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元スレダンテ「学園都市か」

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みんなの評価 : ★★★×7
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1 :

ダンテ「随分と小奇麗な街じゃねえか」

学園都市、とあるビルの屋上。
真っ赤なコートを羽織り背中に巨大なギターケースを担ぐ銀髪の白人が気だるそうに呟く。

ダンテ「ちょっとはやく来すぎちまったかな。なんならトリッシュと一緒に来ても…」

ふとその相棒の女の事を思い起こす。

気まぐれで、このダンテでさえ振り回されるやっかいな女。
ダンテ「いや…ねえな。」


ダンテ「…へえ」
すんっと何かの匂いを嗅ぐかのように鼻を小さく鳴らす。

ダンテ「…つまみ食いするか」

男はそう呟くと10階以上あるビルの屋上から飛び降り、街の喧騒の中へ消えていった。

―――

3 = 1 :

黒子はとある廃ビルへ向かっていた。

数分前に奇妙な通報があったのである。
内容は廃ビル内でスキルアウトが銃撃戦。

それなら特に奇妙な話ではない。

だが問題はそれを通報した者のだ。
通報者自身がスキルアウトなのである。

その通報時の電話音声も異常だった。
通報者は叫び、助けて、助けてと懇願していた。
後ろからは多数の銃声と身の毛がよだつほどの絶叫。

スキルアウトがジャッジメントやアンチスキルに助けを請うなどありえない。
よほど切迫していて、とにかくなんでもいいから助けが欲しかったのか。

そして悲鳴と共に通話は途絶えた。

黒子は急いだ。

ぎりッと握る手に力が入る。

4 = 1 :

黒子が現場の廃ビルの前に着いた時は既にあたりは静かになっていた。

黒子「…」

アンチスキルも急行している。
待つべきか否か迷ったが、あの通報の状況ならば中には多数の負傷者がいる可能性が高い。

黒子「…行きますの…」

意を決して黒子は中へ入っていった。

悪寒を感じながら廃ビル内へと進んでいく。
時刻は午前、天気は快晴なのにもかかわらず中は薄暗かった。

黒子「…(不気味なほどに静かですの…)」

できるだけ足音を立てないように静かに歩くが、
その靴の裏と地面がこすれる僅かな音さえはっきりと聞こえるほどに静かだ。

万が一に備え、両手に釘を握る。
じんわりと冷たい汗が吹き出てくる。

5 = 1 :

一階のフロアを全て回ってみたが、何も見つからなかった。
続けて二階も回ってみたが同じだった。

黒子「(まさかいたずら…?)」

かもしれない。
まずスキルアウトが通報してくるなどと言うのがおかしい。
だがあの電話越しの銃声は解析によって本物と判明している。

わざわざその為に実弾を撃ちまくるのもおかしい。

そんなことをあれこれ考えながら三階に上がろうとした時。
疑念は全て吹き飛んだ。

黒子「(…この匂い…!!)」

湿った、鉄のような匂い。
階段を上がるにつれどんどん強くなっていく。

黒子の心臓の鼓動が急激に早まる。

6 = 1 :

三階に上がった黒子はあまりの惨状に胃の中の物を戻しそうになった。

阿鼻叫喚の地獄絵図。
一面が血の海。
天井に飛び散った血がポタポタと滴っている。
床にはおそらく人体の一部であったろう肉塊が大量に転がっている。

黒子「…!!うぅ…!!!」

溜まらず呻き声を漏らす。

黒子「(落ち着きなさい!黒子!!)」

黒子「(生存者を!!!生存者を探すのです!!!)」

自分に言い聞かせる。

7 :

ネロは出るのか?

