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    元スレ武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」

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    701 : 以下、名無しにか - 2018/07/08(日) 22:47:38.97 ID:xdm5f9P40 (+19,+29,-4)
    汚いのだ!やったぜ!
    702 : 以下、名無しにか - 2018/07/08(日) 23:01:04.62 ID:nttc9N46o (+33,+30,+0)

    「もっ、申し訳ありません!」


     図らずも、盛大な放屁音を聞いてしまったことを詫びる。
     抗議の視線を向けられているが、私とて、聞きたかったけではありません。
     そもそも、ペットボトルにするのは実際にある事ですが、
    大までも受け入れるほど、ペットボトルとは万能な容器では無いのです!


    「これ、着けててください!」


     背後から、少し乱暴に、頭にヘッドホンを被せられる。
     それは、彼女がいつも首から下げているもので、
    彼女の小さな頭に合わせた幅が、その時、少し広がり音を立てた。
     聞こえてくるのは、闇を切り裂く流星のような、爽やかな、彼女のソロ曲。


    「……!」


     そして、そのまま彼女は運転席のシートに身を寄せ、
    私の背後から腕を突き出し、前方を指差した。
     後ろを見るな、というそのジェスチャーで、私も覚悟を決めた。


     ……もう、後戻りは出来ない。


     ならば、私も信じよう。


     自分の信じるものがロックと言った、私の担当するアイドルを――!


    「……」


     ハンドルを握る手に、自然と力が入る。
     そうした所で、この渋滞が解消する事はない。
     だが、握りしめる。
     彼女の成功を祈るように。



    「うわっ、わ、わわわっ!? えっ、えっ!? あっ、ああっ!」



     ヘッドホンをしているが、声が聞こえてくる。
     そもそも、彼女はかなり耳が良く、音楽を聞く時の音量は小さい。
     大声を出してしまえば、車内という密室においては、
    いくらヘッドホンをしていようと、完全に聞こえなくなる事は……はい、ありません。



    「全然的が定まらなっ――あっ!?……あああっ!? うそうそうそうそっ!」



     一際大きな焦る声と共に、モワリと漂ってくる異臭。
     ヘッドホンの位置を調整し、鼻に当てたらこの臭いも……いや、どう考えても現実的ではない。
     窓をすぐにでも開けたいが、万が一にでも、彼女の声を並走する車に届けるわけにはいかない。


     彼女は、アイドル。
     届けるべきは、歌声と、笑顔なのだから。


    「……あははははっ! あっははははっ!」


     ……この笑い声も、聞かせられませんね。
    703 : 以下、名無しにか - 2018/07/08(日) 23:02:24.06 ID:/d6sVnN60 (+19,+29,-2)
    小かと思ったら大だった…
    704 : 以下、名無しにか - 2018/07/08(日) 23:23:24.46 ID:nttc9N46o (+33,+30,+0)

    「……大丈夫ですか?」


     恐らく彼女は、足元に置いたペットボトルに狙いを定めたのだろう。
     だが、完璧にロックオンしたつもりでも、当然、必中するはずもない。
     失敗の確率の方が遙かに高いとわかっていたので、
    その事に対する心構えは、悔しいことに出来てしまっていた。


     だが、


    「居ない……?」


     彼女の姿は、どこにも見えなかった。


     バックミラー越しに確認してみるも、その姿はどこにも見当たらない。
     後部座席のドアが開いた形跡も無く、逃げ出した可能性も無い。


     もしかしたら、先程までの出来事は、ただの悪夢だったのではないだろうか?


    「……」


     そんな現実逃避をしてみるも、車内に充満するアンモニア臭が鼻と脳と刺激する。
     そして、後部座席のシートには、彼女の相棒であるギターが鎮座している。
     彼女は、一体どこへ消えてしまったというのだろうか。
     後を振り返り、確認してみると――


    「……」


     ――居た。
     彼女は、その目に絶望をたたえながら、車の天井を見ている。
     そんな今の彼女を見て、私の脳裏には、一つの言葉が浮かんだ。


     ――大惨事。


    「……」


     彼女は、その体を横たえている。
     そして、異臭だけが彼女の行動が夢では無かったと伝えてくる。
     ……そう、私の目には、彼女の出した物が一切入らないのだ。
     ならば、それは、どこにあるのか?



