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元スレアーカード「ククク…学園都市か」

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みんなの評価 : ★★★×5
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851 = 828 :

■三沢塾

静まりかえった部屋の中で上条当麻は思う。

消えていった神裂火織とアーカードの事を。

脳裏に浮かぶは別れ際、神裂が浮かべた優しい笑顔。

上条「…くそっ! 冗談じゃねえぞ!」

右の拳に、あの吸血鬼には何ら効果のなかった幻想殺しに怒りを叩きつけるようにして地面を殴る上条当麻。

そんな上条当麻の後ろに立ったのはステイル=マグヌスだった。

ステイル「…感傷に浸るのは君の勝手だけどね。 いつまでもそんなザマじゃあ神裂も浮かばれないだろうさ」

上条「――っ! テメエッ!!」

ステイルの言い草に激怒し、その襟を掴む上条当麻。

だが、そこでステイル=マグヌスの顔に見たことのない感情が浮かんでいることに気付く。

852 = 734 :

>>850
真祖も童貞じゃないとだめだっけ?

853 = 832 :

処女じゃないけど童貞だった旦那
今はきっとセラスを穴だらけに

854 = 828 :

ステイル「付き合いはそれなりに長かったとはいえ。 あそこまで馬鹿だったなんて思いもよらなかったね」

憎まれ口を叩くステイルの表情には苦しみと怒りと悲しみが入り混じっていた。

ステイル「まったく… お笑いだよ。 彼女は“ヒーロー”じゃない。 “ヒロイン”だろうに」

それは悲しい皮肉だった。

しかし、それを聞いた上条当麻の頭に閃きが走った。

上条「…なぁアウレオルス。 教えてくれ。 さっき二人を隔離したのも“魔術”なんだよな?」

姫神と共にこちらを見つめていた緑髪の錬金術師に確認を求める上条。

アウレオルス「その通りだ。 先の魔術師、神裂火織と共に吸血鬼を隔離したのは我が黄金錬成に他ならない」

肯定を返す錬金術師にさらに問いかける上条当麻。

上条「魔術には“核”があるって聞いた。 それは…“どこ”にあるんだ?」

目の前の少年が何を言い出しのか理解出来ないアウレオルスは疑念をもって逆に問い返す。

アウレオルス「…それを知ってどうするつもりだ少年? …いや、上条当麻」

855 :

真祖に童貞も糞もあるかw

強いて言うなら吸血行為=性交為なんじゃないのか?

……旦那ヤリチンじゃんw

856 = 716 :

>>855
中尉とかビクンビクンしてたしな

857 :

やりちんだけどおちんちんは未使用・・・

858 = 735 :

>>856
シーッ!

ちなみに、真祖は童貞であろうが、童貞でなかろうが関係ない。
つまり、旦那は童貞ではない。と思う。

859 = 723 :

まあ、普通に考えて一国の主が童貞なわけないしな

860 = 714 :

その辺はどっちでもいいな

861 :

童貞かもしれんが非処女だな

862 = 735 :

シュレティンガーってなんでショタなんだろうか?

863 :

作者の趣味に決まってるだろう

864 = 831 :

そもそも史実通りとすると旦那子持ちの既婚者だぞ

865 = 828 :

訝しげな声をあげるアウレオルスに向かい上条当麻は右の拳を向けた。

上条「この右手。 あのヤローに… 一発も入れられなかった小さくて拳だ」

テストは赤点、女の子にもモテない、あげくに目の前の敵すら殴ることができなかった無力な右手。

上条「だけど…この右手には“幻想殺し”がある。 異能の力ならなんだって打ち消せる」

そして。 ゆっくりと上条当麻は儚い希望を口にした。

上条「もしかしたら… “アイツ”だけを隔離したまま “ヒロイン”をこっち側に引っ張り出せるかもしれねえ」

だが、そこまで静かに上条当麻の言葉を聞いていたアウレオルスがゆっくりと首を振った。

アウレオルス「不可能だ。 例えその“幻想殺し”が本当だとしても。 黄金錬成に“核”などない」

上条「…っ」

淡々とその希望を否定され、声にならない呻きをもらす上条当麻。

そんな上条を痛ましく見ながらも、己が起こした事象をただありのままに口にしていくアウレオルス。

アウレオルス「あれはこの空間の裏側。 科学で例えるならば… そうだな、別の次元に等しいものだ」

目の前の空気を撹拌をするように手を動かすアウレオルス。

アウレオルス「強いて言うならば… この空間、このビルそのものが“核”と言ってもいい」

867 = 828 :

そうアウレオルスが言葉を口にした瞬間だった。

パチリと上条当麻の中でナニカが繋がる。

上条「…そうかよ。 だったら足掻かせてもらう。 いいよな?」

そう呟きながらゆっくりと部屋の中央に進み出た上条当麻は地に向けて右の手をあてがった。

当然、何も起きはしない。

床に手をついたまま微動だにしない上条当麻を見てアウレオルスが見ていられないというように声をかけた。

アウレオルス「無駄だ少年。 彼女は我らのためにその身を投じたのだ。 これ以上…理想と現実を履き違えるな」

その言葉に侮蔑や罵倒といった色はない。

だが、その錬金術師の言葉も上条当麻の耳には届いていなかった。

冷ややかな大理石の感触が上条当麻の右手を押し返す。

―このままではダメだ。

まるで誰かにそう囁かれたように上条は思った。

今、上条当麻がしようとしていること。

それは“血の中”に垂れた“一滴の水”を、“一滴の水のまま”引き上げることである。

868 = 831 :

