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    元スレ女旅人「なにやら視線を感じる」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - ストライクウィッチーズ + - + - 傭兵と騎士 + - + - 女騎士 + - 男勇者 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    501 = 390 :

    つっ…付き合うって……わっ…私とぉ?

    502 = 322 :

    しょっ…しょうがないわねぇ、あんたがそこまで言うなら……つ、つ、付き合ってあげなくもないわよっ!

    503 = 191 :

    まとめにかかったか

    504 :

    支援にあげさげ言う人ってなんなの

    505 = 103 :

    「……あいつは」

    主人「あいつ? ああ、自分の部屋で寝てるわよ」

    「自分の部屋? ここにあいつの部屋があるのか」

    主人「そ。 この町に居る時はそこに泊まってるわね、十年ぐらい前から」

    知り合いが居ると言われてこの町に来た。 その知り合いというのが恐らく彼女の事だろう。
    見た目からして30代といったところだろうか。 左目の泣き黒子が印象的な、美しい女性。
    あいつとは十年来の仲だという。 この家にはあいつの部屋もある。
    歳は少し離れているが、この女主人はあいつの、……恋人、なのだろうか。

    506 = 103 :

    主人「で。 貴女は、どういう関係なの? 一緒に旅をしているようだけど」

    「……ただの、旅の護衛として……傭兵として、あいつを雇っていただけだ」

    主人「護衛ね。 それにしては貴女の方が怪我してるみたいだけど。 役立たずなんじゃない?」

    「そんなことはない! あいつは私の為に何でもしてくれた、あいつはいつでも――」

    主人「あら。 ふふ、貴女、あの子のことを好きになったの?」

    「な、何を言う!! あ、貴女は、あいつの恋人ではないのかっ!! そんな事を言って、」

    主人「恋人ぉ?」

    きょとん、とした。 しばらく黙った後、急に吹き出し、そして大笑いした。
    なんだ、私は何か可笑しなことでも言ったのか? 恋人ではないのか? じゃあ一体なんだと言うのだ。

    主人「ごめんなさいね、あたしのこれ、女装なのよぉ」

    言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
    理解したところで「はぁ!?」という驚きの声しかでなかった。

    装主人「あーおっかしい、まさかあの子の恋人と間違われる日がくるなんて夢にも思わなかった!」

    508 = 103 :

    装主人「ま、恋人ではないから遠慮なく話してね。 あの子の事、好きなの?」

    「…………分からない」

    装主人「分からない?」

    「恋愛沙汰にはむしろ批判的で、経験がなかった。
      人を好きになるということが、どういう感情なのか……分からないんだ」

    装主人「そう、じゃあ……貴女は、あの子の事をどう思っているの?
           難しく考える必要はないわ。 思いついた言葉を言うだけでいいの」

    「どう、思っているか……」

    「……最初は、憎たらしいとしか、思っていなかったんだ」

    「それが何度か会ううちに、あいつと話すと気が楽になると気付いた。
      それだけだと思っていたんだが。 半年ほど、会えなくなる時期があった。
      たった半年なのに、会えないだけで、私の心にはぽっかりと穴が空いたような感じがした」

    「多分寂しかったんだ。 だから久しぶりに会ったときは、とても嬉しかった」

    509 = 103 :

    「あいつは優しすぎる。 どんなに迷惑をかけても笑ってくれる。
      私の傷だらけの身体を見ても『汚くない』と言ってくれた。 嘘でも、嬉しかった」

    「私は、あいつと居るだけで楽しいし、心も満たされるような気持ちになれる」

    「私は、あいつから、離れたくない」

    装主人「……その想いを、あの子に言ったことは?」

    「言えるわけがない。 あいつにとって私は『友人』で『依頼主』だ。
      そんな事を言ってしまって、この関係すら壊れてしまうのが、……怖いんだ」

    装主人「……そう」

    装主人「貴女はあの子の事が好きなのね。 それも、どうしようもないぐらいに」

    511 = 103 :


