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    元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」

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    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - ゲス + - フランダースの犬 + - 勇者 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    851 = 301 :

    勇者「魔王の城まではかなり離れてるけど……本当にそうならすごいね」

    賢者「これだけの距離を繋ぐのでしたら、完全に呪文の枠を超えていますね」

    商人「ふうむ、虹の橋……確かに、古い書物にもあったような……」

    戦士「ふん、魔王の元へ辿り行けるなら何でもいい。先を急ぐぞ」

    村長「では、オーブを」

    勇者「うん」


    勇者は オーブを 台座にささげた!


    オーブから まばゆいひかりが はなたれた! ▼

     

    勇者「うわっ!」

    村長「……時は満ちた。まもなく朝日が上る。さぁ、オーブよ」

    村長「今こそ魔の城へのしるべを示せ――!」

     
    オーブは 七色に かがやいた――! ▼
     

    852 = 658 :

    俺は仮眠をとる

    あとはお前らが見届けろ

    853 = 724 :

    これも魔王の呪いなのか

    855 = 307 :

    >>848
    勇者まで死んだらいよいよ僧侶が魔王になるな

    856 = 301 :

    勇/戦/商/賢 「!!」

     

    商人「は、橋だ! 橋がかかった! 上に伸びておりますぞ!」

    戦士「こ、これが……魔王の城へ続く道……」

    勇者「! 村長!」

    村長『大丈夫です。オーブに魔力を注いでいるだけです』

    賢者「魔力? やはりオーブだけでは作動しない仕掛けだったのですね」

    村長『その通り。ここで魔力を供給するものがいなければ、橋は架けられませぬ』

    勇者「村長さんって一体……」

    村長『……この虹を通して、しばらく会話ができます。後ほどお話し致しましょう』

    村長『さぁ、橋をお渡りくだされ』

    戦士「うむ」

    商人「おっほ、すごい。不思議な感触ですな!」

    賢者「さ、参りましょう勇者様」

    勇者「う、うん」

    857 :

    おいついたしえん

    858 :

    やっと追いついた
    無駄レス多すぎ

    859 = 330 :

    スレ一つ胸糞だけとか正直vip向きじゃない

    860 :

    次すれでやってくれるとありがたい、眠くて眠くてとても・・・自動更新すら今は信用できん。次すれで安心したい

    「俺は・・・」

    861 = 301 :

    【虹の橋】

    ――

    商人「うひょーどこまで登っていくのやら! もう眼下に海が広がっておりますぞ!」

    戦士「【渓谷】のときのように柵はないのだ、あまりはしゃぐな」

    賢者「いま私の足元にある橋が、伝説……今まさに、伝説を踏みしめているというのか……」

    勇者「村長さん、村長さん聞こえる?」

    村長『はい。聞こえております』

    商人「おお! 何やら声が響きましたぞ!」

    戦士「ふむ。魔力を持たない我々でも聞こえるな」

    賢者「……オーブやほこらの力があるとはいえ、これだけの魔力を扱えるとは……」

    勇者「ねえ村長さん。村長さんの正体って、結局何者なの?」

    戦士「おい勇者よ、仮にも魔王との決戦前だぞ。下らない雑談をするのは――」

    勇者「ごめん、ちょっと気になっちゃって」

    勇者「だってこんなに凄いこと、どうして一番最初に会ったとき隠してたの?」

    村長『……それは……』

    862 = 301 :

