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    元スレ女旅人「なにやら視線を感じる」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - ストライクウィッチーズ + - + - 傭兵と騎士 + - + - 女騎士 + - 男勇者 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 = 191 :

    >>396
    こんな世の中じゃ

    402 = 103 :

    膝から崩れ落ち、うなだれる。

    俺のせいだ。 俺のせいだ。 俺のせいで彼女は。
    俺があの時、仕返しにとあいつの脚を切り落としたから。
    俺があの時、あいつに僅かな情けをかけて生かしておいたから。

    彼女の言うとおり、裏目に出た。

    聴覚の妨げとなる小川の側を歩いて足音に気付くのが遅れたのは俺ではないか。
    目の前の敵に惑わされて死角の敵に気付けなかったのは俺ではないか。
    俺は、彼女の護衛をするためにこの旅をしているのではないのか。
    何が護衛だ、守られているのは自分ではないか!
    そればかりか、守るべき人を死に至らしめてしまったではないか!!

    403 = 221 :

    おい!バッドエンドにするんじゃない

    404 = 191 :

    奇跡「ちょっと通りますよ」

    405 = 390 :

    運命「奇跡さん待って」

    406 = 331 :

    絶望「呼んだ?」

    407 = 103 :

    彼女に対する恩をまた仇で――しかも最悪な形で、返してしまった。
    もう、俺は、死を以ってその罪を償うしかない。
    短剣を抜き、自らの首に構える。 今はもう、迷いは無い。
    ぐっと力を込める。

    こつん。

    何かが頭に当たる感触がした。
    枝だろうか、木の実だろうか。 顔を上げてみる。 と。

    「何を、やっているんだ」

    彼女の手は拳骨。 どうやらそれに叩かれたらしい。
    しばらく見つめ合ってから、

    「ぎゃぁああああぁあ生き返ってるうぅぅうううううっ!!?」

    「勝手に殺すな!」

    409 = 298 :

    ぎゃぁああああぁあ生き返ってるうぅぅうううううっ!!?

    410 :

    まさかハッピーエンド大好きな俺が
    バッドエンドになれと思うようになるとは

    411 :

    でかした>>390

    412 :

    時々入る、森見登美彦っぽさがいい

    413 = 103 :

    彼女は毒にやられて死んでいた、のではなく、単に休んでいただけなようだ。
    ヘビ毒による症状――激痛や腫れの広がり、頭痛や吐き気などは認められないとのこと。
    あの弓兵がヘビ毒と騙されて偽物を掴まされたという結論に至った。 考えてみれば、
    収入の無くなった傭兵如きに致死性の高い毒薬などが買えるわけが無いのだ。

    「ただな。 ……血が、止まらん」

    「……そういうことは早く言ってくれ!」


    彼女を抱きかかえ、近くの洞窟まで運ぶことにした。

    「は、放せっ! 自分で歩けるっ!」

    今回ばかりは言うことを聞けない。 血が止まらないのに歩いては出血量を増やすだけである。
    図々しくもこんなことをして彼女に嫌われてしまうかもしれないが、彼女の命には代えられない。
    しかしこの、嫌がるような、少し恥ずかしがるような彼女のこの顔、非常にかわいいです。

    痛みが少ないこと、血が止まらないことから、矢に塗られていたのは
    ヒルの唾液に近いものではないかと考えられる。 直接死に至ることはないものの、
    治らない傷口から良からぬ病原菌が入り込んでしまう恐れがあるため処置は急いだ方がいいだろう。

    414 = 322 :

    悪くない、むしろ良い

    415 :

    よかった残ってた
    今から読むぜ

    416 = 103 :

    ある程度の広さのある洞穴を発見し、彼女をそこで降ろした。

    「すまん、重くなかったか」

    「鎧着込んだ状態と比べると空気運ぶようなもんだったよ」

    「む……す、すまん」

    目が覚めた瞬間斬りつけてきた去年と比べ、彼女も随分しおらしくなったなぁと思う。
    あの時の頬の傷は深く、未だに消えていない。 良い記念だし傷の下に日付も彫っておこうか。
    という冗談はさておき、とにかく彼女が前言ったように
    俺をすっかり信頼してくれているようで、改めて思うが大変喜ばしいことである。

    417 :

    ちゃんと書き溜めてる書き手なんて絶滅してると思ってた

    418 = 381 :

    そろそろ脱いでいいですか?

    419 = 103 :

    さて問題が発生した。 否、発生することは分かっていた。
    彼女の頼みにはことごとく「はい」としか返せないイエスマン・俺である。
    もちろん「包帯巻くの、手伝ってくれるか」という頼みにもイエスマンは発動してしまったのである。

    その頼み、つまりどういうことか。
    「正当な理由があるのなら、裸を見せてもいい」 と、そ、そういうことだ。
    ……いや そういうことっていったいどういうことだってばよ!!

