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    元スレ翔太郎「学園都市?」

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    みんなの評価 : ★★★
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    1 :

    木山「我が学園都市に『ガイアメモリ』がいくつか確認されている」

    美琴「か、怪物がレールガンを撃ったの!?」

    インなんとかさん「うー、とうまー。この人私とキャラ被ってるんだよ」

    当麻「その幻想をぶち殺す!」

    2 = 1 :

    この街にはいつも風が吹く。
    どこからか吹いた風はこの風都に辿り着き、そしてまたどこかへ流れていく。
    この街を泣かす奴は許さない――そう心に誓って戦っている俺だ。
    だが本当にこの街だけでいいのか? 時にそう思うことがある。
    けど俺には大した力はない。自分の手の届く範囲の小ささに嘆くしかない。

    3 = 1 :

    翔太郎「なあフィリップ。最近あまりに暇過ぎないか?」

    フィリップ「ここのところガイアメモリの被害がゼロだからね。まあミュージアムがなくなった今、当然ではあるけど」

    亜樹子「どーすんのよ! このままじゃ赤字よ! あ・か・じ! くーっ、ドーパントがいないってのも困ったものね!」

    翔太郎「おい亜樹子! そんな不謹慎な事を言うな! 俺たちが頑張って勝ち取った平和だろうが!!」

    亜樹子「それとこれとは別物よ! というか翔太郎君はガイアメモリ絡みじゃないと全然無能なんだから!」

    翔太郎「おいてめぇ! それどういうことだ! 俺は完璧にハードボイルドな探偵だろうが!」

    フィリップ「そうやって自称するところが半人前、ハーフボイルドの由縁だねえ」

    翔太郎「おいフィリップ! お前まで……!!」

    木山「……騒がしいところすまないが、よろしいか?」

    4 :

    今週死ん…なんでもない

    5 = 1 :

    亜樹子「お客さん!? いらっしゃいませー!! 翔太郎君、コーヒー用意して!!」

    翔太郎「うおっ、すっげぇ美人! んーっゴホン。さ、そこに掛けてください。フィリップ、コーヒーだ」

    フィリップ「そうやって仕事をたらいまわしにするのはやめてくれないかな」

    木山「いや構わないでくれ。少し急ぎの事なんだ。早速用件にはいっていいかな?」

    翔太郎「わかりました。お聞きしましょう。あなたの為ならこのハードボイルドな探偵、左翔太郎が解決してみせましょう」

    木山「助かる。用件なんだが……『ガイアメモリ』――これの意味は知っているか?」

    翔太郎「……ええ、まあ、そこそこ」

    木山「それなら話は早い。我が『学園都市』でその『ガイアメモリ』がいくつか確認された」

    6 = 1 :

    翔太郎「学園都市?」

    フィリップ「学園都市。名前の通り学生の為の都市で、東京西部に位置する巨大都市だ。そこでは様々な研究がされており、特に『能力開発』に力を注いでるそうだ」

    木山「詳しいのだね。説明の手間が省けて良いのだが……」

    フィリップ「詳しい説明はここでは省こう。基本的に部外者の僕らでは関係のない場所だ」

    木山「だが、今回の件では関わってもらおうと思っている。『ガイアメモリ』に関しては我々の手でどうにかできる問題ではないからな」

    翔太郎「わかりました。引き受け――」

    フィリップ「それはおかしな話だね。とても胡散臭い」

    7 = 1 :

    翔太郎「おいフィリップ! 胡散臭いってなんだ、胡散臭いって。こんな美人に……」

    フィリップ「言っただろ翔太郎。学園都市は『能力開発』に力を入れていると」

    フィリップ「その能力者というのは、冗談ではなく『ガイアメモリ』以上の力を持っている者もいる」

    フィリップ「そんな彼らが暴徒と化す事無く、表向きには真っ当な学園都市として成り立っているのはそれ以上の抑止力があるからだ」

    フィリップ「例えば風紀委員<ジャッジメント>、警備員<アンチスキル>などだね」

    フィリップ「僕らがわざわざ出向かずとも、彼らの力でなんとかできると思うのが普通だと思うのだけれど?」

    8 = 1 :

