元スレ怜子「ねぇ恒一くん、生理が来ないんだけど…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
451 = 442 :
り
453 :
しゅ
454 :
3枠は多段ヒット系の対策をしないと
バイキルトテンション上げ天衣無縫の餌食になってまう
459 = 397 :
ほ
462 = 397 :
ほ
463 = 397 :
ほ
467 = 397 :
はよ起きろ
468 = 388 :
杉浦「本当に山がひたすら続いてるわね。かろうじて
包装された道路が見えて、他には川があるかしら」
中尾「一歩歩くごとに足が重くなるぜ。
やっぱ慣れてないときついな」
赤沢組は最後尾についた。冷静に状況を判断した結果だ。
多々良「せっかく昨夜結ばれたんですから、
最後まで一緒に行きましょうか榊原君?」
恒一「そうだね。マイペースに行こうよ」
多々良「うふふ。あんまりのんびりしてると
赤沢組に睨まれちゃいますよ?」
恒一「まあそうだろうね。赤沢さんが僕たちの関係を
認めてくれるわけないし」
多々良「そろそろ恒一君って呼んでもいいですか?」
恒一「いいよ恵さん」
469 = 442 :
このペースで1000までやったら伝説だな
470 = 388 :
由美(あの二人、下の名前で呼び合ってるわ)
敦志「おまえも彼に話しかけなくていいのか?
あの髪の長い美人さんに取られちまうぞ」
由美「でもあの二人いい雰囲気じゃない」
敦志「ふっ。そのために俺がいるんだろうが」
恒一に近づく敦志。
敦志「なあ榊原君。うちの妹のことも下の名前で
呼んでやってくれないか?」
恒一「いいんですか? 実は前から呼んでみたかったんですよ。
由美さんってね。ねえ由美さん?」
由美「は……はい!! なんかドキドキするわ」
多々良「ふふ。仲がいいのは良いことですね」
まだまだ先は長い。山頂へ着くまでに多くの困難が待ち構えてる。
471 = 387 :
いい兄貴だな
472 = 388 :
山とは生き物である。某大作ホラーゲームではないが、
険しい道のりの先に得るものがあるのである。
敦志「ふぅ。はぁ~。ニートにはきつい道のりだぜー」
小椋「社会復帰の訓練にはちょうどいいでしょ。
兄貴も精神を鍛え直せばいいのよ」
多々良(鍛え直すですか。恒一君の精神もまた……)チラ
横目で恒一を見る。
昨夜での一件以来、明らかに態度が悪くなった彼。
以前よりクズレベルが上がり、口調も変わった。
鳴(はぁはぁ……美術部にはきつすぎる日程ね。
それにしても綺麗な自然。画家でいえばピサロやセザンヌが
描いたような世界が目の前に広がってるわ)
江藤「はぁはぁ言ってるけど大丈夫見崎? 少し休憩する?」
鳴「ううん。まだ平気」
474 = 388 :
この合宿で江藤と鳴は親友といってもいいほど
親しくなった。昨夜同じ部屋で泊まったことも大きかった。
鳴にとって同性の友人は少ないから貴重な存在だ。
鳴(榊原君はどこにいるの?)チラッ
振り返ると、だいぶ後方を歩いていた。
多々良や小椋と何か話してる。
鳴(もう私に出る幕はないのかな?
嫌われたみたいだし……)
今朝の会議では、好きでもなく嫌いでもないと言われた。
本心かどうか確認しようがないが、言葉通りの意味なら
興味がないと言われたのと同じだ。
これ以上の屈辱はなかった。
江藤「きつい言い方になるけどさ、
もう榊原のこと諦めたほうがいいと思うけど」
鳴「でもまだ好きだから」
475 = 388 :
江藤「そんなに好きなんだ」
鳴「うん。変かな?」
江藤「ふふっ。見崎らしくていいんじゃない?
