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元スレ刹那「インフィニット・ストラトス?」
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「……刹那から、対話は友好と和平によって成されると教えられた。
私のしたことは、今更消しようが無い。
……許してくれなくともいい。ただ、謝りたかった」
「…………」
本当に、その罪悪感を晴らす言葉が思いつかないのだろう。
優れないその表情から、セシリアはラウラが本気であることを悟った。
「……別に、構いませんわ。気にしてはおりませんもの」
「…………」
「それより、貴方と刹那さんはどのような関係ですの? この前は、キ、キスもしてらっしゃいましたし」
「刹那は……私の、嫁だ」
「はっ?」
呆気に取られるセシリアをさておき、ラウラは一歩前に進み出ると、
「話は後だ。……すまないが、私は急ぎの用がある」
「急ぎの用?」
「あの二人に混ざる」
平然とそう答えたラウラを、セシリアは慌てた様子で引き止めた。
「おっ、お待ちください! 未知数の敵と戦うのなら、情報収集を行ってからにするべきですわ!
ここは追跡の後、二人がどのような状態にあるのかを見極めるべきです!」
「……なるほど。一理あるな」
納得したらしいラウラは、セシリアと一時的に共同戦線を結んだ。
◆
私のしたことは、今更消しようが無い。
……許してくれなくともいい。ただ、謝りたかった」
「…………」
本当に、その罪悪感を晴らす言葉が思いつかないのだろう。
優れないその表情から、セシリアはラウラが本気であることを悟った。
「……別に、構いませんわ。気にしてはおりませんもの」
「…………」
「それより、貴方と刹那さんはどのような関係ですの? この前は、キ、キスもしてらっしゃいましたし」
「刹那は……私の、嫁だ」
「はっ?」
呆気に取られるセシリアをさておき、ラウラは一歩前に進み出ると、
「話は後だ。……すまないが、私は急ぎの用がある」
「急ぎの用?」
「あの二人に混ざる」
平然とそう答えたラウラを、セシリアは慌てた様子で引き止めた。
「おっ、お待ちください! 未知数の敵と戦うのなら、情報収集を行ってからにするべきですわ!
ここは追跡の後、二人がどのような状態にあるのかを見極めるべきです!」
「……なるほど。一理あるな」
納得したらしいラウラは、セシリアと一時的に共同戦線を結んだ。
◆
>>703
一緒に行こうぜ!ってことだろ
一緒に行こうぜ!ってことだろ
>>705
流石魔法使いを超えたせっさんやでぇ…
流石魔法使いを超えたせっさんやでぇ…
>>704
そんなもんとは分かるんだがなんかこう無表情のラウラがふたりの間にいるのがものすごく違和感を・・・
そんなもんとは分かるんだがなんかこう無表情のラウラがふたりの間にいるのがものすごく違和感を・・・
>>701
どうすべか
>>703
「こんなところで会うとは、何と言う偶然。
そう言えば私も水着がないんだ、一緒に見てくれないか」と武力介入
あとせっさんが人をあだ名で呼ぶのは原作から乖離していると自覚していますが
ISのストーリーを基準にしているのでご了承ください
大型のショッピングモールに到達した二人は、会話を交わしつつ歩を進めていく。
「シャルロット」
「うん? なあに、刹那」
「既に、女性であることは周知の事実のはずだ。
周囲の人間からからシャルロットの名前で呼ばれても――――」
「えっ……」
「シャルロット?」
「う、ううん、何でもない。続けて?」
話の途中で見るからに落胆したシャルロットに、刹那は自身の言動が理由なのだと理解して、原因を探り始める。
名称の変更。これか。シャルロットの名を、学園の人間には呼ばれたくないのか?