    木山「……本当に詳しいのだね、君は。正確に言おう。我々の手で『ガイアメモリ』の件を解決したくないのだよ」

    亜樹子「それってどういう……」

    木山「ガイアメモリは外部の物だ。我々の産物ではない。ということは、外部の人間が学園都市にガイアメモリを流しているものがいる」

    翔太郎「なるほど。その経路を見つけ出し、潰せば良いわけですね。任せてください、そんなの簡単――」

    フィリップ「まだ納得は出来ない。それも君たちがやればいい事だ。何故僕たちに……」

    翔太郎「おいてめぇフィリップ! さっきからグチグチと! こんな美人が助けを求めてきてるんだぞ!」

    フィリップ「だから君はハーフボイルドなんだよ、翔太郎」

    翔太郎「んだと!?」

    9 = 1 :

    木山「話を続けよう。我々はあまり外部と接触したくはない。実の所、こうして君らに内情を話すのもかなりアウトだ」

    木山「しかし、外部からの問題は外部の者を使って解決する。それが暗黙のルールみたいなものなのだ」

    木山「おかしな話だと思うかな? 外部の人間を遮断しておいて、問題が起きれば外部に頼る。確かにおかしな話だ」

    木山「ただ『外部から勝手に持ってきたガイアメモリを外部の者が勝手に排除した」という口実が欲しいのだ」

    フィリップ「あまり論理的でないけれど、言いたい事はわかった。納得しよう」

    翔太郎「では改めて、その依頼を受けましょう。マドモアゼル」

    10 = 1 :

    木山「では君たち3人を学園都市へ案内しよう」

    亜樹子「よーし、それじゃ翔太郎君! フィリップ君! 行くわよ!」

    木山「いや、すまない。君はお留守番だ」

    亜樹子「え? 私所長なのに? ていうか今『君たち3人』って言ったよね!?」

    木山「我々が必要なのは戦力なのだよ。そして出来る限り部外者を入れたくない。つまり――」

    照井「3人目は俺だ、所長」

    11 = 1 :

    亜樹子「竜君!?」

    照井「超常犯罪捜査課にも直々に捜査協力を求められた。いや、正確には『俺』だ」

    フィリップ「『戦力』という言葉、そして『僕たち3人』。あなた、知ってますね? 『仮面ライダー』を」

    木山「……ああ、色々調べさせてもらったよ」

    翔太郎「別に構いはしませんよ。まああまり言いふらされるのは困りますけど」

    12 = 1 :

    翔太郎「ってーことで! お前はお留守番だ亜樹子!」

    亜樹子「なにそれ! 私の出番これだけ!? 私聞いてない!」

    照井「所長はゆっくり休んでいてくれ。この一件、どうもきな臭い」

    照井「できれば所長は安全な場所で俺達の帰りを待っていて欲しい」

    亜樹子「竜君……」

    木山「……、さて下で車を待たせてある。行こうか」

    13 = 1 :

    木山「都市に入る際、色々チェックや登録をさせてもらった。学園都市中では常時監視されていると思ってくれ」

    照井「呼び出しておいてこの扱いはどうなんだ?」

    木山「それに関してはすまないとしか言いようがない。だが逆に言えば学園内での安全が保障されたと考えて欲しい」

    翔太郎「ここが学園都市!? すげぇ! なんだここ!」

    フィリップ「まるで未来都市だ! そう……まるで未来へタイムスリップしたような気分だ! わくわくするねぇ!」

    14 = 1 :

    翔太郎「おいフィリップ。あんだけごちゃごちゃ言ってた癖に偉くご機嫌じゃないか」

    フィリップ「それとこれとは話が別だよ、翔太郎! 見てごらんあの自販機! 僕の知らない飲み物ばかりだ!」

    翔太郎「おっ、すっげぇ! ちょっと飲んでみようぜ! あれ、この小銭使えるのか?」

    木山「……まあ、楽しんでくれてなによりだ。ちなみに通貨は日本貨幣で構わない」

    照井「子供の遠足か……!」

    15 = 1 :

    木山「君たちが部外者だということはなるべく伏せてくれ。必要な時は私から話す」

    フィリップ「なんだい、あの変なロボットのようなものは!?」

    翔太郎「ぐはっ、なんだこの不味いジュースは!!」

    木山「あの……聞いているか?」

    照井「すまない。あとで言い聞かせておく。あいつらは放っておいてくれ」

    16 = 1 :

