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    元スレ暦「ぶっちゃけ戦場ヶ原とやりたいです」

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    みんなの評価 : ★★★×4
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    401 = 395 :

    快楽天はとろしおがよかたです

    402 = 395 :

    月火「気づいたら、空き地に倒れてた」

    月火「はっとなって自分が落っこちたのを思い出した。自分がどこかケガしてないかすぐに確認したけど、服が汚れてるだけだった」

    月火「ビルを見上げて、自分がいたあたりを探したんだけど、なんかさっきと違うんだよね。『塀が高くなってた』の」

    月火「私はそこからダッシュで逃げた。実際は見た位置のせいだったんだろうけど、それにしたって不気味だった。なんていうのかな、触れちゃいけないところに触れちゃった感じ」

    月火「家までずっと走って……お兄ちゃんが『おかえり』って言うの聞いたときは心底ホッとしたよ。もう恐怖で悪い妄想しまくりだったからさ。帰ったら家族が誰もいないとかね」

    月火「その後は火憐ちゃんが帰ってきて、パパとママも帰ってきて、夕御飯食べて、お風呂入って、寝た。おしまい」

    「……」

    火憐「……」

    月火「次の日があまりにもいつも通りだから、あれはやっぱり夢だったんだと思ったよ。夢にしては長すぎるしディテールがあるけど。悪夢っていうのが一番しっくりくるかな」

    403 = 395 :

    (僕は知っている。月火の話が夢ではなく、ましてや悪夢でもない、現実の出来事だと)

    (10年近く前――いつの間にか外出し、帰ってきた月火を出迎えると、顔を真っ青にし、ただ口を開けているという有り様)

    (夕食でも月火は一言も口をきかず、ただ黙々と食べた。何を聞いても答えず、加えて顔色もまだ悪いときたので、両親が病院に連れて行くか検討したほどだ)

    (この『夜間に病院に連れて行くか否か』という緊急事態は、幼心に大きなインパクトとなり、今に至るに僕はこの時のことをよく覚えているのである)

    火憐「へーっ、サイコホラーみてえ。あたしのUFOの夢の話とそっくりだな」

    月火「火憐ちゃんのはSFでしょ。まあ、なんでこんなこと話したかっていうと、さっき心霊体験(?)をしたせいか、色々怖いこと考えちゃってさ」

    火憐「あー、なんだっけ、プラシーボ効果?」

    月火「ちょっと違うような」

    「……」

    404 :

    スパシーボ!!

    405 = 395 :

    (あー……夜の便所って寒い)

    「忍」

    「なんじゃ。小便の手伝いはせんぞ」

    「違うよ。聞いてただろ、さっきの話。月火が言ってた――ビルと空き地。何かあると思うか?」

    「お前様の妹御が言うなら真実なのじゃろうな」

    「一体何なんだ? 北白蛇神社みたいなやつか」

    「話を聞く限りではあそこと同じような溜まり場のようじゃが……いや、何か意図というか仕掛けのようなものを感じるの」

    「罠、ってことか」

    「落とし穴、いや、蟻地獄のようなものか。獲物を見つけたら穴まで誘い……底へ落とす」

    「溜まり場がそれこそ月火の言う渦を巻いて、それに引き寄せられるのかな。それとも誰かが張った罠か?」

    「いや、やはり怪異なのかもしれん。蟻地獄のような、な。妹御が言っておったじゃろ、『形が変わっていた』と。意思を持った何かがいるという証拠じゃ」

    406 = 395 :

    「どうにかしたほうがいいのかな」

    「儂はあまり気が進まんがの。どうしてお前様はわざわざ面倒に首を突っ込む。10年前の話、そのうえ、どこにあるかもわからぬぞ」

    「でも、あの神社だって長い間力場になってるんだ。まだどこかにあるかもしれないじゃないか」

    「神社の話を照らし合わせれば、既にアロハ小僧が片付けた可能性だってある」

    「お前にしては消極的だな」

    「さっきの話――正直、儂は耳を塞ぎたくなった」

    「えー。お前怪異の王とか言われてんだぞ。何を怖がるんだよ」

    「王とて、恐怖はある。というより、生理的嫌悪感じゃな。なんか、イヤ」

    「なんかイヤって……」

    「今、わかったんじゃが黒沢清の映画みたいな感じがしてイヤなんじゃな。儂、あの監督苦手」

    「とうとう邦画に手を出したか……てか、いつ見てるの?」

    407 = 395 :

    『とにかく、うかつに近づくと地雷を踏んでサヨウナラ、じゃぞ』


    「小腹がすいた。なんか冷蔵庫ないかな」

    月火「む」

    「むってなんだ、むって」

    月火「別に? いっぱい喋ったから喉渇いちゃった」

    (水をごくごく飲む月火。きっとりすかちゃんみたいに水分補給が大事なのだろう)

