のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,786人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    501 = 447 :

    「そうだよ!!はやく逃げなきゃ!!」

    花丸「なっ…また逃げようと……」

    善子「今度、そうはいかないわよ!!」ゴソゴソ…

    千歌「梨子ちゃん!走るよ!!」

    梨子「え…えぇ…!!頑張るわ!!」

    善子「くらえっ!!堕天奥義!!堕天龍鳳凰縛ーーっっ!!!」バッ!!!


    網 ブワッ…!!


    千歌「え…」

    「あ…網…!?」

    梨子「…!?」

    千歌「危なっ!」ヒョイッ!

    「よっと!」ヒョイッ!

    梨子「きゃあああっ!!」ガバッ!!

    「梨子ちゃん!!」

    千歌「あぁ…!梨子ちゃん、鈍臭いから!」

    502 = 447 :

    梨子「ちょ…なにこれ…!!助けて!!」ジタバタ!

    善子「くっ…一人しか捕らえられなかったか……」

    善子「まあ、いいわ……後は、これで…」スッ…

    梨子「え!?なに…!?手錠!?」

    善子「その通り!!それも、警察から頂いた本物の手錠よ!!」ガチャン!!!

    梨子「ああっーー!!」

    善子「片方は、この金網につけて……」ガチャン!

    梨子「ああっーー!!!」

    千歌「あ…」

    「や…やば……」

    503 = 447 :

    梨子「なんで早く助けてくれなかったのよ!!」

    千歌「いや…なんか行ったら私も絡まりそうで……」

    梨子「なによ!それ!!じゃあ、これ、どうするのよ!!」

    「か…鍵を貰えれば……」

    善子「バカなの?渡すわけないでしょ?」

    「あはは…ですよね……」

    花丸「これで、まる達と闘うしかなくなったずらね……まあ、仲間を置いて逃げるって手もあるけど……」

    善子「その場合は、お仲間さんが、どうなるか……分かってるわよね…?」

    梨子「ひっ…」ゾッ…

    千歌「くっ…」

    504 = 447 :

    「ち…千歌ちゃん……これは…」

    千歌「…! ダ…ダメだよ…!!ことりちゃんと約束したんだから…!!」

    「でも…このままじゃ、梨子ちゃんが…」

    梨子「私の事はいいから!二人とも、逃げて!!」

    千歌「梨子ちゃん……」

    「………」

    善子「そんなに逃げたいの?随分と、まあ腰抜けなのね……くくっ……」

    「…!」ムカッ…

    「あいつ…また……千歌ちゃんを……」

    善子「あら…?なに、その目は……腰抜けって言われてキレた……?くっくっ…あなたは、まだ見込みあるようね……そこのオレンジ頭に比べて……くっくっくっ……」

    「…!」プツンッ…

    千歌「…オ…オレンジ頭って……」

    「………」

    「千歌ちゃん……」

    「先行ってていいよ……」

    千歌「え……よ…曜ちゃん…!?」

    505 = 447 :

    「梨子ちゃんは、私がなんとかするから……」

    千歌「い…いや…!それなら、私も残って…」

    「二対二じゃ、喧嘩になっちゃう」

    千歌「え…」

    「二対一なら……正当防衛だよね…?」

    千歌「い…いや……それは……」

    梨子「ちょ…曜ちゃん!?喧嘩しようとしてない!?」

    「喧嘩じゃないって…二対一だから正当防衛だよ…正当防衛……」

    梨子「いや、喧嘩よ!?やっちゃダメよ!曜ちゃん!!」

    「行って、千歌ちゃん……千歌ちゃんが捕まるのはマズイ……」

    千歌「う…うん……!」

    梨子「ちょ…千歌ちゃん!!」

    506 = 447 :

    千歌「それじゃあ、梨子ちゃんは任せたよ!!曜ちゃん!!」ダッ!!

    「任せて……ふふふ……」

    梨子「あっ…!ちょ…ま…待って!!千歌ちゃん!!明らかにダメでしょ!!曜ちゃん、喧嘩する気満々よ!!」

    千歌「だとしても、もう止められないから!!後は、よろしくね!梨子ちゃん!!」タッタッタッ!