8 = 1 :

恐る恐る見渡す。

大小さまざま銃、そして大量の薬莢が転がっている。
このスキルアウトはかなり重武装だ。

だがそんな彼らでさえこのざまだ。

黒子は考える。
彼らの傷は銃などの通常の武器によるものではない。
彼らを殺したのは恐らくかなり上位の能力者。

そして黒子の悪寒が更に強くなる。

ここまで躊躇無く人間を殺せるような相手がもしまだこのビル内にいたら―――

果たして確保することができるのか―――

ゴクっと黒子の喉が大きな音を立てる。

額から冷たい汗が雫となって滴る。

その時、後方からジャリ…と小さな音が聞こえた。

>>7出る

9 = 1 :

バッと勢い良く振り向く。

その音の発信元はとなりの部屋へ繋がるドア。
大きく開け放たれている。
そしてその向こうにズリ…ズリ…と動く影が見えた。
本体は完全に向こうの部屋にいるため見えない。

だが何者かがいるのは確かだ。

黒子「…ジ、ジャッジメントですの!!!」

自分の弱気を払うかのように大きく叫ぶ。

その影が一瞬ピタッと止まるが、再び動き出す。

黒子「と、止まりなさい!!!」

だがその静止の声を無視して動く。
そして。
その何者かがそのドアから姿を現した。

黒子「…なッ…!」

それは黒いぼろきれを羽織った奇妙な人型の何か。
頭部には位置にはムンクの『叫び』のような表情をした仮面のようなもの。

ぼろきれの隙間から肉が全くついてない骨のような腕が。

10 = 1 :

黒子「…一体…何ですの…!?」

ぞわッと背中を何かが這い回る感覚。 

その化物は黒子の姿をみるや
コォォォォォォォォ!!!っと奇妙な声をあげた。

その瞬間周りに砂のようなものがどこからとも無くザァッと出現し、何かを形作り始めた。

黒子「え…!?え…!?」

その塊はあの化物と同じ形になる。

そして。
更に二体、同じ姿の化物が彼女を囲むように現れた。

黒子「―――!!!」

手には巨大な鎌。
その姿はまるで絵本にでてくるようなステレオタイプの死神そのものだった。

コォォォ!!!っと奇怪な音を上げながらゆらりと鎌を振り上げる。

黒子「は…?!」

そして黒子目がけて振り下ろした。

11 = 1 :

黒子「ッ!!!」
咄嗟に後ろへ跳ねる。

ゴンッ!!!と鈍い音を立てて床に鎌が突き刺さる。

黒子「一体何ですのよこれは!!!」

死神もどき達はのろのろとあたりを見回し、黒子の姿を見つけるとのそりと体の向きをかえる。

黒子「(とにかく!戦わなければ!!)」

ダン!!っと前の死神もどきが一気に距離を詰めてきた。

黒子「―――!!!」

鎌の鋭い切っ先が黒子の顔面目がけて振るわれる。

だがその鎌は空を切った。

黒子「こっちですわよ!!!」

12 = 1 :

黒子はその化物の真上にテレポートしていた。

そしてドロップキックを頭頂部にお見舞いする。

ゴン!!っと鈍い音。

黒子「(…ッ!!)」

ビリッと足が痺れる。
まるで石の塊を蹴ったような感触。
そしてかなりの重量があるらしく、死神もどきは微動だにしなかった。

トンッと離れた場所に着地する。

黒子「(…!あれだけ頑丈なら少しぐらい荒っぽくてもかまいませんわね!!)」

床に手をつく。
そして次の瞬間、彼女の手を中心にして直径1m程の穴が空いた。

それと同時に死神もどきの頭上に1mのコンクリート片が現れ、そのまま落下する。

ドゴン!!っと轟音を立てて死神もどきは地面に倒れこむ。

すかさず黒子は釘を飛ばし、拘束する。

黒子「(一体目ですの!)」

13 :


よしDMC4やっうてくるわ

14 = 1 :

そして二体目も同じ戦法であっさりと床に磔にする。
突然速く動いたりするものの、基本的に鈍いらしい。

黒子「(次がラストですの)」

最後の一体をジッと見据える。

死神もどきはコァ!!っと声をあげ突進してきた。
だが黒子はテレポートし、難なく交わす。
死神もどきはそのまま壁に突撃し、激突した。

黒子「おバカさんですわね」
すかさず釘を飛ばす。

三体目もあっさりと壁に磔にされた。

15 = 1 :

