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    元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

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    401 = 377 :

    ことり「あれね……本当は、穂乃果ちゃんがやった事じゃないの……」

    梨子「…!」

    花陽「えぇ…!?そ…そうなんですか…!?」

    ことり「うん……」

    梨子「でも、納得ね……穂乃果ちゃんが、そんな事できるわけないもの……」

    花陽「じゃ…じゃあ、誰が……」

    ことり「それが、その暴走族の人なの……」

    花陽「…!」

    402 = 377 :

    「……ど…どういう事にゃ……?なんで、暴走族の人がやった事が、穂乃果先輩のやった事になってるにゃ…?」

    ことり「………」

    ことり「凛ちゃんさ、一年前の秋葉原覚えてる?あの…焔ヶ丘の変が起きる前の……」

    「え…?そ…そりゃあ、もちろん覚えてるにゃ……鞠莉先輩と果南先輩が暴れ回ってて、みんな酷く怯えてて……なんというか…あの頃のアキバは最悪だったにゃ……」

    ことり「そう……あの頃のアキバは、鞠莉先輩と果南先輩に支配されてて、アキバに不良の居場所は無かった……」

    花陽「………」

    「たしかに、そうだったにゃ……凛達は、どっかで鞠莉先輩と果南先輩を恐れながら、不良やってたにゃ……」

    403 = 377 :

    「あれ…?でも、アキバ四天王とかいうのが、あったんだよね?絵里先輩とかは対等だったんじゃなかったの?」

    花陽「それは一対一の話です……四天王のうち二人が組んで、それも二人とも喧嘩ジャンキー……絵里先輩は、たしかに強いですが、一人で行って勝てない事は目に見えていました……それに、絵里先輩は、そんなに喧嘩したがりませんし……」

    「そっか……まあ、二対一は厳しいよね……」

    ことり「そう…だから、鞠莉先輩と果南先輩の天下は、誰にも止められないものだと思われた……穂乃果ちゃんが、焔ヶ丘に入学するまでは……」

    「…? 穂乃果先輩が入学するまで…?」

    404 = 377 :

    ことり「うん……穂乃果ちゃんね、鞠莉先輩と果南先輩を倒すために、焔ヶ丘に来たの……」

    「あっ……そ…そういえば、中学の時、穂乃果先輩、そんな事言ってたにゃ……」

    花陽「私も覚えてます……「私がアキバを救う」って言ってたような……」

    ことり「そう……穂乃果ちゃんは、みんなに言ってた……自分がアキバの救世主になるんだって……みんなを救うって……」

    千歌「………」

    ことり「だから、沢山の人が、穂乃果ちゃんに期待した……当然、穂乃果ちゃんの周りには人が集まって、穂乃果ちゃんも楽しそうだった……」

    千歌「………」

    ことり「でも、無理だった……」

    ことり「穂乃果ちゃんには、鞠莉先輩と果南先輩を倒す事はできなかった……」

    梨子「そんな……」

    405 = 377 :

    「仕方ないといえば、仕方ないにゃ……穂乃果先輩は強いとは言っても、鞠莉先輩と果南先輩より年下だし……勝てなくても無理ないにゃ……」

    ことり「うん……だから、穂乃果ちゃんも、そんなにショックは受けてなかった……また挑めばいい……それで、次は勝つんだって……」

    千歌「………」

    千歌「でも…周りが許さなかったんだね……」

    ことり「…!」

    「千歌ちゃん……」

    千歌「分かるよ……私も、期待される立場だったから……」

    ことり「そ…そっか……千歌ちゃんは、こっちに来る前は、番長さんだったんだもんね……」

    千歌「………」

    406 = 377 :

    ことり「その通り……穂乃果ちゃんに期待した人達は全員、穂乃果ちゃんから離れていった……」

    梨子「ひどい……そんなの勝手すぎる……」

    ことり「だよね……でも、事実そうなった……」

    梨子「嘘……穂乃果ちゃんが可哀想よ……」

    ことり「うん……実際、あの時、穂乃果ちゃんは、すごく落ち込んでた……私達でフォローできないぐらい……」

    千歌「期待を裏切るのは辛いからね……」

    407 = 377 :

