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    元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」

    SS覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★×4
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    101 :

    勇者にちょっかいかけたら賢者許さん

    102 = 1 :

    ――――――――――――――――――――

    【渓谷】

     ビュオオオォォ……

    僧侶(やっぱりこの辺は風が強いな……)

    僧侶(ちょっと気を抜いたら、かわのぼうしが吹き飛ばされてしまいそう)

    僧侶(しかもずっと向かい風なのはツイてないなぁ。一歩一歩が重いや)

    僧侶(せめて地面につく杖でもあれば少しは楽なんだろうけど)

    僧侶(このひのきのぼうじゃ長さが中途半端なんだよなぁ。前屈みでやっと地面につけるくらい)

    僧侶(かといって持ち運びやすいとは言えない短さだし……。杖に短し持ち運びに長し、か)

    僧侶(でもやっぱりそんなところも、中途半端な僕にはぴったりの武器だ。愛着わくよ)

    僧侶(ああ、そういえばコレ、武器だったんだ。どんな風に扱えばいいんだろう)

    僧侶(やっぱり、振り下ろして殴るのが普通なのかな。誰かが使ってるの見たことないからなぁ)

    僧侶(次に魔物と戦わなくちゃいけなくなったとき、いろいろ試してみよう)

     ビュオオオォォ……

    僧侶(わっと。風が強いなぁ……)

    103 = 13 :

    勇者様そのまま商人にアルテマソードをぶち込んで下さい

    104 = 1 :

    僧侶(ん……!)

     

    魔物Aが あらわれた!
    魔物Bが あらわれた!
    魔物Cが あらわれた! ▼

    僧侶(後ろからだ! 前に逃げなくちゃ!)

    僧侶は にげだした! ▼

    しかし おいつかれてしまった! ▼

    僧侶(向かい風が強くて足取りが重い……しかもこの魔物たちは素早いぞ!)

    僧侶(戦うしか……)

    僧侶は スカラを となえた!
    僧侶の 守備力が あがった! ▼

    魔物のこうげき!
    僧侶は ダメージを うけた! ▼ 

    僧侶「いたた……」

    僧侶(でも、今回はもうバギと補助呪文はなしだ)

    僧侶(魔力の節約のためにも、ひのきのぼうを使いこなせるようにしとかなくちゃ……)

    106 :

    商人はもっと関西弁を

    107 :

    僧侶って実際は戦闘能力結構高いよね

    108 = 1 :

    僧侶の こうげき! ▼

    ミス! 魔物にダメージを あたえられない! ▼

    魔物Bの こうげき! ▼

    僧侶は ダメージを うけた! ▼

    ――――――

    僧侶は ダメージを うけた! ▼
    僧侶の こうげき! 
    魔物に ダメージを 与えた! ▼

    魔物Aの こうげき! ▼
    魔物Cの こうげき! ▼

    ――――――

    僧侶の こうげき!
    魔物Aを たおした! ▼

    魔物Bの こうげき!
    僧侶は ダメージを うけた! ▼

    僧侶の こうげき! 
    魔物Bを たおした! ▼

    魔物Cは にげだした! ▼

    109 = 89 :

    マホイミが使えたら大活躍なのに(ダイ大のやつ)

    110 = 1 :

    僧侶は 魔物のむれをたおした!

    経験値と 90Gを てにいれた! ▼

     

    僧侶「ふう……」

    僧侶(……この魔物たちの遺骸を、道の脇にどけてあげよう。ついでに弔いも……)

    僧侶「――」

     

    僧侶「よし」

    僧侶は ベホイミを となえた!

    僧侶の キズが 回復した! ▼

    僧侶(……思ったより長期戦になっちゃった。武器で戦うのって難しいな)

    僧侶(でも今ので、結構ひのきのぼうの使い方が分かってきたぞ)

    僧侶(剣と違って刃がついてないから、振り抜こうとすると失敗するんだ)

    僧侶(始めから殴りつける感じで、こう、当てるように打つといい感じ。こう、こんな感じ)

    僧侶(一発の威力を求めず、軽い手数でダメージを稼いでいくんだ。よし、これでいこう)

    111 :

    ひのきのぼうはむしろ魔法使いという現実
    僧侶?こんぼう

    112 = 1 :

     ビュオオオオオオォォ……

    僧侶(……風がまた一段と強くなってきたなぁ。とても前を向いていられない)

    僧侶(でも負けないぞ。風なんかで吹き飛ばされちゃ、勇者に面目が立たないよ)

    僧侶(……!)


