元スレフレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
903 :
落ちたら続きから頼むぜ
905 = 784 :
はやく書かないとニコ厨がウヨウヨ沸いてくるぞ
906 = 784 :
谷
907 = 901 :
セックス
908 = 784 :
あ
910 = 784 :
主寝たのか
911 = 529 :
続き書く
912 :
900前後で休憩入れるとか完全にこのスレで終わらせる気ないな
913 = 529 :
――
杏子は、与えられた役目の意味を、理解してしまった。最後の弱った相手にトドメを刺すだけというのがどういうことかわかってしまった。
フレンダは、トラップのスペシャリストだ。その力を買われて、最初の役目をもらった。
キリカは、敵の動きを遅くする魔法という強力な魔法を持つ。その力を買われて、隙を突く役目をもらった。
麦野は、圧倒的な火力と、実力と、頭脳と、速度を持つ。その力を買われて、囮の役目をもらった。
絹旗は、厚い装甲で杏子の結界で防げないものも防ぎきる硬さを持つ。その力を買われて、護衛の役目をもらった。
自分は、何ができるのだろう?
肉弾戦は、キリカに負ける。硬さは、絹旗に負ける。火力は、麦野に負ける。柔軟さは、フレンダに負ける。発想力は、浜面に負ける。特殊な感知能力は、滝壺に負ける。
自分のふがいなさに、腹が立った。かつて、フレンダに、自分は強いと言ったのが思い出される。
そんなわけがなかった。杏子が、この中で一番弱かった。
自分にできることを考える。自分の魔法を思い出す。
だけど、父親に言われた言葉が脳裏を過ぎる。人を惑わす魔女という蔑称が思い出される。
吐き気がした。頭痛がした。これがトラウマというやつなのだろう。
しかし、杏子はそれでも考える。自分にできることは何か、と。
――
914 = 529 :
――
フレンダは、知識を、記憶を総動員した。
常識的に考えて、どんなにトラップを積み重ねても、あの羽の防御を突破できるわけがなかった。
フレンダの使えるものは、ナイフと、魔法少女としてはそれほど強くもない身体能力と、いくらでも再生する体と、銃器の技術と、爆弾。
どれも、通用するはずがなかった。
数で攻めても、一人では限界があった。
トラップの多段攻撃を仕掛けようにも、相手が攻撃に転じてくれなければ、隙は生まれるはずもなかった。
当然だ。一枚目二枚目三枚目四枚目五枚目六枚目、そして仮面からの七枚目と、全ての羽を防御にそれぞれ宛がわせても、六枚目のあとには一枚目が回ってくるのだ。
同時に攻撃したら、羽で身をくるまれて守られるだけだった。
だからこそ、単純なトラップではダメだ。知識を、記憶を、策を考えなければならなかった。
ふと、フレンダは思い出す。先ほどの、一度麦野が全ての羽を壊した時のことを思い出す。
フレンダの脳内に電流が走った。
――
915 = 784 :
なんか急につまんなくなったな
投げたのか
917 = 529 :
――
麦野「くそっ……まだかっ!」
麦野が逃げ続けてしばらく。UMAは徐々に麦野の思考パターンを学習し始めた。
自分がこう出れば、次はこうなる。そんな情報を収集しながら、高性能のCPUがパターンを解析し、人間の発想力が可能性を提案していく。
徐々に、徐々に。羽の一閃は麦野へと近づいていった。
フレンダ『麦野っ! トラップ仕掛け終わったってわけよ!』
その時、麦野の脳内にフレンダの声が響き渡った。
麦野『行けるのかっ!?』
フレンダ『私の予想が合ってれば、多分!』
麦野『はっ……じゃあ、私の命、フレンダに預けるぞ! どこに誘導すればいい!?』
フレンダ『麦野のいる逃げてる方向の逆の、保険屋の二つビルに挟まれてるところ!』
麦野『わかった!』
フレンダの言葉を信じて、麦野は方向を急転換する。
今までのパターンにない行為に、UMAは大きく攻撃を外した。
しかし、すぐに今までのパターンに戻る麦野に、UMAは再び徐々に徐々に距離を狭めようとして、攻撃を続ける。
麦野「人工の頭脳が人間に追いつくのが先か、ビルに着くのが先か……!」
919 = 768 :
と、ここでネタばらし。
