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    元スレ朋也「軽音部? うんたん?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 魔王 + - CLANNAD + - けいおん! + - クラナド + - ドラクエ + - 朋也 + - 朋也「けいおん?うんたん + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    651 = 1 :

    春原「てめぇか、デコっ!」

    「うわぁ、おしるこが逆流して鼻から出てるよ、きったねぇーっ!」

    春原「てめぇっ」

    「うひゃひゃひゃ」

    いつものように子供の喧嘩が始まる。
    緊張感のない奴らだった。

    ―――――――――――――――――――――

    652 = 43 :

    4/22 木

    「岡崎さん、土曜日にバスケットの試合するんですよね?」

    「お姉ちゃんから聞きましたよ」

    朋也「あ、ああ…」

    「私、応援に行きますねっ」

    朋也「ああ…ありがとな」

    「はいっ」

    まぶしい笑顔で返事をくれる。

    朋也「おい、平沢、おまえどんなふうに話したんだよ」

    「え? バスケの試合で大盛り上がりするよ~って感じかな?」

    朋也「おまえな…けっこう重要なことがかかってんだぞ」

    朋也「負けりゃ、これから先ずっと変なのにつきまとわれちまうんだ」

    朋也「そうなったら、おまえだって変な事されるかもしれなんだぞ」

    朋也「そんなの、俺は絶対…」

    許すことができない…。
    言いかけて、やめる。

    653 = 1 :

    こいつになにかされるのは確かに嫌だが…
    それは知人だからであって、なにも俺がそこまで強く拒むことはないだろうに…。

    朋也(彼氏じゃあるまいし…)

    「なに?」

    朋也「いや…とにかく、そんな軽くないんだ」

    「でも、楽しまなきゃ損だよ?」

    朋也「いや、だから…」

    「大丈夫。岡崎くんたちは勝つよっ。そんな予感がしてるんだ」

    「私のカンって、よく当たるんだよ?」

    屈託なく言う。
    本当に事の重大さがわかっているんだろうか、こいつは…。

    ―――――――――――――――――――――

    たんっ たんっ たんっ…

    ボールが跳ねる音。
    朝錬をする運動部のかけ声に混じって、グラウンドの方から聞えてくる。
    音源に目を向けると、春原がドリブルをしているところだった。

    朋也(あいつ、もう来てんのか…)

    654 = 43 :

    信じられない…あの春原が。
    そこまで本気で勝ちたいということか。

    「あ、春原くんだ。おーいっ」

    平沢が声を上げ、手を振る。
    春原がこちらに気づき、駆け足でやってきた。

    春原「やぁ、おはようっ」

    「おはよ~」

    「おはようございます」

    朋也「おまえ、マジで朝錬やってんのな」

    春原「おまえも今からやるんだよ」

    朋也「マジかよ…」

    春原「きのう言っただろ? おまえだって、僕の部屋から早く帰ってったじゃん」

    そうなのだ。
    昨夜は、こいつが早めに眠りたいと言い出して、日付が変わる前に帰宅していた。
    俺も、体が疲れていたので、すんなりと眠ることが出来たのだが。

    朋也「おまえが眠たいとか言ってたからだろ」

    春原「ま、そうだけどさ…」

    655 = 1 :

    春原「とにかく、やろうぜ」

    朋也「はぁ…わかったよ。平沢、鞄頼む」

    「あ、うん」

    鞄を手渡す。

    「あとで私も来るね」

    「じゃあ、私も来ます」

    朋也「ああ、わかった」

    別れ、平沢姉妹は正面玄関の方へ歩いていった。

    キョン「うお…おまえらがほんとに朝から来てるなんてな…」

    そこへ、入れ替わるようにしてキョンが現れた。

    キョン「明日はカタストロフィの日になるのか」

    春原「いいとこにきたな、キョン。早速練習するぞ」

    キョン「鞄くらい置きに行かせてくれよ」

    春原「そんな時間はないっての。いくぞ」

    キョン「やれやれ…」

    656 = 43 :

