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元スレ刹那「インフィニット・ストラトス?」
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全弾をいなすと、ラウラはペンデュラムを刹那に伸ばす。
先ほど目にした以上、刹那からすれば初見の武器ではない。
下手に退避しようともせず、刹那は前進。
四本のペンデュラムを避け、ラウラへ高速で接近する。
「直線的な行動だな……愚か者が」
ラウラは鼻で笑うと、自身の正面へAICで力場を張った。
そこへ、刹那が突っ込んでくる。GNソードの切っ先が、慣性停止空間へ刺し込まれる。
途端、止まった。
ラウラを両断するはずだったGNソードは、作り物の石膏のように固まってしまう。
「やはり敵ではないな……! この私とシュヴァルツェア・レーゲンの前では、有象無象の一つでしかない……!」
憎しみを露にしながら、ラウラは咆える。
「消えろ!」
硬直した刹那に、レールカノンから弾丸が放たれる――――
「刹那、離れて!」
直前、ラウラに降り注ぐ、実弾の雨。
空中から降下してきているのは、両手にアサルトライフルを携えた山吹色のIS――――シャルル・デュノアのラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ。
鳴り止まぬ銃声に、ラウラは刹那への攻撃を中断、上空を見上げ、対処を迫られる。
「雑魚が……!」
苛立たしげに吐き捨てて、ラウラはレールカノンの照準を設定し直した。
「シャルル!」
『刹那! 二人を!』
「……了解!」
口から出ようとする静止の言葉を飲み込み、刹那はセシリアと鈴音を回収に向かう。
接近戦以外では選択肢の潰れるエクシアより、手数や手札で勝るラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡの方が適任だ。
ならば、優秀な加速力を持つエクシアは負傷者の救助に回るべきである。
ISが強制解除されたらしい二人を脇に抱え、刹那はアリーナの出口へ急ぐ。
逃がすものか、とラウラが刹那を狙うが、シャルルの妨害を受け、サイトが定められない。
その間に刹那は出口へ抜け、保健室へと駆ける。
保険医に二人を預け、刹那は全速力で来た道を引き返す。
◆
直前、ラウラに降り注ぐ、実弾の雨。
空中から降下してきているのは、両手にアサルトライフルを携えた山吹色のIS――――シャルル・デュノアのラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ。
鳴り止まぬ銃声に、ラウラは刹那への攻撃を中断、上空を見上げ、対処を迫られる。
「雑魚が……!」
苛立たしげに吐き捨てて、ラウラはレールカノンの照準を設定し直した。
「シャルル!」
『刹那! 二人を!』
「……了解!」
口から出ようとする静止の言葉を飲み込み、刹那はセシリアと鈴音を回収に向かう。
接近戦以外では選択肢の潰れるエクシアより、手数や手札で勝るラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡの方が適任だ。
ならば、優秀な加速力を持つエクシアは負傷者の救助に回るべきである。
ISが強制解除されたらしい二人を脇に抱え、刹那はアリーナの出口へ急ぐ。
逃がすものか、とラウラが刹那を狙うが、シャルルの妨害を受け、サイトが定められない。
その間に刹那は出口へ抜け、保健室へと駆ける。
保険医に二人を預け、刹那は全速力で来た道を引き返す。
◆
今見返したらなんか日本語おかしい
その機動性により、ISの戦闘は非常に高速だ。
数分の攻防で決着がつくことも、珍しくはない。
「面白い……世代差と言うものを見せ付けてやろう」
シャルルの左腕に巻き付けたペンデュラムを引き寄せながら、ラウラは嗜虐性を含んだ笑みを見せる。
いかに限界までカスタムが施されていても、シャルルのISは旧式。