    梨子「え…ちょ……」

    「さぁー…て…」コキッ…

    花丸「善子ちゃん!オレンジの方が逃げちゃうずらよ!」

    善子「分かってるわよ!!私が行くわ!!」ダッ!!

    「…」サッ…

    花丸「…!」

    善子「え…


    「はっ…!!」ズンッッッ!!!


    善子「…!?」

    507 = 447 :

    善子「あ…あが……」フラッ…

    花丸(今の動き……)

    花丸「空手……ずらか……?」

    「ご名答……まあ、普通の空手とはちょっと違うけどね…?」

    善子「~~っっ!!」

    善子(ちょ…な…なにこのパンチ……重……鉄球でもお腹に叩きつけられたみたいに……)

    梨子「はぁ……もう……」

    「空手の拳は痛いでしょ?ボクシングなんかとは違って、素手でやる格闘技だからね……拳の硬さが違うんだよ」

    善子「…っ」

    花丸「善子ちゃん……これは、ちょっと本気でやらないとマズイ相手っぽいずら……」

    善子「わ…分かってるわよ……」

    善子、花丸「……」ゴゴゴゴゴ…

    「来なよ…」クイクイ…


    梨子(ダ…ダメだ……この人……)











    --------------------

    508 :

    もうだめ猫の人

    509 :

    ヤバい面白い

    510 :

    本気ってなんだろう?アホとか言われてたし

    511 :


    凛、花陽サイド-


    海未「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    花陽「う…海未先輩……」

    「なんで、こんな所に……」

    海未「あなたを倒すためですよ、凛。絢瀬絵里のいない今、水見色で一番怖いのはあなたですからね」

    「…!」

    花陽「り…凛ちゃん……」

    512 = 511 :

    「分かってるにゃ……でも、海未先輩から逃げられるかどうか……」

    海未「逃げる……?アキバの暴れ猫と呼ばれたあなたが…?」

    「…っ、そうにゃ…!ことり先輩と約束したんだにゃ…!!」

    海未「ことり……?」

    海未「………」

    「な…なんにゃ…!その顔は…!!」

    花陽「凛ちゃん…!早く逃げないと…!」

    513 = 511 :

    海未「………」

    「…っ!」

    「な…なんで暴走族なんかにいいようにされてるにゃ…!!ことり先輩は一人で闘ってたにゃ!!可哀想だにゃ!!なんで、支えてあげないんだにゃ!!」

    海未「………」

    花陽「凛ちゃん……」

    「ことり先輩、辛そうだったにゃ……昔みたいに戻りたいって言ってたにゃ……なのに…なんで……」

    海未「………」

    花陽「………」

    海未「…言いたい事はそれだけですか……?」

    「…!!」

    海未「では…行きますよ…」スッ…

    「………!」

    花陽「海未先輩……」

    花陽(ダメだ……考える事を放棄してる……)

    514 = 511 :

    「…かよちん……」

    花陽「え…?なに…?凛ちゃん……」

    「やっぱり、凛……約束守れないにゃ……」

    花陽「…!」

    「凛は、このバカを一発殴ってやらないと、ことり先輩に申し訳ないにゃ…!!」

    花陽「凛ちゃん……」

    花陽「うん…!分かった…!!凛ちゃんがそうしたいと思ったなら、それが一番だよ…!!ことり先輩には、後で一緒に謝ろう…!」

    「ありがとう…かよちん……やっぱり、かよちんは最高の親友だにゃ……」

    515 = 511 :

    海未「話は済みましたか……?」ゴゴゴゴゴゴ…

    「……」ゴクリッ…

    「別に待ってくれなんて言ってないにゃ…」

    海未「そうですか……では…」ザッ…

    「…!」

    (来る…!) ビクッ…!

    海未「…」サッ…

    (なっ…速…


    ドンッ!!!


    「あぐぁっ…!」グラッ…

    (掌底……!)

