元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
151 = 1 :
コンコン ガチャ
賢者「……ただいま戻りました」
勇者「!」
商人「おお、賢者殿!」
戦士「何を買いに行ったのだ?」
賢者「大したものではありません。薬草と、薬の調合材料です」
商人「薬の? もしや『エルフののみぐすり』などは?」
賢者「いえいえ、そんな大層なものは買えませんよ。置いてあるかどうかも分からないのに」
商人「あちゃーさようですか。いえ、実は流れてるらしいんですよ、『エルフの』が」
賢者「本当ですか? まぁあったとしても、それと見出すのは大変でしょうね」
戦士「賢者でも『せいすい』と見分けるのは無理か?」
賢者「あれは区別の基準すらまだ不確定なのです。恥ずかしい話ながら、まだ私の力量では……」
商人「賢者殿をもってしても無理なら、諦めるしかありませんなぁ」
賢者「恐縮です。一日でも早くその域まで達せられるよう、精進致します」
勇者「……」
152 = 49 :
商人性格悪いけど才能は凄いな
グヌヌ....
154 :
「薬の調合材料」ね…
155 = 1 :
戦士「それはそうと、明日から西の町に向かうことになったぞ」
賢者「西の町に? あそこは戦士を多く輩出することで有名な地ですね」
商人「さすがは賢者殿、よくご存知で。何でも、あそこに伝説の剣があるとの情報を得ましてな」
賢者「おお、伝説の剣! 我々の旅には無くてはならないものですね」
賢者「天に選ばれた勇者のみ装備できるという、聖なる力を宿した退魔の極致」
賢者「早急に手に入れ、勇者様の手に馴染ませておくべきでしょう」
勇者「え? う、うん……」
戦士「……魔王を倒すことのできる剣、か……」
商人「さて、今夜も遅くなったことですし――」
賢者「明日に備えて、早めに床に就きましょう」
商人「あ、あれ? 異郷の名産品を肴に、一杯やりませんか?」
勇者「……ボクはいいや。今日は何だか疲れちゃった……」 ガチャ
賢者「私も遠慮しておきます」
商人「あちょっと皆さん! あ、戦士殿は」
戦士「俺もいらん。余計な出費をかけた分は、自分で処分するのだな。ではお休みだ」 バタン
156 = 13 :
道具屋破産しちゃう
157 = 1 :
――――――――――――――――――――
【北の城>城下町>雑貨屋】
キィ…
僧侶「こんにちは」
主人「いらっしゃい。おお、お前は! ということは勇者も帰ってきているのか?」
主人「勇者もいるなら、全品半額だ! ウチの店をひいきに頼むぜ!」
僧侶「いいえ。僕はパーティーを外されたんです」
僧侶「つい昨日の夜、一人で帰ってきたばかりです。勇者はまだ旅の途中です」
主人「……なんだ。お前一人か。つまらねえ」
僧侶「ごめんなさい。今日は食べ物を買いにきたので、見せてくださいな」
主人「ああ? ちゃんと金はあるんだろうな? ……ん?」
主人「その腰に差してる杖、ちょっと見せてみろ。値打ちモンか?」
僧侶「これは『ひのきのぼう』です。僕の装備です」
主人「ひのきのぼうぉ~? 仮にも勇者についてった奴が、ひのきのぼうを装備だって?」
主人「だははは、そりゃパーティーをクビにされてもしょーがねえやな! だはははは!!」
158 = 1 :
僧侶「ひのきのぼうは、僕にぴったりの武器なんですよ」
主人「だははははははは、そりゃ傑作だ! じゃお前これからひのきのぼうだ、『ひのきのぼう』!」
僧侶「はい、戦士さんにもそう言われました」
主人「すでにあだ名になってたか、そりゃそうだわな、だははははは!!」
僧侶「このパンをください。それからバターと……お野菜も少し」
主人「だははははは、いい話のネタができたぜ! だははははは!」