    黒子「ジャッジメントですの!」

    翔太郎「だが妙に癖になるな、このジュース。もう一本買っておくか」

    フィリップ「見てごらん翔太郎! あのロボット! ゴミを自動で回収している!」

    黒子「そこの不審者! 無視しないでくださいな!」

    翔太郎「不審者だと!? どこだ!! いきなり犯人か!?」

    黒子「あなた達の事ですの!! 人を馬鹿にしないでもえらますの!?」

    17 :

    とりあえず最後まで書ききる事を目標にしてもらいたい

    18 :

    翔太郎「俺たちが不審者……? あー、すまないお嬢さん。君は何か勘違いをしている」

    黒子「勘違いも何も、ジャケットにソフト帽を被った男」

    黒子「それとシマシマのロングTシャツにノースリーブのロングパーカー男がはしゃいでて気持ち悪いと通報があったんですの」

    翔太郎「気持ち悪いって……。んんっ、いや確かに少しはしゃぎすぎたようだ。ハードボイルドな俺がつい取り乱しちまった」

    フィリップ「ここまで高度なAIが既に実用段階まできてるなんて! 今後のツール開発の参考に一つバラしていいかい?」

    翔太郎「落ち着けフィリップ! どうやら俺たち、色々勘違いされてるようだ」

    黒子「ともかく、身分を証明してくださいまし。ID見せてくださいな」

    19 = 18 :

    >>17
    けいおん終わるまで頑張るわ

    20 = 18 :

    翔太郎「ID? ああ、これか?」

    フィリップ「入るときにもらったパスのことだね」

    黒子「ぶ、部外者の方……!?」

    木山「あー、遅かったか……」

    21 = 18 :

    木山「ということで、一連の事件について彼らに協力してもらうことになった」

    翔太郎「ハードボイルドな探偵、左翔太郎だ。よろしく」

    照井「風都警察署、超常犯罪捜査課の照井だ」

    初春「よ、よろしく……」

    黒子「納得できませんわ! この程度の事件、私達ジャッジメントだけで事足りますの!」

    黒子「なのにジャッジメント内部にまで入れるなんて!」

    22 = 18 :

    翔太郎「そう熱くなるなよお嬢さん。この件はプロの俺たちがなんとかするさ」

    黒子「プロですって? こんな半人前っぽい人が偉そうな風に言わないでくれますの」

    翔太郎「半人前だと!? てめぇこそさっきから偉そうに!」

    木山「まあまあ。こっちも色々あるんだよ、白井君」

    照井「落ち着け左、子供相手にムキになるな」

    23 = 1 :

    黒子「子供だと思って舐めてると、ここでは痛い目を見ますわよ?」

    照井「それはこちらのセリフだ。この件、あまり舐めていると痛い目を見る」

    翔太郎「お前も十分熱くなってるっての」

    初春「あの……そういえば外部者は3人って聞きましたけど、もう一人は?」

    24 = 18 :

    木山「ああ、彼ならフラフラとどこかへ行ってしまったようだよ」

    黒子「って部外者を放置しないでくださいまし!」

    木山「いや、大丈夫だ。監視役……というよりは案内役として御坂君を付けている」

    黒子「お姉様をですって!? なんて羨ま……コホン、あの人は今回無関係なのですよ!?」

    木山「たまたまの話さ。それに今回、完全に無関係とは言えないしな……」

    照井「……」

    25 = 18 :

    美琴「なんで私がこんな変人を……!」

    フィリップ「実に興味深い。あらゆる面において現代都市の数歩先を行く設計がされている!」

    美琴「さっきからブツブツと喋ってるし。ああもう、なんで悪いタイミングであの人に会っちゃったのかしら」

    フィリップ「ねえ君。一つ質問していいかな? どうしても出ない答えがあるんだ」

    美琴「えっ、ああ何? わかる事なら答えてあげるけど?」

    フィリップ「どうして科学が進歩した都市でも、行き倒れになる人間がなくならないのだろうね?」

    インなんとかさん「」

    26 = 18 :

    インデックス「ぷはーっ、助かったんだよ! あのままだったら餓死するところだったんだよ」

    フィリップ「凄い。この小さな体のどこにあれだけの量が入るんだ。実に興味深い」

    美琴「あんた、会うたびに行き倒れてる気がするんだけど。ていうか人のお金でファミレスのメニュー制覇しないでくれる?」

    インデックス「むー、全部とうまが悪いんだよ! 最近いっつも帰りが遅いから困ってるんだよ!」

    美琴「あいつが? ……また変な事に首突っ込んでるのかしら」

    フィリップ「そうだ君の名前は?」

    インデックス「インデックスっていうんだよ!」

    フィリップ「インデックス――珍しい名前だね」

    フィリップ「禁書目録……ふむ、実に興味深い。僕の『地球の本棚』では全てを閲覧できない」

    27 = 18 :