いや、まさか。自己紹介でそう名乗っているし、何よりシャルロットは彼女の本名。拒む理由は薄い。
どうすべか
>>703
「こんなところで会うとは、何と言う偶然。
そう言えば私も水着がないんだ、一緒に見てくれないか」と武力介入
あとせっさんが人をあだ名で呼ぶのは原作から乖離していると自覚していますが
ISのストーリーを基準にしているのでご了承ください
大型のショッピングモールに到達した二人は、会話を交わしつつ歩を進めていく。
「シャルロット」
「うん? なあに、刹那」
「既に、女性であることは周知の事実のはずだ。
周囲の人間からからシャルロットの名前で呼ばれても――――」
「えっ……」
「シャルロット?」
「う、ううん、何でもない。続けて?」
話の途中で見るからに落胆したシャルロットに、刹那は自身の言動が理由なのだと理解して、原因を探り始める。
名称の変更。これか。シャルロットの名を、学園の人間には呼ばれたくないのか?
いや、まさか。自己紹介でそう名乗っているし、何よりシャルロットは彼女の本名。拒む理由は薄い。
刹那ってハーレム向かないと思ってたけど
ニブチンだし、モテルし、誰にでも優しいしと一応主人公の条件はクリアしてるんだなw
でもなんだこの普通じゃない感
ニブチンだし、モテルし、誰にでも優しいしと一応主人公の条件はクリアしてるんだなw
でもなんだこの普通じゃない感
>>709
一期ではフルネーム連呼だったけど二期では割とファーストネームだったような?
一期ではフルネーム連呼だったけど二期では割とファーストネームだったような?
ならば、刹那自身に何か要因があるのか。
今のところ、刹那は彼女をシャルロットと呼んでいるが、
――――まさか。
(……ティエリア、一つ確認したい)
自身の思考を確たるものとすべく、相棒へ相談をもちかける。
意見を述べた刹那に、ティエリアは肯定の意を示した。
それを受けて、刹那は話を再開する。
「周囲の人間も、お前のことをシャルロットと呼ぶようになるだろう。
だから、何か別の呼び名を考えたい」
「えっ?」
「デュノア社の人間を除けば、打ち明けてくれたのは俺が始めてだったな。
それの、記念だ」
「いっ、いいの?」
「ああ。構わない」
こう言った気遣いは、ロックオンかミレイナの仕事だとは思うのだが。
七十三歳になって一応の心配りを習得した刹那は、どうにかシャルロットの機微を掴むことに成功していた。
すーぱーおじいちゃんと呼ばれてる東方不敗ですら60ちょいなのに
>>711
あの人の愛は大きすぎるから……
あの人の愛は大きすぎるから……
さて、あだ名か。
命名という行為自体、刹那にはあまり経験がないが、有る程度のルールがあることぐらいは承知している。
原型を留めつつ、あくまで呼びやすく親しみやすく、あまり別の意味を持たないようにすること。
なかなかハードルは高いが、
≪あくまで人名だ。名前の発音から考えて、短縮するのが最善だろう≫
ティエリアのアドバイスを参考に、刹那は数秒逡巡した。イノベイターとなった彼の脳内演算力は、高い。
「……シャル、はどうだ」
「……シャル。うん、いいよ、すごくいいよ!」
確かめるように呟いて、シャルロット――――シャルは喜びを込めた声を上げた。
(シャル……シャルかぁ……これって、ちょっとは特別な存在、ってことだよね?)
舞い上がっている彼女だが、名前の大切さは、刹那にもわかるところである。
命名という行為自体、刹那にはあまり経験がないが、有る程度のルールがあることぐらいは承知している。
原型を留めつつ、あくまで呼びやすく親しみやすく、あまり別の意味を持たないようにすること。
なかなかハードルは高いが、
≪あくまで人名だ。名前の発音から考えて、短縮するのが最善だろう≫
ティエリアのアドバイスを参考に、刹那は数秒逡巡した。イノベイターとなった彼の脳内演算力は、高い。
「……シャル、はどうだ」
「……シャル。うん、いいよ、すごくいいよ!」
確かめるように呟いて、シャルロット――――シャルは喜びを込めた声を上げた。
(シャル……シャルかぁ……これって、ちょっとは特別な存在、ってことだよね?)
