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    元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

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    601 = 554 :


    千歌、穂乃果サイド-


    千歌「ひっ…ひぃっ……」タッタッタッ…!

    穂乃果「………」タッタッタッ…!

    千歌「ちょ……ほ…穂乃果ちゃ…ストップ……!一旦止まって…!!」タッタッタッ…!

    穂乃果「………」タッタッタッ…!

    千歌「うぐ……」タッタッタッ…!

    千歌(ぜ…全然聞いてくれない……) タッタッタッ…!

    穂乃果「………」タッタッタッ…!

    千歌(道分かんないから、どこ走ってんのか全然分かんないし……穂乃果ちゃん、止まってくれそうにないし……) タッタッタッ…!

    千歌「こ…これ…どうすれば………」タッタッタッ…!

    602 = 554 :

    千歌「…!」

    千歌(ま…前……階段……) タッタッタッ…!

    穂乃果「………」タッタッタッ…!

    千歌(この距離なら……) タッタッタッ…!

    千歌 ダッ!!

    千歌(階段上がった所で、振り切れる…!!) タッタッタッ…!

    穂乃果「…!」

    穂乃果(あの階段……) タッタッタッ…!

    穂乃果「………」タッタッタッ…!

    穂乃果 ダッ!!

    603 = 554 :

    千歌「はぁっ…はぁっ……」タッタッタッ…!

    千歌(か…階段キツ……結構長いし……) タッタッタッ…!

    千歌(あと…少し……!) タッタッタッ…!

    千歌「っはぁ……」タンッ!!

    千歌「え……」

    千歌(こ…ここって……)

    千歌「…じ…神社……?」

    604 = 554 :

    穂乃果「………」タッタッタッ…!

    千歌「…!」

    千歌(き…来てる…!!)

    千歌(とりあえず右に…!!) ダッ!!

    千歌「…!!」

    千歌「い…行き止まり…!?」

    千歌(ど…どっかに他の入り口……!) クルッ…!

    穂乃果「……」ザッ…!

    千歌「あっ…!!」

    穂乃果「はぁ……はぁ……」

    穂乃果「やっと……止まったね……高海千歌……」ハァ…ハァ…

    千歌「うぐっ……」

    千歌「穂乃果ちゃん……」


    --------------------

    605 = 554 :

    ことり「はぁ…はぁ……」ツカツカ…!

    ことり(たしか……二人とも、こっちに……) ツカツカ…!

    ことり「…!」

    ことり(わ…分かれ道……)

    ことり「はぁ…はぁ……」クルッ…クルッ…

    ことり(左右の道には、いない……)

    ことり「じゃ…じゃあ……」

    ことり「………」

    ことり(こ…この階段………)

    606 = 554 :

    ことり(ここは……)

    ことり「………」

    ことり(穂乃果ちゃん……)

    ことり「………」

    ことり ダッ…!











    --------------------

    607 :

    >>543-546
    トコトコツカツカトコトコツカツカトコトコツカツカトコトコツカツカトコトコツカツカ

    608 :

    絵里先輩かっこよすぎてこの後が心配だけど……頑張れ!

    609 :


    凛、花陽、絵里サイド-


    海未「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    絵里「……っ」


    花陽「…剣道経験者で、それも有段者が、木刀を使うなんて……ずるいよ……そんなの勝ち目が……」

    「いや……ずるいなんて事は無いにゃ……」

    花陽「えっ…!?で…でも……」

    「そもそも、これは喧嘩にゃ……ルールなんてどこにも無いにゃ……」

    花陽「そ…そんな……じゃあ、絵里先輩は……」

    「………」

    「…残念だけど、普通に考えて、今の海未先輩に勝つのは不可能だにゃ……」

    花陽「…!!」

    「多分、絵里先輩も分かってる……なんとか隙を作って、逃げる事を考えてると思うにゃ……」

    花陽「に…逃げる……」

    「うん……だから、かよちん……凛達も逃げる準備を……」

    花陽「…!う…うん……!」

    「………」

    「絵里先輩……」

    610 = 609 :

    海未「………」

    海未「……」ヒュンッ…

    絵里「…!」ピクッ…

    海未「………」

    絵里「くっ……」

    絵里(切っ先を細かく動かしてフェイントをかけてる……)

    絵里(私が、突っ込むのを待ってるんだわ……)

    海未「………」ヒュンッ…

    絵里「…!」ピクッ…

    絵里(……落ち着くのよ……私……絶対に釣られてはダメ……)

    絵里(この距離をキープ……この距離なら、避けられる……)

    611 = 609 :

    海未「………」ズリッ…

    「…!」

    「絵里先輩…!!逃げて…!!!」

    絵里「…!?」

    海未 ダッ!!!!

