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    元スレ新ジャンル「妹ストーカー」

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    451 = 319 :

    「お、あったあった」

    ―――1枚の古い写真。これを眺めているときだけは心が落ち着くな。

    「そういやストーカー野郎にこの写真を見ているところ、1度見られたんだっけ」

    ―――あの時は焦ったな。確かすっげえ恥ずかしい理由でごまかした気がするが。>>339あたりで。

    「黒歴史は思い出さないに限る」

    「ふう…」

    ―――その写真には3人の子どもが写っている。

    「俺と…あとは…」

    ―――あと2人の少女たちは誰なんだろうか。

    「なんでこの写真を見ていると落ち着くんだろうな」

    452 = 319 :

    「…ん…」

    ―――意識がまどろんできた。

    「…zzz…zzz…」

    ―――テレビ点けっぱなしだな。まあいいか。
         このままいい気持ちのまま寝よう。今日は色々ありすぎた。

    「…う…ん…」

    ―――ストーカー野郎…そろそろ顔くらい見せたらどうだ…?


    TV「――――」

    TV「――――次のニュースです。数年前○×近隣で多発していた若い女性ばかりを狙った連続暴行事件の犯人が△□周辺に潜伏を―――」

    453 :

    さるなんてルーター落としてIP変えりゃいいのに(※ただしIP可変に限る)

    454 = 319 :

    -?-

    少年「…?」

    ―――ここはどこだ?どこかの公園?

    少年「何かこう見覚えが…あれ?」

    ―――よく見たら俺、Tシャツに半ズボンじゃねーか。これはもしかすると子どもの時か?

    「ねえお兄ちゃーんっ」

    少年「おう、来たか」

    455 = 319 :

    「ごめんね、遅くなって!」

    少年「ううん、ちょびっと待っただけだよ」

    「えへへっ今日も味見させてもらえるかな?」

    少年「たぶん大丈夫だよ!あそこの工場のおじさん優しいし」

    「だよねっ!あそこのプリン、本当に美味しいもんなあ」

    少年「今日僕ミルクプリンの味見するっ」

    「あ、私もミルクプリンがいいなっって思ってた!」

    ―――懐かしいな。ひどく懐かしい。

    458 = 319 :

    「同じだねー」

    少年「だねっ」

    ―――そういや近所の女の子とよく近くのお菓子工場に行ってできたてプリンの味見をさせてもらったっけ。

    「あ!そういえばまだ来ないの?」

    少年「うん!たぶんもうすぐ来るよっ」

    ―――もうすぐ来る?誰が?

    「ねーお兄ちゃーんっ」

    「あ、来た来た!」

    少年「おーい!こっちこっち!」

    ―――誰だ?誰が来たんだ?

    459 = 319 :

    ―――1人の少年と2人の少女が仲良く進んでいく。

    少年「―――」

    「―――」

    「―――」

    ―――なぜだろう。あと1人、誰か分からない。思い出せない。

    少年「―――」

    「―――」

    「―――」

    ―――違う。思い出せないんじゃない。思い出したくないんだ。


    ―――――
    ―――

    460 = 317 :

    いっ…妹が…でてこない…
    ほのぼの成分が…足り…ない……‥‥・・・

    461 = 453 :

    殺伐成分が…足り…ない…………

    462 = 319 :

    -10月13日朝 自宅-

    「………」

    ―――また夢か。今日の夢は悪夢ではなかったが…一体何の夢だったんだろうか。

    「…頭がボーっとするな」

    ―――いったい俺はどうしてしまったんだよ。

    「…学校行かなきゃな」

    ―――周囲を見渡し、耳を澄ませる。

    「ったく、何でだよバカ」

    ―――今日もストーカー野郎は家にいない。

    464 = 319 :

    「まあいい、とりあえず朝飯食って学校へ―――」

    ―――…。

    「ん…?」

    ―――どこかから声がする。隣の部屋か?

    「女の部屋からか?電話でもしてるのか」

    ―――こんな朝っぱらから?誰に?

    「ま、女の電話を盗み聞きするのは趣味悪いよな」

    ―――電話くらいするだろ。気にしない気にしない…。

    『……よんごう……いそが………かくせ…』

    ―――『4号』…?