    「後で薬、持って来るから」と言って女装した店の主人はこの部屋を出て行った。
    取り残された私はベッドの上で一人、丸くなる。

    ……私は、あいつの事が、好きらしい。
    そうか、好きだったのか。 私はずっと、あいつの事が好きだったのか。
    あいつの事を考えるだけで心が満たされ、そして心が締め付けられるような思いがしたのも、
    あいつの事が好きだったからか。

    自分の気持ちに気付いてしまった。
    ――いや、違う。 本当はずっと気付いていた。 ただ認めたくなかっただけだ。
    人を好きになることは拠所を求める弱者のすることだと、戦場では邪魔になるだけだと、
    人を好きになってしまうと敵に付け入る隙を与えることになるだけだと、弱くなってしまうと、
    今までそう思い続けてきた自分を全て、否定してしまうようで――

    人を好きになるというのは、こんなにも、辛いことなのか。

    512 = 322 :

    弓兵(おまえら)「」

    514 :

    >>512
    弓兵からしたらたまったもんじゃないよな

    515 = 103 :

     旦

    現在の俺はすこぶる不機嫌であった。

    昨晩――いやむしろ今日の早朝と言える、既に店も閉まってしまった時間に
    俺はママの店に転がり込み、彼女の介抱、そして王子と王宮の資料と馬を要求した。
    しかしそれが通ることはなく、ママは俺にも寝ろと言うばかりだった。

    気に食わなかった俺は力尽くで資料だけでも手に入れようとした。
    ママに片腕を外されようが、とにかく、俺は弟王子を、殺してやりたい一心だった。
    その思いも虚しく顎に強烈な一発を食らってしまった俺は今までずっと気を失っていた。

    肩を固定している包帯を煩わしく思い、それを解いていると、
    ノックもせずにママが入ってきた。

    ママ「駄目じゃない、解いちゃ」

    516 = 103 :

    ベッドの際に腰掛けるママを睨みつけると、「随分と遅い反抗期ね」と言って溜息を吐いた。

    「どうして行かせてくれなかったんだ」

    ママ「あんなフラフラな状態で行かせられる訳ないでしょ。
       ましてや相手はこの国の王子様。 ……あなたには荷が重過ぎる」

    「でもあの糞餓鬼を殺さなきゃいけない」

    ママ「どんな事情があるのかは知らないけど、
       今自分が出来る事と出来ない事を見誤っちゃ駄目。 だからいつまで経っても坊やなの」

    「でも」

    ママ「私情を挟んでもロクな事にならないのはよく知ってるでしょ? 諦めなさい」

    「……」

    517 :

    ママこえーよおおおおお


    ひっ

    518 = 103 :

    「……彼女は」

    ママ「目は覚めたわ。 今から薬貰いに行くけど、具体的にどんな症状なの?」

    不思議なことに、彼女を背負ってここに向かう途中、急に俺にも彼女と同じ症状が現れた。
    もちろん俺は毒の矢を食らっていたわけでもないし、その他の雑魚の攻撃を食らった覚えも無い。
    菌が進入できる傷口はなかったし、風邪を引いていたわけでもない。
    去年と違って全くの健全体であった俺が、何故こうなってしまったのか。

    ママ「変なものでも食べたんじゃない?」

    変なもの。 心当たりはある。 朝食べた、「俺特製薬草スープ」である。
    もう忘れたいというのに、歯の間に詰まったカスがその味をいちいち思い出させる。
    しかしそれは不味かっただけで、身体には良いはずだった。

    「使ったのは薬草だ、確認もした。 それと町で買った豆と木の実、あとキノコ」

    ママ「キノコ?」

    519 = 103 :

