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    元スレ千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

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    701 = 657 :

    「今のは、相手の実力を確かめただけだにゃ……ここから……ここから本当の闘いが始まるんだにゃ……」

    梨子「えぇ…!?」

    梨子「そ…そんな……危ないわよ……」

    「でも、止める事はできないよ…」

    梨子「え……な…なんで……」

    「これは不良のプライドをかけた闘いなんだにゃ……ただ単純に、どっちが強いのか……それを止めるなんて差し出がましい事できないにゃ……」

    梨子「ど…どっちが強いか……って……」

    梨子「…そ…そんなのどうでもいいじゃない……理解できないわ……」

    「そういう生き物だから……不良ってのは…」

    梨子「曜ちゃん……」

    702 = 657 :

    梨子「………」

    梨子「うぅ……分かったわ……でも、危なくなったら止めるからね……私は…」

    「そしたら、凛が梨子先輩を止めるにゃ……」

    梨子「え…!?」

    「もうダメなんだにゃ……凛も知りたくなっちゃったんだにゃ……」

    「一人の不良として、ただ単純に……」

    「………」

    海未「………」

    花陽「………」

    「どっちが強いのか……」

    梨子「…!!」

    「誰が…アキバ最強なのか……」


    穂乃果「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    千歌「………」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    703 = 657 :

    千歌「……」モゴモゴ…

    千歌「……」

    千歌「ぺっ…」

    血 ベチャッ…!

    梨子「…!!」

    梨子「ちょ…血が……」

    千歌「………」

    穂乃果「………」

    千歌「……」ニッ…

    穂乃果「……」ニッ…

    梨子「え…笑って……」

    千歌「行くよ…穂乃果ちゃん……」

    穂乃果「こっちのセリフだよ……」

    704 :

    いやぁ戦いだなぁ

    705 = 704 :

    熱い戦い

    706 :

    松浦と小原が怖すぎるんやが

    707 :

    ここでボロボロになったら対暴走族と対ヤクザの戦いどうすんねや

    まぁ謎回復入ると思うけど

    708 :

    なんか龍が如くのタイマンを思い出す

    焔ヶ丘高校 番長
    高坂 穂乃果


    710 :

    千歌「……」

    穂乃果「……」

    「………」ゴクリッ…

    千歌「……」ズリッ…

    「…!!」

    (動く…!!)


    千歌「はあああっっ!!!」ダッッッ!!!

    穂乃果「ああああっっ!!!」ダッッッ!!!

    「また同時…!!」

    711 = 710 :

    「…!!」

    (速い…!!穂乃果ちゃんが、千歌ちゃんのスピードに合わせてきた…!!)

    海未(全くの互角……あの穂乃果と……)

    千歌 ザッ…!!

    穂乃果 ザッ…!!

    (来る…!!)

    (モーションに入った…!どっちも右の大振り…!!)

    海未(当たれば倒れる…!!)

    712 = 710 :

    千歌「はああっ…!!」バッ…!

    穂乃果「あああっ…!!」バッ…!


    ツバサ「……」ザッ…

    ツバサ「…これは……」


    穂乃果「…!!?」ビクッ…!

    千歌「え……?」ピタッ…!

    ツバサ「…一体なにをしているのかしら……?」

    海未「あ…あなたは……」

    英玲奈「たまたま通りかかって見たら…」ザッ…

    あんじゅ「なにやら面白い事になってるわね…ふふっ……」ザッ…

    ツバサ「………」

    「き…綺羅ツバサ……!!!」

    穂乃果「な…なんでここに………」

    ことり「っ……」

    花陽「あ…あぁ……」

    梨子(こ…この人が……)

    713 = 710 :

    千歌「………」ザワッ…

    「あ…!!」

    「ち…千歌ちゃん…!!ダメ…!!!」

    千歌「……」ザッ…!!

    ツバサ「……!」

    千歌 ブゥンッ…!!!


    パシィッッッ!!!!


    花陽「え……?」

    ツバサ「………」ググググッ…

    千歌「くっ…」グググッ…

    花陽「ち…千歌先輩…!!?」

    (き…綺羅ツバサに攻撃を……)

    穂乃果「ち…千歌ちゃ……」

    ツバサ「…あんじゅ」

    あんじゅ「えぇ」

    千歌「…!」

    あんじゅ ザッ…!!


