元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」
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501 = 447 :
曜「そうだよ!!はやく逃げなきゃ!!」
花丸「なっ…また逃げようと……」
善子「今度、そうはいかないわよ!!」ゴソゴソ…
千歌「梨子ちゃん!走るよ!!」
梨子「え…えぇ…!!頑張るわ!!」
善子「くらえっ!!堕天奥義!!堕天龍鳳凰縛ーーっっ!!!」バッ!!!
網 ブワッ…!!
千歌「え…」
曜「あ…網…!?」
梨子「…!?」
千歌「危なっ!」ヒョイッ!
曜「よっと!」ヒョイッ!
梨子「きゃあああっ!!」ガバッ!!
曜「梨子ちゃん!!」
千歌「あぁ…!梨子ちゃん、鈍臭いから!」
502 = 447 :
梨子「ちょ…なにこれ…!!助けて!!」ジタバタ!
善子「くっ…一人しか捕らえられなかったか……」
善子「まあ、いいわ……後は、これで…」スッ…
梨子「え!?なに…!?手錠!?」
善子「その通り!!それも、警察から頂いた本物の手錠よ!!」ガチャン!!!
梨子「ああっーー!!」
善子「片方は、この金網につけて……」ガチャン!
梨子「ああっーー!!!」
千歌「あ…」
曜「や…やば……」
503 = 447 :
梨子「なんで早く助けてくれなかったのよ!!」
千歌「いや…なんか行ったら私も絡まりそうで……」
梨子「なによ!それ!!じゃあ、これ、どうするのよ!!」
曜「か…鍵を貰えれば……」
善子「バカなの?渡すわけないでしょ?」
曜「あはは…ですよね……」
花丸「これで、まる達と闘うしかなくなったずらね……まあ、仲間を置いて逃げるって手もあるけど……」
善子「その場合は、お仲間さんが、どうなるか……分かってるわよね…?」
梨子「ひっ…」ゾッ…
千歌「くっ…」
504 = 447 :
曜「ち…千歌ちゃん……これは…」
千歌「…! ダ…ダメだよ…!!ことりちゃんと約束したんだから…!!」
曜「でも…このままじゃ、梨子ちゃんが…」
梨子「私の事はいいから!二人とも、逃げて!!」
千歌「梨子ちゃん……」
曜「………」
善子「そんなに逃げたいの?随分と、まあ腰抜けなのね……くくっ……」
曜「…!」ムカッ…
曜「あいつ…また……千歌ちゃんを……」
善子「あら…?なに、その目は……腰抜けって言われてキレた……?くっくっ…あなたは、まだ見込みあるようね……そこのオレンジ頭に比べて……くっくっくっ……」
曜「…!」プツンッ…
千歌「…オ…オレンジ頭って……」
曜「………」
曜「千歌ちゃん……」
曜「先行ってていいよ……」
千歌「え……よ…曜ちゃん…!?」
505 = 447 :
曜「梨子ちゃんは、私がなんとかするから……」
千歌「い…いや…!それなら、私も残って…」
曜「二対二じゃ、喧嘩になっちゃう」
千歌「え…」
曜「二対一なら……正当防衛だよね…?」
千歌「い…いや……それは……」
梨子「ちょ…曜ちゃん!?喧嘩しようとしてない!?」
曜「喧嘩じゃないって…二対一だから正当防衛だよ…正当防衛……」
梨子「いや、喧嘩よ!?やっちゃダメよ!曜ちゃん!!」
曜「行って、千歌ちゃん……千歌ちゃんが捕まるのはマズイ……」
千歌「う…うん……!」
梨子「ちょ…千歌ちゃん!!」
506 = 447 :
千歌「それじゃあ、梨子ちゃんは任せたよ!!曜ちゃん!!」ダッ!!
曜「任せて……ふふふ……」
梨子「あっ…!ちょ…ま…待って!!千歌ちゃん!!明らかにダメでしょ!!曜ちゃん、喧嘩する気満々よ!!」
千歌「だとしても、もう止められないから!!後は、よろしくね!梨子ちゃん!!」タッタッタッ!
