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    元スレ澪「ねかふぇ!」

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    1 :


    「また今日もネットカフェか…」

    財布の中身を眺めつつ、澪はポツリとそう呟いた
    どうしてなんだよ、今日こそは、久しぶりに宿屋で眠れると思っていたのに!
    日雇いの仕事もちゃんとあったし、食費も極力抑えたはずだ
    それなのにどうして、たかだか一晩3000円が出せずにいるのだ?
    もう3日も連続でまともに横になって寝ていない
    毎度のこととは言え、もう我慢の限界だ

    「ちくしょう…!」ガッ

    そばにあった簡易旅館の看板に、思い切り悪態を付いた
    しかし、そうしたところで何かが変わるわけではない
    足取りは自然と、常連となったいつものネットカフェに向かっていた

    4 :

    うちに来ればいいと思うよ!!

    5 :

    俺んちくればいいんに

    6 :

    うちにおいでよ
    家賃も飯代も全部払うぞ

    7 :

    ふむ

    8 :

    律んち!に行けよ

    9 = 1 :

    ネオンがきらびやかな繁華街を一人歩く
    時間は九時を回っていて、本来なら世界はもう真っ暗なハズだが
    奇妙なまでに明るい電飾がいたるところにあるお陰で
    この辺りはまるで昼間のように光に包まれている

    「嫌いだな、この道」

    いや、嫌いと言うよりか、怖いのかもしれない
    もちろん、人がたくさん居るからだとか
    キラキラ輝く看板がうっとおしいからとか言う理由ではない

    むしろ、そのような光の世界は好きな方だ
    怖いのは、光からそう遠くないところにある、陰の世界…

    路地裏に目をやると、行き場を失ったホームレス達が
    段ボールにくるまり、まだまだ寒い外の空気に耐えている

    それはまるで、明日の自分を見ているように思えるのだ

    10 = 6 :

    これは身体を代金にりっちゃんのお宅に泊めてもらうしかあるまい

    11 :

    あざといカスい展開にせずいいバランスのやるせないの期待

    12 = 1 :

    何分歩いただろうか、やっとネットカフェにたどり着いた
    しかし、気分は決して良くならない。むしろ、さらに悪くなった

    これは私の自論だが、ネットカフェというところは
    およそ人間が眠ることのできる場所では無い

    理由は2つある。1つは、基本的にすべてが不衛生なのだ
    アリ、ゴキブリの出没は日常茶飯事
    畳のあるスペースで横になったら、翌朝にはダニに食われていたこともあった
    最近建った場所や質のよい店舗に泊まればそういうことは無いが
    なにぶん料金が高くなってしまうのでやめておく

    13 :

    「ねっとかふぇぇ・・・」

    14 :

    ネカフェでゴキはマジかんべん、同じとこで2回見た

    16 = 1 :

    そして二つ目の理由、
    部屋と部屋との仕切板が薄く、隣の音が筒抜けなのだ

    大したことないじゃないか、と思われるかもしれないが
    実は、これはネカフェで宿泊する上で最も厄介な問題であったりする

    例えば隣がナリの良いサラリーマンなら、なんの問題もないだろう
    普通に眠れるし、普通に目覚めることが出来る
    しかし、大抵やってくるのは汚いおじさん、さもなければカップルだ
    こうなると、まったくもって安眠など出来ない
    前者なら歯ぎしりや酷いイビキ、後者なら喘ぎ声に愛の言葉
    どちらにせよ、究極的に眠りの障害になるわけだ
    まあ、一晩、二晩泊まるだけなら我慢できるが
    頻繁にとなるとノイローゼになってしまう

    そういうことで、私はネカフェが大嫌いなのである

    17 = 1 :

    しかし、そう不満ばかりも言って居られない
    時計の針はもう11時を示している

    「今ナイトパックで入れば、七時までは大丈夫だな」

    などと哀しい計算をした後で、渋々と店内に入る
    ふと、店員と目があった。女子高生のような幼い顔立ちだ
    黒髪にツインテールという髪型は、どことなく、高校時代の後輩に似ている
    その店員自体は初めて見る顔だったが、私は妙に親近感を覚えた

    店員「ナイトパックをご使用ですね?」ニコッ

    微笑みながら、そう訪ねられた
    ほう、声も少し似ているな

    18 :

    確かにゴキブリいたな

    19 = 2 :

    このペースなら朝まで持つかな おやすみ

    20 = 1 :


    「お、お願いします」

    店員「はい、少々お待ち下さいね」

    ますます、似ている。
    自然に、高校時代の思い出がすっと、頭をよぎった
    あぁ、あの頃は、すっごく楽しかったなあ…

    しかし、私はそこで小さな違和感を覚えた

    (…なぜ、コイツは私が一泊すると分かったのだろう?)

    いくら深夜の時間帯とは言え普通なら、何時間利用するか聞くはずだ
    馴染みなら、聞かなくても分かるのが普通なのかもしれないが
    この店員に接客してもらったのは今日が初めてなのに…
    そこで、ふとヤツの顔を見て気づいてしまった

    (こいつ、鼻を…鼻を、抑えてやがる!!)

    22 = 1 :

    そう言えば、昨日は疲れていてシャワーを浴びなかった
    いや、もしかしたら、一昨日も、その前も…

    「わ、わわ私、もしかして…」

    目の前が真っ暗になり、ハンマーで殴られた気がした
    急に、自分と、自分の置かれている状況が怖くなってきた
    ぶつぶつ文句を言っている暇はない。早く、状況を改善しないと!

    (このままじゃ、本当にヤバいかもしれないぞ…)

    とりあえず、入ってすぐにシャワーを浴びよう
    そして明日、明日こそは住所と定職を見つけないと…!

