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    元スレフレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - アイテム + - フレンダ + - 外野が厨房 + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    851 = 798 :

    いってら

    852 = 814 :

    回復までするのか
    これ勝てるのか?

    853 = 801 :

    それ以前にこれ1000までにまとまるのか

    854 :

    このフレンダちゃんもしかして下半身裸じゃね?

    855 :

    >>854
    吹き飛んだはずの下半身が、服ごと再生されていた。

    856 :

    >>848
    まるで意味がわからんぞ

    858 :

    >>848
    なに?下半身ゴーカートなの?

    859 :

    >>848
    プラシドさんかよ

    861 :

    マミさんもう蘇らないん?

    862 = 838 :

    学園都市の最新技術なら…

    863 = 769 :

    冷蔵庫マミさんか

    864 = 838 :

    そんな画像あったな

    865 :

    カエル先生が居るから平気だろ

    866 = 768 :

    あの人でも死者は蘇生できません
    そもそもソウルジェムぶっ壊れてるだろ

    867 :

    脳があれば何とかなったかもな

    868 = 769 :

    >>866
    ソウルジェムが壊れてるかは不明

    869 = 529 :

    ただいま。今から書く

    870 = 768 :

    運良くソウルジェムが体から100m離れた状態でぐちゃぐちゃになったんなら生きてるかもしれないけど
    それ以外の場合は「あ、死んだわこれ」って絶望して魔女になるってブチさんが言ってたよ

    まぁわざわざ肉体保存してるしなにかしらあるんだろうけど

    871 :

    ぶっちゃけ連れ去られた可能性が高くなってるからなあ

    872 = 529 :

    ――
     遠くで連続した爆発音が聞こえる。凄まじい戦闘のようだ。

     FIVE_Over.Modelcase_"DARKMATTER"に組み込まれたゆまと、フレンダたちの戦闘は研究所からどんどん離れて行っているらしい。

     研究所の入り口を守っていた駆動鎧たちは粉々になっていた。

     キュゥべえがその駆動鎧のコックピットを、耳から伸びた器官で開ける。

    QB「なるほど、事件の真相はこういうことだったんだね」

     そこに、千歳ゆまが乗っていた。

     別の駆動鎧のコックピットを開けても、そこにも千歳ゆまが乗っていた。

     そこは、千歳ゆまだらけだった。

    QB「千歳ゆまの体細胞クローン、だね。しかしすごいなあ、クローンと言ってもそのままの姿になるとは限らないのに、瓜二つだ」

     しかし、ほとんどは、人の形をしていなかった。指が六本あったり、あり得ないところから爪が生えていたり、どこかしらの肉体が崩壊して、絶命していた。

    QB「ここまでそっくりだと、やろうとすれば千歳ゆまに成り代わることすら可能なんだろうね。それで、千歳ゆまの因果の糸を、このクローンたちも引き継ぐことができた」

     キュゥべえが何かを咥えて引っ張り出す。ソウルジェムだ。

    QB「さらに驚きなのが、このソウルジェムだ。材質が僕らの作り出すものとまったく同じ……魂の取り出し方なんてどうやって入手したんだろうね」

     それは、濁ったまま、色を失っていた。

    QB「しかしこれは欠陥品だよ。感情のないクローンのソウルジェムを作っても、願いもなしに強制的に作っても、無から絶望では落差はない。まるでエネルギーになりやしない」

    873 = 798 :

    べえさんはぶれないな

    874 = 768 :

    QB「この魔法少女は欠陥品だ。エネルギー回収できないよ。
       明日もう一度この時間に来てください。本物の魔法少女ってやつをお見せしてあげるよ」

    875 = 529 :

