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    元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

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    651 = 609 :

    穂乃果「………」

    「穂乃果先輩……」

    花陽「………」

    千歌「………」

    穂乃果「くっ……」

    穂乃果「で…でも……!!私が多少、楽になった所で、この状況は何も変えられないじゃん…!!!今ので分かったでしょ!?無理なんだよ!!A-RISEに立ち向かうなんて…!!」

    ことり「……そ…それは……」

    海未「……っ」

    穂乃果「二人の気持ちは嬉しいよ…?でも、私が動けば、すぐに周りに被害が出る…!!それに、例え、犠牲覚悟で動いたとしても、上手くいくわけない…!!A-RISEを倒すなんて、絶対できない…!!」

    「………」

    花陽「…穂乃果先輩……」

    652 = 609 :

    穂乃果「………」

    穂乃果「…無理なんだよ……もう……」

    穂乃果「諦めるしかないんだよ……」

    ことり「………」

    海未「………」

    「………」

    花陽「………」

    千歌「………」

    穂乃果「………」

    千歌「…はぁ……」

    ことり「…!?」

    ことり「ち…千歌ちゃん…!?意識戻ったの…!?」

    653 = 609 :

    千歌「さっきね…」スクッ…

    花陽「…!!」

    花陽「た…立って大丈夫なんですか…!?ダ…ダメージは……」

    千歌「治った……やらされてるパンチなんて効かないからね」コキッ…コキッ…

    穂乃果「…!」

    穂乃果「っ……」

    千歌「何…?何か言いたい事でもあるの…?操り人形のくせに、意思はあるの……?」

    穂乃果「…!!」

    穂乃果「だ…だから、言ってるじゃん!!しょうがないんだよ…!!好きで、操られてるわけじゃない…!!」

    千歌「しょうがない……?」

    654 = 609 :

    千歌「なんで?」

    穂乃果「だ…だから…!!立ち向かった所で、無理なんだって…!!!」

    千歌「無理……?」

    千歌「なんで、そんな事分かるの…?」

    穂乃果「…!?」

    千歌「そんなの、やってみなきゃ分かんないじゃん…」スッ…

    「…千歌先輩……」

    千歌「それを、やっても無いのに、無理だの、できないだの、わめいて……」スタスタ…

    穂乃果「…っ」

    ことり(千歌ちゃん、穂乃果ちゃんの方に……)

    千歌「できるとかできないは、後から分かる話じゃん……」スタスタ…

    千歌「いつだって、あるのは、やるかやらないかだけなんだよ……」スタスタ…

    千歌「……」ピタッ…

    穂乃果「…!」

    海未(ほ…穂乃果の前で止まった……)

    655 = 609 :

    千歌「そんな事も分からない腐った脳みそは、私が叩き直してやんよ」

    花陽「…!!」

    「千歌先輩……」

    ことり「千歌ちゃん……」

    千歌「……」コキッ…

    千歌「第二ラウンドだ…」

    海未「…!!」

    穂乃果「くっ……」

    千歌「来なよ……お人形さん?」クイクイッ…

    穂乃果「高海千歌……!」











    --------------------

    656 :

    物語特有の丈夫さ

    657 :


    曜、梨子サイド-


    「はぁ…はぁ……」ズン…ズン…

    梨子「だ…大丈夫……?曜ちゃん……」

    「…え…!?…な……なにが……?」ズン…ズン…

    梨子「いや…だって……いくら、曜ちゃんが力持ちって言っても、私を背負って神田明神まで行くなんて……」

    「しょ…しょうがないじゃん…!梨子ちゃんが、転ぶから…!!」ズン…ズン…

    梨子「うっ……そ…それはそうだけど……」

    「いーよ…!別に……修行だと思って、頑張る…!」ズン…ズン…

    658 = 657 :

    「それに、梨子ちゃん軽いしね…!」ズン…ズン…

    梨子「え…///」

    梨子「そ…そう……?」

    「うん…!ダイエットとかしてるの…?」ズン…ズン…

    梨子「い…いやいや…!ダイエットなんかしてないわよ…?なにかしらね……才能…?私、太らない体質なのかしらね……ふふ…」

    「………」ズン…ズン…

    (なんか調子乗ってるな……) ズン…ズン…

    659 = 657 :

