元スレ足柄「鎮守府近くの食堂へ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
351 :
ここは別に足柄ssと言う訳じゃないんだが
352 :
霞主役のssのつもりでここまで辿り着いたんだけどもしかして違うの?
353 :
違います
354 :
ただの飯テロSSです
355 :
このスレの初雪と深雪好き
356 :
足柄さんはこのSSに合わないよ
オチ要員がせいぜい
357 :
強引な足柄さん押しは、見てて痛々しいからヤメてあげて (T_T)
358 :
>>344
>自分の舌に合う食堂に当たると重宝するよ
これな。自宅近くにも職場近くにもお気にの食堂がいくつかあってありがたい
359 :
自宅と職場の近辺でそれぞれ食堂、パン屋、ラーメン屋の三店を抑えておけば飽きる事はない
360 :
改二可能な霞って結構な高レベルなんだよね
少なくとも吹雪達よりは
いい相談役にもなるんじゃないのかな
361 :
深夜食堂が切に欲しい…もうガストは飽きたんや…
362 :
>>330
> 解体処分が決まった時は悔しがったが、いざ終わってみるとあっけらかんとしていた。何故なら相方も…
相方って、萩風もそのうちでてくるんだろうか?
363 :
メシテロまだ?
364 :
更新、気長に待ってます
365 :
そろそろ長門型出てきてもいいと思うんやおやっさん
366 :
前回の投下からだいぶ経ってしまって申し訳ないです。
>>340
名前の決め方は基本適当です。
店主の名前やかおるちゃんの名前はしっかり考えましたが、他は何かしら目に入ったりとか、思いついた名字や名前を当てはめていってます。
例えば喫茶いかりやのマスター「岡崎」はサッカー日本代表の岡崎からとってたり、ケーキ屋の寺本なんかは頭にふと思い浮かんだのを当てはめただけです。
それでは最新話投下していきます。
367 = 1 :
新しい従業員が増えてから早一か月が過ぎようとしている。
最初はどうなるかと思ったが、あの一件が早々に起こったっていうのが功を奏したのかもしれない。
おかげで今では…
霞「ほら、そこまだゴミが落ちてるわよ!」
深海「ひぃ~!」
立派な鬼軍曹と化している…
と言うか、あなたの方が先輩なのに何してるんだよ…かおるさんや。
霞「今までこんなずさんな掃除をしていたわけ!?信じられない!」
深海「ごめんなさぁ~い!!」
店主「…」
まぁ、いい方向に転んでくれればそれでいいんだけどねぇ…
霞「!」ギロッ
店主「え?」
霞「手が止まってる!さっさと手を動かす!開店何時だと思ってるの!」
店主「ごっごめんなさぁ~い!!」
これ目当てに来るお客さんって一体どんな気持ちなんだ?
368 = 1 :
~アイドルタイム~
店主「ありゃ!?」
いっけねぇ…すっかり忘れてた!
北上「どうしたの?」
店主「明日のランチの材料が少し足りなくて…」
他は揃ってるんだけどなぁ…
そうだ!
