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    元スレ唯「おいたち!」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - 相良宗介 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「ねぇねぇ、みんなで自分の生い立ちについて語り合おうよ!」

    「急にどうした?」

    「だって・・・みんな全然自分の過去について語ろうとしないじゃん! もしかして重大な何かが過去に・・・」

    「あのなぁ・・・」

    「最悪の場合を考えて、そういうのは探らない方がいいと思いますよ」

    「じゃあ、今日は誰にする?」キラキラ

    「おい」

    >>2
    1唯
    2澪
    3律
    4紬
    5梓

    2 :

    憂ないのかなら1で

    3 :

    生いたちってなんだよwwwww生のイタチかよwwwwwwww

    4 = 1 :

    「じゃあ、今日は唯ちゃんね」

    「・・・」

    「言い出しっぺなんだからしっかりして下さい」

    「わ、分かったよ」

    「私と和ちゃんが幼稚園で出会ったのはみんな知ってるよね?」

    「その前後から・・・」

    5 = 1 :

    __
    ___
    ____

    私はずっと孤独だった。

    両親が毎日のように出張に行くので、隣のおばあちゃんに世話をしてもらっていた。

    おばあちゃんはとてもいい人だけれど、私は常に寂しさを抱えていた。

    同年代の友達がいなかったからだ。

    幼稚園に入った時、一人の女の子に声をかけてみた。

    それが和ちゃんとの出会いだった。

    何故だか知らないけど、いつの間にか仲良くなって気付いたら親友になっていた。

    でも、和ちゃん以外の友達はできなかった。

    何故だか他の人に嫌われているような気がした。

    その時は、心当たりもなかったのであまり気にしなかった。

    そして、小学校に入学する。

    6 :

    ドア「ニコ」

    7 = 1 :

    小学校に入ってみて、小さな疑問が大きな確信に変わった。

    私は明らかに嫌われている。

    何か悪い事をした心当たりはないし、理由は全く分からない。

    でも、和ちゃんだけは私の味方だった。

    それも不思議だった。

    何故和ちゃんだけは私の味方になってくれるのか。

    3年生になって、初めて和ちゃんと別のクラスになった。

    その時から、本格的なイジメが始まった。

    最初は些細な悪戯だったのが、段々エスカレートしていった。

    担任の先生に相談したが、全く意味が無かった。

    それどころか、担任の先生はイジメる側に加担し始めた。

    一緒にイジメを行い、教師という立場を利用してその事実を揉み消したのだ。

    耐えられなくなった私は、とうとう不登校になってしまった。

    8 :

    なにこれいい話系?

    9 :

    クズリ「ニコニコ」

    11 :

    わくわくな予感

    12 = 1 :

    そんな時、和ちゃんが私の事を心配して私の家を訪れた。

    私は自分の部屋に引きこもっていたので、憂が代わりに対応した。

    でも、和ちゃんは憂を押し切って私の部屋の前まで来た。

    ドアには鍵がかかっていて開かないので、和ちゃんはその場で私に呼び掛けた。

    「クラスでイジメられて不登校になったんでしょ?」

    「な、何で知ってるの?」

    私は、イジメられている事を和ちゃんに話していなかった。

    余計な心配をかけたくなかったからだ。

    「そのぐらい知ってるよ! 唯の友達だもん!」

    「でも、担任の先生もイジメる側の味方なんだよ・・・、絶対敵わないよ・・・」

    「そんな担任は教育委員会に訴えてクビにしちゃえばいいんだよ! 唯は悪くないもん!」

    「和ちゃん・・・」

    「お母さんに頼んでおくから、明日からは学校に行こうね!」

    「うん!」

    13 = 2 :

    おいもうこの時点で感動もんじゃねーかよ・・・

    14 :

    和ちゃんは俺が見込んだだけあるな流石です

    15 = 1 :

    和ちゃんの大胆な発想にビックリしていた私だけど・・・

    その後、あの担任は本当にクビになった。

    その時、改めて教育委員会の凄さを思い知った。

    その後はイジメに加担するような悪い教師に出会う事もなく、一応平和に小学校を卒業した。

    でも、それはつかの間の平和だった。

    あの時、何故私が嫌われているのかを調べていれば・・・

    この先の更なる地獄を味わう事も無かっただろう。

    16 = 1 :