    「このジャケット、お気に入りだったんだけどなぁ」



     ――答えは、彼女の後ろ。
     正確に言えば、シートの足元に倒れている、彼女の背中の下敷きになっている。


    「……」


     的外れな解決方法で、的を外して焦った彼女は、失敗を大失敗に変えた。
     アイドルというのは、時にこちらの予想を大きく飛び越えてくる。


     ですが……この結果は、あまりにも大きく飛び過ぎだと、そう、思います。
    705 : 以下、名無しにか - 2018/07/08(日) 23:57:15.04 ID:nttc9N46o (+33,+30,+0)

    「いけると思ったんですけどねぇ」


     彼女は、なおもシートの足元に寝転がりながら、言葉を続ける。
     左手で何かを抱えるようにしながら、右手で空をかき鳴らす。
     その弾き方は、どことなく郷愁を感じさせる。
     ……ああ……早く、帰りたい。


    「ロックに対する思いが足りなかったのかな」


     そうやって巻き込むのは、ロックに対して失礼なのでは?
     そう、思いますが……はい、迂闊に声をかけたら、もっと被害が拡大する気がします。
     しかし、このまま放って置く訳にもいかない。
     何故ならば、渋滞はまだ、続いているのだから。


    「いえ……そんな事は、ありません」


     前を向き、言う。
     このような状況でも、最後まで諦めず、信じた道を貫く。
     たとえ結果はどうあれ、彼女の行動は、紛れもなく――ロックだった。
     なので、貴女のロックに対する思いは、決して、足りないという事はありません。


     ロックとは、また別の話なだけです。


    「ですから……」


     フォローの言葉を入れようと、バックミラーを覗き込んだ時、


    「……――えっ?」


     私の目に……ある、白い物が映り込んだ。
     それを目にした私は、彼女へと話しかける気力が、一瞬にして露と消えてしまっていた。
     しかし、途中まで発した言葉だけは、最後まで言う必要がある。
     それすらも億劫に感じるのだが、仕方が無いだろう。


    「笑顔で、頑張ってください」


     そう言い放ち、いつの間にかずれていたヘッドホンの位置を正し、音量を上げる。
     流れてくる歌声は、この、やるせない気持ちを少しでも流してくれる。
     ふと、フロントガラスから見上げた空は既に暗く、美しい三日月が輝いていた。
     これで、臭いさえなんとかなれば、まだマシなのだが。


    「……」


     今日の事は、忘れよう。
     こんな記憶は、捨ててしまおう。


    「……」


     先程視界に飛び込んだ、ペットボトルが入っていた、真っ白い――


     ――ビニール袋につめて。



    おわり
    706 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 00:01:50.76 ID:3mWbo62Co (+24,+29,-35)
    なぜ大をペットボトルに入れられると思った……それはあまりにも無法、ロックな行いと言わざるを得ない……
    707 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 01:00:17.10 ID:O0XPvHVSO (+30,+30,-173)
    俺も小をするありすかと思ってた

    脱糞(話)

    CP 1
    Krone 0
    大人組 1
    武内P 2
    まゆP 0
    卯月 2
    未央 1
    凛 4
    美波 0
    アーニャ 1
    蘭子 0
    かな子 0
    智絵里 0
    杏 0
    きらり 0
    みりあ 0
    莉嘉 0
    みく 1
    李衣菜 1
    美嘉 1
    幸子 0
    紗枝 0
    とときん 0
    あべななさん 0
    加蓮 1
    奈緒 1
    夏樹 0
    楓さん 1
    亜希 0
    早苗さん 0
    ユッキ 0
    川島さん 0
    小梅 1
    まゆ 1
    涼 0
    輝子 0
    美穂 0
    響子 0
    ありす 0
    文香 0
    奏 0
    唯 0
    里奈 0
    夕美 0
    薫 0
    上田しゃん 0
    笑美 0
    仁奈 0
    千枝 0
    拓海 0
    悠貴 1
    ニュージェネ 2
    ラブライカ 1
    千川さん 1
    美城タウン専務 1
    羽田リサ 0
    江戸切子職人 0

