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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」爽「完全無欠のハッピーエンド!」

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    501 :

    ヒモ……せめて主夫にはなろうよ京太郎さん……

    502 :

    新しいの来てたぁぁぁ!

    504 :

    「おかえりー」

    「ただいまー。その人は? お客さん?」

    「ああ、なんというか……拾った?」

    「は、はは……よろしく?」


    「……はぁ?」

    505 = 1 :

    「まぁ、悪い人じゃないけどー……」


    アイスティーをストローでブクブクさせながら、はやりはボンヤリと物思いに耽る。

    お行儀が悪いけれど、たまにはそんな時もある。

    自分の部屋だし。おかーさんも誰も見ていないし。宿題だって終わらせたし。


    「でも拾ったってそんな……」

    「はやりちゃーん。ごはんできたよー」

    「あ、はーい!」


    自分を呼ぶ男の声に、ストローから口を離して返事をする。

    考え事は中断。

    元々答えなんて出ないモノだし、この後その悩みの原因と向かい合う事になるのだから。

    506 = 1 :

    いただきます、と両手を合わせて晩御飯。

    今日のメインディッシュは鳥の唐揚げ。

    美月特製の味付けははやりの大好物だ。

    パクパクと箸が進み、あっという間に皿が空になる。


    「おお、見事な食べっぷり」

    「そーいうあなたはもっと食べなきゃ。育ち盛り男子だし」

    「いや、流石に」

    「はーい、遠慮しないのー」


    ……そして。

    はやりの目の前で、美月に唐揚げを押し付けられている男性こそ、彼女の悩みの種であり。


    「すいません、いただきます!」

    「皿をさらっと空にしてねー」


    瑞原家の、居候であった。

    507 :

    ほほう

    508 = 1 :

    数日前に母が拾ってきた男性。

    名前は須賀京太郎。

    何でも大分遠くから来たそうで、諸事情があって帰れないから居候しているとのこと。

    母曰く、『ああ、未来から来たんだって』との事だが……無論、はやりは信じていない。


    (はやや……)


    高橋さんみたいに家政婦さんが一人増えたと思えばいいのかもしれない。

    この数日で京太郎が悪い人ではないというのもわかっている。

    それでも、年上の男性を身近にというのは中々に落ち着かない。

    無意識にはやりの視線が京太郎の箸を追う。


    (わぁ……あんなに食べれるんだ、男の人って)


    お店の手伝いや力仕事が絡む家事。

    瑞原家に不足していた男手を補える存在として、母は京太郎を重宝していた。

    見たところ真面目に働いているし、女の子に囲まれているのに必要以上に萎縮しない。

    それに、顔だって悪くないし――


    「ん? はやりちゃん、俺の顔になんかついてる?」

    「い、いえ! ごちそうさまでした!」


    目があって。

    つい、慌てて食器を片付けて食卓を後にする。


    「え、俺なんかした……?」

    「あらあらー」


    後には、ポカンとした表情を浮かべる京太郎と、したり顔の美月が残された。

    509 = 1 :

    はやりは、京太郎が苦手だ。

    つい目で追ってしまうのに、目が合うと恥ずかしくって胸がドキドキする。

    その理由は、まだわからない。

    510 :

    的なシノハユ時空in京ちゃん
    まだ続きます

    511 :

    そうこなくては

    512 :

    いいぞいいぞ

    513 :

    イタくない若いはやりんいいねぇ~

    514 :

    止まない雨

    515 :

    病みながら

    516 :

    ――京太郎の朝はそれなりに早い。


    「ん……ふぁあ……」


    美月よりも少し早く目を覚ます彼は、欠伸を噛み殺しながら店の前の掃除やちょっとした家事をする。

    あまりやり過ぎても家政婦の高橋さんの仕事を奪う事になるので程々に、だが。


    『そこまで気にしなくてもいいのよー』とは美月に言われているものの……。


    「さすがに、ニートってのはなぁ……」


    チリを集め終え、一通りの掃除を終えた京太郎は軽く溜息を吐く。

    太陽が昇ってきたばかりの朝方は、少し肌寒った。


    「……はやく、元の時代に戻らねぇと……」

    517 = 1 :