    絵里「なっ…!?」

    絵里(きょ…距離が一気に……)

    海未 ザッ!

    絵里「…!」

    絵里(小手狙い…!?)

    海未 ブンッッッ!!!

    絵里(手を引け…!!!) バッッ!!


    スカッ!!!


    絵里「…!!」

    絵里(ま…間に合った……)

    612 = 609 :

    海未「……」ザッ!!

    絵里「あっ…!」

    絵里(ま…まずい……!!頭が……!!)

    絵里(がら空…


    ガンッッッ!!!!


    絵里「~っっ…!!?」

    「…!!」

    「こ…小手…!!」

    613 = 609 :

    海未「………」

    絵里「ぐっ……ああっ……くっ…」ドサッ…

    海未「……折れましたね……手首……」

    絵里「っ……!」

    花陽「そ…そんな……手首が……」

    海未「それでは、もう勝負にならないでしょう……私の勝ち……いや、焔ヶ丘の勝利という事で、よろしいですか……?」

    絵里「くっ………」

    海未「………」

    「え…絵里先輩……」

    海未「反論しないと言う事は、了承したと受け取ってよろしいですね…?」

    「っ…!!」

    「ま…まだにゃ…!!!」スクッ…!!

    花陽「凛ちゃん…!?」

    614 = 609 :

    海未「…凛……」

    「り…凛が相手にゃ…!!!こ…このまま焔ヶ丘の好きになんかさせないにゃ…!!!」

    海未「………」

    海未「足……震えていますよ……?」

    「…!!」

    足 ガクガクガク…

    海未「怖いのでしょう……?素手ですら勝てなかったあなたが、木刀を持った私に勝てるわけがありませんものね……」

    「っ……!!」

    「そ…そんなの……!!」

    絵里「星空さん…!!!」

    「…!」

    「え…絵里先輩……?」

    絵里「ありがとね……私の事…心配してくれたんでしょ……?」

    「……」

    絵里「でも、大丈夫よ……私に任せて……?勝てるから……」

    「…!?」

    「か…勝てる……!?」

    615 = 609 :

    海未「………」

    海未「見苦しいですね……絢瀬絵里……嘘までついて、後輩に良い所を見せたいのですか…?」

    絵里「嘘じゃないわよ……本当に勝てるの……見つけたのよ……あなたの弱点………」

    海未「…?」ピクッ…

    「じゃ…弱点……?海未先輩に……?」

    海未「戯言を……」

    絵里「ふふっ……戯言か、どうかはやってみれば分かるわ……」

    海未「っ…」

    海未「…大人しく降参していれば良かったものを……」

    海未「骨折どころでは済まなくなりますよ……?」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    絵里「ふふっ……どうかしらね……」

    616 = 609 :

    海未「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    絵里「………」

    海未「………」ズリッ…

    絵里(来る…!!)

    海未 ダッ!!!!

    絵里「…!!」

    絵里(やっぱり速い…!!これが剣道の踏み込み…!!)

    絵里(でも……)

    海未 ガバッッ!!!

    絵里(これならどう…!?) バッッ!!

    海未「…!?」

    「え…!?」

    (手…手を後ろに……!?)

    海未「っ……」ピタッ…

    「う…海未先輩の動きが……!!」

    絵里(今…!!)キッ…!

    絵里 ザッッ!!!

    海未「…!」


    ドカッッッ!!!!


    海未「~っ!?!?」

    (当たった……!!)

    617 = 609 :

    海未「ぐっ……あぁ……っ」

    海未(な…なんて重い蹴り……) ガクッ…

    絵里 ザッ…

    海未「え…


    ガツンッッッ!!!!


    海未「ぶっ…!?」

    「…!?」

    花陽「ひ…ひどい……顔を……」

    絵里 ザッ…

    海未「ぐ……あぐ……ぐ…」ポタポタ…

    「…!!」

    「え…絵里先輩…!!」ダッ!!

    絵里「………」バッ…!

    海未「ぐっ……」ポタポタ…

    海未(血…血が……)

    「ス…ストップッッ……!!」ガバッッ!!!