旧世代機と最新鋭機では、有利不利の差が生まれて当然であった。
最後の抵抗として、シャルルは右腕のアサルトライフルを乱射する。
事も無げに、ラウラは同じ右腕をかざし、AICを使用。
弾丸の慣性を奪うことで、自らへ襲い来る脅威を払いのけた。
奮戦もむなしく、シャルルは少しずつラウラに引っ張られる。
シュヴァルツェア・レーゲンの左腕に仕込まれたビームブレードが、その刀身を一際輝かせた。
「行くぞ!」
凶刃が、シャルルに迫る。
丁度その場に立ち会った刹那は、GNショートブレイドを抜刀し、
視界の端に、黒い影を捉えた。
◆
その機動性により、ISの戦闘は非常に高速だ。
数分の攻防で決着がつくことも、珍しくはない。
「面白い……世代差と言うものを見せ付けてやろう」
シャルルの左腕に巻き付けたペンデュラムを引き寄せながら、ラウラは嗜虐性を含んだ笑みを見せる。
いかに限界までカスタムが施されていても、シャルルのISは旧式。
旧世代機と最新鋭機では、有利不利の差が生まれて当然であった。
最後の抵抗として、シャルルは右腕のアサルトライフルを乱射する。
事も無げに、ラウラは同じ右腕をかざし、AICを使用。
弾丸の慣性を奪うことで、自らへ襲い来る脅威を払いのけた。
奮戦もむなしく、シャルルは少しずつラウラに引っ張られる。
シュヴァルツェア・レーゲンの左腕に仕込まれたビームブレードが、その刀身を一際輝かせた。
「行くぞ!」
凶刃が、シャルルに迫る。
丁度その場に立ち会った刹那は、GNショートブレイドを抜刀し、
視界の端に、黒い影を捉えた。
◆
だれか前スレdatくれよ
すいません、卑しい私めに下さいお願いします
すいません、卑しい私めに下さいお願いします
甲高い金属音が、アリーナに反響する。
その音の主は、シュヴァルツェア・レーゲンのビームブレードと――――
織斑千冬の持つ、IS用の巨大な実体剣であった。
「教官……!?」
「やれやれ、これからガキの相手は疲れる」
生身で、ISと打ち合ったと言うのか。
ISを装備した人間とそうでない人間の能力には、雲泥の差が生まれる。
その道理を、千冬はこじ開けていた。
――――規格外すぎる、豪腕である。
「模擬戦をやるのは構わん。だが、生徒の命が危険に晒されるような事態になられては、教師として黙認しかねる。
……この戦いの決着は、学年別トーナメントでつけてもらおうか」
「教官がそうおっしゃるなら」
千冬の言葉に、ラウラは素直に従った。
ISを解除し、これ以上危害を加えないと言うことをアピールする。
「セイエイ、デュノア。お前達もそれでいいな」
「……問題は無い」
「……僕も、それで構いません」
「では、学年別トーナメントまで、私闘の一切を禁止する! 解散!」
この場で最も強い人間の命令に、他の者はただ従うしかなかった。
◆
その音の主は、シュヴァルツェア・レーゲンのビームブレードと――――
織斑千冬の持つ、IS用の巨大な実体剣であった。
「教官……!?」
「やれやれ、これからガキの相手は疲れる」
生身で、ISと打ち合ったと言うのか。
ISを装備した人間とそうでない人間の能力には、雲泥の差が生まれる。
その道理を、千冬はこじ開けていた。
――――規格外すぎる、豪腕である。
「模擬戦をやるのは構わん。だが、生徒の命が危険に晒されるような事態になられては、教師として黙認しかねる。
……この戦いの決着は、学年別トーナメントでつけてもらおうか」
「教官がそうおっしゃるなら」
千冬の言葉に、ラウラは素直に従った。
ISを解除し、これ以上危害を加えないと言うことをアピールする。
「セイエイ、デュノア。お前達もそれでいいな」
「……問題は無い」
「……僕も、それで構いません」
「では、学年別トーナメントまで、私闘の一切を禁止する! 解散!」
この場で最も強い人間の命令に、他の者はただ従うしかなかった。
◆
>>363
彼女に名前などない……そういう運命なのだ!!
彼女に名前などない……そういう運命なのだ!!