    花陽「凛ちゃん…!!」

    516 = 511 :

    海未「………」スッ…

    「くっ…」フラッ…

    海未「……私が怖いですか…?凛…」

    「…!」

    「そ…そんな事…!」

    海未「分かりますよ……あなたに喧嘩を教えてあげたのは私ですものね……」

    「…っ」

    海未「さっきから、ずっと震えてますよ…?降参した方が良いのではないですか…?」

    「…!」

    凛の足 ガクガクガク…

    花陽「凛ちゃん……」

    517 = 511 :

    「くっ…」


    --------------------

    中学-


    「にゃ…!」バタッ!

    海未「足への警戒が足りていませんよ?凛」

    「うぬぬ……もう一回だにゃー!!」ガバッ!

    海未「よっ…」トスッ…!

    「にゃにゃっ!?」

    海未「隙ありです…!」ドンッ!!

    「にゃふっ…!」

    海未「ふふっ…まだまだですね…凛、そんなんじゃ、いつまで経っても穂乃果には勝てませんよ?」

    「ぬ~……勝てるようになるまでやるにゃーっ!!!」ガバッ!


    --------------------


    「……っ」

    518 = 511 :

    海未「どうしました…?来ないなら、こっちから行きますよ…?」

    「…!」

    (ダ…ダメにゃ……勝てる気が…

    花陽「凛ちゃん…!!」

    「…!」

    「かよちん…?」

    花陽「思い出して…!!屋上で、曜先輩と千歌先輩に教わった事…!!!」

    「…!!」

    海未「曜…千歌……?」

    「そうだ……そうだったにゃ……」

    海未「例の浦の星の転校生ですか……関わりがあったとは……ますます見過ごすわけにはいかなくなりましたね……」

    「思い出したにゃ……」

    凛の足 スッ…

    海未「…!?」

    海未(震えが……止まった……?)

    519 = 511 :

    (怯える事なんてなかったにゃ……)

    (凛には、海未先輩よりずっとずっと強い先輩がついててくれてたにゃ……)

    (大丈夫……凛は勝てる……勝てる…!)

    (曜先輩から教わったフラッシュと蹴り……) スッ…

    (千歌先輩から教わった一撃必殺のカウンター……) ググッ…

    (この二つがあれば……凛は海未先輩にだって負けない…!!!)

    海未「…!?」

    海未(構えが変わった……?)

    海未(………)

    「ここからが本番だにゃ…!!覚悟するにゃ!!凛が千歌先輩達と過ごした全てを、今ここで、海未先輩にぶつけるにゃ…!!!」

    520 = 511 :

    海未「………」

    海未「どうやら、中学の時の私は一つ教え忘れたようですね……」

    「………」

    海未「師を超える弟子など存在しないと…」スッ…

    花陽「……っっ!!」












    --------------------

    521 = 511 :


    焔ヶ丘高校 保健室-


    ことり「はぁ…はぁ…はぁ…」

    穂乃果「うぅ……ことりちゃん……」

    体温計 ピピピピピピピ…

    穂乃果「あっ…鳴った…!」

    ことり「はぁ…はぁ…はぁ……」

    穂乃果「…!」

    穂乃果「は…8度もある……」

    穂乃果「ど…どうしよう……やっぱり病院に…」

    ことり「…」ガシッ!

    穂乃果「…!」

    ことり「……」フルフル…

    穂乃果「ことりちゃん……でも…」

    ことり「はぁ…はぁ…ダメ……ダメなの……ここに居て……」

    穂乃果「ことりちゃん……」

    522 = 511 :

    ことり「はぁ…はぁ……はぁ………」

    穂乃果「どうして……どうして、そこまで……」

    ことり「はぁ…はぁ……ほ…穂乃果ちゃんが…」

    穂乃果「……」

    ことり「穂乃果ちゃんが……辛そうだったから……」

    穂乃果「……っ」

    穂乃果「そんなの……そんな事で……」

    ことり「こ…ことりにとっては……一番大事な事だから……」

    穂乃果「…!」

    523 = 511 :

    ことり「うぐっ…!」ズキッ…!

    穂乃果「ことりちゃん…!!」

    ことり「はぐぅっ……くぅっ…」

    穂乃果「ことりちゃん……」

    穂乃果「うぅ……」

    穂乃果「や…やっぱり病院行かないとダメだよ…!!」スクッ!

