元スレ少女「貴方のための娼館へようこそ。存分にお楽しみくださいませ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
51 :
私怨
52 = 30 :
あれ?エロじゃないの
53 = 9 :
ハッピーエンドならエロじゃなくて許す
54 :
我を通すのもありだと言ってみる
55 = 1 :
男「おい、説明しろ」
メイド「説明といいましても……」
男「なんで焼印なんだ」
メイド「うーん、そういう決まりなんですよ」
一と焼かれた少女が割って入った
一「あ、あの、これ、私達が望んでやってることなので……、気にしなくても!」
男「……え?」
ニと焼かれた少女が追随する
ニ「焼印も承知の上なのです。……だから、お気を静めてくださいませ」
56 = 1 :
彼女達は言う
今のこの場にいるのは自身の意思だと
男「おいおい……マジ、かよ」
メイド「マジです!」
少女達も頷く
三「そう、だから気にしないで。私達は貴方を喜ばせられればいいの」
四「うん」
五「ふふ、きっと心根の良いお方なのですわ」
男(あれ……?)
自分と周りの温度差に、気づく
男(あれーーー……?)
57 :
ぽぽぽぽーん
59 = 1 :
メイド「全くひどいおっちょこちょいですね! 話も聞かずとは!」
男「いや、えーと……」
ニ「でも、あの一心な感じ、ちょっとかっこよかったです」
一「う、うん! 私も、そう思いましたっ」
三「そう? 馬鹿じゃないの」
五「まあ、そんな風に言ってはいけませんわ」
四「うん」
よく分からない流れに、俺は置いてけぼり
60 = 51 :
書き溜めしとけよ
61 = 1 :
メイド「ほらほら、貴方も元気を取り戻して!」
メイド「それとも人見知りが激しかったりしますかっ?」
男「いやなんていうか、ついていけてないって言うか」
一「そ、それでしたら、貴方に落ち着いてもらえるよう、私達がんばります!」
五「ええ、頑張りましょう」
彼女達はそういって微笑みかけてくる
俺はどうすればいいんだって……
メイド「そうですね、滞在期間に制限はありませんし」
メイド「ゆっくり仲良くなるのもいいですね!」
ニ「そうですね。ではこれからよろしくお願いします」
男「よ、よろし、く……?」
こうした紆余曲折を経て、俺の館での生活が始まったのであった
62 :
ぽぽほぽーん
63 = 1 :
館は基本的に、自由に使って良いそうだ
メイド「だけど、主様の部屋は勝手に入っちゃいけません!」
男「ういうい。人の部屋に勝手に入るほどずうずうしくないよ」
男「ちなみに、俺はいつ現実世界に返れるの?」
メイド「夢みたいな物なので、気づいた時には帰っちゃってます」
男「ああそうなのね」
昼食をとりながら話す
料理したのはさっきの少女達だった
64 = 1 :
一「お、お口に合うと良いのですが……」
男「ん、おいしいぞ」
一「よかった」
彼女達は自身を焼印の数字で呼んでくれと言う
それはすこし抵抗のあるものだったが、彼女達自ら望むのであればと俺は了承した
男(慣れない……)
メイドを入れれば六人の女の子に囲まれているのである
しかも恐ろしい事に、全員が全員男心をくすぐるのである
男(まいった、これはまいった……!)
ニ「どうしました? 気分でも悪いのですか?」
男「あっ、いやなんでも!」
内心嬉しいと思うこともあったが、やはり俺は生来のヘタレであった
もう頭の中は半分パニック状態である……
67 = 1 :
俺は早々に食堂から抜け、自室に向かう
男(このままいたらどうなるかわかんねえ)
自分だって男性である。
魅力的な女性が五人もいて、全員が誘ってくるとあれば耐え切る自信は無い
五「本当に大丈夫ですの?」
男「うわっ」
考えながら歩いていたから、ついてきた誰かがいたことに気づかなかった
少し背の高いつやのある黒い長髪が特徴なのは、五の印がある少女だ
俺の驚きに、五は目をパチクリとしばたかせる
五「お、驚かせてしまいましたか?」
男「……ちょっとな」
68 = 1 :
五がついてきてるなら他の子もいるだろうと覚悟して振り返ると、誰もいない
五「ふふ、じゃんけんで勝ちましたの」
得意げに、五は笑う
男「じゃんけん?」
五「はい。勝った人が、貴方と一対一でお話できるのですわ」
五「皆でいっきに押し寄せてしまっては、きっと困るだろう、と」
男「なるほど……」
確かに、全員を一度に相手するというには、俺には難しい
69 = 57 :
ぽぽぽぽーん
70 = 1 :
五「その、やはり疑問なのですが」
五「何故、私達と、しないのですか?」
男「いや、ん、なんでかな……」
単純にヘタレである以上に理由は……
ないようなあるような?