    絵里「わっ…と……」

    花陽「凛ちゃん…!!」

    618 = 609 :

    絵里「………星空さん……」

    海未(り…凛……) ポタポタ…

    「もう終わりにゃ…!!もう勝負ついたにゃ……!!!これ以上やったら、海未先輩が死んじゃうにゃ……!!!」

    絵里「………」

    海未「………」ポタポタ…

    絵里「…星空さん……これは、勝負じゃないのよ……?喧嘩……分かる…?」

    「…!!」

    海未(け…喧嘩……)

    絵里「園田さんもよ…?あなた……小手以外打つ気無かったでしょう……?」

    海未「…!!!」

    海未「そ…そんな事は…!!」

    絵里「あるわよね…?最初の攻撃の時、がら空きだった面じゃなく、わざわざ後ろに引いてあった手を狙った……」

    海未「…!」

    619 = 609 :

    絵里「怖かったんでしょう……?面を打つのは……」

    海未「っ……!」

    海未「だ…だから……!そんな事は……

    絵里「骨折どころでは済まなくなる……」

    海未「…!」

    絵里「あなた、そう言ったわよね…?分かってるんでしょう……?頭や胴や突きを打つのは、命を奪ってしまうかもしれないって」

    海未「…!!!」

    「海未先輩……」

    絵里「星空さん……離して貰っていいかしら……?もう、殴らないから」

    「え……」

    絵里「いい…?」

    「…!」ゾッ…!

    「は…はい……」スッ……

    絵里「ありがとう……」

    花陽(凛ちゃん……)

    620 = 609 :

    絵里「さて……園田さん……」ザッ…

    海未「…!」

    絵里「一つ聞いていい……?あなた……なぜ喧嘩なんかしてるの……?」

    海未「…!?」

    海未「そ…それは……」

    絵里「おかしいわよね……あなたは、こっち側の人間じゃないわ……人を傷つけるなんて、本当は出来ないはずよ……?」

    海未「っ……」

    絵里「………」

    「海未先輩……」

    海未「わ…私は……」

    海未「………」

    花陽「ほ…穂乃果先輩のためですか……?」

    海未「…!?」

    621 = 609 :

    絵里「高坂さんの……?」

    海未「っ……」

    「だ…だとしたら、それは間違ってるにゃ…!!こんな事しても、穂乃果先輩のためになんか、ならないにゃ…!!!」

    海未「………」

    海未「…また、それですか……凛………」

    海未「じゃあ、なんですか……?ことりのやっている事が正しい事だとでも言うのですか……?」

    絵里「…?」

    絵里(なんの話……?)

    「そ…そうにゃ……!!穂乃果先輩が暴走族に苦しめられてるなら、支えるんじゃなくて、そこから、助けてあげないとダメなんだにゃ…!!!」

    絵里(暴走族……?)

    海未「だから、それは無理だと……

    スマホ ピロリンッ♪

    花陽「あっ…」

    絵里「ちょ……花陽さん……こんな時に……」

    花陽「す…すみません……誰かからLINEが…」

    花陽「あっ…!」

    「…?」

    花陽「こ…ことり先輩からです……」

    海未「…!?」

    海未「こ…ことりから……!?」

    622 = 609 :

    花陽「はい……今すぐ、神田明神に来てくれって……」

    「神田明神……?なんで……」

    花陽「分かんない……でも、急いでるみたいだし、たぶん……穂乃果先輩の事だと……」

    海未「…!!」

    海未 スクッ…

    「え…?う…海未先輩……?」

    海未「私も神田明神に向かいます……」

    絵里「は…?」

    絵里「ちょっと……まだ話は…

    海未 ダッ!!!

    絵里「あっ…!!」

    「い…行っちゃったにゃ……」

    623 = 609 :

    絵里「はぁ……全く……」

    「お…追わないんですか……?」

    絵里「………」

    絵里「…やめとくわ……そろそろ看護師さん達が、血相変えて私の事探してる頃だろうしね……私は病院に戻るわ」

    「そう…ですか……」

    絵里「あなた達は、どうするの……?行くの…?神田明神……何か私の知らない事情があるようだけど……」

    花陽「……い…行きます……!」

    花陽「だよね…凛ちゃん…!」

    「う…うん……!全部、終わったら、絵里先輩にも説明するにゃ…焔ヶ丘の変の真相について……」

    絵里「…焔ヶ丘の変……真相……?」

    絵里「………」

    「そうにゃ……今は説明してる時間は無いけど、焔ヶ丘と水見色は争っちゃダメなんだにゃ……悪いのは全部A-RISEなんだにゃ……!!」

    絵里「A-RISE…?」

    絵里「なんで、A-RISEが……」

    624 = 609 :

    花陽「すみません…!後で、全部説明します…!!とりあえず、今は急がないとなので……」

    絵里「………」

    絵里「…そう……分かったわ……それじゃあ、二人とも気をつけてね」

    「はい…!ありがとうございました…!!絵里先輩…!!!」

    「行こう!かよちん!!」

    花陽「うん…!」

    凛、花陽 ダッ!!!