    708 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 11:22:09.15 ID:+ORpw8Mmo (+29,+29,-6)
    書きます


    武内P「KBYDの相談、ですか」
    709 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 11:27:41.54 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-172)
    紗枝「そうなんどす。聞いて、くれはります?」

    武内P「いえ、しかし……何故、私に?」

    紗枝「実は、うちだけ他のお二人さんと比べて弾け方が足りん思てまして」

    武内P「……なるほど」


    武内P「輿水さん、姫川さんと相談するのが、一番かと」


    紗枝「勿論、うちもそれが一番とは思とりますけど」

    紗枝「急いては事を仕損じる、言いますさかい」ニコリ


    武内P「……」
    710 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 11:32:34.71 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-175)
    武内P「しかし、無理に弾ける必要は無いのでは?」

    紗枝「けれども、私はユニットの和を大切にしたいんどす」

    武内P「ユニットの和、ですか」

    紗枝「そうどす。あのお二人の様に、弾ける良い方法はありまへんか?」

    武内P「そう……ですね」


    武内P「まず、外で運動等をされてみるのは、どうでしょうか?」


    紗枝「運動、どすか」

    紗枝「せやけど、うち一人でやるのはどうなんやろなぁ」

    武内P「……」
    711 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 11:38:42.97 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-167)
    武内P「一人でも、ジョギング等は出来ます」

    紗枝「一人でジョギングしたら、ファンの皆さんとの距離も近づきますなぁ」

    武内P「違うルートを通るのも、気分転換になって良いかと」

    紗枝「弾けるための運動で気分転換も出来るなんて、お徳やねぇ」

    武内P「事務所内のルームランナーも、活用すると良いかと」


    紗枝「そうどすなぁ、きっと、弾けられる事間違いなしどすなぁ」


    武内P「……」
    712 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 11:45:04.75 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-170)
    紗枝「ほんに、ええあどばいすを貰えましたわ」

    武内P「いえ、そんな事はありません」

    紗枝「うちには勿体無い位の、あどばいすやったわぁ」

    武内P「いえ、そんな事はありません」

    紗枝「ありがたすぎて、神棚にでも飾っとくべきやと思いました」

    武内P「いえ、そんな事はありません」


    紗枝「そんなありがた~いあどばいす貰たら、手から溢れてしまいます」


    武内P「……」
    713 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 11:51:02.94 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-180)
    武内P「その慎ましさが、貴女の魅力だと……そう、思います」

    紗枝「いややわぁ、そんなに褒めんといてください!」コロコロ

    武内P「なので、無理に弾ける必要は、無いと思います」

    紗枝「そうまで言われるやなんて、天にも登る気持ちやわぁ」

    武内P「何か、きっかけが?」

    紗枝「な~んにもあらしまへん」


    紗枝「お空から飛び降りるのは、清水からよりもええ景色やろなぁ思ったんどす」


    武内P「……」

    武内P「スカイダイビング、ですか」
    714 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:00:24.06 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-157)
    紗枝「幸子はんも、友紀はんも、楽しみにしはってます」

    武内P「ユニットでの、罰ゲームでしょうか?」

    紗枝「ばんじーもやったけど、高い所が好きで羨ましいわぁ」

    武内P「小早川さんは、苦手なのですか?」

    紗枝「うちは、地に足を着けて、はんなりしてる方が好みやねぇ」

    武内P「……なるほど」


    武内P「笑顔で、頑張ってください」


    紗枝「あら~! 応援は、気持ちだけで十分どす」

    武内P「……」
    715 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:08:05.96 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-178)
    武内P「スカイダイビングの予定は、いつなのでしょうか?」