    梨子「曜ちゃん…」

    「ん…?なに……?」ズン…ズン…

    梨子「そ…その、千歌ちゃんとA-RISEの過去って言うのは……」

    「あー…話すって約束だったね……えっと…」ズン…ズン…

    「夏休みで内浦にも観光客が来るって事までは、言ったよね…?」ズン…ズン…

    梨子「えぇ…そこまでは聞いたわ」

    「うん…それでね……その観光客の中にA-RISEがいたの」ズン…ズン…

    梨子「あ…A-RISEが…!?」

    「そうそう……まあ、観光客の中に悪い人が混ざってるのは、別に良くある事だし、どうって事ないんだけど……」ズン…ズン…

    「A-RISEは、私達の通ってた浦の星の生徒に対して、暴力を振るったの……」ズン…ズン…

    梨子「…!」

    梨子「そ…そんな……なんで……」

    660 = 657 :

    「道を歩いてたら、邪魔だったからとかで……」ズン…ズン…

    梨子「…!?」

    梨子「理不尽過ぎるわ……理解できない……」

    「暴走族だからね……自分中心に世界が回ってると思ってるんでしょ……?」ズン…ズン…

    梨子「子供みたいね……救いようがないわ…」

    「そういう人達だから……」ズン…ズン…

    梨子「じゃあ、それで千歌ちゃんがA-RISEに復讐を…?」

    「正解……傷つけられたのが千歌ちゃんの友達だったのも、あって、千歌ちゃん、めちゃくちゃ怒っててね……」ズン…ズン…

    「すぐにA-RISEの所に行った……」ズン…ズン…

    661 = 657 :

    梨子「そ…それで、千歌ちゃんが負けちゃったとか……?」

    「勝ったよ…」

    梨子「…!?」

    梨子「ぼ…暴走族相手に…!?」

    「んー…ていうか綺羅ツバサ相手に……一人でいた所を、千歌ちゃんが見つけたみたいだから……」

    「その時、綺羅ツバサは武器も持ってなかったし、味方も近くにいなくて、完全なステゴロ勝負……」

    梨子「す…すてごろ……?」

    「素手での喧嘩の事だよ……まあ、ステゴロなら、千歌ちゃんに勝てる人はいないね……」ズン…ズン…

    梨子「そ…そう……そんなに強いのね……」

    662 = 657 :

    「まあね…でも、綺羅ツバサも強かったっぽいよ……いつもは無傷で帰ってくる千歌ちゃんが、ボロボロになってたし……」

    梨子「で……でも、勝ったのよね…?じゃあ、なんで千歌ちゃんと曜ちゃんは、そんなにA-RISEを意識してるの……?」

    「………」ズン…ズン…

    「燃やされたの……」ズン…ズン…

    梨子「え…?」

    「最初に暴力にあった千歌ちゃんの友達の家が……」ズン…ズン…

    梨子「え…!?」

    梨子「そ…それって……放火……」

    「うん……幸い、中に人はいなかったから、誰も死なずに済んだんだけど……家を含め中にあった物は全部燃えちゃったの……」ズン…ズン…

    663 = 657 :

    梨子「ひどい……その子は、何も悪くないのに……」

    「そう……でも、だからこそ、千歌ちゃんには、それが効いた……自分の軽はずみな正義感で、振るった暴力が、罪の無い他人を巻き込んだ……」ズン…ズン…

    梨子「………」

    「いつも、話し合いで解決しようって言う梨子ちゃんなら、分かるでしょ……?暴力に暴力で対抗すれば、時には更に悪い事が起きる……」ズン…ズン…

    梨子「…そうね……たしかに、そうだわ……」

    梨子「…でも……私は千歌ちゃんが悪いとは言い切れない……方法は間違ってるけど、動機は正しいわ……友達を傷つけられて黙ってる方がおかしい……」

    「だよね……だから、千歌ちゃんも、そう思った……そして、いつかA-RISEに報復するつもりでいた……でも…」ズン…ズン…

    梨子「でも……?」

    「言われちゃったの……家を燃やされた友達に……」ズン…ズン…

    梨子「…?」

    「「お前のせいだ」って……」ズン…ズン…

    梨子「…!!」

    664 = 657 :