    625 = 609 :

    絵里「………」

    絵里(…焔ヶ丘の変……A-RISE……)

    絵里(………)

    --------------------

    一年前-

    ??「大丈夫!ウチに任せて!エリチは無理する事ないから!!」

    絵里「で…でも……松浦さんと小原さんは……」

    ??「大丈夫やって!心配性やな~、エリチは!」

    --------------------

    絵里(………)

    絵里「希………」













    --------------------

    626 = 609 :


    曜、梨子サイド-


    「…私達が、ここに転校して来る前の八月…夏休み……」

    梨子「……」

    梨子「夏休み……」

    「うん。内浦も一応、観光地だからさ、毎年、この時期には観光客も来て結構賑わうんだよ」

    梨子「そ…そうなの…?」

    「伊豆も近いしね、水族館とかあるから」

    梨子「そうなんだ……」

    スマホ ピロリンッ♪

    梨子「あっ…」

    「ちょ……梨子ちゃん……」

    627 = 609 :

    梨子「あはは…ごめんごめん……なんかLINE来たみたい……えっと……」

    梨子「え…!?」

    「…?」

    「どうかしたの…?梨子ちゃん」

    梨子「こ…ことりちゃんから……」

    「ことりちゃんから…?」

    梨子「これ……」スッ…

    「え…?なに……?」

    「…!?」

    「こ…これって……」

    628 = 609 :

    梨子「うん……この急ぎ様……穂乃果ちゃんに何かあったのかも……」

    「…!」

    「じゃ…じゃあ…!早く神田明神って所に行かないと…!!」

    梨子「えぇ…!話は走りながらお願いできる…?」

    「うん…!とりあえず、急ごう!!」ダッ!!

    梨子「えぇ…!」ダッ!

    梨子「…って、えぇ…!?」タッタッタッ…

    曜 ピューンッ!!

    梨子「足速っ…!!?」タッタッタッ…

    「え…?」クルッ…

    「えぇ…!?梨子ちゃん、遅っ…!?」

    梨子「い…いや……曜ちゃんが速いのよ……もうちょっと遅く走っ…」カツッ…!

    梨子「え…」グラッ…

    足首 グキィッ…!

    梨子「…っ!!?」

    「え…」

    629 = 609 :

    梨子「いたああああああっっ!!!??」

    「ちょ…梨子ちゃん……」

    梨子「いったぁ……痛い……痛すぎる……うぐぅ……」

    「………」

    梨子「あ…歩けない……助けて、曜ちゃん……」

    「嘘でしょ……」













    --------------------

    630 = 609 :


    神田明神-


    スマホ スッ…スッ…

    ことり(よし……)

    ことり(これで、梨子ちゃん達が来てくれる……)

    ことり(後は……)

    穂乃果「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    千歌「うぐ……」

    ことり(私が、なんとか時間を稼がないと……!)

    631 = 609 :

    ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!!」

    穂乃果「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    千歌「ことりちゃん……」

    ことり「一旦落ち着こう…!?千歌ちゃんとは、友達なんでしょう…?一緒に曲も作るんじゃなかったの…!?」

    穂乃果「………」

    千歌「そ…そうだよ…!!穂乃果ちゃん…!!あの日、一緒に遊んだ仲じゃん…!!私、穂乃果ちゃんと闘いたくないよ…!!」

    穂乃果「………」

    千歌「大丈夫だよ…!A-RISEなんて、怖くないよ!!私達も協力するし…!!」

    穂乃果「…!?」

    穂乃果「あ…A-RISE……?なんで、千歌ちゃんが、それを………」

    千歌「え…」

    632 = 609 :