店主「霞ちゃん!」
霞「? 何?」ヒョコ
店主「買い物行って来てくれるかな?お使い」
霞「お使い?」
北上「おっ、ひょっとして噂の?」
霞「噂?」
大井「街角やに新しい従業員さんが増えたって話が私たちの所で広まっててね」
霞「…へぇ」
369 = 1 :
北上「初めましてだね。あたし北上」
大井「私は大井よ」
霞「初めまして…美潮 霞です」
北上「ほほう、あんたは美潮って苗字なんだね…おじさんがつけたの?」
店主「俺じゃなくてかおるちゃんだよ」
北上「へぇ~、やるじゃん」
霞「で、お使いって何買ってくればいいの?」
店主「ああ、悪い。コンソメを…顆粒タイプの奴を買ってきてくれる?」
霞「分かったわ」
店主「場所は…」
霞「前にかおると一緒に行ったことあるから大丈夫よ」
店主「なら任せた」
霞「行ってきます」
北上「いてらー」
ガララッ ピシャンッ
370 = 1 :
大井「で、あの子どうなんですか?」
店主「どうって?」
北上「噂じゃ、元居た鎮守府でえらい目に遭ったらしいじゃん?」
店主「まぁ…な」
やっぱ噂って広まるのね。
店主「まぁ、あの子なりには苦しんだからな。今はひと山越えたって感じかな…」
店主「ああ、そういや演習で来たんだろ?例の鎮守府から」
大井「それなんですが…」
北上「直前になってメンバー変えてきてさぁ。例の金剛4姉妹来なかったんだよねぇ…」
店主「なに?」
大井「なんでも急な任務が入ったらしくって…」
北上「おかげで相手は駆逐艦オンリー。しかも練度もすべて低レベルと来たもんだ」
店主「なんだそれ?」
大井「改装すら受けていなかったので…正直、気分が悪かったです」
北上「そうじゃないんだよ…一方的にやるって言ってもさぁ…」ハァ
371 = 1 :
大井「足柄さんがかなり荒れてましたからね」
店主「足柄さん?」
北上「軍艦時代は同じ部隊だったことがあるからね。その噂聞いた時にかなりやる気出してたんだよ」
大井「自分から志願してましたからね」
北上「そうそう」
大井「でも来ませんでした」
北上「だから…すんっっっっっごい怒ってたよパイセン」
店主「だろうな…」
本当に任務があったか怪しいな…
まぁ、なんにせよこの事はあの子に言わない方がいいな。
北上「ところでさぁ」
店主「?」
北上「コンソメ買ってきて何作るの?」
店主「ああ、明日のランチにね」
北上「なになに美味しいもの?」
大井「北上さん、流石に不味いものは…」
店主「まぁな」
そんなことしたら飲食点としては致命的だな…
372 = 1 :
店主「まぁ、明日のランチタイムに来たら答えは自然にわかるな」
北上「何だよぉ~勿体ぶるなぁ…きったねぇぞぉ~!」
店主「いやいや、商売!」
北上「きたない商売?」ンン?
大井「流石にその弄り方は可哀想かと…」
店主「…」
ほれみ。あの大井ちゃんまで気を使ってるじゃねぇか…
大井「今心の中で"あの"って付けませんでした?」ニッコリ
店主「そんなわけがない…」
お願いだから心を読まないで!
北上「まぁ、明日ここに来た誰かに聞けばいいか」
大井「そんなに気になりますか?」
北上「好物だったらショックじゃん?」
店主「その言い回しだと来れなさそうだな」
北上「まぁね。モテる女はつらい!…ってね」ウィンク
大井「キャーーーーーーー!!」
店主「っ!」ビクッ
大井「今のウインクはどんな相手でも心を打ち抜かれてしまいます!流石は北上さん!」
大井「でももうやっちゃダメです!」ガシッ
北上「え?大井っち?」
大井「いいですね?」フンッフンッ
北上「大井っち…鼻息荒い。女の子がそれしちゃだめだよ?ね?」
店主「やれやれ…」
やっぱブレないなぁ…
373 = 1 :
ガララッ
霞「ただいまー」
店主「おう、おかえり。ごめんな使っちまって」
霞「私はここの従業員なんだから気にすることなんてないわよ。これでよかった?」ガサガサッ
店主「そうそうそれそれ!ありがとう。お釣りはそのまま上げるよ」
霞「小遣い?」
店主「そんなもんだ」ヨシッ
霞「…」
店主「? どうした?」
霞「何作ってるの?キャベツなんて取り出して」
店主「明日のランチの下ごしらえさ」
霞「昼過ぎにキャベツが大量に来たから何事かと思えば…」
店主「ロールキャベツにしようかと思ってさ」
霞「へぇ」
深海「嫌い?」
霞「わぁっ!?」ビクゥ
深海「あっごめん」
霞「急に後ろから話しかけないでよ!」
深海「ごめんごめん」テヘヘ
374 = 1 :
霞「もう、グースカ昼寝してたくせに再起動するの早いんだから…」
深海「実は高血圧!」
霞「それ笑えないわよ。病気か何かじゃない?」
深海「ひどい!冗談で言ったのに!」ガンッ
店主「ほら、早く支度してきな。もうすぐ夜の時間だ」
霞「はーい」
深海「で、ロールキャベツはお嫌い?」
霞「そんなわけないじゃない。私に苦手なものなんてないわ」
深海「言ったね?」フフン
霞「何よ…」
店主「…」
なんつうか。
霞ちゃんが増えてからかおるちゃんが明るくなった気がする。
いや、元々明るい子なんだけど…
従業員が増えたから?
