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    元スレフレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - アイテム + - フレンダ + - 外野が厨房 + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    551 = 529 :

    QB「まあ、仮に僕の体の一部を、果ては死体を人間が手に入れたとしよう。
      でも、そんなものを研究したって、魔女に辿り着くと思えない。君たちは、人間の死体を調べて、相対性理論を説き明かすことができるのかい?」

    浜面「できるさ。学園都市には記憶を読み取る能力者だっている。下手したらお前の体の一部を入手するまでもなく、いた場所がわかるだけで研究できちまうかもな」

     常識的なキュゥべえの反論に、非常識的な反論の浜面。

    QB「それも無理だと思うけどね。僕は通常の人間には認識できない」

    フレンダ「魔法少女の素質のある『読心能力者』だったら?」

     そこにフレンダが割って入る。

    QB「学園都市では能力者は学生だけなんだろう? それならたまたま魔法少女の才能のある女の子で、たまたま読心能力者で、たまたま天才科学者で、たまたま僕のいた痕跡を見つけたということになるよ。どんな天文学的な確率だい?」

     あり得ない、と言う風にキュゥべえはフレンダの意見も否定する。

     そこで、手を鳴らす音が二回響いた。マミだ。

    マミ「はいはい、そこまで。議論はいいじゃない。敵の本拠地がわかったんだからそこに行けばわかるわ」

     議論で興奮した三人と一匹をマミが宥める。

    杏子「そうだな、案ずるより産むが易しってやつさ。明日にでも奇襲をかけりゃいい」

     注文したお菓子盛り合わせのポッキーを食べながら杏子も続ける。

    麦野「私らのやることは変わらないわよ。そこに乗り込んで、こんな面倒なことやらかして、私らにちょっかい出した馬鹿をぶち殺す。それだけだ」

     そう言って、麦野が締めた。

    552 :

    >>543
    読者様気分を口に出すのはやめとけ

    553 = 529 :

    キリカ「じゃあ、私は織莉子のところに帰るから」

     場が収まったと思うと、キリカが立ち上がった。

    マミ「あら……共闘してくれないの?」

     マミが残念そうに引き留める。

    キリカ「私はただ、この魔女大量発生事件の真相を調べるように、っていうキュゥべえが出す条件を飲んだだけだよ」

     一秒でも早く帰りたい風に、キリカは早口に切り上げる。

    マミ「全然真相じゃないと思うんだけど」

     マミは引き下がらない。

    キリカ「もうどうせ終わるんでしょ? それより私は一刻も早く織莉子のところに生きたいんだ。
        もう一週間も織莉子の顔を見てないなんて織莉子の声を聞いてないなんて織莉子を感じていないなんてああもう気が狂いそうだ!」

     さらにキリカは口を早くして、一気に言い切った。

    555 = 529 :

    マミ「そ、そうなの……じゃあ、送っていくわ」

     その様子を見て、マミは初めて少しだけ引き下がった。

    キリカ「いいよ、どうせ敵の戦力なんかもう残ってないんだし」

     しかし、キリカはマミの新たな提案も辞退する。

    マミ「念には念よ。こんな安易に全戦力投入なんてするとは思えないし……」

     ほっとけない、と言う風に今度は引き下がらないマミ。

    キリカ「いいってば。これでも私は腕には自信があるんだ」

     キリカもそれを甘受しない。

    マミ「貴方がよくても、私がよくないの」

     マミはやはりそれを許さない。平行線だった。

    杏子「あー、マミのお節介が発動してるなあ。もう素直に従った方がいいよ」

     その二人を見て、杏子が呆れたように、でも、ほんの少しだけ微笑まし気に横から言った。

     お菓子の詰め合わせはもう空になっており、どこからか取り出したポテトチップスを食べている。

    556 :

    このQBは足下すくわれそうな感がぷんぷんする
    「なっなんでだ!?」とか言いそう

    557 :

    QB「なんやて?!」

    558 :

    とっつかまったまどほむが触手型マニュピュレーターでアンアンされてる未来が見えた

    559 = 529 :

    キリカ「はぁ……恩人にでもなろうっていうのかい?」

     困ったようにキリカが言う。周りに助けを求めるように目を向けたが、助け船の到着は絶望的のようだ。

    マミ「そんなことにならないのが一番の幸せね」

     ふふん、とマミが言った。

    キリカ「それもそうか。
        ……そこまで言うなら、まあ、よろしくお願いするよ」

     キリカはその言葉には同意し、渋々マミの提案を受け入れる。

    マミ「貴方とはこの出会い方で良かった、そんな気がするわ」

     嬉しそうに、マミが言った。

    キリカ「同感だね。魔法少女なんて、いつ殺し合いが始まるかわからないものだし。私と織莉子は別だけど」

     遠い目をして、キリカが言う。
     その様子にマミは少しだけ引っかかるものを感じたが、敢えて追求しないことにした。

     そうして、話のまとまった二人は個室サロンを出て行こうとする。

    560 = 529 :