    ―――――――――――――――――――――

    ………。

    ―――――――――――――――――――――

    昼休み。

    「岡崎くん、春原くん、これ食べていいよ」

    平沢がタッパーに入ったハチミツレモンを差し出してきた。

    「ほんとは放課後の練習の後に出すつもりだったんだけど…」

    「朝錬で疲れただろうからさ」

    朋也「お、サンキュ」

    春原「センキュー」

    「あ、キョンくんの分も残しておいてあげてね」

    朋也「ああ、わかった」

    春原「皮だけ残しとけばいいよね」

    「ダメだよ、実の部分も残さないと」

    春原「それは保証できないなぁ」

    657 = 1 :

    「じゃあ、春原くんは食べちゃダメっ!」

    春原「冗談だよ、冗談」

    言って、一切れつまんで口に放った。

    春原「うまいね、これ」

    「ほんとに?」

    春原「ああ」

    「よかったぁ」

    俺もひとつ食べてみる。

    朋也「お、マジだ。うまい」

    「えへへ、作った甲斐があったよ」

    「おまえが作ったのか? 憂ちゃんじゃなくて?」

    「うん、そうだよ」

    「へぇ、珍しいこともあるもんだ」

    「私だってやる時はやるんだよっ、ふんすっ」

    誇ったように息巻いていた。

    658 = 596 :

    キョンはいいやつだなー

    659 = 43 :

    「私からも、よかったらこれ、どうかな」

    弁当箱の蓋に黒い固形物を載せ、打診してくる。

    春原「ムギちゃんからのものなら、もちろんもらうよっ」

    春原「な、岡崎」

    朋也「ん、ああ、まぁ」

    「じゃあ、どうぞ」

    俺たちの前に蓋が置かれる。

    春原「でも、これって、なに?」

    「トリュフよ」

    朋也「トリュフって…あの、三大珍味の?」

    「うん」

    なんともスケールのでかい弁当だった。
    俺も驚いたが、軽音部の連中も、真鍋さえも驚愕していた。

    春原「ふぅん、なんか、おいしそうだねっ」

    「とりゅふ?」

    いや…約二名、知らない奴らがいた。

    660 = 1 :

    春原「むぐむぐ…なんか、不思議な味わいだね、これ…」

    「そう? よく食卓に出てくるだろうから、馴染み深いと思ったんだけど…」

    それはおまえだけだ。

    春原「でも、おいしいよ、ムギちゃん補正で」

    「ふふ、ありがとう」

    朋也(俺も食べてみよう)

    もぐもぐ…
    確かに、不思議な味わいだった、
    まずくもないし、かといって、うまくもない…
    正直、微妙だった。
    庶民の舌には合わないんだろう。
    おとなしく身の丈にあったシイタケあたりでも食べていた方がいいんだ、きっと。

    「あの…よかったら、これもどうぞ」

    秋山も琴吹に倣い、弁当箱の蓋に乗せ、俺たちに差し出してきた。

    「って、それ、おまえのメインディッシュ、クマちゃんハンバーグじゃん」

    「いいのか、主力出しちゃって」

    「いいんだよ、頑張ってもらってるんだし」

    朋也「いや、別に、そんなに気を遣ってもらわなくてもいいけど」

    661 :

    らきすたとぱにぽにも混ざるのかな・・・?

    662 = 43 :

    「私がしたいだけだから…気にしないで」

    朋也「そうか?」

    「うん」

    朋也「じゃあ、ありがたく」

    箸でハンバーグを掴み、口に運ぶ。
    もぐもぐ…

    朋也「うん…うまい」

    「あ、ありがとう…」

    春原「じゃ、僕も」

    春原もひとつ食べる。

    春原「お、うめぇ」

    「よかった…」

    「つか、澪、おまえ、敬語じゃなくなってるな」

    「岡崎くんが、敬語じゃなくていいって言ってくれたんだよ」

    ちらり、と伏目がちに俺を見てくる。

    「ふぅん、岡崎がね…」

    663 = 1 :

