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    元スレフレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - アイテム + - フレンダ + - 外野が厨房 + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    801 :

    落ちるなこれ

    802 :

    インデックス「呼んだ?」

    803 = 797 :

    呼んでない

    804 = 802 :

    おやすみ上げ

    805 :

    埋まるだろ

    806 :

    これは一回落としたほうがいいかもな

    807 = 801 :

    これが寝落ちか

    812 = 798 :

    終わらせぬ

    815 = 800 :

    ふぇいすふぇいす

    816 = 808 :

    ほす

    817 = 529 :

    保守本当にありがとう・・・!
    仕事の面接があるから10時には出ないといけないけど、それまで書く

    819 :

    おじいちゃん面接はさっき行ったでしょう

    820 = 814 :

    面接とか何やってんだよww

    821 = 529 :

    ――
    杏子「運がいい、こっちが二手に分かれたお陰か、羽の数が分散してるぞ!」

     二枚の羽がフレンダたちを襲う。

     その速度は、杏子ならともかく、通常、フレンダ程度では反応するのも難しいほどのはずだった。

     しかし、キリカの魔法は、速度を遅くする魔法。その恩恵を受け、相対的に速くなったフレンダは、なんとか避けることが可能になっていた。

     よって、二枚の羽は杏子たちのいた場所を襲うが、三人は既にそこにはいなかった。

     外れても、爆発が巻き起こる。地面にクレーターができ、爆風が避けたはずの三人の体を叩いた。

    キリカ「くっそー、やっぱり滅茶苦茶な威力だっ!」

    フレンダ「二枚だって言っても、こんなの避け続けてたら体が保たないってわけよ!」

     爆風に体を運ばれながらも、上手く体勢を立て直した二人が地面へと着地する。

     だが、安堵の息を吐く時間すらUMAは与えない。

     その時には、既に羽がフレンダとキリカに追撃を行っていた。

    822 = 529 :

    キリカ「もう来たか……!」

    フレンダ「げっ……」

     身体能力に優れたキリカは余裕を残しながらも避けるが、羽の生み出す風圧は、最早爆風だった。

     キリカはその流れに逆らわず、風に乗って、羽からさらに距離を取る。

     一方フレンダはなんとか反応が間に合った程度だった。手に持ったナイフを盾のようにして、羽を受け止める。

     当然、そんなもので防げるはずがない。

     ナイフを砕き、貫通し、フレンダの肉体を羽が貫通した。

    杏子「フレンダァ!」

     その羽を、杏子が槍で切り裂こうとする、否、叩き砕こうとする。

     凄まじい金属音が衝撃波として撒き散らされ、槍は自身の力に耐えきれず、折れる。

     それでも、もちろん羽は無傷。杏子の努力が虚しくなるほどに、無意味だった。

     しかしその感情を認識する暇はない。

     キリカを攻撃していたはずの羽が杏子の体を串刺しにせんと肉薄していた。

     轟ッ!! 羽と羽がぶつかり合い、再び音が消し飛ぶ。爆発が起きた。

    823 = 529 :

    杏子「がはっ……」

     爆発に吹き飛ばされた杏子が、数度バウンドし、地面に叩き付けられる。

     幸いなことに串刺しにはならなかった。

    キリカ「だから無駄だって言ってるって!」

     キリカが間一髪のところで杏子を吹き飛ばしたからだ。

    杏子「お前、それ……!」

     見ると、キリカには何かが足りなかった。

     腕だ。左腕の、肘から先が抉れるようにしてなくなっていた。

    キリカ「ん? ああ、これ。いいよ、痛覚遮断してるから」

     なんでもないように、キリカは言う。

    キリカ「むしろ腕一本だけで儲けものさ。恩人はよくもあんな化物と一人で戦えたものだね」

    杏子「そりゃ、そうだが――っ!」

     再び、UMAは攻撃を行っていた。

     今度は、羽ではなかった。ずんぐりとした、あの機体が矢のように杏子とキリカの下へと飛んできたのだった。

    824 = 529 :