    フィリップ「地球の記録にない存在? いやそれはおかしい。本はいくつか見つかる。なら誰かがセキュリティをかけている?」

    インデックス「ねー、なんでこの人さっきから一人ブツブツいってるの?」

    美琴「私に聞かないでよ……。さっき知り合ったばかりなんだから」

    フィリップ「魔道書、10万3000冊……、必要悪の教会。どれもこれもオカルトな単語が引っかかるな」

    インデックス「!?」

    フィリップ「やはり核心になるところがぼかされている。いや単にキーワードが足りてないのか?」

    28 = 18 :

    フィリップ「ねえ君。その名前は本当に君の名前なのかい?」

    美琴「ちょっと、何変な事聞いてるの!」

    インデックス「そ、それは……」

    美琴「ほら困ってるじゃない!」

    フィリップ「じゃあ君は彼女の名前が『インデックス』なんて名前で不思議と思わないのかい?」

    美琴「お、思わないわよ! 人の名前にケチつけてんじゃないわよ!」

    フィリップ「ふむ……この都市ではありふれているネーミングセンスなのかな」

    29 = 18 :

    美琴「あんただってどう見ても日本人なのにフィリップって名前じゃないの」

    フィリップ「……、そうか、すまない。こういうのをデリカシーがないというらしいね。謝るよ」

    美琴「きゅ、急に素直になったわね……」

    インデックス「その……あまり『こちら』には踏み込まない方がいいんだよ。忠告だけはしておくんだよ」

    フィリップ「ありがとう。けど僕はそれを我慢できない。なるべく君に迷惑がかからないように真実を見つけるよ」

    美琴「なんなのこの人たち。凄く痛い人なんだけど」

    30 = 18 :

    当麻「こらー、インデックス! 留守番しろっていつも言ってるでしょうが! しかもビリビリに保護されるなんて!」

    美琴「ビリビリ言うな! 折角保護して連絡までしてやったのに、この恩知らず!!」

    当麻「ほら! こうなる!! 今思いっきり電撃飛ばした! 上条さんとしては出来るだけビリビリさんとは関わりたくないんですよ!」

    フィリップ「これが噂の能力者の力。電撃、御坂美琴……。レベル5、第三位。そしてそれを打ち消す…、幻想殺し?」

    美琴「表へ出なさい! 今日こそ私の『超電磁砲』で泣かせてあげるわ!」

    当麻「そんなもん食らったら消し飛ぶわ!」

    インデックス「とうまー。お腹空いてきたんだよー」

    フィリップ「上条当麻。レベル0……? ダメだこれも閲覧が出来ない。学園都市、思っていた以上に興味深い」

    31 :

    上条ちゃんとインデックスの肉体的な絡みはありますか?

    32 :

    じつに興味深いスレだ

    33 = 18 :

    当麻「で、結局こうなるわけですか? わざわざ人気のない河川敷まできて決闘? もうこういうのコリゴリなんですけど」

    美琴「じゃああそこの会計、あんたが払ってくれるの?」

    当麻「うう……、それを引き合いに出されると何もいえない上条さんですよ」

    美琴「それじゃあまずは小手試しに……」

    レールガン!!

    美琴「えっ?」

    当麻「い、いきなり本気!? いくらなんでも下手するとマジで死ぬぞ!?」

    美琴「今のは私じゃ……、だ、誰!?」

    ドーパント(?)「……今のを受けて無傷だと? くそっ、何が『これを使えばレベル5になれる』だ!」

    美琴「か、怪物!? 怪物がレールガンを撃ったの!?」

    当麻「い、色々経験してきたけど本物の怪人に出会うなんて、不幸だ!」

    34 = 18 :