梨子「え…ちょ……」
曜「さぁー…て…」コキッ…
花丸「善子ちゃん!オレンジの方が逃げちゃうずらよ!」
善子「分かってるわよ!!私が行くわ!!」ダッ!!
曜「…」サッ…
花丸「…!」
善子「え…
曜「はっ…!!」ズンッッッ!!!
善子「…!?」
507 = 447 :
善子「あ…あが……」フラッ…
花丸(今の動き……)
花丸「空手……ずらか……?」
曜「ご名答……まあ、普通の空手とはちょっと違うけどね…?」
善子「~~っっ!!」
善子(ちょ…な…なにこのパンチ……重……鉄球でもお腹に叩きつけられたみたいに……)
梨子「はぁ……もう……」
曜「空手の拳は痛いでしょ?ボクシングなんかとは違って、素手でやる格闘技だからね……拳の硬さが違うんだよ」
善子「…っ」
花丸「善子ちゃん……これは、ちょっと本気でやらないとマズイ相手っぽいずら……」
善子「わ…分かってるわよ……」
善子、花丸「……」ゴゴゴゴゴ…
曜「来なよ…」クイクイ…
梨子(ダ…ダメだ……この人……)
--------------------
508 :
もうだめ猫の人
509 :
ヤバい面白い
510 :
本気ってなんだろう?アホとか言われてたし
511 :
凛、花陽サイド-
海未「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…
花陽「う…海未先輩……」
凛「なんで、こんな所に……」
海未「あなたを倒すためですよ、凛。絢瀬絵里のいない今、水見色で一番怖いのはあなたですからね」
凛「…!」
花陽「り…凛ちゃん……」
512 = 511 :
凛「分かってるにゃ……でも、海未先輩から逃げられるかどうか……」
海未「逃げる……?アキバの暴れ猫と呼ばれたあなたが…?」
凛「…っ、そうにゃ…!ことり先輩と約束したんだにゃ…!!」
海未「ことり……?」
海未「………」
凛「な…なんにゃ…!その顔は…!!」
花陽「凛ちゃん…!早く逃げないと…!」
513 = 511 :
海未「………」
凛「…っ!」
凛「な…なんで暴走族なんかにいいようにされてるにゃ…!!ことり先輩は一人で闘ってたにゃ!!可哀想だにゃ!!なんで、支えてあげないんだにゃ!!」
海未「………」
花陽「凛ちゃん……」
凛「ことり先輩、辛そうだったにゃ……昔みたいに戻りたいって言ってたにゃ……なのに…なんで……」
海未「………」
花陽「………」
海未「…言いたい事はそれだけですか……?」
凛「…!!」
海未「では…行きますよ…」スッ…
凛「………!」
花陽「海未先輩……」
花陽(ダメだ……考える事を放棄してる……)
514 = 511 :
凛「…かよちん……」
花陽「え…?なに…?凛ちゃん……」
凛「やっぱり、凛……約束守れないにゃ……」
花陽「…!」
凛「凛は、このバカを一発殴ってやらないと、ことり先輩に申し訳ないにゃ…!!」
花陽「凛ちゃん……」
花陽「うん…!分かった…!!凛ちゃんがそうしたいと思ったなら、それが一番だよ…!!ことり先輩には、後で一緒に謝ろう…!」
凛「ありがとう…かよちん……やっぱり、かよちんは最高の親友だにゃ……」
515 = 511 :
海未「話は済みましたか……?」ゴゴゴゴゴゴ…
凛「……」ゴクリッ…
凛「別に待ってくれなんて言ってないにゃ…」
海未「そうですか……では…」ザッ…
凛「…!」
凛(来る…!) ビクッ…!
海未「…」サッ…
凛(なっ…速…
ドンッ!!!
凛「あぐぁっ…!」グラッ…
凛(掌底……!)
花陽「凛ちゃん…!!」
516 = 511 :
海未「………」スッ…
凛「くっ…」フラッ…
海未「……私が怖いですか…?凛…」
凛「…!」
凛「そ…そんな事…!」
海未「分かりますよ……あなたに喧嘩を教えてあげたのは私ですものね……」
凛「…っ」
海未「さっきから、ずっと震えてますよ…?降参した方が良いのではないですか…?」
凛「…!」
凛の足 ガクガクガク…
花陽「凛ちゃん……」
517 = 511 :
凛「くっ…」
--------------------
中学-
凛「にゃ…!」バタッ!