    ドカッッッ!!!


    千歌「あぐっ…!!?」グラッ!!

    千歌「いっ……!!」ズザアアアアッッッ!!!

    714 = 710 :

    ツバサ「………」

    千歌「くっ…!!」バッ…!

    ツバサ「……ふふっ……そんなに睨まないでくれる……?久しぶりの再会なんだから……」

    ツバサ「ね…?高海…千歌さん……?」

    千歌「綺羅…ツバサ……!!」ギリッ…

    海未(久しぶりの再会……?)

    穂乃果(え…?千歌ちゃんと、ツバサさんが……?)

    ツバサ「英玲奈…」

    英玲奈「あぁ」

    英玲奈 ザッ…

    千歌「…!」

    英玲奈「お前は、放っておくと何をするか分からないんでな……大人しくしてもらうぞ…」

    拳銃 スチャッ…

    千歌「…!!?」

    梨子「け…拳銃って……」

    ことり「…!!」

    715 = 710 :

    千歌「くっ……」

    英玲奈「動くなよ…?動けば、撃つぞ」

    穂乃果「ち…千歌ちゃん…!!」

    ツバサ「穂乃果さん」

    穂乃果「…!!」

    穂乃果「ツ…ツバサ…さん……」

    千歌「っ………」

    ツバサ「説明してもらえる…?これは、どういう状況なの……?」

    穂乃果「…!!」

    穂乃果「そ…それは……」

    ツバサ「言ったわよね?水見色を潰せって。なにを楽しそうに喧嘩してるの…?拳銃は?渡したわよね?」

    穂乃果「…!!」

    ことり「………!」

    ことり(そ…そっか……あの拳銃は……)

    716 = 710 :

    穂乃果「ツ…ツバサさん……」

    ツバサ「なに…?」

    穂乃果「………っ」

    ツバサ「どうしたの…?なんでも言ってみなさい?」

    穂乃果「わ…私は……」

    梨子「穂乃果ちゃん…」

    海未「穂乃果…」

    ことり「穂乃果ちゃん…」

    穂乃果「………!」

    「穂乃果先輩…」

    花陽「穂乃果先輩……」

    穂乃果「わ…私は……!」

    ツバサ「……?」

    穂乃果「私は、もうツバサさんの指示通りには動けません…!!!」

    あんじゅ「……!!?」

    英玲奈「なっ……!?」

    ツバサ「………」

    717 = 710 :

    千歌「…穂乃果ちゃん……」

    穂乃果「…………」

    英玲奈「こ…高坂穂乃果…!!お前、一体なにを…

    ツバサ「英玲奈」

    英玲奈「え……」

    ツバサ「いいから……」

    英玲奈「……」

    穂乃果「………」

    ツバサ「………」

    ツバサ「…あなた……自分の言ってる意味分かってるの……?」

    穂乃果「…!」ドキッ…!

    穂乃果「……は…はい…」

    ツバサ「………」

    穂乃果「………っ」

    ツバサ「…分かってないわね…現実から目を背けている……」

    穂乃果「…!」

    718 = 710 :

    ツバサ「あなた、今、「動きません」じゃなく、「動けません」って言ったわよね?」

    ツバサ「まるで、誰かにそうさせられているような言い方……自分の意思を隠してる……まだ決心がついてない証拠ね」

    穂乃果「……っ」

    ツバサ「あなたの目には綺麗事しか見えてない……何を吹き込まれたのか知らないけど、現実を見なさい?思考を停止させちゃダメよ、ちゃんと冷静に考えるの……分かる…?」

    穂乃果「………!」

    ツバサ「もう一度聞くわ……あなた…自分の言ってる意味……分かってて、そんな事言っるの…?」

    穂乃果「っ………」

    穂乃果「は…はい……」

    ツバサ「………」

    ツバサ「そう……」

    穂乃果「っ……」

    ことり「穂乃果ちゃん……」

    719 = 710 :

    ツバサ「英玲奈」

    英玲奈「…?」

    ツバサ「高海千歌の頭を撃ち抜きなさい」

    穂乃果「…!!?」

    千歌「…!!!」

    梨子「ちょ…な…なに言って……」

    ツバサ「本気よ?言っとくけど、人を殺しても捕まらない方法なんていくらでもあるからね」

    梨子「…!!?」

    ツバサ「英玲奈…やりなさい」

    英玲奈「あぁ」

    穂乃果「え…あ…あぁ……」

    ツバサ「なにを困惑しているの?あなたがさっき言った言葉は、こう言う意味よ…?」

    穂乃果「…!」

    海未「穂乃果…!!今すぐ訂正しなさい…!!」

    英玲奈「もう遅い」ガチャッ…

    千歌「っっ…!!」

    「やめろ…!!!千歌ちゃんを撃ったら、私がお前を殺すぞ…!!!」ザッ…!!!

