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    元スレ怜子「ねぇ恒一くん、生理が来ないんだけど…」

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    501 = 388 :

    江藤(何やってんのよ見崎。せっかく奴一人なんだから
       今のうちに話しかけときなさいよ)ボソボソ

    (でも彼、疲れてるし機嫌悪そうだよ?)

    江藤(赤沢たちが登りきってない今がチャンスだってのに、
       しょうがないわね)

    意を決した江藤が、ごろ寝してるクズの背中に問いかける。

    江藤「そんなことで寝てんじゃなわいよ榊原。
        あんた見崎に対してずいぶん冷たいじゃない」

    恒一「んあー? 疲れたから仮眠しようかなって」

    江藤「ここってけっこう高いし空気薄いわよ?
        つーか山頂付近で仮眠するとかありえないわ」

    恒一「うっさいなー君は。朝の騒動といい、なんで僕に構うのさ」

    502 = 388 :

    江藤「見崎がかわいそうだからよ。
        昨日の怒鳴り声とか壁ドンとかすごかったんだからね」

    恒一「そういえば壁何度か殴ったからね。あの時は僕も若かったよ」

    江藤「あたしの部屋、見崎の隣だったんだけど」

    恒一「それは悪かったね。おわびに巨峰ソフトでも買ってきてよ。
        あれ僕的にすごいリスペクトなんだよねー」

    江藤「なんであたしがパシリにされんのよ!!
        見崎ー、こいつクズすぎるんだけど!!」

    「いいのよ江藤さん。私が買ってきてあげるから」

    小屋の奥に売店もあった。山頂付近にしては意外に広いスペースである。
    恐るべきことにここは小山にすぎず、近くには倍の高さの山がある。

    ここは、その山頂を目指す猛者たちの休憩場となってる場所だった。

    503 = 388 :

    売店にて

    「巨峰ひとつください」

    店員「はいよ。お嬢さんよく食べるね」

    風見「見崎さん。ソフトクリームならさっきも食べてたよね?」

    「私、こう見えて大食いなの」

    猿田「かなりの甘党なのか? お腹壊すぞ」

    江藤「みんな騙されちゃだめよ!! 
        その子は榊原のパシリにされてるのよ!!」

    望月「なんだって……!? あのバカはまだそんなことやってんのか」

    水野「俺の見崎になんてことを……!!」

    「いいなぁ。私も恒一キュンのパシリにされたいわぁ」

    505 = 388 :

    前島「先生黙っててくれますか? スレタイの内容とか
        まだ期待してるんじゃないでしょうね?」

    「え? 山頂に着いたらセックスフラグじゃないの?」

    高林「それをするには榊原君をまともに戻さないとダメでしょ。
        山登りしても全然クズが治ってないじゃないですか」

    「変ねぇ。大自然の中にいればムラムラしてくると思ったんだけど」

    勅使河原「今回の修業はそれが目的だったんですか!!
           ここまで登るのにどんだけ苦労したと思ってんすか!!」

    「テヘペロ」

    望月(うわぁ。ペコちゃん風の顔した怜子さんやばいよぉ///
       今ので完全にノックアウトされちゃった僕望月十五歳)

    江藤「あのー。茶番はもう終わったかしら?
        ここまで話が脱線するのもある意味芸術よね」

    506 = 388 :

    桜木「先生のクズっぷりも全然治ってませんね」

    「えへ」

    王子「旅のしおりにはクズの是正が目的ってはっきり書かれてるのに」

    猿田「多々良の言ったとおり旅行じゃなくてただの茶番ぞな。
       おかげで無駄に議論する能力ばかり身についてしまった」

    江藤「んもー。あんたら真剣に話聞いてよねー」プンプン

    みんなが不毛な問答をしてる間に、恒一のもとへ駆け寄る鳴。

    「持ってきたよ恒一君」

    恒一「恒一君だと? 僕がいつ名前で呼んでいいって言った?」

    「あ……そのっ……」オドオド

    恒一「嘘だよ見崎。買ってきてくれてありがとうね」ニコ

    「あっ……うん///」

    507 = 388 :