    紗枝「一週間後……あっ、らっきーせぶんやねぇ!」コロコロ

    武内P「そう、ですね」

    紗枝「それまでに、何とか弾けておこう思ってます」

    武内P「……開き直っておきたい、と?」

    紗枝「プロデューサーはん、わかってはるお人やわぁ!」コロコロ


    紗枝「せやから、何か、いい方法はありまへんやろか?」


    武内P「笑顔で、頑張ってください」


    紗枝「せやから、何か、いい方法はありまへんやろか?」


    武内P「……」
    716 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:17:02.71 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-184)
    武内P「……申し訳、ありません」

    紗枝「頭を下げれば、弾けられるいう事でしょか?」

    武内P「……小早川さん」

    紗枝「はい?」

    武内P「もう、あまり時間は残されていないようなのですが……」

    紗枝「せやけど、うちも出来る限りの努力はしよう思てます」


    武内P「私には、どうしようもありません」

    武内P「なので、帰っていただきますか?」


    紗枝「まぁ! はっきりと言わはりますなぁ!」

    紗枝「うちも、見習わなあきまへんねぇ!」

    ガシィッ!

    武内P「離してください! 帰ってください、小早川さん!」
    717 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:17:45.83 ID:+ORpw8Mmo (+29,+29,-14)
    誤)>武内P「なので、帰っていただけますか?」

    正)>武内P「なので、帰っていただけますか?」
    718 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:25:02.43 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-206)
    武内P「私でなく、担当のプロデューサーに仰ってください!」

    紗枝「そんなん言うたかて、もう飛ぶと決まってるんどす!」

    武内P「頑張ってください!」

    紗枝「ほんに有り難い言葉やねぇ! 嬉しゅうて、涙が出そうになります!」

    武内P「私は、関係無いではありませんか!」

    紗枝「いけずなお人やわぁ! うちをほかすやなんて!」

    グイグイッ!


    武内P「ほかす!? 捨てるも何も、無関係です!」


    紗枝「こんちきちん! こんちきちん!」

    グイグイッ!

    武内P「なんですか、その掛け声は!?」
    719 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:30:26.13 ID:Av2vk65Eo (+19,+29,-4)
    大人組に対する態度より冷たいなwww
    720 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:36:57.88 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-233)
    紗枝「関係無い事、あらしまへん!」

    武内P「同じ会社なだけですよ!」

    紗枝「助け合いの心! うちはそれが大事や思てるんよ!」

    武内P「待ってください! あまりに、一方的すぎます!」

    紗枝「物事には、順序いうもんがあります! まずは、うちが!」

    武内P「何故、断らなかったのですか!?」

    紗枝「……」


    紗枝「すかいだいびんぐ、楽しみやねぇ」

    紗枝「アイドルやのに、芸人はんのようなお仕事もせなあきまへんとは」

    紗枝「ああ、この世界に入って、ほんまに良かったわぁ……と」


    武内P「……」

    武内P「断ると伝わっていなかったのだと、そう、思います」
    721 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:48:02.52 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-171)
    武内P「次からは……もっと、ハッキリ断りましょう」

    紗枝「嫌どす。そんなはしたない真似、出来まへん」

    武内P「あの……今、正に」

    紗枝「京女は、一歩引くのが作法やさかい、出来まへん」

    武内P「いえ、あの……ですから」

    紗枝「せやから、プロデューサーはんを頼るのが一番や思いましてな?」


    紗枝「大変な時も、笑うために」

    紗枝「笑顔の魔法、うちにもかけてくれはりますか?」


    武内P「……」
    722 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:56:11.98 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-217)
    武内P「笑顔で、スカイダイビングを楽しむ方法……ですか」

