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    元スレ新ジャンル「妹ストーカー」

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    651 = 607 :

    おかえり

    652 :

    おかえりなさい

    653 = 565 :

    「はい、眼鏡とベスト。ブレザーは丸めて鞄に突っ込んどきなさい。あとワックスで、適当に髪型変えてね」

    「え、そんだけでいいの?」

    「変装はごく最小限の変化を持たせればいいの。逆に凝りすぎると、異和感が生じるわ」

    「なんだか不安だなぁ……」

    「情けないわね。そんなんじゃ、一発で妹さんに不振がられるわよ」

    「はいはい……」

    「……ちょっとあなた、センスないわね。ほらワックス貸して。やってあげるから」

    「あ、さんきゅ……」

    「それと、途中コート買ったほうがいいかもね。自校の制服でうろつくのも、リスクがあるし……」

    (なんか、人に手櫛してもらうのっていいなぁ……。ちょっと気持ちいい)

    「……私の話、聞いてる?」ギュー

    「痛っ! 耳引っ張んな!」

    657 = 631 :

    ミナミー

    658 = 565 :

    ~妹の中学~

    「おまたせー」

    「じゃ、行こうか。駅ビルでいい?」

    「うん、今日はよろしくね!」



    「…………」

    「…………」

    「……おい、ストーカー。あの距離感どう思う?」

    「目算40cm。横に並んで歩くには、ちょっと近い気もする距離ね」

    「うん、近すぎるよな」

    「手をつなごうと思えばつなげるし、妹さん、相手にかなり気を許してるみたいだわ」

    「……なあ、あの野郎が変なことしたら、ぶん殴ってきていいかな?」

    「聞かれても困るわ。私だって、飛び出してると思うから。スタンガン構えて」

    「ストーカーのくせに、ストーカー撃退グッズ持ってんなよ!」

    659 = 565 :

    ~駅ビル~

    「    」

    「     」



    「うー、この距離じゃ、会話の内容が聞き取れないな……もっと近づいちゃダメか?」

    「だめよ、相手に警戒されるわ。妹さんだけならともかく、相手の男もいるし、その分気をつけないと……」

    「ぬうう、もどかしい……!」

    「それにしても、ずいぶん、親しげに話してるわね」

    「何話してるのか気になるな……。あっ、そうだ! お前、盗聴器持ってたよな! それなら会話拾えるんじゃ…」

    「残念ながら、さっき電池切れたわ」

    「肝心な時に使えないな、お前!」

    660 :

    指向性マイクを使え

    661 = 565 :

    「さっきから、洋服屋をまわってるみたいだな……」

    「選んでるのは、ネクタイとか靴下とかか……。俺はお父さんかよ」

    (でも、妹が一生懸命選んでいると思うと、不思議と嬉しさがこみあげてくる……)

    「あれ、そういえばストーカー女は?」

    「おまたせ、妹さんどうなった?」

    「うわっ!? 本当に、神出鬼没だなお前! 何やってたんだよ」

    「買い物よ、買い物。ほら、コート買ってきてあげたわ。使いなさい」

    「え、いいのか? ちょっと待てよ、財布財布……」

    「いらないわよ。ありがたく受け取りなさい。貸しにしといたげる」

    「ストーカーに貸し作るのも、なんか怖いな……。まあいいや、サンキュな」

    「一応、リバーシブルの買っておいてあげたから。尾行中に相手に感づかれたとき、さっと着替えて尾行再開できるようにね」

    「気遣いは嬉しいのに、素直に喜べないのは何故だ……」

    662 = 576 :

    まだ残ってたのか
    ちょっといまから追っかける

    664 = 565 :

    書き溜め尽きたんでペース遅れる、すまない


    「あっ、二人が喫茶店に入ったぞ!」

    「私たちも行きましょう。、なるべく近い席で、かつ、二人の視界に入らないようにね」


    「なかなか、いいの見つからないなー」

    「まあまあ、悩むのだって楽しいじゃないか」

    「ごめんねー、なんかいろいろと付き合わせちゃって……」

    「俺なら平気だよー。君と一緒にお店見るの楽しかったし」

    「えっ……! よしてよ、なんか恥ずかしいじゃない!」


    「…………」

    「…………」

    店員「お客様、メニューでございま……!?」

    店員(ひぃっ!? 何このカップル! 凄まじい表情で歯ぎしりしてるわ!!)