    にやっと含み笑い。
    なにかまた、変な機微の嗅ぎ取り方をしてるんだろうな、こいつは…。

    「さすが岡崎くん、心が広くていらっしゃる」

    朋也「普通だろ…」

    「ふ…岡崎、あんたもつくづく、アレだよなぁ」

    アレ、なんて代名詞でボカしているのは、きっといい意味じゃないからに違いない。

    「ま、いいや。それは置いといて、私からも、なにかあげようではないか」

    「そうだな…これでどうだ、キンピラゴボウ」

    春原「うわ、一気にレベル下げやがったよ、こいつ」

    「なんだとっ! あたしのキンピラゴボウなんだぞっ!」

    春原「だからなんだよ」

    「つまり、間接キスの妄想が楽しめるだろうがっ!」

    「それだけで値千金なんだよっ!」

    春原「うげぇ、胃がもたれてきたよ、そんな話聞いたらさ…」

    「なんだと、ヘタレのくせにっ」

    春原「キンピラゴボウ女は黙ってろよ」

    664 = 43 :

    「ぐぬぅ…」

    春原「けっ…」

    「このふたり、仲悪いの?」

    朋也「いや…似たもの同士なんだろ、多分…」

    ―――――――――――――――――――――

    飯を食べ終わると、残りの時間は練習に費やした。

    春原「かぁ、やっぱ岡崎、おまえ、うめぇよ」

    キョン「だな。さすが、元バスケ部」

    俺は今しがた、2対1の状況をドリブルで突破したところだった。

    朋也「でも、このあと俺が得点に繋げられるのは、左からのレイアップだけだからな」

    朋也「シュートするより、おまえらにパス回す機会の方が多くなるはずだ」

    朋也「だから、頼んだぞ、ふたりとも」

    春原「任せとけって。僕の華麗なダンクをお見舞いしてやるよ」

    朋也「ああ、おまえのプレイで、ちゃんとベンチを温めといてくれよ」

    春原「それ、ただの空回りしてる控え選手ですよねぇっ!?」

    665 = 1 :

    キョン「ははは、そういうノリは、変わらないんだな」

    ―――――――――――――――――――――

    ………。

    ―――――――――――――――――――――

    放課後。

    キョン「なんか…よかったのか、俺まで…」

    「今は軽音部チームの仲間なんだから、遠慮しないで」

    「はい、ケーキ。どうぞ」

    キョン「はぁ、どうも」

    練習前、部室に集まり、お茶をすることになった。
    その流れで、こいつもここに連れてこられていたのだ。

    キョン「おお…うまい。紅茶も、最高だ」

    「ふふ、ありがとう」

    キョン「ああ…朝比奈さん…」

    小声でつぶやく。

    朋也(朝比奈…?)

    666 = 323 :

    きっと京アニの男キャラが助っ人に加わっただけじゃね?

    667 :

    となると相手はコンピ研の3人か

    668 = 43 :

    春原「キョン、てめぇ、ムギちゃんに色目使ってんじゃねぇよ」

    春原「おまえには、涼宮って女がいるんだろ」

    キョン「いや、あいつは別に…」

    「マジ? 涼宮さんとデキてんの?」

    キョン「いや、だから、そんなんじゃないぞ」

    春原「でも、聞いた話だと、確定だって言ってたぜ」

    キョン「誰に聞いたんだよ…」

    春原「谷口って奴」

    キョン「あの野郎…」

    「で、どこまで進んだの?」

    キョン「進んだもなにも、最初から…」

    がちゃり

    さわ子「チョリース」

    さわ子さんがふざけた挨拶と共に入室してくる。

    さわ子「今日もお菓子用意…って、キョンくん?」

    669 = 1 :

    キョン「ああ、どうも、先生」

    「なに? 親しい感じ?」

    キョン「去年の担任だ」

    「あ、そなの」

    さわ子「どうしたの? なんであなたがここに?」

    キョン「いやぁ、いろいろありまして…」

    「あ、そうだ、聞いてくれよぉ、さわちゃ~ん…」

    ―――――――――――――――――――――

    さわ子「ふぅん、そんなことになってたのね…」

    言って、紅茶を一杯すする。

    「ふざけた奴らだろ?」

    さわ子「そうね」

    朋也(あ…そうだよ…この人なら…)

    朋也「さわ子さん、教師だろ? なんとか言って聞かせてやれないか?」

    俺はなんでこんな基本的なことを忘れていたんだろう。
    あの時は、特異な雰囲気に飲まれてしまい、この発想自体が湧かなかったのかもしれない。

    670 = 634 :

    京アニならフルメタも…

    671 = 43 :