ふむ…しかし下手に引っ張り出したら旦那が欲求不満のあまりロリ化してしまうかも知れんぞ

869 = 741 :

さすが黄金錬成 旦那でなけりゃ無敵な能力なのにな

870 = 828 :

目を瞑り、五感の内から視覚を排除した。

体内で響く心臓の音をうるさく感じ、聴覚を遮断した。

嗅覚など随分前から馬鹿になっている。

口中に溜まった血を吐き捨てたついでに味覚も締めだした。

…今の上条当麻は上条当麻であって上条当麻ではない。


イマジンブレイカー
“幻想殺し”がそこにいた。


熱を帯びたかのようにジンワリと掌が熱くなる。

―まだだ。 まだもっと先にある。

理由はない。 只の直感で上条当麻はさらに“殺し続ける”

―奥へ! もっと奥へ!! もっともっと奥へ!!!

右手の上にポタリと何か冷たい液体が落ちた感触。

爪が割れ血がしぶいたのか? それとも鼻血か? 瞳の毛細血管でも切れたのか?

だがそんなことは上条当麻にとって“どうでもいい”

872 :

旦那が童貞だとかヤリポテチーンだとかより

幼少年期にムサいオッサンから性的暴行を受けたらしき描写が(ry
つまり夢の童貞非処女(ry

873 = 828 :

バキンと何かが壊れる音がする。

      「な・・・・・・我が金色の錬成を、右手で打ち消しただと?」

誰かが遠くのほうで驚きの声をあげている。

      「ありえん! 錬金術の到達点を破るなど! その右手、聖域の秘術でも内包するというのか!」


―うるせえな

“幻想殺し”はボンヤリとそう思った。 

もはや理屈など“どうでもいい”のだ。

ノイズ
雑音が脳を蹂躙している。 

だがそれすらもはや“どうでもいい”

ただただ奥に進むだけのシステムとなって。

…これだけは言える。

誰にも頼らず、笑って死地に赴く“ヒロイン”なんかを

―“幻想殺し”は… 否。 “上条当麻”は認める訳にはいかない。


―――そしてついに。 “掴んだ”

874 = 802 :

一気に型月っぽくなったな

875 = 828 :

>>874
ガイドラインからコピペ引っ張ってきて改変してるんだ。
許してくれ

876 = 828 :

上条「―――ッ!!!」

力尽くで右腕を引きずりだす上条当麻。

ブチブチと靭帯が伸びる音がする。

それでも、上条当麻は掴んだ“もの”を離さない。

それを呆然と見ていたステイル=マグヌスが驚きの声を漏らす。

ステイル「なん…だって…?」

目の前の少年が、まるで奇術のように大理石から人の身体を引きずり出しているのだ。

上条当麻の右手は見るも無惨な有様だった。

爪は割れ、指はあり得ない方向に曲がっている。

そして。

上条当麻は“ヒロイン”を血の色をした悪夢の中から引きずり出すことに成功した。

限界まで酸素を吐き出した肺が必死になって呼吸を求めている。

そんな身体の危険信号にも取り合わず、腕の中にいる“ヒロイン”を見た上条当麻は言葉を失った。

877 = 831 :

何事?

878 :

旦那「ばぶー」

879 :

・・・なんでアウアウは最初から旦那だけ隔絶空間に取り込まなかったのかと小一時間問い詰めたい

880 = 828 :

神裂火織の顔は屍蝋のように人間味を失っていたのだ。

白く細い腕は欠損していた。

そのふくよかな胸の中心部には砲丸が貫通したような大きな穴が空き、傷口からはピンク色の肉が覗いていた。

絹のように柔らかなその肌は既に体温を失い、上条当麻の火照った身体を冷やしていた。


上条「……嘘だろ」

間に合わなかった。

絶望に囚われた上条当麻は泣くことも叫ぶことも怒ることもできず、ただ呟くことしかできない。

――だが。

そんな上条当麻の言葉とは別に。

小さな小さな言葉が僅かに空気を震わせた。

  「――の ――いは ―ど― ――したよ」

目を見開く上条当麻。

常人ならば100%間違いなく死んでいるその傷を負っているというのに。

腕の中にいる“ヒロイン”がうっすらと瞳を開いたのだ。

神裂「私の… 想いは届きましたよ …と。 そう…言ったのです…上条当麻」

881 = 857 :

こんなときこそ錬金術師ェ

882 = 716 :

>>879
>>711
意味がわかるかどうかは黄金練成の解釈の程度にもよるが

883 = 820 :


こういう時になんでもできるアイオロスがいると腹立つ
さっさと死んでほしい。

884 :

>>883
こんなのでもいないと旦那に対抗できんだろ

885 = 828 :

