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    元スレ少女「貴方のための娼館へようこそ。存分にお楽しみくださいませ」

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    みんなの評価 : ★★★
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    201 = 73 :

    そうして夕食

    「肩身狭かった?」

    「ああ、正に」

    「よしよし」

    四は頭をなでるしぐさをする

    「きっと、調理場に男が入るのがいけなかったんだな」

    「あはは、端っこで縮こまってるのは、見ててちょっと面白かったよ」

    「ぐう」

    「ではおやつ作る時にでもいらっしゃってください」

    「そのときなら、そうあわただしくもないですし」

    「ああ、ありがとう」

    202 :

    読みやすいなぁ

    203 = 73 :

    「それに、今日は皆いつもよりやる気でてましたよ」

    「貴方がいたから、だと思います」

    「そ、そうなのか……?」

    「はい」

    俺はどう答えて良いか分からなくて、頭を掻く
    とりあえずフォローだと受け取っておこう

    メイド「落ち込んだら、これ!」

    メイド「この特製ミックスジュースを飲んで、元気になりましょう!」

    「ああ、そうするよ」

    あれはおいしくて、俺は好きだった

    その日の夕食もこうしてつつがなく終了した
    そして自室に戻ると、寝巻きに着替えてベッドに横たわる
    今風呂に入ればきっとまた皆が来るだろうから、今日は早く寝て夜中に行こう、という考えだった

    204 :

    そのジュース絶対なんか盛ってるだろ

    205 = 175 :

    盛られてえな

    206 = 73 :

    夜、また夢をみた
    昨日と同じシチュエーションのようだ

    幼馴染「このまえのドライブの話なんだけどさ」

    幼馴染「この日に行こうって言ってたじゃない?」

    (そうだ……、確かあの後、結局行く日をきめたんだ)

    (幼馴染任せで、俺は頷いてただけだったけど)

    幼馴染「でもごめん! その日別の予定が重なっちゃって!」

    幼馴染「だから別の日にしてもいいかな」

    「ああ、うん。構わないよ」

    幼馴染「……ごめんね」

    (そうだ、それで結局、いかなかったんだっけ……?)

    207 = 73 :

    「ん……」

    真夜中に目が覚める
    早朝というには少し早すぎる時間だった
    狙い通りである

    (あいつ……。出かけるのなんていつでも良いのに、なんであんなに謝ってたんだろう)

    俺はどうせ頷いていただけだ
    俺は別に予定があるわけでもないし、決めるのも変えるのも、彼女の自由だった

    (いや……、違うな。決めるときは確か、そうだ)

    (俺が適当に、この日でいいんじゃないか、なんていったっけ)

    なるほど、俺が適当に指した日が、彼女には「男が行きたい日」だと勘違いしたのだ
    そう考えれば、ああして謝っていたのも説明がつく

    「なんかますます悪い事してんな俺……」

    その場ではあまり気づかないものなのだなと、少し後悔した

    209 :

    >>177
    幼馴染もでてるし色々似てるよな
    案外同じ人だったりして

    210 = 113 :

    >>177
    それkwsk

    211 = 73 :

    「風呂はいれば、さっぱりするかな」

    変な気持になったので、切り替えるために俺はすぐに部屋からでた

    廊下は昼間と比べて薄暗い
    実際光量がおちているというのもあるだろうが
    何より、人がいないということが、薄ら寒さを感じさせるのだ

    若干怖気づきながら、そそくさと廊下を抜けて浴場を目指す

    「あれ」

    玄関ホールを通り過ぎようとした時、別館へつながっているとメイドが言っていた扉が開いた

    「あら」

    出てきたのは、一番最初に会った少女だった

    212 = 177 :

    >>210
    メイド「だから愛しています”ご主人様”」
    でググれ

    213 :

    館の主が気になるな

    是非完結までいってもらいたい

    214 = 73 :

