私的良スレ書庫
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元スレレッド「――俺はマサラタウンのレッドだッ」
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■■ サントアンヌ号襲撃 ■■
――クチバシティ。サントアンヌ号前。
ナツメからもらったチケットを渡すと、事務の男が驚いた声をあげた。
事務「すぐにご案内いたしますッ」
恭しく礼をして、事務の男が船まで案内した。
階段をあがっていく途中、貨物の船員たちの中に、ある男を見つけた。
マチス「丁重に運べェ! こいつらは富を呼ぶんだからな。HAHAHAッ!」
レアコイルを撫でながら、ポケモン誘拐犯の首領マチスが笑っていた。
――クチバシティ。サントアンヌ号前。
ナツメからもらったチケットを渡すと、事務の男が驚いた声をあげた。
事務「すぐにご案内いたしますッ」
恭しく礼をして、事務の男が船まで案内した。
階段をあがっていく途中、貨物の船員たちの中に、ある男を見つけた。
マチス「丁重に運べェ! こいつらは富を呼ぶんだからな。HAHAHAッ!」
レアコイルを撫でながら、ポケモン誘拐犯の首領マチスが笑っていた。
案内された部屋はVIP扱いだった。
シンプルで大きな部屋。そこに思わなく先客がいた。
ナツメ「さきにランチを頂いてるぞ、坊や」
レッド「…………………………………………」
ナツメ「なんだ、その坊やらしくない、呆れ切った顔は」
レッド「……」
ナツメ「べつに食事くらい構わんだろう。
そのチケットもマチスの情報も、私が与えたものなのだから」
シンプルで大きな部屋。そこに思わなく先客がいた。
ナツメ「さきにランチを頂いてるぞ、坊や」
レッド「…………………………………………」
ナツメ「なんだ、その坊やらしくない、呆れ切った顔は」
レッド「……」
ナツメ「べつに食事くらい構わんだろう。
そのチケットもマチスの情報も、私が与えたものなのだから」
しつこくレスする奴は何がしたいわけ?
真っ赤な顔曝したいだけなら他行けよ
キモチワルイ
真っ赤な顔曝したいだけなら他行けよ
キモチワルイ
レッドは無防備にナツメの前に座った。
ナツメ「なかなか度胸がついたじゃないか」
レッド「……」
食卓にならぶ色とりどりの料理に手を出し始めるレッド。
ナツメ(度胸がついたのか、ただ食欲馬鹿なのか……)
ナツメ「なかなか度胸がついたじゃないか」
レッド「……」
食卓にならぶ色とりどりの料理に手を出し始めるレッド。
ナツメ(度胸がついたのか、ただ食欲馬鹿なのか……)
――ガブ、ガブ、むしゃむしゃ。
レッド「……」
ナツメ「なァに。貴様に協力をしようと思ってな。
坊やに罪を擦りつけ、トキワの森を殲滅した我々ロケット団。
その憎い幹部のマチスへの報復。それに手を貸すといっているんだ」
――ガブ、ガブ、むしゃむしゃ。
レッド「……」
ナツメ「なァに。貴様に協力をしようと思ってな。
坊やに罪を擦りつけ、トキワの森を殲滅した我々ロケット団。
その憎い幹部のマチスへの報復。それに手を貸すといっているんだ」
――ガブ、ガブ、むしゃむしゃ。
レッド「……」
ナツメ「同じロケット団? ヤツは裏切り者だ。
マチスは組織を陰で裏切り、金儲けに走っている。
そいつを切ると同時に、おまえへの当て馬にしたいというのが、ボスの指令だ」
――ガブ、ガブ、むしゃむしゃ。
レッド「……」
ナツメ「いや、その、なんだ坊や――えェい! この大食漢め! 私の分まで食べたなッ!?」
ナツメ「同じロケット団? ヤツは裏切り者だ。
マチスは組織を陰で裏切り、金儲けに走っている。
そいつを切ると同時に、おまえへの当て馬にしたいというのが、ボスの指令だ」
――ガブ、ガブ、むしゃむしゃ。
レッド「……」
ナツメ「いや、その、なんだ坊や――えェい! この大食漢め! 私の分まで食べたなッ!?」
ロケット団のボス。
その男の指示に従って、ナツメは動いているようだ。