そして…その言葉を言い終わったと同時に瞼を閉じる神裂火織。

上条「おっおい! 寝るなバカ! 目ぇ開けっ!」

傷だらけの身体を揺することも出来ずただ声を張り上げる上条当麻。

そのとき、駆けこむように炎髪の魔術師が飛び込んできた。

ステイル「そんな事言ってる場合か君っ!」

神父が膝まずき、生命を賭した殉教者の首筋に手を当てる。

その指先に返ってきたのは今にも潰えそうな…しかし微かな鼓動があった。

ステイル「――っ! 頼む錬金術師! 彼女を! 神裂火織を!」

その懇願をステイルが最後まで言うことはなかった。

アウレオルス「当然。 皆まで言う必要は無し」

左手でステイルの言葉を制しながら右手を首筋に当てる。

アウレオルス「“治れ”」

その言葉と共に、上条当麻の腕に暖かな重みが帰ってくる。

それは腕一本分の重量にすぎない。

だが、上条当麻はまるで魂が戻ってきたようにも思えた。

886 = 735 :

「おっおい!」が「おっぱい!」に見えた。末期だorz

887 = 802 :

致命傷負うまで戦わせて、致命傷負ったら回復、永遠に時間稼ぎさせるとかなんて外道

888 = 734 :

数ある禁書チートの中でも突出して優秀なチートなだけあるな
こいつメンタル強いし

889 = 831 :

>>888
てかこれがもしどこぞの妥協しない白黒マスクレベルのメンタルだったりした日には勝てる奴がかなり少なくなる

890 = 716 :

しかしチートする為には引き篭もる必要がある

891 = 741 :

今頃首穴だらけ…

892 = 828 :

ほぅと静かな吐息がその白磁のような唇から漏れた。

そしてゆっくりと瞼を開けた神裂がゆっくりと辺りを見回す。

ステイルをインデックスをアウレオルスを姫神を視界に収め、そして上条当麻を見た。

神裂「…夢では無かったのですね」

呟いた神裂の顔にはもう二度と見れなかったもしれない微笑があった。

上条「感謝します。 錬金術師、ステイル、上条当麻」

その透き通るよう美術品のような笑みに思わず見惚れる上条当麻。

と、モジモジと恥ずかしそうに腕の中で神裂が身をよじる。

神裂「あ、あの… もう支えてもらわなくても結構ですので」

両腕で自らの身体を抱き抱えるような不自由な態勢でそう神裂が口にした。

上条「あ、悪りい。 でも…その腕どうしたんだ? …もしかしてまだ傷口が痛んだりしてんのか?」

そう問われ口ごもる神裂。

893 :

ほっすー

895 = 828 :

神裂「いえ…そういうわけではないのですが…」

上条「嘘つけ! 明らかに傷口かばってるだろ!」

赤い顔をした神裂を見て真剣な口調で心配をする上条当麻。

神裂「そ、そういうわけではないのですが…」

上条「だから! それなら先にそっちが腕を外して傷口を見せればいい話じゃねえか!」

にわかに緩みだした空気をつくる二人の後ろに立つ辟易とした表情のステイル。

ステイル「君ねぇ。 僕が言うのも何だけど、もう少し慎みとか常識を身につけるべきだよ」

その言葉と共にバサリと神裂に自分が着ていたロングコートを投げるステイル。

ステイル「君の悩みの原因はそれだろう? 貸すからさっさと立ち上がってくれ」

神裂「か、感謝しますステイル!」

コートを引っ掴み、あっという間にその身に纏う神裂。

上条「あー… もしかして。 シャツが破れたままだった…とか?」

上条当麻はようやく神裂が顔を赤らめていた理由に気づく。

神裂「え、えぇ… そういうことになりますね」

気まずそうに頭をかく上条と頬を赤らめたままの神裂が向かい合い、空気がどんどんと緩んでいく。

896 :

ざわわ・・・ざわわ・・・

897 = 831 :

何この後ろから襲われて一人死ぬフラグ

898 = 741 :

ドクン…ドクン

899 = 847 :

死ぬというか喰われるというか

900 = 828 :

そんな雰囲気を一言で断ち切ったのはステイルだった。

ステイル「…で。 “聖人”の君があれほどの傷を負ったんだ。 あの“吸血鬼”はどうなったんだい?」

それはあっという間に場の空気を引き締める。

神裂「結論から言いますと… 私の“完全敗北”です」

絞るようにして言葉を吐く神裂。

ステイル「……そうか。 まぁ、僕も“アレ”に勝てる存在がいるとは思えない。 よく生きて返ってこれたものだよほんと」

そんな神裂をまるでフォローするかのようにステイルが話題を変える。

ステイル「それよりもだ。 アウレオルス=イザード。 彼が独力でこちらに戻ってくるということはあり得るのか?」

それはこの場にいる皆の思いを代弁した一言。

アウレオルス「厳然。 我が黄金錬成を打ち破れるものなどいるはずがない。 …そこの少年は除くとしてだ」

チラリと苦々しげな顔で上条当麻を一瞥するアウレオルス。

だが、その言葉は再度高まった緊張を和らげるには充分な宣言だった。


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