    京太郎は時を駆けた少年である。

    デロリアンもなく、タイムリープ能力を持った同級生もいない――フィクションではない、現実。


    「はぁ……」


    何故自分が、過去に来てしまったのかは分からない。

    元の時代で、最後に自分が何をしていたのかはうろ覚えだ。

    道端で倒れているところを美月に助けられたのが、唯一ハッキリ覚えている記憶だ。


    詰まる所――手掛かりがなく、詰んでいた。


    「美月さんには、頭が上がらねえよ……」


    そう、目を覚ました時、自分は……

    判定直下
    1~33 病院のベッドで
    34~66 瑞原家のベッドで
    67~99 膝枕で

    519 :

    00だったら……なにが……

    520 = 1 :

    目を覚ました時、自分は病院のベッドで横たわっていた。

    第一発見者の美月がそのまま保護者になってくれたお陰で、何とか生活できている。

    タイムスリップしてしまった事を自覚した時は、みっともなく取り乱したものだが……。


    「おはよー」

    「あ、おはようございます美月さん」

    「今日もありがとうね。朝ごはん出来たし、あの子起こしてきてくれる?」

    「はい!」


    未来から来た、という戯言を信じてくれたのかは分からないが……自分に居場所をくれた美月。

    落ち込んでいたところを、麻雀牌を使った手品で励ましてくれたお姉さん。

    色んな人に支えられて、京太郎はここにいる。

    521 = 1 :

    はやりの自室をノックするも返事はない。

    そっとドアを開けてみると、規則正しい寝息を立てる彼女の姿。

    よく整っている寝顔は、将来を期待させる。


    「おーい、朝だよー」

    「んんー……ぅ……」


    とりあえず耳元に声をかけてみるも、瞼が僅かに動くだけ。

    さて、この眠り姫を覚ますには――


    判定直下
    1~33 もう少し大きな声で
    34~66 揺すってみる
    67~99 「ちゅーでむちゅーにねー」

    523 = 511 :

    やるねェ

    524 = 1 :

    ふむ、起きないならもう少し大きな声で呼び掛けてみよう。

    そう決めた京太郎は軽く息を吸い、


    「眠り姫の起こし方なら、ちゅーでむちゅーにねー」

    「……何言ってんスか」


    いつの間にか背後にいた美月の言葉に、少し呆れる。

    小二相手に、いや小二でなかったにしても、それをするには些か以上に度胸が足りない。

    気を取直して、京太郎は腰を屈めてはやりの耳元に口を寄せた。


    「おーい、はやりちゃーん」

    「ん……あ、れ……?」


    ゆっくりと、大きな目が開いていく。

    未だ覚醒しきっていないのだろう、何度か瞬きを繰り返して、寝惚け眼で京太郎を見つめるはやり。


    「あはぁ♪」

    「お、おう?」


    はやりの手が京太郎に伸ばされ、胸に飛び込んで来る。

    キュッと、小さな手でしがみついてくる彼女を抱きとめる。

    そうしないと、はやりがベッドから転げ落ちてしまうからだ。


    「はやりちゃん、まだ寝ぼけて――」


    そして。

    はやりを抱きとめているため、動けない京太郎の唇に。


    「京太郎、くん♪」


    はやりの唇が、重ねられた。

    525 :

    ほぅ…

    526 = 1 :

    幼く柔らかな感触に、京太郎はフリーズ。

    はやりは彼の胸の中で、再び夢の中へ。

    そして母親、美月はというと。


    「……我が子から、28歳アラフォーのオーラを感じたような……」


    娘が見せた可能性の前に、一人戦慄していた。

    527 = 1 :

    シノハユ編、今夜はここまで
    次回まふふ登場
    もうちょい美月さんの出番を増やしたい

    530 :

    しょーらいが楽しみなしょーにですね

    531 :

