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    元スレ杏子「くうかい?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 佐倉杏子 + - 杏子 + - 神のみ + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    新番萌アニメ
    くうかい!

    102 = 1 :

    10スレ以内で落とすための糞スレを立てたはずなのになんで伸びてんの?

    103 = 57 :

    >>102
    杏子「てめぇ!どの面下げて戻ってきやがったッ!!!」

    104 = 6 :

    ともすれば我を忘れてしまいそうな幸福感の中で、
    しかし暁美ほむらの死の予告が、静かに警鐘を鳴らしていた。

    最後の障壁をぶち破り、
    マミとまどかはついに結界の最深部に辿り着いた。
    巨大なドーナツの影に隠れるようにしていたさやかとキュウべえを見つけ、駆け寄る。

    「お待たせ」
    「はぁー、間に合ったぁ」

    さやかは安堵の息を吐く。
    が、マミたちの到着と時を同じくして、キュウべえは魔女の出現を感知した。

    「気を付けて!出てくるよ!」

    白い液体が降り注ぎ、結界内の全景が変化し始める。
    やがて中央に脚の長い丸テーブルと一対の椅子が現れ、
    その片方に腰掛けたのは、果たして、まるで魔女らしくない魔女だった。
    ピンクを基調とした体に、黒地に赤い斑点の首巻き、紅のマントを纏い、
    円らな瞳と橙色のほっぺは、人の赤ちゃんのそれを連想させる。
    その外見には可愛らしさすら覚えるが――しかし、マミは容赦しなかった。

    105 :

    >>102
    まぁ挙げ足とるつもりもないが10レスだよね

    106 :

    >>102
    ファイナルベント

    107 = 6 :

    「せっかくのところ悪いけど」

    マスケット銃の銃床で椅子の脚を砕き、

    「いっきに決めさせて!」

    落下してきた魔女――シャルロッテ――を打ち上げる。
    壁に叩きつけられたシャルロッテには、自由落下さえ許されなかった。
    ライフルドマスケットの掃射を一身に浴び、
    ようやく地面に落ちたところに、マミは無慈悲な零距離射撃を叩き込む。
    弾丸は当然のように貫通し、魔力によって編まれた繊維は、
    シャルロッテの矮躯を高く高く持ち上げた。
    その光景はまるで、断頭台に上げられた罪人のよう。

    「いやったぁー!」

    快哉を叫ぶさやかとまどか。
    うふふ、あんなにはしゃいじゃって……あんまり早く終わらせちゃうのも考え物ね。
    今回の魔女は特別弱かったけど、普段はそうもいかないんだから。
    ……ううん、きっと鹿目さんたちは分かっていてくれているはず。
    魔女退治は、華やかな見た目ほど、簡単なお仕事じゃないってことに。

    108 :

    おいこれいじょうはやめろ

    109 = 106 :

    ほむほむ「修正が必要になった」

    111 = 6 :

    マミは心中で独りごち、全てを終わらせることを決意する。
    マスケット銃は、あくまで彼女のサブウェポンに過ぎない。
    銃口をシャルロッテに向け、魔力を銃身に集中させる。
    イメージは『破壊』。
    銃身は大砲クラスに進化し、そこからさらに、大艦巨砲クラスに進化する。
    そして、

    「ティロ・フィナーレ!!」

    轟音と共に発射された巨大な弾丸は、易々とシャルロッテの胴体に大穴を開けた。
    弾道を描くように伸びた極厚のリボンが、シャルロッテの体を締め上げる。
    小柄な魔女を撃滅するのに、大袈裟な炸薬なんて必要ない。
    その思い込みが、マミの敗着だった。

    112 = 59 :

    大丈夫ほむらさんが何とかしてくれる何とかしてくれる……

    113 :

    おい分かってんだろうな
    頼むぞおい

    114 = 6 :

    シャルロッテの小さな口から、蛇のような形をした巨体が飛び出してくる。
    ここで質量保存の法則は通用しない。
    結界の中は魔女の世界。
    人の常識は非常識と化す。
    そしてその巨体こそが、シャルロッテの真の姿だった。
    体表の模様は前身の首巻きのそれとよく似ているが、
    表情は全身のそれと似てもつかない。
    狂気を宿したシャルロッテの目は、一瞬、それを見た者の行動の自由を奪う。

    研ぎ澄まされた歯列の白が、
    濡れた口腔と舌の深い赤色が、
    今、マミの視界いっぱいに広がった。

    115 :

    この過去形が前回のループならいいが・・

    116 :

    ペロペロ

    117 = 59 :