    梨子「そんな……そんなのって……」

    「どうなんだろうね……その通りなのかもしれないし……間違ってるかもしれない……でも、千歌ちゃんに、その言葉は刺さっただろね……」ズン…ズン…

    梨子「そ…そうね……そんな事言われたら……」

    「でもね…A-RISEはこれで終わらなかった……今度は、いろんな所に手を回して、火事を千歌ちゃん一人のせいにした……」ズン…ズン…

    梨子「…!?」

    梨子「そ…そんな事って……」

    「できるね……A-RISEなら……」ズン…ズン…

    梨子「なんなの……それ……」

    「千歌ちゃんは、不良で有名だったから、世間も簡単に信じた……それで、内浦の人中から非難されて、もちろん学校も退学……だから、お母さんを頼って秋葉原に来たの……」ズン…ズン…

    梨子「そんな事が……」

    665 = 657 :

    「うん……だから、千歌ちゃんは不良を辞める決意をした……もう誰も傷つけないために……」ズン…ズン…

    梨子「………」

    「ま、結局、喧嘩してるけどね…?」ズン…ズン…

    梨子「そ…そうね……」

    「………」ズン…ズン…

    梨子「………」

    「…大丈夫…?梨子ちゃん……急にこんな話しちゃったけど……」ズン…ズン…

    梨子「あっ…いや……大丈夫よ……少し驚いただけ……」

    梨子「そうね……驚いたわ……何も知らないで、千歌ちゃんと接してた自分が恥ずかしい……」

    「あはは…いいんだよ、別に……普通に接してあげれれば……」ズン…ズン…

    「千歌ちゃんは、普通でいたいんだから……」ズン…ズン…

    666 = 657 :

    梨子「………」

    梨子「でも……もう普通じゃいられないわね……」

    「………」ズン…ズン…

    「…そう…だね……A-RISEのせいで、また自分の大切な友達が壊されようとしてる……」ズン…ズン…

    梨子「………」

    「千歌ちゃんも、一度は屈した……対抗するのは諦めた……」ズン…ズン…

    「それでも……いや、だからこそ……同じ境遇にいる穂乃果ちゃんを助けずにはいられないだろうね……」ズン…ズン…

    梨子「そうね……」

    667 = 657 :

    「うん……でも、それは、ことりちゃんに任せてる……昔なら、自分の暴力で解決しようとしてたからね……」ズン…ズン…

    梨子「成長したのね……千歌ちゃん……」

    「うん…今は、もう家に着いてる頃だろうしね…」ズン…ズン…

    梨子「ことりちゃんからのLINEは、千歌ちゃんにもいったのかしら……?」

    「どうだろ…?ことりちゃんのLINE持ってないんじゃない…?私も持ってないし……」ズン…ズン…

    梨子「そう……じゃあ、神田明神にも来てないわよね……」

    「だね……」ズン…ズン…

    梨子「………」

    「………」ズン…ズン…

    梨子「ほ…本当に家にいるわよね……?」

    「う…うん……私も不安になってきた……」ズン…ズン…

    668 = 657 :

    梨子「道に迷って、穂乃果ちゃんとバッタリ会うとか、してないわよ…??」

    「わ…分かんない……でも、千歌ちゃんがアキバの道知らないのはたしかだし……」ズン…ズン…

    梨子「………」

    「………」ズン…ズン…

    「い…急ごう……!」ダッ…!











    --------------------

    669 = 657 :


    神田明神-


    穂乃果「……っ」

    千歌「………」

    ことり「千歌ちゃん……」

    「………」


    穂乃果「………」

    千歌「どうしたの…?来ないなら、こっちから行くよ…?」

    穂乃果「くっ……」


    ことり「………っ」

    ことり「ち…千歌ちゃん…!!喧嘩は…

    「ことり先輩…」スッ…

    ことり「り…凛ちゃん……?」

    670 = 657 :

    「ここは……」

    「ここは、千歌先輩に任せるにゃ……」

    ことり「え……」

    「………」

    海未「………」

    海未(凛……)

    671 = 657 :

    千歌「………」

    穂乃果「………っ」

    穂乃果(あれだけ殴ったのに……まだ立ってくるなんて……)

    千歌「………」

    穂乃果(私とした事が見誤った……次は、確実に息の根を止める……)

    穂乃果「……」ザッ…

    千歌「ん…?やる気になった……?」

    穂乃果「…行くよ……」

    千歌「……」ニッ…

    672 = 657 :

    海未(穂乃果が戦闘態勢に入った……)

    海未「っ……」

    海未(凛……あなたは任せると言いましたが、危険であれば、私は止めに入りますよ……)

    海未(穂乃果の喧嘩は、危なすぎます……放っておけば、殺してしまう可能性だってある……それも、相手が一度やられてダメージのある高海千歌では……)


    千歌「………」フラッ…

    海未「…!!」

    海未(バランスを崩した……!やはりダメージが!?)