    小学生アラフォーかわいいです

    532 :

    乙!
    一瞬はやりんもタイムリープしてきたのかと

    533 :

    乙です、やっとリアルタイムで追いついた…

    534 = 533 :

    すまん、↑sageつけ忘れてた

    535 :

    ネリーかわいい

    537 :

    ちょっとシロ短編

    538 = 1 :

    「誕生日おめでとーっ!」

    「ダル……」


    ジュースで乾杯する宮守麻雀部員たち。

    お菓子やらジュースやら手作りの料理やらで、高校生が用意できる範囲内で豪勢な食卓が展開されていた。

    そして、この場の主役である筈の少女は――気怠げに、テーブルに頬杖をついていた。

    相変わらずな様子に、塞も苦笑を浮かべる。


    「こら、主役」

    「年取っただけだし……」

    「そう言わないの。折角準備したんだから」

    「まぁ……ね?」


    例年通りなら、誕生日だからと言ってパーティを開いたりはしない。

    ちょっとしたプレゼントと祝いの言葉を送る程度だった。


    では、どうして今回わざわざ部員全員で集まったのかというと――

    539 = 1 :

    「うぅ……ちょー感激だよー……」


    ――二人の視線の先の、小動物(身長197cm)。



    小瀬川白望とて、泣く子と豊音には勝てぬ。

    『みんなで集まって、誕生日パーティとかするのかなっ』なんてキラッキラした眼差しを向けられては、『ダルいからいいよ』なんて言葉も封殺される。

    ずぅっと孤独(ぼっち)だった豊音にとって、同世代の女の子とのイベントは憧れそのもの。

    それにまぁもう来年には卒業だし記念にね、
    ということで今回のお誕生日会の開催が決定されたのだった。


    「ほら、姉帯先輩。おかわりどうぞ」


    そして、豊音の隣で空のコップにジュースを注ぐ後輩。

    彼の存在がものぐさなシロの心を多少なりとも動かしたのだろう、と塞は思っている。


    「……」


    豊音を甲斐甲斐しく世話する彼を、面白くなさそうに――表面上はいつもと変わらないが――見つめるシロ。

    長い付き合いの塞だけは、その眠たげな視線に嫉妬が込められていることに気付いていた。

    541 :

    「ありがとーっ!」

    「うわっ!?」

    感極まった豊音が京太郎に抱き着く。

    困った様にしながらもデレデレと鼻の下を伸ばす京太郎。


    「……」


    想い人が他の女とじゃれついている。

    シロの肩が苛立つ様に揺れる。


    「えへへー、京太郎くんにも分けたげるね」

    「あ、ありがとうございます」


    「……はぁ」


    愛しのあの人があの女と関節キッス。

    そこまでいって、ようやくシロは重い腰を上げた。


    「……やれやれ」


    その様を隣で見ていた塞は、呆れて溜息を吐く。

    ものぐさにも程があろう。

    胡桃とエイスリンも、概ね似たような反応をしていた。

    542 = 1 :

    「そういえば、須賀とシロって似てるよね」


    ポツリと、胡桃が呟く。

    へ?と間抜けな顔を浮かべるのは京太郎。

    その言葉に頷くのは、シロを除く女子部員全員。

    『誕生日プレゼント』という言葉で京太郎の膝枕というポジションを豊音から勝ち取ったシロは一人御満悦である。


    「まぁ確かに。シロを男にして筋肉つけたら京太郎になるかな?」

    「キョウダイ?」

    「え、いや」

    「京太郎くん、けっこーかわいい顔してるもんねー」

    「うーん、というより京太郎をもうちょい女子っぽくしたらシロになるかな?」

    「メイク、スル?」

    「はは、何を言って」

    「あ、いいかも」

    「え」

    「んー。どうせなら本格的にやってみる?」

    「え、え」


    話が、変な方向に進みつつある。

    思わず腰を浮かしそうになるが、シロに太腿を掴まれ身動きが取れない。


    「服なら私のお古とかどうかなー」

    「あ、じゃあ私詰め物もってくる」

    「オッケー。じゃあ私は――」


    トントン拍子に、当の本人を抜きにして話が進んでいく。

    狼狽える京太郎の肩を――満面の笑みをを浮かべたエイスリンが、優しく叩いた。


    「ダイジョウブ!」

    「せ、せんぱ――」

    「カワイク、スル!」


    ――違う、そうじゃない。

    天使の死刑宣告に、京太郎は肩を降ろす他なかった。

    543 :