海未「足への警戒が足りていませんよ?凛」
凛「うぬぬ……もう一回だにゃー!!」ガバッ!
海未「よっ…」トスッ…!
凛「にゃにゃっ!?」
海未「隙ありです…!」ドンッ!!
凛「にゃふっ…!」
海未「ふふっ…まだまだですね…凛、そんなんじゃ、いつまで経っても穂乃果には勝てませんよ?」
凛「ぬ~……勝てるようになるまでやるにゃーっ!!!」ガバッ!
--------------------
凛「……っ」
518 = 511 :
海未「どうしました…?来ないなら、こっちから行きますよ…?」
凛「…!」
凛(ダ…ダメにゃ……勝てる気が…
花陽「凛ちゃん…!!」
凛「…!」
凛「かよちん…?」
花陽「思い出して…!!屋上で、曜先輩と千歌先輩に教わった事…!!!」
凛「…!!」
海未「曜…千歌……?」
凛「そうだ……そうだったにゃ……」
海未「例の浦の星の転校生ですか……関わりがあったとは……ますます見過ごすわけにはいかなくなりましたね……」
凛「思い出したにゃ……」
凛の足 スッ…
海未「…!?」
海未(震えが……止まった……?)
519 = 511 :
凛(怯える事なんてなかったにゃ……)
凛(凛には、海未先輩よりずっとずっと強い先輩がついててくれてたにゃ……)
凛(大丈夫……凛は勝てる……勝てる…!)
凛(曜先輩から教わったフラッシュと蹴り……) スッ…
凛(千歌先輩から教わった一撃必殺のカウンター……) ググッ…
凛(この二つがあれば……凛は海未先輩にだって負けない…!!!)
海未「…!?」
海未(構えが変わった……?)
海未(………)
凛「ここからが本番だにゃ…!!覚悟するにゃ!!凛が千歌先輩達と過ごした全てを、今ここで、海未先輩にぶつけるにゃ…!!!」
520 = 511 :
海未「………」
海未「どうやら、中学の時の私は一つ教え忘れたようですね……」
凛「………」
海未「師を超える弟子など存在しないと…」スッ…
花陽「……っっ!!」
--------------------
521 = 511 :
焔ヶ丘高校 保健室-
ことり「はぁ…はぁ…はぁ…」
穂乃果「うぅ……ことりちゃん……」
体温計 ピピピピピピピ…
穂乃果「あっ…鳴った…!」
ことり「はぁ…はぁ…はぁ……」
穂乃果「…!」
穂乃果「は…8度もある……」
穂乃果「ど…どうしよう……やっぱり病院に…」
ことり「…」ガシッ!
穂乃果「…!」
ことり「……」フルフル…
穂乃果「ことりちゃん……でも…」
ことり「はぁ…はぁ…ダメ……ダメなの……ここに居て……」
穂乃果「ことりちゃん……」
522 = 511 :
ことり「はぁ…はぁ……はぁ………」
穂乃果「どうして……どうして、そこまで……」
ことり「はぁ…はぁ……ほ…穂乃果ちゃんが…」
穂乃果「……」
ことり「穂乃果ちゃんが……辛そうだったから……」
穂乃果「……っ」
穂乃果「そんなの……そんな事で……」
ことり「こ…ことりにとっては……一番大事な事だから……」
穂乃果「…!」
523 = 511 :
ことり「うぐっ…!」ズキッ…!
穂乃果「ことりちゃん…!!」
ことり「はぐぅっ……くぅっ…」
穂乃果「ことりちゃん……」
穂乃果「うぅ……」
穂乃果「や…やっぱり病院行かないとダメだよ…!!」スクッ!
ことり「穂乃果ちゃ…」
穂乃果「もう何言っても聞かないから…!!私も、ことりちゃんが一番大事だよ…!!ことりちゃんが辛いのに、黙ってられないよ…!!」
524 = 511 :
ことり「で…でも……」
穂乃果「ダメダメ…!!もう聞かないから…!!行くよ…!!」ガバッ!