    23 = 6 :

    その臭い服は数万で売れるよ

    24 :

    澪は転落人生が似合うなぁ…

    25 :

    必然性も何も無くとりあえず澪に汚れ役やらせとけという甘え

    26 = 1 :

    まさか、まさかの展開だった
    今までにも何度か疑ってはいたが
    今日ほど神様の存在を否定したくなった日はない

    「部屋が…満席だ、と?」

    夜空を見上げながら、またしてもポソリと呟く

    これからどうすればいいのだ
    近くのネカフェはみんな当たったが、どこも満席で使えない
    不思議になって尋ねてみるとどうやら、電車事故が起きたらしい
    おおかた、タクシー代をケチりたいがために
    サラリーマンとかOLが一斉に宿泊しているのだろう

    「この分だと、どこへ行っても無駄、となると…」

    野宿の他に選択肢はない

    27 :

    新宿の900円くらいで10時間パックのネカフェは高校時代から世話になったなぁ

    28 :

    おっ

    29 :

    澪ちゃんは俺が養う

    30 = 1 :

    二時間ほど公園のベンチに横たわって、気づいたことがある
    外で眠ることを思えば、ネカフェは天国のような場所だということだ
    ゴキブリが不衛生とか歯ぎしりがうるさいとか
    もはやそんな次元ではない、最低最悪の寝心地だ

    「これは、無理だな」ガタガタ

    おそらくこのまま寝ていては死んでしまう
    震える体で、近くのマクドナルドへ逃げ込んだ

    31 :

    普通に堅実に生きると思うけどね
    なんだかんだでしっかり者だし

    32 = 28 :

    こういうのが読みたかった

    33 = 24 :

    体を売れば解決だよ澪ちゃん!

    >>31
    そういうキャラだからこそ落差が面白いんだろな

    34 = 28 :

    むしろしっかり者だからこうなってしまう可能性がある

    35 = 31 :

    なんつうかただ書きたい展開ありきで
    キャラに有り得ない行動取らせてるようにしか見えないんだよな

    36 :

    相変わらずけいおんssは外野がお客さんですね

    37 :

    もうけいおんSS書く奴にけいおん好きなの居ないんだろうな

    38 = 31 :

    そりゃvipだからな

    39 :

    >>36

    40 = 6 :

    テキトーな批判だなぁ

    41 = 1 :

    ネットカフェ難民とホームレスの間くらいの階級に
    "マクドナルド難民" というものがあるのをふと思い出した
    なんでも、ネカフェに泊まる金は無いが野宿は嫌だという人が
    マクドナルドで100円コーヒーを頼んで、朝まで過ごすのだそうだ
    机につっぷしてしまっては追い出されるかもしれないが
    背もたれによりかかる分にはセーフとか、いろいろ決まりがあるらしい

    「まさか、私がそうなるとは思いもしなかったけど…」

    ホットコーヒーを片手にそんな愚痴を言ってみたが
    そんな中で、すごく安心している自分があった

    寝転ぶことも、シャワーを浴びることも出来ないけれど
    屋根がある、他に人がいる、それだけで
    外とはまったく違うんだなあと、これもまた新たな発見だった

    43 :

    >>34
    有名な書き手さんチーッスwww
    あんだけ騒いでたサザエさんSSからいなくなったと思ったら、けい豚だったんすねwwww

    44 :

    澪ゲロとかあっただろ

    45 = 1 :

    コーヒーを飲みほしてしまった
    こうなると追い出されかねないので、新しく何か注文しに行く
    お腹が空いたなあと思い、ハンバーガーを頼んだ
    そう言えば、夕ご飯もろくに食べていなかった

    店員「ご一緒に、ポテトもいかがですか?」

    マニュアル通りの無機質なセリフがやけに脳内に響く
    ふと、高校時代の思い出がフラッシュバックする。本日2度目だ

    そうだ、この言葉、この何気ない言葉に
    憧れを抱いていた友達が居たっけ。綺麗なブロンドの…

    気がつくと、ハンバーガーと
    頼むつもりの無かったポテトを机の上にのせていた

    46 = 36 :

    キャラが適当にいちゃいちゃしてはっぴぃえんど☆じゃないと叩かれるんだから今けいおんSS読んでるヤツらはVIPPAN

    47 = 1 :

    今日はヤケに、過去の思い出が甦る日だ
    それこそ、誰かが仕組んだみたいに…
    もちろん、本当のところはただの偶然なんだろうけど

    (ムギと、梓か。今ごろ何をしてるんだろうな…)

    ムギはお嬢様だから、良いところのボンボンと結婚して
    今は優しい奥さんになっているんじゃないか?

    梓は、分からないな…多分、キャリアウーマンだな
    結婚とか恋愛とか、あまり興味なさそうだったし

    そんな風にいろんなことを考えているうちに
    外にはもう日が昇っていた

    48 = 1 :

    一睡も出来なかったにしては、とても体調が良い
    今日ならどんな仕事でも出来るんじゃないかとさえ思う
    唯一の仕事道具である携帯を開き、メールを確認する

    新着メール:1件

    登録している日雇い派遣会社からのメールだった
    どうやら運良く、今日も一日仕事にありつけるらしい

    「なんにせよ、取りあえず給料が貰えないと生きていけないからな」

    いつものように業種や詳細は書かれていない
    持ち物と場所、日給のみが記載されているだけだ

    明らかに手抜きの対応だが、文句も言っていられない
    幸いにも場所はここからすぐ近くだ。歩いて行こう

    49 = 31 :

    >>46
    つまりだれとく!と言いたいと

    50 :

    好きよこういうの


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