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    元スレ妹「温もりがほしい笑いかけてほしい受け入れてほしい。寂しい。」

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    タグ : - 次スレ→1297841274 + - ちぢれ + - + - 本編は648まで + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    501 = 466 :

    朝から紫煙

    502 = 470 :

    レズ展開になるのかとひやひやしたぜw

    503 = 464 :

    「それは辛かったね。今まで、苦しかったろうに」

    「うん……」

    「大丈夫」
    「安心して。妹が選んだ道に、間違いなんてないから」

    「そう、なの、かな……」
    「きっと、もっと違うやり方があって……もっと、優しくできたはずで……」

    「私もね、たぶん兄も、不器用に生きているわ」
    「どこかに最善の選択があると思って、迷って、なかなか自分で選べない」
    「でもね、選んだ道に間違いなんてないから」
    「今は悪いと思える事でも、時間が経てば、良かったりするの」

    「大事なのはね」
    「やり通す事じゃないかな、って、お母さん思うな」

     ……ねぇ。
     お母さんも不器用に生きてるなら、……今、何かをやり通しているの?
     お母さんが毎日疲れた顔をしているのは、何かをやり通しているからなの?

     胸に抱かれながら、私は母の思いを探った。

    504 = 464 :

    「お母さん」
    「私、決めたの」

    「……うん」

    「兄さんと、これからも、ずっと、暮らそうと思うの」

    「……うん」

    「兄さんの事が、好きなの」

    「……そう」

    「許して欲しいけど、許してくれなくても、いい」
    「でも、それくらい、私は兄さんを大切に思ってる」

    「生まれた時から迷惑かけてるから」
    「せめて、妹と兄には、何にも縛られず生きて欲しい」

    「おかあさん……」
    「迷惑とか、ないよ。私、兄さんの妹で……お母さんの娘で、良かったって、思ってるよ」

    505 = 464 :

    「ありがとう、妹」
    「母さん嬉しい」

    「……忘れないで」
    「妹は、妹の選んだ事をすればいいから」
    「あなたが産まれる前から決まっていた事に、負けないで」

    「……うん」

     私はずっと、戦ってきた。
     肉親への想い。
     お金の無い事への憤り。
     他人に壁を作ってしまう、弱い自分。

     私の知らない、誰かが決めた、何かと、ずっと戦っている。
     ……たぶん、これからも。

    「落ち着いた?」

    「おかげさまで」

    「よかった。……じゃあ、お母さんお仕事がんばっちゃおうかな!」

    506 = 495 :

    しえーん

    507 = 464 :

     お母さんは、笑顔で家を出て行った。
     きっと、疲れているはずなのに。
     私のために、笑ってくれている。

     ……強いな、お母さんは。
     私も、お母さんみたいな人になれるかな。
     私も、お母さんみたいなお母さんに、なりたいよ……。
     私がお母さんと居られなかった時間の分だけ、私は私の子供と一緒に居てあげたい。
     ……その隣には、兄さんが居て欲しい。

    「……兄さん、まだ……?」

     玄関前の天井を見上げる。

     変哲も無い、白い天井。

     ……今度、兄さんと観覧車乗りに行きたいな。
     二人で、この街を見下ろしてみたい。

     私は、兄さんと一緒がいいよ……。

    508 = 464 :

    もうちょっと、続きます。
    今日のところはこのあたりで。

    的確な保守をありがとうございます。
    お蔭様でやっと終わりが見えてきました。
    できれば完結させてください。
    今日は夜何時になるかまだ分からないですが
    残っていたら、また続きを書かせてください。

    509 = 495 :

    おもすれーぞ

    510 = 466 :

    明日の夜には落ちるはずだが、分かってるのか

    513 :

    ほしゆ

    515 = 473 :

    落ちたら怖いから一応保守

    518 :

    >>651

    519 = 513 :

    ほっすほっす

    520 :

    ほーほー

    522 = 466 :

    ほるほる

    526 :

    535 :

    ほほほほ

    536 = 464 :

     日が暮れても、兄さんは帰ってこなかった。


     すこし、寒くなってきた。

     まだかな、兄さん……

     はやく兄さんの体で、あっためてほしいな……


     なにか、バイト先であったのかな
     それとも買いたいものがスーパーになくて、どこか他の所に行ってるのかな。
     気まぐれで寄り道とか、してるのかも。
     
     ……兄さん。 
     今何をしてるのか分からないけど。
     私の事、考えててくれてますか?

     私は今、兄さんの事しか考えてないよ。

     だから、早く帰ってきて……

    537 = 464 :

     ……日が暮れてから、だいぶ経ってきた。

     いつまで待てばいいのかな。
     いつもは、こんなに遅く帰ってくることなんて、なかった。
     どうして、今日に限って、こんなに遅いの?

    「兄さん、寒い、よ……」

     体が震えてきた。
     どうしよう。

    「……兄さん」

     フラフラと、玄関から私と兄さんの部屋へと入った。

     ……もし、このまま帰って来なかったら、どうしよう。
     もう一生兄さんのぬくもりを感じる事ができなかったら、どうしよう。

    「兄さんの、香り……」

     兄さんが普段使っている布団に倒れこんだ。
     顔を埋めて息いっぱいに吸い込むと、布と綿の匂いの間に、兄さんの香りが混ざっているのが分かる。

    538 :

    お、来てる
    支援

    539 :

    お試し●分の狐ぽ送るよ

    540 = 464 :

     もし兄さんが居なくなったら、こんな残り香を頼りに私は生きなきゃいけなくなる。
     そしてその残り香も、やがて薄れ消えていく。

     ……そんなのは、嫌だ。

    「いやだよ、ぉ……」

     兄さんの布団を抱きしめる。
     今は、たとえ偽者でもすがりたい気分だった。

    「布団さん」
    「あなたの持ち主、帰ってきてくれないよ」
    「いっしょに、待とっか」

     玄関に戻って、布団にくるまった。
     ……兄さんの香りに覆われている。
     今日この布団で眠っていた兄さんの温もりは、もう流石に無いだろう。

    「……兄さん」
    「布団も、兄さんが恋しいって」

    541 = 464 :

    来て早々ですが
    ごめんなさい2時間ほど空けます

    保守ありがとうございました
    冥利に尽きます

    542 :

    ラストに向かって支援

    543 = 513 :

    ほっす

    544 :

    待ってるお

    545 :

    布団にくるまって保守

    548 :

    寝る前ほ

    550 :

    寝る
    6時30分まで頼む


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