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元スレ新ジャンル「空中人魚」
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女「男さん、しがみつかないで……危ないです……」
男「ごほっ、ごほっ……」
女「男さん……え!?」
ぎゅっ
女「何これ、背中がすごい腫れてる!!」
男「はぁ…はぁ…」
女「男さん、縄はここにあります。きちんとつかめますか?」
男「おk……って言いたいけど、背中痛すぎて手に力が入らん……」
女「そんな……どうしよう……」
男「ごほっ、ごほっ……」
女「男さん……え!?」
ぎゅっ
女「何これ、背中がすごい腫れてる!!」
男「はぁ…はぁ…」
女「男さん、縄はここにあります。きちんとつかめますか?」
男「おk……って言いたいけど、背中痛すぎて手に力が入らん……」
女「そんな……どうしよう……」
友「女ー、お兄さんの様子はどうー?」
女「原因はわからないけど、背中にすごい腫れが出来てるのー!」
年「あーあ、こりゃ死んだわね」
友「物騒なこと言わないで! ……それで、お兄さんは大丈夫そうなの?」
女「落ち着きは取り戻したみたいだけど、もう自力で縄を握るのは無理だって!」
男「すまん……痛っ!」
幼「お兄ちゃん、どっかいたいの?」
男「平気平気……とは、言いがたいわな。はは……」
モブ「嘘でしょう。こんなとこで立ち往生なんて、冗談じゃないわ」
友「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ。人一人の命が掛かってるんだよ!?」
年「同じ人魚ならいざ知らず、人間の命なんかねぇ……」
モブ「どうしようもないなら、もうほっときなよ。きっとここで死ぬのがその人間の寿命だったんだよ」
女「違う、私が男さんを死なせたりしない! いいわ、みんなが手伝って
くれないなら、私一人だけでも男さんを引っ張っていくもん!!」
友「私も手伝うよ」ざぶんっ
モブ「あっそ。なら、私と年さんの手はもういらない訳」
年「残念ねぇ。せっかくちょっと面白いかもと思ってきたのに」
女「え、ちょ、待ってよ! 本当に行っちゃうの?」
モブ「だって、一人でも頑張れるんでしょ? だったら私たちなんか、居ても居なくても同じじゃない」
年「そゆこと。元々乗り気じゃなかったし、終わる時はこんなものよ」
友「この……薄情人魚!!」」
モブ「何とでも呼べばいいわ。どちらにしろ、非は人間なんかに関わったあんたらにあるんだから」
年「という訳で、悪いけど私らはここで離脱するわね」
女「くっ……!」
モブ「じゃあねー、バイバーイ……」
----ザバアァァァッ!!
モブ「ひゃあっ!?」
女「原因はわからないけど、背中にすごい腫れが出来てるのー!」
年「あーあ、こりゃ死んだわね」
友「物騒なこと言わないで! ……それで、お兄さんは大丈夫そうなの?」
女「落ち着きは取り戻したみたいだけど、もう自力で縄を握るのは無理だって!」
男「すまん……痛っ!」
幼「お兄ちゃん、どっかいたいの?」
男「平気平気……とは、言いがたいわな。はは……」
モブ「嘘でしょう。こんなとこで立ち往生なんて、冗談じゃないわ」
友「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ。人一人の命が掛かってるんだよ!?」
年「同じ人魚ならいざ知らず、人間の命なんかねぇ……」
モブ「どうしようもないなら、もうほっときなよ。きっとここで死ぬのがその人間の寿命だったんだよ」
女「違う、私が男さんを死なせたりしない! いいわ、みんなが手伝って
くれないなら、私一人だけでも男さんを引っ張っていくもん!!」
友「私も手伝うよ」ざぶんっ
モブ「あっそ。なら、私と年さんの手はもういらない訳」
年「残念ねぇ。せっかくちょっと面白いかもと思ってきたのに」
女「え、ちょ、待ってよ! 本当に行っちゃうの?」
モブ「だって、一人でも頑張れるんでしょ? だったら私たちなんか、居ても居なくても同じじゃない」
年「そゆこと。元々乗り気じゃなかったし、終わる時はこんなものよ」
友「この……薄情人魚!!」」
モブ「何とでも呼べばいいわ。どちらにしろ、非は人間なんかに関わったあんたらにあるんだから」
年「という訳で、悪いけど私らはここで離脱するわね」
女「くっ……!」
モブ「じゃあねー、バイバーイ……」
----ザバアァァァッ!!
モブ「ひゃあっ!?」
想像以上に薄情だ…と思ったが人魚の歴史を考えればこんなものか
wktk
wktk
----ふわふわ
姉人魚「……」
女「姉さん!?」
モブ「なっ……何なの!?」
姉「……あんたたち、人の妹おっぽり出してどこに行く気?」
モブ「あぁ、なんだ。何かと思ったら女のお姉ちゃんじゃない」
モブ「何、あなたもこの人間の件に一枚噛んでるの?」
姉「まさか。私はたまたま散歩に出たら、変な集団に出くわしたから後をつけてただけよ」
女(嘘だ絶対島からつけて来てたんだ)
友(しっ、今は黙っときな。もしかしたらこれは事態が好転するかもしれないよ)
女(え?)
姉「それよりも、一度はやると決めたことを投げ出すなんて、恥ずかしくないの?」
モブ「だって、相手は人間だよ? 人間が死のうと生きようと私たちには関係ないじゃない」
姉「そうね、本来なら私もその意見に賛成だわ」
姉「でもね、そこの男は私の妹の婚約者なのよ。いくら軽薄でキモくても死なせたら妹が泣くのよ」
女「姉さん……」
姉「だから私はそいつを殺させたりしないわ。もちろん、仕方なく、だけど」
モブ「甘っちょろいなぁ、お姉さんは……」
姉「あら、そうかしら? ねぇ年上人魚、あなたもそう思う?」
年「(ビクッ) あ、いや私は……」
モブ「年さん? なんか顔面蒼白だけど……」
姉「あんたも、モブ人魚と同じこと言うのかしら。どう?」
年「いやいやいや、まさかまさか。私は手伝うつもりだったよ!?」
モブ「年さん!?」
姉「ふむ、よろしい」
姉人魚「……」
女「姉さん!?」
モブ「なっ……何なの!?」
姉「……あんたたち、人の妹おっぽり出してどこに行く気?」
モブ「あぁ、なんだ。何かと思ったら女のお姉ちゃんじゃない」
モブ「何、あなたもこの人間の件に一枚噛んでるの?」
姉「まさか。私はたまたま散歩に出たら、変な集団に出くわしたから後をつけてただけよ」
女(嘘だ絶対島からつけて来てたんだ)
友(しっ、今は黙っときな。もしかしたらこれは事態が好転するかもしれないよ)
女(え?)
