元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」
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151 = 103 :
絵里「ひとつ聞きたいんだけど、あなたムカつくからって私の事殴ったじゃない?あれは、なぜ?」
曜「………」
千歌「え…そ…それは……ムカついたからで……」
絵里「なぜムカついたの…?」
千歌「え…なぜ……ムカついたか……」
千歌「………」
千歌「さ…三年生が私の事バカにしたから……」
曜「ちょ…ちょっと、千歌ちゃん…!」
千歌「あっ…!す…すみません…!!別に三年生に喧嘩を売ってるわけじゃ……」
絵里「ふふっ、いいのよ、分かってる。そう……自分をバカにされたから殴った……」
152 = 103 :
絵里「くだらないわね……」
千歌「うっ……おっしゃる通りです……」
絵里「そのくだらない事のために、自分の中の暴力を振らないっていうルールを破った……」
千歌「は…はい……」
絵里「あなた……バカね」
千歌「なっ…!」
絵里「でも、そういうバカは嫌いじゃないわ」スクッ…
千歌「え…?」
153 = 103 :
絵里「あなたは、さっき暴力は絶対悪のように言ったわね」
千歌「はい……」
絵里「私はそうは思わない……」
千歌「…!」
絵里「暴力は悪いからとか良いからとか……そういう事のためだけにあるものじゃない……」
絵里「もっと、くだらない……他人が聞いたら呆れちゃうような……そんな大切なものを守るために、暴力は必要だったりする……」
千歌「くだらない…大切な…もの……」
絵里「そう……あなたはどう…?」
絵里「あなたの大切なものはなに…?」
千歌「…!」
154 = 103 :
千歌「わ…わたしは……」
絵里「ふふっ、今、答えを出さなくてもいいわよ?じっくり考えなさい」
絵里「それじゃあ、私は行くわね、また会いましょう、高海千歌さん、渡辺曜さん」
千歌「え!?行っちゃうんですか!?」
曜「そ…その……!これは、許してもらえたって事でいいんですか?」
絵里「ふふっ…最初からあなた達とモメる気はないわ、今は学校内でモメてる場合じゃないしね……」
曜「え……」
千歌「あ…ありがとうございます…!!!」ペコリッ!
絵里「いいのよ、これからよろしくね」
千歌「はい…!!」
155 = 103 :
曜「………」
千歌「曜ちゃん!!絵里先輩、すごいいい人だったね!!私、感激しちゃったよ!!」
曜「そ…そうだね……すごく…いい人だった……」
曜(自分を殴った相手を、戒めるんじゃなく、手懐けた……)
曜(すごいカリスマ性のある人だ……)
曜(本当にまずいな……)
曜(こういう人がやられると……下の人達は……)
千歌「曜ちゃん?」
曜「え…?」
千歌「どうかした?考え事?」
曜「い…いや…!なんでもないよ…!」
千歌「そ…そう…?ならいいけど……」
曜(千歌ちゃんは私が守らないと……)
--------------------
156 :
いきなりダウンでポンコツ感あったけどKKEやったか…
157 :
これはやばいかも…
158 :
まあえりち信者の復讐はヤバイやろな
159 :
二年生教室-
千歌「ただいまー!」ガララ…
梨子「あ!千歌ちゃん!!大丈夫だった!?何もされなかった!?」
千歌「うん!絵里先輩、すごいいい人でね!怒ってもいなかったよ!」
梨子「そうなの…!?良かったわね!」
曜「………」
梨子「?」
梨子「どうしたの?曜ちゃん、浮かない顔して…」
曜「え…!?あ……な…なんでもないよ…!」
梨子「そう…?なんか、さっき凛ちゃんも浮かない顔してたから気になって……」
千歌「…!」
160 = 159 :
曜「え…?凛ちゃん?ってあの、一年生の?」
梨子「そうそう、花陽ちゃんも心配してて……」
千歌「そっか…凛ちゃんが……」
千歌「………」
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「ごめん…!私、5限サボる!!先生には適当に言っておいて!!」
梨子「えぇ…!?またサボるの!?」
曜「どうしたの?私も行こうか?」
千歌「大丈夫!!私だけでなんとかするから!それじゃあ!!」ガララ…!