    666 :

    早く書け

    667 = 565 :

    「でも、ほんとどうしようかな。悩み過ぎて、頭痛くなってきたよ……」

    「そんなに、気を張らなくてもいいんじゃないか?」

    「うーん。でも、お兄ちゃんへのプレゼントだし、気合入れない方が難しいよ」



    「……くぅ」

    「ちょっと、なに涙目になってるのよ。見苦しいわね」

    668 = 565 :

    「そうかな、君の気持ちがこもってたら、お兄さんは何でも嬉しいと思うけどな」

    「……ほんとう?」

    「少なくとも、俺がそのお兄さんだったら、そう思うよ」

    「……わかった。じゃあ、あともう一軒だけ付き合ってもらってもいい?」

    「もちろんだよ」

    「ありがと! おかげで、プレゼント思いついたよ。お兄ちゃん、喜んでくれるかなぁ……」



    「うう……、妹ぉー…」

    「ちょっと、早く涙と鼻水拭いてよ。汚らしいわね」

    669 :

    「ズビーッ……かたじけない」

    「ちゃんと洗って返してよね、そのハンカチ」

    「ああ。……ところで、前々から聞きたかったんだけど、何で俺の妹をつけ回しているんだ?」

    「好きな人を追うのに、理由が必要なの?」

    「う……」

    「じゃあ、逆に聞くけど、あなたはどうして妹さんを好きなの?」

    「そ、それは……、説明しがたいというか……、要するに、俺の妹だからだよ! 可愛いからだよ!」

    「じゃあ、私も同じね。あなたの妹さんが、可愛くて仕方ないから、ストーカーするの」

    「……なんか釈然としないな」

    「ストーカーの心理を理解しようと思ってること自体、私には理解し難いけどね」

    670 :

    支援














    早く書け

    671 = 669 :

    「!」ガタッ

    「どうした?」

    「私としたことが、油断したわ。妹さんたち、もうここを出てったようね」

    「……あ、ほんとだ! いない! どこ行ったんだ!?」

    「ちょっと待って。駅ビルの入り口にいるみたいよ」

    「え……なんで分かるの? てか、その機械なに?」

    「自作の発信器よ。さっき妹さんたちの席を通り過ぎるとき、こっそり付けたの」

    「な、なんでそんなもん作れるんだよ!?」

    「全ては愛のなせる業なのよ」

    672 :

    この調子で1000まで行って欲しい

    673 :

    寝る前支援

    674 = 669 :

    ~駅ビル入り口~

    「今日は付き合ってくれて、ありがとね」

    「どういたしまして、いいのが買えたみたいで良かったよ」

    「うん! お兄ちゃんをびっくりさせてやるんだから!」

    「元気がいいなぁ、がんばってね」

    「うん、じゃあまた明日……」

    「あ……、ちょっと待って」

    「ん、どうしたの?」

    「……また、こうして会ってくれないかな。できることなら、今度は君の彼氏として」

    「え……」

    675 :

    だが断る

    676 = 669 :

    「うぉおああああ!」

    「ちょっといきなり走り出さないでよ! どうしたの!?」

    「うるせえ! 妹の身に危険が迫ってるんだよ! たぶん!」

    「なんでそんなの分かるのよ!?」

    「兄の直観だ! 第六感だ! 待ってろよぉおお、妹ぉおおおおお!」

    「素晴らしい感性ね……。シスコン怖い」

    677 = 669 :

    「しかも、恐ろしいことに間違ってるわけじゃないのよね。その直観……」

    「……あいつに嘘をついたのは、単純に、ことが面倒になりそうだったから」

    「そもそも、ストーカーの私が、盗聴器の電池を切らすわけないじゃない」ピッピッ


    ザッ…ザザッ…


    『……それって、もしかして』

    『うん、付き合ってほしいんだ。君のこと、実は前から好きだった』

    『……ごめんなさい』

    『え……』

    『わたし、あなたの気持ちに答えられないと思うの。友達のままじゃ、だめかな?』

    『……そっか』

    679 = 669 :