なんとフレンダさん、あの時の恨みを忘れていなかったのです。さすがの麦野もこのトラップにはむぎ/のん。
フレンダ「結局、フレ/ンダにされたことを許せるはずがないって訳よ」
920 = 890 :
>>919
おもしろいよぉ
死ね
921 = 529 :
――
フレンダは麦野を待っていた。手が震えた。足が震えた。確信はなかった。予想でしかなかった。
これが失敗すれば、少なくとも、自分は死ぬだろう。二度目の命が潰えるだろう。
保身ばかりで生きてきたフレンダにとって、それは信じられないほどの恐怖だった。
しかし、フレンダは逃げない。麦野のためにも、仲間のためにも、もう自分のためだけには逃げない。
麦野が、見えてきた。
ジグザグに噴射で飛び回る麦野に、羽が当たりそうで当たらない距離までに迫っていた。
フレンダ「麦野っ!」
思わず、フレンダは呼びかける。麦野はそれに反応するかのように、速度を上げた。
麦野がビルを横切った。
そして、麦野を追うUMAがビルに挟まれる位置へと、到着した。
フレンダ「食らえっ!」
フレンダが、手元のキーを押す。遠隔操作用のリモコンだ。
その瞬間、空を飛ぶUMAの下部、ビルの根本から爆発が起きた。
指向性の爆薬だ。
爆発は足元からUMAを焼き尽くさんと、襲いかかる。
923 = 768 :
>>920
ちゅっちゅっ
924 = 798 :
あんこって防御捨てて攻撃とスピードに割り振ってるのになんかせつねえな
925 :
>>910
主とか言っても誰も叩かない
夏だなぁ
926 = 768 :
あー触れちゃった
927 :
>>925
そういうのが最近急増してきていちいち突っ込むのめんどくせえんだよ
928 = 529 :
しかし、そんなものはもちろんUMAには通用しない。
突然の爆発にもUMAは余裕を持って防御行動を取る。
羽を二枚、爆発の方向に向けた。それだけで爆発は届かない。
同時に、ビル内でも凄まじい連鎖的な爆発が巻き起こる。
ビルがくの字に折れ曲がる。崩壊する。
しかし、そんなものはもちろんUMAには通用しない。
羽を二枚、ビルの方向に向けた。それだけでビルは吹き飛ばされる。
同時に、麦野が逃げ去った前方、そして今まで通ってきた後方から小型ミサイルが飛来する。
しかし、そんなものはもちろんUMAには通用しない。
羽を二枚、前後に向けた。それだけでミサイルは意味を失う。
六枚は使用した。しかし、上下前後左右全てが守られている。
しかし、根本に潜り込めば、隙だらけに見えた。
フレンダ「こなくそぉ!」
そこに、フレンダがナイフを持って特攻していた。爆発が始まった瞬間から、駆けだしていた。
UMAの背中に辿り着く。無防備になった能力の、未元物質の噴射口が見える。ナイフを思い切り振り下ろす。
929 = 784 :
>>925
なんかまずいのか?
930 :
931 = 925 :
>>929
いいからROMってて
932 :
いちいち噛み付いてる方も含めて夏だなぁ…
933 = 798 :
>>928
デスザウラー思い出した
934 = 865 :
NGにするから何も問題ないですよー
935 = 529 :
当然。そんなものはUMAには通用しない。
仮面から七枚目の羽が生まれる。七枚目の羽はナイフをいとも簡単に阻害する。
一枚目と二枚目の羽が、自由になった。
フレンダを、もう修復されないように、肉片一つ残さないように、完膚無きまでに破壊するためにUMAは羽を振るおうとする。
フレンダ「まだまだ、終わらないってわけよ」
UMAの足元が、再び爆発した。指向性の爆薬だ。
UMAはいつでも殺せるフレンダは後回しとし、自由になった一対を爆発の対処へと使う。
そこで、UMAはインストールされた物理現象では、能力では、想定できないことが起きてるのが見えた。
崩れたはずのビルが、治っていた。倒れていなかった。
今、まさに倒れようとしていた。
想定外の事態だったが、慌てる必要はなかった。
冷静に、二対目の羽で再びビルを吹き飛ばしただけだった。
そして、前後から、同じビデオを再生したかのように、ミサイルが飛んできた。
UMAは、一瞬反応が遅れる。CPUが、戸惑ったように見えた。
しかし、それもすぐに翼を前後に出して、無効化される。
937 :
このスレで終わるのか?