いや、どっちかと言うと姉妹が増えたから…って方が納得いくかな?
なんにせよ、良いことだ。
店主「おっと、仕込み仕込み」
375 = 1 :
~翌日 ランチタイム~
ガヤガヤ…
ガララッ
霞「いらっしゃいませ!」
客「一人なんだけど…」
霞「一人…」
深海「あっここ空けるから!…いいよ!」
霞「奥どうぞ」
深海「お水は私が持ってくわ」
霞「よろしく」
店主「ふむ」
なかなか様になったじゃないか。
基本その人間の本質を見抜くには3か月は必要なんて言うけど…元海軍所属は伊達じゃない。
こういう職っていうのはチームワークが大事だから以外に合ってるのかもな。
まぁ、俺が一番心配してるのはかおるちゃんの方で、元々ここで働いていても他の人とホールを担当するって事が無かった。
だから、霞ちゃんの事をうまくフォロー出来るか心配だったけど…
376 = 1 :
深海「あ、これあそこのテーブルに」
霞「わかったわ」
スミマセーン!
深海「はーい!そのまま注文取ってきて!」
霞「はーい!」
かおるちゃんも指示出せてるし、霞ちゃんも逆らわずに聞いて行動している。問題なしだ!
深海「注文溜まってるから急いで!」
店主「…はい」
俺が大問題だった。
呑気に二人の成長を満喫してる暇なかった。
っていうか、今日はお客さんの入りが良いな。
外の気温が低くて、温かいものを求めているのかもしれない。
そうなると今日のランチのチョイスは正解だな。
ガララッ
深海「いらっしゃいませ!」
ほらまただ。大繁盛。昼だけでどれだけ売り上げが伸びるか楽しみだ。
377 = 1 :
昼の喧騒も少し落ち着いた頃合い。
所謂ピークが過ぎたってころだ。
霞「…」フゥ
深海「ありがとうございましたー!」
深海「ふぅ」
みんなてんでに一息つける時間帯だ。
でも、まだお客さんの波は収まらない。
たまにここからもう一波来るってこともあるから油断はできないな。
深海「はい、今の売り上げ」
店主「ありがと」
よしよし。上出来じゃないか。
個人経営だと少しばかり売り上げが良いだけでも嬉しい。
ガララッ
深海「いらっしゃいませー!」
まだまだ稼げるかな?
378 = 1 :
霞「いらっしゃ…あ…」
店主「ん?」
霞ちゃんのテンションが少し下がったような…
時雨「こんにちは、ご主人」
夕立「久しぶりに来たっぽい!」
店主「ああ、いらっしゃい」
時雨たちか。
時雨ちゃんはクリスマスの時に来たけど…夕立ちゃんの方は久々だな。
夕立「あけましておめでとうっぽい?」
店主「いやぁ、もう2月だし言わなくていいんじゃないかな?」
夕立「そうなの?」
たしかに年越えで初めての挨拶だけど…
時雨「夕立、ご主人困ってるから…」
夕立「え?困らせちゃった?!」
店主「そんなことはないけど…久しぶりだね」
夕立「っうん!」
379 = 1 :
霞「…」
店主「? どうした霞ちゃん」
霞「え?…あっいや…」
深海「お水私が持ってくわ」
霞「うん…よろしく…」
急にどうしたんだ?
深海「決まったら呼んでね」
時雨「うん」
夕立「夕立はねぇ~…」
店主「霞ちゃんの様子が…」ヒソヒソ
深海「忘れたの?あの子が解体されることになった理由」ヒソヒソ
店主「金剛姉妹にはめられた?」ヒソヒソ
深海「そこまでの経緯!」ヒソヒソ
店主「…ああ!」
深海「もぉ、盗み聞きまでしてて忘れるとか…」ヒソヒソ
忘れてた。時雨ちゃんと一緒の子が加担してたんだっけ…
まぁ、違うって分かってても色々思うことはあるだろうなぁ…
しかし、盗み聞きって…心配してたから聞き耳立てただけなのに…
いや、それが盗み聞きなのか?