    ことり「………」

    穂乃果「…!」

    穂乃果「…ことり……ちゃん……まさか……」

    ことり「………」

    ことり「う…うん……」コクリッ…

    穂乃果「…!!!」

    ことり「で…でもね…!!これは、穂乃果ちゃ…

    穂乃果「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!!」

    ことり「…っ」

    千歌「…!?」

    633 = 609 :

    穂乃果「なんで……どうして………言っちゃダメなのに……そう言われてたのに……」

    穂乃果「どうしよう……みんなが……みんなが…!私の大切な物が全部………」ブルブルブルブル…

    千歌「…!」

    千歌(ふ…震えてる……)

    千歌(こんなに怯えるなんて……)

    千歌「くっ……」ギリィッ…

    千歌(綺羅ツバサ………一体何を……)

    634 = 609 :

    ことり「穂乃果ちゃん…!」ダッ!!

    穂乃果「う…うぅ……どうすれば……どうすれば……」

    ことり「大丈夫だよ…!穂乃果ちゃん…!!みんなで、なんとかしよう…!?きっと、なんとかなるよ…!!私達だけじゃない…!梨子ちゃんや、千歌ちゃん達もいるから…!!!みんなで頑張ろう…?」

    穂乃果「うぅ……無理だよ……何も変えられないよ……無理なんだよ……」

    千歌「穂乃果ちゃん……」

    千歌「………」

    穂乃果「どうすれば……どうすれば……」

    千歌「ほ…穂乃果ちゃん…!」

    穂乃果「…!」

    穂乃果「千歌……ちゃん……」

    千歌「だ…大丈夫だよ!!私も含め水見色のみんなにも協力するから!みんなで頑張れば、きっと、できないことなんて、なんにも無いよ…!!」

    穂乃果「高海……千歌……」ザワッ…

    千歌「え…」

    穂乃果「……」スクッ…

    ことり「ほ…穂乃果ちゃん……?」

    千歌(様子が……)

    635 = 609 :

    穂乃果「…そうだ………悪い事したら、良い事して打ち消しちゃえばいいんだ……」フラリ…

    千歌「…!?」

    千歌(近づいてくる…)

    穂乃果「そうすれば、大丈夫……ふふふっ……良かった……私は、また守れたんだ……」ピタッ…

    千歌「…!」

    ことり「え…?」

    ことり(ち…千歌ちゃんの前で……)

    穂乃果「ありがとう…高海千歌……」ニコリ…

    千歌「…!!」


    ガツンッッッ!!!!


    千歌「あぐぁっ…!!」フラッ…

    ことり「…!!?」

    636 = 609 :

    ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!?」

    穂乃果「倒れろっ!!!」ギュルンッッ!!

    千歌「…!!」


    メキィッ!!!!


    千歌「…!!?」グラッ…

    千歌「いっ…」ドサッッ…!!

    千歌(う…後ろ回し蹴り……頭を……)

    637 = 609 :

    ことり「…!!」

    ことり「千歌ちゃん!逃げて…!!」

    穂乃果 ドサッッ!!

    千歌「うぐっ…!?」

    千歌(や…やば……上に乗られ…


    ゴンッッッ!!!


    千歌「ぶはっ…!?」

    ことり「…!」


    ガンッッッ!!!


    千歌「あぐ…」

    ことり「…!!」


    ドカッッッ!!!


    千歌「あ…」

    穂乃果「………」スッ…

    ことり「や……」

    千歌「うぐぅ……」

    千歌(い…意識が……)

    ことり「やめてえええええええええええええっっっ!!!」


    バキィッッッ!!!


    千歌「あぅ……」ゴロンッ…

    穂乃果「………」

    ことり「…!!」

    ことり「そ…そんな……千歌ちゃん……」

    638 = 609 :

    千歌「………」

    穂乃果「………」

    穂乃果「……」スッ…

    穂乃果「………」

    穂乃果「……」クルッ…

    ことり「…!!」

    ことり「穂乃果ちゃん…!!」

    穂乃果「………」スタスタスタ…

    ことり「うぅっ……!」

    ことり「ち…千歌ちゃん…!!」ダッ!!

    千歌「………」

    ことり「千歌ちゃん…!!千歌ちゃん、しっかり…!!!目開けて…!!千歌ちゃん…!!」ユサユサ…!

    千歌「………」ユサユサ…!