    久しぶりに見た彼の笑顔。やっぱりイケメンだった。

    「えへへ」

    恒一「巨峰おいしーなー」

    「隣に座ってもいいかな?」

    恒一「好きにしなよ。僕は景色見てるから」

    休日の中年オヤジのようなだらしない格好の恒一。
    鳴は迷惑にならないよう慎重に座る。

    下界の景色は壮大だった。ごつごつした岩山が永遠と
    続いていて、斜面に見たこともない花が咲いてる。

    安全を考えていくつもロープが張ってある。
    それでも落ちたらどうなるんだろうと考えてぞっとした。
    人間とは余計な想像を働かせる生き物なのである。

    (ここなら恒一君と二人きり。うれしいな)

    恒一(見崎と仲良くしないと江藤さんに怒られるからね)

    508 = 388 :

    恒一「佐藤さんの膝枕の出番だな」

    「え?」

    恒一「佐藤さん呼んできてよ。
        この格好だと頭が疲れるんだよね」

    「う……うん。今いく」

    恒一にはとことん純情な鳴。悪い言い方をすれば召使のようである。
    一分ほどして鳴が佐藤を連れて戻ってきた。

    佐藤「お呼びですか榊原君」

    恒一「うん。読者の都合もあるし、また膝枕頼んでいいかな?」ニコ

    佐藤「はい……///」

    (いいなぁ佐藤さん)

    509 = 388 :

    二度目だから安心して頭を任せた。

    空をゆったりと流れる雲を見てると眠くなってくる。
    遠くで江藤が怒鳴ってる声が聞こえるが、
    考えるだけめんどくさくなった。

    恒一(良い気持ちだ。この世界には楽しいことが
        いっぱいあるんだな。これからも頑張って生きてみよう)

    佐藤「榊原君。寝ちゃったんですか?」

    恒一「まだ起きてるよ」

    佐藤「休憩所で江藤さんが騒動起こしてますけど
        気にしないでくださいね?」

    恒一「大丈夫。そんなこと気にするほどやわじゃないから」

    「あっ。千曳さんたちが登ってきたよ。
       これで全員着いたみたいね」

    510 = 397 :

    うむ

    511 = 388 :

    くたくたになって到着した赤沢たち最後尾組。

    由美「ふぅ。思ったより時間かかったわね」

    赤沢「しばらく山登りはごめんだわ。
        あそこにいるの恒一君かしら?」

    多々良「そのようですね。昨夜の佐藤さんの
         膝枕イベントってのは本当だったようですね」

    敦志「あの堂々とした態度。一流の男はやっぱ違うぜ」

    千曳「女を落とすのも一流だが、クズとしても一流だよね」

    綾野「千曳さん言いすぎ……」

    千曳「おっと。これはすまなかったね。つい本音が」

    沙苗「病院にいたころはあんな子じゃなかったんだけどね。
        なんで見崎さんも一緒にいるのかしら」

    512 = 388 :

    佐藤「あっ、みんな来ちゃいましたよ」

    恒一「やあ君たち」

    中尾「膝枕されてんのに堂々としてんな」

    敦志「大物の風格を感じるぜ」

    多々良「恒一君、多少の浮気は甲斐性として認めますが、
         堂々とするのはどうかと思いますよ?」

    恒一「ごめんね。もう離れるから」

    佐藤(もう終わりか。短かったな……)

    多々良「見崎さんもいるんですね?」

    「うん。悪い?」

    513 = 388 :

    千曳「おや」

    由美「めずらしく喧嘩腰ね」

    (江藤さんに諦めるなって言われたもん。
      私から積極的にならないとこの人たちに取られちゃう)

    恒一「見崎?」

    「私も恒一君のそばにいたい」

    赤沢「!?」

    恒一「腕を組まないでよ見崎。また修羅場はごめんだ」

    「でも一緒にいたいから」

    多々良「……」

    千曳「いきなりこの展開かね。山頂で修羅場とか新しいラブコメだね」

    敦志「新ジャンル・山頂系ラブコメ」

    515 = 387 :

    恒一の名前を誠に改名だな

    516 = 397 :

    517 = 442 :

    518 = 397 :

    519 :

    たる

    521 = 388 :

    恒一「ふざけてないで助けてくださいよお義兄さん。
        僕足とかガタガタで動けないんですよ。
        ソフトクリームすら自分で買って来れなかったんですから」

    由美(お義兄さん!?)