    穂乃果(チャンス……!) バッ…!!

    花陽「ち…千歌先輩…!!」

    穂乃果(終わりだ……!!!) グオォォッッ!!!

    千歌「……」


    スカッ……


    穂乃果「……え…

    千歌「……」ザッ…


    メキィッッ!!!


    穂乃果「ぶっ…!!?」

    千歌「……」ニィッ…

    海未「…!!?」

    673 = 657 :

    穂乃果「ぶはっ…!?あ…あぁ……」フラッ…!

    穂乃果「あぐ……くっ…」ポタポタ…

    穂乃果(な…殴られた…!?私が攻撃してたはずなのに……!!)

    穂乃果(な…なにが……)

    千歌「………」


    「い…今のは……」

    海未「ク…クロスカウンター……」ゴクリッ…

    花陽「ク…クロスカウンター…!?」

    674 = 657 :

    海未「…相手のパンチを顔スレスレで避けて、腕が交差するように、拳を繰り出すカウンターの事です……」

    花陽「か…顔スレスレで…!?」

    「そうにゃ……だから、相手のパンチに向かっていく分、失敗した時のリスクが高くなる……」

    海未「…その代わり、成功すれば、相手が向かってくる所にパンチを当てられます……ハイリスクハイリターンの高等技術ですよ……これは……」

    ことり「千歌ちゃん……」

    海未「まさか、路上の喧嘩で観れるなんて……」

    675 = 657 :

    千歌「………」

    穂乃果「……っ」

    穂乃果(そっか……カウンター喰らったのか……気づけなかった……)

    千歌「………」

    千歌「…なに……?その顔……まさか一発で、ビビっちゃった……?」

    穂乃果「…!!」

    穂乃果「ま…まさか…!!この程度…東京には、いくらでも居るよ…!!!」

    千歌「そう…?じゃあ……」スッ…

    穂乃果「…!」

    穂乃果(来る…!)

    千歌「遠慮なく……」ギュルンッ!

    穂乃果「…!?」

    千歌「全力で行くよ…!!!」


    ガッッッ!!!!


    穂乃果「っ……!!」

    穂乃果(う…後ろ回り蹴り……!!)

    千歌「あれ…?ガードされたか……」


    海未「また高等技術……」

    海未「高海千歌……一体何者……」

    「つ…強い……これが……」

    花陽「…喧嘩の……カリスマ………」

    676 = 657 :

    千歌「ちぇ…さっきの、お返ししようと思ったのに……」

    穂乃果「…!!」

    穂乃果「くっ…調子に……」

    穂乃果「乗るなあああああああっっっっ!!!!」ザッ!!!

    海未「穂乃果…!下手に手を出しては…!!」

    千歌「……」ニッ…


    ガツンッッッ!!!


    穂乃果「あがっ…」

    「ア…アッパー…!!!」

    海未「っ……」

    海未(速い……穂乃果の拳が届く前に……)

    穂乃果「くっ……」

    677 = 657 :

    千歌「……」ザッ…!

    海未「穂乃果…!危ない…!!」

    穂乃果(やば…逃げ…

    千歌「遅いよ」


    ズドンッッッ!!!!


    穂乃果「~っっ!!?」

    「ボ…ボディーを……」

    ことり「穂乃果ちゃん……」

    穂乃果「ぐっ……くぅ……」

    678 = 657 :

    千歌「……」ザッ…

    穂乃果「…!!」

    海未「ほ…穂乃果の前に……」

    穂乃果「くっ……!」

    穂乃果(ダ…ダメだ……逃げなきゃマズいのに、さっきのボディー攻撃が効いて、足が……)

    穂乃果の足 ガクガク…

    ことり「千歌ちゃん……」

    ことり(一体何を……)

    千歌「………」

    穂乃果(な…なに……?攻撃してこない……なんで……)

    千歌「………」

    「………」

    (千歌先輩……)

    679 = 657 :