ことり「いっ…」ズキッ…!
穂乃果「ごめん…痛むよね……でも、病院までだから…!」
ことり「はぁ…はぁ……」
穂乃果「行くよ、ことりちゃん!」スッ
ことり「ほ…穂乃果ちゃ……」
--------------------
525 = 511 :
秋葉原 街中-
ザワザワ…ガヤガヤ…
千歌「あ…あれ…?」クルッ…!
千歌「えっと……」クルッ…!
ザワザワ…ガヤガヤ…
千歌「………」
千歌(ど…どうしよう………完全に迷った……)
千歌(もう……いつもと違う道とか行くから……)
千歌(どこだ、ここ……全然分かんないよ……)
千歌(あっ…!そうだ……人に聞けば……)
通行人「……」スタスタスタ…
千歌「あ…あの~……」
通行人「……」スタスタスタ…
千歌「なっ…」
千歌(む…無視…!?)
千歌(ここにきて、都会の冷たさが……)
526 = 511 :
千歌(あっ…!スマホ…!)
千歌(そうだ……そうだ……スマホがあったっけ…!いやぁ~……便利になったなぁ~…) ゴソゴソ…
千歌(ん…?) ゴソゴソ…
千歌(んん…!?) ゴソゴソ!!
千歌(嘘………)
千歌(スマホ、学校に忘れた……)
千歌(そんなぁーーーーっっ!!!)
千歌(どうすればいいのさ…!!これ!!もー!!曜ちゃん、梨子ちゃん、助けてー!!!)
--------------------
527 = 511 :
曜、梨子サイド-
梨子「ふんっ……おりゃっ…!」ガシャンッ!ガシャンッ!
梨子「もー……全然取れそうにない……」
梨子(取れれば、喧嘩も終わるのに……)
善子「行くわよ!ずら丸!」
花丸「分かってるずら!善子ちゃん!」
曜「………」ゴゴゴゴゴ…
梨子「うぅ……」
528 = 511 :
曜(二対一……)
曜(囲まれたらマズイ……深追いはできないか…)
曜(攻撃に来た所を狙うしかないね……)
善子「行くわよ~」ゴソゴソ…
曜(ん…?何か来る…!)
善子「堕天奥義!!堕天龍幻惑無双!!!」バッ!!
曜(なんだ…!?)
煙玉 ボンッ…!!!
曜「えっ…!?な…なに…!?煙…!?」
曜「けほっ…な…なんなの……」
レーザー光線 ピーーー…
曜「…!?」ピーーー…
善子「いた…!!ずら丸!あそこよ!!」
花丸「分かったずらああああっっっ!!!」ダッ!!
煙 ブワッ!!!
曜「…!!?」
花丸「ずらあっ!!」ドンッッッ!!!!
曜「ぶっ…!?」メキメキィッ…
曜(た…体当たりって……)
529 = 511 :
花丸「ずらぁっ!!!」ドガッッッ!!
曜「あがっ…!」
梨子「ちょ…曜ちゃん…!?大丈夫なの…!?何が起こってるの…!?」
善子「くっくっくっ……狂乱の宴よ……」
梨子「え…?きょ…狂乱…?宴……?」
梨子(ダ…ダメだ……この善子って子、何言ってるのか全然分からない……)
曜「くっ…!」ザザッ…!
梨子「あっ!曜ちゃん…!!」
善子「あら…、今ので倒れないなんて……なかなかタフなようね…」
花丸「仕留め損ねたずら……」スッ…
曜「~っ!」
曜(いったぁ~……骨いったかな…これ……)
530 = 511 :
曜(それにしても、煙玉にレーザーまで使って……なんなの、この喧嘩……)
曜(凛ちゃんが二度とやりたくないって言ってたのも納得だよ……全く……)
善子「くっくっくっ……次は立っていられるかしらね……」ゴソゴソ…
曜「あっ…!」
曜(やばい…!また、なんか変な事される…!!)
曜(止めなきゃ…!!) ダッ!!
善子「む…!」
531 = 511 :
曜「はぁっ…!」ブンッ!!