    ことり「そんな時だった……あの暴走族の人達が、穂乃果ちゃんに近づいてきたのは……」

    花陽「…!」

    花陽「ま…まさか、それで……」

    ことり「うん……その人達は、焔ヶ丘の変を起こす事に、穂乃果ちゃんを誘った……」

    ことり「鞠莉先輩と果南先輩に、水見色を襲わせて、そこを待機していた複数の警察で一気に捕まえる作戦だった……」

    梨子「け…警察……」

    ことり「普段は、鞠莉先輩の家が抑えちゃうんだけどね……その暴走族の頭の人が、警察を動かして……」

    花陽「そんな事まで、できるなんて……」

    408 = 377 :

    ことり「でも、この作戦は、水見色の生徒を犠牲にして成り立つものだった……」

    梨子「穂乃果ちゃんは、反対しなかったの…!?」

    ことり「しなかった……ううん…そんな事考えられるような状態じゃなかった……」

    梨子「…!」

    ことり「それで、作戦通り、鞠莉先輩と果南先輩は捕まった……穂乃果ちゃんを英雄にして……そして、水見色と焔ヶ丘の対立を残して……」








    --------------------


    409 = 377 :


    同じ頃 秋葉原 街中-


    ザワザワ… ガヤガヤ…


    穂乃果「えっと……ここの角を曲がった所……」トコトコ…

    穂乃果「…!」

    穂乃果「こ…ここかぁ……」

    穂乃果「………」

    穂乃果(すっごい高そうなお店……普段だったら、絶対入れないね……)

    穂乃果(時間は……)

    穂乃果(…ちょっと早いけど、大丈夫かな……)

    穂乃果「………」

    穂乃果(よし…!入ろう…!)

    410 = 377 :

    穂乃果「………」ドキドキドキドキ…

    穂乃果(うぅ…緊張する……)

    穂乃果(どんな顔して入ればいいんだろ……)

    穂乃果(制服で来ちゃったし……)

    穂乃果(や…やばい……着替えてくれば良かった……)

    穂乃果(せ…制服じゃあ、入店できないとかないよね……???)

    穂乃果(うぅ…ど…どうしよう……海未ちゃん、ことりちゃん、助けて……)

    ツバサ「あら?穂乃果さん?」

    穂乃果「…!?」

    穂乃果「ツ…ツバサさん…!!」クルッ!

    411 = 377 :

    英玲奈「なんだ?約束の時間まで、まだ1時間はあるぞ?もう来ていたのか?」

    穂乃果「あ…は…はい……遅れちゃいけないと思って……」

    穂乃果(ツ…ツバサさん、まだ着いてなかったのかぁ……危なかった……私一人で、こんなお店いれないよ……)

    ツバサ「ふふっ、それにしても、1時間前は早すぎよ?」

    穂乃果「あはは…ですよね……あれ?でも、ツバサさんも……」

    あんじゅ「早く来ちゃマズイ?」

    穂乃果「あっ…!い…いえ…!そんな事は……」

    ツバサ「脅かさないのよ?あんじゅ…ごめんなさいね?穂乃果さん……私との食事、楽しみにしてくれてたみたいで嬉しいわ」

    穂乃果「は…はい…!ありがとうございます…!」

    ツバサ「ふふっ、それじゃあ、少し早いけど入りましょうか…」

    穂乃果「はい…!」







    --------------------


    412 = 377 :

    AKIBAカフェ-


    花陽「ま…待ってください…!それじゃあ、焔ヶ丘と水見色の対立って……」

    ことり「うん……たしかに、作戦を了承した穂乃果ちゃんも悪いのかもしれない……でも、主犯は穂乃果ちゃんじゃない……悪いのは、その暴走族の人達……」

    花陽「そんな……じゃあ、今すぐにでも、その事を伝えて、対立を止めなきゃ…!!」

    ことり「……花陽ちゃん……」

    花陽「え…?な…なんですか……?」

    ことり「無理なの……それは……」

    花陽「えっ…な…なんでですか…!?」

    ことり「約束なの……穂乃果ちゃんと暴走族の人の……」

    花陽「や…約束……?」

    413 = 377 :