    ことり「穂乃果ちゃ…」

    穂乃果「もう何言っても聞かないから…!!私も、ことりちゃんが一番大事だよ…!!ことりちゃんが辛いのに、黙ってられないよ…!!」

    524 = 511 :

    ことり「で…でも……」

    穂乃果「ダメダメ…!!もう聞かないから…!!行くよ…!!」ガバッ!

    ことり「いっ…」ズキッ…!

    穂乃果「ごめん…痛むよね……でも、病院までだから…!」

    ことり「はぁ…はぁ……」

    穂乃果「行くよ、ことりちゃん!」スッ

    ことり「ほ…穂乃果ちゃ……」












    --------------------

    525 = 511 :


    秋葉原 街中-


    ザワザワ…ガヤガヤ…


    千歌「あ…あれ…?」クルッ…!

    千歌「えっと……」クルッ…!

    ザワザワ…ガヤガヤ…

    千歌「………」

    千歌(ど…どうしよう………完全に迷った……)

    千歌(もう……いつもと違う道とか行くから……)

    千歌(どこだ、ここ……全然分かんないよ……)

    千歌(あっ…!そうだ……人に聞けば……)

    通行人「……」スタスタスタ…

    千歌「あ…あの~……」

    通行人「……」スタスタスタ…

    千歌「なっ…」

    千歌(む…無視…!?)

    千歌(ここにきて、都会の冷たさが……)

    526 = 511 :

    千歌(あっ…!スマホ…!)

    千歌(そうだ……そうだ……スマホがあったっけ…!いやぁ~……便利になったなぁ~…) ゴソゴソ…

    千歌(ん…?) ゴソゴソ…

    千歌(んん…!?) ゴソゴソ!!

    千歌(嘘………)

    千歌(スマホ、学校に忘れた……)

    千歌(そんなぁーーーーっっ!!!)

    千歌(どうすればいいのさ…!!これ!!もー!!曜ちゃん、梨子ちゃん、助けてー!!!)













    --------------------


    527 = 511 :


    曜、梨子サイド-


    梨子「ふんっ……おりゃっ…!」ガシャンッ!ガシャンッ!

    梨子「もー……全然取れそうにない……」

    梨子(取れれば、喧嘩も終わるのに……)


    善子「行くわよ!ずら丸!」

    花丸「分かってるずら!善子ちゃん!」

    「………」ゴゴゴゴゴ…

    梨子「うぅ……」

    528 = 511 :

    (二対一……)

    (囲まれたらマズイ……深追いはできないか…)

    (攻撃に来た所を狙うしかないね……)

    善子「行くわよ~」ゴソゴソ…

    (ん…?何か来る…!)

    善子「堕天奥義!!堕天龍幻惑無双!!!」バッ!!

    (なんだ…!?)


    煙玉 ボンッ…!!!


    「えっ…!?な…なに…!?煙…!?」

    「けほっ…な…なんなの……」

    レーザー光線 ピーーー…

    「…!?」ピーーー…

    善子「いた…!!ずら丸!あそこよ!!」

    花丸「分かったずらああああっっっ!!!」ダッ!!

    煙 ブワッ!!!

    「…!!?」


    花丸「ずらあっ!!」ドンッッッ!!!!


    「ぶっ…!?」メキメキィッ…

    (た…体当たりって……)

    529 = 511 :

    花丸「ずらぁっ!!!」ドガッッッ!!

    「あがっ…!」

    梨子「ちょ…曜ちゃん…!?大丈夫なの…!?何が起こってるの…!?」

    善子「くっくっくっ……狂乱の宴よ……」

    梨子「え…?きょ…狂乱…?宴……?」

    梨子(ダ…ダメだ……この善子って子、何言ってるのか全然分からない……)

    「くっ…!」ザザッ…!

    梨子「あっ!曜ちゃん…!!」

    善子「あら…、今ので倒れないなんて……なかなかタフなようね…」

    花丸「仕留め損ねたずら……」スッ…

    「~っ!」

    (いったぁ~……骨いったかな…これ……)

    530 = 511 :

    (それにしても、煙玉にレーザーまで使って……なんなの、この喧嘩……)

    (凛ちゃんが二度とやりたくないって言ってたのも納得だよ……全く……)

    善子「くっくっくっ……次は立っていられるかしらね……」ゴソゴソ…

    「あっ…!」

    (やばい…!また、なんか変な事される…!!)