    紗枝「そうどす」

    紗枝「幸子はんや、友紀はんのように、楽しみに思えるように」

    紗枝「ゆにっとのめんばーとして、立派にお仕事をこなせるように」

    武内P「では……考え方を変えてみるのは、どうでしょうか?」

    紗枝「考え方を?」

    武内P「スカイダイビングをやってしまえば……」


    武内P「これ以上、高い所から飛び降りる事は無い、と」


    紗枝「!」
    723 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 12:59:42.17 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-154)
    武内P「スカイダイングは、あくまでも罰ゲームです」

    武内P「ここで、笑顔で楽しんでいる様子を見せれば……」

    紗枝「……せやねぇ、罰げーむになりまへんなぁ」

    武内P「はい、その通りです」

    紗枝「げーむが成立しないなると、今後やる必要も……」

    武内P「ありません」

    紗枝「……」


    武内P「この一回を笑顔で乗り切れば良いのです」


    紗枝「……」
    724 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:04:51.04 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-166)
    武内P「スカイダイビングは、確かにアイドル本来の仕事ではありません」

    紗枝「あいどるのお仕事は、笑顔を見せる事どすなぁ」

    武内P「はい、その通りです」

    紗枝「……プロデューサーはん、ありがとうございます」

    武内P「いえ、私は何も」

    紗枝「そんな事、あらしまへん」


    紗枝「笑顔の魔法……確かに、かけて貰いましたわ」ニコッ!


    武内P「……」

    武内P「良い、笑顔です」
    725 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:08:22.40 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-88)
      ・  ・  ・

    幸子「意味がわかりませんよ! 何なんですか!?」

    武内P「……はあ」

    幸子「どうしてあの二人は、スカイダイビングしてもニコニコしてるんですか!」

    武内P「……そう、ですね」

    幸子「ボクはもう嫌ですよ! 最悪……最悪です!」


    幸子「罰ゲーム関係なく……」


    幸子「色々な国でスカイダイビングを楽しもう、だなんて!」


    武内P「……」
    726 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:13:12.23 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-69)
    幸子「番組内で、新たなコーナーがスタートですよ!?」

    武内P「……はあ」

    幸子「カワイイボクに、旅をさせよじゃないですよ!」

    武内P「……」

    幸子「そりゃボクはカワイイですけど、外国の空なんか興味ないです!」

    武内P「……なるほど」


    幸子「怖がるボクがおかしいんですか!?」

    幸子「普通は、あの二人みたいに平然としてるものなんですか!?」


    武内P「……」
    727 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:21:02.82 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-117)
    幸子「紗枝さんなんか――」

    幸子「楽しゅうて楽しゅうて、またやりたい位やわぁ、とか言うし!」

    幸子「友紀さんだって――」

    幸子「二本目、飛んでおくぅ~? ってあっけらかんとしてるし!」

    幸子「そんな事言われたら、ボクだって――」

    幸子「良いですねぇ! ボクはカワイイので行けますよ! としか言えないですよ!」

    幸子「罰ゲームだったのに、結局三回も飛んだんですよ!?」


    幸子「本当……どうしてこんな事に……!」


    武内P「……」
    728 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:27:09.13 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-98)
      ・  ・  ・

    武内P「……はい、もしもし」

    武内P「……ええ」


    武内P「貴方の言った通りの結果になりましたね」


    武内P「はい……はい、そうですね」

    武内P「ですが……その、ですね」


    武内P「私を使って、搦め手でプロデュースするのは……」


    武内P「そうしないと断られるとは思います……はい」

    武内P「……いえ、新しい企画は楽しみですが」

    武内P「はあ……はい」
    729 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:38:39.56 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-151)
      ・  ・  ・

