元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
701 = 649 :
>>699
やめろ
702 = 412 :
お願い魔王!
世界は滅ぼしていいから、僧侶だけは助けて!
703 = 301 :
僧侶(そういえば僕) ポタ
僧侶(いま、何の目的があるんだろう) ポタポタ ポタ
僧侶(やらなければならないことって、何だろう)
僧侶(城を出る頃は、勇者にオーブのことを伝える目的があったけど)
僧侶(それが済んでしまった今は……) ポタポタ ポタポタ
ジリジリ ジリジリ
僧侶(まずは)
僧侶(まずは、住める場所を探して、お金を稼いで)
僧侶(……でも、額のマークがある以上、住める場所なんて)
僧侶(それどころか今日の寝床だって、確保できないかもしれない) ポタ ポタ
ジリジリジリ ジリジリジリ
僧侶(……僕は)
僧侶(僕はどうすればいいんだろう。今の手荷物で、これから何ができるだろう)
僧侶(僕に残されたのは、少しのお金と、少しの食糧と、ぬののふくと、かわのぼうしと――)
僧侶(ひのきのぼう……)
704 = 656 :
書くの何日かかったよ
706 = 301 :
僧侶(そうだ、もう一人の僕自身……『ひのきのぼう』に聞いてみよう)
僧侶(今この向かっている先に、次の町がある)
僧侶(この『ひのきのぼう』を立てて、倒れた方向がその町なら、安心して向かおう)
僧侶(てんで違う方向だったら――その方向に行ってみよう)
僧侶(僕自身に問いかけて得た答えが、僕の答えのはずだ)
僧侶(たとえ西の町に引き返すことになっても、何かきっかけが掴めるかもしれない)
僧侶(この他愛のない棒倒しが、今のどうしようもない僕の、道しるべになるかもしれない)
ジリジリ ジリジリ
僧侶は しずかに 目をつぶった
僧侶は ひのきのぼうを
地面に つきたてた ▼
僧侶(手を放すぞ)
僧侶(……放した)
僧侶(目を……開けるぞ!)
707 :
僧侶がんばれ
708 :
ひのきのぼう(ちから2000)
710 = 307 :
>>709
おいやめろ
711 = 339 :
おい
やめろ
713 = 539 :
ひのきのぼうは おともなくくだけちった
715 = 708 :
ひのきのぼうはのろわれている
717 :
どこにも倒れず居場所がないのか…
まで読めた
718 = 420 :
お前ら読みたいなら埋めんな
719 = 411 :
立った!
720 = 301 :
>>704
一ヶ月ぐらい。後半は速報でという要望があるけど
VIP仕様に行数とか合わせてきたからVIPで終わらせたい
正直400/1000ぐらいなら余裕で全投下できると思ってたけど認識が甘かったすまん
721 :
おや ひのきのぼう の ようすが…!
722 = 708 :
突き立って天国ゆき
723 :
>>709
ルーシアちゃんと幸せにな
724 :
>>718
埋めて次スレ立てて安心して寝たい
725 = 301 :
ジリジリ ジリジリ
僧侶「あはは」
僧侶「地面に突き刺さったままだ」
僧侶(僕は、どこまでも間が抜けてるなあ)
僧侶(軽く立てるだけでいいのに、どうして突き立てちゃったのかな)
僧侶(これだけじゃあ、どこに進めばいいのか分かんないよ)
僧侶(……でも、答えは手に入れた)
僧侶は ひのきのぼうを ひきぬいた! ▼
僧侶(僕の『ひのきのぼう』は、いつだってまっすぐなんだ)
僧侶(きっと迷うことなんか、何もないんだよ)
僧侶(これまで通り、まっすぐ進もう。思った通りのことを、まっすぐ遂げよう)
僧侶「よし!」 ポタッ
僧侶(この先に【南の港町】がある。まずはそこまで、頑張って歩こう――!)
726 = 539 :
魔王の嶋にいこう
727 = 469 :
なんて奴だ
728 = 307 :
>>725
僧侶に惚れた
729 = 301 :
――――――――――――――――――――
【東の村】
――
勇者「……この地域は、天気が悪いね」
戦士「構うものか。さっそく西のほこらとやらに向かおう」
賢者「いえ、まずはこの町の村長に会ってみましょう。何か情報が得られるかもしれない」
商人「ふーむ。以前挨拶をしに行ったときは、特に何も知らなかったようですがね」
勇者「ううん、ここは賢者さんの言うとおりにしよう。あの時とは状況も違うし」
賢者「ありがとうございます」
戦士「……ふっ。まさか臆している訳ではなかろうから、これは慎重と呼ぶべきなのだろうな」
勇者「慎重だよ。ボクは魔王は倒したいけど、ここにいる誰一人死なせたくない」
勇者「パーティーの命を預かる以上は、石橋だって叩いて回らないと」
商人「ほう……前にここを訪れた時とは、まるで見違えるようですな」
勇者「そうかな? ありがと」
賢者「……! 誰かこちらに来ます」
731 = 539 :
>>725の台詞の間ずっと涙ながしてるのが見えた
732 = 301 :
下女「……あ、あの……勇者様ご一行ですね?」
勇者「はい。あなたは……」
下女「わ、わたくしはこの村を治める村長の、使いの者でございます」
下女「どうぞこちらへ。村長がお待ちです」
戦士「村長が? すでに話が行き届いているようだな」
賢者「ええ。大臣の話では、すでに調査隊がこの村を訪れているはずですからね」
下女「はい。勇者様がこの村に帰ってこられたら、案内するよう仰せつかっております」
商人「いよいよですな……」
――
【東の村>村長の家】
村長「お待ちしておりました勇者様、そしてそのお連れの方々も」
勇者「お久しぶりです、村長さん。早速ですけど」
村長「はい。話は聞き及んでおります」
村長「ですが……今すぐ、ほこらにご案内することはできません」
733 = 649 :
この僧侶のメンタルは何でできてんの?