黒子「(確保完了ですの!!!)」
黒子「(最初は驚きましたが…それほど強くありませんわね)」

磔にされている死神もどきを見る。
奇妙な声をあげながらもぞもぞ動いている。

黒子「(…人間…には見えませんわね…)」

先の出現した時の光景を思い出す。

黒子「(おそらく…能力による産物ですの…)」

その時、一体がビキビキっと音を立てて拘束を引き剥がそうとし始めた。

16 = 1 :

黒子「!」

通常、人間では到底抜けられない拘束を強引に解く。
ゴバ!!!っとコンクリートの破片が飛び散る。

黒子「(やはり人間では…なら少々手荒にいっても問題ありませんの)」
自由の身になった死神もどきがコァァァァァ!!!っと咆哮する。

黒子は近くの壁に手を当てる。

黒子「では、本気でやらせて貰いますわ」

その言葉と同時に、壁に穴があく。

そして目の前の死神もどきの頭部に重なるように直径1mの壁の破片が出現した。

ゴリィン!!!っと音が響く。

頭部を失った死神もどきの腕が力なくダラリと下がり、巨大な鎌が音を立てて床に落ちた。

そしてザァッっと音を立てて崩れ、砂になった。

17 = 1 :

少し黒子は安堵する。

万が一人間だったら取り返しのつかないことになっていただろう。
客観的に見れば正当防衛が成り立つが、それでも彼女は人殺しには絶対なりたくない。

残りの二体が咆哮をあげ、拘束を破ろうとする。

黒子「悪いことは言いませんの。おとなしくしてなさい」

だがその声にかまわず二体は拘束から力づくで脱出する。

黒子は両手を壁につける。

黒子「残念ですわ」

その瞬間、残りの二体の頭部も巨大なコンクリート片に入れ替わり砂となって散った。

18 = 1 :

黒子「…もういないみたいですわね」

耳を澄ますが音は一切聞こえない。

黒子「…生存者を探しますの…」

戦闘からの緊張から解き放たれ、再び周囲の惨状に嫌でも意識が行く。
そこでふと疑問が湧く。

改めてみると、ここにいたスキルアウトは重装備だ。
それがあの程度の化物三体に皆殺しにされるだろうか?

釘で拘束できたくらいだ。

銃弾を叩き込めば倒せないにしても寄せ付けないくらいは簡単だ。
その間に逃げることもできる。
ここまで一方的に虐殺されるなら10体はいないと考えられない。

黒子「…」

まだいるかもしれない。

そう考えた時、背後から声が聞こえた。

「へえ。面白えな」

19 = 1 :

振り向くとそこには派手な服装の大男がいた。

血のように赤いコート、銀髪に灰色の瞳。
30代後半あたりの、端正な顔立ちの白人。
背中には巨大なギターケース。
そして腰にはこれまた巨大な二丁の拳銃。

どう見ても怪しい。

「それが能力ってやつか?」

男は薄ら笑いを浮かべながら緊張感の無い声で黒子へ声をかける。
この惨状を目の当たりにしながらも一切動じていない。

そしてその問いかけを聞く限り、先の死神もどきとの戦闘も見ていたはずだ。

黒子は確信する。

この男は何らかの形で関係している。
恐らく―――真犯人。

21 = 1 :

黒子「ジャッジメントですの」
腕章を見せながら告げる。

「JudgmentDeath...No?」

『Judgment』が進化した和製英語とでも思ったのだろうか。
『ですの』を含めた一つの言葉と勘違いしているのか。
ネイティブの発音で聞き返してくる。

黒子「(…外の人間のようですわね)」

外の能力者は珍しいが、
黒子は現に目撃し戦った経験もある。

かつて巨大な像を操る金髪のゴスロリ女と戦った。

黒子「あなたを殺人の容疑で現行犯逮捕しますの。あなたには黙秘―――」

「おいおい、どういう事だい?お嬢ちゃん」

男がふざけた調子を崩さずに声をあげる。

黒子「頭に手をのせなさい」

22 :

3のダンテをイメージしてた

23 :

ヴェルギリウスに案内されて巡るの?