    それは、他の奴らも同じだったのかわからないが…
    とにかく、こういう時こそ、大人の力を借りるべきだ。
    バスケの試合なんてせずとも、一発で解決できるはず。

    さわ子「できるけど…あえて、しないわ」

    朋也「あん? なんでだよ」

    さわ子「女の子を守るため、ガチンコで勝負するなんて…青春じゃない」

    さわ子「止める事なんて、できないわ」

    朋也「そんな理由かよ…」

    さわ子「めいっぱい戦いなさい。そんなの、若い内にしかできないんだから」

    「若さに対する哀愁がすげぇ漂ってんなぁ…」

    さわ子「おだまりっ」

    だん、と激しく机を叩いた。

    「しーましぇん…」

    部長も、その迫力の前に縮こまる。

    さわ子「ま、でも、いざとなったら、助けてあげるわよ」

    「さわちゃん、頼もしい~」

    672 = 581 :

    ふんもっふ

    673 = 1 :

    さわ子「おほほほ、任せておきなさい」

    キョン「この人も、相変わらずだな…」

    朋也「ああ…」

    でもこれで、試合に負けたときの保険ができた。
    それは精神的にも大きい。ただの消化試合になったんだから。
    さわ子さんに話を聞いてもらえてよかった。

    ―――――――――――――――――――――

    朋也「ふぅ…」

    休憩を取るため、ひとり日陰に移り、石段に腰掛ける。
    グラウンドでは、春原とキョンの1on1が始まっていた。
    少し離れたこの位置で、その様子を眺める。

    「おつかれさま」

    秋山が寄ってきて、昨日のようにタオルを渡してくれる。

    朋也「ああ、サンキュ」

    受け取り、汗を拭き取る。

    「あの…」

    朋也「ん?」

    674 = 553 :

    700行く前に容量不足になりそうだお?

    675 = 43 :

    「岡崎くんって、バスケ上手いね」

    「春原くんと、キョンくんも、よく動いてるけど…」

    「でも、岡崎くんは、二人とはなんか動きが違うっていうか…」

    「次にどうすればいいのをわかってるように見えるんだ」

    「それに、ドリブルも上手だし」

    朋也「まぁ…昔、ちょっとやってたからな」

    「そうだったんだ…」

    朋也「ああ」

    「………」

    会話が終わり、沈黙が訪れる。
    秋山は、なにかもじもじとしていて、必死に話題を探しているように見えた。

    朋也「でも、よかったな。さわ子さんがバックについてくれてさ」

    放っておくのもなんだったので、俺から話を振ってみた。

    朋也「これで勝敗に関係なく、おまえは助かったわけだ」

    「そう…なのかな…」

    朋也「ああ。まぁ、楽に構えてるといいよ」

    676 = 1 :

    「うん…」

    朋也「タオル、サンキュな。ほら」

    座ったまま手を伸ばす。

    「あ、これ…水で濡らしてこようか?」 

    「体に当てたら、ひんやりして気持ちいいと思うんだけど…」

    受け取ったタオルを手に、そう訊いてきた。

    朋也「ん、ああ…それも、いいかもな」

    「じゃあ、ちょっと待っててね。行ってくるから」

    いい顔になり、水道のある校舎側に駆けていった。

    朋也(にしても…)

    よく動いてくれる。
    球拾いにも積極的だし、水分補給のサポートだって、率先してやってくれていた。
    自分のファンクラブが起こした問題だったから、責任を感じているんだろうか。

    朋也(そんな必要ないのにな…)

    空を見上げ、ぼんやりと思った。

    「きゃあ…ちょっと…」

    677 = 43 :

    朋也(ん…?)

    秋山の声。
    さっき向かっていった方に顔を向ける。
    すると、秋山が男二人に詰め寄られているのが見えた。
    あの時、部室に押しかけてきた連中の中に見た顔だった。

    朋也(あいつら…)

    立ち上がり、走って駆けつける。
    その間、男たちが秋山からタオルを取り上げ、下に叩きつけているのが見えた。
    あげく、踏みつけだしていた。

    朋也「なにやってんだ、こらぁっ!」

    子生徒1「ちっ…くっそ…」

    子生徒2「…ざけんな…」

    俺が怒声を浴びせると、すぐに退散していった。

    「うぅ…ぐす…ぅぅ」

    秋山は、怯えたように身を小さくして泣いている。

    朋也「どうした? 大丈夫か?」

    「うぅ…大丈ぬ…」

    朋也「だいじょうぬって、おまえ…」

    678 = 1 :