    梨子「よ…曜ちゃん……」

    「ふっー…ふっー……」ゴゴゴゴゴゴ…

    英玲奈「………」

    千歌「曜ちゃん……」

    英玲奈「そんな言葉が脅しになると思っているのか?」

    英玲奈「渡辺曜よ……」

    「…!!?」

    (わ…私の名前……覚えて……)

    720 = 710 :

    穂乃果「あ…あぁ……」

    海未「穂乃果…!!早く訂正を…!!!」

    「ど…どうすれば……」

    花陽「…嫌……そんなの……」

    穂乃果「つ…ツバサさ…

    ツバサ「遅いって言ったでしょ?」

    千歌「~~っ!!」

    ツバサ「さようなら、千歌さん」

    千歌「…!!」

    英玲奈「……」スッ…

    「や…やめ…

    千歌「曜ちゃん!!伏せて…!!!」

    「え……?」


    バンッッッ!!!!


    「…!!?」

    梨子「な…なに……?」

    「…発砲音……?」

    (後ろから……?) クル…

    ことり「はっ…はっ…はっ…はぁっ…」

    拳銃 プルプルプル…

    「…こ…ことりちゃん………?」

    721 = 710 :

    「え……」

    花陽「け…拳銃……?」

    穂乃果「…なんでことりちゃんが……それを……」

    英玲奈「……あの拳銃は……」

    あんじゅ「ツバサ…」

    ツバサ「えぇ……あれは、穂乃果さんに渡したはずの拳銃ね……」

    穂乃果「…!!」ビクッ…!

    ことり「ち…千歌ちゃんを離してっ…!!!」

    千歌「…!!」

    英玲奈「………」

    英玲奈「二度目になるが…」

    ことり「はぁっ…はぁっ……」

    英玲奈「そんな言葉が脅しになると思っているのか…?」

    ことり「っ………!」

    722 = 710 :

    英玲奈「拳銃を持ったのは初めてか?さっきのは狙った場所に撃てたのか?私を狙ったんじゃないのか?その様子じゃ、次はどこに当たるか分からないぞ?」

    ことり「…!!」

    英玲奈「言っておくが……」

    英玲奈「お前の持っているそれは、人を殺せるんだぞ……?」

    ことり「………!!」ゾッ…

    ことり「あ…あぁ……」

    海未「こ…ことり……!!」

    拳銃 スッ…

    「…!!」

    花陽「け…拳銃を下げた……」

    「ことり先輩……」

    千歌「ことりちゃん……」

    ツバサ「………」

    英玲奈「賢明だ」

    ことり「うっ…くぅ……」

    723 = 710 :

    ツバサ「英玲奈」

    英玲奈「……?」

    ツバサ「気が変わったわ、引くわよ」

    英玲奈「なに……?」

    穂乃果「…!!?」

    千歌「なっ……」

    あんじゅ「ちょ…ちょっと…!ツバサ…!?なんで引くの!?こいつらは、どうすんのよ!!」ザッ!

    ツバサ「………」

    ツバサ「もちろん潰すわよ?でも、こんなやり方つまらないわ、それに……」

    ツバサ「……」チラッ…

    千歌「…!」

    ツバサ「いい事思いついたのよ…暇潰しのね…?」

    あんじゅ「は…はぁ……?」

    724 = 710 :

    ツバサ「ほら、英玲奈も銃しまって、行くわよ」

    英玲奈「……あ…あぁ……」

    拳銃 スッ…

    あんじゅ「ちょっと!英玲奈!!」

    英玲奈「あんじゅ、分かってるだろ?ツバサは一度言った事は変えない……面倒だが、付き合うしかないだろ……こうなっては……」

    あんじゅ「そ…それは……」

    ツバサ「置いてくわよー」スタスタ

    英玲奈「あ…あぁ……」ザッ…

    あんじゅ「ちょ…」

    ツバサ スタスタ

    英玲奈 スタスタ

    あんじゅ「っ……」

    あんじゅ「あー!もう…!!ここで、やっちゃえばいいのに…!!」

    あんじゅ「…」キッ…!