>>363
ネタバレになるけどただのモブ
残念ながらブシドーは出ません。念のため。個人的には出したいけどね。
「別に、助けてくれなくてよかったのに……」
「……あのまま続けていれば、勝ってましたわ」
医務室に放り込まれ、包帯を身につけた状態でベッドに寝ている二人のビッグマウスに、刹那は思わず閉口した。
先の勝負の結果は、誰の目にも明らかだ。二体一であるにも関わらず、ラウラはノーダメージで多勢を圧倒している。
「二人とも無理しちゃってぇ」
かと言って、ここで事実を突きつけるのも酷だと思ったのだろう、シャルルは冗談半分に笑顔を飛ばしつつ、
二人にカップを渡していく。
「……何故、ラウラ・ボーデヴィッヒと戦闘を行っていた」
いつも通りの低いトーンのまま、刹那が二人に問いかける。
鈴音は未だ納得がいっていない様子でふくれっ面を晒し、
セシリアはバツが悪そうに、シーツで手慰みをした。
「あいつが挑発してきたからよ」
「ま、まあ、何と言いますか、女のプライドを侮辱されたから……ですわね」
やはり、あのトゲトゲしい物言いが原因か。
刹那だけでなく、周囲の人間全てに、あの敵対心を向けているのだろうか。
その中でも、刹那が飛びぬけているのだろうが。
ネタバレになるけどただのモブ
残念ながらブシドーは出ません。念のため。個人的には出したいけどね。
「別に、助けてくれなくてよかったのに……」
「……あのまま続けていれば、勝ってましたわ」
医務室に放り込まれ、包帯を身につけた状態でベッドに寝ている二人のビッグマウスに、刹那は思わず閉口した。
先の勝負の結果は、誰の目にも明らかだ。二体一であるにも関わらず、ラウラはノーダメージで多勢を圧倒している。
「二人とも無理しちゃってぇ」
かと言って、ここで事実を突きつけるのも酷だと思ったのだろう、シャルルは冗談半分に笑顔を飛ばしつつ、
二人にカップを渡していく。
「……何故、ラウラ・ボーデヴィッヒと戦闘を行っていた」
いつも通りの低いトーンのまま、刹那が二人に問いかける。
鈴音は未だ納得がいっていない様子でふくれっ面を晒し、
セシリアはバツが悪そうに、シーツで手慰みをした。
「あいつが挑発してきたからよ」
「ま、まあ、何と言いますか、女のプライドを侮辱されたから……ですわね」
やはり、あのトゲトゲしい物言いが原因か。
刹那だけでなく、周囲の人間全てに、あの敵対心を向けているのだろうか。
その中でも、刹那が飛びぬけているのだろうが。
しかし、刹那からすれば戦闘など望ましくないが、その要因の一つにラウラが入っている以上、大きな声では言えないことだった。
取り付く島もないのだから、対話の場にすら持ち込めない。
ならばどうするか、頭を悩ませる刹那の意識を浮上させたのは、地震の様な振動だった。
がだん、と乱暴に扉が開かれ、数え切れないほどの数の女子生徒が、保健室に乱入してくる。
彼女らの手には、一様にA4サイズの用紙が握られていた。
押し付けられたうちの一枚を手に取り、刹那とシャルルはそれぞれ文章に目を通す。
『今月開催する学年別トーナメントでは、より実践的な模擬戦闘を行うため、二人組みでの参加を必須とする。
なお、ペアが出来なかった者は、抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする
締め切りは――――』
「とにかく! あたしと組もう、セイエイ君!」
「あたしと組んで、デュノア君~!」
何やら嵐の様にやって来て嵐のように要求をする女子生徒に、シャルルはほとほと辟易した様子だ。
その彼――――彼女からアイコンタクトを受け取り、刹那は頷いた。
「ごっ、ごめん、僕刹那と組むから……」
シャルルの鶴の一声が響き、女子生徒はぞろぞろと撤収していく。
「まあ、そう言うことなら……」
「まあ、他の女子と組まれるよりはいいしね~」
「男同士って言うのも絵になるし……」
聞き逃せぬに聞き逃せぬ発言を耳にしたが、刹那はそれを流すことにした。
取り付く島もないのだから、対話の場にすら持ち込めない。
ならばどうするか、頭を悩ませる刹那の意識を浮上させたのは、地震の様な振動だった。
がだん、と乱暴に扉が開かれ、数え切れないほどの数の女子生徒が、保健室に乱入してくる。
彼女らの手には、一様にA4サイズの用紙が握られていた。
押し付けられたうちの一枚を手に取り、刹那とシャルルはそれぞれ文章に目を通す。
『今月開催する学年別トーナメントでは、より実践的な模擬戦闘を行うため、二人組みでの参加を必須とする。
なお、ペアが出来なかった者は、抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする
締め切りは――――』
「とにかく! あたしと組もう、セイエイ君!」
「あたしと組んで、デュノア君~!」
何やら嵐の様にやって来て嵐のように要求をする女子生徒に、シャルルはほとほと辟易した様子だ。
その彼――――彼女からアイコンタクトを受け取り、刹那は頷いた。
「ごっ、ごめん、僕刹那と組むから……」
シャルルの鶴の一声が響き、女子生徒はぞろぞろと撤収していく。
「まあ、そう言うことなら……」
「まあ、他の女子と組まれるよりはいいしね~」
「男同士って言うのも絵になるし……」
聞き逃せぬに聞き逃せぬ発言を耳にしたが、刹那はそれを流すことにした。
「ごめんね、刹那……」
「問題は無い。……戦果を期待する」
しょぼくれた様子で謝ってくるシャルルに、刹那は気にするなと返答する。
その様を呆然と見つめていた二人は、怪我をしているにも関わらず、声を張り上げた。
「ええっ!? ちょっと、この調子で組まれたんじゃ強い奴がいなくなっちゃうじゃない!」
「刹那さん、クラスメイトとしてここは私が――――」
「ダメですよ」
保健室に足を踏み入れながら二人を制したのは、真耶だった。
カルテを片手に、
「お二人のIS、ダメージレベルがCを越えています。
トーナメント参加は許可できません」
「そんな……! あたし、充分戦えます!」
「私も納得できませんわ!」
「ダメと言ったらダメです。当分は修復に専念しないと、後々、重大な欠陥が生じますよ」
珍しく語気を強めた真耶に、二人して口をつぐむ。
自分の状態を把握できるのは自分自身だ。その事実は、自ら理解しているのだろう。
「…………」
「…………」
ショックも大きいはずだ。
下手に声はかけられない。
刹那は真耶の横を通り、保健室を後にする。
シャルルもそれに気づいて、小走りで後についた。
◆
「お二人のIS、ダメージレベルがCを越えています。
トーナメント参加は許可できません」
「そんな……! あたし、充分戦えます!」
「私も納得できませんわ!」
「ダメと言ったらダメです。当分は修復に専念しないと、後々、重大な欠陥が生じますよ」
珍しく語気を強めた真耶に、二人して口をつぐむ。
自分の状態を把握できるのは自分自身だ。その事実は、自ら理解しているのだろう。
「…………」
「…………」
ショックも大きいはずだ。
下手に声はかけられない。
刹那は真耶の横を通り、保健室を後にする。
シャルルもそれに気づいて、小走りで後についた。
◆
シャルルが喋り始めるとティエリアの立つ瀬がない
寮への道を、とぼとぼと歩く。
ラウラ・ボーデヴィッヒの、暴虐。あの行動を引き起こした一因として、刹那の名が並ぶのは避けられないだろう。
……また、刹那は誰かを傷つけてしまった。間接的であれど、そこに罪悪感を覚えずにはいられない。
心なしか影をまとった刹那に、シャルルは上ずった声をかけた。
「あ、あのね、刹那」
「シャルル?」
歩調を速めて、刹那の隣に並ぶ。
一度目が合って、シャルルは足元へ視線を落とした。
「遅くなっちゃったけど……助けてくれて、ありがとう」
保健室での、トーナメントペアのことか。
口元を緩めているシャルルに、刹那は自然な態度で告げる。
「誰かとペアを組むことで、女性であることが発覚する恐れもあった。
……加えて、俺はシャルルを信頼している。
パートナーとしては、申し分ない」
「うえぇっ!? あっ、ありがとう、刹那……」
「ああ」
こくりと頷いて、刹那は再びシャルルを見やる。
寮への道を、とぼとぼと歩く。
ラウラ・ボーデヴィッヒの、暴虐。あの行動を引き起こした一因として、刹那の名が並ぶのは避けられないだろう。
……また、刹那は誰かを傷つけてしまった。間接的であれど、そこに罪悪感を覚えずにはいられない。
心なしか影をまとった刹那に、シャルルは上ずった声をかけた。
「あ、あのね、刹那」
「シャルル?」
歩調を速めて、刹那の隣に並ぶ。
一度目が合って、シャルルは足元へ視線を落とした。
「遅くなっちゃったけど……助けてくれて、ありがとう」
保健室での、トーナメントペアのことか。
口元を緩めているシャルルに、刹那は自然な態度で告げる。
「誰かとペアを組むことで、女性であることが発覚する恐れもあった。
……加えて、俺はシャルルを信頼している。
パートナーとしては、申し分ない」
「うえぇっ!? あっ、ありがとう、刹那……」
「ああ」
こくりと頷いて、刹那は再びシャルルを見やる。
出したいなら出しちゃえば良いじゃない
生身でISで渡り合う教官がいるなら(ry
生身でISで渡り合う教官がいるなら(ry
「やれやれ、これからガキの相手は疲れる」←「だ」抜けてね?