    魔物が あらわれた! ▼


    僧侶(岩石のモンスターだ! 大きい! 風でびくともしてないぞ!)

    僧侶(この手の魔物だったら動きが遅いから、たいてい逃げられるんだけど……)

    僧侶(いまは風が強いし、足場も悪いし……うまく逃げられそうにないな……)

    魔物の こうげき! ▼

    僧侶(! うわっ!!)

    僧侶は ダメージを うけた! ▼

    僧侶(いたた……やむを得ない、戦おう)

    僧侶は スカラを となえた!

    僧侶の 守備力が あがった! ▼

    113 = 31 :

    がんがれ僧侶

    114 = 1 :

    ――

    僧侶の こうげき! 
    魔物に ダメージを あたえた!
    魔物を たおした! ▼

    経験値と 500Gを 手に入れた! ▼

    僧侶「ふう。やっと倒した」

    僧侶(……岩石に潜んでいた悪霊は消滅したみたい。残った岩は、そのまま自然に還るよね)

    僧侶(……岩石のモンスターかぁ……)

    僧侶(ひのきのぼうで戦うには、骨が折れる相手だったな)

    僧侶(棒の方が折れなくてよかったよ。途中で戦い方を変えて正解だった)

    僧侶(硬い相手は叩くより、局部を突いた方が有効なんだね。これは大きな収穫だ)

    僧侶(特にこう、一点もズレることなく繰り出した突きは、思ったより高威力)

    僧侶(ひのきのぼう全体の芯? で攻撃しているからかな。力任せで叩くよりずっと強い)

    僧侶「……ん?」

    僧侶(ああ、もうあんなに日が傾いてる!)

    僧侶(戦いに時間をかけ過ぎちゃったんだ。風も止んでるし、今のうちに急ごう――)

    115 = 1 :

    【北の城>城下町】

    <夜>

     ウォンウォンウォン…  ウォン…

     

    僧侶「着いた……」

    僧侶(すっかり暗くなっちゃった……早く小屋に行こう)

    兵士「おい。そこの者、止まれ」

    僧侶「はい?」

    兵士「子供? こんな夜更けに何を出歩いている」

    僧侶「あっ、あなたはお城の二階にいた警備の人!」

    兵士「!? な、なぜ自分のことを……ん? お前どこかで見たような」

    僧侶「勇者のパーティーにいた僧侶です。もう足のケガは治りましたか?」

    兵士「ああ、誰かと思えば勇者様に付いていた! では、勇者様や戦士殿もここに?」

    僧侶「いいえ。僕はパーティーを外されたんです。つい今、帰ってきたところなんです」

    兵士「……ふっ。なるほどな。よくわかった」

    116 :

    はよ
    眠いけど気になって寝れん

    117 = 13 :

    500Gとか完全にゴールドマンの世界

    118 = 1 :

    僧侶「あの、お城にいるはずのあなたが、どうしてこんな時間に?」

    兵士「お前には関係のない話だ、とっとと家に帰れ。他の兵士も見回ってる……」

    僧侶「はぁ」

    僧侶(なにかあったのかな……)

     

    【北の城>城下町>外れの小屋】

    ガチャ

    僧侶「ただいま……。……」

    僧侶(勇者が出て行っているんだ。そりゃ誰もいないよね)

    ドサ

    僧侶「ふう……」

    僧侶(帰ってきた。帰ってきたんだ。これで、僕の旅は終わりだ)

    僧侶(あとは……勇者に任せよう)

    僧侶(勇者……みんなも……どうか無事に、旅を終えられますように……。……)

    僧侶「Zzz……」

    119 = 81 :

    強いぞこいつ

    120 = 49 :