    村長『しがない身の上話になりますが……順を追ってお話ししましょう』

    村長『私は元「追放者」です。その昔、王都で近衛級の魔法使いを務めておりました』

    勇者「えっ?」

    戦士「な、なんだと? しかし、額にその印が付いてなかったではないか」

    村長『はい。北の国王により酌量が認められ、のちに印を取り除いて頂いたのです』

    商人「い、一体何をやらかしたのですかな?」

    村長『魔王軍と内通していたという罪に問われたのです』

    村長『私は若気の至りで、国の機密を外部に漏らしてしまったことがあります』

    村長『それが原因の一つとなり、魔王軍に狙い撃ちをされ、ある中隊を全滅させてしまいました』

    戦士「ふむ……確かにそんな話は聞いたことがある」

    村長『私はすぐに国王の元へ――当時は先代でしたが――自らの過ちを申し出ました』

    賢者「それで追放罪になったと」

    村長『はい。【東の村】に追放されて間もなく、先刻の事件が私だけの非ではなかったことが判明し』

    村長『罪は軽減され、王都に戻る許可を得たのですが……』

    村長『私は負い目が拭いきれず、帰郷を拒みました』

    863 = 442 :

    ここまでくると魔王が本当に魔王城にいるかすら怪しい

    864 :

    村長は 魔王の仮初めの姿

    865 :

    今北産業

    866 = 301 :

    村長『そこで先代の国王が、極秘裏に別の命を与えてくださったのです』

    村長『「ならば彼の村にて、オーブのほこらを守護せよ。来るその時、橋を架けよ」と』

    村長『先の事件で、過失を名乗り出たのは私一人だけでした』

    村長『きっと先代国王はその律儀な形を汲んで、私に大命を託したのでしょう』

    勇者「そうだったんだ……」

    戦士「待て。何が律儀だ。ならばなぜ最初に出会ったとき、その大命を果たさなかった」

    戦士「最初からオーブが必要だと話していれば、この旅の目的の半分は、早い段階で消化できた」

    商人「そうですぞ! まったく非効率な!」

    村長『申し訳ございません……私は最初に勇者様にお目通りした際、全てを話すつもりでした』

    村長『が……』

    賢者「……恐れていたのですね。村が魔王軍に襲われることを」

    勇者「えっ?」

    村長『はい……。むかし王都で起きた出来事は、私の軽はずみな情報漏洩が発端でした』

    村長『いざ勇者様方にお伝えしようとした段で、そのことが頭を過ぎり……』

    勇者「……なるほど。それで、村を守る方を選んだんですね」

    867 = 359 :

    >>865
    僧侶
    ひのき
    ビンビン

    868 = 649 :

    >>863
    この世界の僧侶以外の住人の心の中にいるよ

    870 :

    追いついた。流石1ヶ月かかってるだけあって面白いわ
    何より僧侶が♂なのが素晴らしい

    871 :

    最後まで見届ける
    これで僧侶救済がなかったら許さない

    872 = 301 :

    村長『元より私は病床に伏せておりましたが、勇者様が去った直後、容態は悪化しました』

    村長『一気に高熱が出、呼吸は苦しくなり、布団から起き上がれないほどに』

    村長『今から思えば笑い話ですが、私はあのとき「死」を覚悟したものです』

    勇者「い、今は? 何ともないの?」

    村長『はい。妻を始めとした、村の多くの者たちが介抱してくれたおかげです』

    村長『私は死よりも、「使命」を果たしそびれることを恐れておりました』

    村長『しかし今……私の身体は快方を極め、こうして無事に来るべき日に使命を果たせている』

    村長『勇者様たちがこの瞬間に橋を渡れるのも、すべて村の者達の功でもあるのです』

    村長『異郷の生まれである私の命を救ってくれた、村人たちの……』

    勇者「優しい人たちに恵まれたんですね」

    村長『勇者様……私はあの村を守るためならば、この老いた魔力尽きようとも構いませぬ』

    村長『どうか魔王を倒し、村を……この世の人々を救ってくだされ……』

    村長『なにとぞ、なにとぞお願い申し上げまする……』

    戦士「ふん、聞くに値せん懇願よ。このいよいよという段階で何をいまさら」

    勇者「もう、戦士さんは素直じゃないなぁ。大丈夫だよ村長さん、ボクたちに任せて!」

    873 = 301 :