    465 = 319 :

    「………」

    ―――あの店員も言っていた…『4号』…。

    「何だ?どういう意味なんだ?」

    ―――この偶然は果たして偶然か?

    「…何なんだよ一体」

    ―――昨夜、女は俺が部屋に入るのを頑なに拒んだ。

    「どういうことだ…一体俺の周囲で何が起こっているんだよ!」

    ―――ふと悪夢の男の声が蘇った。




    『そう、お前は死ぬまでこの呪縛から逃れることはできないんだ』

    466 = 286 :

    しえしえ

    467 = 319 :

    ガチャッ キィ バタム…

    おばちゃん「あらアンタ、おはようさん」

    「ああ…」

    おばちゃん「どしたの?元気ないねえ、いい若いもんが」

    「ああ…そうだな」

    おばちゃん「…妹ちゃんは?もしかしてまだ帰ってこないの?」

    「………」

    おばちゃん「大変じゃない!何か事件にでも巻き込まれて―――」

    「…っ!」 ダダッ

    おばちゃん「あ、ちょっと!」

    ―――おかしい。とにかく全てが何かおかしい。

    468 = 319 :

    -学校-

    男友「うっす、おはよっ」

    「ああ…」

    男友「おい何だ?どうしたんだよ?」

    「いや、別に…」

    男友「別にって…明らかに元気なさそうだけどさ」

    「別に何もねえよ!」

    男友「何をイライラしてるんだ?何かあったのか?」

    ―――何かあったのか、だと?

    男友「何でも言えよ。もしかしたら力になれるかもしれない」

    「何もねえよ!」 ダッ

    男友「あ、おい!」

    ―――何かありまくりだよ、クソがっ!

    470 = 319 :

    担任「あ、男か」

    「………」

    担任「おい、どうした?何か変わったことでもあったか?」

    ―――貴様、昨日もその言葉を俺に浴びせたよな?

    「何も…ありません」

    担任「言え、何があったんだ?ほら、どんな些細なことでもいいから言ってみろ」

    ―――こいつらは一体俺に何を言わせたいんだ?明らかに俺に対する態度が違うよな?

    「ちっ」 ダダッ

    ―――おとといまでと…あのストーカー野郎がいなくなるまでと比べてさあ!?

    担任「おい、男っ!」

    471 = 319 :

    「………」

    ―――さてどうしたものか。

    「何となくだが…」

    ―――ストーカー野郎が突如消えうせたことと、俺の周囲の人間関係の違和感には関係があるはずだ。

    「そして…」

    ―――あの女、あの店員…『4号』という言葉…。

    「すべて直感でしかないが…」

    ―――だがこの直感、何か当たってそうだな。

    「別にストーカー野郎に戻ってきて欲しいわけじゃないが、とにかく今の状況を何とか打破しないとな」

    ―――自分のためだ。今はそう言い聞かせておこう。

    472 = 286 :

    しえしえ

    473 = 319 :

    -昼休み 職員室-

    担任「いたか?」

    男友「いえ、どこにも。ただ話では10時過ぎに校門から抜け出ていったっていう目撃情報が…」

    担任「ちっ…アイツ今までそんなことをしたことなんてなかったなあ。これはもしかすると」

    男友「結構ヤバいかもしれませんね」

    担任「すみません、どうしましょうかね」

    「そうですね。とりあえず手分けして探していただけますか」

    474 = 319 :

    担任「しかし、そんなに状況は悪いのですか…?」

    「もともと危うい綱渡りなんですよ、すべてがね。
      『あの担当』がややこしいことをしてくれたおかげで一気に状況は不安定になりましたし」

    男友「いい感じに見えたんだけどなあ」

    「『犯人』が間近に潜伏している以上、いつ引き金が再び引かれるか分かりません。
       彼を『4号』から抜け出させるためにも、不幸にさせないためにも、今ここで全力を尽くさねばなりません」

    担任「分かりました。やりましょう」

    男友「うっす」

    475 = 324 :

    いつのまに廚二的なことに

    476 = 301 :

    これは…うかつなレスを出来ない展開になってるね。黙って支援しとこ…

    477 = 319 :