    滝壺「待って」

     その二人を、唐突に滝壺が呼び止めた。

     全員の視線が滝壺に集まる。

     そして満を持して、滝壺は眠たそうな目をしながら言った。

    滝壺「もう、キュゥべえ抱いて、いい?」

    QB「え……ちょ……」

     マミについて行こうとしていたキュゥべえが、ビクンと反応した。

     そんなキュゥべえをマミが優しく抱き上げる。

    マミ「……優しくしてあげてね?」

     そして、優しく滝壺に引き渡す。

    QB「待っ――」

     今度こそ、マミとキリカは個室サロンを後にする。

     キュゥべえが逃げようとする前に、滝壺が抱きしめた。

    561 = 529 :

    ――
    「Equ.Meltdowner、人工UMA部隊、共に、全滅のようです……」

    「全滅だと!? あれだけの戦力を投入して、全滅!?」

    「その、巴マミという外部からの侵入者が、どうやら超能力者級の力を持っているようで……」

    「巴マミ、なるほど、この常盤台にでもいそうなこの女か」

    「はい」

    「ちょうどいい、その巴マミがグループから離れたようだ
     ――UMAを投入しろ」

    562 = 529 :

    ちょっと昼飯食ってくる

    563 = 557 :

    いってら

    564 = 552 :

    やはりマミさんは運命から逃れられないのか・・・

    565 :

    この世界ではまどかとほむらは魔法少女なの?

    566 = 514 :

    マミさんがレベル5ならこの面子でもワルプル突破は厳しいか

    567 :

    そろそろ主人公の出番じゃないの?

    568 :

    上条さんとまどかなら俺の横で寝てるよ

    569 = 567 :

    今ほむほむと一方通行が>>568の家に向かったぞ

    571 :

    ほむほむはわかるけどなんで一方さんが…

    572 = 558 :

    まどほむに上条まで出てくるとフレンダがますます空気になるよ!

    573 = 485 :

    >>571
    俺もそう思った(笑)
    行くんだったら美琴だろ。

    574 = 567 :

    なんとなく、インも閃いたけど一方さんだった

    575 = 485 :

    >>574
    なるほど>>568に竜王の殺息が放たれるんですねわかります。

    576 = 552 :

    主人公なら浜面がもういるじゃないか
    アイテムSSに上条さんと一方さんはいらん

    577 = 567 :

    なら冷蔵庫でも

    578 = 552 :

    >>287の翼を出す仮面が冷蔵庫仮面なんじゃね

    580 = 529 :

    飯食ってきた
    続き書く

    581 = 567 :

    待ってました

    583 = 567 :

    まだかな

    584 = 529 :

    ――
    麦野「なあフレンダ、ちょっといいか」

     マミとキリカが出かけた後、ふと、麦野は再会してから初めて、フレンダに話しかけた。

     その瞬間、フレンダはビクッと大きく体を震わせて、杏子の後ろに隠れる。

     ガタガタと、激しく体を震わせていた。

    杏子「お、おいフレンダ……」

     フレンダの尋常ではない怯えようを見て、杏子は困惑する。

    麦野「……やっぱりダメか」

     そんなフレンダを見て、麦野は顔を曇らせた。

     無理もない。フレンダは一度、麦野に拷問のような殺され方をしているのだから。

     それを知っている浜面と絹旗もその様子を見て無言になり、空気が重くなる。

    滝壺「大丈夫だよフレンダ」

     そこで、滝壺がふと言った。

     動かなくなったキュゥべえをソファーに寝かせて、杏子の後ろのフレンダの下へ歩み寄る。

     そして優しく、フレンダの頭を撫でる。

    滝壺「むぎのは、昔みたいなむぎのじゃないよ。話を聞いてあげて」

    585 = 485 :

    >>584
    滝壺、QBをやっぱ抱き潰したか(笑)

    586 :

    文章読みづらいんだけどどうにかならないの?