姉「それよりも、一度はやると決めたことを投げ出すなんて、恥ずかしくないの?」
モブ「だって、相手は人間だよ? 人間が死のうと生きようと私たちには関係ないじゃない」
姉「そうね、本来なら私もその意見に賛成だわ」
姉「でもね、そこの男は私の妹の婚約者なのよ。いくら軽薄でキモくても死なせたら妹が泣くのよ」
女「姉さん……」
姉「だから私はそいつを殺させたりしないわ。もちろん、仕方なく、だけど」
モブ「甘っちょろいなぁ、お姉さんは……」
姉「あら、そうかしら? ねぇ年上人魚、あなたもそう思う?」
年「(ビクッ) あ、いや私は……」
モブ「年さん? なんか顔面蒼白だけど……」
姉「あんたも、モブ人魚と同じこと言うのかしら。どう?」
年「いやいやいや、まさかまさか。私は手伝うつもりだったよ!?」
モブ「年さん!?」
姉「ふむ、よろしい」
モブ「どうしたの、年さんさっきまでと言ってること違うじゃない」
年「バッ……馬鹿っ、滅多なこと口にするんじゃないの!」
ベシッ
モブ「あいたっ!」
年(あんたは生まれてなかったから知らないだろうけど、あの人ものスゴく怖い人なのよ)ヒソヒソ
年(あの人はね、昔人間に裏切られて以来、『一本線が切れてる』って仲間内じゃ評判なんだから)
モブ(何それ。ただの噂じゃないの?)
年(違うわよ! その証拠に、あの人の相手をして、大怪我した人魚だっているんだから!)
モブ(……マジ?)
年(そうよ。前に男の人魚があの人と口論になった時、うっかり人間に裏切られた
ことを口走ったら、全身切り刻まれて一生消えない傷を負わされたのよ)
モブ(そんな人がなんで人間の味方してるのよ!)
年(知らないわよ! とにかく、あの人にだけは逆らっちゃ駄目。返事は全部イエスで返すのよ)
モブ(……)ゴクリ
姉「話しは済んだ? 済んだなら手伝うか手伝わないか、早く結論が欲しいんだけど」
モブ「は、はい! 不肖モブ人魚、精一杯手伝わせていただきます!」
姉「あらそう、さっきと言ってることが違うけど、まぁいいわ」
姉「私は妹の方
年「バッ……馬鹿っ、滅多なこと口にするんじゃないの!」
ベシッ
モブ「あいたっ!」
年(あんたは生まれてなかったから知らないだろうけど、あの人ものスゴく怖い人なのよ)ヒソヒソ
年(あの人はね、昔人間に裏切られて以来、『一本線が切れてる』って仲間内じゃ評判なんだから)
モブ(何それ。ただの噂じゃないの?)
年(違うわよ! その証拠に、あの人の相手をして、大怪我した人魚だっているんだから!)
モブ(……マジ?)
年(そうよ。前に男の人魚があの人と口論になった時、うっかり人間に裏切られた
ことを口走ったら、全身切り刻まれて一生消えない傷を負わされたのよ)
モブ(そんな人がなんで人間の味方してるのよ!)
年(知らないわよ! とにかく、あの人にだけは逆らっちゃ駄目。返事は全部イエスで返すのよ)
モブ(……)ゴクリ
姉「話しは済んだ? 済んだなら手伝うか手伝わないか、早く結論が欲しいんだけど」
モブ「は、はい! 不肖モブ人魚、精一杯手伝わせていただきます!」
姉「あらそう、さっきと言ってることが違うけど、まぁいいわ」
姉「私は妹の方
姉「私は妹の方を見てくるから、あんたらは縄が流されないようちゃんと持っておくのよ」
モブ「アイアイサー!」
姉「じゃあね」
ざぶぅんっ
年「……なんでこんなことになったんだろ」
モブ「アイアイサー!」
姉「じゃあね」
ざぶぅんっ
年「……なんでこんなことになったんだろ」
姉「いい格好ね、人間」
男「フヒヒ……義姉ちゃん……こんなとこまで俺を……見送りに来てくれたのか……?」
姉「相変わらず減らない口だね、忌々しい」
女「姉さん、ありがとう。モブちゃんと年さんを引き留めてくれて」
友「私からもお礼を言わせて下さい。私、お姉さんは絶対に力を貸してくれないと思ってた」
姉「そういう問題じゃないでしょう。あんたたちにも、今の事態を招いた責任はあるんだからね?」
女「え、私たちにも?」
姉「そうよ。島を出るときから見てたけど、あの人選じゃあ明らかに失敗するわよ」
女(やっぱり最初から見てたんじゃないの…)
姉「大体、そこの人間が縄を握れないなら、体に結わえつければいいだけじゃない。
それに気づかずうろたえて、助けを請うなんてカッコ悪いにも程があるわ」
友「あ、そっか……。焦ってたせいで全然思いつかなかった」
姉「そこが甘いのよ。ちょっと縄を貸してごらんなさい」
ぐいっ
男「いつっ!」
女「姉さん! 男さんは怪我人なんだから、もっと優しく……」
姉「本当なら触るのも嫌なんだから、ちょっとは我慢させなさい」
ぐいぐい
姉「……はい。これで只縄を握ってただけのさっきよりは、遥かに運びやすいはずよ」
男「おぉ…スゲェ…」
姉「感謝して平伏しなさい、人間」
男「フヒヒ……義姉ちゃん……こんなとこまで俺を……見送りに来てくれたのか……?」
姉「相変わらず減らない口だね、忌々しい」
女「姉さん、ありがとう。モブちゃんと年さんを引き留めてくれて」
友「私からもお礼を言わせて下さい。私、お姉さんは絶対に力を貸してくれないと思ってた」
姉「そういう問題じゃないでしょう。あんたたちにも、今の事態を招いた責任はあるんだからね?」
女「え、私たちにも?」
姉「そうよ。島を出るときから見てたけど、あの人選じゃあ明らかに失敗するわよ」
女(やっぱり最初から見てたんじゃないの…)
姉「大体、そこの人間が縄を握れないなら、体に結わえつければいいだけじゃない。
それに気づかずうろたえて、助けを請うなんてカッコ悪いにも程があるわ」
友「あ、そっか……。焦ってたせいで全然思いつかなかった」
姉「そこが甘いのよ。ちょっと縄を貸してごらんなさい」
ぐいっ
男「いつっ!」
女「姉さん! 男さんは怪我人なんだから、もっと優しく……」