ボスの目的も正体も分からない。
――自分を育てようとする黒い糸が、自分の四肢にぶらさがっているのを感じた。
その男の指示に従って、ナツメは動いているようだ。
ボスの目的も正体も分からない。
――自分を育てようとする黒い糸が、自分の四肢にぶらさがっているのを感じた。
ナツメ「ナチスは裏切り者だ。
社会も組織も裏切る。
どっちつかずの、私利私欲の怪物。
――そいつを倒せるのは、また別の悪だよ坊や」
せいぜい、協力し合おうじゃないか。ふふふ。
そういってナツメは客室を出ていった。
そしてサントアンヌ号の出港の汽笛が鳴り響いた。
社会も組織も裏切る。
どっちつかずの、私利私欲の怪物。
――そいつを倒せるのは、また別の悪だよ坊や」
せいぜい、協力し合おうじゃないか。ふふふ。
そういってナツメは客室を出ていった。
そしてサントアンヌ号の出港の汽笛が鳴り響いた。
去っていくナツメの背中を見送ったレッドは、
『あいつテレポート以外でちゃんと移動するんだ』
と思った。
『あいつテレポート以外でちゃんと移動するんだ』
と思った。
ナチスふいたwwwww
ユンゲラー育てつつ夜食食べながら見てるぜ
ユンゲラー育てつつ夜食食べながら見てるぜ
――同日、サントアンヌ号のデッキ(深夜)
眼下には空よりも黒い海が広がっていた。
夜風のように、冷たい手が首筋にからみついてきた。
ナツメ「スキだらけだな、坊や」
レッド「……」
ナツメ「ハナダの娘と会うまでは、もっとギラギラしていたのにな。残念だよ」
レッド「……」
ナツメ「ああ、私自身、超能力者だからな。
おまえの気配は伝わっていたよ」
レッド「……」
ナツメ「甘ったるい感傷は、この暗澹な海の上にでも捨てていくんだな」
眼下には空よりも黒い海が広がっていた。
夜風のように、冷たい手が首筋にからみついてきた。
ナツメ「スキだらけだな、坊や」
レッド「……」
ナツメ「ハナダの娘と会うまでは、もっとギラギラしていたのにな。残念だよ」
レッド「……」
ナツメ「ああ、私自身、超能力者だからな。
おまえの気配は伝わっていたよ」
レッド「……」
ナツメ「甘ったるい感傷は、この暗澹な海の上にでも捨てていくんだな」
ナツメ「で、このサントアンヌ号で、貴様は何をしたいんだ?」
一時休戦。
利用できるものは、敵だろうが利用。
レッドは正直に、しかし気を抜かず、サントアンヌ号襲撃計画を語った。
一時休戦。
利用できるものは、敵だろうが利用。
レッドは正直に、しかし気を抜かず、サントアンヌ号襲撃計画を語った。
それを聞いたナツメが、デッキで笑った。
ナツメ「ははは、なんだ。そうか。
悪を成して悪を断つのかと思いきや。
おまえ、貨物の中に閉じ込められている、
売却予定のポケモンたちを救うつもりだな?」
レッド「……」
ナツメ「ははは、なんだ。そうか。
悪を成して悪を断つのかと思いきや。
おまえ、貨物の中に閉じ込められている、
売却予定のポケモンたちを救うつもりだな?」
レッド「……」
レッド「……」
ナツメ「なんて甘ちゃんなんだ。
だが、妙に私を惹きつける」
レッド「……」
ナツメ「いいだろう。貨物の襲撃は、私がやろう。
正義ったらしくて虫唾が走るが、いいさ」
レッド「……」
ナツメ「ロケット団とは『巨悪』を成すための組織。
金儲けごときに走るアホウには粛清が必要だ」
ナツメ「なんて甘ちゃんなんだ。
だが、妙に私を惹きつける」
レッド「……」
ナツメ「いいだろう。貨物の襲撃は、私がやろう。
正義ったらしくて虫唾が走るが、いいさ」
レッド「……」
ナツメ「ロケット団とは『巨悪』を成すための組織。
金儲けごときに走るアホウには粛清が必要だ」
レッド「……」
ナツメ「いや、信じなくていいさ。
腐ってもおまえは正義で、私は悪だ。
ただの利害の一致さ。
それに――」
レッド「……」
ナツメ「トキワの森でいっただろ。
おまえは近い未来、私を殺す男なんだ。
信頼関係なんて、持たれても困るぞ」
レッド「……」
ナツメ「いずれ分かるさ」
レッド「……」
ナツメ「いや、信じなくていいさ。