男「恥ずかしいんだけど、俺したことないから……」
男「始めては出来れば、好きな人と、みたいな?」
自分で言ってて、恥ずかしさに顔が火照る
五「くすっ」
男「わ、笑うな」
五「いえいえ、操を立てるのは良い事ですわ」
71 = 18 :
エロか非エロなのかだけしりたい
73 :
五「睨んだとおり、良い人なのですわね」
男「良い人かどうかは分からんよ」
五「またまたご冗談を」
そうして話しているうちに自室へとついた
五「ついちゃいましたね。……どうです、食後の一服に」
からかうように五は笑う
男「い、いいってば。からかわないでくれって」
五「ふふ、ごめんなさい」
俺が部屋に入ると、五はそれ以上ついてこなかった
74 :
男娼「貴方のための娼館へようこそ。存分にお楽しみくださいませ」
ってのはまだか
75 :
>>74
イケメンに囲まれるとか素晴らしいじゃないか
全員殴らせろ
76 = 73 :
男「あれ」
部屋には既に先客があった
三「やっと帰ってきた」
男「なんでいるんだ? 一応俺の部屋らしいんだが……」
三「なんでって、娼館だし。部屋ってのはするところでしょ」
男「プライバシーとかはないのか」
三「プライバシーなんて、いる?」
男「いる!」
三「あげない」
男「なら聞くなよ……」
77 :
なにこれおもしろい
78 = 73 :
聞けば、三は五の次に勝ったようで、部屋で待ち受けてたとの事
三「だってこれ、貴方にとっては現実世界じゃないんでしょ?」
三「プライバシーとか気にするところ?」
男「いや、まあ、それはそうなんだが……」
なんだがあまりに意識がはっきりしすぎていて、現実のように感じられてしまうのだ
実際、完全に夢の世界ではないのだとおもう
あのメイドの言い様からして、あくまで夢の「ような」世界であるというのはなんとなく察しがついていた
元いた自分の世界を現実世界と呼ぶのならば、確かにそれとは違うと言い切っていたが……
男「一応、考えてくれるとうれしい」
三「……ふーん。ま、仕方ないわね。ちょっとくらいは考えない事もないわ」
ほっと俺は息をついた
79 = 73 :
三「で、えっちい事する?」
男「なんですぐそうなる」
三「私の仕事だし」
男「男を楽しませるのが仕事ならなあ、エッチい事以外もしてみろ」
娼館と名打ってるくらいだから、楽しませるってのはつまりソウイウコトをするってのとイコールだ
だけどまあ、それ以外もアリなんじゃないかなとおもって、だめ元で言ってみる
三「他の事ねえ」
三「何してほしい?」
しかし存外に、普通に受け答えされてしまった
男「む、そういわれると困るな」
80 :
朝
81 = 73 :
三と印された少女は、紺色のポニーテールを揺らして俺ににじり寄った
男「な、なにを」
三「ふん、なんもしないわよ。時間切れ。次の子と交代」
彼女は不満そうに目をそらしてそう言うと、部屋から出て行った
そして変わるように、別の少女が入ってきた
一「あ、あれ、どうしたんですか? そんな胸をなでおろして……」
男「いや、なんでもないよ」
何事も無かった事に、安堵しただけである
一「あはは、なるほど。三ちゃんは押しが強かったんですね」
男「よく分かったな」
一「分かりやすい顔してましたから」
82 = 73 :
一「隣、いいですか」
男「あ、ああ、どうぞ」
少女が、隣にすわる
一と印された少女は、濃い茶色の髪の三つ編み左右からたらしていた
それを恥ずかしがるように弄る
一「え、えっと、貴方の事を教えてもらいたいです」
男「俺の事?」
一「はい。仲良くなるなら、知ったほうがいいかなって」
男「うーん、大した事無いけど……」
自分のことを簡単に説明する
一言で言えば半ニート。時たまバイトしながらその日暮らしの身である。
83 :
ふぉ
85 = 73 :
なのに一は、ふむふむと熱心に聴いていた
男「そんなに面白いか?」
一「はい、面白いです」
男「なんの変哲もないんだが……」
まあ、聞いて面白いと言うならいいんだろう
一「その一人暮らしというのは、誰も周りに人がいないんですか?」
男「隣人くらいはいたけど……。ああ、そういえば幼馴染がたまに遊びに来てたな」
一「幼馴染ですかー、いいですねっ」
男「そうかねえ」
男(……あれ?)