姉「本当なら触るのも嫌なんだから、ちょっとは我慢させなさい」
ぐいぐい
姉「……はい。これで只縄を握ってただけのさっきよりは、遥かに運びやすいはずよ」
男「おぉ…スゲェ…」
姉「感謝して平伏しなさい、人間」
姉「あ、あとあんたたち、統率力無さすぎ」
姉「こういうことやる時は、有無を言わせぬパワーが大事なのよ」
女「というと……」
姉「いい。今から私が、その手本を見せてあげるわ」
バチャァン
モブ・年(ビクッ)
姉「何をぼさっとしてるの? 私の話しはもう終わったわよ。全速前進、急ぎなさい!」
モブ「は、はい!」
年「ただいま!」
姉「あんたらは交代で、縄が外れないよう見張ってなさい。いいね?」
友「え。もしかして、岸まで二人で運ばせる気なの?」
姉「いいじゃない。あんたたちが見捨てられてたら、どんな目にあってたか思い知らせてあげるわ」
モブ「嘘ぉ……陸までまだあんなにあるのに……」
姉「自分たちのしようとしたこと、後悔しながら進むといいわ。さぁ、早く行きなさい!」
男「義姉ちゃん……鬼畜だな……www」
姉「こういうことやる時は、有無を言わせぬパワーが大事なのよ」
女「というと……」
姉「いい。今から私が、その手本を見せてあげるわ」
バチャァン
モブ・年(ビクッ)
姉「何をぼさっとしてるの? 私の話しはもう終わったわよ。全速前進、急ぎなさい!」
モブ「は、はい!」
年「ただいま!」
姉「あんたらは交代で、縄が外れないよう見張ってなさい。いいね?」
友「え。もしかして、岸まで二人で運ばせる気なの?」
姉「いいじゃない。あんたたちが見捨てられてたら、どんな目にあってたか思い知らせてあげるわ」
モブ「嘘ぉ……陸までまだあんなにあるのに……」
姉「自分たちのしようとしたこと、後悔しながら進むといいわ。さぁ、早く行きなさい!」
男「義姉ちゃん……鬼畜だな……www」
モブ「ハァハァ」
年「ひぃひぃ」
姉「あんたら、スピード落ちて来てるよ! やる気あんの?」
モブ「二人でやってるんだから当たり前じゃない…」ボソッ
姉「あ? 何か言った?」
モブ「いいえ何も!!」
姉「だったらさっさと進む!! あんたらに拒否権はないんだからね?」
女「モブちゃんたち、可哀想……」
友「ま、自業自得じゃない? 私たちにとっては願ったりの展開じゃん」
男「後で義姉ちゃんにお礼言わないとな……」
女「そうですね。陸まであと少しですし、着いたら改めてありがとうって言わなきゃですね」
友「それよりお兄さん、背中は大丈夫?」
男「まだジンジンする……痛みは引かない……」
女「一体何だったんでしょう。帰ったらすぐに病院へ行って下さいね?」
男「うん、そうする……金ないけど……」
そしてさらに数十分後……
年「ひぃひぃ」
姉「あんたら、スピード落ちて来てるよ! やる気あんの?」
モブ「二人でやってるんだから当たり前じゃない…」ボソッ
姉「あ? 何か言った?」
モブ「いいえ何も!!」
姉「だったらさっさと進む!! あんたらに拒否権はないんだからね?」
女「モブちゃんたち、可哀想……」
友「ま、自業自得じゃない? 私たちにとっては願ったりの展開じゃん」
男「後で義姉ちゃんにお礼言わないとな……」
女「そうですね。陸まであと少しですし、着いたら改めてありがとうって言わなきゃですね」
友「それよりお兄さん、背中は大丈夫?」
男「まだジンジンする……痛みは引かない……」
女「一体何だったんでしょう。帰ったらすぐに病院へ行って下さいね?」
男「うん、そうする……金ないけど……」
そしてさらに数十分後……
男「ハァ…ハァ…」
ざばっ
男「やっと……やっと着いた……」
女「お疲れ様でした。よく頑張りましたね」
年「その労いは普通こっちにやるもんでしょ……」
姉「途中で放棄しようとしたあんたに、掛ける言葉なんかないわよ」
友「うわ背中、ミミズ腫れになってんじゃん!」
男「陸に上がってもまだいてぇ……何なんだだこれ……」
姉「その腫れ方からすると、クラゲにやられたわね。まぁこの辺りには
死ぬ程の毒がある奴なんかいないから、安心していいんじゃない?」
女「良かった……男さん、立てますか? すぐ病院に行かないと」
姉「ちょっと待ちなさい、女」
友「どうしたの、お姉さん」
姉「私がタダで、大嫌いな人間を助けると思ってるの? 私がそいつを助けたのは、そいつに用があったからよ」
男「うぇ……?」
ざばっ
男「やっと……やっと着いた……」
女「お疲れ様でした。よく頑張りましたね」
年「その労いは普通こっちにやるもんでしょ……」
姉「途中で放棄しようとしたあんたに、掛ける言葉なんかないわよ」
友「うわ背中、ミミズ腫れになってんじゃん!」
男「陸に上がってもまだいてぇ……何なんだだこれ……」
姉「その腫れ方からすると、クラゲにやられたわね。まぁこの辺りには
死ぬ程の毒がある奴なんかいないから、安心していいんじゃない?」
女「良かった……男さん、立てますか? すぐ病院に行かないと」
姉「ちょっと待ちなさい、女」
友「どうしたの、お姉さん」
姉「私がタダで、大嫌いな人間を助けると思ってるの? 私がそいつを助けたのは、そいつに用があったからよ」
男「うぇ……?」
姉「あんた、いつまで横になってるの? 早く立ちなさい」
ぐいっ
男「うぃっ……」
女「姉さん! 男さんは怪我人なんだから、もっと気づかってあげてよ!」
姉「うるさい。怪我人だろうと誰だろうと、根性のない奴に妹をやる訳にはいかないのよ」
姉「ほら人間、そこで這いつくばってる限り、妹はあんたのものにならないわよ。それでもいいの?」
男「うぅ……」
姉「たかがクラゲに刺されたくらいで、へこたれてんじゃないよ! 立て、人間!!」
男「相変わらず手厳しいな……こっちゃもうヘロヘロなのに……」
ぐぐっ