380 = 1 :
店主「霞ちゃん」
霞「なに?」
店主「休憩行くかい?」
霞「…」
店主「やっぱり…」
霞「大丈夫よ」
店主「本当に?」
霞「大丈夫…かおる」
深海「?」
霞「次は私が行くわ」
店主「!」
ええ!?
店主「でも霞ちゃん」
霞「いつまでも引き摺ってても仕方ないし。それにここの時雨は関係ない」
霞「あっちの時雨だってあの4人に脅されただけだし…」
店主「…」
この子は強いなぁ…
381 = 1 :
深海「よし!その意気だ行って来い!」ドンッ
霞「痛いっ!」
店主「…」
…やりすぎ。
夕立「決まったっぽ~い!」
深海「はーい!」
霞「お伺います」
さぁ、どうなるかなぁ…
深海「大丈夫かな?」
店主「え?」
今背中押して励ましたばかりじゃん!?
382 = 1 :
時雨「あれ?君は…」
夕立「初めてのお顔…?」
霞「さっ最近入った美潮 霞です。よろしく」
夕立「…もしかして噂になってる?」
時雨「朝潮型の…」
霞「元…だけど」
時雨「元…か」
時雨「君は今の生活が不満かい?」
霞「え?そんなことないわ。あの二人には良くして貰ってるし、この仕事も慣れてきて苦じゃないし…」
霞「何より、いろんな人と話せて楽しいし…」
時雨「なら、いいじゃないか。もう元とか、朝潮型とか、そんなの気にしないで生きていけばいい」
時雨「今の君は『美潮 霞』。それ以上でもそれ以下でもない。正真正銘の『美潮 霞』なんだからさ」
霞「…そうね」カァァァ
夕立「照れてるの?」
霞「そんなことない!」
時雨「にしても素敵な名前だね」
霞「うっうるさいな。早く注文してよね!」
383 = 1 :
時雨「ごめんごめん。こうやって歳の近い店員さんと巡り合うのが初めてだったから…ついね」
夕立「悪趣味?」
時雨「え?」
霞「姉妹に言われるって…」
時雨「え?」
夕立「とにかく、夕立お腹空いた!ランチ二つ!」
夕立「で、いいよね!」
時雨「うん」
霞「おじさん、ランチ二つね!」
店主「あいよ」
時雨「まだ僕と同じ子の事恨んでる?」
霞「なんで?」
時雨「だって…」
霞「ふふっ、全く恨んでないわ。やったのはあの4姉妹だし。あの子は利用されただけだもの」
時雨「ありがとう」
霞「なんでアンタが言うのよ」
時雨「代わりにね」フフッ
霞「なにそれ」ハハッ
384 = 1 :
深海「ランチ二つ入ったよ」
店主「おう、分かってるって」
和解したようで何より…いや、和解じゃおかしいのか?あの時雨ちゃんじゃないんだし…
まぁ、いい関係になったのはいいことだ。あの子たちは常連だし、この関係を保ってくれれば、こっちとしては言うことは無い。
さて、今日のランチは「ロールキャベツ」をメインに添えたセットだ。
ロールキャベツと聞いてまず思い浮かべるのは何といっても具材を巻いているキャベツではないだろうか。
一旦茹でて柔らかくしたキャベツに具材を巻き付け、スープで煮込む。
一手間どころか正直面倒な料理だ。
だが出来たものは恐ろしくおいしいという、手間をかけた分価値のあるものだ。
元々トルコ料理の「ドルマ」って料理が起源で、あっちではブドウの葉を巻いて煮込むらしい。
ブドウの葉って食えるのか…それは知らなんだ。
それが今じゃ、ブドウの葉がキャベツに変わって、日本の洋食界の定番の一つになってるんだ。巡り合わせとはなかなか面白いもんだよ。
まぁ、正直美味しければブドウの葉だろうが何だろうが関係ない。
そういうのを売るのが俺たちの商売だ!
ウチで作るロールキャベツは一般の家庭とほぼ変わらないもの。
茹でたキャベツに、合いびき肉の具材を巻き付け、スープで煮込む。
ただこのスープをどうするか正直悩む所だ。
ベターなトマトでもいいし、シンプルにコンソメでもいい。
もっと言ってしまえば和風だしでもいけるのがこの料理の特徴。
もっともっと言ってしまえばシチューのようにクリーム仕立てやデミグラス…
いやいや、そうなってくるとキリがないのでやめにしよう。
今日はコンソメだ。せっかく霞ちゃんが買ってきたんだからね…
え?昨日の時点で悩んでないんじゃないかって?もう決まってたんじゃないかって?
