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    元スレ姉「弟のニオイがたまらない」

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    151 = 49 :

    「…ちゃん、姉ちゃん…」

    「う、うーん…」

    「姉ちゃん!」

    「あ、弟くん!」

    「よかった気がついて」

    「お、弟君だよね…?」

    「うん、そうだよ」

    「お、お姉ちゃんね、さっき見たの!」

    「なにを?」

    「半分おばけの人!」

    「なんだそりゃ」

    「お、お姉ちゃんの隣に座ってたの!それで私が声をかけたら……にゃああああ!」

    「おっと、姉ちゃん気を失うな」ペシペシ

    「さっきのなにぃぃぃぃぃぃ!!!?」

    「なんだろうねえ」

    152 = 74 :

    さすがにひどいwww

    153 = 49 :

    「怖いよぉ……」ガタガタ

    「よしよし、次行こうか」

    「う、うん。次は動物園行こう!」

    「ほほう。可愛い動物が家以外でも見れるのか」

    「……それってお姉ちゃんのことじゃないでしょうね?」

    「可愛いじゃない」

    「そ、そう?えへへ……ってお姉ちゃんは動物じゃありません!」

    「いやいや、「ヒト」の檻がある動物園だって井の頭や日本平にあるんだぜ?」

    「弟君が動物園に詳しい……」

    「ズーラシアなんか迷うよアレ」

    「そんなとこまで行きません!」

    154 = 49 :

    ――動物園にて

    「うわあ、見て見て、シロクマシロクマ!」

    「すごいな、水中から見れるのか」

    「キャー、赤ちゃんかわいい!!」

    「ほほう、捕食ショーもやるのか。」

    「赤ちゃんがちょーだいってしてる!キャー!」

    「そういえばシロクマって毛が白いんじゃなくて、光が反射して白く見えるだけらしいね」

    「もーう、さっきから弟君は地味な話しかしなーい!」

    「姉ちゃんだって可愛いしか言わないじゃん」

    「だってかわいいんだよ!もふもふしたいぃぃぃ!」

    「ガチで死ぬぞ」

    「そうやってお姉ちゃんを怖がらせようとしても無駄だよ!」

    「係員さん、うちの姉がシロクマと泳ぎたいらしいです」

    係員「もはや自殺ですよ……」

    「ほら」

    155 = 49 :

    「うう、仕方ない。諦めよう……」

    「(北極には連れてかないほうがいいな……)」

    「わあ、なにここ!?犬がいっぱい!」

    「ドッグパークだって。犬と直接触れ合えるらしいよ」

    「リードをつけることで散歩ができるのかあ、どの子にしようかなあ」

    カチャカチャ

    「弟君、質問です」

    「お、動物園にきたことで、姉ちゃんにも学問に対する積極的な姿勢が見られるようになったね」

    「なんでお姉ちゃんにリードつけるのかな」

    「だって、犬と一緒に散歩できるんでしょ?」

    「お姉ちゃんは犬じゃありません!」

    「チワワみたいじゃん。」

    「え、そお?そんなに可愛い?」

    「怖がりなのに威勢だけはいい」

    「ワーン!」

    156 = 49 :

    「まあさすがにリードは可愛そうだ。家の中だけにしよう」

    「え」

    「さあ、次行こう」


    「おお!ライオンだよ!ガオーって、強そうぅぅ!」

    「百獣の王といわれるだけあるね」

    「知ってるー?ライオンはメスが狩りをするらしいよ?」

    「そう聞くね」

    「メスのほうがしっかりしてるんだよ?」

    「まあ、食べ物もってくるからね」

    「私たちと同じだね!お姉ちゃんの方がしっかりしてるから!」

    「そうかもな。確かに我が家は姉ちゃんがメスのライオンで、俺がオスライオンだ」

    「でしょ~」

    「メスライオンさん、おなかがへりました。食糧を調達してきてください」

    「はーい!……あれ?」

    157 = 146 :

    犬にはさ、ほら、犬相応の扱いってのが……

    158 = 49 :

    「お、あれはキリンじゃん」

    「首ながーい!」

    「そういやキリンって舌も長いんだよな。40cmぐらいあるらしい」

    「ひえー、飴舐めたらすぐ終わっちゃうね!」

    「キリン飴食わないんじゃね?」

    「そう?子どもの傘みたいな色してるんだよ?きっと性格も子どもっぽいよ~」ケラケラ

    「姉ちゃんは黄色くないのに……」

    「なにかいった?」

    「いや、なんでもない」

    159 = 49 :