善子「危なっ!」スカッ!!
曜「…!?」
曜(避けられた…!?)
善子「…」タッタッタッ…!
曜(うっ…もう、あんな遠くに……)
花丸「ずらぁっ!!」ブンッ!!
曜「…!」ガキィンッ!!
曜「~っ!!」
曜(ガ…ガードしたのに……)
曜(この子…スピードは無いけど、パワーが段違いだ……)
善子「さー!休ませないわよー!!」ゴソゴソ…
曜(そんで、奥の子は反射神経はあるけど、おそらく腕力は無い……)
曜(互いに弱点を補い合ってるってわけか……厄介な二人組だな……)
532 = 511 :
善子「くらいなさいっ…!!堕天奥義!!」
曜「…!!」
曜(マズイ…!それをやられると…!!)
善子「堕天龍日輪閃光!!!」ポイッ!
曜(なに…!?)
善子「ずら丸!」ギュッ…!
花丸「分かってるずら!」ギュッ…!
閃光弾 カッ…
梨子「え…?」
閃光弾 ピカァァァァッッッ!!!!
梨子「きゃ…!?なに…!?」
曜「眩しっ…!?」
533 = 511 :
善子「よしっ!」スゥッ…
花丸「閃光弾炸裂ずら!!」スゥッ…
曜(うぐっ…目が……)
善子「今よ!ずら丸!!」
花丸「ずらぁっ!!」ダッ!!
曜「くっ…」
花丸「ボディーがガラ空きずら!!」
ドスッッッ!!!
曜「ぐぁっ…!?」メキッ…
曜「~~っ!!」
534 = 511 :
梨子「え…!?ど…どうしたの!?曜ちゃん!?見えないんだけど…!!」
曜「うっ…うぁ……」
曜(くっ……)
曜(や…やばい……結構いいの貰っちゃった……)
善子「さぁ……トドメよ……地に伏しなさい……蛮族よ……」ゴソゴソ…
梨子「…!!」
梨子「そんな…!曜ちゃん……!!」
曜「っ……」
--------------------
535 = 511 :
凛、花陽サイド-
海未「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
凛「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
花陽「り…凛ちゃん……」
海未「……」ズリッ…
凛「…!」
凛(…距離を縮めてきてる……)
536 = 511 :
凛「………」
海未「………」
凛(海未先輩の家の武術は打撃技中心の独自流派……)
凛(凛との戦いは必然、近距離でのインファイトになる……)
凛(そんな中で…まして、武術の達人の海未先輩からカウンターを取れるほど、凛は強くない……)
海未「……」ズリッ…
凛(だとすれば、海未先輩を倒す可能性のある打撃は……)
海未「すぅ……」
花陽(う…海未先輩が、攻撃に入る……!)
凛(フラッシュで隙を作ってからの蹴り……!これしかないにゃ……!!)
537 = 511 :
海未「はっ…!!」ダッ!!!
凛「…!!」
凛(来た…!!!)
海未「……」ザッ!
凛(右を振りかぶった…!!ガード…!!!) サッ…!
海未「……」キッ…!
ガツンッッッ!!!!
凛「あぐっ…!?」フラッ…
凛(左…!?マズイ……右は誘いだった……!)
538 = 511 :
凛(迂闊だった……!相手は海未先輩…!考えを改めろ…!!)
凛(体勢を立て直せ…!!!)
海未「……」シュッ…!!
パンッ!!パンッ!!!
凛「ぶっ…!あっ…!!」
花陽(左右のワンツー…!!速い…!!見えなかった…!!)
凛(た…体勢を……)
海未「……」キュッ…!!
凛「…!!」
海未「はあぁっっ!!」
ドッッッッッ!!!!
凛「ぶはっ…!!」フワリッ…
539 = 511 :
凛「ぐっ…あがっ……!」ズザァァァッッ!!!
凛「うぐ……ぐぅ…」
花陽「凛ちゃん…!!」
海未「………」
凛「げほっ…!がはっ…!!」
花陽「凛ちゃん……」
花陽(ワンツーで距離をとってからの腹部への前蹴り……海未先輩…本気で凛ちゃんを潰す気だ………)
540 = 511 :
凛「はぁ…はぁ……」
海未「……」
海未「…そんなものですか……あなたの全ては……」
凛「…!」
凛「くっ…!」キッ…!