     差し出されるのは小さな拳。

    杏子「何っ!?」

     杏子の意識が羽ではないと判断したことにより、反射的に、杏子はその拳を受け止める。

     それは明らかに失策だった。

     鈍くて湿った、嫌な音と共に、杏子はノーバウンドで吹き飛ばされる。

    キリカ「こいつ!」

     キリカは悲観などしない。

     チャンスとばかりに、間髪入れずにキリカがかぎ爪でUMAに切りかかる。

     ソウルジェムなど、気にせずに。

     しかし、そんな容赦のない攻撃も、羽に軽々と受け止められ、さらに別の羽がキリカのかぎ爪を砕く。

     そして、キリカの脇腹にUMAの蹴りが突き刺さった。

    キリカ「あぅっ!」

     一度地面に激しく叩き付けられた後に、バウンドしてキリカは大きく打ち上げられる。

     そこに、羽が迫っていた。キリカの肉体を両断せんと、振り下ろされていた。

    825 = 798 :

    キリカー

    826 = 529 :

     その時、羽に爆発が巻き起こる。

     威力のあまり起こる爆発ではなく、単純な爆弾の、爆発。

     その爆風に運ばれて、キリカが宙に投げ出される軌道が大きく逸れた。

     ギロチンのような勢いの羽が、先ほどまでにキリカが通ろうとしていた軌道を両断する。

     しかし、キリカには当たらない。

    キリカ「――はっ!」

     連続的に起きる事態に対応しきれずもみくちゃになったキリカは背中から地面に着地する。肺の中の酸素が残らず吐き出された。

    フレンダ「キリカ、大丈夫!?」

     そこに、フレンダが駆け寄った。見れば、フレンダは未だ無傷だ。いや、無傷のはずがない。

     確かに、フレンダは一度羽に貫かれていた。深々と貫かれ、鮮血を撒き散らしていた。

     それでも、フレンダは無傷だ。血の汚れすら、服についていなかった。

     だがキリカにはそんなことはどうでもいい。キリカは重大なことに気がついたのだ。

    キリカ「だいじょうばない! あいつ、学習していってるよ!」

    フレンダ「学習!?」

    キリカ「羽だけの攻撃じゃ効率が悪いって判断されたのか、肉弾戦もやってきた! しかも、羽より速い!」

    827 = 798 :

    勝てんの?これ

    828 :

    先読みになるから言わないけど勝てるだろ
    羽さえなんとかすりゃいいんだから

    829 = 529 :

    フレンダ「ってことは、長引けば長引くほど、強くなるってわけ……!?」

     絶望的な表情で、フレンダは言う。

     その二人の会話はそれ以上続けられなかった。

     ばさりと、羽ばたく音がする。

     弾かれるようにそちらを見ると、先ほどまでは二枚をフレンダたちへの攻撃に、二枚を麦野たちへの攻撃に、二枚を自身の防御に回していたUMAが。

     防御を解き、麦野たちへの攻撃を止め。六枚の羽をフレンダたちに向けていた。

    キリカ「重点的に、こっちから攻撃するつもりか……!」

     UMAは一際大きく、羽を羽ばたかせる。烈風が舞い起こる。

     逃げ場はない。大規模な広範囲攻撃だった。

     フレンダがキリカを抱きしめるようにして、盾になる。だが、踏ん張りは効かない。

     そのまま二人は風に身を切り裂かれて、吹き飛ばされ。
     さらに烈風が今度は上空から地面へと吹きつけ、二人は地面にめり込むほど激しく叩き付けられる。

     もちろん、勢いを殺す着地など、成功するはずはない。

    フレンダ「あぐぅ……!」

     フレンダがクッションになり、盾になり、キリカに大きなダメージはない。

     それでも状況は最悪だった。UMAの羽で中程から両断されたビルが、二人の下へ倒壊してきたのだ。

    830 :

    ここで颯爽と上条さんが世界線超えて登場ぅぇwwww

    831 = 529 :

    キリカ「やばっ――」

     ビルが二人を押し潰すより早く。巨大な槍が倒壊してきたビルに突き刺さった。

     ビルは砕け、また吹き飛ばされ、フレンダとキリカへ降り注ぐのは小さな欠片のみとなる。

     杏子だった。杏子が、巨大な槍を形成し、投げやりのように凄まじい速度で射出したのだった。

    杏子「大丈夫かっ……!」

     杏子が二人の下へと舞い戻る。

    フレンダ「だいじょうばないって! こんなのどうしようもないわけよ!」

     フレンダが焦燥しながら言う。フレンダの体中に刻まれた切り傷はいつの間にか消え去っていた。

    浜面『いや、どうにかする方法はある!』

    フレンダ「浜面っ!?」

     そこで、三人の脳内に直接浜面の声が届いた。テレパシーだ。

    杏子『どうにかする方法だと、今すぐ教えろ!』

     気がつくと、UMAがまた目前へと迫っていた。

     今度は吹き飛ばされない。羽の攻撃でないなら、三人の作った結界で受け止めることが可能だった。

    833 = 798 :