    ――動物園から出て


    「動物園も楽しかったねー」

    「うん、ヒトは意外と動物に似てるってことがわかったよ」

    「なにそれーww変な弟君!」


    「で、次どこ行くの?もう日が暮れてきた」

    「あれ乗ろう?」

    「ん、あ、観覧車か……」

    「景色いいよー?ロマンチックだし!」

    「そ、そうだね……」

    「……?」

    160 = 49 :

    ――観覧車にて

    「高ーい!見てみて高さ100mだよー!」

    「……」

    「うわー、宝石を敷き詰めてるみたいだねー!」

    「うん……」

    「弟君、さっきから元気ないぞー?」

    「だって……」

    「だって?」

    「高いとこ怖いから……」

    「え」

    「……」ガクガク

    「初耳だけど……」

    「今までそういう場所は避けるようにしてきたし、誰にも言ったことなかった」

    「そ、それなら先に入ってくれればよかったのに!」

    「カッコ悪いじゃん……」

    161 = 150 :

    攻守が入れ替わったでござる

    164 = 49 :

    >>160「入ってくれれば」でなくて「言ってくれれば」でした


    「そんなカッコつけなくたって」

    「姉ちゃんがライオンの話するから」

    「らいおん?」

    「メスライオンはしっかりしてるとかいうから」

    「うん」

    「オスライオンだってしっかりしてるところを見せたかった……」

    「弟君……」

    「でもダメだ、やっぱり怖いし足が震える……」

    「弟君、手、貸して」

    ギュッ

    「あっ」

    「こうしてると安心でしょ?」

    「今日の映画館だって、お姉ちゃんは弟君が手を繋いでくれたから安心できた」

    「まあ最後には気絶しちゃったけどねww」

    166 = 49 :

    >>165
    スマン俺けいおん見てないからわからん
    地味なアニメが好きなんだww


    「動物園だって、一人で行ったらあんなにはしゃげなかった」

    「私がはしゃげるのも弟君のおかげ」

    「俺だって楽しかったよ」

    「うん、つまり二人でいるから楽しさを共有できるんだね」

    「だから弟君の怖さも、私が吸い取ってあげる」

    「そのかわり弟君が私の安心感を持っていっていいから」

    「ありがと」

    「お姉ちゃんの隣に座る?」

    「うん……」

    「じゃあこっちおいで」

    ガタタッ

    「(弟君が……覆いかぶさってきた!?)」

    167 :

    出来れば草生やさないで欲しいです

    168 = 49 :

    >>167
    いいだろう!


    「さ、さすがに安心しすぎっていうか、そういうことやるなら家で……ってなにいってるの!」

    「……」

    「あれ、弟君もしかして寝てる…?」

    「zzz」

    「うわあああああん!ベタすぎるー!」

    「ハァ…まあ朝早かったからね……(正直ここで伏線回収すると思ってなかったけど)」


    「あれ、ここどこだ?」

    「あ、起きた?」

    「あれ、姉ちゃん、なんで俺ベンチで膝枕されてるの?」

    「さて、なんででしょう?」

    「……もしかして気絶してた?」

    「うーん、まあ近いかな?」

    「マジか……」

    169 = 49 :

    「とにかく弟君は疲れてたんだよ」

    「姉ちゃんだって疲れてるくせに」

    「弟君が安心して床につくまでは倒れませんよー」

    「今日倒れただろ…」

    「あー、そういうこというなら膝枕してやんない!」

    「ごめんなさい」

    「素直でよろしい」

    「でも膝枕はもういいよ」

    「いいの?」

    「家へ帰ろうか。俺も姉ちゃにはがゆっくり休んでほしいから」

    「…ありがと」

    170 :

    >>169
    「姉ちゃにはが→姉ちゃんには」でした

    ――翌日

    「月曜日ね」

    「月曜日ですよ」

    「折角昨日は楽しかったのに、月曜日はこんなにも憂鬱です!」

    「それが自然の摂理だもの」

    「でもまあいいか」

    「いいんだ」

    「毎日弟君が隣にいるからね」

    「毎日デートとでも?」

    「うん」

    「それは恥ずかしいな」

    「わーい、弟君の恥ずかしがりー!」

    「だから俺先に行くね」ガタッ

    「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに……」

    172 = 170 :

    「ほんとーに先行くのー?」

    「うん、ちょっと急いでるもんで」

    「わかったー、いってらっしゃーい!」

    「いってくるよー。ああそうそう、姉ちゃんさー」

    「なにー?」

    「昨日俺が持ってたバッグ、リビングにあるでしょー?」

    「うん、あるけどー?」

    「それ開けてみてー!それじゃ!」ダッ

    「なになに?あ、こっそり買ったプレゼントとかだったりして…」

    ガサガサ

    「にゃあああああああああ!!半分お化けえええええ!!」


    おしまい

    173 :

    >>172
    乙!
    俺としてはもっと読みたいが

    174 :


    続けても良いんじゃよ?