    ことり「ひっ…!」

    拳銃 バッッ!!

    ことり「きゃっ…!」

    あんじゅ「これは返して貰うわよ…!全く…素人が軽はずみに使うんじゃないわよ…!」

    725 = 710 :

    ツバサ「何やってるのあんじゅ、早くしなさい」

    あんじゅ「分かったわよ!」

    あんじゅ スタスタ…!

    穂乃果「え………」

    花陽「か…帰ってく……」

    「よ…良かった……助かっ…

    千歌「綺羅ツバサ…!!!」ザッッ!!!

    「…!?」

    梨子「ち…千歌ちゃん……!?」

    ツバサ「………」

    ツバサ「まだ何か用……?高海千歌さん……?」

    千歌「……お前……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    ツバサ「………」

    穂乃果「千歌ちゃん……」

    千歌「何する気だ……!!この街で…!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    ツバサ「………」

    千歌「……」ゴゴゴゴゴゴゴ…

    ツバサ「………」

    ツバサ「ふっ…そうね……戦争でも起こそうかしら……」

    海未「…!!?」

    726 = 710 :

    「せ…戦争って……」

    千歌「………」

    ツバサ「退屈はさせないわ…楽しんでね……?喧嘩のカリスマさん……?」

    ツバサ「……」クルッ…

    千歌「………!」

    千歌「くっ……」

    千歌「お前のっ……!」

    千歌「お前の好きになんかさせないからな…!!!綺羅ツバサ…!!!!」

    ツバサ「……」スタスタ…

    「ち…千歌ちゃん……」

    千歌「………っ」

    梨子「………」

    穂乃果「………」












    --------------------
    -----------------
    --------------

    727 = 710 :


    A-RISEサイド-

    車内-


    車 ブロロロロ…

    英玲奈「………」

    あんじゅ「………」

    ツバサ「………」

    あんじゅ「…はぁ……それで?今度はどうするつもりなの?ツバサ…」

    ツバサ「興味あるの?」

    あんじゅ「別に…?私は高校生の事なんてなんとも思っちゃいないわ、ただツバサは何かするんでしょ?じゃあ、協力するわよ」

    ツバサ「あら…優しいのね、あんじゅ。英玲奈は?」

    英玲奈「私も協力させて貰おう、借りがある相手もいたしな……」

    ツバサ「借り……?」

    あんじゅ「あー、さっき英玲奈に向かって殺すとか言った子?名前も知ってるようだし、何かあったの?」

    英玲奈「………」

    英玲奈「…お前が知る必要は無い……」

    あんじゅ「あら…ひどいわね」

    ツバサ「まあ、でもその通りね。英玲奈の問題なら英玲奈に任せるわ」

    英玲奈「あぁ…」

    728 = 710 :

    あんじゅ「いいわね~英玲奈もツバサも、高校生のお相手がいて……私は気乗りしないわ」

    ツバサ「私に相手?千歌さんの事かしら?」

    あんじゅ「違うの?ツバサがやるつもりなんでしょ?あの子」

    ツバサ「ふふっ…私が?そう……それもいいかもね……でも、私がやったらすぐに終わっちゃうでしょ?飽きちゃったのよね、そういうの」

    あんじゅ「じゃあ、どうするつもりなの?」

    ツバサ「言ったでしょ?戦争を起こすって……」

    英玲奈「戦争…か……お前……またすごい事考えてるな……」

    あんじゅ「え…?なになに…?どういう事?」

    729 = 710 :

    あんじゅ「え…?えっと……焔ヶ丘と水見色と……」

    あんじゅ「りょ…緑王……」

    ツバサ「そう……緑王学園……」

    あんじゅ「あ…ツ…ツバサ、あなた……」

    ツバサ「分かった?」

    あんじゅ「ま…待って…!!でも、緑王学園の番長ってたしか……」

    英玲奈「あぁ……ここらじゃ最大規模のヤクザ「黒澤組」の娘がいるな……」

    ツバサ「そうね……たしか、黒澤ダイヤさんだったかしら……」

    730 = 710 :