僧侶「はい、選びました。全部でいくらですか?」
主人「だははははははは!」
僧侶「あのう」
主人「ん!? オイてめえ何勝手に商品取ってんだ! その汚ねえ手をどけろ!」
僧侶「ごめんなさい」
主人「全部で200Gだ200G! 金がないならとっとと戻しやがれ!」
僧侶「はい。200ゴールドです」
主人「なんだ、ちゃんとあるじゃねーか。始めから金を出せばいいんだよ」
僧侶「ありがとうございました。それじゃあさようなら」 キィ…
159 :
僧侶…
160 = 1 :
【北の城>城下町>外れの小屋】
僧侶「ただいま」ガチャ
僧侶「ふふ」
僧侶(200ゴールドかけて、ちょっと多めに食べ物買っちゃった)
僧侶(残りの全財産は390ゴールド。切り詰めればひと月は過ごせる)
僧侶(でも、早めに働き口を探しておいた方がいいかな)
僧侶(少し旅を経験したから、簡単な護衛くらいはできるかもしれない)
僧侶(あ、もしそうなら魔力を鍛えたり、武器の扱い方も特訓した方がいいかな)
僧侶(よし、そうしよう)
僧侶(思い立ったが吉日。さっそく今から特訓を始めよう)
僧侶は ひのきのぼうを 装備した! ▼
僧侶「いってきます」ガチャ
僧侶(あ、そうだ。その前に寄りたいところがあった。先にそっちに行こう)
161 = 16 :
うわぁ…
162 = 13 :
この大陸には勇者と僧侶以外はゲスしかいないのか
もう滅ぼせよ魔王
163 = 22 :
ひのきの棒ってリアルだと剣並みの凶器だよな
164 = 100 :
これはひのきのぼうによるステマ
165 :
蛍の墓みたいな最後だけはやめてくれ。
166 = 1 :
――
【墓地】
僧侶「神父さん、ただいま帰りました」
僧侶「……僕は神父さんから色んなことを教わりましたけど、」
僧侶「結局、勇者の役には立てませんでした。ごめんなさい」
僧侶「その代わり、勇者は立派に頑張っています。あの調子なら、きっと魔王を倒せます」
僧侶「だからどうか天国から、みんなを見守ってあげてください」
僧侶「僕も毎日、お祈りを捧げます。だから、お願いします」
僧侶「……」
僧侶「よし」
僧侶(……よく見ると、全然お墓のお手入れされてないな)
僧侶(僕と勇者と交代で掃除してたけど、これからは僕一人でやらなきゃなあ)
僧侶(あっすごい。最後に勇者が植えた花が、こんなに成長してる)
僧侶(僕も頑張ろう!)
167 :
今度から大切に使うわ・・・ひのきのぼう
168 :
この賢者みたいなの好きだけどな
しかしはんにゃのめんはアカン
169 = 132 :
>>163
ただの杖レベルでしょ
170 = 116 :
明日も早いし寝る・・・
金出してでも続きを読みたかった・・・・
久々に鬼才の1を見た気がする
171 :
スレタイで女僧侶がひのきのぼうをまんまんに突っ込むの想像した
172 = 1 :
――
僧侶「えいっ! やっ!」
僧侶「やっ! えいっ!」
僧侶「うーん」
僧侶(やっぱり振り回すより、突いた方が強いんじゃないかな)
僧侶(下手に叩きつけると、棒へのダメージが溜まっていつか折れちゃうかもしれないし)
僧侶(でも正確に一点を突くのって、難しいんだよなぁ)
僧侶「やっ!」
僧侶(ほら。ちょっとずれるとカス当たりになっちゃって、てんでダメだ)
僧侶(でも百発百中までになったら、きっと頼もしい武器になるぞ)
僧侶(あの『ひのきのぼう』が本当に頼もしくなったら、ちょっぴり愉快だね)
僧侶(よーし練習あるのみだ)
僧侶「やあっっつっ痛っ!」
僧侶(突いた拍子で筋を痛めちゃった! ホイミホイミ)
僧侶(ん……? 軽い装備だから、もう片方の手で呪文も使えるな。これも練習しておこう――)
173 = 95 :
逆に僧侶がキレないのが不気味だな
何か過去にトラウマでもあったんか?