    こいつ魔法以外も強いな

    121 = 1 :

    >>116
    全部で400レスぐらいあるから眠い人は寝るべき
    さるも怖いけど、1000いくまで投下しきれるかどうかも怖い

    122 = 1 :

    ――――――――――――――――――――

     

    【南の港町>露店通り】

    勇者「うわあ、賑やかだね!」

    戦士「遊びに来ているのではないぞ。今日は装備品やアイテムを整えるのだ」

    賢者「まぁ、気を張り過ぎて失敗することもあります。多少の息抜きも必要でしょう」

    勇者「もうっ、子ども扱いして。分かってるよ、今日は丸一日ここに留まって」

    勇者「商人さんからもらったお金で、それぞれ旅に必要なものを買い揃える! でしょ」

    戦士「当の商人は、朝一番に市場に出てるからな。この辺はさすがに一流といったところか」

    賢者「商人殿の商いの知識は並ではありません。彼ならば資金を最大効率で運用してくれましょう」

    勇者「ボクたちは商人さんの許可なしに、本当に好きに買い物してていいのかな」

    戦士「我々への信用も含めてのことだろう。それに装備品など、当人が選んだものが一番だしな」

    賢者「では、どうしますか。それぞれ装備の種類も違うことですし、ここは一旦別れますか?」

    勇者「そうだね。それじゃ一通り買い物が終わり次第、あの宿屋に集合ということで」

    戦士「分かった。あまり羽目を外すなよ」   勇者「外さないよ!」

    125 = 116 :

    >>121
    あまり頼りたくないがまとめにのるかな?

    126 :

    うむ、続けたまえ

    127 :

    SSだと男賢者の鬼畜率が高いから不安

    128 = 1 :

    ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ

    勇者「ほんとに人が多いなぁ。人ごみに流されないようにしないと……」

    勇者(さて、買い物買い物。……と言っても、装備自体はもう間に合ってるもんなぁ)

    勇者(はっきり言って今のでちょうどいいし……下手に新しいのを買うと、失敗する気がする……)

    道具屋「いらっしゃい! お嬢ちゃんどうだい、今日は掘り出しもんが入ってるよ!」

    勇者「えっ? ボクのこと?」

    道具屋「お嬢ちゃんのことだよ! その年で勇ましいカッコしてて可愛いねえ!」

    勇者「あ、あのねえ。ボクは北の王様じきじきの……ん?」

    勇者「……ねえ、その指輪、ちょっと見せて?」

    道具屋「これかい? ははあ、やっぱり女の子は光り物にゃ興味あるか!」

    勇者「そ、そんなんじゃないよ。……なんだかこれ、不思議な力を感じる」

    道具屋「おひとつ1800Gだ! 今ならふたつで3000Gでいいや!」

    勇者「3000ゴールド……」

    勇者(商人さんから預かったお金、全部だけど……)

    勇者(ボクにはただの指輪には思えないんだよなぁ……どうしようかなぁ……)

    129 = 1 :

    道具屋「お嬢ちゃん……気になる男の子でもいるんじゃあ、ないのかい?」

    勇者「えっ?」

    道具屋「この指輪ならデザインもまったく同じだ、おそろいだよ?」

    勇者「そ、そんな人いないよ!」

    勇者(……でも)

    勇者(おみやげだったら……買ってあげてもいいかな……?)

    勇者(でもでも、おそろいって……しかも指輪だなんて……いやでもボクそんなつもりは……)

    道具屋「ほらお嬢ちゃん、他にお金を使っちゃうと、もう買えなくなるよ! ほら!」

    勇者「えっ?」

    道具屋「ほら、今日の今しかないよ! 買いだよ、買い! さあ一声だけ!」

    道具屋「さあ!!」

    勇者「えっ? えっ? か、買います?」

    道具屋「売ったあああああ! 毎度ありいいいいいい!!」

    勇者「あ、あれれ……?」

    勇者(買っちゃった……)ドキドキ

    130 = 16 :

    ときどきほかのスレにレスしたらさるさんなりにくいらしいぞ
    支援

    131 = 44 :