    翔太郎「結局のところ、俺はこのお子様達と協力すればいいのか?」

    木山「ああ、そうなるな。……できればひっそりと事を終わらせたかったのだが」

    照井「別に全てを明かす必要はなかったのではないか? なぜ今さら協力などする。学園都市の力を借りるなら俺たちは不必要ではないか」

    木山「まあ迂闊だったとしか言いようがない。あの子達はあれでとても優秀だ。糸口一つ掴まれれば必ず食いつかれる」

    翔太郎「ふっ、俺のような優秀な探偵にはわかるぜ。ちょっとでも怪しい事があればつい調べつくしてしまう」

    黒子「あら、自分が怪しいとお認めになるんですの?」

    翔太郎「い、今のは言葉の綾だよ! 俺は決して怪しくねえ!」

    ピピピ ピピピ

    翔太郎「悪い、フィリップからだ。もしもし、どうした」

    35 = 18 :

    フィリップ「ドーパントが現れた。どうやらガイアメモリ流出は本当だったようだね」

    翔太郎『マジかよ……。で、何処にいる?』

    フィリップ「いやそれを伝える必要はないよ翔太郎。変身だ」

    翔太郎『変身って。ファングはいるのか?』

    フィリップ「ああ、問題ないよ」

    美琴「あ、あんた! 前に出てきちゃ危ない!」

    当麻「さすがの俺でも庇いきれないぞ!!」

    ドーパント(?)「レールガンは使えない、か。ならこれで!」

    ファング「ギャーーオ」

    フィリップ「僕が危険になれば必ず来る。それは既に証明済みさ」

    36 = 18 :

    翔太郎『それじゃあ行くぜフィリップ』

    ジョーカー!

    フィリップ「ああ、行くよ翔太郎」

    ファング!

    翔太郎  「変身!」
    フィリップ「変身!」

    ファング!ジョーカー!

    当麻「と、特撮ヒーローきちゃったー!?」

    美琴「嘘……なんなのあいつ!?」

    37 :

    今日は色々出張してて大変だな翔太郎

    38 = 18 :

    黒子「左さんが、なにやらカッコ付けた途端に意識を失ったんですの……」

    初春「お、お医者さん呼ばないと!!」

    照井「いやいい。そこらに寝かせておけ。それより俺も現場へ行く。足が欲しい」

    木山「初春君。フィリップ君たちのいる場所はわかるかい?」

    初春「丁度ジャッジメントに出動要請が来ました! 恐らくここの河川敷だと思います!」

    木山「なら白井君。照井君と一緒に向かってくれ」

    初春「ちょ、ちょっと待ってください! もう一件出動要請が! こちらも怪物に襲われたという通報です!!」

    39 = 18 :

    照井「ならば俺はそちらへ行こう。河川敷の所は左達がなんとかするだろう」

    黒子「ちょっとあなた! 勝手に話を進めないでくださいの! ここはジャッジメントの管轄ですの」

    照井「四の五の言わず行くぞ。時間が惜しい。それより足だ、できればバイクがいい」

    初春「ここからバイクですと、20分ほどかかりますよ?」

    照井「……どれだけ広いんだこの都市は! そのくせジャッジメントとやらの規模が小さすぎないか!!」

    木山「ああ……、ドーパント絡みはこっちに回すように手回ししているからだ。本来なら別のジャッジメントが動いている」

    照井「だがあまりに時間がかかりすぎる! 被害が増すだけだぞ!」

    初春「あ、大丈夫ですから! そんな怒らないでください!」

    黒子「そうですの。このわたくしがいるんですの!」

    40 = 18 :

    照井「……、テレポートか。話に聞いていたがいざ実感すると不思議な気分だ」

    黒子「どうですの? わたくしの空間移動は!」

    照井「それよりドーパントだ。何処にいる」

    黒子「この学園都市の人間でも驚くレベル4ですのに……、なんなんですの、この人」

    ドーパント(?)「待っていたぞジャッジメント。……? お前は誰だ?」

    照井「俺に質問をするなあ!!」

    黒子「ひぃ!」

    アクセル!

    照井「変……身!!」

    アクセル!!

