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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」爽「完全無欠のハッピーエンド!」

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    602 :

    乙でした

    603 :

    ネリーかわいい

    604 :

    ネリー人気だねぃ

    605 :

    やっぱりネリー純愛スレじゃないか

    606 :

    元カノ竜華VS今カノ揺杏
    そんなスレが立つのはまだですか?

    607 = 603 :

    お前が立てるんだよ!

    609 :

    >>577の続きやります

    610 :

    待ってた

    612 = 1 :

    身体が怠い。

    まるで、この雨と一緒に溶けていくような……などと、らしくない感想を抱く。


    「あぁー……」


    自分はあの少女の心の隙間を埋める為に生まれてきたのだから、今の状態はむしろ喜ばしい筈なのだ。

    自分という存在がいなくなっても、少女は充分にやっていけるということだから。


    だが、それでも。


    「……キッツいなぁ……」



    重たい足を引きずるように、雨の中を歩く。


    キャラ安価下3

    613 :

    614 = 611 :

    615 = 610 :

    616 :

    姫子

    617 :

    618 = 1 :

    合宿所まではまだ少し距離がある。

    雨足が強くなるにつれて、身体の怠さも増していく。

    このままでは、下手すると帰るまでに倒れてしまうかもしれない。


    「……雨宿り、するか」


    辺りを見渡すと、ちょうど良さそうなカフェが見つかった。

    身体も冷えているし、雨宿りしつつ休憩しよう。


    そう思って、少し古風なカフェのドアノブに手をかけようとして。


    「あっ」

    「……あ?」


    同じ金髪の、高校100年生に遭遇した。


    淡判定直下
    1~33 まーいふれーんど
    34~66 ふれんど以上らぶ未満
    67~99 らぶのべくとるを感じる……
    ゾロ目 ???

    620 = 617 :

    621 :

    チョロい

    622 = 1 :

    ドアノブを握ろうとした手の甲に、淡の手のひらが重なった。

    柔らかな暖かさが、湿った肌に伝わる。


    「つめたっ!?」

    「お、よぅ?」


    とりあえず挨拶でも、と口を開いた京太郎だが淡の勢いに押されて変な声が漏れた。

    京太郎の手を握った淡はブルブルとその身を震わせていて、何と声をかけていいのかが分からない。


    「きょーたろー冷たい!」

    「この雨だしな。早いとこ――」


    なんかあったかいものでも飲もうぜ、と続けようとした言葉は。


    「あっためなきゃっ!」

    「――は?」


    むぎゅっと。

    突然の抱擁によって、遮られた。

    623 :

    既に知り合いだった

    624 :

    決勝戦は修羅場の舞台w

    625 = 1 :

    確かに、京太郎の体温は低くなっている。

    彼固有の事情と、雨の直撃を食らった事が原因だ。


    「えいっ」

    「お、おおお……」


    そして、冷えたものを温めるにはより温度の高いものを当てれば良い。

    成る程、確かにそれは道理である。

    この高校100年生にしては実に論理的な――


    (――わけ、ねえだろっ)


    淡の体温がダイレクトに伝わり、鼓動が早くなるのを自覚する。

    シャンプーか何かだろうか、髪から立つ香りにもより胸が高鳴る。

    サードマンだとか気取ったモノローグで語っていても、根っこは純情な高校一年生であった。

    626 = 1 :

    もっとさわりたい、しかし勇気が足りない。

    そんなもどかしい時間も、唐突に淡がその身を離した事により終わりを告げた。

    勿体無いようなホッとしたような、判断のつかないままに京太郎は淡に問いかける。


    「あ、淡? どうした?」

    「……グッショグショ……」

    「……ああ、まぁ、な……」


    雨でびしょ濡れの相手に抱き付けば、そりゃそうなる。


    「と、とりあえず。何か頼んであったまろうぜ」


    色々と透けそうになっている淡の格好からできるだけ目を逸らして、京太郎はカフェのドアを開けた。

    627 = 1 :

    天候のせいか、カフェは空いていた。

    店主の厚意で借りたタオルケットに包まりながらココアを啜り、一息つく二人。


    「雨、止まないねー」

    「小一時間もしたら止みそうな気もするけどな。この時期って通り雨多いし」

    「ふーん?」


    ちびちびとココアを口にして、淡は窓の外を眺める。

    激しい雨がカーテンのように降り注ぐ外を見ていると、帰るのが酷く億劫に思えた。


    「ねー。きょーたろー」

    「んー?」

    「このまま雨が止まなかったら」


    「一緒に、どっか泊まる?」


    返答 下三
    1.それもいいな、と冗談混じりに
    2.バーカ
    3.その他 自由セリフ

    629 = 624 :

    3 今夜は寝かせないぜ?