梨子「え…ちょ…ちょっと…!?」
161 = 159 :
梨子「行っちゃった……」
曜「まあ、6限には戻ってくるよ」
梨子「え……」
梨子「………」
曜「ん?どしたの?梨子ちゃん」
梨子「そ…その……曜ちゃん達の学校では、授業サボるのって普通だったの…??」
曜「えっ…」
曜「ん~……」
曜(普通じゃないけど……そう言ったら、千歌ちゃんが素行が悪いみたいになるし……)
曜「まあ…普通だったかな……?」
梨子「そ…そうなの……」
梨子「すごい学校ね……先生が可哀想……」
曜「あはは…たしかに……」
--------------------
162 = 159 :
屋上-
凛「………」
凛「はぁ……」
凛「………」
163 = 159 :
--------------------
千歌「…」サッ!
凛「…!」
凛「にゃ…」
凛(す…寸止め……)
千歌「はい…終わり……今のを振り抜いてたら凛ちゃん立てないよ?」
--------------------
164 = 159 :
--------------------
曜 フッ!!
ピタッ!
凛「にゃ…!」
凛(が…顔面に……)
--------------------
165 = 159 :
凛(………)
凛(強い……)
凛(凛よりも……)
凛(それも二人とも……)
凛(………)
凛(絵里先輩が卒業したら、凛が一番だと思ってたのに……)
凛(いや…いつか絵里先輩も倒すつもりだった……)
166 = 159 :
凛(………)
凛(って…)
凛(なに考えてるにゃ……凛は…)
凛(凛はかよちんを守るために喧嘩してただけ……)
凛(かよちんを守れるなら、喧嘩じゃなくてもいい……)
凛(もう喧嘩はしない……自分が、どれだけ強いかなんて関係ない……)
凛(喧嘩で一番になりたいなんて思わない……)
凛(………)
凛(そのはず……なんだ……)
凛(………)
千歌「あ!やっぱりここに居た…!」
凛「…!?」
167 = 159 :
凛「ち…千歌先輩……授業は…」
千歌「それは凛ちゃんもでしょ?いいの?花陽ちゃんが心配するよ?」
凛「………」
千歌「はぁ……だんまりか……」
凛「………」
凛「なんで来たにゃ……」
千歌「ん?ちょっと、私も悩んでてね……」
凛「悩み…?なんにゃ……?」
千歌「………」
千歌「本当に不良でいる事は悪い事なのか……」
凛「…!」
168 = 159 :
千歌「さっき、絵里先輩と話した時にね、絵里先輩がこう言ったの…」
千歌「暴力は、くだらなくて他人が聞いたら呆れちゃうような、そんな大切なものを守るためにあるんだって……」
凛「くだらなくて……大切な…もの……」
千歌「うん……」
千歌「なんの事か分かる…?」
凛「う…うん……たぶん……」
千歌「だよね……だから、私達って不良やってるんだと思う……」
凛「でも、凛はもう辞めたにゃ」
千歌「ふふっ……」
千歌「本当に辞めれるの…?」
凛「なっ…!」
凛「や…やめれるにゃ…!!だいたい、凛はかよちんのために喧嘩してただけで、本当は喧嘩なんて…」
千歌「私と曜ちゃんに、凛ちゃんのそのくだらないプライドをへし折られても…?」
凛「…!」
千歌「折られたんでしょ?だから拗ねてる……」
凛「ち…違っ…」
169 = 159 :
千歌「思うにさ、私達は不器用なんだよ……」
凛「…な…なにを言ってるにゃ……」
千歌「普通の人なら、妥協するような所で妥協できないし……本当は大した存在でもないのに、それを認めたくない……」
凛「………」
千歌「だから、自分の力を認めてもらおうとする……誰より強いとか、誰より弱いとか……そういうくだらない事をすごく気にする……」
凛「り…凛は……」
千歌「悔しいんでしょ?自分が弱い事が……」
凛「…!」
凛「よ…弱くないにゃ!!凛は誰にも負けない…!!凛がこの学校の一番になるんだにゃ…!!」
千歌「!」
凛「あっ…」
千歌「ふふっ…やっと本音を言ってくれたね!」ニカッ!