    友紀「カンパーイ!」

    友紀「んぐっんぐっ……プハーッ!」

    武内P「……良い、飲みっぷりです」

    友紀「いやー、ちょっとの間日本を離れるしね!」

    友紀「飲み溜め飲み溜め!」

    武内P「今度はドバイでダイビング……ですか」

    友紀「そうそう! 最初に相談した時は、こうなると思ってなかったよ!」

    武内P「……」


    友紀「……本当、あの二人は凄いよ、半端じゃないよ」

    友紀「どうして……こうなっちゃったんだろう」


    武内P「私に……プロデューサーにではなく」

    武内P「小早川さん、輿水さんと相談するのが、一番かと」



    おわり
    730 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 13:39:19.39 ID:dqzxxy3wO (+22,+29,-21)
    段々と社交辞令が剥がれて本音がww
    731 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 18:58:00.93 ID:O0XPvHVSO (+17,+29,-6)
    策士酒に溺れる
    732 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 19:50:13.89 ID:+ORpw8Mmo (+29,+29,-9)
    書きます


    武内P「すみません、生追加で」
    733 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 19:53:42.27 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-83)
    「アイドル界では、25過ぎるともうBBA!」

    早苗「だけど、あたし達はまだピチピチよね!」

    「はーい♪ だから、たっくさん飲めまーす♪」

    美優「菜々ちゃんは、ウーロン茶ですか?」

    菜々「ぎくっ! そ、そうですよ! ナナは17歳ですから!」


    武内P「……」

    武内P「大ジョッキで、お願いします」
    734 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 19:58:37.41 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-103)
    「このメンバーで集まるのも久しぶりよねぇ」

    早苗「『命燃やして恋せよ乙女』のメンバーだものね」

    「ええ。あの時は、お世話様でした」

    美優「こちらこそ、とても良い経験になりました」

    菜々「じゃあじゃあ! 二回目ですが、また集まれた事にぃ……」


    心・早苗・楓・美優・菜々「カンパーイ♪」

    武内P「……」

    カチカチ、カチィンッ!


    武内P「んぐっんぐっ……プハーッ」

    武内P「……何故、私まで」ボソリ
    735 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:04:32.91 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-161)
    「おいおい、アイドルに囲まれてるんだから楽しめよ☆ 笑え☆」

    早苗「そうよー! 今日は、パーッと騒ぎましょ!」

    武内P「……今日も、では?」

    「お仕事が忙しい中、こうして集まれるのは嬉しいですよね」

    美優「はい。仕事帰り道に、こうするのが自然になるとは……思いませんでした」

    武内P「……私が居るのは、不自然では?」

    菜々「まあまあ! 固いことは言いっこ無しですよ!」

    武内P「……はあ」


    武内P「……んぐっんぐっ……プハーッ」

    武内P「……久々の……定時あがりが」ボソリ
    736 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:10:20.93 ID:HQZ/B1cjo (+9,+24,-1)
    可哀想
    737 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:12:34.93 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-197)
      ・  ・  ・

    「誰がBBAじゃい! はぁとはマジカワすうぃーてぃーだっつの!」

    早苗「よく言った! よく言ったわ心ちゃん! もっと言ってやって!」

    武内P「私に言わないでください!」

    「ふふっ! お酒を飲む時は、アル、コールをする……うふふっ!」

    美優では、いつも流されていた私が、流す側に……」スッ

    武内P「一気のコールの準備をしないでください!」

    菜々「う~ん、麦か蕎麦か芋か……ピピッ! メルヘンぜーんぶ!」

    武内P「待ってください! せめて、一杯ずつ!」


    心・早苗・楓・楓・美優・菜々「あっははは! カンパーイ♪」

    ガチィンッ!


    武内P「どうして、このメンバーで集まると‘こう’なるのですか!?」
    738 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:16:32.37 ID:rEh+D55no (+19,+29,-15)
    さっそく楓さんが増えておられる……
    739 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:19:24.60 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-180)
    「いや~ん! お前ももっと飲めって☆ 飲・め・よ☆」

    早苗「あたし式アルコール検知器! むむっ、反応が無いわ!」

    武内P「飲んでいます! かなり飲んでいますから!」

    「一緒に、笑顔で♪」

    パン! パン! パンパンパンッ!