    「ぬおおおお! 妹ぉおおおお!」

    「ちょっと、うるさいわよ。落ち着きなさい」バチバチ

    「ひぎゃあああああ! い、たたたた! 何すんだよストーカー女ぁ!」

    「スタンガンを押しあてただけよ」

    「だから何でだよ!」

    「あなたが、血相変えて走る必要が無くなったからよ」

    「……はあ?」

    「ふう……、とりあえずお腹空いたから、なんか奢ってちょうだい」

    「なっ!? 誰がストーカーなんかに!」

    「12800円」

    「……!」

    「さっき買ってあげたコート代よ。ご飯奢ってくれないなら、今すぐ請求するわよ」

    「……ちっ、仕方ない。同盟のよしみだ。あまり高いもん食うんじゃないぞ」

    「あなた意外と良い人じゃない。見直したわ」

    「ストーカーに言われても嬉しくないね」

    681 = 669 :

    ~翌日~


    「行ってきまーす」

    (ああん、妹ちゃん、可愛い可愛い!)ハアハア

    (あら、手に持ってるのはゴミ袋じゃない。ちょうどいいわ、ついでにパクっちゃいましょう)



    「なんか面白いもの入ってないかしら……」ガサゴソ

    「あら、このレシート……。昨日の日付じゃない」

    「ということは、……ふふふ。あいつの誕生日が楽しみね」


    [ 領収書  ○○洋裁点  ]
    [毛糸玉 ベージュ \ ○○]


    ~END~

    683 = 672 :

    え?

    685 = 669 :

    というわけで、なんとなく続いてしまったお話終わりました
    読んでくれてありがとうございます

    一応、区切りとしてENDとか書いちゃったけど、たぶん続き書きます
    ごめん、紛らわしかった。第一部完とか書けばよかった

    あと最後の最後に誤字ったんで一応訂正
    ○○洋裁点→○○洋裁店

    686 :


    楽しかったよ

    689 = 669 :

    眠くなるまで書いてみる


    (確か、昨日の盗聴によると、今日は妹ちゃんは、お友達と遊びに行く予定ね。妹ちゃんまだかしらー)

    「おいこら、ストーカー。家の前で、でっかいカメラ抱えて何してやがる」

    「何よ、シスコン。あなたの妹を待ち伏せてるのよ。今日は盗撮で忙しいから、話しかけないでくれる」

    「このアマ、ぬけぬけと……! カメラよこせ! 叩き壊す!」

    「あら、そんなことしないでよ。困るじゃない。そうだ、これ見せてあげようか」

    「なんだよそのアルバムは……」

    「妹さんの中学生活、部活編。当然、着替えシーンもバッチリ収めたわよ」

    「ふっ、甘いな。俺がそんな紙ペラに屈するはずが無いだろう……。なにせ、いつも生身の妹と生活しているのだからな」

    「だったら、アルバムに伸ばそうとしている右手をどけてちょうだい」

    691 = 669 :

    「…………」ガサゴソ

    「おい、朝早くからゴミ捨て場で何してるんだ」

    「ゴミ漁りよ。カッコよく言い換えるなら、ガーボロジーよ」

    「へえ……、なんか見つかったか?」

    「そうね。妹さんの小テストの答案とか、メモ書きとかかしら。あと、使用済み綿棒とか」

    「そんなん集めてどうするんだよ……」

    「野暮なこと聞かないでちょうだい。どうせ一般人には理解できないでしょうから」

    「まあ、だろうな……。ちなみに、狙ってるものとかあんのか?」

    「そうね。いつか、妹さんのベッドを頂きたいわ。潜りこんだら、さぞ良い香りがするんでしょうね……」

    (しまった。今こいつの気持ちが、ちょっぴり分かってしまった)

    692 :

    >>690
    S県の方じゃね
    つかこれも古いな

    693 :

    おにいちゃんどいてそいつ殺せない!

    694 = 669 :

    すまない、眠気が限界だ
    残してもらえるなら続き書く、おやすみ

    696 :

    これみてたら
    お兄ちゃんどいて!!そいつ殺せない」
    思い出した

    697 :

    これは良いss
    >>1おつだわ

    699 :

    まだ読んでねーよ

    700 = 690 :

    S県とはいったい…?


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