凛「ち…違うにゃ…!!今のは忘れるにゃ…!!」
170 = 159 :
凛「ていうか、千歌先輩も喧嘩やめるんじゃなかったのかにゃ!?凛にそんな事言って、どういうつもりにゃ!!」
千歌「あはは…だよね……」
千歌「私もよく分かんないや……」
凛「な…なんにゃそれ……」
千歌「ん~…なんだろ……なんていうか……」
千歌「私は、浦の星の時の事で、一度は本当に暴力を辞めるべきだと思った……でも、絵里先輩に言われた事はすごく分かる……」
千歌「私はやっぱり舐められるのは嫌だし、でも、梨子ちゃんと普通の女子高生みたいな生活をするのも好き……」
千歌「私には、守りたい大切なものが多すぎて、何をすればいいのか分からない……」
千歌「だから、探すの……」
凛「探す……?」
千歌「うん……答えを……」
凛「答え……」
千歌「凛ちゃんも見つかってないんでしょ?自分の大切なもの……」
凛「そ…それは……」
千歌「だから、一緒に探そう?私達の本当に大切なもの……」
凛「…!」
171 = 159 :
凛「千歌先輩……」
千歌「へへっ、ちょっとクサ過ぎたかな…?」ニカッ!
凛「ほんとにゃ……クサ過ぎだにゃ……」
千歌「え…!?や…やっぱり…?」
凛「クサ過ぎて、ほとんど何も聞いてなかったにゃ……」
千歌「えぇー!?けっこう頑張って喋ったのにー!!」
凛「なんか最後の方で大切なものが、どうとか言ってたのは聞こえたけど、そんなの悩むまでもないにゃ」
千歌「え…!?そ…そうなの…!?」
凛「もちろんにゃ…!凛にとって一番大切なのは、かよちん!!それだけだにゃ!」
千歌「…!」
千歌「凛ちゃん……」
172 = 159 :
凛「それじゃあ、愛しのかよちんが心配してそうだから、凛は授業に戻るにゃ」
千歌「うん…!それでこそ、凛ちゃんだよ!!」
千歌「じゃあ、一緒に教室戻ろっか!」
凛「あ、そ…それから……千歌先輩……」
千歌「ん?なに…?」
凛「えっと……あ…ありがとうございました…にゃ……///」
千歌「…!」
千歌「け…敬語……」
凛「…///」
千歌「凛ちゃん、遂に私の事を尊敬して…!」
凛「あー!もー!やっぱり辞めだにゃ!!凛の性に合わないにゃ!!!///」
千歌「えぇー!?そんなー!!!敬語にしてよ!!!」
凛「嫌だにゃ!!千歌先輩なんか尊敬できないにゃ!!」
千歌「いや、なんで!?さっき、一瞬敬語になったじゃん!!」
ワイワイ!ワイワイ!
173 = 159 :
物陰-
花陽「心配で来てみたけど……」ウルウル…
花陽「まさか、千歌先輩が来てくれてるなんて……」ウルウル…
花陽「うぅ…良かったね…!凛ちゃん…!」ウルウル…
ワイワイ!ワイワイ!
花陽「あっ…!こ…こっち来る…!」
花陽「私も教室戻らなきゃ…!」タタッ!
--------------------
-----------------
--------------
174 = 159 :
放課後-
千歌「やっと学校終わったー!!もー!めちゃくちゃ疲れたー!!」
梨子「いや、千歌ちゃん、休み時間以外ほとんど寝てたじゃないの……」
千歌「なっ……そ…そんな事ないよ…!一応授業は聞いてたよ!伏せながら…!」
梨子「それじゃダメでしょ……」
曜「おーい!千歌ちゃん、梨子ちゃん、一緒に帰ろー!」タッタッ!