気になっただけで揚げ足取るつもりは無いんだが
気になっただけで揚げ足取るつもりは無いんだが
君の圧倒的な性能に私は心を奪われた。この行動、まさしく支援だ!!
だが支援を超越すれば、それは憎しみとなる!
だが支援を超越すれば、それは憎しみとなる!
>>375
あっ
俺の……俺のミスだああああああああああああ
「……二人の時は、自分を偽らなくてもいい」
「えっ?」
「性別のことだ。強要するつもりはないが」
己の気持ちを抑えねばならないつらさを、刹那は知っている。
不自由ながらにもがいた少年兵時代、刹那は窮屈な世界で過ごしていたのだ。
そのことをつつかれても特別不快な念を抱いたりはしないのか、シャルルは自然な態度で言った。
「でも、ここに来る前に、正体がばれないように、って徹底的に男子の仕草や言葉づかいを覚えさせられたから……
すぐには、直らないと思う」
「……そうか」
「でも、刹那が気になるなら……二人きりの時だけでも、女の子っぽく話せるように、頑張るけど」
頬を紅潮させつつ、シャルルの視線が再び足元へ向かう。
「いや、無理をする必要はない。自分が楽な方でいい」
「そう……かな」
「信じられないもののための戦いは、己を歪ませるだけだ。……仮面は、いずれ壊れる」
やや抽象的な刹那の言葉を、よくよく考えながら、シャルルは飲み込んでいく。
要するに、自分のしたいようにしろ、と、刹那はそう言っているのだ。
そうしなければ、自分の中の何かを見失ってしまう、とも。
あっ
俺の……俺のミスだああああああああああああ
「……二人の時は、自分を偽らなくてもいい」
「えっ?」
「性別のことだ。強要するつもりはないが」
己の気持ちを抑えねばならないつらさを、刹那は知っている。
不自由ながらにもがいた少年兵時代、刹那は窮屈な世界で過ごしていたのだ。
そのことをつつかれても特別不快な念を抱いたりはしないのか、シャルルは自然な態度で言った。
「でも、ここに来る前に、正体がばれないように、って徹底的に男子の仕草や言葉づかいを覚えさせられたから……
すぐには、直らないと思う」
「……そうか」
「でも、刹那が気になるなら……二人きりの時だけでも、女の子っぽく話せるように、頑張るけど」
頬を紅潮させつつ、シャルルの視線が再び足元へ向かう。
「いや、無理をする必要はない。自分が楽な方でいい」
「そう……かな」
「信じられないもののための戦いは、己を歪ませるだけだ。……仮面は、いずれ壊れる」
やや抽象的な刹那の言葉を、よくよく考えながら、シャルルは飲み込んでいく。
要するに、自分のしたいようにしろ、と、刹那はそう言っているのだ。
そうしなければ、自分の中の何かを見失ってしまう、とも。
「気負いすぎる必要はない。
……お前は人とわかりあえるはずだ。お前を必要とする人間は、この世界にも必ずいる。
……少なくとも、俺がそうであるように」
「…………」
「シャルル?」
「……ありがとう、刹那。すごく、嬉しいよ」
――――今の、台詞。
シャルルは、はじめて、自分が誰かに必要とされた気がした。
彼女は、妾の子供である。どのような扱いを受けてきたかは、想像に難くない。
……率直に言えば、シャルルは望まれていない子供だった。
IS学園に編入してからは、まあちやほやされていたものの、それは‘男性IS操縦者'と言う希少価値から来るものに過ぎない。
そもそも、シャルルは男性ではない。性別を隠しての入学は、父の命令によるものである。
そうして父がシャルルを動かしたのも、不要であったシャルルを実験台として利用し、たまたまIS適正があると発覚したからである。
結局、シャルルの存在意義は、彼女と言う容器に張られたラベルとイコールなのだ。
自身を認め、その存在を受け止めてくる人間を、シャルルは母以外に知らなかった。
だが、刹那は違ったのだ。
少し無骨なところもあるけれど、彼はとても優しい人だった。
シャルルが女性であると知ってもなお、刹那は変わらずに、ただシャルルと言う一人の人間を見つめていた。
>>377
ドンマイ
ドンマイ
この環境で刹那さんも成長してラブコメの主人公みたいになっていくのか
胸熱
胸熱
>>378
乙女座の私に影響を受けたとみた!