    (止めなきゃ…!!) ダッ!!

    善子「む…!」

    531 = 511 :

    「はぁっ…!」ブンッ!!

    善子「危なっ!」スカッ!!

    「…!?」

    (避けられた…!?)

    善子「…」タッタッタッ…!

    (うっ…もう、あんな遠くに……)

    花丸「ずらぁっ!!」ブンッ!!

    「…!」ガキィンッ!!

    「~っ!!」

    (ガ…ガードしたのに……)

    (この子…スピードは無いけど、パワーが段違いだ……)

    善子「さー!休ませないわよー!!」ゴソゴソ…

    (そんで、奥の子は反射神経はあるけど、おそらく腕力は無い……)

    (互いに弱点を補い合ってるってわけか……厄介な二人組だな……)

    532 = 511 :

    善子「くらいなさいっ…!!堕天奥義!!」

    「…!!」

    (マズイ…!それをやられると…!!)

    善子「堕天龍日輪閃光!!!」ポイッ!

    (なに…!?)

    善子「ずら丸!」ギュッ…!

    花丸「分かってるずら!」ギュッ…!

    閃光弾 カッ…

    梨子「え…?」


    閃光弾 ピカァァァァッッッ!!!!


    梨子「きゃ…!?なに…!?」

    「眩しっ…!?」

    533 = 511 :

    善子「よしっ!」スゥッ…

    花丸「閃光弾炸裂ずら!!」スゥッ…

    (うぐっ…目が……)

    善子「今よ!ずら丸!!」

    花丸「ずらぁっ!!」ダッ!!

    「くっ…」

    花丸「ボディーがガラ空きずら!!」


    ドスッッッ!!!


    「ぐぁっ…!?」メキッ…

    「~~っ!!」

    534 = 511 :

    梨子「え…!?ど…どうしたの!?曜ちゃん!?見えないんだけど…!!」

    「うっ…うぁ……」

    (くっ……)

    (や…やばい……結構いいの貰っちゃった……)

    善子「さぁ……トドメよ……地に伏しなさい……蛮族よ……」ゴソゴソ…

    梨子「…!!」

    梨子「そんな…!曜ちゃん……!!」

    「っ……」













    --------------------

    535 = 511 :


    凛、花陽サイド-


    海未「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    花陽「り…凛ちゃん……」

    海未「……」ズリッ…

    「…!」

    (…距離を縮めてきてる……)

    536 = 511 :

    「………」

    海未「………」

    (海未先輩の家の武術は打撃技中心の独自流派……)

    (凛との戦いは必然、近距離でのインファイトになる……)

    (そんな中で…まして、武術の達人の海未先輩からカウンターを取れるほど、凛は強くない……)

    海未「……」ズリッ…

    (だとすれば、海未先輩を倒す可能性のある打撃は……)

    海未「すぅ……」

    花陽(う…海未先輩が、攻撃に入る……!)

    (フラッシュで隙を作ってからの蹴り……!これしかないにゃ……!!)

    537 = 511 :

    海未「はっ…!!」ダッ!!!

    「…!!」

    (来た…!!!)

    海未「……」ザッ!

    (右を振りかぶった…!!ガード…!!!) サッ…!

    海未「……」キッ…!


    ガツンッッッ!!!!


    「あぐっ…!?」フラッ…

    (左…!?マズイ……右は誘いだった……!)

    538 = 511 :

    (迂闊だった……!相手は海未先輩…!考えを改めろ…!!)

    (体勢を立て直せ…!!!)

    海未「……」シュッ…!!


    パンッ!!パンッ!!!


    「ぶっ…!あっ…!!」

    花陽(左右のワンツー…!!速い…!!見えなかった…!!)

    (た…体勢を……)

    海未「……」キュッ…!!

    「…!!」

    海未「はあぁっっ!!」


    ドッッッッッ!!!!


    「ぶはっ…!!」フワリッ…

    539 = 511 :

    「ぐっ…あがっ……!」ズザァァァッッ!!!