    QB「これじゃ徒に魔女を増やすだけじゃないか」

     はぁ、と溜息を吐いて、キュゥべえはソウルジェムを足元に落とす。

     それを足で踏みつけると、パリンという小さなを音を立てて割れて、消える。

    QB「まったく迷惑な話だよ。処分する僕の身にもなってほしいものだね」

     また別の駆動鎧からソウルジェムを取り出すと、踏みつぶし、割る。そしてまた取り出し、割る。

     キュゥべえは幾度もそれを繰り返す。

     ふと、先ほどまで続いていた戦闘音が止んだのがわかった。

    QB「おっと、そろそろ僕の出番かもしれない」

     ソウルジェムを割る作業を止めて音のしていた方を見るキュゥべえ。

     そうして、とてとてと、キュゥべえは戦闘が繰り広げられていた場所に向かって歩き出した。

    876 = 529 :

    ――
     為す術がなかった。

     再起動したUMAは七人に向けて猛威を振るう。

     あれだけ努力して、やっと倒して、全てが終わったと思ったのに、結局、UMAは今も、損傷は一つもなく駆動していた。

    杏子「結局、どんなに頑張っても、あたしは誰も救えないのか……」

     杏子のソウルジェムが曇る。

    キリカ「ここで死んだら織莉子に会えない……織莉子に会えない……」

     キリカのソウルジェムが曇る。

     誰もが脱力していた。どうしようもない、と絶望していた。

     フレンダ以外は。

    フレンダ「みんなしっかりしてよっ!」

     UMAの振り回す羽から必死で六人を庇うフレンダ。

    フレンダ「まだ、まだ終わったわけじゃないって!」

     泣きそうになりながら、全員を説得する。しかし、誰も、答えない。

    QB『そうだよ、まだ終わってはいないさ』

     そこで、鼓膜を通さずに声が響いた。キュゥべえの声だ。

    877 = 798 :

    878 = 838 :

    879 = 808 :

    なんて嬉しくない増援なんだ

    880 = 798 :

    >>879
    金無くて死にかけてるところにヤミ金業者がきたかんじ

    881 = 529 :

    フレンダ「キュゥべえっ!?」

     キュゥべえの魅力的な言葉に、フレンダは地獄に垂れる一本の蜘蛛の糸を見つけたように喜んだ。

    QB『この状況をどうにかしたいなら簡単さ。理后、沈利。二人のどちらかが僕と契約して魔法少女になればいいのさ』

     そして、続ける言葉にフレンダは落胆する。

    フレンダ『まだ、まだそれ以外に手段が残ってるわけよ!』

    QB『へぇ、どんな手段だい?』

    フレンダ『そ、それは……』

    QB『どんなに破壊しても、彼女は瞬時に回復する。マミと違って一度破壊するのにここまで疲弊する君たちに何度も破壊する力はないよね?』

    フレンダ『そんなの、やってみなくちゃ……!』

    QB『じゃあ、それができたと仮定しようか。でも、その先にあるのは魔力の尽きた千歳ゆまの魔女化だよ? 僕は、君たちがそれを望んでないと解釈しているのだけど』

    フレンダ『……っ』

    浜面『無理、なのか……』

    QB『だから僕は最初からそう言ってるじゃないか』

     フレンダも、押し黙る。

    QB『さあ、早く決断した方がいいよ。どちらが僕と契約して魔法少女になるかを、ね』

    882 = 798 :

    むぎのんに変身させるのはいろいろアレだよな

    883 = 529 :

     キュゥべえに言われて、はっとする。

     上空に、UMAが羽を広げて、浮かんでいた。

     その羽から、大量の羽毛が降り注ぐ。一撃一撃が物理的にはあり得ない硬度を持っている未元物質の羽毛が。

    麦野「くそがっ……」

     キュゥべえに言われて、残された可能性を示されて、僅かに再起した麦野が原子崩しの盾を展開する。

     ドリルがコンクリートを叩くような、凄まじい連続音が鳴り響いた。

    滝壺『……私が契約するよ』

     その様子を見て、静かに、小さく、しかし、力強い言葉で滝壺が言った。

    浜面「滝壺……っ!」

     その言葉に、情けない声を上げる浜面。やめてくれ、と言いたかったが、滝壺の強い目を見て、浜面は何も言えなくなる。

    滝壺『はまづらは何度も私を守ってくれた。今度は、私に守らせて』

     滝壺は浜面の両手を握って言う。浜面は泣きそうな顔で首を振る。

    884 = 859 :

