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元スレレッド「――俺はマサラタウンのレッドだッ」
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ポケモンスレはやっぱり平均年齢低いねー。おつむも精神も。
>>1、気にしたら負けだからな。応援してるぜー
>>1、気にしたら負けだからな。応援してるぜー
>>1が一番幼稚だけどな^^^
>>407 確実にしたいなら運営行って通報するといい
あの速度じゃそもそも容量落ちよりスレ埋まるのが先だろうが
あの速度じゃそもそも容量落ちよりスレ埋まるのが先だろうが
2時からまた投下できるかと。
スレが残ってるかぎり、書き続けると思います。
スレが残ってるかぎり、書き続けると思います。
■■ 悪の美学 ■■
――タマムシシティ、スロットコーナー。
オジサン「やぁ、えらく出してるな、少年」
隣に座ったオジサンが、声をかけてきた。
仕立ての良い黒いスーツの、人の良さそうなオジサンだ。
レッド「……?」
首をかしげるレッド。
見知らぬ人に声をかけられる覚えがなかった。
しかし、
レッドのうしろには10箱以上のドル箱の山。
ボケなレッドは気づいていないが、現在すべての客に注目されていた。
――タマムシシティ、スロットコーナー。
オジサン「やぁ、えらく出してるな、少年」
隣に座ったオジサンが、声をかけてきた。
仕立ての良い黒いスーツの、人の良さそうなオジサンだ。
レッド「……?」
首をかしげるレッド。
見知らぬ人に声をかけられる覚えがなかった。
しかし、
レッドのうしろには10箱以上のドル箱の山。
ボケなレッドは気づいていないが、現在すべての客に注目されていた。
客の羨望と嫉妬。
スロットコーナーの暗がり。
喧しいスロットの音。店のBGM……
オジサン「すまないが、コインを少し分けてくれないか?」
レッド「……」
コクリと頷いて、レッドは豪快に、箱ごと渡そうとした。
が、いやいや、と軽く首をふって、断った。
オジサン「3枚でいいんだ。一回まわせればそれでね」
レッド「……」
スロットコーナーの暗がり。
喧しいスロットの音。店のBGM……
オジサン「すまないが、コインを少し分けてくれないか?」
レッド「……」
コクリと頷いて、レッドは豪快に、箱ごと渡そうとした。
が、いやいや、と軽く首をふって、断った。
オジサン「3枚でいいんだ。一回まわせればそれでね」
レッド「……」
>>1はポケスペ好きなんだな
オジサン「今日の君は、幸運の女神に愛されてるらしいが――」
軽快に三枚のコインが投入口された。
スロット機種は『アイム・ニャース』だった。
オジサン「幸運の女神は、尻軽なんだぜ?」
レッド「……」
不敵な笑みで男は、たった一回だけスロットをまわした。
軽快に三枚のコインが投入口された。
スロット機種は『アイム・ニャース』だった。
オジサン「幸運の女神は、尻軽なんだぜ?」
レッド「……」
不敵な笑みで男は、たった一回だけスロットをまわした。
――ガコン。ぴ、ぴ、ぴ。
『777』
大当たりだ。
オジサン「な、いったろ。女も神も信じちゃいけない。
何かを信仰するなら、己にするべきさ。
――そうすれば、運さえも跪かせられる」
オジサンの機種から、大当たりの音楽が流れ始める。
それを見物していた観客たちが、おぉ! と感嘆の声をあげた。
オジサン「ほら、コイン返すぜ。レッドくん」
レッド「……」
名前を呼ばれて驚くレッド。
メガネの変装を、あっさり見抜かれていたらしい。
『777』
大当たりだ。
オジサン「な、いったろ。女も神も信じちゃいけない。
何かを信仰するなら、己にするべきさ。
――そうすれば、運さえも跪かせられる」
オジサンの機種から、大当たりの音楽が流れ始める。
それを見物していた観客たちが、おぉ! と感嘆の声をあげた。
オジサン「ほら、コイン返すぜ。レッドくん」
レッド「……」
名前を呼ばれて驚くレッド。
メガネの変装を、あっさり見抜かれていたらしい。
景品交換所を出た。
オジサン「ははは、お互い大勝だな!」
レッド「……」
オジサン「あれから一度も当たらなかった?