    結局、小学校にいた間も友達は和ちゃんだけだった。

    私と和ちゃんは、もちろん同じ中学校に入学した。

    でも、和ちゃんとは別のクラスになってしまった。

    その瞬間、あの頃の記憶が蘇る。

    そして、視線を教卓に向けると・・・

    忘れもしない、あの教師の顔があった。

    ありえない、絶対にありえない。

    あの男はクビになったはずだ。

    そして1時間目の学活が終わり、私は和ちゃんのいる教室へ行こうとして廊下に出ると・・・

    あの男が不吉な笑みを浮かべて立っていた。

    そして一言、

    「忘れたとは言わせねぇぞ平沢ァ・・・覚悟しておけ・・・」

    17 = 1 :

    次の日の朝、私が遅刻寸前で教室に入ると・・・

    クラスのみんなが一斉に私を睨んできた。

    あの時と全く同じだった。

    それどころか、他の教室に入った時も、廊下を歩いている時も同じような事をされた。

    そして私は気付いた。

    学校全体が私の敵となっている事に。

    あの頃の再来、いや・・・

    更なる地獄の始まりだった。

    18 :

    なんだよこの重い話…
    大幅に脚色したと言ってくれ…

    19 = 11 :

    嫌いではない。続けてくれ

    20 = 1 :

    今回は以前とは違い、教育委員会を頼る事もできない。

    校内の生徒・教師のほぼ全員が敵であり、イジメられているという事実を立証する事が不可能なのだ。

    そして、私はまた不登校になった。

    だが、家も安全地帯ではなくなっていく・・・

    とうとう家にまでイジメる側の人達が押しかけ、ゴミや爆竹を投げ込んだり、外壁に落書きをしたりするようになってきたからだ。

    流石に不法侵入まではしてこないので自分に直接危害が加えられる事は無い。

    しかし、憂に迷惑をかけてしまっていると思うと申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

    「憂・・・ごめんね・・・、私のせいで・・・」グスッ

    「お姉ちゃんは何も悪くないよ! 私の事は気にしないで!」

    「うわ~~~ん!」ポロポロ

    21 = 1 :

    また、前のように和ちゃんが家を訪れた。

    そういえば、最近家への攻撃がなくなったような気がする・・・

    「もう家を攻撃される事はないから、安心していいわよ」

    「なんで?」

    「教師に従わず、一般生徒との交流もなく、喧嘩が強い人達と言ったら・・・?」

    「ふ、不良!?」

    「そう、不良達を味方につけて唯の家の周辺を巡回させてるの」

    「で、でも・・・」

    「不良って言っても見かけだけで中身はいい人なのよ、今度見かけたら仲良くしてあげてね」

    「(不良の中でも唯の事が好きな人達を集めたんだけどね・・・、唯は可愛いらしいから人数稼ぎは楽だったけど)」

    その後、久しぶりに家の外に出た。

    もちろん、不良の人達とも会った。

    何故かみんな顔が赤かったような気がする。

    23 = 1 :

    話してみると、意外とみんないい人達だった。

    憂には和ちゃんの方から説明してもらい、とりあえず一安心。

    でも、このままだと出席日数不足で高校へ進学できなくなってしまう。

    そこで調べてみようと思った。

    何故自分が嫌われているのか、何故あの男が復帰していたのか・・・

    後者の方はすぐに分かった。

    彼が当時の二大企業の一つ、紫合(シアワセ)グループの御曹司だからだった。

    不良の人達から聞いた話だと、あの男のモットーは

    「正義なんて金と権力でブッ潰せ」らしい。

    しかし、前者の方は調べようがなかった。

    その数日後、公園付近を散歩していると・・・

    その先に、あの男と男子生徒数人がいた。

    いたと言うより待ち構えていたと言った方が正しいかもしれない。

    24 :

    笑み社っぽい

    25 :

    >>24
    なんとなく違う気がする
    あくまで勘だが

    休憩がポイントかな

    27 = 1 :

