからないが、言葉に嘘は無い』
角の少年『協力、させてほしい』
角の少年『女騎士と出会うまでの記憶はないが、どうやら魔王城の実験室で眠っていたようだ』
角の少年『俺には俺の正体がわからない。だが、やるべきこと。そうした方がいいと思うことは、ある』
角の少年『心というものを教わったんだ』
女騎士『…………』
角の少年『俺は、この目で見た。魔王軍のやっていることは間違っていることだと思う』
角の少年『俺の正体が魔王軍の何なのかはまだわからないが、言葉に嘘は無い』
角の少年『協力、させてほしい』
盗賊「さて、この辺はもう満足したか?」
角の少年「ああ」
盗賊(ま、女騎士が連れて来たってこたぁそんなに悪い奴じゃないんでしょうよ)
盗賊(目覚めたばかりってのも嘘じゃなさそうだ)
盗賊(おかげでこうして、女騎士に頼まれて子守みたいなことやらされちまってるがな)
角の少年「ああ」
盗賊(ま、女騎士が連れて来たってこたぁそんなに悪い奴じゃないんでしょうよ)
盗賊(目覚めたばかりってのも嘘じゃなさそうだ)
盗賊(おかげでこうして、女騎士に頼まれて子守みたいなことやらされちまってるがな)
盗賊「……ん?」
盗賊「………………」
盗賊「……はぁ。ああいう輩ってのはどこにでもいるもんだな。このご時世だってのに逞しいもんだ」
角の少年「?」
盗賊「まあ、都会だしな。入れ食いだ。……耳が痛いっつーか、目が痛いっつーのか」
角の少年「埃でも入ったのか」
盗賊「ばっか、そうじゃねえよ……ちょっとこの辺で待ってろ」
角の少年「?」
盗賊「………………」
盗賊「……はぁ。ああいう輩ってのはどこにでもいるもんだな。このご時世だってのに逞しいもんだ」
角の少年「?」
盗賊「まあ、都会だしな。入れ食いだ。……耳が痛いっつーか、目が痛いっつーのか」
角の少年「埃でも入ったのか」
盗賊「ばっか、そうじゃねえよ……ちょっとこの辺で待ってろ」
角の少年「?」
盗賊「待たせたな」
角の少年「何をしていたんだ。お前が話しかけた男。項垂れたまま兵士に連れて行かれるようだが」
盗賊「スリだよ。ちょいと事情があってその辺の目は嫌でも効いちまうんだ」
角の少年「スリ……盗みか……それは悪いこと、だな」
角の少年「あの男はこの後、殺されるのか?」
盗賊「ンなわけねえだろ」
角の少年「何をしていたんだ。お前が話しかけた男。項垂れたまま兵士に連れて行かれるようだが」
盗賊「スリだよ。ちょいと事情があってその辺の目は嫌でも効いちまうんだ」
角の少年「スリ……盗みか……それは悪いこと、だな」
角の少年「あの男はこの後、殺されるのか?」
盗賊「ンなわけねえだろ」
盗賊「人殺しとか、よっぽどのことをしない限り、普通は処刑なんてされねえさ」
盗賊「ま、貴族サマとかその辺に無礼を働いた場合はその限りでもないだろうがね」
盗賊「あの程度なら、何日間か牢にぶち込まれて解放されるんじゃねえかな」
角の少年「……なぜ、そんなことをする?」
盗賊「なぜって、そりゃあ反省とかやり直しの機会を与えてやるためだろう」
角の少年「……反省。やり直し」
盗賊「ま、貴族サマとかその辺に無礼を働いた場合はその限りでもないだろうがね」
盗賊「あの程度なら、何日間か牢にぶち込まれて解放されるんじゃねえかな」
角の少年「……なぜ、そんなことをする?」
盗賊「なぜって、そりゃあ反省とかやり直しの機会を与えてやるためだろう」
角の少年「……反省。やり直し」
盗賊「人間誰しも間違いは犯すもんさ。弱い人間なら特にな。お前さんは女騎士くらいとしか話したこと無いんだろうが、ありゃ特別だ。その辺りに関して参考にならねえよ」
角の少年「そうなのか?」
盗賊「戦士の兄さんも魔法使いの姐さんも同じだ、強すぎて参考にならねえ。その辺り、勉強するなら俺みたいな小市民に聞いた方がいいぜ」
角の少年「そうか」
角の少年「さっきのことと言い、盗賊は良い奴だな」
盗賊「……そういうのはやめろ」
角の少年「そうなのか?」
盗賊「戦士の兄さんも魔法使いの姐さんも同じだ、強すぎて参考にならねえ。その辺り、勉強するなら俺みたいな小市民に聞いた方がいいぜ」
角の少年「そうか」
角の少年「さっきのことと言い、盗賊は良い奴だな」
盗賊「……そういうのはやめろ」
ふええ…おしごとのしたくしなくちゃ…
保守ありがとう
保守ありがとう
斜陽もいいとこだがおかげで板違いだと指摘してくるのはブサイクオークマンのみで潰される展開にもならなかった 痛し痒しな状況だよな
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