    穂乃果「………」スタスタスタ…

    ことり「あぁ……そんな……そんな……」

    ことり「なんで……なんで、こんな事に……」ポロポロ…

    639 = 609 :

    穂乃果「………」スタスタスタ…

    ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!!」

    穂乃果「………」スタスタスタ…

    ことり「うぅ…穂乃果ちゃん……」

    千歌「………」

    ことり(ダメだ……こんな状態の千歌ちゃんを放って、穂乃果ちゃんを追うなんて、できない……)

    ことり(どうすれば……)

    穂乃果「………」スタスタスタ…

    ことり(誰か……誰か、穂乃果ちゃんを……)


    海未「…!」ザッ…!!

    ことり「…!!?」

    穂乃果「……!」

    ことり「う…海未ちゃん…!!?」

    640 = 609 :

    海未「穂乃果…!!ことり…!!」

    穂乃果「…海未ちゃん……」

    海未「穂乃果………こ…これは……」

    穂乃果「………」

    穂乃果「見た通りだよ…私がやったの……言ったでしょ?高海千歌は、私がやるって」

    海未「…!」

    穂乃果「海未ちゃんは?凛ちゃん、倒したんだよね?」

    海未「…!そ…それは……」

    「えっ…!?」ザッ…!!

    穂乃果「…!?」

    海未「り…凛…!!」クルッ…!

    「こ…これは……」

    641 = 609 :

    ことり「凛ちゃん……!千歌ちゃんが…!千歌ちゃんが……!!」ポロポロ…

    千歌「………」

    「…!!?」

    「ち…千歌先輩…!?」ダッ…!!

    穂乃果「………」

    海未「………」

    穂乃果「海未ちゃん……なんで、凛ちゃんが、ここにいるの……?」

    海未「…!!」

    海未「ち…違うんです…!!あれは、絢瀬絵里が…

    穂乃果「言い訳は聞きたくないよ……」

    海未「っ…」

    642 = 609 :

    花陽「はぁ…はぁ……凛ちゃん速いよ……」タッ…

    穂乃果「…!!」

    穂乃果「花陽ちゃんまで……」

    花陽「え…?こ…これ……何が……」

    「かよちん…!!」

    花陽「え…?」

    千歌「………」

    花陽「…!!?」

    花陽「千歌先輩…!?」

    花陽「だ…大丈夫ですか…!!?」ダッ…!!

    穂乃果「………」

    海未「……っ」

    穂乃果「…どうする?海未ちゃん…あっちは手負いの凛ちゃん一人……私達は二人……やるなら今だよね……?」

    海未「…!」

    海未「ほ…穂乃果…!あなた…!!」

    643 = 609 :

    穂乃果「しょうがないじゃん…海未ちゃんが、しくじるから、いけないんだよ…?やんなきゃダメなんだよ……そう言われたんだから」

    海未「…!」

    --------------------

    「何が、どうにもならない…だ……!そんな事あるか……!ことり先輩は…!ことり先輩は、諦めてなかったにゃ…!!!」

    --------------------

    海未「……っ」

    --------------------

    「そ…そうにゃ……!!穂乃果先輩が暴走族に苦しめられてるなら、支えるんじゃなくて、そこから、助けてあげないとダメなんだにゃ…!!!」

    --------------------

    海未「………」

    穂乃果「海未ちゃん……?」

    海未「くっ…」

    海未(私は……)

    --------------------

    絵里「一つ聞いていい……?あなた……なぜ喧嘩なんかしてるの……?」

    --------------------

    海未(私は…穂乃果のために……)

    穂乃果「……?」

    --------------------

    「だ…だとしたら、それは間違ってるにゃ…!!こんな事しても、穂乃果先輩のためになんか、ならないにゃ…!!!」

    --------------------

    海未「……っ」

    644 = 609 :

    穂乃果「どうしたの……?早くしないと、逃げられちゃうよ…?」

    海未「…ほ……穂乃果………」

    穂乃果「…?なに…?海未ちゃん」

    海未「私は……」

    穂乃果「…?」

    海未「私は……間違っていたんじゃないでしょうか……」

    穂乃果「え…?」

    「海未…先輩……?」

    ことり「………」

    穂乃果「間違いって、どういう事?何が?どうしたの?海未ちゃん」

    海未「た…闘いましょう……!!穂乃果…!!」

    穂乃果「え…?あぁ……うん…そうだね…早く…

    海未「違います…!!A-RISEとです…!!取り戻すんです…!!私達で…!!」

    穂乃果「………」

    「…!!」

    ことり「海未ちゃん……」

    645 = 609 :