    穂乃果「なっ……なんなの…!?なんで攻撃しないの…!?言っとくけど、私は、まだ…

    千歌「…私の拳は効くでしょ」

    穂乃果「え……」

    千歌「どっかの操り人形の拳とは違って」

    穂乃果「…!?」

    穂乃果「な…何を言って……」

    千歌「弱いんだよ……穂乃果ちゃんは」

    穂乃果「なっ…!!」

    穂乃果「そ…そんな事ない…!!」

    千歌「……」

    穂乃果「私は強い…!!誰にも負けない…!!現に、焔ヶ丘のみんなは、私についてきてくれる…!!アキバの救世主って呼んでくれる…!!ツバサさんも認めてくれてる…!!だから、私は強いんだ…!!弱くないんかない…!!!」

    千歌「………」

    ことり「穂乃果ちゃん……」

    海未「穂乃果……」

    680 = 657 :

    穂乃果「っ……」

    千歌「違うんだよ……穂乃果ちゃん……」

    穂乃果「…!?」

    千歌「そんなの強さじゃないんだよ」

    穂乃果「…!!?」

    穂乃果「じゃ…じゃあ…!!何なの…!!こんなに沢山の人に、強いって言われてる私が、強くないんだとしたら、何が強いの…!!?教えてよ…!!」

    千歌「………」

    千歌「…それは私にも分からない……」

    穂乃果「は…はぁ…!?」

    千歌「何だろうね…強さって……私も、ずっとそれを探してる気がする……」

    穂乃果「な…なにそれ……」

    穂乃果「じゃあ、偉そうに言っといて、結局、なにも分かんないんじゃん……」

    681 = 657 :

    千歌「そうだね…でも、これだけは分かる…」

    穂乃果「…?」

    千歌「強い人は、変われる人なんだと思う……それは、すごい勇気がいる事だから……」

    穂乃果「…!」

    千歌「自分の弱さに正面から向き合って、このままじゃいけない…変わろうって思える人……」

    穂乃果「……」

    千歌「もうダメだ…逃げ出したいって時に、諦めないで、一歩踏み出せる人……」

    穂乃果「……」

    千歌「…たぶん……強い人って、そういう人なんだと思う……」

    ことり「………」

    海未「………」

    「………」

    花陽「………」

    683 = 657 :

    梨子「千歌ちゃんの言う通りね……」

    千歌「…!?」クルッ…!

    「え…!?」

    海未「………!」

    花陽「り…梨子先輩…!!」

    「あはは…やっぱり、千歌ちゃんが絡んでたか……」ハァ…ハァ…

    花陽「それに、曜先輩も…!!」

    ことり「二人とも来てくれたんだ…!」

    梨子「えぇ…いろいろあって、少し遅くなったけどね……」

    (梨子ちゃんのせいでね……)

    684 = 657 :

    穂乃果「………梨子ちゃん…」

    梨子「………」

    「………」

    (みんな、ひどい怪我してる……ことりちゃんまで……)

    (一体なにが……)

    梨子「…何があったのかは聞かないわ……」

    「え…」

    梨子「今の会話で、だいたい分かったから…」スッ…

    花陽(…千歌先輩達の方に……)

    685 = 657 :

    梨子「………」

    穂乃果「………」

    千歌「梨子ちゃん……」

    梨子「………」

    梨子「また、喧嘩したのね…」

    千歌「うぐっ…」

    梨子「いいわ…分かってる……拳で語るって言うの?そういうのが、あるんでしょう?」

    千歌「……!」

    穂乃果「………」

    梨子「それで、どうだった?千歌ちゃんの言葉は伝わった…?」

    穂乃果「…!」

    686 = 657 :

    穂乃果「………」

    千歌「穂乃果ちゃん……」

    穂乃果「……」

    ことり「……」

    海未「……」

    「……」

    花陽「……」

    梨子「………」

    穂乃果「………」

    穂乃果「か…」

    穂乃果「…変わりたい……」

    ことり「…!!」

    687 = 657 :

    梨子「……」

    穂乃果「私も変わりたい……強くなりたい……」ポロポロ…

    海未「穂乃果……」

    梨子「……」

    千歌「……」

    穂乃果「でも…できるのかな……分からない……私は、そんな事ばかり考えちゃう……不安ばかり浮かんできて、進む足が動かなくなる……」

    梨子「………」

    穂乃果「ねぇ…梨子ちゃん……できるのかな…?私は……私は、前に進めるのかな……?」

    梨子「…そうね……」

    梨子「それは、やってみないと分からないわね…」

    穂乃果「…!」

    梨子「でも、絶対に無理だった道が、進めるかもしれない……無理じゃなくなるんだよ…」

    穂乃果「…!!」

    梨子「みんなで考えよう…?みんなで立ち向かう…?そしたら、きっと進めるよ……未来に……」

    穂乃果「…梨子ちゃん……」

    688 = 657 :