千歌「あ、曜ちゃん!そうだね!帰ろっか!」
梨子「曜ちゃん家、どこなの?方向一緒かしら」
曜「あ、それは問題無いよ!」
千歌「そうなの?」
曜「だって、私、千歌ちゃん家の隣だから…!」キランッ!
千歌「…!?」
梨子「…!?」
千歌、梨子「えええええええええええ!!??」
175 = 159 :
曜「お…おぉ……思ったより、いいリアクションするね……」
梨子「い…いや……だって……」
千歌「梨子ちゃんも私の家の隣だから……」
曜「え……?」
曜「ええええええええええええええ!!??」
--------------------
-----------------
--------------
176 = 159 :
駐輪場-
曜「それにしても…すごい偶然だね……私のは偶然じゃないけど……」
梨子「そうね……びっくりだわ…」
千歌「でも、楽しいね!!三人でお隣同士だなんて!」
梨子「そうね、ベランダ出れば会話もできるしね」
千歌「おー!それ楽しそう!!今日の夜やろうよ……って…」
曜「よっと…」ガチャン…
千歌「曜ちゃん…!?」
曜「ん?なに?」
千歌「そ…それ……」
梨子「バ…バイク…!?バイクで学校来たの…!?」
曜「いや、バイクじゃなくてスクーター…」
177 = 159 :
梨子「いやいや!そういう問題じゃないわよ!!そんなので学校来るなんて、先生が…
千歌「ず…ずるいよ、曜ちゃん!!!」
梨子「え……」
曜「え…?千歌ちゃん、スクーターじゃないの?」
千歌「静岡に置いて来ちゃったよー!!!私も持ってくれば良かったーー!!」
曜「え!?そうなの!?もったいない!千歌ちゃんのすごい良いやつなのに…!」
梨子「いやいや……だから、その前に、学校にスクーターで来ちゃダメだからね…?」
千歌「って…あれ……?曜ちゃんの以外にも原付あるじゃん」
曜「ホンダのジョルノだね、誰のだろ……?」
千歌「綺麗な水色……大事にしてそうだね」
絵里「私のよ」ザッ…
千歌「…!」
178 = 159 :
千歌「絵里先輩…!!」
絵里「ふふっ…また会ったわね、そちらは、話に出てきた桜内さん…?」
梨子「え…!?は…はい…!桜内梨子です…!」
絵里「そう…私は絢瀬絵里よ、よろしくね」
梨子「ちょっと!千歌ちゃん、私の事話したの…!?」コソコソ…
千歌「あ……う…うん…話の流れでね……?」
曜「絵里先輩、ジョルノなんてオシャレですね!」
絵里「ふふっ、ありがと。祖母から貰った大切なものなの…」
曜「へぇ~…おばあさんから……いいおばあさんですね…」
絵里「えぇ……私にとって、すごく大事な人だわ。そんな人から貰ったものだからね……当然、大事に扱うわ」
絵里「渡辺さんのは……リトルカブかしら?素敵ね」
曜「えへへ…///名前を「千歌ちゃん号」といいます」
絵里「ん…?」
梨子「え……?なんて…?」
179 = 159 :
曜「いや、だから「千歌ちゃん号」と」
千歌「あはは……やっぱり、まだその名前なんだ……」
梨子「曜ちゃん……あなた……」
曜「?」
絵里「い…いい名前ね……」
曜「そうですよね!あと、カッティングも入れてあるんですよ!!見てください!」
絵里「え…?どこ…?」
曜「ここです!」
千歌ちゃん 命
曜「えへへ……///」
180 = 159 :
絵里「こ…これは……」
梨子「曜ちゃん……」
千歌「あはは……」
絵里「い…いいカッティングね……」
曜「ありがとうございます!!」
梨子(絵里先輩……優しいんですね……) ホロリ…
絵里「でも、カッティングは本当にいいわよね、私のダイヤモンドプリンセス号にも入れようかしら……」
梨子「は…?」
曜「え…?今、なんて…?」
181 = 159 :
絵里「いや…だから、私のダイヤモンドプリンセス号にもカッティングを入れようかと……」
千歌「ダ…ダイヤモンドプリンセス号……」
絵里「ふふっ、驚いた?いい名前でしょ?」
曜「そ…そうですね……はは…」
梨子(いや…ダイヤモンドプリンセス号て……)
梨子(私…絵里先輩が分からなくなりそうだわ……)
絵里「じゃあ、私は失礼するわね、これから病院なの」
千歌「あ…もしかして……鼻…」
絵里「いいのよ、気にしないで?あれは事故だったんでしょ?」
千歌「…!」
絵里「それじゃあ、また明日ね!」ブウゥゥゥンッ…!!