男「ご要望通り、立ちましたよっと……」フラフラ
姉「遅いわよ、もっとシャキシャキしなさい」
ぐいっ
男「うぃっ……」
女「姉さん! 男さんは怪我人なんだから、もっと気づかってあげてよ!」
姉「うるさい。怪我人だろうと誰だろうと、根性のない奴に妹をやる訳にはいかないのよ」
姉「ほら人間、そこで這いつくばってる限り、妹はあんたのものにならないわよ。それでもいいの?」
男「うぅ……」
姉「たかがクラゲに刺されたくらいで、へこたれてんじゃないよ! 立て、人間!!」
男「相変わらず手厳しいな……こっちゃもうヘロヘロなのに……」
ぐぐっ
男「ご要望通り、立ちましたよっと……」フラフラ
姉「遅いわよ、もっとシャキシャキしなさい」
男「それで……俺に用って何……?」
姉「大したことじゃないわ。ただ、私の質問に答えればいいだけよ」
女「そんなことのために、わざわざ男さんを引き止めたの? ひどいよ!」
姉「あんたは引っ込んでなさい。これは、あんたにも関係のあることなんだから」
女「え?」
姉「質問。今から私は四つの例を出す、そのうちで私が許せないのはどれか」
姉「1、妹が笑ってる時に、あんたが笑ってる
2、妹が笑ってる時に、あんたが泣いてる
3、妹が泣いてる時に、あんたが笑ってる
4、妹が泣いてる時に、あんたが泣いてる」
姉「さぁ、どれを選ぶ?」
男「え……あ っと……」
姉「残り10秒。9、8、7、6……」
男「ちょ、ちょっと待って。えーと、えーと……」
姉「5、4、3、2、1……」
男「さ、3番!!」
姉「ふーん、本当にそれでいいのね?」
男「多分……」
姉「……」
男「……」
姉「大したことじゃないわ。ただ、私の質問に答えればいいだけよ」
女「そんなことのために、わざわざ男さんを引き止めたの? ひどいよ!」
姉「あんたは引っ込んでなさい。これは、あんたにも関係のあることなんだから」
女「え?」
姉「質問。今から私は四つの例を出す、そのうちで私が許せないのはどれか」
姉「1、妹が笑ってる時に、あんたが笑ってる
2、妹が笑ってる時に、あんたが泣いてる
3、妹が泣いてる時に、あんたが笑ってる
4、妹が泣いてる時に、あんたが泣いてる」
姉「さぁ、どれを選ぶ?」
男「え……あ っと……」
姉「残り10秒。9、8、7、6……」
男「ちょ、ちょっと待って。えーと、えーと……」
姉「5、4、3、2、1……」
男「さ、3番!!」
姉「ふーん、本当にそれでいいのね?」
男「多分……」
姉「……」
男「……」
姉「……ま、正解よ。答えは3番、『妹が泣いてる時に、あんたが笑ってる』でした」
男「ホッ……」
姉「この質問の意図は、分かるわね?」
男「女を泣かしたら承知しないってことか…?」
姉「それもあるし、苦労を分かち合えないなら妹は渡さないっていう忠告でもある」
男「任しとけ……プータローの底力を舐めちゃいかんですたい……」
姉「顔にいつもみたいな精気がないけど、納得してあげることにするわ」
姉「妹を不幸になんかしたら、ここにいる全員であんたの命をを
付け狙うから、そのつもりで肝に銘じておきなさい。分かった?」
モブ「や、なんで私たちも入ってるの!?」
姉「あんたに拒否権はないって、言わなかったっけ?」
年「諦めなさい、モブ……」
モブ「そんなぁ……」
男「ホッ……」
姉「この質問の意図は、分かるわね?」
男「女を泣かしたら承知しないってことか…?」
姉「それもあるし、苦労を分かち合えないなら妹は渡さないっていう忠告でもある」
男「任しとけ……プータローの底力を舐めちゃいかんですたい……」
姉「顔にいつもみたいな精気がないけど、納得してあげることにするわ」
姉「妹を不幸になんかしたら、ここにいる全員であんたの命をを
付け狙うから、そのつもりで肝に銘じておきなさい。分かった?」
モブ「や、なんで私たちも入ってるの!?」
姉「あんたに拒否権はないって、言わなかったっけ?」
年「諦めなさい、モブ……」
モブ「そんなぁ……」
姉「これで私の要件は終わりよ」
モブ「疲れた…長かった…」
年「特に私たち二人にはね……」
姉「さて、それじゃ最後の仕上げに移ろうか」
友「まだ何かあるの?」
姉「すぐに終わるわよ。そこの人間、その場で回れ右!」
男「……?」くるり
姉「よろしい。それじゃあ、せーの!!」
バチィィ―――――ン
男「い゛っ!!」
女「ッッ!!」
友「ッッ!!」
男「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!」
姉「これでよし、と」
モブ「疲れた…長かった…」
年「特に私たち二人にはね……」
姉「さて、それじゃ最後の仕上げに移ろうか」
友「まだ何かあるの?」
姉「すぐに終わるわよ。そこの人間、その場で回れ右!」
男「……?」くるり
姉「よろしい。それじゃあ、せーの!!」
バチィィ―――――ン
男「い゛っ!!」
女「ッッ!!」
友「ッッ!!」
男「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!」
姉「これでよし、と」
男「うがっ……がはっ! いでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
女「姉さん、なんてことするの!」
姉「これだけ大声出せば、いつかみたいに通りかかった人が、警察に通報してくれるでしょうよ」
姉「それともあんたたち、この人間を海パン一丁で家まで帰す気だった訳?」
友「だからってこんな……あぁ、腫れた患部がなお真っ赤に……」
姉「私だって、初対面のそいつに抱きつかれて嫌な思いしたんだから。おあいこよおあいこ」
女「まだ根に持ってたんだ……」
姉「さて、用も済んだし帰るわよ!」
年「やっと終わったのね……」