    >>687
    すみません…脱字ありました……訂正します。

    689 = 657 :

    梨子「……」

    穂乃果「私も変わりたい……強くなりたい……」ポロポロ…

    海未「穂乃果……」

    梨子「……」

    千歌「……」

    穂乃果「でも…できるのかな……分からない……私は、そんな事ばかり考えちゃう……不安ばかり浮かんできて、進む足が動かなくなる……」

    梨子「………」

    穂乃果「ねぇ…梨子ちゃん……できるのかな…?私は……私は、前に進めるのかな……?」

    梨子「…そうね……」

    梨子「それは、やってみないと分からないわね…」

    穂乃果「…!」

    梨子「でも、絶対に無理だった道が、進めるかもしれない……無理じゃなくなるんだよ…」

    穂乃果「…!!」

    梨子「みんなで考えよう…?みんなで立ち向かおう…?そしたら、きっと進めるよ……未来に……」

    穂乃果「…梨子ちゃん……」

    690 = 657 :

    ことり「穂乃果ちゃん…」ツカ…

    海未「…!」

    海未「ことり、手を貸しますよ」スッ…

    ことり「ありがとう、海未ちゃん…」ニコッ…

    穂乃果「……」

    ことり「よっ…と……」ツカ…ツカ…

    海未「………」トコ…トコ…

    穂乃果「…ことりちゃん……海未ちゃん……」

    691 = 657 :

    梨子「……」

    ことり「………」

    海未「………」

    穂乃果「あ…あぅ……」

    穂乃果「………」

    ことり「穂乃果ちゃん…」

    穂乃果「…!」

    海未「穂乃果…」

    穂乃果「……!」

    ことり「………」

    海未「………」

    穂乃果「………」

    穂乃果「ふ…二人とも……」

    ことり「…なに…?穂乃果ちゃん」

    海未「なんですか…?なんでも言ってください」

    穂乃果「っ……」

    692 = 657 :

    穂乃果「うぅ……」グスンッ…

    穂乃果「いいのかな……私…」ウルウル…

    ことり「……」

    海未「……」

    穂乃果「いいのかな……我儘言っていいのかな……」ウルウル…

    ことり「……」

    海未「……」

    穂乃果「絶対迷惑かけるよ…?危険な目に合うかもしれない……私が我慢すれば済んだかもしれない事なのに……」ウルウル…

    ことり「……」

    海未「……」

    穂乃果「私は……」

    ことり「穂乃果ちゃん…」

    海未「穂乃果…」

    穂乃果「うぅ……私は……」ポロポロ…

    ことり「……」

    海未「……」

    693 = 657 :

    穂乃果「私は変わりたいよ……辛いんだもん……このままなんてイヤだよ……昔みたいに戻りたい……また、昔みたいに笑いたい……」ポロポロ…

    ことり「……」

    海未「……」

    穂乃果「だから……」ポロポロ…

    穂乃果「うぅ……だから……」ポロポロ…

    梨子「………」

    「………」

    花陽「………」

    「………」

    千歌「………」

    ことり「穂乃果ちゃん…」

    海未「穂乃果…」

    穂乃果「……っ」ポロポロ…

    穂乃果「助けて……っ」ポロポロ…

    ことり「……!」

    海未「……」ニコッ…

    694 = 657 :

    穂乃果「ごめん…迷惑かけるかもしれないけど……でも、力を貸して欲しい……私一人じゃ怖くて進めそうに無いから……」ポロポロ…

    ことり「………」

    穂乃果「う…うぅ……」ポロポロ…

    ことり「……」ニギッ…

    穂乃果「え……」

    穂乃果(手を……)

    ことり「…ありがとう……穂乃果ちゃん……」ニコッ…

    穂乃果「…!」

    ことり「やっと言ってくれたね……もちろんだよ……穂乃果ちゃん……私に出来る事なら、なんでもする……だから、みんなで頑張ろう…?私達を取り戻すために……」ポロポロ…

    海未「……」ニギッ…

    穂乃果「…!」

    海未「…私もです……穂乃果……もう見失いません……今度は、本当のあなたのために、私も尽力します……」ポロポロ…

    穂乃果「海未ちゃん……ことりちゃん……」ポロポロ…

    695 = 657 :