24 = 1 :

「ん?おまわりさんごっこか?」

黒子「命令ですの。頭に手を」

目の前の男は全く緊張していない。
あの黒子の戦いを見た上でのこの余裕。

釘を握る手に力が入る。

「俺なんか悪いことしたか?なら謝るぜ?」

完全に舐められている。
イラついてくる。

黒子「さもなければ力づくで拘束しますの!」

「そうしかめっつらすんなよ。せっかくの可愛い顔がもったいねぇぜ」

ピキッと黒子の額に青筋が入る。

黒子「これで最後ですわよ!!!」

「へぇ…改めてみると…こりゃ10年後が楽しみなお嬢ちゃんだ」

黒子の頭の中で何かが音を立てて切れた。

25 = 1 :

黒子「だまりなさいですの!!!!」
男の頭上へテレポートする。
ドロップキックを食らわすべく。

だが。
男は軽く身を捻るだけでそれをかわした。

黒子「…は?」

予想外の事に動揺し、少し体勢を崩しながら着地する。

「…ぶふ!!おいおいすげぇの履いてるな!」

パンツを見られたようだがそんなのはどうでも良かった。

黒子「(…なぜですの…!?まさか読心系…!?)」

テレポートを使った攻撃をかわすなんて、
その出現位置を前もって知らないと不可能だ。

26 = 1 :

だが黒子があれこれ考えを巡らせても目の前の男は特に反応していない。
本当に読心系なら、黒子の脳内の推理に何かしらの反応を見せても良いはずだ。

黒子「(…もう一度…試してみますの)」

「それにしても面白いなそr」

男の言葉が終わらないうちに再び頭上へテレポートする。

再びひらりとかわされる。

黒子「…!」

黒子「(…やはり何らかの形で読まれてるとしか…!)」
壁に寄りかかって腕組をしている男を睨む。

黒子「(フン…余裕たっぷりですこと…!)」

「生憎だが」

黒子「…なんですの?」

「何度も見せてくれるのは嬉しいんだがな、ガキのを見てもおr」

黒子「キィィィィィィィィ!!!!!」

27 = 13 :


ダンテかっこいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

28 = 1 :

黒子「(…)」
ふと気付く。

男が壁に寄りかかっている。
今ならそのまま磔にできる。

だがそれもわざとなのか。

黒子「(どうせこれも避けられるでしょうが…)」

ダメもとで手にある釘を男の赤いコートへテレポートさせる。

「あん?」

黒子「…へ?」

男はあっさりと壁に磔になった。

29 :

脳内で3の通常戦闘BGMがながれてるわ

30 = 1 :

拍子抜けだった。
調子が狂う。

黒子「(一体何なのですの…この男は…)」

黒子「残念ですわね。終わりでs―――!」

終わったと思ったのもつかの間、男は一切力む様子も無く楽々とその拘束から抜け出した。
壁に深くめり込んでいる釘をスポスポと軽々と引き抜いていく。

黒子「(この男…!!)」
この男はとてつもない腕力の持ち主。

「で、次は?」

薄ら笑いを浮かべながら両手を広げ、黒子を挑発してくる。

黒子「上等ですわ!!」
そう言い放つと、黒子は床に手を付ける。

そして50cm程のコンクリート片が次々と男の頭上に出現する。

31 :

でびるめいくらいキタァァァァァァァァァァァァァァ
全力でしえん

32 = 1 :

ゴンガン!!!っと重いコンクリートの破片が連続で降り注ぐ。

だが男は人間離れした反射神経でひょいひょいかわす。
死角のコンクリート片すら見えているかのように華麗にかわす。

かと思いきや。

今度は降り注ぐコンクリート片をパンチやキックをして弾きはじめた。

黒子「…は…?」

普通なら大怪我をする。
だが男の拳や足には傷一つつかない。

そして更に黒子を驚愕させる光景が。
その弾いたコンクリート片がまるで積み木のように綺麗に縦に積みあがっていくのである。

黒子「うそ…?」

あまりの事に黒子はコンクリート片をテレポートさせる作業を止めてしまった。
男が反応する。

「ん?終わりか?」

男の周りににはコンクリート片が積みあがったタワーが四本ほど聳え立っていた。

33 = 1 :