    「昔からこの時期この辺で採れてた、美味しいやつ」

    するとママは「あー」と言って目を覆った。

    ママ「何年も帰ってきてなかったし、去年もすぐ発っちゃったから知らないのかもね。
       そのキノコ、急に毒性を持ち始めて倒れる人が続出したのよ。 今はもう栽培禁止になってるわ」

    なん……だと……
    と言うことは、待て。 俺が今こうやって寝ていざるをえない状況になったのも、
    彼女が熱に浮かされ大変苦しい思いをしているのも全て、俺のせいだということになる。

    「……まただまただよもうやだ俺死にたい」

    ママ「あんたの死ぬ死ぬ詐欺はもう飽きたわ」

    軽くあしらわれ、額を指でトンと押された。 去年まで無かった羽毛の枕に頭がぼすっと埋まる。
    「病人は大人しくしてなさい」と水で絞った布を顔にべちゃりと投げつけられた。

    520 = 191 :

    流石頼れる俺らのママン

    521 = 282 :

    このママンなら掘られてもいい

    522 = 103 :

    ママ「で。 どういう経緯であなた達が知り合ったのかは知らないけど……やっぱりまだ好きなわけ?」

    「好きだよ」

    ママ「あら。 ふふ、きっぱり言うのね」

    「好きじゃなきゃこんな熱くならない。物理的にも精神的にも。 彼女のためなら死ねる」

    ママ「そんなに好きならいい加減本人に言っちゃえばいいのに。 意気地なし」

    「……だよなぁ」

    ママ「『俺は紳士だ』って言わないのね」

    「ただ臆病なだけなんだよ俺は……」

    ママ「……過去に振られたこと、相当トラウマになってるのね。
       怖いんでしょ、また振られることが。 振られて、今の関係が崩れるのが怖いんでしょ」

    黙って頷くと、呆れたように「本当、そっくりすぎて笑っちゃうわ」と呟き溜息を吐いた。
    いったい何が、誰にそっくりだというのか。

    524 = 103 :


     旦

    薬の影響か、ベッドに倒れこんだ瞬間枕に意識を吸い取られるように眠りに落ちてしまった。
    そして目覚めた現在、先ほどまでの身体のだるさは全て消えていた。

    窓の外を見てみればもう暗くなっていた。 下の階からは酒を飲む賑やかな声が聞こえる。

    部屋を出て薄暗い廊下を通り、あいつの部屋の前で立ち止まる。
    少し戸惑いながらも扉をノックする、が、返事は聞こえない。
    ギィと軋む扉を開けると、窓もなく埃っぽい小さな部屋にベッドがあり、そこにあいつは横たわっていた。
    胸が規則的に上下している。 近付いてみると静かな呼吸が聞こえる。
    どうやら、まだ寝ているらしい。

    525 = 103 :

    床に膝をつき、特徴的なボサボサの髪を掻き分け、顔を覗き込む。
    無精髭は生えているものの、安らかに眠るそれはどこか幼く見える。

    いつも陥没している眼窩を隠していた眼帯は右手に握られていた。
    私が、初めてこいつにあげた物。
    そういえばこいつは大層喜んでくれていたな。 今も大切にしてくれているのだろうか。

    ぼうっと考えていると、こちらに気付いた主人が近付いてきた。

    装主人「あら。 起きるの待ってるの?」

    「え、あ、いや、別に待っていたわけでは。 ただ見ていただけだ」

    「ふーん」と言うと、主人はおもむろに男に近付き、
    そして目にも留まらぬ速さで鳩尾に強烈な一撃を放ったのである。

    ボサボサ頭「お゛ぶッ!?」

    526 = 103 :

    主人の予想外の行動に私は唖然とするしかなかった。
    ボサボサの頭をした男も咳き込みながら起き上がり、突然の事態に混乱していた。

    ボサボサ頭「ゲホッ……、え、何、敵襲……!?」

    装夫人「女性を待たせちゃ駄目じゃない、坊や」

    「え」と言いながら、私を見た。 私など女性扱いするほど女らしくもないだろう、と思っていると
    ボサボサ頭はかなり驚いた様子でベッドから転げ落ち、そして壁に後頭部を打ち付けた。
    こんな光景は前にも見た気がする。 これが「デジャ・ビュ」というやつか。