    「こんなお時間に、どうされました?」

    少女は人当たりよく微笑んだ

    「ちょっと起きてしまったので、お風呂にでもつかろうかと」

    「まあ、そうでしたの」

    「貴方は……?」

    「私? ああ、別館へ少し用がありましたので」

    「今はちょうど、その帰りです」

    「あ、なるほど」

    やはり、あの扉は別館へと通じているらしい
    疑っていたわけではないが
    こんな大きな屋敷のほかに、さらに別館がある。というのも少し信じづらかったのだ

    215 :

    追いついたしえん

    216 = 73 :

    「……ところで、調子はどうですか?」

    「調子?」

    「……ええ」

    何を言っているのか図りかねて、答えに窮する

    「ふふ。……そう、まだまだなのね」

    「……?」

    「そうですね、ここで会えたのも何かの縁かしら」

    「多少の助言くらい、いいのかもしれない」

    218 = 73 :

    「ねえ、お客様。仏の顔も三度、と言う言葉をご存知?」

    「あ、ああ。知ってる」

    「仏さんは三度までなら許してくれるけど、四度目は許してくれないってこと、ですよね」

    「いいえ。それは“仏の顔も三度まで”っていう、間違った言い伝え」

    「本当は、“仏の顔は三度”と言うの」

    「だからね、仏様が許してくれるのは二度まで」

    「三度目は、もう呆れてしまっているのです」

    「仏様がいなくなってしまえば、きっとそこには鬼が来る」

    「ふふ、気をつけてくださいね」

    「……」

    少女は言うだけ言うと、もう話す事は無いという風に会釈して、俺に背を向けた
    そして階段の上の暗闇へと消えていったのだ

    219 = 194 :

    >>212
    うろ覚えだけど、確か最後はパラレルワールドってオチじゃなかった?
    今回もそんな感じか希ガス

    220 = 73 :

    「ふう」

    風呂につかり、少女を思い返す

    (仏さん、二度までしかゆるしてくれないのか……)

    思っていたより一回少ないだけで、とたんに仏様が人間くさくなった気がした
    ……とか言ったら怖いお兄さんに怒られちゃうか

    でも助言って言っていたのが引っかかる

    一体何を俺は助言されたのか、さっぱり分からないのだ

    「まあ、夢だし」

    メイドさんはきっぱりとそういっていた
    気づいたときには醒めている、と

    深く考える必要もないのだろう
    今はただ、この暖かい湯が心地よかった

    221 :

    不自然に大きな屋敷、姿を見せない主、メイド、謎の少女と来たら双子と入れ替わりトリックと最後に屋敷炎上ですね分かります

    222 = 73 :

    一時間近く掛けてゆっくりと湯を楽しんで、俺は浴場を出た

    「いやはや、良い湯だった」

    これで牛乳があれば最高なのに――いや、さすがに洋風の風呂に瓶牛乳は似合わないか

    「あれ?」

    何かもう一つ、ひっかかる
    タオルでごしごしとこすりながら、思考を集中する

    「あ!!」

    あの少『帰る』と言っていた
    そしてあの階段を上って消えた
    そしてそして、あの階段の上にあるのはあのメイドの部屋と――ご主人様だけ

    「も、もしやあの少女が、ご主人様か……!」

    とんでもないことに気づいた、と俺は思った
    あたっているかどうかは分からないが……あまり触れて良い話でもない気がする

    (とりあえず、そっと心にしまっておこう……)

    224 = 73 :

    朝食を伝えに、メイドが来た

    メイド「あれっ、はやい!?」

    既に私服に着替えていた俺を見て、彼女は驚く

    「ま、ちょっとな」

    メイド「……! この匂い、さては風呂に入りましたね……?」

    「おお、よく分かったな」

    メイド「なんでですか! なんで誘ってくれなかったんですか!」

    メイド「お背中も、ええもちろんどこもかしこも、特に息子様も! 綺麗に洗って差し上げるのに!」

    「ああたぶんそうなりそうだから誘わなかったんだよ」

    メイド「ひどい!」

    225 = 213 :