    「うぐ……ぐぅ…」

    花陽「凛ちゃん…!!」

    海未「………」

    「げほっ…!がはっ…!!」

    花陽「凛ちゃん……」

    花陽(ワンツーで距離をとってからの腹部への前蹴り……海未先輩…本気で凛ちゃんを潰す気だ………)

    540 = 511 :

    「はぁ…はぁ……」

    海未「……」

    海未「…そんなものですか……あなたの全ては……」

    「…!」

    「くっ…!」キッ…!

    海未「睨んだところで何も変わりませんよ、分かりますか?凛……世の中には、思いがどんなに強くても、どうにもならない事があるのですよ」

    「っ…」

    「そ…それは……A-RISEの事を言ってるのかにゃ……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    海未「…!?」

    海未「…ことり…ですか……全く……他には漏らすなと言ったのに……」

    「質問に答えるにゃ……それは…!A-RISEの事を言ってるのかにゃ…!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

    海未「………」

    海未「そうですが………どうかしましたか…?」

    「…!!」

    花陽「凛ちゃん……」

    541 = 511 :

    「あぁ…そうかにゃ……よく分かったにゃ……やっぱり、海未先輩は凛がぶっ飛ばさないと気が済まないにゃ………」

    海未「………」

    「何が、どうにもならない…だ……!そんな事あるか……!ことり先輩は…!ことり先輩は、諦めてなかったにゃ…!!!」

    海未「………」

    「……」スクッ…

    「さっきは、ちょっと油断してたにゃ……こっからが本番……覚悟するにゃ…!!!」ザッ…!!

    花陽「凛ちゃん…!!」

    海未「…何度やっても…結果は同じです……あなたが私に勝つ事は絶対にありません……!!」ザッ…!!













    --------------------

    542 = 511 :


    西木野総合病院 出口-


    穂乃果「ありがとうございました!」

    看護師「お大事に~」

    ことり「はい…!ありがとうございます…!」

    自動ドア ウィーン…

    ことり「よっと……」ツカッ…

    穂乃果「大丈夫?ことりちゃん……松葉杖歩きにくくない…?」トコトコ

    ことり「ううん…!思ったより歩きやすいよ!早くは歩けないけど……」ツカツカ

    穂乃果「そっか……足は…?痛くない……?」トコトコ

    ことり「あはは…それは、まだちょっと痛いかな……でも、さっきよりは全然平気!」ツカツカ

    穂乃果「そっか……」トコトコ…

    543 = 511 :

    ことり「………」ツカツカ…

    ことり(………) ツカツカ

    ことり(結局、焔ヶ丘を出る事になっちゃったけど、この時間なら、もう水見色のみんなは家に帰ってるはず……) ツカツカ

    穂乃果「………」トコトコ…

    ことり(でも、根本的解決にはなってない……私が……私が、穂乃果ちゃんを説得しないと……) ツカツカ

    穂乃果「………」トコトコ…

    ことり「あ…あのさ…

    穂乃果「ことりちゃん……」トコトコ…

    ことり「え…」ツカツカ…

    穂乃果「ごめんね……私のせいで、こんな事になっちゃって……本当に…ごめん……」トコトコ…

    ことり「穂乃果ちゃん……」ツカツカ…

    544 = 511 :

    穂乃果「っ……」トコトコ…

    ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!じゃあ…!」ツカツカ…

    穂乃果「ごめん……」トコトコ…

    ことり「…!」ツカツカ…

    穂乃果「ごめん……無理なんだ………もう、どうしようもないんだ……」トコトコ…

    ことり「…!そ…そんなの、やってみなくちゃ分からないよ…!!」ツカツカ…

    穂乃果「…分かるよ……相手が悪すぎる……歯向かっちゃダメなんだよ………」トコトコ…

    ことり「で…でも…!」ツカツカ…

    穂乃果「もう…私だけの問題じゃない……私の我儘で動いていい問題じゃない……」トコトコ…

    ことり「穂乃果ちゃん……」ツカツカ…

    545 = 511 :