    敦志(おい榊原君。その呼び方は……!!)

    千曳「自分で修羅場を作るとか尋常ではないね」

    中尾「新ジャンル・主人公が修羅場を作るラブコメ」

    赤沢「黙ってなさい。今の恒一君の発言は聞き捨てならないわ」

    杉浦「聞きようによっては由美と婚約したいみたいよね」

    多々良「どう解釈してもそうとしか聞こえませんが?」

    沙苗「血を見ることになったら手当は任せてねー」

    中尾「まかせまーす」

    522 = 388 :

    恒一「中尾君とか緊張感なさすぎ」

    中尾「だって俺関係ねーし」

    多々良「見崎さんはなんで腕を組んでるんですか?
         そしてソフトクリームを自分で買って来れなかったって
         なんですか? 誰かに買いに行かせたってことですか?」

    江藤「それなら私から説明するわ!!
        そこのバカは見崎をパシリに使ったのよ!!
        見崎のこと全然好きじゃないくせに女心を利用して最低よ!!」

    由美「なによそれ。まるで恒一君が極悪人みたいじゃない」

    江藤「みたいじゃなくて極悪人よ!!」

    赤沢「あーもう。どうでもいいけどこちとら疲れてんのよ。
        休憩所まで移動しましょうよ。話ならそこでもいいでしょ?」

    青空のもと照りつける太陽は暑かった。給水しないと
    倒れてもおかしくない。赤沢の判断は的確だった。

    523 = 388 :

    休憩所は広かった。みんなが椅子に腰かけて雑談してる。
    テーブルがいくつも並べてあって優雅な場所だった。

    風見「赤沢さんたちも来たか。これで全員揃ったようだな」

    「こういちキュン。先生といいことしよ?」

    恒一「えー嫌です。てかまだこの人治ってないのか」

    千曳「我々は無駄に体力だけ消耗したようだ」

    沙苗「シャワーでも浴びたいわ」

    猿田(水野の姉のシャワー姿……絵になるぞい)

    恒一「風見君。また前かがみになってるよ?」

    風見「うるさい!! つーかこのネタ何回使えば気が済むんだ!!」

    赤沢「あんた、もうクラス委員降りなさいよ」

    524 = 397 :

    猿田よけ

    525 :

    赤沢がマトモだと!

    526 = 388 :

    風見「思春期なんだからしょうがないだろ!!
        赤沢さんだって榊原君にぞっこんのくせに!!」

    赤沢「え? 私と恒一君は結婚するんだから当然じゃない」

    「恒一君は無能なんかに渡さない」

    赤沢「空耳が聞こえたわね」

    恒一「ところで水野君。自分の姉で妄想されるのってどう思う?」

    「すげー微妙だな。おまえらも同じ立場になってみれば分かるよ」

    恒一「だってさ風見君。君にクラス委員は任せられない」

    風見「うるせー!! 昨日からそればっかり言いやがって!!」

    千曳「さあ、いつもの漫才劇が始まったか。
        このクラスは漫才するのも一流だよね」

    望月「今となっては殺伐とした雰囲気すら心地いいです。
        いつになったら僕と怜子さんのエロシーンが始まるんですか?」

    527 = 525 :

    恒一も自分の叔母で妄想されてるじゃないか、と

    528 = 427 :

    見崎の扱いが…くっ

    529 = 388 :

    有田「たぶんとうぶんなさそうですよ」

    望月「読みにくいからもっと漢字使ってよ!!
        この作品って全体的に漢字少なくないですか!?」

    千曳「ひらがなに愛着があるんじゃないのかね?」

    松井「話変わるけどエロシーンなら私と杏子ので充分よね?」

    金木「そうねぇ。昨夜とか描写する機会ありまくりだったのに」

    松井「描写するのもいやだが、みたいなナレーションで
        終わったわよね。せっかくいいシーンだったのに」

    金木「あの時の榊原の必死な顔といったら」

    恒一「まじで必死だったんだからしょうがないだろ!!
        つーか部屋でレズってんじゃないよ」

    「その話。俺にも聞かせてくれないか」

    530 = 446 :

    まだあんのかよww
    因みに俺が>>1だ 早く怜子さんとイチャイチャさせろ 小椋ちゃんでも良いけど

    531 :

    怜子さん妊娠してるんだよね?
    なのに他の女とくっつくのはどうなの?