腐ってもおまえは正義で、私は悪だ。
ただの利害の一致さ。
それに――」
レッド「……」
ナツメ「トキワの森でいっただろ。
おまえは近い未来、私を殺す男なんだ。
信頼関係なんて、持たれても困るぞ」
レッド「……」
ナツメ「いずれ分かるさ」
レッド「……」
レッドは謎を呑みこんで、今回限りの握手を求めた。
それをしげしげと眺めたあと、ナツメが薄く微笑む。
ナツメ「船襲撃で、またおまえは罪が大きくなるな。大犯罪者だ」
友人よりも強い力じゃなく
恋人家族よりは軽く、
信頼を置くには遠い柔らかさ。
そんな絶妙な加減で、ナツメは握手をかえした。
ナツメ「レッド。おまえの悪行を讃えよう」
レッド「……」
――こうして深夜のサントアンヌ号襲撃が始まった。
それをしげしげと眺めたあと、ナツメが薄く微笑む。
ナツメ「船襲撃で、またおまえは罪が大きくなるな。大犯罪者だ」
友人よりも強い力じゃなく
恋人家族よりは軽く、
信頼を置くには遠い柔らかさ。
そんな絶妙な加減で、ナツメは握手をかえした。
ナツメ「レッド。おまえの悪行を讃えよう」
レッド「……」
――こうして深夜のサントアンヌ号襲撃が始まった。
■■■
――その人影は陰で見ていた。
妖艶な美女と、指名手配犯の少年の、共闘の握手を。
すっと人影はデッキから離れた。
その胸にはレッドと変わらない、復讐の暗く熱いものが滾っていた。
その気配にナツメは気づいていた。
ふふふ、と妖艶に魔女は笑う。
――あァ坊や。
私もおまえの未来も、ひどく残虐じゃないか。
■■■
――その人影は陰で見ていた。
妖艶な美女と、指名手配犯の少年の、共闘の握手を。
すっと人影はデッキから離れた。
その胸にはレッドと変わらない、復讐の暗く熱いものが滾っていた。
その気配にナツメは気づいていた。
ふふふ、と妖艶に魔女は笑う。
――あァ坊や。
私もおまえの未来も、ひどく残虐じゃないか。
■■■
ナツメさんの年齢ってどのぐらいだろう
エスパー少女だから16~18ぐらいか
エスパー少女だから16~18ぐらいか
客室で眠っていたマチスは、がばっと起き上った。
――しゅん。
ベッドの傍らにユンゲラーが現れた。
堕ちてもロケット団幹部。異様な気配には鋭かった。
マチス「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ。
誰の使いだテメェはッ――!?」
ボールに手をのばすマチス。
が、ユンゲラーは、また唐突に消えてしまった。
一枚の手紙だけが、ひらひらと床に落ちて残された。
――しゅん。
ベッドの傍らにユンゲラーが現れた。
堕ちてもロケット団幹部。異様な気配には鋭かった。
マチス「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ。
誰の使いだテメェはッ――!?」
ボールに手をのばすマチス。
が、ユンゲラーは、また唐突に消えてしまった。
一枚の手紙だけが、ひらひらと床に落ちて残された。
マチス「なんだ、ありゃッ!?」
ユンゲラーが残した手紙をマチス拾う。
マチス「アッハーン? なんじゃこりゃァァ!」
マチスの女関係、黒歴史、性癖、
『猫ポケモンを愛でる会』の会員ナンバーが10桁内であることや、
その他、本人にとっての醜態が、細かく書かれていた。
それはレッドによる挑発文かつ、呼び出し状だった。
もちろんマチス情報は、ナツメの嗜虐という名の超能力によるものだった。
マチス「誰だか知らねェがぶち殺してやるぜッ!!」
ユンゲラーが残した手紙をマチス拾う。
マチス「アッハーン? なんじゃこりゃァァ!」
マチスの女関係、黒歴史、性癖、
『猫ポケモンを愛でる会』の会員ナンバーが10桁内であることや、
その他、本人にとっての醜態が、細かく書かれていた。
それはレッドによる挑発文かつ、呼び出し状だった。
もちろんマチス情報は、ナツメの嗜虐という名の超能力によるものだった。
マチス「誰だか知らねェがぶち殺してやるぜッ!!」
>>231
じゃあ見るのやめたら?
