元スレエルフ「く、鎖をはずしてください」
SS覧 / PC版 / みんなの評価 : ★★★
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501 = 499 :
―――ここは。
妹「久しぶり、お兄ちゃん」
･･･ああ、そうか。
妹「元気だった？」
･･･どうだろうな。どうみえた？
妹「あんまり、元気そうじゃなかった」
･･･そうだろうな。
妹「･･･どうしたの？」
･･･本当に、すまなかった。
お前を殺したエルフ達を、殺すことも出来ずに･･･
妹「･･･私、悲しいな」
･･･すまなかった。
妹「お兄ちゃんに、こうして会うの」
･････････。
妹「ねぇ。私、お兄ちゃんにエルフを殺してって、言ったの？」
502 :
妹かわいい
503 = 499 :
･･･それは･･･。
妹「勝手に決めないでよ」
･････････。
妹「私を殺したエルフは、あの子じゃないよ」
･･･分かってる。
妹「分かってるから、殺せなかったんでしょ？」
･･･どうだろうな。
妹「私、知ってるよ。お兄ちゃん」
･････････。
妹「･･･それに、分かってるのは、お兄ちゃんだけじゃないよ」
･･･は？
妹「まだだよ、お兄ちゃん」
妹「私と会うのは、もっとずっと、ずーっと先のはずだよ」
妹「それまで、お兄ちゃんは―――」
504 :
やばい涙腺がそろそろ限界
505 :
涙腺が物固割れた
506 = 499 :
―――朝
ﾁｭﾝﾁｭﾝ､ﾁﾁﾁﾁﾁ･･･
男「･････････」
男「･･･あ、さ･･･？」
エルフ「･･･ｚｚｚ」
男「･･･き、みは･･･」
エルフ「･･･ん」
男「･････････」
エルフ「･･･ふぁ･･･」
男「･･･どういう、こと、だ」
エルフ「･･･ようやく、気がつきましたか」
男「･･･は」
エルフ「三日ほどあなたは、寝たきりでした。そろそろ諦めかけていたのですが」
男「･････････」
507 = 499 :
エルフ「･･･スープくらいなら、飲めますか？水分を取らないと、まずいのでは」
男「･･･そうじゃ、ない」
エルフ「･････････」
男「･･･なぜ、私は生きている･･･？」
エルフ「･････････」
男「･･･確かに、私は、死んだはずでは･･･」
エルフ「･･･言ったはずです」
エルフ「あなたのしたいことなど、何一つ、させない、と」
男「･･･っ」
エルフ「あなたは、死にたがっていました」
エルフ「あなたは、私に殺されたがっていました」
エルフ「･･･だから、そのどちらも、しませんでした」
エルフ「それだけです」
509 = 499 :
男「･･･どう、やって･･･」
エルフ「･････････」
男「･････････」
エルフ「･････････」
男「･･･くっ。一杯、喰わされたようだな」
エルフ「ええ、文字通り」
男「･･･そうだな、普通に考えれば･･･」
男「･･･毒を、口移しできるはずがない」
エルフ「･････････」
男「･･･私の病気を、見抜いていたのか？」
エルフ「･･･私は、殺すのは得意ではありませんが」
エルフ「治すのは、得意です。あなたの病気は確かに、人間では治療の難しいものでしたが」
エルフ「･･･私はエルフです。森の豊富な薬草を使えば･･･」
エルフ「･･･あなたの病気を治す薬など、いくらでも作れます」
512 = 499 :
男「それを、私に飲ませた？」
エルフ「ええ。毒だと偽って」
男「･･･はっ。なんて小娘だ･･･」
エルフ「死にたがっていたあなたに、絶望を与えるためです」
男「･･･とんでもないやつだ」
エルフ「どうです、絶望したでしょう」
男「ああ。物凄くな。死にたくなった」
エルフ「させません」
男「･････････」
エルフ「あなたが死ぬのは、寿命か、そうでなければ･･･」
エルフ「私に、ナイフで刺されたときです」
エルフ「それ以外の原因はすべて、私が治します」
エルフ「簡単には殺しません。あなたは、死にたがっているから」
エルフ「･･･それが、私の復讐です。いかがですか」
男「･･･なるほど」
514 :
ツンデレエルフたんはぁはぁ
515 = 510 :
よろしい ならば支援だ
516 = 499 :
エルフ「･･･あなたは、エルフが嫌いでしょう」
男「ああ」
エルフ「その嫌いなエルフと過ごすのは、どんなに苦痛なことでしょう」
男「･････････」
エルフ「それが復讐です。私は、人間が嫌いですから」
男「･･･人間のことは嫌いでも、私のことは、愛しいのだろう？」
エルフ「･･･！」
男「違ったか」
エルフ「･･･寝ぼけているのですか」