モブ「も、やだ。私潮の流れに身を任せて帰る……」
姉「何言ってるの。人間に見つかったらヤバいんだから、急いでここから離れるに決まってるでしょ!」
モブ「えぇー!?」
女「私はここに残って、男さんの容態を見守ってます」
友「私も。このままお兄さんをほっとく訳にはいかないよ」
姉「駄目よ。あんたらが見つかったら他の人魚にまで迷惑かかるわ。今日のところは諦めなさい」
女「でも……」
友「そりゃないよ、お姉さん」
姉「嫌だと言っても、問答無用で連れて帰るけどね」
ぐいぃっ
女「あっ……!」
友「ちょ、ちょっと!」
男「うぐぐ……」
女「男さん!」
女「姉さん、なんてことするの!」
姉「これだけ大声出せば、いつかみたいに通りかかった人が、警察に通報してくれるでしょうよ」
姉「それともあんたたち、この人間を海パン一丁で家まで帰す気だった訳?」
友「だからってこんな……あぁ、腫れた患部がなお真っ赤に……」
姉「私だって、初対面のそいつに抱きつかれて嫌な思いしたんだから。おあいこよおあいこ」
女「まだ根に持ってたんだ……」
姉「さて、用も済んだし帰るわよ!」
年「やっと終わったのね……」
モブ「も、やだ。私潮の流れに身を任せて帰る……」
姉「何言ってるの。人間に見つかったらヤバいんだから、急いでここから離れるに決まってるでしょ!」
モブ「えぇー!?」
女「私はここに残って、男さんの容態を見守ってます」
友「私も。このままお兄さんをほっとく訳にはいかないよ」
姉「駄目よ。あんたらが見つかったら他の人魚にまで迷惑かかるわ。今日のところは諦めなさい」
女「でも……」
友「そりゃないよ、お姉さん」
姉「嫌だと言っても、問答無用で連れて帰るけどね」
ぐいぃっ
女「あっ……!」
友「ちょ、ちょっと!」
男「うぐぐ……」
女「男さん!」
そして、一人取り残された男……
男「……あー、だりぃ」
男「……背中痛ぇ」
男「……なんだろうこの、空しさというか何というか」
男「寝転がってたら、誰か助けてくれるかな……」
男「……可能性は限りなく低いな。やっぱ自力で帰るしかねーか」
男「叩かれ損だな、俺。ははは、はは……いだっ!!」
男「草生やす余裕もねーや……もしかしたら俺、本当に今日死ぬかもしれんなぁ……」
そうして海パン一丁で帰宅した男を、38℃の高熱が襲ったのはその深夜のことであるが、
それがクラゲに刺されたせいか、裸同然で長時間過ごしたせいか、
はたまた姉人魚に傷口を叩かれたせいなのかは、
判然としなかったという……。
男「……あー、だりぃ」
男「……背中痛ぇ」
男「……なんだろうこの、空しさというか何というか」
男「寝転がってたら、誰か助けてくれるかな……」
男「……可能性は限りなく低いな。やっぱ自力で帰るしかねーか」
男「叩かれ損だな、俺。ははは、はは……いだっ!!」
男「草生やす余裕もねーや……もしかしたら俺、本当に今日死ぬかもしれんなぁ……」
そうして海パン一丁で帰宅した男を、38℃の高熱が襲ったのはその深夜のことであるが、
それがクラゲに刺されたせいか、裸同然で長時間過ごしたせいか、
はたまた姉人魚に傷口を叩かれたせいなのかは、
判然としなかったという……。
>>576
「したくても出来なかった」描写を入れるの忘れてた……
という訳で、男人魚島突入編は終わりです。なんか長々とスレ独占してしまってスマヌ
「今にも剥がれそうな唇の皮」に負けじと、一人で1000行くつもりで頑張ったら果てしなくgdgdになってしまった
ここからしばらくチンタラした会話に戻って、二人の結婚式編を書いたら終わります
今しばらくのお付き合いを……
「したくても出来なかった」描写を入れるの忘れてた……
という訳で、男人魚島突入編は終わりです。なんか長々とスレ独占してしまってスマヌ
「今にも剥がれそうな唇の皮」に負けじと、一人で1000行くつもりで頑張ったら果てしなくgdgdになってしまった
ここからしばらくチンタラした会話に戻って、二人の結婚式編を書いたら終わります
今しばらくのお付き合いを……
姉「おーい、女ー。ちょっと石動かすから手伝ってー!」
女「……」
姉「何ボーッとしてるの、早くこっち来て手伝ってよ!!」
女「……」
姉「またあの男のこと考えてるの? 生活に支障が出るから止めなさいって言ったのに」
女「でも、男さんが岩場に来なくなってもう一週間だよ?」
姉「心配しすぎよ。別にあんたのせいじゃないんだから」
女「……」
姉「また黙りこくる。ふさぐのは体動かさないからだよ、いいからさっさと手伝って」
女「うん……」
ふわっ
女「……」
姉「何ボーッとしてるの、早くこっち来て手伝ってよ!!」
女「……」
姉「またあの男のこと考えてるの? 生活に支障が出るから止めなさいって言ったのに」
女「でも、男さんが岩場に来なくなってもう一週間だよ?」
姉「心配しすぎよ。別にあんたのせいじゃないんだから」
女「……」
姉「また黙りこくる。ふさぐのは体動かさないからだよ、いいからさっさと手伝って」
女「うん……」
ふわっ
姉「うんせ、ほいせ」
女「…姉さん」
姉「何」
姉「男さん、なんで一週間も音沙汰ないんだと思う?」
姉「またその話題? いい加減聞きあきたから他の話しもしてよ」
女「だって、気になるんだもん。あれから毎日会いに行ってるのに、まだ一回も会えてないし」
姉「知らないよ。こっちから連絡する手段がない以上、待つしかしようがないじゃない」
女「そうだよね……はぁ」
姉「よっこいしょ! ……はぁ疲れた」
女「姉さん」
姉「あん?」
女「私って無力だね」
姉「それも聞きあきた。無力なら無力なりに出来ることをすればいいのよ」
女「……」
姉「まただんまりだし。こっちがため息つきたくなるわ」
女「…姉さん」
姉「何」
姉「男さん、なんで一週間も音沙汰ないんだと思う?」