182 = 159 :
千歌「お…おぉ……」
梨子「たしかに、千歌ちゃんの言う通りいい人ね……絵里先輩…」
千歌「でしょ!私、あんなできた人、見た事ないよ!」
千歌「ああいう人が番長だったら、ついていきたくもなるよね~!」
梨子「いやいや……ダメよ?不良なんかになっちゃ」
千歌「あはは、分かってるよ~!さっ、私達も帰ろ?」
梨子「そうね、曜ちゃんはどうする?一緒に歩く?」
曜「ん~……そうしたいけど…今日はちょっと寄るところあるから…」
梨子「そうなの…?残念……」
千歌「どうかしたの?」
曜「あっ、気にしないで?全然大した事じゃないから…」
曜「それじゃあね!また明日!」ブウゥゥゥンッ…!!
千歌「あ…行っちゃった……」
梨子「何の用だったのかしらね……」
千歌「ん~…分かんない…!まあ、曜ちゃんが気にしないでって言った事だし、気にしてもしょうがないよ!帰ろ!」
梨子「そうね、帰りましょうか」
--------------------
-----------------
--------------
183 :
番長なのにえらい可愛いのに乗ってんな
184 :
ジョルノ…ぴったりだな
185 :
鼻折られたのに寛大すぎるわw
舎弟にガチ恋勢いっぱいいそう
186 = 159 :
秋葉原 路地-
花陽「千歌先輩、絵里先輩に許してもらえたんだって!良かったね!」トコトコ
凛「ふんっ、千歌先輩なんか一発殴られれば良かったんだにゃ」トコトコ
花陽「ふふっ…素直じゃないね~凛ちゃん」トコトコ
凛「にゃ…!?/// な…なに言ってるにゃ!かよちん!!これが本心にゃ!!」トコトコ
花陽「はいはい…分かったよ~」トコトコ
凛「なっ…!し…信じてないにゃー!!」
187 = 159 :
ヤンキー「おおおおお!!!」
凛「え……?」
花陽「…!」
凛「あ…あれ?…あの人達って……」
花陽「うん……停学中の三年生……」
凛「だよね………なんでこんな所に……」
ヤンキー「行くぞ!!お前ら!!!」
ヤンキー「おおおおお!!!!」
凛「行く…?どこに……」
花陽「あっ…!」
花陽「まさか……」
ヤンキー「絵里さんを傷つけた高海を許すな!!」
ヤンキー「おおおお!!!」
凛「…!」
花陽「やっぱり……!」
188 = 159 :
凛「そ…そんな…!!千歌先輩が…!!」
花陽「千歌先輩に知らせなきゃ…!!」
凛「そ…そうだね…!!それで逃げてもらえば…」
花陽「えー…っと……千歌先輩のLINEは…」
花陽「あっ!私、千歌先輩のLINE貰ってない!」
凛「えぇ!?じゃ…じゃあ、凛が…」
ヤンキー「ん?」
ヤンキー「なんだ?お前ら……ウチの制服着てるな……」
凛、花陽「…!」
凛「や…やば……」
花陽(見つかった…!)
189 = 159 :
ヤンキー「あれ…?お前……どこかで……」
凛「うっ…」
花陽(ま…まずい……凛ちゃんは顔を見られてる……)
ヤンキー「どうしたー?なにかあったのか?」
ヤンキー「なんだ?なんだ?」
花陽(集まってきちゃった……)
花陽「り…凛ちゃん……」
凛「かよちん……」
花陽、凛「………」コクリッ…
花陽、凛 ダッ!!