    ことり「うん…果南先輩と鞠莉先輩を自分の手で倒すまで、暴走族の人の、言いなりになるって約束……」

    梨子「い…言いなり…!?穂乃果ちゃんが…!?」

    ことり「うん……もう一年になる……」

    「そ…そんな事が……」

    「ひどい……そんなのやり方が汚すぎる……」

    ことり「でも、それが暴走族……私達とは違う、少し大人の世界……」

    千歌「……それで、穂乃果ちゃんは、この事を口止めされてるって事…?」

    ことり「うん……他にも、穂乃果ちゃんは話したがらないけど、悪い事もしたんだと思う……」

    梨子「…!!」

    梨子「そんな……そんなのって……」

    梨子「やだよ……穂乃果ちゃんが、そんなに苦しんでたなんて……」

    414 = 377 :

    ことり「………」

    ことり「…ありがとう…梨子ちゃん……でも、もう大丈夫だよ」

    梨子「え…?」

    ことり「あれから一年……つまり、鞠莉先輩と果南先輩が年少から出てくるんだよ」

    花陽「…!じゃ…じゃあ、それで穂乃果先輩が、二人を倒せれば…!!」

    ことり「うん…!穂乃果ちゃんは自由になれる…!!昔みたいに戻れるんだよ…!」

    花陽「本当ですか…!?そしたら、水見色と焔ヶ丘の誤解も解けて、対立も無くなりますよね…!」

    梨子「そうね…!ちゃんと話せば、みんな分かってくれるわ…!」

    415 = 377 :

    ことり「………」

    千歌「………」

    梨子「え……?こ…ことりちゃん……?」

    ことり「う…うん……その…」

    千歌「………」

    千歌「もう引き返せないんだね……穂乃果ちゃんは……」

    梨子「…!」

    ことり「あはは……すごいね…千歌ちゃん……なんでも分かっちゃう……」

    梨子「え…そ…それって……」

    416 = 377 :

    ことり「穂乃果ちゃんがね、焔ヶ丘の変をやった事になって…「アキバの救世主」だなんて呼ばれるようになった時ね……離れていったみんなが、また戻ったきたの……」

    ことり「それに、今年は、その穂乃果ちゃんに憧れた沢山の一年生が入ってきた……」

    「………」

    ことり「穂乃果ちゃんは、それで、また期待を背負った……それも、失った時の苦しみを知っちゃってる分、前より重く……」

    梨子「そ…そんなの…!!無視すればいいじゃない…!!そんな関係なんて……!」

    ことり「梨子ちゃん……」

    417 = 377 :

    梨子「だって、そうでしょ…!?そんな人達いなくたって、私達がいる…!!私達なら、どんな事があっても、穂乃果ちゃんを見捨てたりはしないわ…!」

    ことり「……ありがとう…梨子ちゃん……でもね…それは、私も、何度も穂乃果ちゃんに言ったの……」

    梨子「な…なら…!」

    ことり「でも、ダメだって……もう、引き返せないんだって……」

    梨子「…!」

    「…一度手に入れた物を失うのは怖いからね……それも、「アキバの救世主」だなんて、大きくて偉大な物なら……なおさら……」

    千歌「………」








    --------------------

    418 = 377 :


    高級中華料理店-


    ワニ ジュー…ジュー…

    穂乃果「………」

    穂乃果(ワ…ワニさんが……そのまま……)

    ツバサ「………」

    ツバサ「珍しい?ワニの姿焼きよ」

    穂乃果「す…姿焼き…ですか……はは…」

    穂乃果(うそ…こ…これ…食べるの……)

    419 = 377 :

    穂乃果(あれ…?ていうか、このワニさんって、さっきお店入った時、入り口にいた……)

    穂乃果「…」クルッ…

    穂乃果「…!」

    穂乃果(い…いなくなってる……!そんな…ワニさん……)

    穂乃果(お店に入った時は、眠ってて可愛かったのに……)

    料理長「焼き上がりました」スッ…

    穂乃果「えっ…」

    穂乃果(そ…そのまま出すの……!?)

    穂乃果(ど…どうやって食べれば……)

    420 = 377 :

    ツバサ「美味しそうね、いただくわ」スッ…

    ツバサ「……」ツッー…

    穂乃果(ナ…ナイフ…!)

    ワニ ダラァー…

    穂乃果(血…!?)

    ツバサ「……」バクリッ

    穂乃果(いった…!)