    ――

    商人「……だいぶ城に近付いてきましたな。なんという禍々しい空気」

    賢者「空模様も怪しくなってきましたが……この薄暗さは天候によるものではありませんね」

    戦士「魔の地へと踏み入るときは近いな」

    勇者「村長さん、『虹の橋』が薄くなってきたけど、大丈夫?」

    村長『距離が遠く――さすがに、限界が――何とか城までは――』

    戦士「おい、さっぱり聞き取れんぞ!」

    賢者「限界が近付いていますが、何とか城までは届かせるそうです」

    商人「そ、そんな! ちゃんと送り届けてもらわねば困りますぞ!!」

    勇者「もう城は目の前だけど……この橋の行き着く先は……」

    賢者「ええ、魔王城の中腹あたり……あのテラスになりそうですね」

    勇者「この橋、さっきより薄くなってる……万が一のことがあっちゃあ大変だね」

    勇者「よし、みんな急ごう!」

    勇者たちは かけだした! ▼  

    村長『――ご武運を――――』――

    874 = 865 :

    >>868
    ビンビン?

    875 = 724 :

    正直者がここまで馬鹿を見るのも珍しいな

    876 = 301 :

    ――――――――――――――――――――

    【南の港町】

    僧侶「ハァ……ハァ……」

    僧侶(何とか逃げられた)

    僧侶(……)

    僧侶(あの副長さんの御霊に、安らかな冥福あらんことを……)

    僧侶(……)

     

    「あの棒持った小僧はどこ行った?」

    僧侶「!」

    「くそ。今度見つけたらタダじゃおかねえ」

    僧侶「……」

    僧侶(……行ったかな)ホッ

    僧侶(ああ)

    僧侶(この町にも居づらくなっちゃったな)

    877 :

    もうこのまま裏の功労者ルートでいいや

    878 = 865 :

    >>867だった...

    879 = 301 :

    「ハイハイ、異国行きの船、まもなく出港するよぉ!」

    僧侶「ん?」

    「チケットは200ゴールド! 無くなったら終わりの早いもん勝ちだよ!」

    「異国行きの船、片道200ゴールド! さぁさぁ、もうすぐ碇が上がるよぉ!」

    僧侶「異国……」

    僧侶(僕の全財産は290ゴールド。あのチケット、買えちゃうな)

    僧侶(そっか。他の国なら、もう帽子を深く被らなくても済むかもしれない)

    僧侶(僕の居場所も、探しやすいかもしれない)

    「はい売ったァ! あと2枚、2枚っきりだよぉ!!」

    僧侶(これはきっと、チャンスなんだ)

    僧侶(あのチケットを買って、船に乗れば……)

    「はい200ゴールド確かに! あと1枚だよぉ!」

    僧侶(船に乗れば……)

     

    僧侶(でもそれじゃ、『ひのきのぼう』らしくないかな)

    880 = 860 :

    宿屋ひでえな、500G持っていっただけじゃねえか

    881 = 635 :

    村長はタイムリープした僧侶ちゃんじゃないのか

    882 = 301 :

    僧侶(僕はさっき、人が死ぬのを見て、悲しかった)

    僧侶(あのとき、何かできることがあれば、何でもやりたかった)

    僧侶(でも、何もできなかった)

    僧侶(あの人だけじゃなく、この大陸には魔物に襲われて命を落とした人がたくさんいる)

    僧侶(そんな人たちを無くすために、いま勇者は戦ってる)

    僧侶「……」

    僧侶(……僕は以前、その勇者のパーティーに居た)

    僧侶(のに、僕はそれを放っておいて、今まさに逃げ出そうとしている)

    僧侶(逃げ出そうとしている。そんなのは、まっすぐな『ひのきのぼう』らしくない)

    僧侶(僕は元勇者パーティーの一員だ。それを誇っていいし、勇気も分けてもらってるんだ)

    僧侶(勇者を手伝わなきゃ)

    僧侶(足手まといだなんて、勝手に決め付けちゃいけない)

    僧侶(回復役でも弾除けでもいい、僕にできることは必ずあるはず)

    僧侶(行こう)

    僧侶(仮にそれが叶わなくてもいい、行動することに意味があるんだ。行こう――!)