ヤンキー「あっ!ちょ…おい!」
凛「全力で逃げるにゃ!!かよちん!!!」タタタッー!
花陽「うん…!!」タタタッー!
ヤンキー「おい…」ガシッ!
凛「にゃ…!」グイッ!
花陽「わっ…!」グイッ!
190 = 159 :
ヤンキー「私は忘れてねぇぞ……お前…高海と一緒にいた奴だな……」
凛「なっ…」
凛(うっ…この人……力強い…!片手で……!)
花陽「は…はなして……」
ヤンキー「離すわけねえだろ…!!」グイッ!
花陽「う……いたっ…」
凛「…!」
凛「か…かよちん…!!」
ヤンキー「ん?なんだ?仲間がやられて辛いか?」
凛「…お…お前……!許さないにゃ……!」ギロッ…
191 = 159 :
ヤンキー「あー?なんだ、その反抗的な目…
凛 グルンッ…!
ヤンキー「…!?」
凛「にゃ!」ブゥンッ!!
メキョッ!!!
ヤンキー「あ…あがっ……」
ヤンキー「な…なんだこいつ…!」
ヤンキー「か…回転して肘入れやがった…!!」
ヤンキー「っ…い…いってぇ……」
花陽「凛ちゃん…!」
凛「下がってて……かよちん……」
花陽「…!」
凛「それから、ごめん……凛…やっぱり喧嘩辞めれないにゃ……」
花陽「凛ちゃん……」
凛「かよちんが傷つけられたのに、黙ってたら……」
凛「凛は凛じゃなくなっちゃうから…!」ニッ…!
花陽「凛ちゃん……!」
192 = 159 :
ヤンキー「なに訳の分からない事言ってやがんだ、テメェは!!」
ヤンキー「この人数相手に喧嘩売っといて、無事で済むと思うなよ!?」
凛「………」
ヤンキー「おいコラ!!なんとか言え!!コラ!!」
凛「はぁ…」
凛「……御託はいいから、かかってくるにゃ」チョイチョイ
ヤンキー「…!」ブチッ…!!
193 = 159 :
ヤンキー「くたばれや、オラアアアア!!!」ドドドドドッ!!!
凛 サッ…!!
ヤンキー「…!?」
ヤンキー「ど…どこに…
バキッ!!!
ヤンキー「う…うぐぁ……っ」
ヤンキー「…!?」
ヤンキー「なんだ…!?」
凛「全員…遅すぎにゃ…!」
ヤンキー「…!」
ドカッ!!バキッ!!ガツッ!!!
ヤンキー「ぐあっ…!」
ヤンキー「あぅっ…」
ヤンキー「あぐはっ…!」
ヤンキー「お…おい…!!お前ら…!!」
194 = 159 :
花陽「す…すごい…!!凛ちゃん、この人数相手に負けてない…!!」
ヤンキー「だ…誰かこいつを止めろ!!!」
凛「無理だよ…!」
ドカッ!!!
ヤンキー「あ…あがっ…!」
ヤンキー「やろうっ!!」ガシッ!!
凛「あっ…!」
ヤンキー「へへっ…捕まえてやったぜ……」
凛「うっ…」
花陽「そんな…!!凛ちゃん…!!!」
ヤンキー「よっしゃあ……離すなよ……?」
凛「ぐっ…ぐうっ…!」ジタバタ…!!
ヤンキー「おうおう…そんな弱い力じゃ、ふり払えねえぞ…?」
凛「くっ…」
凛(凛に、もっとパワーがあれば……!)
195 = 159 :
ヤンキー「おっしゃあ!くたばれ!!」ガバッ!!
凛「うっ…」ギュッ…!
ブウゥゥゥゥゥンッッッ!!!!
ヤンキー「わっ…!な…なんだこいつ…!」
ヤンキー「危ね…!」
ヤンキー「…?なんだ……?」
凛「え…?」
花陽「あ…あれは……」
ブウゥゥゥゥゥンッッッ!!!!