じゃあ見るのやめたら?
>>232
は?
は?
さっきからPC携帯両方使う気持ち悪い粘着がいるな
>>1は気にしないで書いてくれ面白い
>>1は気にしないで書いてくれ面白い
>>232
いきなりすぎてワロタwww
いきなりすぎてワロタwww
>>232
お前は何と戦ってるんだよ
お前は何と戦ってるんだよ
乗客が寝静まった深夜。
デッキに荒々しい気性の男がやってきた。
マチス「ヘイ。テメェが腐れ個人情報漏洩ヤロウかァ。アンッ?」
レッド「……」
マチス「テメェの指図通り、一人で来てやったぜ――っていってもだぁ」
ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン――。
マチスはたくさんのハイパーボールを床に落とした。
マチス「部下はいねェがッ、ポケモンはたくさん連れてきたぜェ!
ハンッ! 俺サマはさびしがり屋なんでなァ、許してくれよなッ」
兇暴が染みついたような顔つきで、マチスがニヤついた。
デッキに荒々しい気性の男がやってきた。
マチス「ヘイ。テメェが腐れ個人情報漏洩ヤロウかァ。アンッ?」
レッド「……」
マチス「テメェの指図通り、一人で来てやったぜ――っていってもだぁ」
ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン――。
マチスはたくさんのハイパーボールを床に落とした。
マチス「部下はいねェがッ、ポケモンはたくさん連れてきたぜェ!
ハンッ! 俺サマはさびしがり屋なんでなァ、許してくれよなッ」
兇暴が染みついたような顔つきで、マチスがニヤついた。
10匹以上のコイルがデッキに浮遊していた。
マチス「バカなヤロウだぜ。
わざわざ俺とタイマン張ろうなんざ。
何が目的か知らねェが、死んでもらうぜ」
レッド「……」
マチス「――いけ、コイル共。
猫ポケ大好きで団員共にも
マニアを自称している俺サマが、
哀れ会員ナンバーが10桁という恥を、
そいつと一緒に海のもくずにしろォォ」
レッド「………………」
マチス「バカなヤロウだぜ。
わざわざ俺とタイマン張ろうなんざ。
何が目的か知らねェが、死んでもらうぜ」
レッド「……」
マチス「――いけ、コイル共。
猫ポケ大好きで団員共にも
マニアを自称している俺サマが、
哀れ会員ナンバーが10桁という恥を、
そいつと一緒に海のもくずにしろォォ」
レッド「………………」
しばらく席を外します。
いつ戻ってこれるか分かりません。
読んでくれてる優しい方、ありがとう。
いつ戻ってこれるか分かりません。
読んでくれてる優しい方、ありがとう。
金になるとか言うのはいいわけで実は猫ポケばかりをさらってマチスだけのにゃんにゃんランドを作ろうとしてるんだろ?
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