隣に俺くらいのカリスマが座ったんだ。
そりゃあね、女神も大人の魅力にタジタジさ」
冗談まじりのオジサン。
しかしレッドは信じる気になれた。
この男に、運の女神が屈したのだと。
レッド「……」
オジサン「俺かい? 俺はサカキという、とある会社の首領さ」
男の名はサカキ。
おもしろい人だな、とレッドは思った
オジサン「ははは、お互い大勝だな!」
レッド「……」
オジサン「あれから一度も当たらなかった?
隣に俺くらいのカリスマが座ったんだ。
そりゃあね、女神も大人の魅力にタジタジさ」
冗談まじりのオジサン。
しかしレッドは信じる気になれた。
この男に、運の女神が屈したのだと。
レッド「……」
オジサン「俺かい? 俺はサカキという、とある会社の首領さ」
男の名はサカキ。
おもしろい人だな、とレッドは思った
ロケット団殲滅。
その目的に走っているレッドは、
情報収集。もとい下っ端団員への脅迫で、
このタマムシにロケット団のアジトがあることが分かった。
そのアジト発見のため、しばらくタマムシに滞在していた。
そして、そのあいだ、サカキという男と行動を共にした。
その目的に走っているレッドは、
情報収集。もとい下っ端団員への脅迫で、
このタマムシにロケット団のアジトがあることが分かった。
そのアジト発見のため、しばらくタマムシに滞在していた。
そして、そのあいだ、サカキという男と行動を共にした。
サカキといるとき、レッドは落着いている自分に気づいた。
どこか荒んでいて、掴みどころがなく、知識の塊だった。
そして、指名手配中のレッドを、まるで警戒しない。
それどころか変装道具から、宿の手配までしてくれた。
そして、大人のくせに、
こどもみたいにレッドを危険な遊びに誘う。
いままで出会った大人の中で、一番目指したい背中だった。
そして本日もレッドは危険な遊びに誘われた……。
どこか荒んでいて、掴みどころがなく、知識の塊だった。
そして、指名手配中のレッドを、まるで警戒しない。
それどころか変装道具から、宿の手配までしてくれた。
そして、大人のくせに、
こどもみたいにレッドを危険な遊びに誘う。
いままで出会った大人の中で、一番目指したい背中だった。
そして本日もレッドは危険な遊びに誘われた……。
――あるマンションの屋上(深夜)。
サカキ「ほら、いただろ? ――じゃじゃ馬が」
レッド「……」
ポケセン裏に位置するマンション。
その屋上に放置されていたボール。
それを開くと、兇暴なポケモンが現れた。
――シゃぁぁぁぁああああああああああ!!!
サカキ「ほら、いただろ? ――じゃじゃ馬が」
レッド「……」
ポケセン裏に位置するマンション。
その屋上に放置されていたボール。
それを開くと、兇暴なポケモンが現れた。
――シゃぁぁぁぁああああああああああ!!!
それは哺乳類型のポケモンだった。
サカキ「おや、コレは奇妙だな?」
レッド「……」
サカキ「イーブイは、こんな巨大なポケモンじゃなかった筈だが。
まるでニドキングくらいあるぞ」
――シャぁぁぁあああああ!!
イーブイの雄叫びが、タマムシに轟いた。
威嚇じゃない。この声は怯えだ。と、レッドは気づいた。
サカキ「おや、コレは奇妙だな?」
レッド「……」
サカキ「イーブイは、こんな巨大なポケモンじゃなかった筈だが。
まるでニドキングくらいあるぞ」
――シャぁぁぁあああああ!!