    気が動転しているのか、舌が回っていなかった。

    朋也「とりあえず、向こうまでいって、休もう。な?」

    近くに小憩所として使われているスペースがあった。
    そこで一旦落ち着いたほうがいいだろう。

    「ぐす…うん…」

    俺は、泣き止む様子のない秋山を連れてゆっくりと歩き出した。

    ―――――――――――――――――――――

    朋也「ほら、これ飲め。コーヒーだけど」

    「…ありがとう」

    プルタブをあけ、ずず、と一口飲む。

    朋也「落ち着いたか?」

    「…うん」

    朋也「で、なにされたんだよ。場合によっちゃ、すぐにでも殴りにいってやる」

    「だ、だめだよ、そんなことしちゃ…」

    朋也「でもさ、そこまで泣かせてんだぜ。よっぽどだったんじゃないのか」

    「それは、私が…その、弱くて…すぐ泣くのが悪いんだよ」

    679 = 43 :

    朋也「でもな…」

    「ほんとに、いいの。たいしたこと、されたわけじゃないから」

    朋也「…そっかよ。でも、タオル踏まれてたよな」

    「う、うん…」

    朋也「幼稚なことするやつらだよな。人のものに当たるなんてさ」

    朋也「おまえ、なんかしたわけじゃないんだろ?」

    朋也「理由もなくいきなりなんて、意味わかんねぇな」

    「私が、男の子の世話してるのが、嫌だったみたい」

    朋也「あん?」

    「岡崎くんに、私のタオル渡したりとか…そういうのが」

    朋也「ああ…」

    ファンからしてみれば、それは許されない行為だったんだろう。
    自分たちだけにしか笑顔を向けてはいけないとでも思っているんだろうか。

    朋也「迷惑な奴らだな。別に、アイドルってわけでもないのに」

    「うん…私なんかじゃ、全然そんなのできないよ」

    朋也「いや、俺は別におまえが可愛くないと思って、言ってるわけじゃないぞ」

    680 :

    エロシーン入れろよ
    梓をヤらせろよ
    青春ラブストーリーとか誰得

    681 = 1 :

    朋也「どっちかといえば…つーか、普通に可愛い方だと思ってるからな」

    朋也「落ち込んだりするなよ」

    朋也(って、なに言ってんだ、俺は…)

    この頃、俺のキャラが崩れてきている気がしてならない…。
    こんなに気軽に、女の子に向かって可愛いなんて言う奴でもなかったのに…。
    いかん…もっと気を引き締めなければ…。

    「あ…ありがとう…」

    「………」

    朋也「………」

    お互い、押し黙る。若干重い沈黙。

    朋也「まぁ、なんだ。試合、絶対勝つよ」

    振り払うように、努めて明るくそう言った。

    朋也「それで、あいつらに直接言ってやれ。もう私につきまとうな、ってさ」

    「言えないよ、そんなこと…」

    朋也「遠慮するなよ。報復なんかさせないから」

    朋也「もし、やばそうなら、俺たちを頼ればいいんだ」

    682 :

    >>1がすごすぎるww
    13時から作業しながら読んでるけどなかなか追いつかねえ
    飯とかちょっと出かけただけでめっちゃ進んでる
    そして今やっと追い付いた なんか感動した>>1

    あずにゃんと岡崎は対立したままか 絡んでほしいな まあがんばれ

    683 = 43 :

    朋也「そんなことくらいしか、俺と春原の存在意義なんてないんだからさ」

    「そんなことないよ。ふたりがいたら、いつもより賑やかで楽しいもん」

    平沢のようなことを言う。
    それがなんだか可笑しくて、思わず笑ってしまった。

    「え…なに?」

    朋也「いや…なんでもない」

    「………?」

    疑問の表情を浮かべたが、すぐに秋山も可笑しそうに笑った。
    俺も、つられてまた笑顔になる。

    「あのぉ…盛り上がってるところ、悪いんですけど…」

    どこから湧いたのか、中野がイラついた声をぶつけてきた。

    「あ、梓…いつから…っていうか、なんでここに…」

    「先輩たちがいないんで、探してくるように言われたんです」

    「そ、そっか…」

    「はぁ、でも…」

    落胆したように、大げさに息を吐いた。

    684 :