    梨子「私達もよ…」スッ…

    穂乃果「梨子ちゃん……」

    「もちろん、凛も!!」

    花陽「私も微力かもしれませんが、穂乃果先輩のために頑張ります…!」

    穂乃果「凛ちゃん…花陽ちゃん……」

    「……」

    花陽「曜先輩も…!ですよね…?」

    「うん…!私達もA-RISEには借りがあるしね…!それに、穂乃果ちゃん達も助けたい……やらせてもらうよ…!A-RISE退治!だよね?千歌ちゃん…!」

    千歌「………」

    「千歌ちゃん……?」

    千歌「あ…うん……そりゃもちろんそうだけど……」

    「え…?」

    穂乃果「……?」

    梨子「千歌ちゃん……?」

    千歌「とりあえず、私の勝ちって事でいいのかな…?この喧嘩……」

    穂乃果「…!!!」

    696 = 657 :

    千歌「いや、なんか終わりっぽい感じになってるから、どうなのかなーって……」

    梨子「…!?」

    梨子「ちょ…ちょっと…!!何言ってるの、千歌ちゃん!!喧嘩とかそういう問題じゃないでしょ!?さっきのだって、喧嘩とかじゃなくて…

    穂乃果「梨子ちゃん…」スッ…

    梨子「え…?」

    穂乃果「………」ニッ…

    千歌「…!」

    穂乃果「誰も負けたなんて言ってないけど…?」コキッ…

    千歌「…!!」

    千歌「………」ニッ…

    千歌「そっか……じゃあ……」スッ…

    穂乃果「うん……」スッ…

    梨子「え…!?えぇ…!!?な…なにやって…

    海未「梨子…」

    梨子「え…!?海未ちゃん…!?なに静かに見てるの!?止めないと…!!」

    海未「いいんですよ……梨子……」

    ことり「うん……」

    697 = 657 :

    穂乃果「………」

    千歌「………」

    ことり(穂乃果ちゃんの、あんなに楽しそうな目……)

    穂乃果「言っとくけど、さっきの本気じゃないから……怪我しても知らないよ…?」ゴゴゴゴゴゴ…

    千歌「奇遇だね……私も本気じゃない…怪我するのは、そっちじゃなくて…?」ゴゴゴゴゴゴ…

    ことり(すごく久しぶりに見た気がする……あの日に……昔の楽しかったあの日に、戻ったみたい……)

    「あの目……」

    花陽「…?凛ちゃん……?」

    「あの目だにゃ……」

    穂乃果「さて……じゃあ、そろそろ……」ズリッ…

    千歌「うん……」ズリッ…

    花陽「目…?どういう事……?」

    「凛の……」

    「凛が憧れた穂乃果先輩が戻ってきたにゃ……」

    花陽「…!!」


    穂乃果 ダッッ!!!

    千歌 ダッッ!!!

    698 = 657 :

    海未「同時に…!」

    穂乃果 ザッ…!

    千歌 ザッ…!

    「いや……」


    ガツンッッッ!!!!


    穂乃果「あぐぁっ…!!」フラッ…

    千歌「……」ニッ…

    「千歌ちゃんの方が速い…!!」

    穂乃果「あああっ…!!」グアアッ…!!

    千歌「…!」


    バキィッッッ!!!!


    千歌「ぐはっ…!!」フラッ…

    穂乃果「……」ニッ…

    海未「すぐに返した…!」

    (モロに千歌ちゃんのパンチを貰ってるのに……!)

    「な…なんて精神力……レベルが違う……」

    699 = 657 :

    千歌「あああっっ!!!」バッ!!

    穂乃果「あああっっ!!!」バッ!!


    ドカッッッ!!!!
    ゴンッッッ!!!!


    千歌「ぶはっ…!!」ヨロッ…

    穂乃果「ぐっ…!!」ヨロッ…

    花陽「相打ち…!!」

    「な…なんにゃ……この喧嘩……」

    花陽「す…すごすぎる……」

    700 = 657 :

    千歌「……」ザザァッ…!

    穂乃果「……」ザザァッ…!

    千歌「………」

    穂乃果「………」

    梨子「え……と…止まっちゃったけど……どうしたの…?終わったの…?喧嘩……」

    「………」

    「違うにゃ……」

    梨子「え…」

    梨子「ま…まだやるの……?二人とも、もうボロボロじゃない……」

    「やるに決まってるにゃ…いや、むしろ、喧嘩はここからだにゃ……」

    梨子「こ…ここから…?」


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