    自分と似てる顔を好きになるのはナルシ入ってるな

    アジャコングはバレンティンに興奮しないって言ってたし

    544 = 1 :

    そして。


    「ほほぅ……」

    「これは、これは……」

    「very cute!」


    女顔にエイスリン渾身のメイク。

    服は豊音のお古の白シャツとロングスカート。

    ご丁寧に胸には胡桃持参の詰め物まで。


    「ちょーかわいいよー!!」


    宮守麻雀部員が本気を出した結果――最早、女子大会に補欠として参加してもまるで問題がないレベルに仕上がっていた。


    「うぅ……見ないでぇ……」


    ……当の本人は、羞恥心で燃え尽きそうになっているのだが。

    545 = 1 :

    目の前の後輩の痴態に思わず喉を鳴らす塞。

    恥じらいで朱に染まる頰が妙に艶めかしく感じる。


    「……塞?」

    「あ、あ、うん? だ、大丈夫だよ?」

    「……」


    高鳴る胸の鼓動は、果たして?

    これ以上深く考えると未知の扉が開きそうな気がしてきたので、軽く頭を振って思考を切り替える。


    「と、とりあえず! 時間もアレだし今夜はこれで……」

    「じゃあみんなでお泊まりだね!」

    「え゛っ」

    546 = 1 :

    翌朝。

    誰よりも早く目を覚ました京太郎は、自分の身形を確認するなり疲れを吐き出すように溜息を吐く。


    「……はぁ。そうか」


    妙に足元の風通しが良いと思えば、昨夜の女装姿のままだったことを思い出す。

    先輩たちがはしゃぎ過ぎたせいで、夜遅くなった為に誕生日会がお泊まり会に発展。

    後はその場の勢いとノリで、京太郎は女装したまま眠ることになったのだ。


    「とりあえず……さっさと顔洗って着替えるか。また弄られる前に」

    547 = 1 :

    「……ん?」


    洗面台で顔を洗った京太郎は、違和感に首を傾げる。

    エイスリンのメイクは洗い流した筈なのだが……何故だか、顔の印象が昨夜と変わらない気がする。

    女顔、ではなく完全に美少女の顔。


    「ふ、服装のせい……かな?」


    あるいは、まだ寝惚けているのか。

    首を傾げ、シャツのボタンを外すべく胸元に手をやり――


    「あ、れ?」


    ――自分の胸から伝わる、柔らかな二つの感触に頭が真っ白になった。

    548 = 1 :

    詰め物、だよな?

    自分に言い聞かせ、『それ』を取ろうとするも――張りのある、それでいておもちのように柔らかく形を変える『それ』は、京太郎の胸から離れる事はない。


    「痛っ」


    そして、引っ張ると感じる痛みはコレが夢でない事を嫌でも自覚させる。

    嫌な想像が、京太郎の頭を過ぎった。


    「……」


    顔、胸、と来て更にその下とくれば。

    背筋に冷や汗が流れ落ちるのを感じながら、京太郎はスカートのホックに手をかける。

    549 = 1 :


    ……数十秒後。

    響き渡る悲鳴を目覚ましに、宮守部員は一斉に目を覚ます事になるのだが。

    その悲鳴は、衣を裂くような、女子のものだったという。

    550 = 1 :

    的なシロ誕生日からの京ちゃんTS話が読みたいので書いた
    各校の京ちゃんTS話を書きたいけどニッチなのと修羅場から離れるのでここでは続きません

    次はまたシノハユ編ー
    ちょい安価に頼るかもしれません


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