938 = 784 :
あ
939 = 784 :
>>937
終わってもらはないとこまる
もうすぐおれ塾なんだから
940 :
頼むから無駄レスやめてくれ
941 = 768 :
いざとなったらまど神介入でゴールしてもいいんだよ!
942 = 529 :
再び、六枚の羽が使われた。その瞬間を狙って、フレンダは手に持ったナイフを思い切り投擲した。
先ほどと同じ速度の奇襲。それにも関わらず。
仮面の七枚目は、反応できなかった。
フレンダ「やっぱり、フリーズしてた!」
羽が一対、消える。
フレンダは、麦野が三対を全て機能停止にした時、間近で、上下に切断されながら、UMAがまったく反応していなかったのを目撃していた。
そこで、フレンダは予測する。あれは反応していなかったのではなく、反応できなかったのではないか、一瞬だけフリーズしていたのでは、と仮定した。
もし、そうならば、条件があったはずだ。普段あり得ないことが起きる前に、UMAは何か特殊な行動をしていなかったか、と。
それこそが、七枚目の、羽。
フレンダ「つまり、七枚目は隠してたんじゃなくて、使いたくなかった、わけね!」
考えてみれば、最初にUMAが現れた時、一対の羽のみを出現させていた。羽を最初から出現させておくなら、三対出現させておいた方が効率が良いはずである。
しかし、それをしない。そうしない方が効率が悪い理由がある。つまり、維持コストがかかるということだ。
この機体の維持コストは電力しかあり得ない。電力が大量に消費されるのはなぜかと考えれば答えは一つ。
CPUだ。羽の枚数が増えると、CPUに負荷が大量にかかるのだろう。
そして、使いたくないと予想される七枚目の羽。そこから、フレンダは一つの可能性を見いだした。
943 = 769 :
麦野ってさレベル5で頭いいはずなのに全然頭良さそうじゃないよね
945 = 769 :
>>944
あいつハッキングとかしてるし電気系には無駄に強いんだぜ
946 = 529 :
フレンダ「こいつが余裕を持って連続的に動かせるのは六枚まで!
七枚目まで使うとCPUに余裕がなくなる!
そこでもう一度六枚使わせれば、処理速度が追いつかなくなり、一瞬だけフリーズする、ってわけよ!」
キリカ「フレンダ=セイヴェルン、キミも恩人だね」
そこに黒い影が飛び出した。呉キリカだ。
キリカは速度を低下させる魔法を最大限に使う。これが最後とばかりに、最大限まで魔力を消費する。
羽の動きは完全にキリカの動きについて行けなくなる、
はずだった。
キリカ「なっ……!」
羽の速度が増した。キリカのかぎ爪を、羽は悠々と受け止めた。
キリカ「しまっ――」
反撃が来る、そう身構えた瞬間。
杏子の槍が物凄いスピードで飛来し、UMAの背中に突き刺さる。
方向を見ると、投げたのは杏子ではなかった。絹旗だった。
いつの間にか、杏子から槍を渡された絹旗がそれを投げたのだった。
二対目の羽が消える。
浜面「よし、一斉に――ッ!?」
947 :
>>932
ねー、いちいち噛み付いて「自分はまともな側」って思い込んでるんだろうね
そういう奴が一番ウザイって自覚もできないウジ虫なんだろうねhwTLUnOO0はw
948 = 529 :
二対目の羽は壊されたのではなかった。UMAが、選択して捨てたのだ。
二対目を犠牲にして、三対目は、既に動き出していた。
浜面の作戦は、読まれていた。
最後の攻撃は、麦野、絹旗、杏子で行う予定だった。
先ほどの攻撃で、絹旗は、攻撃手段を失っていた。
つまり、攻撃可能なのは、麦野と、杏子。
そして、杏子とは肉弾戦で分があるUMAが選択したのは。
麦野沈利の確殺だった。
三対目の羽が麦野を貫いた。
攻撃のために準備し、まさか自分が攻撃されるとは思ってなかっただろう麦野の胸部を深々と貫通した。
フレンダ「む……ぎの……?」
衝撃で、麦野の体が吹き飛ばされる。
フレンダ「麦野おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
949 = 947 :
で、書いてるヒトは「ノーバウンド」という表現に特別なこだわりがあんの?
ノーバウンドさんってあだ名つけちゃうよん?www
950 = 947 :
上から目線のクズに黙ってろといわれて黙ってる義理があるのだろうか
みんなの評価 : ★★
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