    「いやちょっと考え直して欲しい! 包帯巻くってことは、
      俺に、その、は、裸を見られてしまうってことだろ! いいのか俺に頼んで!」

    「お前は衛生兵に対しても裸を恥らえと言いたいのか?」

    「ええええええ、あー……うーん……」

    な、なるほど、今の俺は衛生兵扱いか。 俺がいるから仕方なく俺に頼んでいるだけか。
    そうだね誰かがしなきゃいけないもんね俺が特別ってわけではないよね!!

    421 = 322 :

    リア充死ね

    422 = 191 :

    破傷風か敗血症か

    423 = 103 :

    ただ一つ、現在ですら半勃起状態の愚息をもつ俺には彼女に言っておかなければいけないことがある。

    「えっと非常に恥ずかしながら俺も一応男の端くれですので、いざというときは斬って下さって構いません」

    「え、あぁ……はは、そうか。 ……まぁ、大丈夫だろう」

    大丈夫って。 何が大丈夫なんだ。 彼女が俺に絶大なる信頼をおいているということか?
    それはそれで嬉しいのだが、かれこれ長い付き合いになる彼女の裸をまだ一度たりとも見ていない俺が
    そのような期待に応えられるかどうかは正直わからない。 いつ息子が爆発するかも分からない。
    ああくそう昨日抜いておけばよかったとか今更そんな後悔しても遅いのである。

    「包帯、用意できたらナイフも一緒に持ってきてくれ」

    「ナイフ? まさか俺のn」

    「血でへばり付いて脱げない。 服を切る」

    非常に残念ながら、包帯の準備はとっくに完了している。
    生唾を飲み、深呼吸をする。 腹ァくくれ! さぁ、いざゆかん!!

    424 :

    ふう

    427 = 103 :

    水をかけ、血を洗い流す。 傷に滲みるのか彼女は小さな声で呻いた。
    矢が刺さっていたのは肩というより胸に近かった。 重要な部分を傷つけてはいなかったものの
    防具を装備していなかったために案外深い部分にまで達していたらしく、出血量は多い。
    こうやって診ている間にも血はどくどくと溢れ出た。

    綺麗(であろう)布を重ね傷口にあてがい、少々きつめに包帯を巻いていく。
    見てしまうのは彼女に失礼である事は分かっているのに、どうしても、傷に目がいってしまう。

    メイスの類で背中をえぐられた痕、無数の矢傷の痕、肩から深くまで斬り込まれた痕、
    背中にも腹部にもある、焼き鏝を押し付けられたような明らかに拷問によるものと思われる痕――
    小さいものから大きなものまで、たくさんの消えそうにない傷が残っていた。

    「汚いだろ」

    視線に気付いた彼女はぽつりと言った。 一瞬だけ包帯を巻く手を止めてしまった。
    「そんなことはない」と言ったが、それでは説得力の欠片もない。

    429 = 103 :

    「気を遣わなくて良い、慣れているし気にしない」

    「気なんか遣ってない。
       ……他の人がどう思っているのかは知らないけど、俺はこの身体が汚いとは思わない」

    「確かに傷だらけで『綺麗』と言えるものではないかもしれないけど……
      傷は戦士の勲章というか、一人の人間として頑張って生きてきた証みたいなものだ。
      だから、俺はこれが汚いとなんか絶対思ったりしない。 むしろ、その、ええと……」

    「魅力的だ」「美しいとすら思う」
    言葉は思いつくのだが、喉の手前で閊えてしまう。
    結局言いたかったことは言えずに包帯を巻き終え、
    「また明日取り替える」という事務的なことしか伝えられなかった。

    430 = 103 :

    いつの間にか外は暗くなり、秋の気温はどんどん下がっていく。
    しかし残党が居るかもしれないという警戒もあり、火を熾すことはできない。
    相手に居場所を教えることになる上、またボウガンで狙われたらひとたまりも無い。

    彼女は包帯を巻き終えてからすぐ、半ば気絶するかのように眠りについた。
    荒かった呼吸は安定してきているものの、失血による体温の低下は否むことが出来ない。
    その上地面や石壁の冷たさは俺と彼女のマントごときで防げるとは思えない。

    火を熾せない今、彼女の身体を温めるには――……

    彼女と俺の現在の関係は「依頼主と傭兵」と、多分「信頼関係のある仲間」とか「友達」。
    超えてはならない一線はあるが、彼女は今、寝ている。

    「裸で温め合う」
    ついに、繰り返された妄想を実践するときがきたのである。

    432 = 191 :

    夜這いじゃねえかww

    433 = 331 :

    もうパンツぬいでいいってこと?