    あんじゅ「…ツバサ……やる気なのね……」

    ツバサ「…何が?私は何もしないわよ?ただ、ちょっと背中を押してあげるだけ……」

    ツバサ「楽しみだわ……どうなるのかしらね……予想もつかない……これこそ、最高のエンターテイメントよ、自分でやっちゃうなんてつまらない……」

    あんじゅ「ツバサ……」

    ツバサ「最後まで付いてきてね……あんじゅ、英玲奈。きっと楽しいわよ……ふふっ…ふふふっ…」

    英玲奈「………」

    あんじゅ「………」

    英玲奈「…あぁ……」

    あんじゅ「えぇ……」














    --------------------
    -----------------
    --------------

    731 = 710 :


    3日後-

    神田明神-


    ザワザワ…ガヤガヤ…


    「す…すごい……こんなに沢山の不良が集まるなんて……」

    花陽「水見色と焔ヶ丘の不良の、ほぼ全員が来てるからね……すごい迫力だよ……」

    善子「凛!花陽!」

    「…?」クルッ

    「あっ…!」

    花丸「久しぶりずらね」

    花陽「花丸ちゃん!善子ちゃん!」

    732 = 710 :

    善子「あんた達も来てたのね」タッタッ!

    花陽「うん!こんな歴史的な事、見逃せないよ!」

    「二人とも曜先輩にやられた傷は、もういいのかにゃ?」ニヤニヤ

    善子「うっ…ま…また棘のある言い方するわね……あんただって負けたんでしょ?ウチの海未先輩に」

    「凛は最終的に勝ったにゃ」

    善子「絵里先輩に助けられてでしょ?あんた個人では全く歯が立たなかったって聞いてるけど?」

    「だとしても、2対1なのに完全に負けた善子ちゃん達よりはマシだにゃ」

    善子「なっ…!あ…あんたねぇ……」

    733 = 710 :

    「なんにゃ?武器に頼らないと何もできない善子ちゃん?」

    善子「…!」ムカッ…

    善子「くっくっくっ…いいの…?そんな事言って……また、いじめてやってもいいのよ?」

    「いじめる?誰が?中学の時、凛に負けたの忘れたのかにゃ?」

    善子「はい…?もしかして、あれで勝ったつもりだったの?私には、勝ち目が無くて逃げたように見えたけど?」

    「…!」ムカッ

    善子「ふっ…」ドヤァ…

    「どうやら、立場をはっきりさせといた方がいいみたいだにゃ……」コキッ…

    善子「こっちのセリフよ…」ゴソッ…

    花陽「ちょ…二人とも……」アワアワ…

    善子「さぁ!行くわよ!ずら丸!!まずは煙玉…

    花丸「やめるず…らっ!!」ドカッ!

    善子「あがっ…!?」

    善子「ちょ…ちょっと!なんで私を殴るのよ!!」

    734 = 710 :

    花丸「花陽ちゃんが困ってるずら!それに、今はそんな事してる場合じゃないずら!」

    善子「う…うぅ……でも、凛が先に……」

    「なんにゃ?人のせいにするのかにゃ?」

    善子「…!」ムカッ…

    花陽「り…凛ちゃん…!」

    「…?」

    花陽「ダメだよ!喧嘩しちゃ!!今日が何の日か忘れちゃったの!?」

    「かよちん……」

    「ふふっ…心配しなくても、ちゃんと覚えてるにゃ、さっきのは久しぶりに善子ちゃん見て、からかいたくなっただけにゃ」

    善子「か…からかうって……あんた…」

    花丸「善子ちゃん、完全に下に見られてるずらね」

    善子「えぇ…!?同学年なんだけど!?」


    エンジン音 ブルルンッ!ブルンッ!!

    ザワザワ…!


    「ん…?」

    善子「なんか騒がしいわね…どうかしたのかしら」

    735 = 710 :

    ヤンキー「お…おい……」ザワザワ…

    ヤンキー「あぁ……こ…こいつらが……」ザワザワ…

    花陽「あっ…!」

    善子、花丸「げっ……」

    「はぁ……」


    梨子「え?えぇ?な…なに……?なんで、みんなこっち見るの……?」

    「あはは…すっかり有名人になっちゃったねぇ~」

    梨子「ゆ…有名人に!?」

    千歌「うーん……喜んでいいのか悲しむべきなのか……」

    梨子「いや、悲しむべきでしょ!こんなの良い事なわけないじゃない!」

    736 = 710 :

    花陽「千歌せんぱーい!」ブンブン!