    穂乃果「………」トコトコ…

    穂乃果「…私ね……昔は、頑張ればできない事なんて無いんだって思ってた……」トコトコ…

    ことり「……」ツカツカ…

    穂乃果「だから、私は無我夢中に頑張ったし、実際できた……できなかった事もあったけど、それは頑張りが足りなかったからだと思った……」トコトコ…

    ことり「……」ツカツカ…

    穂乃果「…でも、違った……世の中には、絶対にどうにもならない事があった……」トコトコ…

    ことり「……」ツカツカ…

    穂乃果「私なんかじゃ、何をどう頑張ったって変えられない……そういう絶対のモノ……」トコトコ…

    ことり「穂乃果ちゃん……」ツカツカ…

    穂乃果「だから諦めるしかない……でも、これは悪い事じゃないの……仕方ないから……それを変えようとするのは無謀だし、もっと悪い方向に行くかもしれない……」トコトコ…

    ことり「……」ツカツカ…

    546 = 511 :

    穂乃果「ごめんね……こんなの私らしくないよね……私も大人になったのかも……」トコトコ…

    ことり「…!」ツカツカ…

    穂乃果「昔みたいに戻れるって言ったけど、やっぱり無理かもしれないや……私、もう知っちゃったから……嫌な事も含めていろいろ……」トコトコ…

    ことり「そ…そんな……」ツカツカ…

    ことり「戻れる…!戻れるよ…!!いや、戻ろうよ…!!できるよ……絶対できるって……!穂乃果ちゃんが、私に教えてくれたんじゃん…!!だから、私は……」ウルウル…

    穂乃果「………」トコトコ…

    穂乃果「ごめん……ごめんね……ことりちゃん……」トコトコ…

    ことり「うぅ……謝らないでよ……また、昔みたいに笑ってよ……」ポロポロ…

    穂乃果「……ごめん…」トコトコ…

    ことり「うぅ…ぅ……」ポロポロ…

    547 = 511 :

    穂乃果「………」トコトコ…

    千歌「えっと…たしかこっちの方に……」タッタッ…

    穂乃果「…!!?」ピタッ…!

    ことり「…!!?」

    ことり「ち…千歌ちゃん……!!?」

    千歌「え…?」クルッ…

    千歌「…!!??」

    千歌「ええええええええええええっっっ!!??こ…ことりちゃんと穂乃果ちゃん…!!??」

    548 = 511 :

    穂乃果「千歌…ちゃん……」

    穂乃果「………」

    --------------------

    一年前 都内某所-


    ツバサ「東京都…千代田区…外神田○丁目……○-○○……」

    穂乃果「…!?」

    ツバサ「それと……東京都…千代田区…外神田○丁目……○○-○……」

    穂乃果「そ…それって……」

    ツバサ「そう……」ピラッ…

    ことりと海未の家の写真 ドンッ!!

    穂乃果「…!!」

    549 = 511 :

    ツバサ「無論、これだけじゃなく、あなたの友達の住所は全て把握してあるわ…中学時代のものも含めてね…?」

    穂乃果「…!!!」

    ツバサ「約束を守れなかったら………」

    ツバサ「分かるわね……?」

    穂乃果「………っ」

    穂乃果「は…はい……」


    --------------------

    穂乃果「高海…千歌……」メラァッ…

    千歌「え…ちょ……ほ…穂乃果ちゃん…?」

    550 = 511 :

    ことり「…!」

    ことり「千歌ちゃん、逃げて…!!!」

    千歌「え…?」

    穂乃果の鞄 ドサッ…

    穂乃果「……」ダッ…!!!

    千歌「え…!えぇ…!?」

    千歌「ほ…穂乃果ちゃん…!!おおおお落ち着いて…!!話し合えば…」

    穂乃果「……」ザッ…!

    千歌「いっ…!」

    穂乃果「……」ブンッ!!!

    千歌「あぶっ…!?」スカッ…!!

    穂乃果「……」ギュルンッ…!

    千歌「え…?」

    穂乃果「あぁっ!!!」ブゥンッッ!!!

    千歌「…!?」

    千歌「っ…!」カスッ…!

    千歌(う…後ろ回し蹴りって……!喧嘩で使う人、曜ちゃん以外に初めて見た…!!)

    千歌(格闘技経験者…!?)


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について