姉「またその話題? いい加減聞きあきたから他の話しもしてよ」
女「だって、気になるんだもん。あれから毎日会いに行ってるのに、まだ一回も会えてないし」
姉「知らないよ。こっちから連絡する手段がない以上、待つしかしようがないじゃない」
女「そうだよね……はぁ」
姉「よっこいしょ! ……はぁ疲れた」
女「姉さん」
姉「あん?」
女「私って無力だね」
姉「それも聞きあきた。無力なら無力なりに出来ることをすればいいのよ」
女「……」
姉「まただんまりだし。こっちがため息つきたくなるわ」
姉「だいたいあんたは心配性なのよ。一週間かそこらで薄れる程、あんたの愛情は薄っぺらいの?」
女「……」フルフル
姉「でしょうが。だったらいつかあの男が来た時のために、ドンと構えて待ってりゃいいのよ」
女「うん……ありがとう姉さん」
姉「礼はいらないわよ。これでも一応、対人間相手の恋愛についてはあんたの先輩ですから」
女「そうだね、いつも男さんにツンツンしてるから忘れてたよ」
姉「同じ体験した者だからこそ、待つだけの身の辛さも分かる。けど、生活を疎かにしては元も子もない」
姉「いつか良い女になってさ、待たされるだけじゃなく、あいつを待たす女になるんだよ」
女「……うん!」
女「……」フルフル
姉「でしょうが。だったらいつかあの男が来た時のために、ドンと構えて待ってりゃいいのよ」
女「うん……ありがとう姉さん」
姉「礼はいらないわよ。これでも一応、対人間相手の恋愛についてはあんたの先輩ですから」
女「そうだね、いつも男さんにツンツンしてるから忘れてたよ」
姉「同じ体験した者だからこそ、待つだけの身の辛さも分かる。けど、生活を疎かにしては元も子もない」
姉「いつか良い女になってさ、待たされるだけじゃなく、あいつを待たす女になるんだよ」
女「……うん!」
女「なんかホッとした。浮わついてた気分が元に戻ったみたい」
姉「そう、やっぱりふさぎこんだ時は体動かすに限るってことね」
女「いや、そうじゃなくてさ……」
姉「でも、これでクラゲの毒にやられて死んじゃってたら、笑えるわよね」
女「…!!」
姉「可能性としてはなくもないのよねぇ。人間って、毒の弱い
種類のクラゲでもヤバいことがあるって言うし」
女「あ…あ……」
姉「……女、どうしたの?」
女「そっか……そうなんだ。私はもし男さんが死んじゃってても、知ることが出来ないんだよね……」
姉「え?」
女「だってそうじゃない。私と男さんの繋がりって、あの岩場で話すことだけなんだよ?」
女「どうしよう……もし男さんが死んでたら、私生きていけない……」
姉(あちゃー。せっかく落ち着きかけたのに、また地雷踏んじゃったぁ……)
姉「そう、やっぱりふさぎこんだ時は体動かすに限るってことね」
女「いや、そうじゃなくてさ……」
姉「でも、これでクラゲの毒にやられて死んじゃってたら、笑えるわよね」
女「…!!」
姉「可能性としてはなくもないのよねぇ。人間って、毒の弱い
種類のクラゲでもヤバいことがあるって言うし」
女「あ…あ……」
姉「……女、どうしたの?」
女「そっか……そうなんだ。私はもし男さんが死んじゃってても、知ることが出来ないんだよね……」
姉「え?」
女「だってそうじゃない。私と男さんの繋がりって、あの岩場で話すことだけなんだよ?」
女「どうしよう……もし男さんが死んでたら、私生きていけない……」
姉(あちゃー。せっかく落ち着きかけたのに、また地雷踏んじゃったぁ……)
女「姉さん、ごめん。やっぱり私もう一回いつもの岩場に行ってみる!」
姉「心配しなくても、殺しても死ななそうな男じゃない」
女「でも、一刻も早く男さんの顔を見て、安心したいのよ」
姉「まぁ……家でウジウジ悩まれるより行動した方がマシか。いいわよ、いってらっしゃい」
女「ありがとう、ごめんね」
ひゅんっ
姉「……恋は盲目ね」
姉「心配しなくても、殺しても死ななそうな男じゃない」
女「でも、一刻も早く男さんの顔を見て、安心したいのよ」
姉「まぁ……家でウジウジ悩まれるより行動した方がマシか。いいわよ、いってらっしゃい」
女「ありがとう、ごめんね」
ひゅんっ
姉「……恋は盲目ね」
~そして、いつもの岩場で~
女「やっぱりいない。そんなに都合よくは会えないよね……」
女「どうしちゃったのかな……まさか、本当に死んじゃったりなんかしてないよね」
女「そうだとしたら、私のせいだ……私が、姉さんの言いなりになって
閉じ籠ってたから、男さんはあんな無茶を……」
女「……男さん、男さぁーん!」
女「私を一人にしないで下さい、私はあなたがいないと駄目なんです!!」
女「早く会いに来て、じゃないと私、寂しくて死んじゃいます!」
女「……男さん」
女「やっぱりいない。そんなに都合よくは会えないよね……」
女「どうしちゃったのかな……まさか、本当に死んじゃったりなんかしてないよね」
女「そうだとしたら、私のせいだ……私が、姉さんの言いなりになって
閉じ籠ってたから、男さんはあんな無茶を……」
女「……男さん、男さぁーん!」
女「私を一人にしないで下さい、私はあなたがいないと駄目なんです!!」
女「早く会いに来て、じゃないと私、寂しくて死んじゃいます!」
女「……男さん」
女「……くすん」
女「ふぇ……うぇぇん……」
女「男さん……どうして会いに来てくれないの? 私のこと、嫌いになっちゃったんですか……?」
女「ぐすっ…ひく…うぇぇ…」ポロポロ
----ザッ
女「……ふぇ?」
男「……よっ」
女「男……さん……?」
男「お久しぶりwwwwお前の最愛の人wwww男さんですよwwwwww」
女「男さん……本物、ですか?」
男「そうwwwww実に都合のいいタイミングで出てくるwwwwwwそれが本物の男さんである証wwwwwwww」