余裕過ぎる。
攻撃としてすら認識されていない。

黒子「(完全に遊ばれてますの!!!)」

黒子「(これじゃ埒が明きませんわ!!)」

黒子「(…なんとかあの男の体に触れられれば…!)」

黒子「(しかしあのふざけた腕力の相手に体術を挑むのも無謀ですの…!)」

黒子は考える。
そしてふと閃く。

相手の余裕につけこめば良い。


黒子「…参りましたわ」

「へえ」

黒子「わたくしは白井黒子」

そしてスッと手を差し出す。

34 = 31 :

幻想殺しと悪魔の右腕の衝突が楽しみ

35 :

>>34
上条さん瞬殺に決まってんじゃん…

36 = 1 :

読心系なら心を読まれる可能性もある。
それに敵なら普通は握手なんかしない。

これは一か八かの賭けだ。

「随分あっさりしてんな」

少し焦る。
が、

「まあいい。OK、仲直りしようぜ」

男は特に疑うそぶりも見せず近づいてくる。

黒子は自分でこんなバカらしい作戦を立てときながらふと思った。

この男は本当にバカなんじゃないかと。

男は黒子の小さな手をとった。

黒子「これで終わりですの!」

とびっきりの笑顔を向ける。
そして。
男の体をコンクリートの壁の中へテレポートさせた。

37 = 1 :

「あん?」

首から先だけが壁から生えている。
首の付け根から下は全てコンクリートの壁の中。
これ以上の拘束具があるだろうか。
さすがのこの男でもこれからは抜け出せないはずだ。

黒子「これでようやく仲直りですわ」

「ハッハァ~!すげえな!別の奴も飛ばせるんだな!」

黒子「…」

だが男は未だにふざけた調子を崩さない。
少しは焦っても良いはずだ。

黒子「(…まさか…いや…ありえませんですわね)」

この拘束から抜けるなど不可能だ。
頭からそのバカな想像を振り払う。

「ちょっと離れてな」

だが。
そのバカな想像が当たっていた。

ビキッ!!っと壁に亀裂が入る。

黒子「まさか―――!」

38 :

やっぱりダンテは串刺しにならないとな。

39 = 1 :

ゴバァ!!!っと突然壁が爆散した。
破片から逃れるため黒子は後方へテレポートする。

黒子「(…!そんな…!)」

男は何事も無かったかのようにその粉塵の中から現れた。
パンパンと体のチリを手ではらっている。

黒子「(こうなったら…かなり手荒ですが…仕方ありませんの!)」

床に散らばっている小さなコンクリート片を手に取る。
そして男の足首。
ちょうどアキレス腱の位置へテレポートさせた。

ガクン!!っと男の姿勢が崩れた。

黒子「(これで!!本当に終わりです…の…?)」

だがそれだけだった。
男は再びスッと元の姿勢に戻る。

「へぇ…そういう使い方もできるんだな」
そういいながら調子を確かめるかのように足踏みをしている。

黒子「(まさか…アキレス腱は完全に切断されたはずですの!!立ってられるはずが…!!!)」

40 :

なんかバカっぽいから3ダンテかな

41 = 31 :

うおぉぉぉぉぉっぉぉダンテさんマジカッケェェェェェェェェェ
うおぉぉぉぉぉっぉぉダンテさんマジカッケェェェェェェェェェ
うおぉぉぉぉぉっぉぉダンテさんマジカッケェェェェェェェェェ

42 = 22 :

>>40
でも30代後半って言ってるぞ

43 = 38 :

エネステでバインバイン踏んづけた挙句にHey!What's up!!するダンテたんが見たいよおおおおお。

44 = 1 :