    美優「ちょっと良いトコ見てみたい♪ それ一気♪ 一気♪」

    武内P「質が悪すぎませんか!?」

    菜々「麦! んぐっんぐっ、プハーッ!」

    菜々「蕎麦! んぐっんぐっ、プハーッ!」

    菜々「芋! んぐっんぐっ、プハーッ!」


    菜々「まりはるへーんひっ! いへぇああああ!」


    心・早苗・楓・美優「いえーい♪」


    武内P「もう舌が回っていないではありませんか!」
    740 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:29:20.27 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-167)
    「……本当はさ、はぁと達も静かに飲めないわけじゃないんだぞ☆」

    早苗「さすがに良い歳だしね、お酒の飲み方くらい知ってるつもりよ」

    武内P「えっ?」

    「こうやって騒ぐことで、確かめているんです」

    美優「時が流れても……変わることのないものがあると」

    武内P「……皆さん」

    菜々「あはっはっはは! あはっはははは!」

    バシバシ!

    武内P「痛っ、あ痛っ……!」


    心・早苗・楓・美優「カンパーイ!」

    カチィンッ!

    菜々「……ッパーイ!」

    ツルッ! ガタンッ…


    武内P「安部さんは酔い過ぎでは!?」
    741 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:38:14.25 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-123)
      ・  ・  ・

    「パイセンパイセン! 水飲んどけ☆ 水☆」

    菜々「みぃずぅ~!? ナナは水はよく飲みますよぉ~!」

    武内P「それは、水割りです!」

    早苗「美優ちゃんって、ホンット悪い男に騙されそうよねぇ!」

    美優「ええ……騙されて、流れ、流され……アイドルに」

    武内P「非常に、人聞きが悪いですよ!?」

    「……命燃やして、飲んでろ乙女」


    心・菜々・早苗・美優・楓「ポンポンポンポン♪」


    武内P「チャ~ッチャリラリララチャ~ッチャリラ~♪」


    武内P「……」

    武内P「もう……もう、生追加で」
    742 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:45:52.72 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-127)
    「おっ! やっと思いっきり飲む気になったな☆ 飲め飲め☆」

    武内P「ええ、明日は休日なので」

    早苗「あら? 出社するって言ってなかった? 偽証罪でタイホ?」

    武内P「休日出勤ですね」

    美優「OL時代に、休日出勤されている方は居ましたけど……」

    武内P「しない方が、良いのですが」

    「ふふっ! 休日の出勤は……しゅっ、禁止でーす♪」

    トプトプトプ

    武内P「ダジャレを言いながら、日本酒を注がないでください」


    菜々「酔っ払えば明日は、ゲッフゥ……ウサミーン?」


    武内P「すみません、意味が、よくわかりません」
    743 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:53:20.37 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-168)
    「働きすぎは、体に良くないぞ☆ いつまでも若くない……いや、これナシで」

    早苗「ちょっと! こっちにもクル事言わないでよね!?」

    武内P「ですが……明日、レッスンの方も居ますし」

    美優「担当の子達の、仕事ぶりに不安があるんですか?」

    武内P「あ、いえ……そういう訳では」

    「次は……そうねぇ、私も焼酎にしようかしら」

    菜々「これ! この芋が美味しかったですよ! 芋が!」

    武内P「……では、私はその芋を頂きます」


    武内P「……そう、ですね」

    武内P「私も、今日は飲むことにします」


    心・早苗・美優・楓・菜々「おーっ!」


    武内P「……ありがとう、ございます」
    744 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 20:58:33.69 ID:9owDbwCsO (+24,+29,-13)
    他の担当pのアイドルはあまり担当のPとうまくいってないのかな?
    745 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 21:07:08.38 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-153)
      ・  ・  ・

    「だーからぁ! しゅぐぅわぁはぁぁと! 言え! 言・え・よ☆」

    武内P「っ! これは――良い、サクサクです」

    早苗「あっ、ほんと! ビールが進む……んぐっんぐっ、プハーッ! ゲッフゥ!」

    「マジで? はむっ……おおっ、美味い☆ もっと寄越せ☆」

    菜々「ナナはねぇ~、17歳なんですよ~? わかりますかぁ~?」

    美優「17歳の私が、今の私を見たら……きっと驚くと思います……ヒック!」

    「次は、ハイボールにしようかしら」


    武内P「……」

    武内P「……良い、お酒です」
    746 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 21:13:58.69 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-138)
      ・  ・  ・