    434 = 390 :

    大丈夫
    女騎士は俺が暖めた

    436 = 103 :


    結論を言うと、やっぱりそれもできなかった。
    臆病者とでも根性なしとでもなんとでも言えばいい。 俺は紳士でありたいのだ。

    しかし彼女を温めるという行為をやめたわけではない。
    後ろから、彼女を抱き寄せる。 これで一応は温かくなるはずだ。
    俺の腕の中で、彼女は静かに寝息をたてている。 それは俺に確かな安心感を与えた。

    先ほど見た、彼女の背中。 女性に相応しくない形容詞であるが、筋肉に覆われていたそれは逞しく見えた。
    逞しいはずであるのに、今目の前にある背中は何故こんなにも小さく弱弱しく見えるのだろうか。
    それは彼女が「女性」だからか。 それとも「彼女」だからだろうか。 それとも、傷だらけだったからだろうか。
    少し触れただけでも壊れてしまいそうだった。

    彼女の、愛しく小さな背中を抱きしめ、優しく、起こさないように、耳の裏にそっと口付けをした。
    「友達」の一線、ちょっと越えてしまったなぁと、後ろの壁に頭をごんとぶつけた。

    437 = 322 :

    一方その頃、俺は一人ボサボサ男と女を探す途中で転んで足を挫いていた

    438 = 298 :

    ぱんつぬいだ

    439 :

    これ、まとめて出版してくれ

    440 = 103 :


    何時間も彼女を抱きつつの見張りを続けていたが、彼女の様子を見る以外にすることがなかった。
    残党を懸念してこうやって見張りをしていたわけだが、実は残党など居なかったのではないか。
    だとしたら今の数時間非常に無駄な時間を過ごしたことになる。

    いや彼女の寝息を聞いたり彼女の体温を感じたり彼女の髪の匂いを嗅いだりする時間が無駄なのではない。
    むしろそんな状況で見張りが出来るということは幸せだと言っても過言ではない。
    しかし、何の意味もなく警戒し続けるというのは精神的に、非常に疲れるのである。
    その緊張の糸を緩めても良いのではないかと考えた。

    こうやって彼女を温めることも重要だし出来れば続けていたいのだが
    残党が居ないとなればその役目は焚き火に任せることも出来るし、俺には他にもしたいことがあった。

    441 = 103 :


    「……ふぅ」

    愚息のしつけの時間である。 二人旅となると、どうしてもこのような時間の確保は難しい。
    しかし何故だろう、彼女をオカズにしたわけではないというのに彼女に対する罪悪感が半端ない。
    その理由は、俺の手に握られている彼女の血に汚れたタンクトップが知っているに違いない。

    その後は彼女の服を川で洗濯をしたり、湧き水を確保して蒸留したり、
    栄養のある(主に貧血に良しとされる)野草を集めたり、剣にこびりついた血糊をふき取ったりと、
    なんだかんだしている間に日が昇り始めた。

    今日も天気がよさそうである。
    今年はここを通る間に雨が降りそうになることもなく、心から良かったと思う。

    442 = 331 :

    もうっ!パンツぬいじゃったんだからね!どうすんの?

    443 = 298 :

    くつしたはいた

    445 = 103 :

    ナイフで無精髭を剃っていると、洞窟から彼女がもそっと這い出てきた。
    四つん這いで、目はぼうっとしている。 こんなかわいい生物がこの世に存在して許されるのか!
    そして、その出てきた彼女の第一声が

    「あれは、何かの儀式でもやっていたのか?」

    「生贄の儀式を」

    暖をとるため彼女の周りに小さな焚き火を燈したのだが、
    それが規則的に並んでいたために面白がってその間に線を引いた。
    絵本で見たような、いわゆる魔法陣のようなものである。

    「いい歳して何やっているんだ」

    尤もな意見である。

    446 = 103 :

    朝食を作っていたのだが、まだ出来上がっていなかったので先に包帯の交換をすることになった。
    洞窟に戻ると目の前で彼女が脱ぎ始める。 どんなストリップ・ショウよりも俺を興奮させてしまう。
    彼女は衛生兵をはじめとする、目的が治療である者の場合ならば目の前でも抵抗なく服を脱げるのだそうだ。

    俺は恥ずかしいことこの上ない。 絶対にB地区とか直視できない。

    そこらへんは視界に入れないように気をつけながら、包帯を解き傷口を見た。
    完全にとは言えないが、血は止まってきているようだし ひとまず安心する。
    尤も傷が塞がるまではまだ時間がかかりそうではあるが。

    447 = 410 :

    同じ命の恩人なのに弓兵と部下の差はなんなの

    448 = 390 :

    >>447
    弓兵と部下が同じに見えるか?

    449 :

    面白い。是非続けて!

    450 = 103 :

    新しい当て布に交換し、また包帯を巻き直す。
    後ろから巻いているため、彼女の両の脇から腕を通して包帯を左手から右手に受け渡すのだが
    その瞬間俺の腕に、彼女の胸の、筋肉ではない部分に、そしてその先端に、触れそうになってしまう。

    今こんなことを考えてしまうのは下劣で不純であることは重々承知なのだがこれは意識せざるを得ない。
    少しでも手の位置を変えればダブルクリックの後揉みしだくことなど簡単にできてしまうのである。
    そんな誘惑にも耐えられるのは俺が紳士であるからに他ならない。
    俺ほどになれば彼女の髪をクンカクンカするだけで我慢することができるのだ。

    昨日彼「身体を見れば萎える」ような事を言ったが、実際に萎えた奴居るのかよ。
    こんな魅力的な身体を前にして萎えた糞野郎が居るのかよ! 馬鹿じゃねーのか!!


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