    まだ慌てるような時間ではななななn

    118 :

    ◇◆◇◆

    訪問者らしく扉を開いた形跡もあれば、
    侵入者らしく壁を破った形跡も残されていた。
    巴マミたちは一直線に、結界の中心部を目指しているようだった
    扉を開く、壁を破るの違いは、
    その直線上に道があったかないかで決まっているらしい。

    「甘い匂いがたまんないねー。
     なあほむら、これ、食べられると思うか?」

    杏子はブーツを目の高さに掲げて、爪先についた生クリームを見せる。

    「結界内の構成物が、見た目どおりとは限らないわ。
     食べるのはあなたの勝手だけど、お腹を壊しても知らないわよ」
    「…………」

    どうやらこの相棒には、冗談が通じないらしい。
    誰が魔女お手製の生クリームを食べるか、ってんだ。

    119 :

    あわわわわわわわわ

    120 :

    杏子ちゃんはかわいいなあ

    121 :

    こんな感じで公式ノベライズもして欲しいな・・・。
    寧ろこの人にして欲しい。

    122 :

    にしてもこの空間、世界中のありとあらゆるお菓子が揃ってるように見えて、

    「何か欠けてるような気がするんだよなぁ……」

    違和感を覚えつつ、杏子はほむらの後ろ髪を追う。
    反則技――大砲による壁抜き――を使えるマミと違って、
    杏子たちは馬鹿正直に迷路を攻略する必要があった。
    いくら槍で壁を切り裂いても、壁は淡い傷跡を表面に残して、すぐに修復されてしまう。

    『あんたもお手上げかい?』

    とほむらに問うと、

    『出来ないことはないけれど、回数に限りがあるし、
     魔女戦に備えて、攻撃手段は温存したい』

    となんとも微妙な答えが返ってきたのだった。

    123 = 120 :

    チーズケーキはやっぱないのかなぁ

    124 :

    間に合ってくれよ・・・・!

    125 :

    おいやめろおい
    信じてるぞコラ

    126 = 122 :

    迷路を探索すること数分。
    最深部に辿り着いた杏子とほむらは、
    開けた視界の先に、ドーナツの影に隠れている三人と一匹の姿を発見した。
    もう魔女は倒されちまったのか?
    いや、結界が安定しているところを見るに、
    まだ魔女は傷一つ負っていない状態のはずだ……。
    思案していた杏子の左手が、ふいに、ほむらの右手に掴まれる。

    「ひゃんっ」
    「なに大きな声出してるの?
     静かにして。今はまだ、あの子たちには気づかれたくない」
    「せっかく追いついたのに、黙って見守るのか?
     ほむらの考えてるコトはよく分からねー……じゃなくて!
     なんでさも当然のように、あたしの手を握ってんだよ、あんたは!」

    ほむらは眉一つ動かさずに、

    「必要なことなの。不快なら謝るけど、今は我慢して」
    「ふ、不快ってワケじゃねーけどよぉー……」

    久方ぶりの人肌の温もりに、全身がムズムズする。

    127 :

    あんこちゃんあんあん

    128 :

    >「ひゃんっ」
    なにこれ可愛い

    129 :

    さやか派だった俺が今あんこちゃん派になりした

    130 = 122 :

    杏子が悶えているあいだに、結界に動きがあった。
    ついに魔女――シャルロッテ――が姿を現したのだ。
    ぬいぐるみみたいな外見の魔女だった。

    「こりゃ下の下だな。ルーキー相手に善戦するのが関の山だ」

    と早々に評価を下した杏子に、ほむらは小さく首を横に振る。

    「なんでだ?……アレを見てみなよ」

    マミはマスケット銃から巨砲の連携で、瞬く間にシャルロッテを無力化した。
    ベテランの魔法少女を相手に、生まれたての魔女がまともに抗えるはずがなかったのだ。

    「ほうら、やっぱりあたしたちの助けなんて、」

    全てが停止した灰色の世界に、ほむらの声が響く。

    「必要だったでしょう?」

    131 :

    ほむほむ

    132 :

    ほむらちゃんマジほむほむ

    133 :

    あんあん

    134 = 120 :

    こんなに上手く立ち回れるほむらなら何も心配ないな
    さやかとだって仲良くなれるはず

    135 = 122 :

    「信じられねえ。どうなってんだよ、おい」

    杏子の言葉は、二重の意味を含んでいた。
    ひとつは、ついさっきまで完全にやられていた魔女の体から、
    無傷のどでかい本体が飛び出してきたことについて。
    そしてもうひとつは……。
    まるで蝋の霧を吹き付けられて、一瞬のうちに固められたみたいに、
    自分とほむら以外のありとあらゆるものが静止していることについて。
    思わず振りほどこうとした手が、今度は痛いほどに強く握りなおしてくる。