    たよりになる漢、浜面

    834 = 529 :

    浜面『こいつは『未元物質』の能力を使ってるからって、何も垣根本人、能力者じゃない! 駆動鎧だ!』

     拳と結界が激突する。ゴパッと爆音が鳴り響くが、それは確かに停止した。

    浜面『能力が攻略できなくても、能力を使えなくすればいい!
     前に『超電磁砲』のモデルと俺はやり合ったことがある、そのモデルはレールガンを放つ銃身があった!』

     羽が展開される。四枚の羽が、二枚の羽の二倍の威力で三人へと襲いかかった。

    浜面『それなら、こいつにも『未元物質』を作り出す部位があるはずだ! そいつを壊せば、こいつは能なしになる!』

     間に合わない、と判断したキリカが、全力で魔法を発動させた。

     大幅に羽の速度が低下する。その隙に、三人は三方へ散り散りとなった。

    杏子『でもそんなもん、どこにある!?』

     UMAはまだ敵が散開した状況を効率的に処理することができないらしい。動くまでに、ラグが生まれた。

    浜面『滝壺の話だと、全身に能力が供給されてるが、顔面と羽の根本が特に強いらしい。そのどちらかを壊せば、あるいは!』

     幾度攻撃しても回復し、のれんに腕押しのフレンダ。UMAから見て、唐突にスピードを上昇させることのできるキリカ。そして基本的な身体能力が最も高い杏子。

    浜面『常識的に考えれば、顔面部が一番重要かもしれない。でも相手は『未元物質』だ、俺は羽が怪しいと思ってる……いけるか!?』

     UMAが選択したのは、杏子だった。

    フレンダ『やってみる価値は、あるってわけよ!』

     そうして、杏子へと向き、フレンダから背を向けたUMAの背中に、フレンダはナイフを射出した。

    835 = 814 :

    この浜面は上条さんより頼りになるな

    836 = 819 :

    >>835
    駆動鎧に説教してぶっ飛ばすんだろうなKMJ

    837 = 529 :

     しかし当然それは羽の壁に弾かれる。

     ナイフは一瞬の内に数十発放たれたが、一本すら届かない。

     ちらりとフレンダの方向をUMAが振り返ると、杏子へと向かいながらも、フレンダを両断しようと羽を振り回す。

    フレンダ「わわっ!」

     フレンダは大きくジャンプし、これを躱す。

     その隙に杏子はさらに遠くへと逃げた。燃費など考えない、全力疾走だ。

     それでも、UMA本体がコンスタントに出せる速度と五分五分程度だった。

    フレンダ「結局、数で押してもダメってわけ……!」

     全力疾走の杏子に追いつこうとするのは効率が悪いと判断したのか、UMAは烈風攻撃に切り替える。

     大きく羽ばたくと、烈風が舞い起こり、竜巻が生まれた。

    キリカ『いや……数はありかもしれないね。恩人がやっていたよ!』

     その烈風は、直接杏子を狙ったものではなかった。フレンダを狙ったものでも、キリカを狙ったものでもなかった。

    キリカ『恩人は一人で多段攻撃を行おうとしてたけど、私たちは人数がある! この人数差で多段攻撃を仕掛けよう』

     瓦礫だ。戦闘の余波で倒壊したビル、建物の亡骸が上空へと舞い上げられる。

     UMAが再び羽ばたく。羽を羽ばたくだけでは絶対に起きないような、上空から地面へと叩き付けるような烈風が吹き荒れた。
     その烈風に加速させられ、砲弾となった瓦礫の雨が地面へと降り注ぐ。マミの連続攻撃のような、爆撃が降り注いだ。

    838 :

    そういやもうすぐ夏か

    839 = 838 :

    ごめん誤爆

    840 = 529 :