「で、次はどこだ?」

ありえない。
瞬時に体を治癒させる能力なんて聞いたことが無い。

黒子「…ッ!そ、そんな…!」
黒子「(こ、こうなったら心臓に…いいえ!それだと死んでしまうかもしれませんの…!!)」
男を生け捕りにする方法が思いつかない。

「おッ」

突然男が辺りを見回し始めた。
その瞬間、男の背後に砂の塊のようなものが現れた。

黒子「(あれは…まさか…!?)」
見覚えがある。
ついさっき同じ現象を見た。

あの死神もどき。

「やっとおでましか」

そして男の背後にあの死神もどきが鎌を振り上げながら現れ―――

ドンッ!!!と男の背中に突き刺した―――
胸から鎌の先が飛び出す―――

45 = 13 :


3だけやってないんだが3おもしろいのか?

46 = 22 :

>>45
4やったことないけどおもしろいよ
3SEやっとけ

47 = 1 :

黒子「…ッ!?」

周囲に次々と死神もどきが現れ、たて続けに男に鎌を突き刺していく。

ゾン!!ザン!!っと不気味な音が響く。

「へぇ、懐かしいなこのパターン」

男の声。
普通なら死んでいる。

だがその声には痛みすら感じられない。

「ハッ!やっとパーティの時間だぜ!」

黒子「…なッ…えッ…!?」

目の前の光景が理解できない。

「お嬢ちゃん、そこ動くなよ」

黒子へ言ったようだが、返事はできなかった。

次の瞬間、ゴギン!!!っという轟音と同時に男の両側にいた死神もどきが大きく吹き飛ばされた。

48 = 1 :

黒子は動けなかった。
ただ呆然とその光景を眺めていた。

男がパンチやキックのようなものを繰り出す。
『ようなもの』というのも、あまりにも速過ぎて黒子の目では捕えきれないからだ。

ドギン!!!ズン!!っと地響きと共に死神もどきがバラバラに砕け、壁へ叩きつけられる。

男は踊っているかのように立ち回っていく。

自分の胸に突き刺さってる鎌を引き抜き、ぶん投げる。
ゾリィィィン!!!っと死神もどきの頭部が切断される。

今度は一体の死神もどきを倒し、その上に飛びのる。
そして地面を蹴り、イェア!!!っと楽しそうに叫びながら、
まるでスケートボードのように乗り回し始めた。

ギャギャギャギャ!!!っとスケートボード代わりにされている哀れな死神もどきがどんどん磨り減っていく。
そして男は突然ピョンと飛び降りる。
哀れな死神もどきはそのまま壁に激突し砂となる。

狂っている。

黒子の頭にその一言が浮かんだ。

49 = 1 :

15体はいた死神もどきがあっという間に全滅した。

ビル内はその戦いで、というよりはその男にめちゃくちゃに破壊された。
壁や床、天井は大きく抉れている。

もう死神もどきが出てこないのを確認した男は突然ビシッ!!!とポーズを決め、
二の腕の部分を掴みながら

「JudgmentDeathNo!!!Yeah!!!」

と、なにやら勘違いしたままノリノリで叫んだ。
かっこいいのかダサいのか、
シリアスなのかコメディなのか良くわからない。

黒子「…」

「違うか?」

黒子「…それは…戦う前に言うものですの…」

「へえ」

黒子「…」

何から何まで調子が狂う。
凄惨な現場を見て、不気味な化物と戦った。
だがそんな事が全てこの目の前の得たいの知れない男の作り出す空気によって吹き飛ばされた。

50 = 1 :

まるでB級映画の世界に紛れ込んだような奇妙な気分だった。
この男が主人公で、それを中心にして世界がまわっているような。


もうどうでもいい。
はやく帰ってお姉さまと一緒の日常に戻りたい。
そう黒子は思った。

黒子「…あれ?」

ふと気がつくとあの男の姿はどこにも無かった。
現れたときと同じように、音も無く消えていた。


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