    883 = 847 :

    勇者PTどころか全世界の業を背負ってるレベルだな
    D4Cの逆バーションというか

    884 = 649 :

    こんな時毎日がスペシャルのニートが羨ましい

    885 = 301 :

    僧侶(……その前に、この290ゴールドで何か買って行こう)

    僧侶(できれば、勇者の助けになるようなアイテムがあれば……)

    僧侶(装備品はダメだ。この金額じゃ消耗品しか買えない)

    僧侶(かといって『やくそう』程度じゃ何の足しにもならないし)

    僧侶(例えば、魔力を少しだけ回復させるような――)

    僧侶「『まほうのせいすい』とか」

    露天商「いらっしゃい」

    僧侶「!」

    露天商「『まほうのせいすい』だって? 金はあるんだろうな?」

    僧侶「ええっと」

    僧侶「290ゴールドです。これで全部です」

    露天商「はっ、冷やかしなら帰っ……」

    露天商「……ん。ちょっと待て」

    露天商「ああ、あるぞ。『まほうのせいすい』なら」

    僧侶「本当ですかっ?」

    887 = 658 :

    そろそろ次スレたてようぜ

    888 = 442 :

    らしくなくていいから(良心)

    889 :

    どうみても木偶の棒です
    これはバッドエンドにしかならない

    890 = 817 :

    で、何時まで起きてれば次スレまで読めるかな

    891 = 301 :

    露天商「この木箱の中にあるのが、『まほうのせいすい』だ」 ガシャン

    露天商「一本300Gだが、特別に10Gまけてやろう!」

    僧侶「本当に? やった、ついてる!」

    露天商「くく……」

    露天商(『ひのきのぼう』なんぞを携えてる時点で、思った通りよ)

    露天商(まるでアイテムを見る目がねえ、ただの馬鹿ガキだ)

    露天商(こりゃ全部売れ残りのただの『せいすい』)

    露天商(原価はせいぜい38ゴールド。100ゴールドで売っても大もうけだぜ)

    僧侶「……これ」

    僧侶「全部『せいすい』に似てますね」

    露天商「!!」

    露天商「あ、ああ、ビンのを適当に突っ込んでるから、何か混じってるかもしれねえな」

    露天商(くそっ、さすがにそこまでアホじゃなかったか……?)

    僧侶「でも、『まほうのせいすい』もありますね」

    露天商「!? あ、当たりめえだ!」

    892 :

    エルフののみぐすりフラグktkr

    893 = 308 :

    エルフのきたな

    894 = 301 :

    露天商(ククク、こいつやっぱただの馬鹿だったぜ!)

    僧侶「これを下さい」

    露天商(どれも同じだ、笑いが止まらねえ)

    露天商「あいよ、290ゴールドな! まいどあり!」

    僧侶「……でもこれ」

    僧侶「『まほうのせいすい』じゃない気もする」

    露天商「へっ、もう返品はきかねえからな!!」

    僧侶「なんだか『まほうのせいすい』より、すごく魔力が詰まってるようにみえる」

    露天商「あ?」

    僧侶「きっと上物なんですね」

    僧侶「お金が足りないのに売ってくれて、本当にありがとうございました。では――」

     

    露天商「お。おい」

    露天商「おい、まさかそれ……」

    露天商「いや、あんな馬鹿そうなガキに……そんなはずはねえ……」

    895 = 312 :

    伏線回収きたか

    896 = 877 :

    伏線wwww

    897 = 860 :

    これは俺にひのきの棒と皮の帽子縛りで3僧侶一人旅をやれってことか?つべにあげようかな

    898 = 469 :

    複線回収だー

    899 = 724 :

    エルフのか


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