    「お、さけるチーズだ。これいただか」

    (これ、楽しいよね。ふふ、ふ)

    月火「ちょっとちょうだいよ」

    「ノー」

    月火「ひとつまみちょうだいよ」

    「ノン」

    月火「一橋東大よ」

    「ナイn……あ? 今のはわからない」

    (お互い、深夜に変なテンションになっているようだ)

    408 = 395 :

    「火憐ちゃんは?」

    月火「もう寝ちゃった」

    「ベッドを占領されてないといいが……」

    月火「お兄ちゃん、私も一緒に寝ていいよね?」

    「は? そう決まったんじゃないのか?」

    月火「うんにゃ。確認しただけ。よこせよチーズ」

    「アンアン!」

    月火「チーズはそんな神さまみたいな声じゃない」

    「よォ、オレっち、エディ・マーフィー!」

    月火「キャラが把握出来てない」

    「怖かろう、悔しかろう」

    月火「普通に似てない」

    「俺はここでチーズをさくことしかできない」

    月火「私の加持さんを汚すな」

    410 = 395 :

    月火「さっきの話さ」

    「んー?」

    月火「本当は別に心霊体験とかどうでもよくて、私、なんか自分が怖くなっちゃった」

    月火「本当はあの日、死んでたりして。だとしたら今見てるのは夢なのかな。10年って長い夢だなぁ」

    「夢十夜じゃ足りないな」

    月火「漱石はカプ多くて楽しいよねー」

    「お兄ちゃんはあまり『こころ』をゲイ小説と読む話とかしたくない……」

    月火「じゃあ、文学キャラで萌えるのは?」

    「えー……そんなの別にいないけどさぁ」


    「サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に出てくるフィービーは萌えるよな。『ホールデン!』って抱きつくシーンとかたまんないし。お兄ちゃんが帰ってくるなり、すごいおしゃべりなのもかわいい」
    「『何の映画見たでしょーか?』とかげっぷしてるとことか。『パパに殺されちゃうんだから』ってのもいいなー」
    「でさ、家出するとなると、ついてくるって言うの。もう、これがほんっとかわいい――」

    月火「キモすぎる」

    411 = 395 :

    月火「お兄ちゃん、フィーブはホールデンの妹だよ? え、やだやだ、もしかして私達のこともそういう目で見てるの?」

    「リアルの妹とか興味ないし、僕、二次元のシスコンだから。もう『フィービー』の文字だけで萌える」

    月火「それはもう二次元とかの問題じゃない」

    「起きてくれ、フィービー」

    月火「は?」

    「そんなに大きな声を出すなよ。いま帰ったばかしさ」

    月火「え、なんか始まってんの?」

    「ああ、フィーブ。会いたかったよこのこの。もう会えないんじゃないかって気が気じゃなくって。もっと触らせて抱かせて舐めさせて」

    月火「そんな台詞あった!? もしかして噂の春樹訳!?」

    412 :

    罪と罰のソーニャ
    変身の妹
    谷崎潤一郎作品全般のおにゃのこ
    は萌えキャラ。

    413 = 395 :

    「あーねみー。そろそろ寝るぞ」

    月火「お兄ちゃん」

    「なに」

    月火「私、ちゃんと生きてる? 幽霊とかじゃないよね? 実はサイボーグ、とかもないよね?」

    「バーカ」

    月火「えっ」

    (実は死んでる、ってそれは僕の台詞だよ)

    「お前は婆さんになるまで長生きして、家族に囲まれて死ぬんだよ。僕が保証してやる」

    月火「婆さんって……プラチナむかつく」

    「おら、寝るぞ。たれぱんだ」

    月火「お兄ちゃん」

    月火「ホールデンはフィービーに嘘はつかないんだよ」

    月火「ちゃんと、最後にはそばにいてよね」

    「……はいはい。任せとけって」

    414 = 395 :


    むり

    416 :

    月火ちゃん超ラブぃ

    417 :

    火憐ちゃん超キュート

    418 :

    メメ

    420 :

    西尾さんなにしてんすかwwww

    421 :

    月火ちゃんの可愛さは天地を揺るがす

    422 = 419 :

    火憐ちゃんの愛らしさは五大陸に響き渡る

    424 = 421 :

    426 :

    428 = 396 :

    しえん

    430 = 418 :

    432 :

    434 = 426 :

    落ちた?

    435 = 425 :

    勝手に落とすなよ

    436 = 426 :

    ゴメン

    438 = 432 :

    おう

    441 = 396 :

    443 :

    >>424
    月火ちゃんってこんなにおっぱい大きかったっけ

    445 = 437 :

    447 = 409 :

    >>443
    どこぞの薄い本の表紙だろ?深く考えるな

    448 = 426 :

    449 :

    月日
    カレンダー

    450 = 437 :

    ほぉ


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