女「男さん……男さぁん!!」
----ガバッ
男「うぉっwwwwwwwwww」
女「ふぇ……うぇぇん……」
女「男さん……どうして会いに来てくれないの? 私のこと、嫌いになっちゃったんですか……?」
女「ぐすっ…ひく…うぇぇ…」ポロポロ
----ザッ
女「……ふぇ?」
男「……よっ」
女「男……さん……?」
男「お久しぶりwwwwお前の最愛の人wwww男さんですよwwwwww」
女「男さん……本物、ですか?」
男「そうwwwww実に都合のいいタイミングで出てくるwwwwwwそれが本物の男さんである証wwwwwwww」
女「男さん……男さぁん!!」
----ガバッ
男「うぉっwwwwwwwwww」
女「男さん、男さん!!」
むぎゅぎゅ
男「ちょwwwww苦しいwwwwwww首www絞まるwwwwwwwww」
女「一週間も、どこで何をしてたんですか? 私、心配したんですからっ!」
男「らしいなwwwwwさっきのデカい一人言でwwwww大体のところは察したぜwwwwwwww」
女「どうして、ここに顔を出してくれなかったんですか?」
男「それがさwwww俺wwwクラゲにやられたwwww傷のせいでwwwww
三日くらい入院してたんだよねwwwwwwwwwwwww」
女「入院!?」
男「そうwwww入院wwwww」
むぎゅぎゅ
男「ちょwwwww苦しいwwwwwww首www絞まるwwwwwwwww」
女「一週間も、どこで何をしてたんですか? 私、心配したんですからっ!」
男「らしいなwwwwwさっきのデカい一人言でwwwww大体のところは察したぜwwwwwwww」
女「どうして、ここに顔を出してくれなかったんですか?」
男「それがさwwww俺wwwクラゲにやられたwwww傷のせいでwwwww
三日くらい入院してたんだよねwwwwwwwwwwwww」
女「入院!?」
男「そうwwww入院wwwww」
男「義姉ちゃんにひっぱたかれたあの日wwwwww結局派手に叫んでも助けがこなくてさwwwwwwwww」
男「海パン一丁で家まで帰ったらwwwwww夜中に高熱が出たんよwwwwww」
女「姉さん、やっぱりあれ逆効果だったんじゃない……」
男「でwwwwダルいわ痛いわで息も絶え絶えでさwwwwwこりゃヤバいってんで明くる日wwwwwww病院に駆け込んだんだよwwwwwwww」
女「それで、どうなったんですか?」
男「なんかwwwwクラゲに刺されたとこからバイ菌入ってたらしくてwwwww即入院決定wwwwwwwww」
女「そうだったんですか……あれ? でも、入院って三日間だけだったんですよね」
男「そうだなwwwww」
女「ここに来なかったのが一週間ですから、あとの四日は何をしてたんですか?」
男「そうwwww問題はそこだったんだなwwwwwwwww」
男「海パン一丁で家まで帰ったらwwwwww夜中に高熱が出たんよwwwwww」
女「姉さん、やっぱりあれ逆効果だったんじゃない……」
男「でwwwwダルいわ痛いわで息も絶え絶えでさwwwwwこりゃヤバいってんで明くる日wwwwwww病院に駆け込んだんだよwwwwwwww」
女「それで、どうなったんですか?」
男「なんかwwwwクラゲに刺されたとこからバイ菌入ってたらしくてwwwww即入院決定wwwwwwwww」
女「そうだったんですか……あれ? でも、入院って三日間だけだったんですよね」
男「そうだなwwwww」
女「ここに来なかったのが一週間ですから、あとの四日は何をしてたんですか?」
男「そうwwww問題はそこだったんだなwwwwwwwww」
男「女wwww忘れてるかもしれないけどwwwww俺って今無職なんだぜ?wwwwwwwww」
女「あ……そういえばそうでしたね」
男「お前の鱗を売った金でwwwwwなんとか生活してたけどwwwwwwばか高い入院費とか
人魚島に渡るための漁船のチャーター料とかで金がポンポン消えてく訳よwwwwwww」
男「こりゃヤベェっつうんでwwwww四日ほど再就職の道を探しておりましたwwwwwwwww」
女「それなら、ここに報告しに来てくれてもよかったのに……」
男「お前をwwwビックリさせたかったからだよwwwwwwそれにwww仕事決まる前に
会いに来たらwwwwなんだかんだでまた女に甘えちゃいそうだったしなwwwww」
女「え? ということは……」
男「おうwwwww仕事、なんとか見つかりそうだぜwwwwwwwww」
女「あ……そういえばそうでしたね」
男「お前の鱗を売った金でwwwwwなんとか生活してたけどwwwwwwばか高い入院費とか
人魚島に渡るための漁船のチャーター料とかで金がポンポン消えてく訳よwwwwwww」
男「こりゃヤベェっつうんでwwwww四日ほど再就職の道を探しておりましたwwwwwwwww」
女「それなら、ここに報告しに来てくれてもよかったのに……」
男「お前をwwwビックリさせたかったからだよwwwwwwそれにwww仕事決まる前に
会いに来たらwwwwなんだかんだでまた女に甘えちゃいそうだったしなwwwww」
女「え? ということは……」
男「おうwwwww仕事、なんとか見つかりそうだぜwwwwwwwww」
男「つってもまだwwwww確定した訳じゃないけどなwwwwwwwww
単に手応えあったっうだけの話しなんだけどwwwwwwwww」
女「そう、ですか……」
男「ありゃ?wwwww思ったより喜んでくれないなwwwwwwwww
むしろ何かブルー入ってね?wwwwwwwwww」
女「だって、仕事を始めたらそう頻繁に男さんには会えなくなるじゃないですか……」
男「なんだwwwwwそんなことかwwwwwwそれなら俺はwwww
仕事帰りに毎日ここに寄ってってやるぜ?wwwwwwww」
女「そんなの、男さんの負担になるだけじゃないですか」