    631 = 1 :

    「それもいいな……」


    強くなる雨音に比例して怠さを増していく身体。

    帰るのが非常に億劫になっていた京太郎は、冗談混じりにそう答えた。


    「名案でしょー」

    「そーだな。お前が高校100年生じゃなかったらな」

    「なんで!?」


    実際、淡が白糸台大将ではなく京太郎が清澄の一年生という立場でなかったらその誘いに乗っていたかもしれない。

    もっとも、もしそうだったらこの二人が出会うこともなかったのだけれど。



    「……眠くなってきたな」

    「お昼寝する? 雨止んだら起こしたげよっか」

    「あー……」


    ココアのお陰で冷えた身体はマシになってきたが、そうすると今度は眠気が湧いてきた。

    倦怠感が限界を迎えつつあった京太郎にとって、それは非常に魅力的な提案だ。


    「悪い、頼む……」

    「らじゃっ」

    632 = 1 :



    「……きょーたろー」

    「……前より、元気ない?」



    「……」



    「いらないなら」

    「いらないなら、私にくれたらいいのに」



    633 :

    せつない

    634 :

    京太郎のこと知ってるんだな

    635 :

    ……ちなみに。

    雨が止んだら起こす、と気張っていた淡だが。

    京太郎の寝顔を見ているうちに自分も夢の中へと旅立ち。

    二人揃って目を覚ましたのは、すっかり雨も上がって絵本のような夕焼けが沈む頃になってからだった。

    636 = 1 :

    何件か入っていた自分を心配するメールに返信しつつ、京太郎は早足に帰路につく。

    ダルかった体調も幾らかはマシになった。

    全快とは程遠いが、無茶をしなければ暫くは持つだろう。


    キャラ安価下三
    清澄は久のみ

    637 :

    638 = 623 :

    ネリー

    639 = 634 :

    640 = 611 :

    穏乃

    641 = 624 :

    シズ

    642 = 1 :

    「うわっ」


    急いでいたせいか、道中の階段で足を滑らせてしまった。

    咄嗟に手摺を掴めたので大事には至らなかったが、手首を痛めたのか鈍い痛みが残った。


    「つつ……」

    「うわー。ダイジョーブかい?」


    手摺に寄りかかりながら手首を摩っていると、全く心配していないような声音で声をかけられる。

    大丈夫です、と返そうと京太郎は顔を上げて


    「ほーほー、なるほどねぃ」


    パーソナルスペースをガン無視して、顔を覗き込んでくる女性と目があった。

    赤い着物に扇子といった、珍しい出で立ち。

    下駄を履いて背伸びする姿勢は、身長差が無ければ髪先が触れ合う程に顔を寄せていただろう。


    「あ、あの……何か、用ですか?」

    「用? まぁ、用は無いんだけど」

    「はぁ……」

    「ただ、珍しくてさぁ」

    「珍しい?」


    自分の出で立ちは、目の前の女性に比べれば有り触れたものだ。

    特別、目を見張るものがあるとは思えないが。


    「大抵、幼少期に消えちゃうんだけどね。ここまでハッキリ形が残ってるのは珍しいよー?」

    「え……」

    「ふーむ、ふむ」


    咏 判定直下
    1~33 キミに、キョーミが出てきたな
    34~66 おねーさんのとこに来ないかい?
    67~99 キミ、もーらい♪
    ゾロ目 ???

    643 = 634 :

    645 :

    「キミ、もーらい♪」


    ピシッと、鼻先に畳んだ扇子が突きつけられる。

    完全に女性のペースに呑まれた京太郎は、目を何度か瞬かせるも上手く返事ができない。


    「いや、もーらいって……」

    「んふふー。キミにキョーミが湧いたのさ。わっかんねーけど」

    「は、はぁ……」


    扇子を広げて口元を隠す女性。

    よくわからないが、楽しそう……なんだろうか。

    まるで、宝物を見付けた子どものような――


    「あ、いや……そうだ。オレのこと、何か知ってるんですか?」

    「いや、知らんけど」

    「……」

    「あっはっは、そんな顔すんなってー……そうだねぃ、キミのことは知らんけど」


    女性は、懐から名刺を取り出した。


    「これ、私の連絡先。夜の12時に連絡ちょーだい。色々教えてあげよっか」

    「いやいや、12時って……」

    「んー? どーにかなんじゃね?」

    「適当だなぁ……」

    「そんなもんだよ……ま」



    「とにかく、そーいうことだから。よろしくね♪」

    646 = 1 :

    今夜はここまででー
    全国編以降の京太郎の存在感の薄さから色々考えてったら変な方向に行きそう
    まだ続きます

    シノハユ編はこれが終わったら

    650 :

    乙だけどこのスレで終わると宣言しといてまた色々始めて間に合うのか?


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