    周りを囲まれてしまい、逃げ場を失った。

    今は不良の人達もいない、どうすれば・・・

    「お前らァ・・・平沢をブッ潰せェ!」

    屈強な男子生徒達とあの男が私に襲い掛かってくる。

    私は運動が得意ではないし、喧嘩の経験もない。

    一方的に殴る蹴るの暴行を受け、心身ともにボロボロにされていくだけだった。

    「うぇぐ・・・痛いよぉ・・・痛いよぉ・・・」ポロポロ

    「ハハハh・・・ん?」

    男が振り向いた先には・・・木に縛り付けられた男子生徒達と・・・

    「お姉ちゃんを・・・イジメないで・・・!」ハァハァ

    憂がいた。

    28 :

    笑み社だったらもっと文章しつこい

    29 = 1 :

    「平沢の妹か・・・、だが下っ端を片付けるので精一杯だったんじゃないのか?」

    「そんな事・・・ないっ・・・」ハァハァ

    「ならいいぜ、思う存分痛ぶってやるよ・・・」

    私の目の前で、憂が痛め付けられていく。

    いくら憂でも所詮は華奢な女の子。

    屈強な男子生徒数人を倒すだけで精一杯だ。

    「やめて・・・やめてよぉ・・・」ポロポロ

    「大丈夫・・・だよ・・・、お姉・・・ちゃん・・・」フラフラ

    30 :

    「唯、憂、今助けに行くぞ。俺の足臭ビームとワキガクラッシャーでぶっとばしてやるぜ!」

    31 :

    >いくら憂でも所詮は華奢な女の子。

    >屈強な男子生徒数人を倒すだけで精一杯だ。

    いやいやいや

    32 :

    憂ちゃん可愛い

    33 = 1 :

    「憂・・・」

    私はお姉ちゃんなのに、何でこんなに弱いんだろう。

    私はお姉ちゃんなのに、何でこんなに頼りないんだろう。

    私はお姉ちゃんなのに、祈る事しかできない。


    だったら、無駄だと分かっていても祈るしかない。

    憂の無事を、あの男に天罰が下る事を・・・


    「ううッ・・・」フラッ・・・

    「オラァ!」

    ドガッ!

    「うあッ!・・・ああ・・・」ドサッ

    男の猛攻に耐えかねた憂がついに倒れる。

    「どうだ?土の味は?」

    「うぅ・・・」

    34 = 1 :

    憂が必死に立とうと、戦いを続行しようとする。

    もう勝てる訳がないのに、私のために。

    自分の体を犠牲にして・・・

    もういいよ、憂。

    もうやめて・・・

    「ほらよッ!」

    ドスッ!

    「くッ!?・・・うっ・・・」ゴホゴホ

    神様、どうかあの男に天罰を・・・

    そして憂を助けて・・・


    その時、突如銃声が鳴り響く。

    35 = 2 :

    憂・・・

    36 = 1 :

    男は脳天を撃ち抜かれ、その場に倒れる。

    恐らく死んでいるだろう。

    目を覚ました男子生徒達も突然の出来事に唖然としている。

    ・・・それよりも、憂は!?

    「憂!憂~!」

    「お姉・・・ちゃん・・・?」

    「憂、大丈夫!?」

    「大丈・・・夫・・・だよ・・・」フラフラ

    「大丈夫じゃないよ! 私が家までおんぶしてってあげる!」

    「(大丈夫かなぁ・・・?)」

    37 = 32 :

    死人出ちゃったよ

    39 = 1 :

    「・・・」zzz・・・

    家についた時、憂は私の背中で既に寝ていた。

    「うう・・・階段は無理だよぉ」

    「仕方ないわねぇ・・・手伝ってあげるわよ」

    「本当!?・・・っていうかいつの間に!?」

    「その代わり、明日二人のその怪我について説明しなさい」

    40 :

    次の日、私は和ちゃんに昨晩起こった出来事を全て話した。

    警察の事情聴取も受けたけれど、もちろん逮捕されたりはしなかった。

    どうやら、犯人は今も逮捕されていないらしい。

    そして、銃撃事件がきっかけで学校に家宅捜索が入り、学校全体でイジメを隠蔽していた事が明るみに出る事となった。

    その体制が問題視され、ついに学校の閉鎖が決定。

    在校生は離散して、周辺の中学に転校する事となった。

    41 :

    これ笑み社じゃないな

    42 :

    笑み社は同じようなの書いてるから違うだろ

    43 :

    笑み社よりつまんねとか言ったら自演扱いされちゃう?

