元スレシンジ「学園都市?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
気付けばうたた寝をしてしまっていた。
揺れる電車の中、寝ぼけた頭の中で幾つかの風景が流れて消えた。
「学園都市、か」
碇シンジはそう呟いて、再び眠気に身を任せた。
彼以外誰も乗っていないその電車は彼のためだけに、何度もその車輪を軋ませながら目的地へと走った。
2 :
うむ
4 :
ありそうで無かった
6 :
上条さんに説教されたら死にそう
7 :
上条の説教なんてあの世界の人間以外には通用しないだろ
8 :
ミサトの言葉の方がよほどキツイが、シンジは割りとスルーするからなww
9 = 1 :
シンジ「……はじめまして、碇シンジです」
教室から向けられる好奇の視線。それを無視して彼は自らが立つ教壇の向かい側の壁を見つめていた。
教師「ええと、それじゃあ碇君は奥の席へ」
シンジ「はい」
教師「午後にはシステムスキャンを行うから、取り合えずわからないことがあったらクラスメイトに聞くように。またみんなも碇君と仲良くするように」
一番奥、窓際の席に座り、窓の外を眺める。
校庭では走り回る生徒の姿があった。人がいて、声がして。
そのすべてが、知らない風景だった。
11 = 3 :
能力期待
13 = 1 :
シンジ「……疲れた」
一日が終わり、帰路につく学生達。その中に紛れるようにシンジは歩いた。
シンジ「本当に学生だらけなんだな」
家に帰るのもなにか味気なくて、彼は意味もなく知らない道を歩いた。右へ曲がっても、左へ曲がっても、知らない道が続いた。
繁華街を離れてひと気のない小道を過ぎたとき、シンジは目の前に白い物体が転がっていることに気付いた。
異様な物質に道を変えようと思い至ったのと、その物質と目があったのはほぼ同時だった。
「お、……」
シンジ「……お?」
「お腹が、すいたんだよ」
そこには純白の修道服をきた、外国人が転がっていた
14 = 4 :
序盤からまさかの展開
15 :
寝ようとしたら見つけてしまった…気になって寝れねぇwww
16 = 1 :
「ぷはぁー!! 満腹なんだよ!!」
シンジ「……うん、ならよかったよ」
目の前に転がっていたシスターを投げ捨てておくわけにもいかず、二人は数十分前に近くのファミレスに入った。
シンジ(初めて入ったところだけど、もうここには来れないな)
目の前のシスターはあらかたのメニューを食べつくして、今から食後のココアを注文するところだった。
因みにその間、シンジは一杯だけコーヒーを飲んだ。
無論店員からは好奇の目線を向けられているが目の前のシスターには気にした様子はない。
「ごちそうさまなんだよ!! 私はインデックス!! あなたの名前はなんていうのかな?」
「僕? 僕は碇シンジだよ。それでインデックスさんは、あんなところにどうして倒れてたのかな?」
17 :
学園都市って見るだけで、アイツを思い浮かべてこのスレを開いてしまった…
これは支援
19 = 1 :
インデックス「しんじだね!! よろしく!! ううんと、倒れていたのは……」
シンジ「?」
そこまで言うとインデックスは言いよどみ、ちょいちょいとシンジを手招きした。
シンジは不思議に思いながらも、インデックスの方へと顔を寄せる。インデックスはキョロキョロと周囲を見回したと思うと、突然身を乗り出してシンジの傍へと寄った。
インデックス「……私は実は追われているんだよ」
インデックス「実は私は10万3000千冊の……」
いたって真剣な表情でインデックスは言う。
が、シンジはインデックスから香るいい匂いに顔を赤らめていた。
言葉を発するたびにインデックスは周囲を伺う。その行為自体が人目を惹いているのだが、インデックスが動くたびに長い髪が揺れて、女の子の匂いがシンジの鼻腔をくすぐった。
20 :
なんかいきなりシンジっぽくない反応だな
21 = 3 :
上条ポジションか
22 = 5 :
シンジ君も男の子だからしょうがない
23 = 4 :
オナニーマスターのシンジさんなら何しても気にならない
24 = 1 :
シンジ「な、なるほど。大変なんだね。インデックスさん」
インデックス「あ、インデックスでいいんだよ、しんじ!」
インデックスは笑った。
シンジは何故か前かがみ気味に笑った。
25 :
>23
それは真逆で、普段のシンジだとありえないから意味があったシーンなんだが
26 :
SSのシンジがエロ直結なのは定番なのか?
27 :
>>6
むしろ上条さんがシンジを守りそう
28 = 15 :
シンジの能力何だろう
29 = 3 :
ほ
30 = 1 :
二人は程なくしてファミレスを出た。
日はまだ昇っていたが、学生の姿は幾分か減ったようだった。
シンジ「それでインデックスはこれからどうするの?」
インデックス「わたしが所属している協会を探してかくまってもらうつもりなんだよ」
シンジ「……そっか」
事情はわからないし、どこか突飛な話だったがシンジはなぜか無条件に彼女の話を受け入れていた。
彼女は笑顔で歩き出す。曇りのないように見えて、どこか、ほんの少しだけ影のあるそんな笑顔で。
インデックス「ありがとうなんだよ、しんじ。あなたに神のご加護がありますように」
シンジ「……がんばってね」
インデックス「まかせてなんだよ!」
彼女はそういって、人ごみの向こうに消えていった。
シンジ「がんばって、かあ……」
無責任な言葉だな、そう呟いてから、彼も帰路へとついた。
31 :
>>26
エロSSが多いからでは
つまりこれもエロを期待していいってことだよワトソン君…!