    照井「さあ、振り切るぜ」

    41 = 18 :

    フィリップ「翔太郎。あのドーパントの左腕に注意しよう」

    翔太郎『あのバズーカみたいのか。けど一度も撃ってこないな、なんでだ?」

    フィリップ「さっき奴は『レールガン』と言った。加えて『使えない』とも言った」

    翔太郎『なら問題ないんじゃないか?』

    フィリップ「まだ使えない、つまり一定の充電時間が必要だと僕は予想している」

    42 = 18 :

    フィリップ「それに僕は一度レールガンの威力を見た。かなりやばいね」

    翔太郎『レールガンってーと、あれか。リニアモーターカーの原理で撃つ鉄砲、だよな」

    フィリップ「おや意外だ。君にそんな知識があるなんて。概ね正解だ」

    翔太郎『おいおい、そんなもんぶっ放してくるなんて相当ヤバいぜ』

    フィリップ「できれば彼に打ち消して欲しいんだけどね」

    当麻「うおー! すげぇ! 本物のライダーだー!! 今日ばかりは幸福かもしれないぞ!!」

    43 = 18 :

    フィリップ「まあ、そんな良いタイミングなんて見計らえないし、僕らでなんとかしよう」

    ファング! ファング! 

    ショルダーファング!

    翔太郎『よくわかんねーけど、とりあえず倒せばいいんだろ!」

    ドーパント(?)「くっ、なんだよあいつ!」

    翔太郎『えっ、逃げた!? おい! 逃げるな!!』

    フィリップ「やめよう翔太郎。追跡は学園都市に任せたほうがいい。それに僕らにはバイクがない」

    44 :

    ファングの泣き声かわいいよね

    45 = 18 :

    エンジン!

    照井「くらえ!」

    ドーパント(?)「こいつもガイアメモリを使うのか!」

    スチーム!

    ドーパント(?)「しかも俺たちのより、なんかカッコいいぞ! ずるいぞ! 俺たちはこんな化物なのに!」

    照井「知るか!!」

    アクセル!! マキシマムドライブ!!

    ドーパント「溶けろおおおお」

    照井「!? 白井!!」

    黒子「……っ!!」

    ドーパント(?)「……ちっ、使いづらいなこの『メルトダウナー』は。辺り全部溶けちまう」

    46 :

    >>なんかカッコいいぞ! ずるいぞ! 俺たちはこんな化物なのに!

    実際なんかそんな事思ってそうだよね

    47 = 18 :

    木山「報告を聞こう」

    翔太郎「なんかいつの間に俺達の上司になってない?」

    フィリップ「うちの所長よりは圧倒的に有能だから、良しとしようじゃないか」

    黒子「……、まずわたくし達のところから。恐らくドーパントと呼ばれる怪物による被害でしたの」

    黒子「結論から言いますわ。……負けましたわ。そして照井さんが負傷しました。相手はジャッジメントを待ち伏せていた素振りでしたの」

    初春「照井さん、背中に大火傷を負ってしまいました。今は病院で手当を受けています」

    黒子「わたくしを咄嗟に庇ったからでしょう……。わたくしがもっと早く空間移動の判断ができれば!!」

    初春「とはいえ、あの程度で済んだのは奇跡的です。報告ではある地点から半径5Mが融解していました。恐らく中心点はドーパントでしょう」

    48 = 31 :

    アクセルはこんな役目ばっかだな

    49 = 18 :

    フィリップ「次に僕たちだ。こちらも取り逃がす形になってしまった。だが僕らの出会ったドーパントのガイアメモリは検討がついている」

    翔太郎「『レールガン』のメモリらしい。俺は見てないが、フィリップがその威力を確認している」

    フィリップ「運良くその場に幻想殺しの少年が居たから被害はゼロだ」

    フィリップ「もし普通に撃たれたら照井の所ほど酷くはないが、まあ焼け野原になってもおかしくなかったね」

    木山「幻想殺し……?」

    フィリップ「おっとすまない、気にしないで。……そうか、内部でもやはり情報が……」

    美琴「まーたブツブツ言ってるし」

    翔太郎「ああー、気にしないでくれ。こいつの癖だ。ってまたお子様が増えてる!?」

    50 = 18 :

    美琴「だーれがお子様だ!」

    黒子「お姉様になんてことを!!」

    翔太郎「痛てえ! なーにしやがんだ! ていうか電気はねーだろ電気は! こちとら今生身なんだぞ!!」

    美琴「あら失礼。けど無敵の仮面ライダーさんも変身しなければただの人間なのね」

    翔太郎「お前、なんで仮面ライダーの名前を!?」

    美琴「……あのツンツン頭があんた達を見て」

    当麻『すげぇ! 仮面ライダーだ!! うっそ! 本物ってありかよ!! うっひょー!』

    美琴「とか言って凄くはしゃいでいたからよ」

    翔太郎「ふっ、さすがは俺達。こんなところでも有名人……か」


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