なんにも興味なさそうな顔してるくせに意外と一途なんだから」
鳴「ありがとう。もう少し頑張ってみるね」
さーっと風が流れて木々を揺らした。
葉や枝が生き物のように動く。
吹き抜ける風の涼しさが、苦行に疲れた登山者に癒しを与える。
恒一(なるほどね。確かにこれは訓練かもしれない。
ただ風が吹いただけで心が研ぎ澄まされるようだよ。
だが僕のクズっぷりを直すにはまだ足りないな)
多々良「私は文化部ですからこういう活動は貴重です。
大自然の中を歩くのも悪くないですね」
夫婦といっていいほど歩みを揃えて進んでいた二人。
477 = 388 :
恒一「僕も病気してから運動不足だったからちょうどいいや。
もう半分くらい登ったかな?」
多々良「まだ三分の一くらいですね。先は長そうですよ」
千曳「はぁはぁ……尋常ではないね」
多々良「大丈夫ですか千曳さん?」
千曳「すでに心身ともにやばいよ。この年だと尋常ではないね」
沙苗「倒れたら言ってくださいね♪」
恒一(沙苗さんは元気みたいだな。男子たちがわざと体調不良を
訴えてるのが気になるぞ。どいつもこいつもバカばっかりだ)
小椋「兄貴はまだ平気なの?」
敦志「おうよ。足はじいさんみたいにフラフラになっちまったが、
学生時代を思い出して頑張るぜ。ニートの精神力舐めんなよ?」
479 = 388 :
と言いつつ、先頭集団を見上げる。
水野や川堀などの体育会系はさくさく進んでる。
敦志(くそっ。俺だって若いのに負けてられるか。
せめて家で筋トレくらいしておくんだったぜ。
今後はもう少し頑張らないと駄目だな)
人とは比べる生き物である。
他者との差を感じ、劣等感を抱き、差を縮めるために努力する。
努力にはきっかけが必要なのである。
小椋「はぁはぁ。あたしも疲れてきたわ。
いつもは演劇の練習ばっかしてたからね」
恒一「全体的にみんなペースが落ちてきたよね。
綾野さんもこっちの方まで下がって来てるよ」
綾野「やあ二人とも。最初から飛ばしすぎてばてそう。
早く宿舎に帰って横になりたいよ」
480 = 388 :
恒一「僕としてはあまり帰りたくないかも。
風見たちが会議はじめてうざいんだもん。
あいつらなんで僕を目の敵にするんだろうね」
綾野(こういっちゃんの眼が怖い?
もしかしてまた元に戻っちゃったの?)
小椋「恒一君がイケメンだからみんな嫉妬してるのよ」
敦志「出来る男はどこへ行っても妬まれるからな。
俺も朝一からあんな派手な会議があるとは思わなかったぜ」
多々良「会議というより茶番ですけどね。明日あたりも
あんな話し合いが起きるんでしょうね」
千曳「三組の生徒は弁の立つ人ばかりだね」
話をすると気がまぎれる。山登り自体は辛いが、
一緒にがんばる仲間がいる。ありがたいことだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼飯休憩に入る
481 :
保守はまかせろー
482 = 397 :
ほ
485 = 388 :
自分で保守 もう少し待て
487 = 388 :
多々良「あの人たちは文句言うのだけはうまいです」
小椋「よくもまあ、人の悪口をあそこまで並べられるものだわ」
千曳「君たちも彼の弁護頑張ってたよね」
恒一「僕としては意外に弁護側が多かったのが驚きました」
敦志「俺もできれば何か発言したかったが、
部外者だから黙ってたぜ」
綾野「私も難しいことはよく分からないから黙って聞いてたよ」
恒一(あれ? 綾野さんが可愛いのはなぜ?)
綾野「どうしたのこういっちゃん?」
488 = 388 :
恒一「べ、別に……」ドキドキ
綾野「……?」
多々良(なにやら怪しげな雰囲気です)
クズ(クラスメイト)どもの心もない罵倒を
体いっぱいに受け止めた恒一にとって、
綾野のような純粋無垢な存在は輝いて見えた。
恒一(なんだよこのナレーションは!!
僕はこれ以上浮気を繰り返すほど屑じゃないからな)
赤沢「あら由美達じゃない。ずいぶんペースが落ちてるわね」ノロノロ
小椋「そりゃこれだけ歩いてればね。誰か三神先生に文句言ってよ」ノロノロ
中尾「まかせろーと言いたいことだが、俺も体力の限界がきそうだ」
杉浦「これでみんなのクズが本当に治るのかしら」
489 = 388 :
赤沢「ていうかクラス全員が屑扱いってどういうことよ」
中尾「俺たちってそんなに信用なかったのか?