    千歌「あっ!花陽ちゃん達だ!おーい!」ブンブン!

    「あれ?善子ちゃんと花丸ちゃんもいるじゃん、仲良いのかな?あの4人」

    梨子「どうなのかしらね……でも、とりあえず今は花陽ちゃん達の所行きましょう?ここにいると、いつ襲われるか……」

    ヤンキー ジロジロ…

    ヤンキー ニヤニヤ…

    梨子「うぅ……」タジッ…

    「あはは、流石に襲われはしないと思うけどね」

    千歌「まあ、でも行こっか!花陽ちゃんに聞きたい事もあるし!」

    梨子「そ…そうね……行きましょう」



    --------------------

    737 = 710 :

    「久しぶりだね!善子ちゃん!花丸ちゃん!怪我は治った?」

    善子「ふんっ…お陰様でね、すっかり完治したわよ、いつでも再戦待ってるわ」

    「おぉー!いいねー!やろうやろう!」

    花陽「って曜先輩!?」

    「あはは、冗談だよ!冗談!」

    「曜先輩のは冗談に聞こえないにゃ……」

    「えぇ…私そんな喧嘩っ早くないよ?」

    花陽「はぁ…ほんとに頼みますよ?今日は水見色と焔ヶ丘が同盟を結ぶ記念すべき日なんですから……」

    「分かってるって!私も嬉しいんだよ?今日という日を迎えられてね!」

    梨子「そうね、思ってた方法とは違ったかもしれないけど、ことりちゃんの願いが叶ったんだもの…本当に喜ばしい日だわ」

    738 = 710 :

    千歌「ところでさ、今日って結局なにすんの?こんな大人数で集まって…」

    花丸「それはまるも思ってたずら、同盟を結ぶのに、なんで神田明神に焔ヶ丘と水見色の不良を集めたずら?」

    花陽「………」

    花陽「こ…これは……あくまで噂なんですが……」

    「…?」

    花陽「…和平の儀を…やるらしいんです……」

    善子「え…!?」

    花丸「わ…和平の儀を!?」

    千歌「…?」

    「…ってなに……?」

    善子「あっ…そうよね……あんた達は転校してきたばっかりだから知らないわよね……」

    「なに?有名なの?」

    善子「えぇ……アキバの不良達に伝わる歴史ある儀式……それが和平の儀よ…」

    千歌「ふーん、そんなのあるんだ」

    花丸「いや、ほとんど伝説的なもので、実際に行われたなんて話は聞いた事ないずら……」

    花陽「たぶん、絵里先輩が考えたんだと思うけど、流石だね……ここで和平の儀を持ち出すなんて…」

    739 = 710 :

    千歌「へぇ~、そんなすごい事なんだ。凛ちゃんは知ってた?」

    「うーん……かよちんが昔喋ってたような喋ってなかったような……」

    花陽「は…話したよ!!ちゃんと聞いててよ~!」

    「あはは…ごめんごめん……なんだっけ、和平の儀って」

    花陽「うぅ…今度はちゃんと聞いててよ?和平の儀って言うのはね…その昔、まだ戦争が終わったばかりの頃…

    「あ、昔話は長くなりそうだから、要点だけで……」

    花陽「り…凛ちゃん!!?」

    梨子「花陽ちゃん…申し訳ないけど、私からも頼むわ……花陽ちゃんが喋り始めると今日終わっちゃうから……」

    花陽「えぇ…!?わ…私いつもそんな喋ってますか!?」

    梨子「えぇ……止まらないわ」

    花陽「そ…そんな……以後気をつけます……」

    「気をつける事なんてないにゃ!凛はかよちんの話大好きだにゃ!」

    花陽「でも、凛ちゃん聞いてなかったし…」

    「うぐっ…」

    花陽「…いいよ別に……つまんない話してた私が悪いんだから……」グスッ…

    「か…かよちん!そんな事ないよ!かよちんの話面白いよ!あの時はちょっと凛が眠かっただけで…」

    花陽「そ…そう?」

    740 = 710 :