    装主人「二人ともお腹へってたら下にいらっしゃい、ご馳走するわよ」

    そう言ってぱたぱたと部屋を出て行った。
    とても急がしそうである。

    528 = 417 :

    見た目だけなら30代の美人なお姉さんだろ?
    掘ってくださいと土下座して頼むレベル

    529 = 103 :

     旦

    ママの強力な一撃によって目が覚め、そして目の前にいた彼女に驚いて
    ベッドから転げ落ち、頭を打ち付けたために完全に覚醒した俺である。

    ママとの会話で改めて彼女のことを好きであると確認したからか、
    どうも彼女と二人きりというのはドキドキしてしまうものである。
    当の彼女の顔までが赤く見えるのは、蝋燭の明かり加減のためだろうか。

    「今の、大丈夫だったか。 モロに入ったが」

    「はは……まぁ、多分手加減されてたから大丈夫だと思う」

    「す、すまないな、私がここに居たばっかりに。 もう出て行くから、ゆっくり休んでくれ」

    「あ、いやいや。 今ので完全に目ぇ覚めたし良いよここに居て」

    そう言って、何気なくベッドに座るように促した。
    彼女は少し戸惑いながらも、すとんとベッドに腰を下ろした。

    530 = 103 :

    「えっ……と、もう熱とか大丈夫?」

    「ん、お蔭様でな」

    「で、その熱の原因なんだけど、実は、その……」

    「スープに入っていたキノコだろう。 聞いた」

    「……ごめん」

    「何故謝る。 知らなかったのだろう?」

    「知らなかった、なんて免罪符にはならない」

    「お前は同じ毒に侵されながらも私をここまで運んでくれた。
        私にお前を責める理由はない、むしろ感謝したいことばかりだ。
        あのスープだって私の為に作ったのだろう。 だったら悪いのは私だ」

    「いやだからだな、」

    「私が悪い」と言い張った。 俺も「俺が悪い」と言い張った。
    責任の擦り付け合いとは全く逆の口論――それは激化していき、
    いつの間にか喧嘩にまで発展してしまう。 お互いに譲れないのである。

    531 = 449 :

    これは・・・フラグか?

    532 = 191 :

    俺のキノコをry

    533 = 103 :

    「じゃあお前があの矢に射られたかったと言うのか? とんだ酔狂ではないか!」

    「俺は護衛だ! 護衛として雇われている身がなんで守られなくちゃいけないんだ!!」

    「雇い主には傭兵の品質を管理する義務がある!!」

    「傭兵にそんなの必要ない!
       護衛である俺を庇うぐらいなら最初から俺なんか必要なかったんじゃないのか!?」

    「ッ、黙れ!! 貴様は私に雇われている身だ!
        私の勝手な行動に口を出される義理はない!! 何故、そこまで私に口答えするのだ!!」

    「好きだからに決まってるだろうが!!」


    「俺のせいで嫌な思いさせたくない」と言おうとしていたのだが――
    その裏にあった本音を、勢いで、つい、ぽろりと、言ってしまった、のである。

    534 = 322 :

    ファック

    536 :

    えんだああああああああああああああああああああああ

    537 = 390 :

    ァァァァァァアァァァァァァア

    538 = 103 :

    しまった、と口を押さえるが今更口を封じても時既に遅し。
    場の空気が凍り付く。

    彼女は、掴んでいた俺の胸倉から右手を放した。
    そして俺の顔に強烈な鉄拳を食らわせ、走って部屋を出て行ってしまった。

    ああ、だめだ。 絶対に、完全に、完ッ全に、嫌われてしまった。
    どうしよう。 死にたい。
    しかし俺が自決するのを危惧してか暗器を含む武器全てをママに没収にされている。
    どこかに殺傷力のあるものは――