…。
さて、ロールキャベツだけっていうのもいいが、ここでもう一品追加するのも味的にも見た目にもサービス的にも良いと思ったのでソーセージを追加!
それに毎度おなじみの「ベーカリーこむぎや」のパンとサラダを付けて完成!
冬にはもってこいのあったかメニューだ。
店主「ランチあがったよ!」
霞「はーい。持ってくわ」
385 = 1 :
霞「お待たせしました。ランチのロールキャベツとパンとサラダです」
夕立「待ってました!お腹ぺこぺこー!」
時雨「はしたないよ夕立」
夕立「だってぇー…」
霞「それぐらい気にせず食べさせたら?そこまで気の使うレストランじゃないんだから」
時雨「そうもいかないよ。少しはお行儀よくさせなきゃみんなに笑われちゃうよ」
霞「そうかしら?」
時雨「そうだよ」
霞「なら注意しなくていいの?もう食べてるわよ」
時雨「え?」
夕立「ぽいぽいぽーい!」モグモグ
時雨「ええ!?夕立!」
霞「出してるこっちとしてはそれぐらいの食いっぷりの方が見てて気持ちいのよ」
時雨「そんなものかなぁ?」
霞「そんなもの。ね、おじさん」
店主「え?ああ、そうだな」
急に振ってくるとは…やるなぁ霞ちゃん。
386 = 1 :
ただ、この子の言ってることは間違いない。
何も気にせず、自分の食いたいままに食ってもらう。
そして、片付けるときに空っぽになった食器を見た時のやり切った感はすごいからね。
時雨「ロールキャベツなんて久しぶりだな…」
夕立「早く食べなよ時雨!おいしいよ!」バクバクッ
時雨「なんだろう…食べる前から美味しいってわかるのはなぜだろう…」
夕立「それはこの料理がおいしいからだよ!」
時雨「答えになってないよ…夕立」
スッ
時雨「おっこのキャベツ柔らかいね!」
霞「おじさんが前日から仕込んでるんだもの」
時雨「へぇ~…」パクッ
時雨「あっおいしい」
夕立「でしょ!」
387 = 1 :
時雨「うん。夕立が一心不乱に食べるのも頷けるよ」ズズッ
時雨「スープの味付けもしっかりしているね。こう寒いとこういう温かいものが進む」
霞「でも、明日から暖かくなるって天気予報で言ってたわよ」
時雨「それでもおいしいよこのロールキャベツ。夏でも食べたいかも」
夕立「うん!これなら毎日食べたい!」
時雨「それは飽きるかな」
霞「だよね」
夕立「夕立は毎日食べたいの!」プクー
時雨「ははっごめんごめん」
霞「…」
時雨「どうしたの?」
霞「なんだか馬鹿みたいに思えて」
時雨「?」
霞「艦娘から人間に代わって、少し荒れたのが…世界にはもっと面白い事が楽しい事があるって思えてきて…」
時雨「だから言ったじゃないか」
時雨「君は"美潮 霞"だって」
霞「くすっ…そうだったわね」
388 = 1 :
夕立「おかわり!」
時雨「ええ!?これから長距離遠征があるのにかい!?」
夕立「腹が減っては戦は出来ぬ…っぽい!」
霞「待ってて。おじさん」
店主「パンのおかわりは?」
夕立「サラダも!お願いします!」
時雨「知らないよ?」
夕立「これは夕立の問題っぽい。だから時雨が心配する必要なし!」
時雨「いやいや、最後に降りかかってくるのは僕たち…」
夕立「おいしいものお腹いっぱい食べて負ける戦なんてないよ。時雨」
時雨「もう…腹八分目っていうんだけどなぁ」
霞「はい。おまちどう」
夕立「霞、ありがとう!」
389 = 1 :
時雨「あ、そうだ」
霞「?」
時雨「××鎮守府との再演習が決まったんだよ」
霞「え?」
時雨「あれ?聞いてない?」
霞「どういうこと?」
時雨「前にやるって言ってたのは?」
霞「知ってるわ。次の日飲みに来た隼鷹さんたちから聞いたもの」
時雨「それが当日になって主力メンバーが来れないってなって…駆逐艦のメンバーだけが来たんだ」
霞「…」