    メイドが元気よくていい

    226 :

    やだ続き気になる

    227 :

    追い付いてしまった

    229 :

    紫煙

    230 = 73 :

    朝食後、昨日の約束どおり俺達は皆で遊戯室へとやってきた

    「ビリヤードにダーツ、そっちはテーブルゲーム台か」

    「カラオケもありますわね」

    メイド「いえっす! 一通りそろってます!」

    「しかしどれも初心者だな……。ビリヤードなんてやったこともない」

    「私もない」

    何人かが頷く

    メイド「やるのであればお教えしますがっ」

    「いや、皆結構やった事無いみたいだし、とっつきやすいテーブルゲームかダーツにしよう」

    そうして俺達はまず、ダーツから取り掛かることになった

    232 = 73 :

    詳しいルールを決めてやる必要もなかったので
    とりあえず順番に三回ずつ投げてボードの得点を競いあうということになった

    メイド「では私は得点係でっ」

    「え、やらないの?」

    メイド「ふふふ、私はメイドですから! 一緒に遊んではいけません!」

    「なにをいまさら」

    メイド「それにですね、私が参戦しては……」

    メイドは持ってきた箱にはいっていたダーツを一本取り出して、軽く投げる

    メイド「ほら、ね」

    完全に、中心を射抜いていた

    「おお……」

    メイド「そんなわけで、私は得点と、助っ人係でもやらせていただいちゃいます!」

    233 :

    続けたまえ

    234 = 73 :

    そうして始まったダーツ大会は、やはり盛り上がった

    「あ、あたりません……」

    メイド「ダーツはですね、こう投げるのですよっ」

    なんて言って、一の手をとって、一緒に投げてみせるメイドさん

    「わっ、すごい!」

    メイド「ふふふ、さすがメイドさん!」

    参戦していないというのに、大張り切りである

    二や三は、案の定というか負けず嫌いだった

    「負けてられませんね……、こういうのはそこそこ得意なのです」

    「ちょ、なんでよ! あたんないこれ! ダーツがおかしいんじゃないの!?」

    「ものすごい責任転嫁だな」

    「うっさい! あんただって当たってないじゃない!」

    「それとこれとは別だ」

    235 :

    ガンガンいこうぜ

    236 = 73 :

    四は黙々と投げると言った感じだった

    「やるたびにうまくなるな」

    「ふふ」

    五はあまり熱くならないようで、付き添いのお姉さんと言った感じのノリである

    「ううん、あたりませんわね」

    メイド「こうですよ、こう!」

    「こうですか?」

    メイド「そうそう!」

    「えいっ……っと。お? おお、少し真ん中にちかくなりましたわ」

    でも喜ぶ姿は、なんていうか無邪気で
    そのギャップはそそるものが――って何考えてるんですかね

    237 :

    なにこれおもしろい

    238 = 73 :

    昼までそれは続いた
    案外皆やりだすとすぐにはやめられないタイプらしい

    だから途中で五が消えていた事にきづかなくて――

    「さあみなさん、お昼ご飯ですよ」

    と言ってサンドイッチやおにぎりを持ってきてくれたときには、さすがに驚いた

    「朝から作っておいたのです」

    「きっとみんな、熱中しちゃうかなと思いまして」

    「やりおる」

    「もてますね彼女」

    メイド「もてますな、彼女」

    「ちょ、何をいってるんですの! ほら、ちゃんと椅子にすわってくださいな!」

    239 :

    複線大杉期待

    241 = 73 :

    だめだごめん、さすがに11時間もぶっとおしはちょときつい
    少し休憩させてください

    242 = 223 :

    ゆっくり休んでくれ
    期待してるぞい

    243 :

    お疲れ様です。

    どうぞごゆるりと、お休みなさいませ。

    244 = 75 :

    構わない、少しくらいなら保守しよう

    245 :

    朝ご飯だよ みんな

    246 :

    起きてから読みはじめたが

    お も し ろ い



    保守


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