    いや、その前に、死ぬ前に。 彼女に謝っておかなければならない。
    彼女を追い、走り出す。

    539 :

    はーい
    ぱんつおろしまーす

    540 = 390 :

    元々履いてなかった

    541 = 103 :

     旦

    与えられた部屋に駆け込み、扉を閉じ、そしてそれに背を凭れしゃがみこむ。
    何度深呼吸をしても脈拍が落ち着かない。

    あいつはなんと言った? あいつは今、何と言った?
    私を好きだと――そう、言ったのか?
    馬鹿な。 馬鹿な。 馬鹿な。 そんな訳ない、そんなことあるはずが――

    コンコン、と背後の扉が叩かれる。
    思わずびくりとしてしまい、開けるべきか開けざるべきか戸惑っていると、
    扉の向こうから「開けなくてもいい」と静かな声が聞こえた。

    542 = 103 :

    ボサボサ頭「ごめん、さっきのは俺のせいで傷ついて欲しくないって意味で……」

    ボサボサ頭「……いや、やっぱり……さっきのは、俺の本音。
           ずっとそうだった。 でも黙ってた。 ……怖くて言えなかった」

    ボサボサ頭「所詮俺は傭兵の糞野郎だから、言ったところでどうなるかなんか分かってた。
           ……言って、振られて、敬遠されて、一緒にしていた旅が終わるのが、怖かった」

    ボサボサ頭「だからずっと黙ってた。 ……ごめん」

    ボサボサ頭「でももういい。 言ってしまった。
           もう俺となんか居たくないだろ? 契約、切ってくれて構わない」

    ボサボサ頭「俺はもうここを出るから……安心して身体休めるといい」

    ボサボサ頭「旅、すごく楽しかった。 ありがとう。 それじゃあ」

    543 = 539 :

    こういうシチュエーション
    おっちゃん、嫌いやないでぇ

    544 = 191 :

    騎士様は私が貰っていきますね

    545 = 103 :

    脳が命令を下す前に、立ち去ろうとしていた男を引き止めていた。
    隔てていた扉を開き、驚き固まる男の手首を引っ張り、強引に部屋に入れた。
    そしてその手を掴んだまま、「本当なのか」と尋ねる。 声が、震えている。

    「私の、目を見て、もう一度、言って欲しい」

    男は口をぱくぱくさせた。 そして深く深く深呼吸し、
    そしてあの決闘の日のように真っ直ぐと私の目を見据えた。

    ボサボサ頭「ずっと、す、好きだった」

    なぜこんな大事なときに声が裏返るのか。 それはさておくとして――
    その言葉に、何の偽りも感じなかった。 その瞬間、私の目からは滝のように涙が流れた。

    546 = 449 :

    フラグktkr

    547 :

    えんだあああああああああああぁ

    548 = 377 :

    俺の目からも涙が流れた

    549 = 103 :

    「…たしを、好きでいてくれるのか? こんな私を好きでいてくれるのか?」

    「こんなに我侭な私を、こんなに迷惑をかけてしまった私を、
      こんなに醜い身体をした私を、本当に、お前は、好きでいてくれるのか?」

    ボサボサ頭「うん」

    「……っ、私も……、ずっと、ずっとずっと好きだった」

    「お前のことが、好きで好きで堪らなかった。 だけどずっと言えなかった。
      お前が私のことを嫌っているのではないかと、煙たがっているのではないかと思っていた」

    「怖かった。 私も、お前と離れることが怖くて、ずっと、言えなかった……っ」
      
    漏れる嗚咽を止めたのは私自身ではなく、こいつであった。
    未だに私が掴んでいる手で私の肩を抱き、もう片方で私の流れる涙をそっと拭う。
    そしてその手をゆっくりと顎に沿わせ、軽くしゃくると、そのまま優しく唇を重ねた。


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