元スレ足柄「鎮守府近くの食堂へ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
51 = 1 :
鳳翔「はい。では、このままでは大きいので2等分か3等分で切りましょうか。」
店主「こうですね。」
鳳翔「手際がいいですね。教え甲斐があります。」
店主「次は…」
鳳翔「ではお湯をかけて…」
早くしないとなぜか睨みを利かせてくるお嬢さんが居るから…
深海「…」ギロリ
何故…何故なんだ!
鳳翔「梅村さん?」
店主「はい。」
鳳翔「いいですか?」
店主「はい。」
監視役が怖いです…
52 = 1 :
店主「まぁ、ここまではやってますね…」
今のところ教わったことは基本的にやっている。
鳳翔「ですと…もしかしたら生姜の量が違うかもしれませんね?」
店主「量ですか?」
鳳翔「その時は味噌煮をどれぐらいの量を?」
店主「え?ランチに出してたんで…結構な量ですね。ランチタイムで切れないように仕込んでいたんで。」
鳳翔「いつもランチで?」
店主「いえ。この間はたまたまです。たまには魚もいいかな?と肉ばかりだと飽きられそうだったので。」
鳳翔「となるといつもは…」
店主「少量ですね。いつもはそんなに出ないんで…」
そうか、いつもそんなに作らないからか…
やるもんじゃないな慣れない事。
53 = 1 :
鳳翔「もしかしたら煮込みも甘かったのかもしれませんね。」
店主「ですね。あと鷹の爪も。」
深海「たぁ~かぁ~のぉ~つぅ~めぇ~…」
鳳翔「?」
深海「ごめんなさい。なんでもないです。」カァー…
恥ずかしいならやるなよ…
店主「じゃあ、生姜と煮込みさえ気を付ければいいんですね。」
よかった。問題は意外と簡単なものだった。
ただ、その簡単なものにも気づかない俺にも落ち度はある。
まだまだだな…
親父どころか爺ちゃんにも笑われてしまう。
いや、怒鳴られるか。
54 = 1 :
鳳翔「そういえば。」
店主「なんです?」
鳳翔「味噌は何を使っているんです?」
店主「うちは信州味噌ですけど…」
鳳翔「なるほど。」
店主「へ?」
鳳翔「せっかくなんでこっちを使ってみませんか?」
店主「…へ?」
55 = 1 :
~数日後のランチタイム~
足柄「そんなことがあったんですね。」
店主「ええ。」
足柄「でも、解決してよかったじゃないですか。」
足柄「ねぇ?」
??「そうクマねぇ…」
さっきから気になってたけど…この子誰だ?
やたら語尾に特徴があるけど…
56 = 1 :
??「何クマ?」
店主「初めまして…ですよね。」
??「うむ。妹たちがいつもお世話になってるクマ。」
店主「妹?」
やっぱりそうなのか。足柄さんが連れてきてたからそうなのでは?とは思ったが。
??「自己紹介がまだだったクマね。」
??「球磨は球磨型軽巡洋艦1番艦の"球磨"だクマ。よろしくだクマ。」
店主「…え?」
なんて?クマクマ言っててどれが名前だか…
57 = 1 :
球磨「球磨は球磨だクマ!」
店主「熊?」
球磨「球ぅ磨ぁ!…ん?あってるクマ?」アレ?
足柄「えぇっと…読みはあってるかな?思い描いてる漢字が違うと思うけど。」アハハ…
なんだろう…似たようなやり取りをしたことがある…
電の時だっけ?
しかし熊だなんて…見た目に反して可愛らしい姿の艦娘に生まれ変わってるじゃないか。
でも…誰の姉だ?
球磨「?どうしたクマ?」
店主「ああ、すみません誰のご姉妹かと思って…」
何か常連っぽい言い回しだったし。
58 = 1 :
球磨「見てわからないクマか?」
店主「…」
もしかして…ヒグマとかツキノワグマとかいう艦が居るのかな?
でも、そんな常連…
球磨「見てわからないクマかぁー。」ヤレヤレクマ
足柄「やぁね。あなた達全然似てないもの。分かりっこないわ。」
球磨「むぅ…みんなそう言うけど…似てないクマ?」
足柄「多摩はどうか分からないけど…」
タマ?猫?え?