    勇者たんカワイイ

    132 :

    僧侶寝すぎだろwwww

    134 = 1 :

    賢者「――勇者様、いま何を買われたのですか?」

    勇者「あ……賢者さん……」

    道具屋「おおっとここで二枚目のお兄さんの登場かい? 若いねえ憎いねえ」

    賢者「その指輪を? ふたつで3000Gで?」

    道具屋「おおっともう返品不可だよ! もう取り引きは成立したんだからねえ!」

    賢者「流石です、勇者様。良い買い物をされました」

    勇者「えっ?」

    賢者「これは『いのちのゆびわ』です。装備すると、歩くだけでキズが癒えるという逸品ですよ」

    道具屋「えっ?」

    賢者「普通、店で買えるような代物ではないのですが、素晴らしい掘り出し物に巡り合えましたね」

    勇者「そ、そうなんだ」

    道具屋「あ、あの……返し……」

    賢者「ところで、これでもう支給された額は使い切りましたよね。ともに宿に戻りましょう」

    勇者「う、うん」

    道具屋「あ、待っ……うおおぉボロ儲けしたと思ったら大損だったああ!!」

    136 = 1 :

    ――

    【南の港町>宿屋】

    勇者「……まだほとんど時間経ってないのに戻ってきちゃったね」

    賢者「そうですね。私の方もすぐ、ローブの売り出しを見つけましたから」

    勇者「そのローブ、似合ってると思うよ」

    賢者「ありがとうございます。呪文に強い耐性のあるローブなので、これで咄嗟に勇者様を守れますよ」

    勇者「やだなぁ。ボクは一人でも平気だよ」

    賢者「……前の装備は僧侶殿のものだったので、これでもう、勘違いされずに済みますね」

    勇者「えっ? そ、そうだね。あはは」

    賢者「……勇者様。この後、お暇ですか?」

    勇者「ん、どうして?」

    賢者「私にはまだ予算が残っています。良ければ、一緒にバザーを見て回りませんか?」

    勇者「……ううん、ボクは別にいいや。賢者さん一人で楽しんできてよ」

    賢者「……。……僧侶殿とならば、承諾しましたか?」

    勇者「えっ?」

    137 = 1 :

    勇者「な、何で僧侶が出てくるの? ボクは別に」

    賢者「その指輪。二つセットで買ったのはなぜですか?」

    賢者「一つだけならば、残ったゴールドで他のアイテムも買えたのではないですか」

    勇者「そ、それは別に、貴重なアイテムがセットで安売りだったから――」

    賢者「勇者様は、私が来るまでその指輪が貴重な装飾品であることを、明確にはご存じなかった」

    賢者「つまり始めから何らかの意図が別にあり、二つ買うつもりだった」

    勇者「二つ買ったから、何なの? 考えすぎだよ」

    賢者「では単刀直入に申し上げます。あなたは僧侶殿に、そのおそろいの指輪を渡すつもりですね」

    勇者「そっ……! た、ただのお土産だよ!」

    賢者「なぜ……いつまでも、パーティーを辞した者のことを引きずっているのですか」

    賢者「今はこの旅で、同じ役柄であなたをお守りできるのは、私しかいないというのに」

    勇者「な、なんでそういう話になるの? 友達にお土産を買うのが、そんなに変なの?」

    賢者「それが指輪でなければ、私も口を閉ざしていました」

    勇者「そんなの偶然……きゃっ!」

    賢者「勇者様。私は――」

    138 = 13 :

    商人メガンテしろ

    139 :

    一気に書ききるの?
    俺の寝る時間が変わってくる

    141 :

    陰徳を積みすぎ

    142 = 1 :

    勇者「ちょ、ちょっと賢者さん、手を放して」

    賢者「初めてあなたを見たとき、私はその凛々しさに心を奪われました」

    賢者「私はあなたを守るためにパーティーに加入したといっても、決して過言ではありません」

    勇者「は、放して……」

    賢者「私はあなたのためなら、人生をかけてでも――」

    勇者「放して……痛いよ、賢者さん……」

    賢者「!」

    賢者「も、申し訳ありませんでした」

    勇者「……」

    賢者「ほ、本当に申し訳ありません、度が過ぎてしまいました。……し、失礼します」

    ガチャ  バタン

    勇者「……」

    勇者(……)

    勇者(こ、怖かった……)ギュッ

    勇者(魔物と戦うときなんかよりも、ずっと……)

    143 = 111 :

    賢者は真面目だけど嫌な奴になりそう

    145 = 44 :

    賢者ぁぁぁぁ貴様ぁぁぁぁぁぁ!