    「うん!かよちんの話は誰よりも面白いにゃ!」

    花陽「え…えへへ…///そうかなぁ……」

    「そうにゃ!そうにゃ!凛が言うんだから間違いないにゃ!」

    花陽「そっか…///じゃ…じゃあ!気を取り直して、和平の儀の話してあげるね!」

    「え…」

    花陽「和平の儀って言うのはね、その昔…

    絵里「小泉さん」ポンッ…

    花陽「え…?」クルッ…

    花陽「あ…!え…絵里先輩…!!」

    ヤンキー「久しぶりだなぁ…お前ら」

    花陽「…と三年生の先輩方…!!!」

    741 = 710 :

    絵里「ふふっ…久しぶりね、怪我は平気?」

    花陽「あ、私達は結構もう平気ですけど……」

    絵里「…?」

    花陽「絵里先輩……腕が……」

    絵里「あぁ…まあね……木刀でやられちゃったから…折れてたわ」

    ヤンキー「園田のやつ、見つけたらただじゃおかねぇぜ!」

    絵里「コラ!ダメでしょ?今日が何の日か忘れたの?」

    ヤンキー「わ…忘れてないっすよ~…焔ヶ丘と同盟結ぶんですよね……なんでも水見色と焔ヶ丘の対立は誤解だったとかで……」

    絵里「そうよ、それも高海さん達が頑張ってくれたからなんだから、感謝しないとね?」

    千歌「…!」

    ヤンキー「わ…分かってますよ……」

    絵里「全く……」

    742 = 710 :

    千歌「絵里先輩……」

    絵里「聞いたわよ、焔ヶ丘の子達と協力して誤解を解こうとしてくれたんでしょ?」

    千歌「あ、いや…私達はただ……」

    絵里「謙遜する事ないわ、あなた達のやった事はすごい事よ?ありがとね」

    千歌「あはは…いやぁ~、こちらこそありがとうございます」

    絵里「…それで……どう?」

    千歌「…?」

    絵里「探していた答えは見たかった?」コソッ…

    千歌「…!」

    千歌「答え……」

    絵里「………」

    千歌「そ…それは……」

    絵里「………」

    ヤンキー「絵里さーん!!」タッタッ!

    絵里「…?」クルッ…

    千歌「あっ…」

    743 = 710 :

    ヤンキー「お酒の方、準備できましたー!!」

    千歌「え…?」

    梨子「お…お酒……?」

    花陽「…!!?」

    絵里「そう…なら、そこの台に…

    花陽「え…絵里先輩!!!」

    絵里「え…?な…なに……?」

    花陽「そ…そのお酒って……ま…まさか……」

    絵里「あ…あぁ……ふふっ…気づいた?」

    花陽「は…はい……赤酒…ですよね……?」

    絵里「えぇ、詳しいのね」

    善子「ははっ…本当だったのね……和平の儀…」

    花丸「で…伝説通りずら……」

    「え?えぇ?な…なに?どゆこと!?凛ちゃんの!」

    「凛も分かんないにゃ!かよちんに聞くにゃ!」

    花陽「あ…あれは、和平の儀で使う赤酒です……」

    千歌「あ…赤酒……?」

    744 = 710 :

    梨子「お酒を使うの?」

    善子「そうよ…和平の儀ってのはね、同盟を結ぶ高校の番長同士が同じお酒を飲む事で完了するの」

    梨子「えぇ…!?未成年よ!!?」

    千歌「梨子ちゃん…今はそういうのいいから…」

    梨子「えぇ…!?」

    花丸「それも、ただのお酒じゃないずら……あのお酒はアキバの高級な地酒ずら」

    花陽「それだけじゃないです…!和平の儀は、絶対の誓いを示すために、お互いの血を混ぜて飲むんです……その赤く染まったお酒の色から、通称「赤酒」……そう呼ばれています……」

    梨子「ち…血を…!?」

    千歌「うげぇ……」

    「不衛生だにゃ…」

    「ちょっと汚いね…」

    花陽「ちょ…!し…神聖な儀式ですよ!?汚いとかじゃないですって!!」

    絵里「こ…小泉さんの言う通りよ……?それに、これから私が飲むんだから……」

    千歌「あ、そ…そうですよね……てことは、相手は穂乃果ちゃんか……」

    絵里「えぇ…まだ来てないようだけど……」

    745 = 710 :