舞い上がっている彼女だが、名前の大切さは、刹那にもわかるところである。
ウモンじいさんと同じくらいの年齢だな
まだまだ現役で大丈夫だ
まだまだ現役で大丈夫だ
>>722
あの男があだ名だろ
あの男があだ名だろ
そういえば、メタルせっさんって不死なの?少なくとも寿命では死にそうにないよな
>>722
おまえはむしろ最後の最後まで名前を呼び合わないことに意味のあるキャラだろ
おまえはむしろ最後の最後まで名前を呼び合わないことに意味のあるキャラだろ
そういや刹那とかロックオンとかのコードネームって誰が決めたんだ?スメラギさん?
>>726
少なくとも刹那はスメラギだったはず
少なくとも刹那はスメラギだったはず
>>724
不老。でもチリ一つ残さず消滅させられたら死ぬ。
しかし別個体のELSがいればデータを元に復元できる。でもこの世界にはELSがいないので消滅=死
にしてもさっきの失敗が未だに響いている……ソランでいいんだよね、うん
前述の通り、彼の本名は刹那・F・セイエイではない。
ソラン・イブラヒム――――その名を、親から授かっていた。
……その親を、刹那は躊躇いなく殺したが。
だから、今の彼はガンダムマイスターの刹那・F・セイエイなのだ。
その名前に、刹那は愛着があったし、何より、既に逝ってしまった者たちは、きっと彼のことを刹那・F・セイエイと記憶しているだろう。
だから、刹那は刹那だ。背負ってきたもののために、彼は刹那・F・セイエイであり続ける。
きっと、これからも。
◆
不老。でもチリ一つ残さず消滅させられたら死ぬ。
しかし別個体のELSがいればデータを元に復元できる。でもこの世界にはELSがいないので消滅=死
にしてもさっきの失敗が未だに響いている……ソランでいいんだよね、うん
前述の通り、彼の本名は刹那・F・セイエイではない。
ソラン・イブラヒム――――その名を、親から授かっていた。
……その親を、刹那は躊躇いなく殺したが。
だから、今の彼はガンダムマイスターの刹那・F・セイエイなのだ。
その名前に、刹那は愛着があったし、何より、既に逝ってしまった者たちは、きっと彼のことを刹那・F・セイエイと記憶しているだろう。
だから、刹那は刹那だ。背負ってきたもののために、彼は刹那・F・セイエイであり続ける。
きっと、これからも。
◆
>>722
ミスター・ブシドーとしか名乗ってなかったんじゃ……
ミスター・ブシドーとしか名乗ってなかったんじゃ……
>>724
溶けた鉄の中にぶち込まれない限りは死なないんじゃね?
溶けた鉄の中にぶち込まれない限りは死なないんじゃね?
弾の妹は…設定に無理があるか
このままのハーレム3人でいくのかな
このままのハーレム3人でいくのかな
>>730
それなんてターミネーター
それなんてターミネーター
ショッピングモールの内装は、なかなかに小洒落れていた。
西洋の雰囲気と評するべきだろうか、建造物のデザインや質感、そして店の様相も、日本のそれとは一味違っている。
だが。それよりも、刹那は気になることがあった。
(……つけられている?)
後方から、刹那を追う気配があるのだ。
しかし、その姿は見えない。気のせいだろうと見過ごしてしまいかねないほどに、存在感が希薄である。
ソレスタルビーイングの一員として様々な訓練を受けた刹那の目で、捉えられぬほどの潜伏技術。
人が多すぎて、脳量子波での探知も活かせない。
「刹那?」
前を行くシャルが、刹那に振り返る。
歩調を速め、シャルと並ぶと、刹那はボリュームを絞った声でシャルに告げた。
(「……何者かに尾行されている」)
(「尾行……?」)
(「ああ。正体まではわからないが、確かだ」)
釣られて、シャルルが後ろを向く。
いけない、そんな行動をしては、感づいたことを気取られてしまう。
(「シャル、止め――――」)
(「……わかったよ、その、尾行してる人たちの正体」)
(「何?」)
(「こっちへ」)
西洋の雰囲気と評するべきだろうか、建造物のデザインや質感、そして店の様相も、日本のそれとは一味違っている。
だが。それよりも、刹那は気になることがあった。
(……つけられている?)