イーブイの雄叫びが、タマムシに轟いた。
威嚇じゃない。この声は怯えだ。と、レッドは気づいた。
『兇暴なポケモンの捕獲』
それが今日の遊びだった。
イーブイがレッドめがけて駆けだした。
サカキ「それでは頑張りたまえ。レッドくん。
俺は見物しているよ。ハハハッ」
サカキが逃げた。
それが今日の遊びだった。
イーブイがレッドめがけて駆けだした。
サカキ「それでは頑張りたまえ。レッドくん。
俺は見物しているよ。ハハハッ」
サカキが逃げた。
イーブイが入っていたボール付近。
いくつもの注射器。瓶。鞭……。
ロケット団に調教された後のようだった。
レッド「……」
いくつもの注射器。瓶。鞭……。
ロケット団に調教された後のようだった。
レッド「……」
噛みつこうとするイーブイ。
咄嗟にイーブイの頭を蹴って、飛び越えた。
空中でも手は休めない。
人間を襲うポケモンとの戦闘。
そこにタイムラグは命とりだった。
空中でスピアーを出した。
レッド「――ッ」
そのままスピアーに指示。
ほうッともらし、サカキは戦闘を見守った。
咄嗟にイーブイの頭を蹴って、飛び越えた。
空中でも手は休めない。
人間を襲うポケモンとの戦闘。
そこにタイムラグは命とりだった。
空中でスピアーを出した。
レッド「――ッ」
そのままスピアーに指示。
ほうッともらし、サカキは戦闘を見守った。
レッドはスピアーでおうせん。
イーブイのこうげき。たいあたり。
レッドはころがって、さけた。
そのスキにスピアーのダブルニードル。
イーブイのぞうぶつをつらぬくハズのどくバリがよけられた!
イーブイのでんこうせっか!
スピアーに120のダメージ。
スピアーはしゅんごくさつをくりだした。
イーブイに200のダメージ。
しかしまだよりょくがありそうだ。
みだれづき。
しっぽをふる。
いとをはく。
とっしん……
イーブイのこうげき。たいあたり。
レッドはころがって、さけた。
そのスキにスピアーのダブルニードル。
イーブイのぞうぶつをつらぬくハズのどくバリがよけられた!
イーブイのでんこうせっか!
スピアーに120のダメージ。
スピアーはしゅんごくさつをくりだした。
イーブイに200のダメージ。
しかしまだよりょくがありそうだ。
みだれづき。
しっぽをふる。
いとをはく。
とっしん……
戦闘の最中。
酷く哀しい眼光で、レッドを睨むイーブイ。
――たすけてほしい。
そんな声が聞こえた気がした。
レッド「――」
酷く哀しい眼光で、レッドを睨むイーブイ。
――たすけてほしい。
そんな声が聞こえた気がした。
レッド「――」
イーブイの気配にレッドは初めから気づいていた。
スピアーは主人の心境を図り慎重に戦っている。
トキワの森を知っているレッドが。
ロケット団を殲滅して歩くレッドが。
このイーブイを救わないわけがない。
そうスピアーは確信していたのだ。
スピアーは主人の心境を図り慎重に戦っている。
トキワの森を知っているレッドが。
ロケット団を殲滅して歩くレッドが。
このイーブイを救わないわけがない。
そうスピアーは確信していたのだ。
ポケモンSSのまとめサイトってあったっけ?
久々に読みたくなってきた
久々に読みたくなってきた
調教され、改造され。
本当は辛く、いまも怯えている。
そんなイーブイの荒ぶる心の声が轟く。
スピアーを跳ねのけ、イーブイはレッドに疾駆した。
――イーブイの牙が、レッドを捉えようと開く。
レッドは背中に視線を感じた。
この戦闘を凝視するサカキの眼だ。
レッド「……」
レッドはスピアーに、本気で貫くよう命じた。
本当は辛く、いまも怯えている。
そんなイーブイの荒ぶる心の声が轟く。
スピアーを跳ねのけ、イーブイはレッドに疾駆した。
――イーブイの牙が、レッドを捉えようと開く。
レッドは背中に視線を感じた。
この戦闘を凝視するサカキの眼だ。
レッド「……」
レッドはスピアーに、本気で貫くよう命じた。
スピアーの乱れ突き。
約40回の高速の突きが、
イーブイの横腹を穿った。
――シャぁぁぁぁあああああッ!!
助けを求めたイーブイの慟哭。
血が薄暗い闇や地面にまき散らかされた。
鮮血にそまった手を、スピアーは払い飛ばした……。
レッド「……」
サカキ「――」
約40回の高速の突きが、
イーブイの横腹を穿った。
――シャぁぁぁぁあああああッ!!
助けを求めたイーブイの慟哭。
血が薄暗い闇や地面にまき散らかされた。
鮮血にそまった手を、スピアーは払い飛ばした……。
レッド「……」
サカキ「――」
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