    海未「もう少しで、松浦果南と小原鞠莉が出所してくるのは分かってます……でも、私は、それで終わる気がしないんです……A-RISEは、そういう人達じゃないですか…!だから、断ち切らないといけないんです…!私達自身の力で……」

    穂乃果「………」

    海未「すみません……急にこんな事言い出して……今まで言ってきた事と全然違いますよね……混乱させてしまっているのは分かります……でも…」

    海未「でも、気づいたんです……!今まで考えようともしなかった事…!そうさせた自分の弱さ…!!だから、考えました……それで、思ったんです……このままじゃいけないって……」

    ことり「…!!」

    ことり「そ…そうだよ…!!穂乃果ちゃん…!!このままでいいはず無いよ…!!動かなきゃ…!!じゃなきゃ、何も変えられないよ…!!!」

    穂乃果「………」

    「ことり先輩……」

    646 = 609 :

    千歌「………」

    花陽「…!」

    花陽「ち…千歌先輩……」

    花陽「意識が……」

    千歌「………」

    海未「ことり……」

    ことり「海未ちゃん…ありがとう…!一緒に頑張ろう…!!」

    海未「…!」

    海未「そんな……悪いのは私なのに……ことり…あなたという人は……」

    ことり「ううん…海未ちゃんも穂乃果ちゃんも悪くないよ……?ただ、ちょっと道に迷っちゃってただけ……そうでしょ…?だから、大丈夫…!少しの勇気があれば、いつだって、道は変えられるよ…!!」

    海未「ことり……」

    海未「うぅ…ありがとうございます……あなたには感謝してもしきれませんね……」ウルッ…

    647 = 609 :

    穂乃果「………」

    海未「穂乃果……やり直しましょう…きっと大丈夫です…私達には心強い仲間が居てくれるんですから…」

    穂乃果「………」

    「穂乃果先輩…」

    穂乃果「………」

    ことり「穂乃果ちゃん…」

    穂乃果「………」

    花陽「穂乃果先輩…」

    穂乃果「………」

    海未「穂乃果…」

    穂乃果「……」

    穂乃果「……っさい……」

    海未「え……」

    穂乃果「…うるさい……」

    海未「…!?」

    ことり「ほ…穂乃果ちゃん……?」

    648 = 609 :

    穂乃果「うるさいよ……何も知らないくせに……綺麗事ばっかり並べて……」

    海未「…!!」

    ことり「穂乃果ちゃん……」

    千歌「………」

    穂乃果「………」

    ことり「た…たしかに……綺麗事かもしれない……でも…!私は、それでいいと思う…!やってみてダメでも、また頑張れば、きっと、いつかなんとかなるよ…!!」

    花陽「ことり先輩……」

    穂乃果「………」

    穂乃果「はぁ……じゃあ、言うけどさ……」

    ことり「え…?」

    穂乃果「A-RISEにね、脅されてるの……もし、約束を破ったら、私達の知り合い全員ただじゃ済まないって……」

    ことり、海未「…!!?」

    649 = 609 :

    花陽「そ…そんな……」

    「なんにゃ……それ……」

    千歌「………」

    穂乃果「もちろん、凛ちゃん達も入ってるよ…?住所だけじゃなく、写真も見せられた……分かる…?もう私一人の問題じゃないの……」

    ことり「……!」

    穂乃果「どう……?これでも、歯向かおうと思う…?私達の知り合い全員を犠牲にする事になるとしても……」

    海未「穂乃果……あなた……」

    ことり「穂乃果ちゃん……」

    穂乃果「……?」

    海未「なんで早く言ってくれないんですか……」

    穂乃果「…!?」

    650 = 609 :

    ことり「それで、ずっと一人で苦しんでたなんて……ごめん…穂乃果ちゃん……何もしてあげられなくて……」

    穂乃果「…!!?」

    穂乃果「ちょ…な…何言ってるのさ…!!ふたりとも……!!そんなの、言った所で、何も変わらないじゃん!!二人に心配かけてまで、言う事じゃないよ…!!」

    海未「変わるじゃないですか……あなたの心が……」

    穂乃果「…!!?」

    海未「辛いなら話してください……苦しいなら叫んでください……私達にも背負わせてください…一人で背負わないで…」

    ことり「そうだよ…!心配なんか、いくらでもかけてよ…!穂乃果ちゃんが辛いなら、私も辛いよ…!」

    穂乃果「ことりちゃん……海未ちゃん……」


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