元スレ妹「温もりがほしい笑いかけてほしい受け入れてほしい。寂しい。」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
501 = 466 :
朝から紫煙
502 = 470 :
レズ展開になるのかとひやひやしたぜw
503 = 464 :
母「それは辛かったね。今まで、苦しかったろうに」
妹「うん……」
母「大丈夫」
母「安心して。妹が選んだ道に、間違いなんてないから」
妹「そう、なの、かな……」
妹「きっと、もっと違うやり方があって……もっと、優しくできたはずで……」
母「私もね、たぶん兄も、不器用に生きているわ」
母「どこかに最善の選択があると思って、迷って、なかなか自分で選べない」
母「でもね、選んだ道に間違いなんてないから」
母「今は悪いと思える事でも、時間が経てば、良かったりするの」
母「大事なのはね」
母「やり通す事じゃないかな、って、お母さん思うな」
……ねぇ。
お母さんも不器用に生きてるなら、……今、何かをやり通しているの?
お母さんが毎日疲れた顔をしているのは、何かをやり通しているからなの?
胸に抱かれながら、私は母の思いを探った。
504 = 464 :
妹「お母さん」
妹「私、決めたの」
母「……うん」
妹「兄さんと、これからも、ずっと、暮らそうと思うの」
母「……うん」
妹「兄さんの事が、好きなの」
母「……そう」
妹「許して欲しいけど、許してくれなくても、いい」
妹「でも、それくらい、私は兄さんを大切に思ってる」
母「生まれた時から迷惑かけてるから」
母「せめて、妹と兄には、何にも縛られず生きて欲しい」
妹「おかあさん……」
妹「迷惑とか、ないよ。私、兄さんの妹で……お母さんの娘で、良かったって、思ってるよ」
505 = 464 :
母「ありがとう、妹」
母「母さん嬉しい」
母「……忘れないで」
母「妹は、妹の選んだ事をすればいいから」
母「あなたが産まれる前から決まっていた事に、負けないで」
妹「……うん」
私はずっと、戦ってきた。
肉親への想い。
お金の無い事への憤り。
他人に壁を作ってしまう、弱い自分。
私の知らない、誰かが決めた、何かと、ずっと戦っている。
……たぶん、これからも。
母「落ち着いた?」
妹「おかげさまで」
母「よかった。……じゃあ、お母さんお仕事がんばっちゃおうかな!」
506 = 495 :
しえーん
507 = 464 :
お母さんは、笑顔で家を出て行った。
きっと、疲れているはずなのに。
私のために、笑ってくれている。
……強いな、お母さんは。
私も、お母さんみたいな人になれるかな。
私も、お母さんみたいなお母さんに、なりたいよ……。
私がお母さんと居られなかった時間の分だけ、私は私の子供と一緒に居てあげたい。
……その隣には、兄さんが居て欲しい。
妹「……兄さん、まだ……?」
玄関前の天井を見上げる。
変哲も無い、白い天井。
……今度、兄さんと観覧車乗りに行きたいな。
二人で、この街を見下ろしてみたい。
私は、兄さんと一緒がいいよ……。
508 = 464 :
もうちょっと、続きます。
今日のところはこのあたりで。
的確な保守をありがとうございます。
お蔭様でやっと終わりが見えてきました。
できれば完結させてください。
今日は夜何時になるかまだ分からないですが
残っていたら、また続きを書かせてください。
509 = 495 :
おもすれーぞ
510 = 466 :
明日の夜には落ちるはずだが、分かってるのか
513 :
ほしゆ
515 = 473 :
落ちたら怖いから一応保守
518 :
519 = 513 :
ほっすほっす
520 :
ほーほー
522 = 466 :
ほるほる
524 = 516 :
ほ
526 :
さ
535 :
ほほほほ
536 = 464 :
日が暮れても、兄さんは帰ってこなかった。
すこし、寒くなってきた。
まだかな、兄さん……
はやく兄さんの体で、あっためてほしいな……
なにか、バイト先であったのかな
それとも買いたいものがスーパーになくて、どこか他の所に行ってるのかな。
気まぐれで寄り道とか、してるのかも。
……兄さん。
今何をしてるのか分からないけど。
私の事、考えててくれてますか?
私は今、兄さんの事しか考えてないよ。
だから、早く帰ってきて……
537 = 464 :
……日が暮れてから、だいぶ経ってきた。
いつまで待てばいいのかな。
いつもは、こんなに遅く帰ってくることなんて、なかった。
どうして、今日に限って、こんなに遅いの?
妹「兄さん、寒い、よ……」
体が震えてきた。
どうしよう。
妹「……兄さん」
フラフラと、玄関から私と兄さんの部屋へと入った。
……もし、このまま帰って来なかったら、どうしよう。
もう一生兄さんのぬくもりを感じる事ができなかったら、どうしよう。
妹「兄さんの、香り……」
兄さんが普段使っている布団に倒れこんだ。
顔を埋めて息いっぱいに吸い込むと、布と綿の匂いの間に、兄さんの香りが混ざっているのが分かる。
538 :
お、来てる
支援
539 :
お試し●分の狐ぽ送るよ
540 = 464 :
もし兄さんが居なくなったら、こんな残り香を頼りに私は生きなきゃいけなくなる。
そしてその残り香も、やがて薄れ消えていく。
……そんなのは、嫌だ。
妹「いやだよ、ぉ……」
兄さんの布団を抱きしめる。
今は、たとえ偽者でもすがりたい気分だった。
妹「布団さん」
妹「あなたの持ち主、帰ってきてくれないよ」
妹「いっしょに、待とっか」
玄関に戻って、布団にくるまった。
……兄さんの香りに覆われている。
今日この布団で眠っていた兄さんの温もりは、もう流石に無いだろう。
妹「……兄さん」
妹「布団も、兄さんが恋しいって」
541 = 464 :
来て早々ですが
ごめんなさい2時間ほど空けます
保守ありがとうございました
冥利に尽きます
542 :
ラストに向かって支援
543 = 513 :
ほっす
544 :
待ってるお
545 :
布団にくるまって保守
548 :
寝る前ほ
550 :
寝る
6時30分まで頼む
みんなの評価 : ★
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