男「そうは言ってもwwwwww俺だってプータローのまんまじゃwww暮らしてけないしなぁwwwwwwwwwww」
女「……よし、私決めました」
男「何をだ?wwwwwwwwww」
女「私、男さんと一緒に暮らします!」
男「ナ、ナンダッテー!?wwwwwwwwww」
単に手応えあったっうだけの話しなんだけどwwwwwwwww」
女「そう、ですか……」
男「ありゃ?wwwww思ったより喜んでくれないなwwwwwwwww
むしろ何かブルー入ってね?wwwwwwwwww」
女「だって、仕事を始めたらそう頻繁に男さんには会えなくなるじゃないですか……」
男「なんだwwwwwそんなことかwwwwwwそれなら俺はwwww
仕事帰りに毎日ここに寄ってってやるぜ?wwwwwwww」
女「そんなの、男さんの負担になるだけじゃないですか」
男「そうは言ってもwwwwww俺だってプータローのまんまじゃwww暮らしてけないしなぁwwwwwwwwwww」
女「……よし、私決めました」
男「何をだ?wwwwwwwwww」
女「私、男さんと一緒に暮らします!」
男「ナ、ナンダッテー!?wwwwwwwwww」
女「お願いします、私を男さんの側に置いて下さい!」
男「おいおいwwwww人里まで下りてくるつもりかお前はwwwwwwwwww」
女「そうです、男さんのいるところに、私も一緒に行くんです!」
男「息巻くのはいいけどさwwwwwwwww人魚って存在が人間にバレたらまずいんじゃないのか?wwwwwwwww」
女「それはそうですけど、この際私はバレても構わないと思ってます」
男「ちょwwwww落ち着け女wwwwwwwww」
男「おいおいwwwww人里まで下りてくるつもりかお前はwwwwwwwwww」
女「そうです、男さんのいるところに、私も一緒に行くんです!」
男「息巻くのはいいけどさwwwwwwwww人魚って存在が人間にバレたらまずいんじゃないのか?wwwwwwwww」
女「それはそうですけど、この際私はバレても構わないと思ってます」
男「ちょwwwww落ち着け女wwwwwwwww」
男「お前の気持ちはスゴい嬉しいけどさwwwwww他人に迷惑かけてでも
ってのはやっぱり何か違うと思うぞ?wwwwwwwww」
女「そうでしょうか。堅物な人魚を説得するよりは、手っ取り早いと思います」
男「でもwwwwwそうするとwwwwwwお前の姉ちゃんにまで迷惑かける
羽目になるぜ?wwwwwそれでもいいのか?wwwwwwwwww」
女「そ、それは……覚悟の上です!」
男「いや、やっぱり駄目だwwwwwwwwwお前がどんだけ俺を好きでもwwwwww
肉親への恩とwwwww他人への愛情を天秤に掛けちゃ不義理ってもんさwwwwwwww」
男「お前の気持ちは痛いくらい分かったけどwwwwwwwww同棲はちょっと無茶振りだったなwwwwwwwwww」
女「そんな……」
ってのはやっぱり何か違うと思うぞ?wwwwwwwww」
女「そうでしょうか。堅物な人魚を説得するよりは、手っ取り早いと思います」
男「でもwwwwwそうするとwwwwwwお前の姉ちゃんにまで迷惑かける
羽目になるぜ?wwwwwそれでもいいのか?wwwwwwwwww」
女「そ、それは……覚悟の上です!」
男「いや、やっぱり駄目だwwwwwwwwwお前がどんだけ俺を好きでもwwwwww
肉親への恩とwwwww他人への愛情を天秤に掛けちゃ不義理ってもんさwwwwwwww」
男「お前の気持ちは痛いくらい分かったけどwwwwwwwww同棲はちょっと無茶振りだったなwwwwwwwwww」
女「そんな……」
女「いい提案だと、思ったんだけどな……」
男「そんなにへこむなよwwwwwwwwww」
男「その代わりといっちゃwwwwなんだけどさwwwwwwwww俺たち夫婦
なんだからwwww近いうちに結婚式挙げようぜwwwwwwwwww」
女「結婚式……?」
男「そうwwwwwそしたら俺とお前の仲ももっと深まるしwwwwww
会えなくても寂しくなくなるんじゃね?wwwwwwwwwwwww」
女「それは、私を本当のお嫁さんにしてくれるってことですか?」
男「そうだよwwwwwだからさ、友人魚とか義姉ちゃんとかいっぱい呼んでさ
wwwwwww盛大に盛り上げてやろうぜwwwwwwwwwww」
女「結婚式……それ、いいかもしれません!」
男「よし、決まりだなwwwwwwwwwじゃあ細かいことはおいおい決めて行くかwwwwwwwwww」
女「そうですね」
男「そうだwwwww質屋の奴も呼んでやろうwwwwwww一応あいつも関係者だしwwwwwwwwww」
女「それは止めて下さい。姉さんにまた変なスイッチが入っちゃいます」
男「そんなにへこむなよwwwwwwwwww」
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女「結婚式……?」
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女「それは、私を本当のお嫁さんにしてくれるってことですか?」
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女「結婚式……それ、いいかもしれません!」
男「よし、決まりだなwwwwwwwwwじゃあ細かいことはおいおい決めて行くかwwwwwwwwww」
女「そうですね」
男「そうだwwwww質屋の奴も呼んでやろうwwwwwww一応あいつも関係者だしwwwwwwwwww」
女「それは止めて下さい。姉さんにまた変なスイッチが入っちゃいます」
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