    ツバサ「……」モグモグ…

    穂乃果(あ…味は……)

    421 = 377 :

    ツバサ「……」

    穂乃果(………)

    ツバサ「うん…変わらないわね!最高の焼き加減よ!」

    料理長「ありがとうございます…」

    穂乃果(お…美味しいの…!?)

    穂乃果「…」チラッ…

    ワニ「………」

    穂乃果(うっ…目が合っちゃった……)

    穂乃果(ワニさん……さっきまで生きてたのに……)

    ツバサ「………」

    ツバサ「食べないの…?穂乃果さん……」

    穂乃果「え…!あ…い…いや……その…」

    422 = 377 :

    ツバサ「………」

    ツバサ「気に入らなかったかしら……?私の選んだ料理は」

    穂乃果「…!」

    穂乃果「ち…違いますよ…!!こんな素晴らしいもの、本当に、私なんかが頂いちゃっていいのか悩んでて…!!」

    ツバサ「そう……?いいのよ?そんなの気にしないで……」

    穂乃果「そ…そうですか…!?じゃあ、い…いっただっきまーす…!!!」

    穂乃果「……」ガブッ!!

    料理長「…!?」

    あんじゅ「そ…そのままいった…!」

    英玲奈「か…?み切れるのか……?」

    穂乃果「むぐぐ…」ギリギリギリ…

    ツバサ「………」

    料理長「………」

    穂乃果「むんっ…!!」ブチリッ!!

    ツバサ「…!」

    英玲奈「か…噛み切った……」

    穂乃果(うぅ……血の味がするよぉ……)モグモグモグ…

    423 = 377 :

    料理長「………」

    ツバサ「穂乃果さん……」

    穂乃果「ふぁい…?なんですか…?」

    ツバサ「豪快なのはいいけど、その……はしたないわよ?」

    穂乃果「あっ…!す…すみません……!!つい勢いで…」

    ツバサ「ごめんなさいね、料理長。今度は、ちゃんと躾けてから来るわ」

    穂乃果「…!」

    料理長「いえ、いいんですよ、ツバサさん。ここまで豪快に食べられては、私も嫌な気はしません」

    ツバサ「そう…?それなら、良かったわ」

    穂乃果「す…すみませんでした……」

    424 = 377 :

    ツバサ「………」

    ツバサ「…ところで、穂乃果さん…」

    穂乃果「は…はい…なんですか…?」

    ツバサ「あなた…最近、水見色狩りなんていう事してるんだって……?」

    穂乃果「…!」ドキッ!

    穂乃果「あ…あはは……マズかったでしょうか…」

    ツバサ「別にマズくはないわよ?ただ、少し気になってね……なんで、そんな事してるのか」

    穂乃果「えっ…」

    穂乃果「な…なんで……」

    ツバサ「えぇ、理由があるんでしょう?」

    穂乃果「そ…それは……えっと…」

    穂乃果「ほ…焔ヶ丘と水見色は対立してるから……だと思います……」

    425 = 377 :

    ツバサ「………」

    穂乃果「………」

    ツバサ「…そう……」

    穂乃果「……はい…」

    ツバサ「じゃあ、何をグズグズしてるのかしら…?たしか、今、水見色は頭がいないんでしょう?いまが好機なんじゃないの…?」

    穂乃果「あっ…は…はい……そうなんですが……」

    ツバサ「………」

    穂乃果「実は、水見色に転校生が来まして…」

    ツバサ「転校生…?」

    穂乃果「はい……高海千歌っていう子なんですが……」

    ツバサ「…!」

    426 = 377 :

    穂乃果「え…?ツバサさん、どうかしました?」

    ツバサ「………」

    英玲奈「ツバサ…」

    ツバサ「えぇ……」

    穂乃果「…?」

    ツバサ「ふふっ……そう…あの子が……」

    あんじゅ「………」

    穂乃果「え…?ええ…?知ってるんですか…?」

    ツバサ「ふふっ…昔、ちょっとね…?それにしても、この街に来てただなんて……」

    穂乃果「…?」

    427 = 377 :

    ツバサ「穂乃果さん、水見色潰し……私からもお願いするわ」

    穂乃果「えっ…!?ツ…ツバサさんが…?」

    ツバサ「えぇ…それと、これは命令ね?逆らう事は許さないわよ」

    穂乃果「…!」

    穂乃果「は…はい……で…でも…なんで……」

    ツバサ「あなたが理由を知る必要は無いわ?知った所で、あなたのやる事は変わらないもの……私の言われた通りに動く……それだけでしょ…?」

    穂乃果「…!」

    穂乃果「は…はい……すみませんでした……」

    428 = 377 :