    「―――」

    担任「―――」

    男友「―――」

    「確定だな」

    ―――転校してきたばかりの女生徒を囲んで、担任が敬語使って作戦会議だと?
        なんだこのワケの分からん状況は。

    「間違いなく何かが起こっているんだ。抜け出したフリをして奴らを泳がせたのは正解だな」

    ―――状況は相変わらず不透明だが、これでやっと動ける。

    「一体俺の周囲に何が起こっているのか、絶対に解き明かしてみせる」

    ―――ストーカー野郎、待ってやがれよ?必ず俺の前に引きずり出してやる。
         全部貴様のせいだ、たぶんな!

    478 = 319 :

    -夕方-

    担任「ちっ…いったい男はどこに行きやがったんだ?」

    ―――もともと厄介な条件だなあとは思っていたが、本当に厄介になってきやがった。

    担任「そんな危険人物、やっぱうちの学校で引き取らなけりゃよかったな」

    ―――ったく、確かに可哀想な境遇ではあると思うが。

    ピリリリリリリッ ピリリリリリリッ

    担任「電話か?はいもしもし―――えええッ!?」

    ―――学校の中で爆竹?ったく誰だよ。

    担任「はい…はい!至急戻ります、はい!」

    ―――ちっ、男の捜索は中断だな。

    担任「いったん戻るか」

    480 = 319 :

    -同時刻 公園付近-

    「ふう…」

    ―――ここにもいないか。飛び出したとすれば自宅付近に潜伏するかと思ったけど…。

    「それにしても…」

    ―――あの『4号』対象、どの程度覚醒したのかしら?

    「完全に覚醒したとは思えないけれど…」

    ―――『あの担当』が余計なことをしていたのには違いないけど、確かに様子は改善されていたはず。

    「とすると本部が彼女を外したのはなぜかしら?」

    ―――現状で彼女を担当から外す理由がないわよね。本部にないとすると…。

    「まさか彼女、自ら志願して担当を外れた…?」

    ―――いったい何のために…?

    481 = 317 :

    なんとなくストーリーに禁書目録を連想

    482 = 319 :

    「あれだけ強く彼の『4号』をしたがっていたのにアッサリ急に担当を外れたのにはどういう理由が―――」

    ピロリンッ♪

    「メール…?男友クンから!?」

    「男クンを見つけたのね!?場所は…学校!?今すぐいくわ!」

    「とりあえずは確保が先ね!」

    483 = 319 :

    -学校-

    「先生っ!」

    担任「あ、これはどうも!すみません、どうやら学校で誰かが爆竹をやらかしたみたいで探せなくて…」

    「男友クンは?彼が男クンを学校で確保したとメールが…」

    担任「いやそれがね、保健室で寝ているんですよ。どうやら学校内で転んで頭打ったらしくて…」

    「えっ!?」

    ―――じゃあメールは誰が送信したの!?まさか。

    「しまった!罠だったッ!」

    484 = 319 :

    -同時刻 アパート106号室-

    カチャッ キィ…

    「ピッキングってマジで開くんだな…」

    ―――>>142のあと、ストーカー野郎から教わっておいて正解だったな。

    「さて、邪魔者はすべて学校に遠ざけた」

    ―――少なくとも10分は見つからないだろう。十分な時間だ。

    「女は黒幕に近い存在だ。とすると女の部屋には必ず真相に近づく何かがあるはずだ」

    ―――『4号』とは何か。俺の身に何が起きているのか。あいつらの目的は何か。そして…ストーカー野郎はどこへ行ったのか。

    485 = 286 :

    しえ

    他に読んでる人はいなさそうだな…

    486 :

    読んでるぜ!
    支援

    487 = 306 :

    結構いるよ

    488 :

    >>485
    読んでるぜっ

    489 = 317 :

    いるに決まってるだろうがあぁぁぁあぁあ

    490 = 284 :

    しえんた

    491 = 319 :

    「…?」

    ―――ところ狭しとファイルの類が並んでいるな。

    「ん…?『4号観察記録』…?」

    ―――4号観察って何だ?