    「あんた、こんなときにいつまであたしの手を握ってるつもりだ?」
    「離してはダメ。わたしから手を離したら、あなたの時間も止まってしまう」

    杏子は灰色の世界を見渡して言った。

    「コイツは……ほむらの魔法なのか?」

    ほむらは視線を左腕の盾――正確には特殊な腕時計――に注ぎ、

    「ええ。わたしの能力は"時間停止"。
     今この瞬間、息をして動いているのは、わたしとあなたの二人だけよ」

    136 :

    面白いぞ。

    支援

    137 :

    紫煙

    138 = 122 :

    「ははっ、こりゃ傑作だ。
     時間を止めるなんて、神様の御業じゃんか」
    「わたしの能力について、詳しく説明している暇はないわ。
     停止させられている時間にも限度があるの。今は……」
    「巴マミの救出を最優先、だろ。分かってるよ」

    杏子はほむらと手を繋いだまま、マミの元へと駆け寄る。
    それはまさに、絶体絶命の一瞬だった。
    恐怖に竦んだ肩。
    いっぱいに見開かれた双眸。
    不思議と、いい気味だ、とは思わなかった。
    変な話だよな。
    コイツは新人時代のあたしを馬鹿にして、
    絶好の餌場から遠ざけた張本人だってのにさ。
    ほむらは淡々と言った。

    「このまま見殺しにする、という選択肢もあるわ。
     あなたは言っていたわよね。
     もしもこの先、この街で魔女を狩るなら、
     見境なしに魔女を狩る巴マミの存在は邪魔だって」

    139 = 127 :

    私怨

    140 = 122 :

    「実に魅力的な提案だね」

    もしも今ここでマミを見殺しにし、
    後からあたかも初めて訪れたかのように振る舞い魔女を倒せば、
    あたしたちは、グリーフシードと、
    この街の魔女を独占する権利を一挙に得ることができるって寸法だ。
    あのマミの子分二人にも、キュウべえにも、あたしたちのしたことを知る術なんかない。
    ましてや非難なんて、できるわけがない。
    逆に『助けてくれてありがとう』と感謝されるだろう。
    非難できるとすれば、それはあたしの"良心"だけさ。
    答えはハナから決まってる。

    「ふざけたこと言ってんじゃねえ。
     救える命が目の前にあるんだぞ。
     あたしは魔法少女である前に、一人の人間なんだ!」

    141 :

    あんこちゃんかわいい

    142 = 120 :

    この杏子ちゃんは何だかんだ言って目の前で人が使い魔に襲われていたら助けちゃいそう

    144 = 132 :

    あんこちゃんちゅっちゅ

    145 = 122 :

    ほむらはクスリと笑んで言った。

    「なら、巴マミと魔女の間に、防護壁を編むのを手伝って。
     今わたしが巴マミの手を握ったところで、彼女の時間が動き出すわけじゃない」
    「あんた……あたしを試したのか?」
    「ええ、そうよ。ごめんなさい」

    まったく悪びれたふうのないほむら。
    杏子は怒りを通り越して、そのまた呆れも通り越して、やっぱり怒りに落ち着いた。
    よくもあたしをハメやがって。

    「覚悟しとけよ、ほむら。
     ココを出たら、たっぷりお菓子を奢らせてやるからな!」

    146 = 120 :

    クスリと笑うほむらってどんなのだろう

    147 :

    ほむ

    148 = 122 :

    ◇◆◇◆

    瞬きを忘れた瞳に、赤と黒の格子模様が映り込む。
    鈍く重い音と、ガラスが砕け散るような音がほぼ同時に響き、
    とてつもなく大きな振動が、体を上下に揺さぶった。

    「ちぇっ、やっぱ一撃しか持たなかったか」
    「軌道を逸らせただけでも重畳よ」

    巴マミは忘我の状態で、自分の傍らに誰かが立っていることに気づく。
    流れるようなストレートの黒髪と、後ろでひとつに結わえられた鮮やかな赤髪。
    この二人に命を救われたのだ、と気づくまでに、そう時間はかからなかった。
    ついさっきまで目の前にいたシャルロッテは、
    今では赤く腫れ上がった鼻先を舌でぺろぺろと舐めながら、激痛にのたうちまわっている。

    149 = 122 :

    マミさん生存ルート
    残ってますようにと祈りながら寝る

    150 :

    しゅゲイしゅちんぽwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


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