    146 = 1 :

    ――

    <夜>

    商人「ただいま戻りましたぞ!」

    戦士「おう、遅かったな」

    勇者「あ……商人さん、お帰りなさい。わっ、すごい荷物!」

    商人「いやあ、これからすぐにでも魔王城に突入できるくらい買い漁りましたぞ!」

    戦士「おお……信じられぬ、こんな高価なものまで」

    商人「今回の掘り出し物は『はんにゃのめん』! 難点はありますが、事実上最強の防具ですぞ!」

    勇者「最強の? すごい! さすが商人さん」

    商人「それから有益な情報も得ましたぞ。この先、西の町についてですが」

    商人「ウワサによると、なんと伝説の剣があるとかないとか!」

    戦士「!」

    勇者「伝説の剣!? あの、魔王を倒すといわれている……?」

    戦士「明日すぐに向かおう。伝説の剣は、この旅では無くてはならないものだ」

    勇者「そうだね。明日ここを発とう!」

    147 :

    クソ賢者

    148 = 1 :

    商人「……ところで、皆さま方は、渡した資金で何を買われたのですかな」

    勇者「え? ボクは……これ」

    商人「ほう!? 『いのちのゆびわ』ではないですか! かなりの代物ですぞ!」

    勇者「や、やっぱりそうなの?」

    商人「ええ、時価で18万ゴールドは下りませんな! よくぞ見つけました!」

    勇者「じゅうは……ひええ」

    戦士「俺は装備品を買った。剣と盾と鎧だ。どうだ」

    商人「ああーこれは。うむ。さようですか」

    戦士「構わん。ずばり言ってみろ」

    商人「売却対象ですな。装備は、ワシが買い揃えたものを使ってくだされ」

    戦士「……俺はな商人。この生涯で商才を得る機会を、すべて武芸につぎ込んできたのだ!」

    商人「ワ、ワシは別に何も言っておりませんがっ! とっ、ところで賢者殿はいずこに?」

    戦士「さぁな。先に帰ってきていたが、買うものがあるといってまた出て行ったぞ」

    勇者「……」

    商人「ふむ……もしかしたら、アレのウワサを聞きつけたのかもしれませんな」

    149 = 89 :

    はんにゃのめんで暴走フラグか?

    150 = 1 :

    勇者「アレって?」

    商人「いやぁ何でも、この市場に異国産の『エルフののみぐすり』が流れ込んでいるらしんですよ」

    商人「飲んだ者の魔力を瞬時に全快してくれる、大変希少なアイテムなのですが……」

    商人「見た目がどこでも扱っている『せいすい』そっくりで、飲んでみるしか確認方法がないのです」

    商人「何でも乱獲を恐れたエルフ達による細工らしく、素人の目での判別は限界があるそうで」

    勇者「ふうん、MP全快か。そんなものがあれば、魔王戦でもとても役に立ちそうだね」

    戦士「ふん、呪文に縁のない俺には関係ない話だな」

    商人「偽物も多く出回っている商材なので、今回探すのは諦めましたわ」

    商人「代わりに、魔力を微量回復するという『まほうのせいすい』を安く買い込みましたぞ」

    勇者「それで十分だよ。商人さん、ありがとう」

    商人「なんの、魔王打倒という事実こそ、最大の資本になりますゆえに!」

    戦士「金のために魔王を倒すか。俺には理解できんな」

    商人「魔王を倒す目的など、人それぞれですぞ!」

    勇者「商人さんの目的って、お金のためだったんだ……」

    商人「ああ勇者様まで!!」


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