    アイテムもまどかも好きだけど
    ゆまとかキリカが分からないんだってばよ

    886 = 529 :

    麦野『いや、私が契約する』

     滝壺の案を、麦野が却下した。

    麦野『これで昔やったことがチャラになるなんて、都合の良いことは考えてない。でも、私にやらせてくれ』

    QB『僕はどっちでもいいんだけどね。君たちは二人とも、とてつもない因果を秘めている。マミに匹敵するレベルの因果をね』

    浜面『お前は黙ってろ……!』

     UMAは再起した麦野を見て、戦法を変える。面でしか展開できない盾を突破するための、全方位の烈風攻撃だ。

    フレンダ『麦野も、滝壺も、二人ともやめてよっ! 魔法少女になんかなっちゃダメだよ……!』

     烈風をフレンダの作り出す結界が受け止める。

    麦野『でも、それ以外にどうするんだ……!』

     凄まじい強風に、ぎしぎしと震える結界。長くは保たないだろう。

    フレンダ『きっと何か……何かある……』

     その時、フレンダの脳裏に、この事件の黒幕の、厭らしい中年の男の言葉が思い出された。

    フレンダ『そうだ……そうだっ! あるじゃん、なんとかする方法!』

     だが耐えきれず、結界が割れた。烈風が七人の下へと吹き込む。

    887 :

    何が起きてやガンだ

    888 = 529 :

     しかし、その烈風は七人を傷つける前にせき止められる。キリカと杏子の結界に、だ。

    杏子「本当かっ!?」

    キリカ「織莉子のところに帰れるのかいっ!?」

     フレンダの言葉に、杏子とキリカも再起する。

    フレンダ「思い出してみてよ、あの禿げの言葉! コアを、つまりソウルジェムを組み込んだら動き出したって言ってた!
         つまり、結局ソウルジェムをあいつから取り出しちゃえばいいってわけよ!」

    杏子「……そうか」

     その言葉に、杏子は再び落胆する。

    杏子「それをな、さっきやっておけばよかったんだよな……でも、もうできない。
       あいつは学習していってる。つまり、あたしらの羽の根本を狙う戦法は使えない。
       さっきは奇襲で成功したようなものだろ? もう、無理だ」

     ぎしぎしと、再び烈風に押され始めた。

    浜面「いいや、無理じゃない! いくら学習したって、弱点があることは変わらないんだ!」

    杏子「なら、どうやるんだよ! 言っておくけどな、あいつの能力発生装置は一つじゃねえんだ、三つあるんだよ!
       沈利みたいなパワーがあるなら一度に壊せるかもしれないけどな、他のやつじゃ一つずつしか壊せない。敵もそんなの学習してるに決まってるだろ!
       なら沈利以外を無視して、一つずつ壊されても、他の羽で守りながら回復させればいいだけ、そんな策を取られただけで終わりなんだ!」

    浜面「大丈夫だ、俺に考えがある……!」

    889 = 798 :

    890 :

    はまづら頭よすぎじゃね
    流石っすあにき

    891 = 768 :

    ぶっちゃけ分かりやすい中の人とかがいない浜面の方が主人公補正かかってるよね

    892 = 529 :

    浜面「確かに、それは百も承知だ。あいつの最優先対象は麦野だろうよ。だからこそ、いける」

    杏子「……本当か?」

    浜面「ああ」

    杏子「……わかった、やってやろうじゃねえか」

     杏子の結界に、再び力が戻る。烈風を跳ね返す強度になる。

    浜面「麦野、大体わかってると思うかもしれないが、お前にすごく辛い役目を頼みたいんだが、いいか?」

    麦野「私をどこの誰だと思ってる? 学園都市第四位の『原子崩し』麦野沈利様よ。
       テメーら雑魚のできない仕事をやるのは当然だろ。 ――囮でも、なんでもな」