海未「睨んだところで何も変わりませんよ、分かりますか?凛……世の中には、思いがどんなに強くても、どうにもならない事があるのですよ」
凛「っ…」
凛「そ…それは……A-RISEの事を言ってるのかにゃ……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
海未「…!?」
海未「…ことり…ですか……全く……他には漏らすなと言ったのに……」
凛「質問に答えるにゃ……それは…!A-RISEの事を言ってるのかにゃ…!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
海未「………」
海未「そうですが………どうかしましたか…?」
凛「…!!」
花陽「凛ちゃん……」
541 = 511 :
凛「あぁ…そうかにゃ……よく分かったにゃ……やっぱり、海未先輩は凛がぶっ飛ばさないと気が済まないにゃ………」
海未「………」
凛「何が、どうにもならない…だ……!そんな事あるか……!ことり先輩は…!ことり先輩は、諦めてなかったにゃ…!!!」
海未「………」
凛「……」スクッ…
凛「さっきは、ちょっと油断してたにゃ……こっからが本番……覚悟するにゃ…!!!」ザッ…!!
花陽「凛ちゃん…!!」
海未「…何度やっても…結果は同じです……あなたが私に勝つ事は絶対にありません……!!」ザッ…!!
--------------------
542 = 511 :
西木野総合病院 出口-
穂乃果「ありがとうございました!」
看護師「お大事に~」
ことり「はい…!ありがとうございます…!」
自動ドア ウィーン…
ことり「よっと……」ツカッ…
穂乃果「大丈夫?ことりちゃん……松葉杖歩きにくくない…?」トコトコ
ことり「ううん…!思ったより歩きやすいよ!早くは歩けないけど……」ツカツカ
穂乃果「そっか……足は…?痛くない……?」トコトコ
ことり「あはは…それは、まだちょっと痛いかな……でも、さっきよりは全然平気!」ツカツカ
穂乃果「そっか……」トコトコ…
543 = 511 :
ことり「………」ツカツカ…
ことり(………) ツカツカ
ことり(結局、焔ヶ丘を出る事になっちゃったけど、この時間なら、もう水見色のみんなは家に帰ってるはず……) ツカツカ
穂乃果「………」トコトコ…
ことり(でも、根本的解決にはなってない……私が……私が、穂乃果ちゃんを説得しないと……) ツカツカ
穂乃果「………」トコトコ…
ことり「あ…あのさ…
穂乃果「ことりちゃん……」トコトコ…
ことり「え…」ツカツカ…
穂乃果「ごめんね……私のせいで、こんな事になっちゃって……本当に…ごめん……」トコトコ…
ことり「穂乃果ちゃん……」ツカツカ…
544 = 511 :
穂乃果「っ……」トコトコ…
ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!じゃあ…!」ツカツカ…
穂乃果「ごめん……」トコトコ…
ことり「…!」ツカツカ…
穂乃果「ごめん……無理なんだ………もう、どうしようもないんだ……」トコトコ…
ことり「…!そ…そんなの、やってみなくちゃ分からないよ…!!」ツカツカ…
穂乃果「…分かるよ……相手が悪すぎる……歯向かっちゃダメなんだよ………」トコトコ…
ことり「で…でも…!」ツカツカ…
穂乃果「もう…私だけの問題じゃない……私の我儘で動いていい問題じゃない……」トコトコ…
ことり「穂乃果ちゃん……」ツカツカ…
545 = 511 :
穂乃果「………」トコトコ…
穂乃果「…私ね……昔は、頑張ればできない事なんて無いんだって思ってた……」トコトコ…
ことり「……」ツカツカ…
穂乃果「だから、私は無我夢中に頑張ったし、実際できた……できなかった事もあったけど、それは頑張りが足りなかったからだと思った……」トコトコ…
ことり「……」ツカツカ…
穂乃果「…でも、違った……世の中には、絶対にどうにもならない事があった……」トコトコ…
ことり「……」ツカツカ…
穂乃果「私なんかじゃ、何をどう頑張ったって変えられない……そういう絶対のモノ……」トコトコ…