男「そうか、あれは、夢だったのか」
エルフ「きっと、そうです」
男「そうか、そうか」
エルフ「･･･さぁ、食事が出来ています。歩けますか？」
517 = 510 :
ぐっとおさえた感じが好きだね支援
518 = 499 :
男「･･･一つだけ、君は思い違いをしている」
エルフ「･･･は」
男「君は、私が嫌いなエルフと過ごす、と言っただろう？」
エルフ「･･･ええ。嫌いなのでしょう？」
男「ああ。私はエルフが嫌いだ」
エルフ「･････････」
男「しかし･･･」
男「･･･何故だろうな、君のことは、愛しいらしい」
エルフ「･･･な」
男「･･･さぁ、食堂に行こうか。歩ける」ｽｸｯ
エルフ「･･･私は、奴隷、ですよ･･･？」
男「何を勘違いしているか知らないが･･･」
男「･･･私が、所有物を愛でてなにが悪いんだ？」
エルフ「･･･は」
519 :
エロゲーかぁ？エロゲーなのかぁ？
ちんぴくしてんのかぁ？
520 = 511 :
やべぇ萌える
521 :
そしてメイドエルフを経て嫁エルフとなる
522 = 510 :
過程をみまもろうぜ支援
523 = 499 :
男「･･･しまった。私は三日も風呂に入っていないのか」
エルフ「･････････」
男「･･･なにをそんな怖い顔をしている？」
エルフ「･･･いえ、別に」
男「君は、私が寝ている間、風呂に入ったのか？」
エルフ「いえ、私はずっと･･･。･･･あ」
男「なるほど。ずっと、私の側に居たと」
エルフ「･･･そ、そんなことは･･･」
男「ありがとうな」
エルフ「･････････」
男「･･･どうやら、食事の前に風呂に入ったほうがよさそうだな」
エルフ「･･･今から風呂にですか？」
男「忘れたのか？私は綺麗好きなんだ」
524 :
ね、寝れねぇ・・・、何故見つけてしまった俺
526 = 499 :
男「私が、先に入ろう。私が出たら、君が入るといい」
エルフ「･･･分かりました」
男「なんなら、一緒に入るか？」
エルフ「なっ･･･！」
男「冗談だ。一人でゆっくり、入りなさい」
エルフ「･･･はい」
男「そして、君が出てきたら･･･」
エルフ「･････････」
男「君の髪を、乾かしてやろう」
エルフ「･････････」
男「得意なんだ。どうだ？」
エルフ「･･･はい。お願いします」
fin.
527 = 519 :
お前めんどくなったから終わらせたろ
529 :
>>526
ありがとう
感動したわ
530 :
>>526
乙。
531 = 521 :
先生の次回作と馬鹿エルフちゃんにご期待ください
乙
534 = 504 :
>>526
乙。超乙。
535 :
後はどっかで後日談的な頭空っぽの話でも書いてくれ
いや、書いてください
536 = 510 :
いやいや区切りよかったんでないかい？ 乙乙 おもしろかったよー
537 = 511 :
乙！
感動した！
538 = 510 :
もう寝るけど他の書き手さんたちにも期待しつつおやすみー
540 = 499 :
終わったぜひょっひょぉぉぉい！！
このくらいすっきりしてたほうが好きなんですがいかがですか！
>>527
途中は端折ったけど、最後はこんなもんだよ。
これ以上ｇｄｇｄ話書いてもおもんないぜ？
542 :
>>540
いい話しすぎるじゃねえか！
グッジョブ！
543 = 499 :
>>535
まだこのスレが残ってて、なおかつ書き手が誰も居なかったら呼ぶといいよ。
それまで俺はツンデレフとｷｬｯｷｬｳﾌﾌしてるから。ツンデレフとな。
じゃあ、書きたいの書いたから今度は支援保守でまた参上するぜ。
他の書き手さんに期待！俺はもうツンデレフと寝るから。ツンデレフとな。
読んでくれたおまえらありがとうおやすみ！
544 :
>>540 これぐらいが丁度良いと思うぜ乙
545 :
>>540
いい話を読ませてもらった
乙
546 :
>>543乙
文体も話の流れも凄く好みでした
読後感が半端ない
vipやっててよかった
547 :
>>543
乙でした
思う存分ｷｬｯｷｬｳﾌﾌしてくれ
548 = 529 :
>>543
お前の胸にはツンデレフが住んでるんだな…！
見えたぜ
>>429だけど正直投下しづらい
けど初めてSS書いたから誰かGOサイン出したら恥かいてから寝る
549 = 544 :
>>548 構ってちゃんうぜぇと言われたいの?
550 = 521 :
ここはVIP
やっちまってから考える場所だ
みんなの評価 : ★★★
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