    浜面「……すまん!」

     決断して、浜面は意識を集中する。

    浜面『おいキュゥべえ、聞こえてるか、またテレパシーの中継を頼むぞ!』

    QB『やれやれ。最後のあがきだね。いいよ、さらに絶望したところから契約すれば、大きなエネルギーが得られるからね。
      失敗するように祈りながら協力してあげるよ』

    浜面「よし、完璧だ。行くぞ!」

    893 = 798 :

    浜面の機転に流石のべえさんも苦笑い

    894 :

    浜面カコイイ

    895 = 529 :

     全員の戦闘意思を、UMAは認識する。

     そこで烈風による攻撃は意味がないと判断し、羽による直接攻撃へと切り替えた。

     標的は、麦野。

    麦野「オラァ! どっち狙ってんだウスノロ!」

     原子崩しを噴射のようにして、麦野は高速移動する。

     さらに原子崩しの光線を数発放つ。

     UMAはこれに的確に反応する。羽を原子崩しの軌道上に挟み込み、遮断。
     さらに別の羽で麦野の移動する先を予測し、その先へと振り下ろす。

     人間の体は高速で移動することに対応するように出来ていない。

     反応が間に合わず、麦野は自滅する、はずだった。

    麦野「ガキの思考だな、単純だ」

     麦野はそれを既に予測していた。別方向に原子崩しを噴射し、急転換を図る。

     先に行動しておけば反応が遅れても、問題がないというわけだ。

    麦野「さて、レベル5との詰めチェスごっこだ。機械と人間、どっちが頭がいいのか、試してみようじゃない」

    896 = 529 :

    浜面『俺の考えた作戦はこうだ!』

     散り散りになって、浜面がテレパシーで伝える。

    浜面『まず絹旗は俺と滝壺を守れ!』

    絹旗『超情けなっ!』

    浜面『そしてフレンダがトラップを仕掛ける!』

    フレンダ『おっけー!』

    浜面『呉は常にあいつを攻撃できるよう、射程範囲に捉えて待機!』

    キリカ『それで織莉子に会いに行けるなら、なんでも』

    浜面『そしたら準備完了だ。まず、フレンダが仕掛けたトラップに、麦野が誘導する。それで一つ目の能力発生装置を壊せ!』

    フレンダ『えっ』

    浜面『その次に呉がその隙を突いてもう一つ壊せ!』

    キリカ『えっ』

    浜面『そしてすぐに呉は離脱、そこを全員で多段攻撃をして、最後の一つを壊せ! そして杏子がソウルジェムを取り出すんだ!』

    フレンダ『……もしかして、それが作戦なわけ?』

    浜面『ああそうだ!』

    898 = 529 :

    QB『……僕は少々、君を過大評価しすぎていたようだよ、仕上。結局、全部人任せじゃないか』

     呆れたようなキュゥべえの声が脳内に響く。

    浜面『うるせえ! 俺の仲間ナメんな!』

    QB『まずはフレンダが突破口を開かないと、どうしようもないじゃないか』

    浜面『そんなのわかってる』

    QB『君は馬鹿なのかい?』

    浜面『そんなのもわかってる!』

    浜面『悔しいけどさ、俺は頭も悪いし、特殊な力も才能も何もない。口先だけだ』

    浜面『でも全員が全員、頭が良くて能力があるやつまでやる気を失ってれば、できるもんもできなくなる』

    浜面『だから、俺はたった一つのできること、口先で、全員を焚きつけてやっただけだ』

    浜面『頼むぞ、フレンダ……!』

    899 = 529 :

    ちょっとだけ休憩させてくれ
    頭が働かなくなってきた
    もう少しで終わる

    900 = 798 :

    >>899
    私待ってるから


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