    ツバサ「必要な物があったら、なんでも言ってね。すぐに準備するわ」

    穂乃果「あ…ありがとうございます…」

    ツバサ「そうね…今はとりあえず……」

    穂乃果「え…?」

    ツバサ「英玲奈、この子に」

    英玲奈「あぁ」

    穂乃果「…?」

    英玲奈「無くすなよ…?」ゴトッ…

    穂乃果「…!!」


    拳銃 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    穂乃果「こ…これって……」

    429 = 377 :

    ツバサ「本物よ、あると便利だわ。貸してあげる」

    穂乃果「そ…そんな…!!ピストルなんて、私…!」

    ツバサ「………」

    穂乃果「あっ……」

    穂乃果「い…いただきます……」スッ…

    拳銃 ズシッ…

    穂乃果(お…重い……)

    ツバサ「ふふっ、触ったのは初めて…?結構重いでしょ」

    穂乃果「は…はい……これじゃあ、ちゃんと撃てるか……」

    ツバサ「ふふっ、別に撃つ必要は無いのよ?見せるだけ……それだけで、十分だわ」

    穂乃果「…!」

    ツバサ「さ、この話はこれで終わり。食事を楽しみましょう?せっかくのご馳走なんだから」

    穂乃果「………」

    穂乃果「は…はい……」








    --------------------

    430 = 377 :

    AKIBAカフェ-


    「じゃ…じゃあ、水見色と焔ヶ丘の対立はどうすればいいにゃ…!?こんな誤解で戦うなんて、最悪だにゃ…!!」

    ことり「それは、私がなんとかする………私が、穂乃果ちゃんを説得してみせる……!」

    花陽「…!」

    梨子「ことりちゃん……」

    431 = 377 :

    ことり「だから、みんなは待ってて欲しいの……私が説得できるまで……」

    千歌「そっか……それで、今日、梨子ちゃんを呼んだんだね……」

    ことり「うん……これを伝えたくて……」

    千歌「そういう事なら、分かったよ!私は焔ヶ丘とは戦わない…三年生含め、他のみんなにも、そう伝えとくよ!もちろん、事実は伏せてね」

    ことり「千歌ちゃん…!」

    千歌「凛ちゃんと曜ちゃんも、それでいいよね?」

    「もちろん!ヨーソロー!」

    「………」

    千歌「凛ちゃん…?」

    432 = 377 :

    「凛は……凛は、一発、穂乃果先輩を殴らないと気が済まないにゃ……」

    千歌「凛ちゃん…!?」

    花陽「………」

    ことり「凛ちゃん……」

    「でも……ことり先輩が代わりににやってくれるって言うなら、凛は辞めるにゃ」

    ことり「…!」

    ことり「うん…!分かったよ…!私が、凛ちゃんの代わりに穂乃果ちゃんの目覚ましてくる…!!」

    ことり「バシンッとね!」

    「にゃはは…ことり先輩のパンチは凛のより、何倍も効きそうだにゃ」

    ことり「じゃ…じゃあ…!」

    「うん…凛も喧嘩しないにゃ!」

    ことり「凛ちゃん…!」

    433 = 377 :

    ことり「ありがとう…!ありがとう、みんな…!私、頑張るね!絶対、穂乃果ちゃんを説得してみせる…!!」

    梨子「うん…!頑張ってね…!!応援してるわ!」

    花陽「私も応援します…!ことり先輩、すごいです!」

    ことり「えへへ…///」

    「ところで、その暴走族ってのは、どんなチームなの?結構悪い感じ…?」

    ことり「あっ…う…うん……それは…」

    ことり「A-RISEってチームなんだけど…」

    花陽、凛「…!?」

    「…!?」

    千歌「……!?」

    梨子「え…?な…なに…?有名なの…?」

    434 = 377 :

    千歌「……」スクッ…

    「ち…千歌ちゃん…!」

    千歌「ごめん…私……帰る……」

    梨子「え…!?な…なんで…!?」

    千歌「……」スタスタスタ…

    「千歌ちゃん…!!待って…!!」

    千歌「……」スタスタスタ…

    「っ…!ご…ごめん…!私も帰るね!千歌ちゃんを一人にできない…!!」ダッ!