174 :
鬱エンドにならなきゃなんでもいいや
175 :
檜の角材(ぼう)
こうかくと強そう
176 = 1 :
僧侶「やあっ!」 ヒュバババ バッ
僧侶(……よし。武器の特訓はこのくらいにしておこう)
僧侶(気付けばもうこんなに暗くなってる。ちょっと夢中になっちゃった)
僧侶(次は魔力の鍛錬だ。林の奥まで行こう)
僧侶(……よし。この辺りでいっか。それにしても林の空気は気持ちいいなぁ)
僧侶は すわりこみ しずかに目をとじた ▼
僧侶(まずは腹式呼吸から……) …フー ハー フー…
僧侶(次に……魔力が身体全体を伝うイメージ……)
僧侶「……」
僧侶は めいそうを はじめた…… ▼
僧侶(……)
僧侶(………………)
177 :
>>171
おま俺
178 = 1 :
<夕方>
町民A「――おっ。ウワサをすれば、あれは『ひのきのぼう』」
町民B「へえ、あれが勇者様のパーティーから逃げてきた『ひのきのぼう』か」
町民A「あれ目つぶって何やってんの」
町民B「黙祷とかけまして木刀(もくとう)、その心は『ひのきのぼう』!」
町民A「うひゃひゃひゃ、全然上手くねえ――!」
僧侶(………………)
子供A「あっ、ひのきのぼうだ!」
子供B「魔王に怖気づいて逃げてきたおくびょーものだ!」
子供A「やーいおくびょーもの!」
こどもは いしを なげた
いしは 僧侶に あたった ▼
子供「「逃げろー!」」
僧侶(………………)
179 :
最終的に僧侶と勇者は結ばれるけど、勇者の初めては賢者が頂く展開
180 = 135 :
>>169
突けば槍 払えば薙刀 持たば太刀 と言われる万能武器らしいぞ
182 = 1 :
<夜>
兵士A「……む。あれはなんだ? 魔物か!?」
兵士B「いや……違う。ありゃー例の『ひのきのぼう』だな。ほっとけほっとけ」
兵士A「へえ、あんなのが戦士殿と共に旅をしてたのか。見る限りとても釣り合わんな」
兵士B「勇者様にも釣り合わんな。絶対にだ」
兵士A「お前勇者様の大ファンだもんな」
兵士B「へへ。あそこまで可憐さと凛々しさを持ち合わせた女の子、そうはいないぜ」
兵士A「確かにそれは俺も認めるが、あの器量ならとっくに他の男とくっついてるんじゃないか」
兵士B「バカ野郎、勇者様は魔王を倒すまで不純なことはしないんだ! アイドルを汚す発言は慎め!」
兵士A「お前こそ大声を慎め。俺達は一応仕事中だぞ」
兵士B「なぁに平気平気。こんだけ網張ってれば、例の盗っ人も簡単に町から出られんさ――」
僧侶(………………)
僧侶「……」ス…
僧侶「よし、瞑想おわり。うわ、もう夜中だ! 家に帰らなくちゃ」
183 = 89 :
僧侶が二回行動できるようになっただと…?