たまたま災厄の年の三組に進級しただけなんだが」
杉浦「どうでもいいけど登山ってスレタイの内容と全く
関係ないわよね。件の三神先生は先頭を登ってるんでしょ?」
多々良「先頭なんて水野君たちくらいしかいませんよ。
できれば先生の顔面に一発食らわしたいです」
沙苗「うちの弟って体力だけは無駄にあるからねー」
最後尾では、置いていかれるような寂しさを感じるものだ。
しかし、どんなに遅くても一歩を踏みしめてることに変わりはない。
ゴールはどんなに遠くても必ず見えてくる。
千曳「今日はナレーションがいいこと言うね」
491 = 388 :
次第に足は重くなり、息が上がる。
見上げる頂上は遠く、この苦行がいかに辛いか思い知らされる。
一番後ろを進む彼らには、先頭集団が米粒のように小さく見えた。
恒一「くそぅ。なんで怜子さんはあんなに早く進めるんだ」
沙苗「死者のくせに無駄に体力あるわよね。
いつになったら成仏するのかしら?」
赤沢「恒一君とセックスるまで諦めないとか言ってましたよ」
千曳「まだそんなこと言ってるのか。彼女も懲りないな。
昨日神社でお参りした意味はあったのかね」
多々良「だから言ったじゃないですか。この合宿自体茶番ですよ」
木々の間から差し込む陽光が美しい。
葉が風になびく音が、嫌な気分を少しだけ誤魔化してくれる。
492 = 387 :
現場名前出て来てる奴らは漏れなく屑だな
493 = 388 :
中尾「てゆーか榊原。てめーがはっきりしねえから
俺たちがこんな強行軍味わってんじゃねえか」
恒一「しょうがないだろ。誰が好き好んで叔母とやれるってんだ」
綾野「私がこういっちゃんの立場だっとしても戸惑うと思うよ」
敦志「関係ないけどさ、今年の災厄ってのは何なんだ?
見たとこクラスメイト全員無事のようだが」
赤沢「それなら今年は何も起きてませんよ。過去の事例だと
多くの生徒や親族が亡くなってるんですどね」
杉浦「災厄の定義もあいまいになってきたわね。それより
なんで三神先生が死者だって分かってて黙認してるのかしら」
沙苗「普通なら誰が死者か分からないものなんでしょ?」
千曳「そのはずなんですが、誰かがネタバレしたらしくてね」
494 = 388 :
恒一「ネタバレって……。身もふたもない言い方ですね」
千曳「物語の冒頭からそんな設定だっと思うよ。
文句や苦情は>>1に押し付けることにしよう」
沙苗「すごい適当ですね」
赤沢「よく話題に出ますけど>>1はすごく迷惑してるでしょうね」
杉浦「私が>>1だったらキレてるわよ。
前半の物語と関連性がほぼ皆無じゃない」
小椋「>>1は今も読んでるのかしら?」
中尾「知るかよ。そろそろ七割くらい登ったようだぞ。
もうすぐ正午が近づいてる。どうやら午前中いっぱいを
使って頂上まで登れる計算らしいな」
千曳「怜子君たちはもう登りきったかもしれないぞ」
495 = 425 :
ややこしい
497 = 388 :
中尾「それより苦情ならまだあるぞ。
小椋の表記が由美と混在して読みにくい」
赤沢「確かにそうね。本来なら由美で統一するべきよね。
お兄さんもいるわけだし」
杉浦「なんて言ってるうちに八割登りきったわ。
あとは単純な道だけだからそんなに難しくないわね」
恒一「もうすぐゴールなの? なら猛ダッシュして進もう!!」
綾野「こういっちゃん!?」
由美「恒一君!?」
猛烈な勢いで駆けていく恒一。今まで溜まったストレスや
うっぷんを晴らすかのごとく、みごとな疾走だった。
登ってるのは坂道である。足や心臓にかかる負担は半端ではない。
だが彼は駆けた。駆けることしかできなかった。
その先に何かが待ってる気がしたから。
498 = 387 :
そのまま戻れなくなるぞ!
499 = 388 :
夢にまで見た山頂に着く。
厳密には山頂付近の平らな場所だったが、ここがゴールなのだ。
今までの坂道が嘘のように穏やか大地だ。近くに小さな小屋がある。
恒一「ああああっ!! あー疲れた!! もう一歩も動きたくないぞ!!」
疲れ果てて寝転がる。むかついてるのに、なぜかさわやかな気分に
なるから不思議だった。大自然の成す力だ。
鳴「あっ。来たんだ榊原君。お疲れ様」ドキドキ
恒一「ん? 見崎か」
興味をなくしたようにテンションが下がる恒一。
鳴(ちょ……。どうして私が話しかけると暗くなるの?
機嫌悪かったのかな。さっき叫んでたし)
恒一はそっぽを向いて寝転がってる。服が泥で汚れてるのに気にしてないようだ。
500 = 397 :
佐藤さんの膝枕の出番だな
みんなの評価 : ★
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