後方から、刹那を追う気配があるのだ。
しかし、その姿は見えない。気のせいだろうと見過ごしてしまいかねないほどに、存在感が希薄である。
ソレスタルビーイングの一員として様々な訓練を受けた刹那の目で、捉えられぬほどの潜伏技術。
人が多すぎて、脳量子波での探知も活かせない。
「刹那?」
前を行くシャルが、刹那に振り返る。
歩調を速め、シャルと並ぶと、刹那はボリュームを絞った声でシャルに告げた。
(「……何者かに尾行されている」)
(「尾行……?」)
(「ああ。正体まではわからないが、確かだ」)
釣られて、シャルルが後ろを向く。
いけない、そんな行動をしては、感づいたことを気取られてしまう。
(「シャル、止め――――」)
(「……わかったよ、その、尾行してる人たちの正体」)
(「何?」)
(「こっちへ」)
ISの主人公さえまともなら見ていたかった俺に取って、このスレはとても嬉しく思います
>>736
せっさんも色んな意味でマトモではないと思うがwww
せっさんも色んな意味でマトモではないと思うがwww
刹那の手を取り、シャルは早歩きで右手の店に入る。
季節柄もあってか、そこは丁度水着の専門店だった。きっと、秋が来れば撤退し、違う店が顔を出すのだろう。
つかつかと歩き、シャルルは水着を一枚手にすると、店員の目をかいくぐって刹那を試着室に押し込み、自身もそこに入る。
脱いだ靴を回収しながら、周囲に聞こえないよう音量を下げたまま、刹那はシャルに問いかけた。
(「シャル?」)
(「向こうもこっちを見失ったはず……ここでやりすごそう」)
(「……了解。お前を信じる」)
いつになく真剣なシャルの瞳に、冗談でないことを認識すると、刹那は息を潜めて壁にもたれかかる。
シャルも、動きを止めて外の状況を探っているようだ。
そこへ、
「お客様? どうかなさいましたか?」
店員の、声がかかった。
(「うそっ!? ど、どうしよう、刹那!」)
(「俺はカーテンの影に身を隠す。恥ずかしいから半開きと言うことにすれば、多少はフォローが利くはずだ」)
(「わっ、わかった。……ってことはここで着替えなきゃいけないんじゃ……!」)
(「……危険だが、俺が外に出る」)
(「だっ、駄目だよそれじゃあ! 見つかっちゃう!」)
(「他に方法がない」)
(「でっ、でも……ああもう、わかった! 着替える!」)
(「しかしそれでは……!」)
(「もう迷ってられない!」)
上着に手をかけ、一息に脱いだシャルから、刹那は目をそらした。
季節柄もあってか、そこは丁度水着の専門店だった。きっと、秋が来れば撤退し、違う店が顔を出すのだろう。
つかつかと歩き、シャルルは水着を一枚手にすると、店員の目をかいくぐって刹那を試着室に押し込み、自身もそこに入る。
脱いだ靴を回収しながら、周囲に聞こえないよう音量を下げたまま、刹那はシャルに問いかけた。
(「シャル?」)
(「向こうもこっちを見失ったはず……ここでやりすごそう」)
(「……了解。お前を信じる」)
いつになく真剣なシャルの瞳に、冗談でないことを認識すると、刹那は息を潜めて壁にもたれかかる。
シャルも、動きを止めて外の状況を探っているようだ。
そこへ、
「お客様? どうかなさいましたか?」
店員の、声がかかった。
(「うそっ!? ど、どうしよう、刹那!」)
(「俺はカーテンの影に身を隠す。恥ずかしいから半開きと言うことにすれば、多少はフォローが利くはずだ」)
(「わっ、わかった。……ってことはここで着替えなきゃいけないんじゃ……!」)
(「……危険だが、俺が外に出る」)
(「だっ、駄目だよそれじゃあ! 見つかっちゃう!」)
(「他に方法がない」)
(「でっ、でも……ああもう、わかった! 着替える!」)
(「しかしそれでは……!」)
(「もう迷ってられない!」)
上着に手をかけ、一息に脱いだシャルから、刹那は目をそらした。
音を立てないよう後ろを振り向き、刹那は意識を外にやるべくティエリアとのコミュニケーションを開始する。
(ティエリア、今日の天気は?)