32 = 26 :
>>30
日はまだ沈んでいなかったの間違いじゃね?
>>31
さすがはホームズ
見事な推理だね
34 :
きがくるったか
36 = 3 :
:∧、、∧∧、、∧:
:( ´・ω・)ω・` ):
:( ⊃⊂ ):
37 :
どういう展開だよw
38 = 1 :
バットがボールを捕らえて。遠くで甲高い金属音が響いた。
「で、あるからして。すなわち、自分だけの現実の取得と言うのは……」
髪の少し薄くなった教師が、黒板にチョークでテキストどおりの文章を書いている。擦れるチョークの音だけが教室に響いていた。
開けた窓からそよ風がなびいている。カーテンがそれにそって、静かに揺れた。
ジッと自分の机を見つめた。机の木目を数えて、自分の呼吸が激しいことに気付いた。
少しずつ呼吸を緩やかにしていく。鼻先から一滴、汗が垂れて書きかけのノートの文字が滲んだ。
今は午後の授業中だった。周囲を見回すと眠りほうけているクラスメイトがたくさんいた。
外では髪の長い女子生徒がホームランを打ってはしゃいでいた。
そよ風が滲んだ汗を少しだけ乾かせた。
目を瞑って誰にも気付かれないように、ゆっくり深呼吸をした。
39 :
今日はここにするか
40 = 1 :
「碇君、どうかしたの?」
隣の席の女子が怪訝な表情をして声をかけてきた。
頬杖をつきながら彼女は退屈そうにペンを回している。
シンジ「ううん、ちょっと暑くて」
「とか言っちゃって、授業退屈だから寝ちゃってたんでしょ」
彼女はわかるわかると言いながら、教師には聞こえないよう静かに笑った。
「はい、よかったら使って」
彼女はそういってハンカチを差し出した。
シンジ「あ、ありがとう」
「いいよいいよ、私もよく授業中寝ちゃって、寝汗かくしね」
シンジ「うん、ありがと……でも、もってるから大丈夫」
41 = 1 :
シンジはそういってポケットからハンカチを取り出した。
「へえ、準備いいねー」
彼女はそういい、少し笑ってからまた黒板の方へと視線をそらした。
しかし、シンジはそれに気付かない。
ハンカチを握ったままシャツの袖口で顎に溜まった汗を拭った。
吹き抜ける風が心地良かった。
42 :
さるよけしえん
44 :
再放送じゃないの?
45 :
シンジはレベル高そうだよな
46 :
シンジきゅんの汗しみこませることが出来なくて残念だったな
47 = 1 :
シンジ「ほら、ケンカしないで食べなよ」
シンジがそういって皿を置くと、草陰から数匹の猫が小さい鳴き声をあげながら姿を現した。
彼がこの街に着てから数日が過ぎた。もう人の手から炎が出ることや掃除用のロボットが街中を掃除している光景にも抵抗がなくなってきていた。
シンジ「ああ、今日も暑いなあ」
彼は河川敷の草むらに寝転がって、空を見ていた。
隣で猫の鳴き声が聞こえて、なんだか心地良かった。
「おお、こんなところにたくさんの天使たちが、とミサカは興奮を隠しきれず声をあげます」
シンジ「え?」
人の声が聞こえてシンジが寝返りを打つと、そこには随分と遠くでしゃがみこんだ女子高生の姿があった。
「もしかして、これは貴方の仕業なのですか、とミサカは天使たち、もとい子猫たちの傍で当たり前のように横になっている少年に声をかけます」
シンジ「は、はい」
「いったい、いったい、これはどんな芸当なのでしょう、とミサカは子猫たちに警戒されぬように慎重に貴方に近づきます」
シンジ「えーと」
「はい、えーと、なんでしょう、とミサカは少年の言葉を促します」
シンジ「餌付け、です」
48 :
シンジとインデックス達とのやり取りがなにげに良い。ほのぼので
49 = 1 :
>>47
ミスった。
女子高生じゃなくて女子中学生ね
50 = 1 :
「なるほど、勉強になります。野良猫たちへキャットフードを与えることにより、彼らを安心させ、
またそれを継続して行うことにより彼らと信頼関係を築き上げ、ひいてはまた明日、同じ時間にな。といいあう仲にまでなれる、ということですね。とミサカは貴方から得た新たなる情報をまとめ、メモに取ります」
シンジ「まあ、大体そんな感じですね、はい」
遠くで猫の様子をうかがっていた女子中学生はいつのまにやらシンジの隣に腰掛けている。
頭には大きなゴツゴツとしたゴーグルをかけ、彼女は必死にメモをとり、満足そうに頷いた。
「これが子猫、というものなのですね。はじめて見ましたがまるで天使のようです。とミサカは見たこともない天使のイメージを勝手に固定しようと試みます」
シンジ「子猫、見たことないんですか?」
子猫たちはとっくにキャットフードを平らげ、シンジの持ってきたボールと戯れている。
「はい、ミサカは研究所での生活が長かったので、と意味深に自分の人生の一ページをほのめかします」
そういいながらも彼女は前かがみになり、猫を凝視している。
シンジ「触りたいんですか?」
「い、いや、まさかそんな、とミサカは心を読まれたことに動揺しつつ、それを華麗に誤魔化します」
シンジ「大丈夫ですよ、こいつらはお腹一杯のときはひっかいたりしませんから」
シンジはくすりと笑ってから、目の前の少女にそう、助言した。
みんなの評価 : ☆
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