    キリカ『作戦は、そうだね、私と佐倉杏子があの羽を引きつける、その間によろしく頼むよ』

     瓦礫たちは空気抵抗で発生した熱で真っ赤に染まり、まさしく爆撃のよう。

    フレンダ『それでいいわけ!?』

     最早、それは隕石だった。一撃一撃で地面に大きな穴が空き、爆風が撒き散らされる。

    杏子『あたしは構わねえ! あいつの速度に追いつけるのは、あたしとキリカだけだからな!』

     三人は、結界を傘のようにして張る。ドガガガッと流星の雨が降り注いだ。

    フレンダ『……了解!』

     結界によってなんとか身を守ることができたが、その代償は大きい。杏子は、足を止めて防御する他なかったのだ。

     そんな杏子に、猛スピードでUMAが迫る。

    キリカ「私たちのことを忘れてるよっ!」

     そのUMAより速く、いやそのUMAを遅くして、キリカがUMAに追いつく。

     肉体を狙って、かぎ爪を一閃。しかし、それは羽に受け止められる。

     その間に杏子も体制を建て直す。今度は逃げるのではない、直接向かって行く形になった。

    841 = 529 :

     そんな二人を、UMAは六枚の羽を振り回して撃退しようとする。

     キリカが再び、最大限に魔法を発動し、速度を低下させる。魔力の消費など度外視の最大限だ。

     そうして、杏子とキリカは難なく羽を避ける。

    杏子「フレンダ、今だ!」

    フレンダ「おっけー!」

     その隙を狙って、フレンダがナイフを大量に射出した。速度は音速を優に超えている。

     こちらも、魔力の消費スピードを考えない、最大の攻撃。

    フレンダ「行ッッッけェェェェェェ!」

     ――だが、その努力も虚しく。羽はそれを防ぎきる。

     顔面部から、さらに一枚、七枚目の羽が生まれていた。

    杏子「こいつ――ここに来てまだ隠し球を……っ!?」

     楽々とナイフを防いだ後、一対を杏子に、一対をキリカに割り当てたUMAは、残りの一対をフレンダへと割り当てる。

    フレンダ「えっ――」

     最大の攻撃を放った後か、フレンダの反応が遅れた。
     羽はフレンダの体を透過していた。いや、フレンダの体が、両断されていた。

     フレンダの下半身が、吹き飛んだ。

    844 = 798 :

    よし残ってたマミさんボディと合体だ

    845 = 529 :



    フレンダ「――今だよ、麦野!」

    麦野「よくやった、フレンダ!」


     そうして、全ての羽が攻撃に割り当てられた瞬間。

     青白い光がUMAの背面を焼き尽くした。

     UMAは反応すらできなかった。

     UMAが、戦闘開始から初めて、自分の意思に反して、宙を舞う。

     純白の羽が、『未元物質』の羽が、虚空に溶けるように消える。

     どしゃりと、UMAが受け身も取れずに地面を転がる。

     UMAは、ぴくりとも動かなくなった。

    846 = 529 :

    絹旗「フレンダ、超大丈夫ですか!?」

     そこに、浜面、麦野、滝壺、絹旗が合流した。

    フレンダ「まあね、なんともないってわけよ」

     フレンダは、力強く直立していた。

     吹き飛んだはずの下半身が、服ごと再生されていた。

    杏子「おいおい、どんな魔法だよ……もうそれは回復魔法の域じゃねえぞ」

     そんなフレンダを見て、杏子が呟く。

    フレンダ「へっへーん、フレンダちゃんは無敵ってわけよ」

     自慢げに、ない胸を反らすフレンダ。

    浜面「やった、のか……?」

     そんな六人を尻目に、浜面は恐る恐る、UMAを覗き込む。

     UMAは静止しているように見えた。それを見て、浜面は安堵の息を吐く。

    浜面「ふぅ……なんとかなっ」

     ――たか、とは、続かなかった。


     UMAがふらりと、立ち上がった。

    847 = 798 :

    フレンダマジフレンダ

    849 = 529 :

    杏子「こいつ、まだ……!?」

     臨戦態勢を整える杏子。

    キリカ「いや、様子がおかしい!」

     同時に、キリカが重要なことに気がついた。

     UMAの体が、仄かに光っていた。

    フレンダ「嘘……まさか……」

     吹き飛ばされて、ボロボロになった体を光が包む。


     ――傷が、修復されていっていた。


     ばさり。再び、三対、六枚の羽がUMAの背後に形成される。

    麦野「こいつもぶっ壊しても再生するのか――っ!!?」

     UMAの顔面部に英字が青色LEDで浮かび上がる。

     Restart、と。

    850 = 529 :

    面接行ってくる


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