    「これ…全部俺の毎日の様子を記録したものか!?」

    ―――どういうことだ!?何で俺が監視されながら記録を取られなくちゃならないんだよ!?

    「ちょっと待て!4号観察ってどっかで聞いたことあるぞ!?確か刑事ドラマかなんかで…」

    ―――4号観察は確か…罪を犯した執行猶予付きの犯罪者を監視・更生させるための保護観察のことじゃ…。

    493 = 319 :

    「おいどういうこった!?てことは俺、犯罪者じゃねーか!?」

    ―――記憶にないぞ!?俺は…俺は犯罪を犯した記憶なんか!

    「何だよ!?意味が全然分から―――あっ!?」 ガン ドサドサドサッ

    「あいたたた…何だこの新聞記事の山…ん?『連続暴行事件容疑者、高校生に襲撃される』…?」

    ―――ドクンッ!!

    「あ…」

    ―――記憶が蘇る。今まで…ずっと目を背けてきた記憶の奔流が、突如頭の中を駆け巡り始める。

    「あ、ああああああッ!?」

    「うがあああああああああああああああああああああああああああッ!?」

    ―――そう、あのどしゃ降りの雨の中、俺は復讐を決行したんだ。


    ―――――
    ―――

    494 = 319 :

    ブロロロロロロロロッ…

    担任「は?記憶が蘇りかけている?」

    「そう!あの事件、連続女子暴行死傷事件の最有力容疑者とされながらも結局嫌疑不十分で不起訴処分となった中年男性を、
      犠牲となった女の子のうちの1人の兄がサバイバルナイフで襲撃した事件。その記憶が…」

    担任「どういうことです?」

    「連続女子暴行事件の犠牲者にはたった1人だけ死者がいるの。
      その子は犯人に襲われたとき、近くの雑居ビルの屋上へと逃げ込んだ。
      そこで追い詰められ、暴行。でも暴行の途中で逃げることを試みたものの、
      誤って屋上から転落、死亡した」

    担任「ひ、ひどい…」

    495 = 53 :

    予想出来ねえ……

    496 = 319 :

    「犯人は当然現場から逃げたわ。そして後に逮捕。
      でもどの事件も嫌疑不十分だった。結局不起訴処分となったわ」

    担任「ま、まさかその唯一の死者の女の子の兄が男だっていうんですか?」

    「…当時男クンはいじめを受けて不登校。ご両親はいらっしゃらなかったから妹さんがすべて世話をした。
      その妹さんをあまりに身勝手な犯罪によって突如失った。その悲しみは計り知れないでしょう?」

    担任「それで自分が不起訴処分の容疑者を裁こうと…」

    「でも未遂。現行犯逮捕されたわ」

    担任「な、なるほど…情状酌量の余地を認められ、保護観察処分。現在に至る、か」

    497 :

    しえん

    明日早いのに気になって寝れないくらい続きが気になる

    498 = 319 :

    「ところがね、男クンは襲撃以来、きれいさっぱり記憶を失っているの。
       一説には抵抗した容疑者の攻撃によるものとされているけれど、真実は分からないわ」

    担任「なるほど。だから男クンは事件のことは何も…」

    「保護司である『前の担当』も私もそれを口に出すつもりはないわ。
      期限がくれば男クンは元の生活に戻れるもの。忌まわしい記憶は不要でしょう?」

    担任「ところがここにきて男の精神が不安定に…?」

    「どうして…すべてはうまくいっていたはずなのに!」

    「何があったの…?男クンの記憶を呼び覚ますような何かが…どこかで」

    499 = 286 :

    怒濤の展開

    500 = 319 :

    -アパート-

    キキィッ! バタムッ!!

    「さ、降りてください先生!」

    担任「本当に男は自宅へ?」

    「私たちを遠ざけてまでするってことは私の部屋の資料が目的のはず。
       きっといるに違いない―――」

    「があああああああああッ!?離せ!離せよおらあああッ!」

    おばちゃん「ちょっとアンタいい加減にしなさいな!何がどうしたっていうのよ!」

    ドガシャアアッ 

    「やっぱり…記憶が急に戻って錯乱してる!急ぎましょう!」

    担任「は、はいっ!」

    ―――――
    ―――


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