凛「え…?ちょ……こ…こっち来るにゃ……」
ヤンキー「え…ええ……?え…!?」
ブウゥゥゥゥゥンッッッ!!!!
ヤンキー「え!?」
曜「…」ニヤリッ…
196 = 159 :
曜「とおっ!」バッ!!
ヤンキー「飛んだ…!?」
曜 フワリ…
ヤンキー「あっ…!」
ヤンキー(ガード…!) バッ!
曜「遅い!!」
曜「てやぁっ!!!!」メキィッ!!!!
ヤンキー「ぶっ…」
凛「…!?」
花陽「と…飛び蹴り……!!!」
ヤンキー「あがっ…」ドサッ…
曜「よっと…」シュタッ…!
凛「あ…ああ……あなたは……」
曜「遅れてゴメンね!凛ちゃん!」
凛「よ…曜先輩…!!!」
197 = 159 :
花陽「なんでここに!?」
曜「停学中の三年生が暴れてる頃だと思ってね…」
花陽「え!?な…なんで分かったんですか!?」
曜「絵里先輩に会って確信したよ……ああいう番長がやられるとね……下の人達は…」
ヤンキー「…!」
曜「復讐……するんでしょ?千歌ちゃんに…」
ヤンキー「なっ…!」
ヤンキー「テ…テメェに、何が分かるってんだ!!!ウチ達の絵里さんをやられた私達の気持ちが!!」
曜「う~ん……分かんないや」
曜「私のボスは、やられた事ないから♪」
ヤンキー「テ…テメェ…!!殺す!!!」
曜「上等…!!かかってきなよ!!」
198 = 159 :
ヤンキー「な…なんだ、あいつ……」
凛「…!」
凛(油断してる…!)
凛(いける…!) グルンッ…!
ヤンキー「え…?」
凛「離すにゃ!!」バキッ!!!
ヤンキー「がっ…!」
凛 スルリッ!!
凛「よしっ…!」
曜「おー!すごい回転肘打ち…!もしかして……凛ちゃん喧嘩強い…?」
凛「当たり前にゃ…!!凛はいつか、アキバの一番になるんだにゃ…!!!」
凛「こんな所で…こんな奴らに負けてるわけにはいかないんだにゃ…!!!」
花陽「凛ちゃん…!」
曜「いいね!!それ!最高にかっこいいよ!!」
199 = 159 :
ヤンキー「仲良く喋ってんじゃねえぞ!!コラアアアア!!!」ドドドドドッ!!!
凛「来たにゃ…!」
曜「うん…!行くよ!凛ちゃん!!」
凛「言われなくても……」サッ…
ヤンキー「…!」
凛「勝手に行くにゃ!!!」ガツンッ!!!
ヤンキー「ぶはっ…!」
花陽「アッパー!!綺麗に決まった!!」
曜「おー……速……」
ヤンキー「なに、呑気に観戦してんだ!テメェは!!」ガバッ!!!
曜「ん?来たか…」スッ…
花陽「…!」
花陽(あの構え…!)
ヤンキー「くたばれ…!」ブンッ!
曜「セイッ!!!」ドンッ!!!!
花陽(せ…正拳突き…!!)
ヤンキー「うぅ…」ドサッ…
花陽(なんて完成された突き……!これだけで、曜先輩がすごく強いのが分かる……!!)
凛(……一撃で……)
200 = 159 :
ヤンキー「よそ見してんじゃねえぞ!!」ガバッ!!!
凛「む…」
凛「にゃ!!」ドカッ!!!
ヤンキー「ぶはっ…!」
曜「てやぁっ!!」ガツンッ!!!
ヤンキー「あがっ…」
凛「おりゃあ!」バキッ!!!
曜「はっ…!!」ドカッ!!!
ヤンキー「ぐあっ…!」
ヤンキー「う…うぅ……」
ヤンキー「く…くそっ…!!なんなんだ!こいつら…!!!」
花陽「す…すごい……たった二人で……」
曜「ふふっ、なかなかやるね……凛ちゃん…」
凛「曜先輩こそ…!」
ヤンキー「め…めちゃくちゃ強えぇ…!!!」
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