≪晴れ時々曇り、降水確率二十パーセント。気温・湿度共に高くもなく低くもない。過ごしやすい一日と言えるだろう≫
(すまない、助かる。……明日の天気は?)
≪晴れ、降水確率十パーセント。気温と湿度は今日より高くなる≫
(そうか)
ティエリアの天気予報に集中しつつ、刹那はシャルの着替えを待つ。
刹那が四日後の天気を聞くと同時、シャルは水着に着替え終わったようだ。
(「お、終わったよ。どう、かな……?」)
上下共に黄色のビキニだが、下にはパレオが巻かれている。
髪の色と合わせたのだろう。統一感があり、すっきりとした印象だ。
(「よく似合っている」)
(「えへへ……」)
(「だが、急がなければ怪しまれる。悪いが……」)
(「あっ、ご、ごめん!」)
カーテンを半分ほど開き、刹那が身を置くスペースを作りながら、シャルルは店員の前に姿を晒した。
シャルよりも前に入った者がずっとそこを利用していたと思っていたのだろう、店員は自身の勘違いを詫びて、そそくさと退散していった。
(「……シャル、タイミングは任せる」)
(「うん……オッケー、今!」)
(「了解!」)
シャルの声にあわせ、刹那が試着室から飛び出し、男性用水着のコーナーへ移動する。
それを見届けてから、シャルは制服を着用しなおした。
(ティエリア、今日の天気は?)
≪晴れ時々曇り、降水確率二十パーセント。気温・湿度共に高くもなく低くもない。過ごしやすい一日と言えるだろう≫
(すまない、助かる。……明日の天気は?)
≪晴れ、降水確率十パーセント。気温と湿度は今日より高くなる≫
(そうか)
ティエリアの天気予報に集中しつつ、刹那はシャルの着替えを待つ。
刹那が四日後の天気を聞くと同時、シャルは水着に着替え終わったようだ。
(「お、終わったよ。どう、かな……?」)
上下共に黄色のビキニだが、下にはパレオが巻かれている。
髪の色と合わせたのだろう。統一感があり、すっきりとした印象だ。
(「よく似合っている」)
(「えへへ……」)
(「だが、急がなければ怪しまれる。悪いが……」)
(「あっ、ご、ごめん!」)
カーテンを半分ほど開き、刹那が身を置くスペースを作りながら、シャルルは店員の前に姿を晒した。
シャルよりも前に入った者がずっとそこを利用していたと思っていたのだろう、店員は自身の勘違いを詫びて、そそくさと退散していった。
(「……シャル、タイミングは任せる」)
(「うん……オッケー、今!」)
(「了解!」)
シャルの声にあわせ、刹那が試着室から飛び出し、男性用水着のコーナーへ移動する。
それを見届けてから、シャルは制服を着用しなおした。
◆
水着店を後にして、セシリアとラウラはとぼとぼとショッピングモール内を歩いていた。
「……結局刹那さんは見失ってしまいましたし……これからどうしましょう」
「……私は水着を買う必要がある。失礼する」
短くまとめて、ラウラは目当ての店に足を向ける。
「なら、私も一緒に――――」
それに気づいたセシリアが誘いをもちかけるものの、
ラウラは首を横に振った。
「いや、すまない。一人で決めたいのだ」
「そうですか……なら、私は寮に戻っていますわ」
最後にため息をこぼして、セシリアはモノレールの乗り場へときびすを返す。
その背を見送り、ラウラは先ほどの――――水着専門店に入店する。
女性用のそれらが並ぶ地点まで向かうと、ラウラはポケットから長方形のデバイスを取り出した。
指先でちょいちょいと操作すると、電話と同じように耳に当てる。
数回のコールの後、繋がった音を耳にして、ラウラは通話を開始した。
「クラリッサ、私だ。緊急事態発生」
『ラウラ・ボーデヴィッヒ隊長。何か問題が起きたのですか?』