184 = 1 :
【北の城>城下町>小屋】
僧侶「ただいま」
僧侶「さてさて、今日のお楽しみ。お食事の時間」
僧侶「今日は運動もしたからお腹がぺこぺこだ。ぺこぺこー」
僧侶「パンふた切れにバター塗って……あと、お野菜も少し添えて……できあがり!」
僧侶「いただきます」
僧侶(パンは朝にふた切れ、夜にふた切れで我慢すれば、一ヶ月はもつ)
僧侶(昔に比べたら、毎日朝晩食べられるから幸せだ。バターも野菜もあるからご馳走だし)
僧侶(……そういえば旅してたとき、あそこの宿屋で食べたご飯はおいしかったなぁ)
僧侶(頑張って働けば、毎日あんな食事ができるかもしれない。そう考えただけでやる気が出ちゃう)
僧侶(でもだめだめ、今は我慢して、自分をもっと鍛える時期なんだ。そもそも現状でも満足だしね)
僧侶「ごちそうさま」
僧侶「おいしかった」
僧侶(じゃあやることもなくなったし、寝よう)
僧侶(考えてみれば安心して眠れる場所があるのも、幸せなことだねぇ)
185 = 16 :
いやな予感しかしない…
186 :
読んでる途中ほ
187 :
>>66
長老~ッ!だろ
188 = 1 :
僧侶「よいしょ」
僧侶「ふう」
僧侶(これから毎日鍛えて、ルイーダさんの酒場のギルドに登録して)
僧侶(護衛や採集なんかの仕事をたくさん引き受けて)
僧侶(お金を稼いで、一人で安定した生活を送れるようになって)
僧侶(……それからどうしようかな)
僧侶(導師さんにでもなろうかな。回復呪文と薬だけは得意だし)
僧侶(うん、世界中を旅して回る大僧侶ってのも、かっこいいかもしれない)
僧侶(そうしたら、少しは勇者の知り合いとして、恥ずかしくない人間になれるかな)
僧侶(……いまごろ勇者たちは元気にしてるかな。病気になったりしてないかな)
僧侶(ううん、僕なんかよりすごい賢者さんがいるから、きっと大丈夫だよね)
僧侶(勇者と、戦士さんと、商人さんと、賢者さんが無事でありますように)
僧侶(おやすみ……)
僧侶(……)
僧侶「Zzz……」
189 :
片手に武器でもう片手で魔法?
skyri……
191 = 95 :
うわああ
バッドエンドがここまで怖いSSも珍しいぜ・・・
192 = 106 :
そのひのきのぼうに洞爺湖って書いてね
193 = 1 :
――――――――――――――――――――
【砂漠(南の港町~西の町)】
商人「ううう……日差しが厳しい……」
勇者「地面から熱気が揺らいでるね……頭がクラクラするよ……」
戦士「ふん。これしきのことで参るようでは、打倒魔王などもってのほかだぞ」
賢者「……戦士殿も少し足がふらついてますよ……」
商人「ううむ。よりによって荷を溜め込んだ直後に、こんな砂漠が広がっていようとは……」
勇者「みんなこまめに水分取るんだよ」
戦士「ぐびぐびぐび」
賢者「……戦士殿、結構飲まれますね……」
商人「ああしんど! 次の日陰を見つけたら、少し休憩させてくだされ」
勇者「商人さん、ボクが少し持ってあげるよ。だから頑張ろう」
戦士「当然だ。一刻も早く西の町に向かわねば、伝説の剣が消えてしまうかもしれん」
賢者「……屈強な戦士たちの町の、伝説の剣。すんなり手に入るとは……」
勇者「必ずボク達が手に入れよう。そして一刻も早く魔王を……」フラフラ
194 = 1 :
まものの むれが あらわれた! ▼
戦士「なにっ! 岩陰から!?」
勇者「!! みんな、モンスターが――」
魔物のむれは こちらが 身構える前に おそってきた!
魔物Aの こうげき! ▼
商人「ひいっ! いてぇ!」
商人は ダメージを うけた! ▼
魔物Bの こうげき!
つうこんの いちげき! ▼
賢者「うわあああっ!!」
賢者は 大ダメージを うけた! ▼
勇者「賢者さん!」
戦士「くそっ、まずは一体集中で数を減らせ!」
商人「に、荷物だけは死守しますぞ!」
賢者「敵に奇襲を許すとは……不覚……」
勇者(……こんなこと、今までなかった……)
195 = 1 :
――
勇者「賢者さん、うしろ!」
魔物Bの こうげき!
賢者は ダメージを うけた! ▼
賢者「ぐっ。ここは回復が無難……!」
賢者は ベホマラーを となえた!
パーティーのキズが 回復した! ▼
商人「どおりゃあ!!」
商人の こうげき!