    44 = 40 :

    「唯はどこの中学に転校するの?」

    「和ちゃんと一緒がいい!」

    「・・・ちゃんと考えなさい」

    「だって和ちゃんと一緒がいいんだもん!」

    「そんなんじゃこれから先大変よ?そろそろ私以外の友達も見つけないと・・・」

    「そんなの無理だよぉ・・・」

    「だって、私、嫌われてるもん・・・」グスッ

    「何で嫌われてるのかだって、分からないんだもん・・・」ポロポロ

    「唯・・・」

    「ねぇ和ちゃん、教えてよ・・・! 和ちゃんなら何か知ってるんでしょ・・・?」

    「・・・分かった、全て教えてあげる」

    45 = 40 :

    「教えてあげる、唯が嫌われている理由を・・・いや、唯と憂が嫌われている理由を・・・」

    「えっ!? 憂が!?」

    「憂の場合、あの男みたいなのに遭遇しなかったから嫌われてるのが表面化しなかっただけよ」

    「・・・唯と憂が嫌われている理由、それは・・・」

    「二人がデザイナー・ベビーじゃないかっていう噂よ」

    え?何で・・・?

    「二人とも、本気でやれば何でもできちゃうでしょ?」

    「その上、唯達の両親はバイオテクノロジー関連企業の研究員よね?」

    「その二つが結び付いて、そういう噂が生まれ・・・」

    「皮肉にもそれが蔓延してしまった・・・、そんな感じよ」

    46 = 40 :

    何でそんな事になるの?

    私達は何も悪くないのに・・・

    「多分、みんなは何でもできちゃう唯と憂が妬ましかったんでしょうね」

    それだけの理由で?

    「・・・」

    「・・・唯?」

    「それだけの理由で?」

    「それだけの理由で私と憂はずっと苦しめられてたの・・・!?」

    「人間なんてそんなもんよ、仕方ないじゃない」

    「和ちゃんまでそういう事言うんだ・・・」

    「もう人なんて信じない・・・!」タッタッタ・・・

    「ちょっと、唯~!」

    47 = 40 :

    和ちゃんから真相を聞いてから数日間、私は自室に引きこもったままだった。

    唯一信用できるのは同じ思いをしていた憂だけ・・・

    もう、死のうかなぁ・・・

    一度根付いた噂は、そう簡単には消えないんだよね・・・

    死ぬと生まれ変わるんだっけ。

    生まれ変わるんだったら、今度は普通の女の子に生まれ変わりたいなぁ・・・

    あ、でも憂と一緒がいいや。

    とりあえず駅に行こう・・・

    48 = 40 :

    数分後、駅前の広場に到着した。

    あとは駅に入り、ホームを飛び出して、向かってくる電車に突っ込むだけ。

    死ぬ前に何かをして気持ちを落ち着かせよう。

    ・・・?、どうやら今日はどこかのバンドが路上ライブをやっているらしい。

    桜ヶ丘女子高等学校・・・?軽音楽部・・・?

    ガールズバンドか・・・

    あ、演奏が始まった・・・

    49 = 40 :


    みんなが大好きっ!!
    延々続行 ルララ Miracle Sing Time
    歌って 歌って 愛伝える最強手段
    つたない曲でも 微妙な歌詞でも
    届けたい 精一杯のsoulを

    どうしよう オートマティックに決められてる
    時間割じゃ追っつかないの
    夢無限 したいこと怒涛 廊下もダッシュで集まるよ

    お行儀悪かったらsorry! でもなりふりも構わずに
    どっぷりハマっちゃうplay キラリって もしやこれが青春
    ever ever・・・Forever Shine

    ほんとに大好きっ!!
    テンション上昇 ルララ Powerful Gig Time
    ハートって ハートって ワクワク探す天才
    アレッ!?って言われても ミス連発でも
    放ちたい 沸いてくるbraveを
    しかけるトレモロ 応えるフラム
    いいじゃん いいじゃん ノリノリでいいんじゃない
    ハッピーはいつだってね 「今」感じるもの
    生きろ乙女 本能で、裸の

    大好き 大好き 大好きをありがとう
    歌うよ 歌うよ 愛をこめてずっと歌うよ

    50 :

    おっと泣ける歌詞の登場ですね


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