    梨子「よ…曜ちゃんまで…!?ちょ…ちょっと…!」

    カランカラーン…

    「行っちゃったにゃ……」

    435 = 377 :

    ことり「あ…あれ……?私、なんかマズイ事言ったかな……?」

    花陽「わ…分かりません……確かに、A-RISEは有名なチームですが、その名が静岡まで届いてるとは思えませんし……」

    「それに…ただ知ってるだけじゃなさそうだにゃ……今の様子からして……」

    梨子「な…なんなの……?そのA-RISEっていうのは……」

    ことり「………」

    花陽「…アキバ最大の暴走族の事です……」

    梨子「ア…アキバ最大…!?」

    436 = 377 :

    花陽「はい…数年前までは、喧嘩はしない走り専門のチームだったんですが……」

    花陽「現三代目総長…綺羅ツバサが頭についてからは、突然、武闘派チームになりまして……」

    梨子「綺羅…ツバサ……」

    「たしか、その綺羅ツバサが、一人でアキバの他のチーム全て潰して、A-RISEを最強集団にしたらいしにゃ」

    梨子「ひ…一人で…!?そんなに強いの…」

    ことり「うん…強さもたしかにあるんだけど……それよりも怖いのが、頭が誰よりもキレるって事…」

    花陽「はい……残忍かつ狡猾なやり方で、アキバ中から恐れられています……」

    梨子「…!そ…それで…穂乃果ちゃんも……」

    ことり「うん……」

    437 = 377 :

    梨子「で…でも、なんで…!?なんで、そんなすごい暴走族が、穂乃果ちゃんを…」

    ことり「………」

    ことり「たぶん…楽しんでるだけだと思う……」

    梨子「…!」

    ことり「自分達は、もう倒す敵もいなくなって…他にやる事がないから……」

    梨子「そんな……」

    梨子「そんなのって……」

    ことり「ごめんね…?今日は、こんな重い話ばっかりになっちゃって……」

    花陽「いえ…!大事な事ですし……」

    ことり「それはそうなんだけどね……今度は、穂乃果ちゃんや海未ちゃんも混ぜて、楽しい話ができたらいいなって……」

    梨子「ことりちゃん……」

    438 = 377 :

    ことり「梨子ちゃんにも久しぶりに会って、本当はもっと楽しい話したかったんだけどね……」

    梨子「………」

    「全部、終わってから遊べばいいにゃ。今は、問題の解決が先にゃ」

    ことり「そうだね…じゃあ、私も行くね?あんまり遅くなると、お母さん心配するし」

    梨子「う…うん……それじゃあ、途中まで一緒に行こっか」

    ことり「うん…!凛ちゃんと花陽ちゃんも!」

    花陽「はい…!ご一緒させていただきます…!」

    「何かあったら、凛が守らないとだしね!」

    ことり「じゃあ、行こっか!」

    梨子「えぇ…!」

    梨子(………)

    ことり「………」

    梨子(ことりちゃん……)








    --------------------

    439 = 377 :


    秋葉原 路地-


    千歌「………」ツカツカツカツカ…

    「ち…千歌ちゃん…!待って…!一旦、落ち着いて…!」タッタッタッ!

    千歌「………」ツカツカ…

    千歌「………」ピタッ…

    「千歌ちゃん……」

    千歌「………」

    千歌「…曜ちゃん……さっき、ことりちゃん…A-RISEって言ったよね……」

    「う…うん……言った…」

    千歌「………」

    「………」

    千歌「そっか……この街にいたんだ……」

    千歌「…綺羅…ツバサ……」

    「…千歌ちゃん……」

    千歌「………」

    440 = 377 :

    ??「あれ?その装束……もしかして、あなた達…闇の組織の一員……?」ザッ…

    ??「その制服…水見色ずらね?」ザッ

    「…?」

    千歌「………」

    「だ…誰……?」

    善子「くっくっくっ……よくぞ聞いてくれたな…!!我が名はヨハ…

    花丸「善子ちゃんと、オラは花丸ずら」

    善子「…!?」

    善子「ヨハネだってば…!!」

    441 = 377 :

    「は……はぁ…?ヨ…ヨハ…?」

    千歌「曜ちゃん…この子達…たぶん焔ヶ丘…」

    「あっ…!そ…そっか……それで、私達の制服見て……」

    善子「くっくっく…今頃気づいたようね……しかし…!!時すでに遅し…!!このヨハネに出会った時点で、お前達の運命は…

    花丸「善子ちゃん……」

    善子「ちょ…なによ!ずら丸…!!今、決め台詞言う所だったのに…!!」

    花陽「もう、逃げてるずら」

    千歌、曜 ピューン!