魔物Cに ダメージを あたえた!
魔物Cを たおした! ▼
戦士「そいつで最後か!」
戦士の こうげき!
魔物Bに ダメージを あたえた!
魔物Bを たおした! ▼
魔物の むれを たおした! ▼
勇者「ふう……やっと片付いたね……」
商人「すかさずゴールドを多めに回収!」
196 = 16 :
商人いつもしてるな
197 = 1 :
商人「いやあ、思わぬ苦戦を強いられましたなぁ……」
勇者「そうだね。でも、みんな無事でよかった」
戦士「……しかし、勇者と賢者の魔力は、無駄に浪費させられたな」
賢者「浪費だなんて。私の魔力はまだまだ豊富に残っていますよ」
戦士「これが魔王城だったらどうする。とても後がもたんぞ!」
勇者「ご、ごめん……」
賢者「勇者様の責任ではありませんよ。あの時、誰も奇襲に気付けなかった」
戦士「俺が言いたいのは、我々が奇襲を受けたことなど記憶になかった点だ」
戦士「つまり前と比べて、明らかに危機感が薄らいでるのだ! 無論、俺も含めて!!」
勇者「そ、それは違うよ。それは全部……僧侶のおかげで……」ボソ
商人「ま、まぁ、一度や二度の奇襲じゃ、我々はびくともしませんて」
賢者「それに、気配が悟れぬほど魔物のレベルが高くなっている、という見方もありましょう」
戦士「ふん。ならばなおさら、兜の緒を締めねばならん。さぁ、もう行くぞ。時間が勿体ない」
勇者(……たった一度の戦闘で、一気にパーティーの空気が乱れてしまった)
勇者(ああ……ボクはなんて頼りないリーダーなんだろう……)
198 = 1 :
――
勇者「……」 ザッ ザッ
戦/商/賢「……………………」 ザザッ ザッザ ザッザッ ザザッ
勇者(……思えば……)
勇者(今までパーティーに揉め事があったら、最終的に僧侶が責められることで解決していたな)
勇者(戦士さんも商人さんも……そしてごくたまにボクも……)
勇者(イライラの捌け口があったから、パーティーのバランスが取れていたのかもしれない……)
勇者(……今は僧侶はいない。もし、お互いのイライラがぶつかり合ってしまったら、どうしよう)
勇者(パーティーが解散するようなことになってしまったら、どうしよう)
勇者(やっぱり、僧侶がいないと不安だよ……僧侶……)
勇者(……魔王と戦う前に、一回くらい、会いに行ってもいいんじゃないかな)
勇者(もしボクが死んじゃうようなことがあれば、おみやげも手渡しできなくなっちゃうし……)
勇者(……おみやげの『いのちのゆびわ』……)
勇者(……宿屋で賢者さんが迫ってきたとき、怖かったな。何でだろう。今でも分かんない)
勇者(……年頃の女の子はレンアイをするものだって聞いたけど……それと関係あるのかな……)
199 :
まだ追いつかない読みながら支援
200 = 1 :
商人「お。見えてきましたな――」
戦士「――」
賢者「――」
勇者「……」
勇者(……賢者さんは、顔立ちもカッコいいし、呪文にも長けてて頼もしいし)
勇者(……いつもボクに気を遣ってくれて優しいし。絶対、悪いヒトじゃないんだけど……)
勇者(ボクには……)
勇者(……ボクには? あれ? なんだろ?)
勇者(……違う、だめだ。ボクは勇者だ。意識を切り替えて、みんなを引っ張っていかなきゃ……)
勇者(魔王を倒せるのは、選ばれし勇者だけ……ボクしかいない……)
賢者「――? ――?」
勇者(……なんだか頭がぼうっとする……賢者さんが……何言ってるのか分からない……)
勇者(賢者さん……ゆびわ……ボクは勇者で……)
勇者(……僧侶……)フラフラ
ドサッ
賢者「!? 勇者様!? 勇者様――!」
みんなの評価 : ★★★×4
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