    梨子「昨日の夜、LINEで「朝一で来る」って言ってたんですけどね……」

    「寝坊でもしてるんじゃないかにゃ?」

    善子「なっ…!ちょっと、凛!ウチのカリスマ番長の穂乃果先輩が寝坊なんてするわけないでしょ!!」

    「にゃははは、善子ちゃんは穂乃果先輩の事知らないだけにゃ」

    善子「え…?」

    「穂乃果先輩は……


    ??「どわわわわわっー!!」ブロロロッ!!!

    ??「ちょ…ちょっと!穂乃果!?」

    ??「穂乃果ちゃん!ブレーキ!ブレーキ!!」


    「噂をすれば…」

    746 = 710 :

    ヤンキー「ぎゃー!」

    ヤンキー「お…おい!!止まれー!!」

    ヤンキー「わー!!」

    穂乃果「どっ…どいてええええっっっ!!!」ブロロロッ!!!

    善子「え…!?ちょ…こ…こっち来るんだけど…!?」クルッ…!


    シーン…


    善子「って、みんなもう逃げてるし!!」

    穂乃果「わああああああああっっっ!!!」ブロロロッ!!!

    善子「…!!!」


    コンッ!


    善子「あ…あぅ……」

    善子「……」バタンッ…!

    747 = 710 :

    穂乃果「と…止まった……」

    善子「………」ブクブク…

    海未「いや、ちょっと当たってるじゃないですか!!なにしてるんですか!!」

    善子「………」ブクブク…

    花丸「泡吹いてるずらね…」

    「情けない……ビビって気絶したってところだにゃ」

    花陽「あはは……とりあえず、怪我は無いっぽいね…」

    穂乃果「よ…良かったぁ~……犯罪者になるところだったよ…」

    ことり「3人乗りなんてやるから…」

    穂乃果「いやぁ~…でも、そうでもしないと遅れちゃうところだったし…」

    海未「穂乃果が寝坊するからじゃないですか!全く…昨日あれほど言ったのに……!」

    穂乃果「ごめんごめん……」

    748 = 710 :

    梨子「あ…あれ……?」

    穂乃果「あ!梨子ちゃん!!おはよー!」

    千歌「う…嘘……そ…それって……」

    穂乃果「ん?」

    穂乃果「あ、あぁ!スクーター?えへへ、前に見せるって言ったもんね!」

    「あはは…」

    穂乃果「べスパだよ!いいでしょ!!」

    千歌「わ…私もべスパなんだけど……」

    穂乃果「………」

    穂乃果「え…?」


    749 = 710 :


    --------------------


    千歌「ほ…ほら……これ…」

    オレンジみかん号 ドーン…

    穂乃果「そ…そんな……かぶった……」

    梨子「見事に色もかぶってるわね」

    千歌「うわあああああああ!!!ペスパなんて乗ってるの私だけだと思ってたのにいいいいい!!!」

    穂乃果「それは私もだよ!!誰も持ってないの持ってるから嬉しかったのに!!」

    「あはは…面白い事もあるもんだねぇ」

    穂乃果「面白くないよ!」

    穂乃果「うぅ…私の「GOGO!穂乃果号」が……」

    梨子「え…?」

    「ご…ごーごー……?…は?」

    穂乃果「「GOGO!穂乃果号」だよ!凛ちゃん!かっこいいでしょ!」

    「いや、めちゃくちゃダサいにゃ……」

    穂乃果「えぇ!?」

    「あはは…面白い名前だね……」

    梨子「いや、「千歌ちゃん号」の人に言われたくないけどね?」

    「えぇ!?」

    750 = 710 :

    穂乃果「うぅ…GOGOのゴーと穂乃果号のゴーがかかってるっていうのに……」

    海未「穂乃果…何度も言っているでしょう……その名前はダサいと……」

    穂乃果「そ…そんなぁー!でも、ことりちゃんはかわいいって言ってくれたよ!?」

    ことり「うん!かわいいよ!穂乃果ちゃん!」

    穂乃果「ほら!わーい!ことりちゃん大好き!」

    ことり「えへへ…///」

    海未「はぁ…なんですか、それは……」


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