ことり「穂乃果ちゃん……」ツカツカ…
穂乃果「だから諦めるしかない……でも、これは悪い事じゃないの……仕方ないから……それを変えようとするのは無謀だし、もっと悪い方向に行くかもしれない……」トコトコ…
ことり「……」ツカツカ…
546 = 511 :
穂乃果「ごめんね……こんなの私らしくないよね……私も大人になったのかも……」トコトコ…
ことり「…!」ツカツカ…
穂乃果「昔みたいに戻れるって言ったけど、やっぱり無理かもしれないや……私、もう知っちゃったから……嫌な事も含めていろいろ……」トコトコ…
ことり「そ…そんな……」ツカツカ…
ことり「戻れる…!戻れるよ…!!いや、戻ろうよ…!!できるよ……絶対できるって……!穂乃果ちゃんが、私に教えてくれたんじゃん…!!だから、私は……」ウルウル…
穂乃果「………」トコトコ…
穂乃果「ごめん……ごめんね……ことりちゃん……」トコトコ…
ことり「うぅ……謝らないでよ……また、昔みたいに笑ってよ……」ポロポロ…
穂乃果「……ごめん…」トコトコ…
ことり「うぅ…ぅ……」ポロポロ…
547 = 511 :
穂乃果「………」トコトコ…
千歌「えっと…たしかこっちの方に……」タッタッ…
穂乃果「…!!?」ピタッ…!
ことり「…!!?」
ことり「ち…千歌ちゃん……!!?」
千歌「え…?」クルッ…
千歌「…!!??」
千歌「ええええええええええええっっっ!!??こ…ことりちゃんと穂乃果ちゃん…!!??」
548 = 511 :
穂乃果「千歌…ちゃん……」
穂乃果「………」
--------------------
一年前 都内某所-
ツバサ「東京都…千代田区…外神田○丁目……○-○○……」
穂乃果「…!?」
ツバサ「それと……東京都…千代田区…外神田○丁目……○○-○……」
穂乃果「そ…それって……」
ツバサ「そう……」ピラッ…
ことりと海未の家の写真 ドンッ!!
穂乃果「…!!」
549 = 511 :
ツバサ「無論、これだけじゃなく、あなたの友達の住所は全て把握してあるわ…中学時代のものも含めてね…?」
穂乃果「…!!!」
ツバサ「約束を守れなかったら………」
ツバサ「分かるわね……?」
穂乃果「………っ」
穂乃果「は…はい……」
--------------------
穂乃果「高海…千歌……」メラァッ…
千歌「え…ちょ……ほ…穂乃果ちゃん…?」
550 = 511 :
ことり「…!」
ことり「千歌ちゃん、逃げて…!!!」
千歌「え…?」
穂乃果の鞄 ドサッ…
穂乃果「……」ダッ…!!!
千歌「え…!えぇ…!?」
千歌「ほ…穂乃果ちゃん…!!おおおお落ち着いて…!!話し合えば…」
穂乃果「……」ザッ…!
千歌「いっ…!」
穂乃果「……」ブンッ!!!
千歌「あぶっ…!?」スカッ…!!
穂乃果「……」ギュルンッ…!
千歌「え…?」
穂乃果「あぁっ!!!」ブゥンッッ!!!
千歌「…!?」
千歌「っ…!」カスッ…!
千歌(う…後ろ回し蹴りって……!喧嘩で使う人、曜ちゃん以外に初めて見た…!!)
千歌(格闘技経験者…!?)
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- 志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」 (137) - [35%] - 2017/5/31 0:00 ☆
- 提督「そんなに喧嘩するなら比叡とケッコンするぞ!」 比叡「ヒエー!?」 (615) - [33%] - 2016/1/29 12:15 ☆
- 凛「ねぇ、ままごとしようよプロデューサー」モバP「…え??」 (138) - [32%] - 2015/7/27 11:45 ☆
- 上条「イギリス清教女子寮の管理人さん」アンジェレネ「えっと…その2!」 (800) - [32%] - 2017/5/3 19:30 ★★
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