時雨「でも、それはルール違反だ!って僕たちの提督が怒ってね」
霞「え?」
時雨「××鎮守府への抗議はもちろん、大本営にも連絡してね」
夕立「それで再演習が決まったっぽい」
霞「そう…なんだ」
時雨「でね、秘書艦の叢雲からの伝言なんだけど」
霞「?」
時雨「良かったらその演習見に来ないかって」
霞「え?」
390 = 1 :
夕立「ウチの鎮守府でも××鎮守府の話が広がっていてね、少しギャフンと言わせたいって言ってるの」
時雨「答えはすぐじゃなくて良いよ。まだ日程も決まってないから」
夕立「いつかまた大淀さんが来ると思うからその時に伝えてね」
店主「大淀さんは何しに?」
時雨「霞の様子見だよ。他の子たちも見に行くって言ってたから規則何だろうね」
店主「へぇ」
まぁ、問題起こしたら鎮守府の名に傷がつくからだろうな。
霞「じゃあ、その時までに考えておくわ」
時雨「うん。強制ではないからね」
霞「…うん」
複雑な心境だろうな。
時雨「あ、悪いけどご主人たちは連れていけないよ。機密事項もあるから」
夕立「ごめんねー」
店主「いや、いいよ。俺たちが首突っ込むわけにもいかないから」
深海「うん」
これは霞ちゃん本人の問題だからな。
391 = 1 :
夕立「ごちそうさまっぽい!」
時雨「本当に食べちゃった…二人前」
夕立「おいしいものは別腹!これで長距離遠征頑張れるぞー!」
夕立「おー!!」
時雨「本当に夕立は元気だね…」
店主「それ抜いたら何が残るのかね?」
深海「さぁ?」
夕立「えいえい…おーーー!!」
ガララッ
時雨「ごちそうさま」
夕立「また来るっぽい~♪」
店主「ありがとうございましたー」
夕立ちゃんってあんなに元気のいい子だったかな?
392 = 1 :
霞「…おじさん」
店主「ん?」
霞「さっきの話…」
店主「さっき?…演習の話かい?」
霞「…」コクリッ
霞「…もしその日が来たら、休み…」
店主「いいぞ。行っておいで」
霞「え?」
店主「複雑だとは思うけど…その目でしっかり見てきな」
霞「…ありがとう」
店主「さっ、一通り片づけたら休憩行ってきな」
霞「うん!」
さぁ、俺はまだ一働きだ。
霞ちゃんは金剛4姉妹を…
俺は…
393 = 1 :
ガララッ!
深雪「いっちばぁ~ん!」
吹雪「もう、走っていかないでよ!」
白雪「白露ちゃんに怒られるよ…それ」
初雪「…」ゼェーゼェー
吹雪「初雪!?」
初雪「も…だ…」ゼェーゼェー
深雪「だっらしねぇーの」
初雪「むかっ!」カチンッ
今からこの4姉妹を相手に…
深雪「あだだだだだだ!」
初雪「馬鹿ぁ!!」ギューーーッ!
店主「って、いきなり騒がしいなっ!」
394 = 1 :
ここは食堂「街角や」。
ランチもディナーもぜひここで。
温かいメニューも揃えております。
395 = 1 :
初雪「~~~!!」ギューーーッ!
深雪「あでででででっ!!」
白雪「ちょっ初雪!」
吹雪「深雪も謝って!」
店主「…」
比べるのは霞ちゃんに失礼だな!
霞「うるさーーーい!!」
396 = 1 :
今回はここまで。
最初のころ霞があまりにも生意気なこと言ってたんで、ドロップするたびに解体してたのは内緒。
ホントゴメン!
397 :
乙
霞ちゃん報われるといいな
やっぱり即解体しちゃう子は一人か二人はいるよね
誰と言うと角が立つから言わないけど
398 :
乙
ゲームと違って演習とかも予定組んだりとかあるだろうし、再戦は妥当か
あ、霞ちゃんなにか暖かい食べ物頂戴
399 :
次の更新で金剛対金剛の同一艦同士の戦いが見られるのかな
400 :
乙
ここの時雨はなんかマスオさんっぽいなwww
みんなの評価 : ○
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