    175 :

    ビビった!

    まだまだ読みたいが乙した

    176 = 170 :

    最後までおつきあい頂きありがとうございました。

    貯めて書くとかしないので、のろのろ書かせて頂きました。

    ここまで長いSSを書くのは初めてでしたので、お見苦しい箇所があったかもしれません。

    共通した流れとして
    弟、姉をイジる→立場逆転→ほっこり→オチ
    的な感じです。

    これにて第二部はおしまいです。今週から少し忙しくなりますので、第三部を書くまでスレが残ってるかわかりません。

    いずれにせよ時間があれば、第三部を書きたいと思っております。

    178 = 170 :

    他人様のスレをのっとった形となりましたが、のびのびと書くことができました。

    夜分遅くまで付き合ってくださった方、貴重な日曜日を半日近く潰してしまって申し訳ない限りではございます。

    まだ足りないぞ!という方が第三部を書いて下さっても構いません。



    梅雨入りしましたが、まだまだ夜は寒うございます。

    皆様もお体を冷やさずに、ご就寝ください。



    それではお休みなさい。
    (●´∀`)人(´_`●)ノ弟

    180 = 173 :

    第三部wktk

    181 :

    >>120のレスが今月一番の衝撃だった

    182 = 175 :

    183 :

    184 = 175 :

    寝る前ほ

    185 = 175 :

    もっかいほ

    187 :

    おまいら保守任せた

    188 :

    >>184-185
    お前大丈夫なのか?

    保守

    189 = 188 :

    192 = 183 :

    195 = 188 :

    暇つぶしさせて


    「はぁ……」

    「弟君の匂い、最近嗅げてないなあ……」

    「私は就職して一人暮らしだし、弟君は高校の部活で忙しい」

    「家を出るとき頑張ってくすねてきた弟君グッズも、使い過ぎで私の匂いが染み着いちゃった……」

    196 = 188 :

    「いやね、グッズの補充は簡単なんだよ?」

    「ふら~っと家に帰って、洗濯籠の中からパンツをゲットすれば良い話なんだけど」

    「はあ……」

    「たまには、直に弟君の首筋をクンカクンカしたいなって」

    「弟君の首筋を……」

    「クンカクンカ……///」モンモン

    「ああああああああ!想像したらますます嗅ぎたくなるぅぅぅぅ!」ゴロゴロ

    「……」

    「弟君のパンツ」ガサガサヒョイ

    「……」カブリ

    「……」

    「……」ペロペロペロペロ

    「もう私の味しかしないや……」ヌギ

    197 = 188 :

    「それに弟君ももう高校生」

    「いくら相手が実の姉とは言え、いきなりハグされて首筋に鼻先押し付けられたら拒絶されるかな……」

    「ううん……弟君は優しいから多分いけるけど……」

    「……正直に『弟君の匂いプリーズ!!』って言う?」

    「……」

    「流石に嫌がられるかな、縁切られるかも……」

    「それは絶対に嫌だよ……」

    「何とか合理的かつ、弟君があまり不自然に感じないようにクンカクンカする方法……」

    「……」

    「……」

    「……!」

    199 = 188 :

    次の日 弟「いきなり姉ちゃんに呼び出されたんだが、何があったんだ?」テクテク

    「姉ちゃんいる?来たよ?」コンコン

    ガチャ

    「うえへへへへへへぇ、弟くぅぅぅぅぅぅん」グデングデン

    「ね、姉ちゃん!?何やってんの!?」

    「弟くぅぅぅん!お姉ちゃんだよぉぉぉぉぉ」ベロンベロン

    「いやそりゃ分かる……ってクッサ!酒クサ!姉ちゃん酒飲んでるの!?」

    「んふぅ、のんれまへんよぉ、ちょ~っとばんしゃくしたらけでふぅ」ダルンダルン

    200 = 188 :

    「ちょっとした晩酌でそんなになるかよ!……ほら、玄関で寝てないでベッド行こうよ!」

    「あははははぁ、世界がまらるぅ、おろうとくんがいっぱいいるよお」エヘヘヘヘヘ

    「立てないのかよ……ほら、しっかりつかまって」グイ

    「ん~~、おろうと~」ギュッ

    「ね、姉ちゃん!そんな組み付かれたらバランスが」

    「けいかくどうりれふぅぅぅ」ギュ~

    「計画って何!?うわっちょ」
    ドサッ


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