734 = 469 :
>>733
ひのき
735 :
>>733
ひのきのぼう
736 = 399 :
魔王は水晶玉とかで全て知っているんだから助けてやれよ
737 :
すぐおれちゃう!?
738 = 462 :
>>733
ひのきのぼう
739 = 301 :
勇者「どういうこと?」
村長「はい、一つずつお話します。まずはおかけ下さい」
戦士「失礼だが、我々にそんな暇はない。ここへは、すでに決心を固めてきたのだ」
村長「とは仰いましても」
村長「いまオーブをほこらに持ち込んでも、恐らく何も起きないかと思われます」
賢者「何故ですか? 北の国王によれば、魔王城への扉が開かれるという話では」
村長「ええ、開かれます。ただし正確には扉ではなく、『橋』です」
商人「橋? バカな、あんな遠くの孤島までどうやって橋が架かる」
村長「伝説では架かるのです。『虹の橋』が」
勇者「虹の?」
村長「はい。どうぞ、おかけ下さい」
奥さん「ホ、ホットティーが入りました、どうぞ」
賢者「ありがとうございます」
奥さん「は、はいぃ」ポッ
戦士「それで虹の橋というのは?」
741 = 412 :
>>733
オリハルコン
すら砕くひのき
742 = 724 :
>>736
あの聖人君主が魔の仲間になるとは思えない
743 = 301 :
村長「実際に私も見たことはありませんが」
村長「伝説を解釈する限り、どうも実体を持った長い橋が架かるようです」
勇者「へえ、それはすごいなぁ」
賢者「ふむ……完全にそこらの呪文や魔術の枠を超えていますね」
商人「とてつもない魔力を持ったアイテムなら、在り得る話かもしれませんな!」
戦士「橋の正体などどうでもいい。問題はなぜその橋が架けられないのかだ」
村長「それは――」
賢者「雨上がりしか架からないため、では?」
村長「おお、その通り。『虹』の橋です。雨上がりでなくては、橋が架からないのです」
村長「この辺りで雨が多いのも、この伝説にまつわっている為かもしれませぬ」
戦士「では結論は、雨が降るまでこの村で待っていろということか?」
村長「そうなります。申し訳ありませぬ」
戦士「ふん。俺は今から魔王を倒す気でいたのだが、まるで出足をくじかれた気分だ」
勇者「……でも、あまり待たなくていいと思うよ」
勇者「雨が降ってきた」
744 :
このスレでID赤くしてる馬鹿は何なんだよ
746 = 307 :
お前らひのきばっかでワロタ
747 :
>>435
読んできたけど、もやもやするわぁ…
あっちも主要な面子が糞過ぎて…
748 = 359 :
太陽の石+なんかで虹の雫が…
ひのきだな
749 = 301 :
ザー―――――― ……
【東の村>宿屋】
勇者「……村長さんは、雨が止み次第案内するって言ってたけど……」
賢者「……雨の勢いが一定ですね。当分止みそうにありません」
戦士「忌々しい。橋の件がなければ、雨の中でも突き進んできるものを」
勇者「この調子じゃ最悪、また一晩持ち越すことになるかも」
戦士「くそっ、どうしてくれる。完全に緊張が途切れてしまうぞ」
賢者「ではその緊張、伸ばし直してみましょうか」
勇者「えっ?」
賢者「魔王戦での策を決めておくのです。作戦や、戦況に応じた戦い方を」
戦士「ふん。そんなもの、これまで通りのやり方でよかろう」
賢者「では、例えば大竜だった場合はどうしますか?」
戦士「竜? まずはセオリー通り突っ込み、腹から捌く。あわよくば首を狙う」
賢者「その際の呪文の支援は、バイキルト・スクルトと手段が分かれますが――」
勇者(賢者さんすごい。もう戦士さんを飲み込んじゃってる……)
750 :
まとめて読みたいから出版したら教えてくれ
みんなの評価 : ★★★×4
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