    587 = 514 :

    QB死んだww

    588 :

    死んでも安心出来るのはQBだけだわwww

    589 = 529 :

     滝壺に説得されて、フレンダは麦野と二人きりになった。

     他のメンバーは、近くの遊戯施設に屯している。

     個室サロンをちょっとしたホテル代わりに使う客も多いので、ほとんど備え付けのようになっている遊技場だ。

    杏子「あの二人だけにして大丈夫なのか?」

     キューでビリヤード台のボールを弾きながら杏子が聞く。

    滝壺「大丈夫だよ」

     端的にキュゥべえを抱いた滝壺が言う。

    滝壺「それに、むぎのは多分、みんなに見られたくなかったと思う」

    杏子「……そうかい」

     かつん、と小気味の良い音がしてボールが弾かれる。ボールはボールに当たり、そのボールもボールに当たり。
     連鎖的に当たり、いくつものボールが一度に穴に落ちる。

     浜面は、期待していた。これで、麦野とフレンダが和解すれば、アイテムは晴れて仲間割れする前の姿に戻る。
     いや、もっと良いものになる。

     欠けていた、戻らないはずのものが戻ってくる奇跡。

    浜面「まったく、奇跡も、魔法も、あるんだな……」

    590 :

    おっぱいで圧死出来るならほもだろ!

    591 = 485 :

    >>588
    安心というより溜飲が下がるレベル
    レベル的には誠あたり。

    592 = 588 :

    >>591
    誠は死んだらそれっきりじゃないか
    QBは死んでもまた出てくるんだし

    593 = 529 :

    ――
     マミとキリカは魔法少女の姿で夜の学園都市を爆走していた。

    キリカ「グリーフシードがたくさんあるっていうのは本当に便利だね。ただの移動にも魔力が存分に使えるよ」

    マミ「でもこれに慣れちゃダメよ。元の街に戻れば、すぐにいつも通りになるんだから」

    キリカ「わかってるさ。でも今は今で助かったよ。一刻も早く織莉子に会いたいからね」

    マミ「ふふっ……織莉子って人のことが本当に好きなのね」

     微笑ましいと言わんばかりに笑いながらマミが呟いた。

     すると唐突に、キリカが足を止める。

     それに気付いてマミも慌てて足を止めた。

    キリカ「好き!? そんなもんじゃない! 私は織莉子を愛している!」

    マミ「え、えっ……」

     突然激昂したキリカにマミは困惑した。

    キリカ「好きだとか、大好きだとか、愛を単位で表すなんて、愛の本質を知らないのさっ!」

    マミ「く、呉さん、落ち着い」

     マミは宥めようとする。しかし、その言葉は最後まで続かなかった。

     ばさり、と翼のはためく音が背後から聞こえたからだ。

    594 = 485 :

    >>593
    まさか帝蔵庫か?

    595 = 529 :

     その瞬間、マミとキリカは弾かれたように音の方向を振り返る。

     尋常じゃない空気がした。尋常じゃない予感がした。尋常じゃない圧力がした。

     それは小さかった。身長はマミの胸元くらいしかないだろう。

     真っ白で、顔も鼻も口もないのっぺりとした楕円形の顔面部。

     黒い皮膜を使った大量のケーブルがうねるようにして絡み合い、足が二本、手が二本の人型を作っていた。

     ケーブルが多すぎるためか、身長に似合わず、それはずんぐりとした体躯だった。

     特徴的なのはその背中。

     一対の、純白の羽が生えていた。

    マミ「何者?」

     即座に右手でマスケット銃を生み出し、現れた何かに銃口を向けるマミ。

     それは、目のない顔でマミを見つめてるようでもあった。

     次の瞬間、マミは肩の力が抜けたのを感じた。

    マミ「えっ――」

     否、それは勘違いだ。肩の力が抜けたのではない。


     肩口から。右の腕が。なくなっていた。

    596 :

    マミさぁぁぁぁぁぁぁぁん

    597 = 514 :

    いよいよか・・・

    598 = 529 :

    マミ「ガァッ!?」

     続いて、突然爆発が巻き起こる。

     反応する間もなく、マミは爆風に叩かれてノーバウンドで宙を舞った。

    キリカ「何者さっ!」

     同じく、マミの隣にいたはずのキリカがいつの間にか、現れた何かの背後に回っていた。

     爆発のダメージは皆無の様子。

     キリカの魔法は自分以外の速度を遅くする魔法だ。

     それを発動させていたキリカは悠々と爆風を避け、さらに両手に出現させたかぎ爪の攻撃範囲内に相手を捉えていた。

     キリカは、全てが遅くなった世界でマミの受けた攻撃が見えていた。

     正体は羽だ。あの一対の羽がキリカでも反応するのがやっとなほどの速度でマミの方に伸び、マミの腕を切り落としたのだ。

     だったら答えは簡単。キリカはその羽をもいでやることにしたのだ。

    599 = 570 :

    ノーバウンド多用しすぎじゃね?
    支援

    600 :

    >>599
    ラノベっぽくね?


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