    532 = 397 :

    もう怜子さんは諦めた方が…

    533 :

    「私…」

    恒一「言わないでください、怜子さん…」

    「私のせいで恒一くんに迷惑かかるのは嫌なのよ…」

    恒一「怜子さんには日頃お世話になった事を恩返ししたいと思ったんです。」

    535 = 388 :

    恒一「話すほどのことじゃないよ。
        この二人のレズっぷりなんて教室でも見れるじゃないか」

    「そうなのか? あとみんなが姉貴に興味があるみたいだから
       すげー気まずいんだが」

    恒一「実の姉が美人ってどういう気分なの?
        僕一人っ子だから想像つかないんだよね」

    「う~ん。血が繋がってるから顔がかわいいとか思えないんだよな。
     普段からアホな性格とか知ってるし。それと家じゃほとんど
     話してないからな。いっつも仕事で忙しそうだし」

    松井「あれあれ~? 榊原君はお姉さんキャラが好きなのぉ?」

    恒一「気になっただけだよ。沙苗さんには入院中もお世話になったし」

    (私、全然お姉さんキャラじゃない……)ショボーン

    「身内と言えば怜子さんも美人じゃん。
     風呂上りとか欲情しねーの?」

    536 = 525 :

    もう無理に見崎動かす必要無くねか

    537 = 388 :

    風見(ふ、風呂上がりだと……!?)

    恒一「みんな聞いてください!! 
       風見君が三神先生の裸を想像して興奮してます!!」

    風見「大声でばらすな!! そのマイクどこから出した!?」

    「どっかに用意されてたみたいだぞ。
      まあ興奮するのも分かるよ」

    恒一「逆レイプされなければ分からなかったけどね。
       僕にとってトラウマなんだ」

    有田「先生のくせにクズすぎですよね」

    「もっともクズの定義は俺たち全員だそうだ」

    有田「全員!?」

    恒一「なんてクラスなんだ!! あと>>1が見てるそうだよ。
        好き勝手してごめんね」

    538 = 431 :

    怜子さんなんて殺して赤沢さんとの結婚はよ

    539 = 388 :

    「だってまとな人いないでしょ?」

    恒一「あなたが一番まともじゃないのに!?」

    >>1がこういうキャラにしたのよ」

    風見「よく話題に出されるな>>1
       その代り榊原君は勝手におかしくなったよね」

    恒一「僕って潜在的にクズだからね」

    風見「自分で認めたぞ。ある意味斬新な主人公だ」

    有田「恒一君はクズじゃありませんよ!!
       周りが変な人ばっかだから影響されただけです」

    風見「榊原擁護派うぜー。裁判の時も散々弁護されたし」

    恒一「あれって裁判だったの?」

    有田「ケンカだと思います」

    540 = 388 :

    風見「喧嘩でも裁判でもどっちでもいいよ。
       それにしても負けるとは思わなかった。
        君が転校してからロクなことにならないな」

    恒一「全部怜子さんが悪いんだよ」

    有田「担任の先生が変態とかすごいですよね。
       しかも女の先生なのに」

    「だいたい逆レイプとかどうなの。
      法律的にも三神先生が性犯罪者なのは明らか」

    恒一「話が分かるじゃないか見崎。
        僕は何も悪くない。そうだよね?」ナデナデ

    「うんっ……///」

    風見「おーい君たち。目の前でラブコメされる人の
       気持ちとか考えたことあるのかい?」

    恒一「そんな細かいこと考えてたら生きてけないよ」

    恒一(擁護派は一人でも多い方がいいからね)

    541 = 388 :