    武内P「担当を落とす方法、ですか?……ヒック」

    「そう! ぶっちゃけさ、そこんトコ聞きたいの☆ おせーて☆」

    美優「私も、もう少し、距離を縮められたら良いなと思っていて……」

    武内P「ヒック……成る程」


    武内P「わかりました……ヒック、お答えしましょう」


    早苗「ちょっとナナちゃん! それ、あたしの!……あたしの?」

    菜々「はっ、す、すみません! 代わりに、ナナのを! ナナの?」

    「ふふっ! うふふっ! お酒を……うふふっ!」
    747 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 21:22:00.43 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-191)
    「はぁとがすっごくアピールしても、反応が薄いっていうか」

    武内P「それは……そう見えるだけですね」

    「見えるだけってコトは……アイツ、実はキュンキュンしちゃってる?」

    武内P「ええ、間違いなく……ヒック」

    「マジで? マ・ジ・で?……マジでかぁ……///」

    美優「あの、彼との距離を詰めるには……どうしたら?」

    武内P「そうですね……三船さんから、ヒック、そういった流れを作ると良いかと」

    美優「わ、私から?」

    武内P「はい。ただ流されるのではなく、流れに棹をさすのです……ヒック」

    美優「いい雰囲気になったら、より近づけるような行動を……ですね」


    早苗・菜々・楓「カンパーイ♪」
    748 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 21:32:42.07 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-186)
    「でも、いつも上手く躱されてて……乙女のハートは限界なの!」

    武内P「そこまでのアプローチをしているのなら、彼の理性も限界でしょう……ヒック」

    「理性が限界!? やーん! ケダモノ一歩手前ってやつ!?」

    武内P「んぐっんぐっ……プハーッ」

    美優「でも……もし私からアプローチして、失敗したらと思うと……」

    武内P「失敗など、有り得ません」

    美優「言い切るんですね……でも、やっぱり不安です」

    武内P「んぐっんぐっんぐっ……プハーッ」


    武内P「貴女達の担当は、貴女達の魅力を十分にわかっています」

    武内P「そんな彼らが、貴女達の切なる想いに応えないとは、私には思えません」

    武内P「……ヒック!」


    心・美優「……!」
    749 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 21:40:16.77 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-117)
    「このまま押せば、しゅがしゅがすうぃーと!?」

    武内P「すうぃーてぃーです」

    美優「義父様、義母様と、うまくやっていけるでしょうか?」

    武内P「いけます」

    心・美優「……!」

    「よっしゃ! 今日は飲むぞ☆ 浴びるように飲んじゃうぞ☆ 飲む!」

    美優「ふふっ、OLから、アイドルになって、妻……になる前に、沢山飲んでおきます♪」

    菜々「おおう! それじゃあ――」


    心・美優・菜々・早苗・楓「カンパーイ♪」ニコニコッ!

    カチカチ、カチィンッ!


    武内P「……良い、笑顔です」
    750 : 以下、名無しにか - 2018/07/09(月) 21:47:19.00 ID:+ORpw8Mmo (+35,+30,-154)
      ・  ・  ・

    武内P「あー……担当を?」

    「そー……すうぃーてぃーなすてでぃーに、さー……? ヒック!」

    美優「距離をもう少し……少し? いっぱい? いっぱい! ふふうふふっ!」

    武内P「ヒック……成る程」


    武内P「仰っている意味が……よく、わかりません」


    早苗「菜々ちゃん顔色! すっごい美白! あっははは!」

    菜々「……すみません、ちょっと……トイレ行ってきます」

    「ふふっ! トイレに、いっといれー、うふふっ!」
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