乙女座の私に影響を受けたとみた!
どんどんメアリ臭が強くなっている……
しかし多少強引でなければ、SSは作れません
生まれや性別、人種や肌の色で、刹那は他人を差別しない。
対話の上では、そんなレッテルに意味などないからだ。
わかり合い、分かち合い、未来へ進んでいく。手を取り合う理由は、銃を向ける理由よりも大きい。
だから、刹那はシャルルを拒まなかった。
その心根にある優しさに気づき、ただ人間同士として接していた。
だから、刹那はシャルルを求める。彼女とならば、分かり合えるはずだから。
他人を気遣える優しさが、いずれ世界の平和を成すとわかっているから。
◆
しかし多少強引でなければ、SSは作れません
生まれや性別、人種や肌の色で、刹那は他人を差別しない。
対話の上では、そんなレッテルに意味などないからだ。
わかり合い、分かち合い、未来へ進んでいく。手を取り合う理由は、銃を向ける理由よりも大きい。
だから、刹那はシャルルを拒まなかった。
その心根にある優しさに気づき、ただ人間同士として接していた。
だから、刹那はシャルルを求める。彼女とならば、分かり合えるはずだから。
他人を気遣える優しさが、いずれ世界の平和を成すとわかっているから。
◆
学年別トーナメント、当日。
会場であるアリーナの観覧席に、これでもかと言うほどに人が詰め掛けている。
その上、二階には前回にはなかった新しい席が用意されていた。
つくりはシンプルながらも、各部が凝ってあるそれは、素人目にもなかなかの品であることが見て取れる。
その様子を更衣室のモニターで眺めながら、刹那はシャルルの準備を待っていた。
「……来賓席か」
「うん。三年にはスカウト、二年には一年間の成果の確認に、それぞれ人が来ているからね」
着替えを終えたらしいシャルルが、部屋の奥から出てくる。
≪ここで優勝すれば、実質学年最強に等しい名誉が与えられる。
油断はするなよ、刹那≫
(了解した)
ティエリアからの念押しを受け、刹那は決意を固めた。
戦いを好まない刹那だが、帰還のためだ。仕方が無い。
それに、何より。
(ラウラ・ボーデヴィッヒは必ず勝ち上がってくる……)
ドイツの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒ。
彼女の真意は、未だ汲み取れていない。
この戦いで、何かわかることがあれば。刹那はそう願った。
「組み合わせが、決まったみたいだね」
シャルルの声に、刹那は思考を切り上げ、電光掲示板に目をやる。
一回戦、刹那たちの隣に並んだ相手、飛び込んできた名前は――――
「ラウラ・ボーデヴィッヒ……!」
◆
今日中にはまず終わらない……
ごめんなさい明日に持ち越しになるかもしれません
ごめんなさい明日に持ち越しになるかもしれません
あの男……このスレを保守してくれると言うのか……?
助かります、本当にありがとうございます
と思ったら今日はISの放送日ではないか
これは、おまけ代わりに買出し話をやる他ないと言うことか……!
助かります、本当にありがとうございます
と思ったら今日はISの放送日ではないか
これは、おまけ代わりに買出し話をやる他ないと言うことか……!
私は我慢弱く、落ち着きのない男だ
だが、生き恥を晒してでも保守するのはやぶさかではない
だが、生き恥を晒してでも保守するのはやぶさかではない
>>1は結局今日は続きを投下しないということか?
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