    善子「…って、あっー!!!逃げ足はやっ!!」

    442 = 377 :

    善子「コ…コラァー!!!勝手に逃げるな!この腰抜けー!!!」

    「…」ムカッ…

    「っ…誰が腰抜け…

    千歌「曜ちゃん…!ことりちゃんに言われたでしょ!」タッタッタッ!

    「む~……分かってるよ…」タッタッタッ!

    443 = 377 :

    善子「腰抜けー!!アホー!!間抜けー!!!」

    花丸「善子ちゃん、そんな事言ってないで、あれやるずら」

    善子「えっ…?あ…あー…あれね……」

    善子「えーっ…と……」ゴソゴソ…

    善子「あった…!」

    吹き矢 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    善子「行くわよ~……ヨハネファイナルダーク…

    花丸「いいから、早く撃つずら!!」

    善子「~っ…!わ…分かったわよ…!!ヨハネアローッ!!!」フッ!!!

    曜の鞄 ピタッ!

    善子「よし…!鞄に当たったわ!」

    花丸「ナイスずら!善子ちゃん!!」

    444 = 377 :

    善子「散々練習したからね!!外す事はないわ!」

    花丸「あれ…?その吹き矢は、善子ちゃんが天から授かった相手を追跡する吹き矢って設定だったんじゃ……」

    善子「あっ…!」

    花丸「忘れてたずらね…?」

    善子「ち…違う…!!ていうか、設定って言うな!!」


    「はぁ…はぁ……」タッタッタッ!

    曜の鞄 「………」ピッピッピッ…














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    -----------------
    --------------

    445 :

    小物感が凄いんだが

    447 :


    次の日 朝-

    千歌達のマンション-


    チュンチュン…


    梨子「………」

    梨子(はぁ…曜ちゃんと千歌ちゃん襲いなぁ……)

    梨子(………)

    梨子(昨日の事…聞きたいのに……)

    「行って来まーす」ガチャ!

    梨子「あっ、曜ちゃん!」

    448 = 447 :

    「梨子ちゃん!おはヨーソロー!あれ?千歌ちゃんは、まだ来てない感じ?」

    梨子「うん、なんかバタバタしてるのは聞こえたけど…」

    「あはは、千歌ちゃん、朝弱いからね~」

    梨子「………」

    梨子「あのさ、曜ちゃん…」

    「あっ…もしかして、昨日の事…?」

    梨子「えっ…う…うん……よく分かったわね…」

    「いやぁ~…あんな事しちゃったら、当然、梨子ちゃんも心配してるだろうなぁ~って思って…」

    梨子「じゃ…じゃあ…」

    「ん~…でも、理由は言えない…かな……」

    梨子「え…」

    449 = 447 :

    「千歌ちゃんに口止めされてるの……梨子ちゃんには言っちゃダメだって……」

    梨子「口止めって……」

    「でも、それは私が転校して来たばっかりの時の話で、今は、たぶん、千歌ちゃんも話していいと思ってると思う……」

    梨子「そ…それなら…!」

    「でも、私の口からは言えないよ、千歌ちゃんの問題だから…」

    梨子「曜ちゃん……」

    千歌「行って来まーす!」ガチャ!

    梨子「あ、千歌ちゃん…!」

    450 = 447 :

    「千歌ちゃん!おはヨーソロー!」

    千歌「おはよー!二人とも!!ごめんごめん!ちょっと遅れた!」

    「いいよいいよ、私も今出た所だし!さっ、早く学校行こう!」

    千歌「うん…!」

    梨子「………」

    千歌「ん?梨子ちゃん、どうかした?」

    梨子「……いや、なんでもないわ、さっ、行きましょう」

    千歌「え…?そう…?なら、いいけど…」



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