    >>680
    このSSおまえ出てるぞ

    685 = 1 :

    「岡崎先輩はまだしも…澪先輩がこんなところでサボってるなんて…」

    「私、見たくありませんでした」

    「い、いや、これはサボってたわけじゃないぞ、うん」

    「今戻ろうと思ってたところなんだ、ははは」

    コーヒーのカンを持って、立ち上がる。

    「じ、じゃあ、戻ろうかな、はは」

    言って、そそくさと立ち去っていった。
    先輩の威厳を保ちたかったんだろうか。
    ずいぶんと取り繕っていたが…。
    ともあれ、残された俺と中野。

    「…はぁ、唯先輩と憂の次は、澪先輩ですか…」

    「節操なしですね…死ねばいいのに」

    冷たく言い放ち、戻っていく。

    朋也(ついに死ねときたか…)

    あいつと和解する日は、きっとこないんだろうな…。

    ―――――――――――――――――――――

    686 :

    >>1のせいでポケモンが進まない



    しえん

    687 :

    律ちゃんのおし○こ…ゴクリッ

    688 = 43 :

    4/23 金

    「いよいよ明日だねっ。楽しみだなぁ」

    朋也「気楽でいいな、試合に出ない奴は」

    「む、気楽ってわけじゃないよ。私も気合十分だよ」

    「ほら、こんなのも用意したんだから」

    なにかと思えば、鞄からクラッカーを取り出していた。

    「ゴールしたら、これで、パンッ!ってやるからね」

    朋也「パーティーじゃないんだぞ…」

    「お姉ちゃん、こっちのほうがいいよ」

    対して憂ちゃんは、小さめのメガホンを取り出した。
    やはり常識があるのは妹である憂ちゃんの方だ。

    「なるほど、それで、パンッ!の音を拡大するんだねっ」

    ずるぅ!

    俺と憂ちゃんは漫画のように転けていた。

    ―――――――――――――――――――――

    ………。

    689 :

    >>1投下速度ヤバいwwwしかも内容も雰囲気が一緒だしwwwホントに頑張ってくれ!

    690 = 1 :

    ―――――――――――――――――――――

    昼。

    「ねぇ、私さ、応援の舞考えたんだけど、みんなでやらない?」

    「応援の舞? なんだそりゃ」

    「こんなのだよ。みてて」

    立ち上がり、目をつぶった。
    そして、かっ、と見開く。

    「ここから先が戦えるようにやってきた…」

    「顔の形が変わるほどボコボコに殴られて…死を感じて、小便を漏らしても、心が折れないように…」

    「あの時のように…2度と心が折れないように、やってきた!!!」

    「ハッ!」

    両手をばっと上げて止まる。

    「はぁ…はぁ…ど、どうかな…」

    「いや、息切れしてるし、なんか漏らしたことになってるし…絶対やだ」

    「そんなぁ、私の2時間が水の泡だよぉ」

    「2分考えたあたりでダメなことに気づけよ…」

    691 = 452 :

    >>682
    いやマジですげえよな
    落としどころをどこにするか興味津々だ
    クラナドでいうとまだ10%もいってねえだろ?

    692 = 43 :

    「ちぇ…」

    「そんなもんより、澪の萌え萌えキュン☆161連発でどうだ」

    「や、やだよ、体力的にも、その中途半端な数字的にも…」

    「まぁ、最後に一発鉤突きが当たったって事だな」

    「単純計算で1分15秒…反撃を許さない萌え萌えキュン☆の連打を打ち込むんだ」

    「なんの話だ?」

    「いや、なんでもない。気にするな」

    「?」

    「そうだ、和ちゃん、全校放送で試合実況とかしちゃだめかな?」

    「ダメに決まってるでしょ…」

    「ぶぅ、けちぃ…」

    春原「まぁ、応援なら、ムギちゃんがしてくれるだけで三日は戦えるけどね」

    「そう? コストがかからなくて、うれしいな♪」

    春原「消耗品扱いっすかっ!?」

    「わははは!」


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