    風見「やれやれ。君のクズっぷりを形容すべき言葉が
       見つからないよ」

    江藤「これ以上ないほどのクズよ」

    「彼の悪口言わないで」

    江藤「でもクズじゃない。なんであんな男が好きなのよ?」

    「思いやりがあるし、世話とかしてくれるから」

    風見「どういう思考回路をすれば
       思いやりがあるという結論に至るんだ」

    江藤「また裁判が必要?」

    有田「そしたら全力で擁護しますけどね」

    王子「関係ないけどここまでクズを連呼される小説ってないよね」

    川堀「いいから早く怜子さんとイチャイチャさせろ 小椋ちゃんでも良いけど」

    542 = 442 :

    さる

    543 = 397 :

    >>1が川堀に乗り移ったか

    545 = 388 :

    敦志「おっ。うちの妹にもチャンスが到来したか」

    由美「何言ってんのよアニキ」

    敦志「遠慮することはないぜ?
       おまえのエンドを望んでる人だって多いだろうし」

    由美「本当にいいのかしら///」

    中尾「怜子さんなんて殺して赤沢さんとの結婚はよ」

    恒一「えっ」

    赤沢「なっ///」

    「なによそのふざけた展開は。私殺されちゃうの?」

    久井「それより話変わるけどさ。
         もう無理に見崎動かす必要無くねか?」

    「ええ!? ここまで頑張ってきたのに」

    江藤「和久井!! あんたは女の敵よ」

    546 = 388 :

    望月「見崎さんなんて死んでいいよ!!
       怜子さん妊娠してるんだよね?
        なのに他の女とくっつくのはどうなの?」

    恒一「もう散々話し合われたテーマだね。
       クズって呼ばれるのも慣れてきた」

    川堀「だから騒動の原因は榊原だっていってんだろーが!!
       いつになったら物語が終わるんだ!!」

    桜木「登山編長くないですか。そろそろ下界に降りましょうよ」

    恒一(でも今夜もろくなことにならないぞ。
       どうせ誰かと浮気するにきまってる)

    (私ならいつでもオッケーだよ?)

    恒一(見崎がこっち見てきてうぜー。やはり読者の総意で
        展開を決めるのが最良に思えるぞ。またアンカでも募るか)

    547 = 442 :

    安価じゃ総意じゃねーだろww

    548 = 388 :

    永遠と続く話し合いを中断し、日が沈む前に地上に降りた。

    ぞろぞろと宿舎に戻っていく一同。
    誰もが疲労困憊で足を引きずってる者もいる。

    ちなみに今日の登山コースは中級者用だった。

    赤沢「つかれたー。恒一君と結婚すれば元気になるかも」

    恒一「そういう冗談いうとまた喧嘩になるから」

    赤沢「でも我慢できなくなったら私の部屋に来ていいのよ?
        昨日の多々良さんとの件ならノーカンだから」

    恒一(ノーカン!? あれだけ頑張って展開したのに!?)

    風見「さて。今夜の食事ではまた裁判をするぞ」

    桜木「今回は裁判方式でやりますか。見事に擁護派と
        否定派で別れてますし。アマチュア裁判ですけどね」

    550 = 388 :

    夕食の時間が来た。今日はやたら豪華な食事だった。
    一言でいうとフレンチのフルコースである。

    怜子のポケットマネーでシェフ等を雇ったらしい。
    ウェイトレスがいて、中学生なのにワインまで運ばれてくる。

    風見「では食事をしながら裁判するか」

    恒一「なんでテーブルマナーなのに食べながら裁判なんて
       しないといけないんだ!!」バン

    風見「君がクズすぎるからだ。どうせ今夜も女の子の部屋で
       寝るつもりなんだろう? いっそのこと誰と付き合うか
       はっきりしろ」

    桜木「議題は単純です。榊原恒一被告は誰と恋人になるべきか」

    恒一「こんなの無効だよ!! 今日はおとなしく登山したのに、
       なんで公開処刑されなきゃならないんだ!!
        それに裁判じゃなくて会議と言った方が正しいだろ!!」

    敦志「いい怒号だ。一流の男は怒声すら音楽のように聞こえるぜ」


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