そういえば俺、幼馴染がいたんだっけ
……すっかり忘れてた
86 :
地の文使うのは良いが「。」を使うのか使わないのかキッチリ決めとけ
87 = 83 :
余 裕 の 2 ゲ ッ ト
見ろよ>>3の意気揚々とした書き込みをwww
今度からこいつのことクソムシって呼ぼうぜw
88 :
なんかライアーとかそういうサブカルチックなエロゲーの匂いがする
89 = 73 :
男「それはそうと、一はどうしてこんなとこで働いてるんだ?」
一「あ、それは……」
一「うーん、話すと少しだけ長くなっちゃいそうです」
一「でももう時間ですから、又後にしましょう」
男「あ、ああ。分かった」
別に急ぐ必要はない
一はにっこりと笑うと、部屋から出ていった
男「次は君か」
四「うん」
90 = 73 :
四と印された少女は、手にお盆をもっていた
その上にのっているのはティーカップ
四「はじめまして」
男「ん、はじめまして」
ぺこりとお辞儀
四「紅茶、飲む?」
男「ああ、いただこうかな」
落ち着くのに、飲みもというのは欠かせない
ちらりと少女を盗み見る
切りそろえられた髪はボブカット
静かだからだろうか、この子は他の子に比べて線が細かった
91 = 73 :
四「ここは、どう?」
男「ん、どうと聞かれても難しいが」
男「まあ、刺激の無い生活だったし、たまにはこういうのも良いかなって思ってる」
四「刺激無かったの?」
男「まあ、それは皆一緒なんだけどな」
男「平和ボケするくらい、いつも普通だよ」
男「事件とか災害とかが起こったって、自分が渦中に巻き込まれなきゃ何も無いのとさして変わらない」
四「そんなもの?」
男「そんなもんだ」
四「そっか」
93 = 73 :
そうして紅茶をすすりながら、静かな会話が続いた後
四「じゃあ、そろそろ」
男「うん」
四は頃合を見て座っていた椅子から立ち上がったのだった
男(最後は……)
ニ「一番負けちゃいました」
男「負けちゃったか」
ニと印された少女は、すらりとした体躯
セミロングの栗毛がかわいらしかった
94 = 73 :
ニ「一番最後だと、話す事が見つかりづらいですね」
男「何でも良いよ」
ニ「とは言いますが、全部聞いてましたから」
男「え?」
ニ「そこでです」
ニは扉を指差す
ニ「皆いますよ」
男「え、えー……」
ニ「私含め、皆、興味深々なんですよ。許してあげてくれると嬉しいです」
男「ま、まあ、聞かれて困る話もしてないから構わないけどな」
95 = 73 :
ニ「そうですね、先の話できになったのですが」
ニ「恋人などはおられないのですか?」
男「ぐっ……」
男「おられません……」
ニ「そうですか」
なんだか納得のいっていなさそうな顔で、二はクビをかしげた
男「どうした?」
二「いえ……、貴方のような人ならば、女性もよってくるかと思いまして」
男「ハハハ、冗談はよしたまえ」
ニ「ははは、冗談です」
男「あ、冗談なのね、そうだよね……」
ニ「……?」
97 :
男の末期の夢とかありがちだよな
99 = 73 :
二「でも、実際貴方は少し特殊だと思います」
男「なんでさ。聞いてたなら分かるだろうけど、一般人よ俺」
二「いえ。多くの男性は、女性に誘われればほとんど断りません」
ニ「ケダモノばかりです」
男「それは偏見なような……?」
二「でも、ここは貴方にとって夢のような場所。現実ではありません」
二「果たして、夢で誘われた目合いを断る人は何人いるでしょう」
男「んー、まあそりゃあそうなんだが」
男「俺みたいなヘタれってのはさ、いざってなるとどうしても手がだせないっていうか」
しないならしないで決めてしまえば良いのに
心の中で娼館なのだからしてもいいじゃないかとも思っている
男「優柔不断なだけだと思うよ」
100 :
こういうのはラストで
「ああ・・・ゴミじゃん」って
なっちゃうからラスト頑張ってほしい
みんなの評価 : ★★★
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