相手は、ラウラの率いる隊、『黒ウサギ部隊(シュヴァルツェ・ハーゼ)』の副隊長、クラリッサ・ハルフォーフ。
水着店を後にして、セシリアとラウラはとぼとぼとショッピングモール内を歩いていた。
「……結局刹那さんは見失ってしまいましたし……これからどうしましょう」
「……私は水着を買う必要がある。失礼する」
短くまとめて、ラウラは目当ての店に足を向ける。
「なら、私も一緒に――――」
それに気づいたセシリアが誘いをもちかけるものの、
ラウラは首を横に振った。
「いや、すまない。一人で決めたいのだ」
「そうですか……なら、私は寮に戻っていますわ」
最後にため息をこぼして、セシリアはモノレールの乗り場へときびすを返す。
その背を見送り、ラウラは先ほどの――――水着専門店に入店する。
女性用のそれらが並ぶ地点まで向かうと、ラウラはポケットから長方形のデバイスを取り出した。
指先でちょいちょいと操作すると、電話と同じように耳に当てる。
数回のコールの後、繋がった音を耳にして、ラウラは通話を開始した。
「クラリッサ、私だ。緊急事態発生」
『ラウラ・ボーデヴィッヒ隊長。何か問題が起きたのですか?』
相手は、ラウラの率いる隊、『黒ウサギ部隊(シュヴァルツェ・ハーゼ)』の副隊長、クラリッサ・ハルフォーフ。
せっさんはレーベンスミッテルフェアギフトゥングはするのかな?
「う、うむ。例の、刹那・F・セイエイのことなのだが」
『ああ、隊長が好意を寄せていると言う、彼ですか』
「そうだ。お前が教えてくれたところの、いわゆる私の嫁だ。
……実は今度、臨海学校と言うものに行くことになったのだが」
前置きをそこそこに、ラウラは本題を切り出す。
「どのような水着を選べばよいか、選択基準がわからん。そちらの指示を仰ぎたいのだが」
『了解しました。この黒ウサギ部隊は、常に隊長と共にあります。
……ちなみに、現在隊長が所有しておられる装備は?』
「学校指定の水着が、一着のみだ」
『ぐぅっ……! 何をバカなことを!
確か、IS学園は旧型スクール水着でしたね。それも、悪くはないでしょう。
だがっ……しかしそれでは……!』
「それでは?」
『イロモノの域を出ない!』
ちなみにこのクラリッサ大尉、日本のアニメや漫画を愛好しているためか、しばしば間違った知識をラウラに植えつけることがある。
そこに一切の悪意はないのだが。
「ならば、どうする……?」
何故か焦った様子のラウラへ、クラリッサは余裕の笑いで返すと、
『私に秘策があります』
そう、返答したのだった。
『ああ、隊長が好意を寄せていると言う、彼ですか』
「そうだ。お前が教えてくれたところの、いわゆる私の嫁だ。
……実は今度、臨海学校と言うものに行くことになったのだが」
前置きをそこそこに、ラウラは本題を切り出す。
「どのような水着を選べばよいか、選択基準がわからん。そちらの指示を仰ぎたいのだが」
『了解しました。この黒ウサギ部隊は、常に隊長と共にあります。
……ちなみに、現在隊長が所有しておられる装備は?』
「学校指定の水着が、一着のみだ」
『ぐぅっ……! 何をバカなことを!
確か、IS学園は旧型スクール水着でしたね。それも、悪くはないでしょう。
だがっ……しかしそれでは……!』
「それでは?」
『イロモノの域を出ない!』
ちなみにこのクラリッサ大尉、日本のアニメや漫画を愛好しているためか、しばしば間違った知識をラウラに植えつけることがある。
そこに一切の悪意はないのだが。
「ならば、どうする……?」
何故か焦った様子のラウラへ、クラリッサは余裕の笑いで返すと、
『私に秘策があります』
そう、返答したのだった。
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