足柄「北上に大井なんて全く似てないじゃない。」
店主「…!?」
深海「え?!」
59 = 1 :
球磨「その反応。似てないクマね?」
ああ、あからさまな反応をしてしまったか…
思わずかおるちゃんも驚いてたし。
店主「いやぁ、あの2人の姉だなんて…」
何から何まで似てないと思うけど…
吹雪たちはまだ似てたぞ?磯波ちゃんと言い。
というか姉?むしろ妹…
球磨「いいクマいいクマ。慣れてるクマ。」
店主「ごめんなさい…」
いや、誰でも本音は漏れるぞ…
60 = 1 :
球磨「それはどうでもいいけど…お腹が…」グギュルルルルル…
足柄「ああ、ごめん。」
球磨「本当は鎮守府の食堂でよかったものを…足柄がぁ…」
足柄「悪かったって!奢るから。ね?」
球磨「奢るとかどうでもいいクマ…早く何か食べたいクマぁ…」
足柄「すみません。表にあったランチ2つで!」
深海「おやっさん!ランチ2つ入るよ!」
店主「あいよ!」
球磨「早くするクマ…お腹と背中がぺったんこクマぁ…」
61 = 1 :
これはいけない。お客様の大ピンチだ。
しかも今日は前のリベンジも含めたサバの味噌煮だ。
魚料理の中では定番料理の一つなのではないだろうか?知らない人は誰も居ないだろう。
この間の客の指摘も踏まえ、鳳翔さんにも手伝ってもらった自信作だ。
そのうえ今回のは少し趣向を凝らしている。
今までうちは信州味噌(合わせ)を主体に使っていたが、鳳翔さんのアドバイスもあり、あえて違う味噌を使ってみることした。
それが赤味噌…「八丁味噌」だ。
名古屋出身だから選んでくれたのだが…あっちに居た時は基本これだったからな。
こっちの人に受け入れられるか心配して今まで使ってはいなかったけど…
「あえて使ってみるのも手です」と鳳翔さんの後押しもあり使ってみることに。
だから今まで作ってきたものより明らかに色が濃い。そして、味も濃い!
だからサバ本来の独特な魚臭さが感じない。
男にはご飯の供として成り立つだろうけど…女性にはどうだろうか?そこが心配。
ちなみに今日の小鉢はメインが味が濃いのでキュウリの酢の物でサッパリと。
味噌汁も味噌が重なるといけないので、あさりのすまし汁にしてみました。
62 = 1 :
深海「はい、お待ちどうさま。」
足柄「ありがとう。」
球磨「待ってたクマー!」ヴォォォォ!!
吠えた。
深海(吠えた。)
足柄「いただきます。」
球磨「っ!サバクマ!」
足柄「アンタ、表の看板見なかったの?」
球磨「見る気力もなかったクマ…つらかったクマ…」
足柄「はっ早く食べなさい!おいしいわよ!」
63 = 1 :
球磨「言われなくても!サバは大好きクマ。でも鮭の方が大好物クマ!」
やっぱ熊じゃないか。
深海(熊だ…)
球磨「でもこの味噌煮色が濃い様に見えないクマ?」
足柄「そうね。いつも見るみそ煮と少し違う?」
球磨「でもお腹の減りには敵わないクマ!いただきます!」
パクッ
球磨「っ!?」
足柄「どうしたの?」
球磨「味が濃いクマ…」
足柄「え?」
あちゃ~…濃くし過ぎたかな?
俺はあれぐらいが丁度いいかと思ったんだが…
もう少し遠慮して使った方が…
64 = 1 :
球磨「だから…ご飯が進むクマ!」パクパク
足柄「あら、本当ね。」モグモグ
あれ?そうでもなかった?
深海「一瞬ドキッてしたね。」
店主「ああ。」
また指摘を受けると思ってしまったじゃないか。
足柄「濃いは濃いけど、いやな濃さじゃないわ。」
球磨「クゥマァ~♪」
足柄「アンタ、いっつもお魚ばかりよね。」
球磨「魚は大好物!」
足柄「でもカレーまでシーフードにしてたら飽きない?」
球磨「飽きてたらもう食ってないクマ。このすまし汁もおいしいクマぁ!」
足柄「味噌汁じゃないのね…ああ、メインが味噌だからか。」
65 = 1 :
球磨「酢の物あげるクマ。」
足柄「あら、いいの?」
球磨「酢の物系は苦手クマ…」
足柄「最近ウチの鎮守府、苦手を克服するの流行ってない?暁と言い…天龍と言い…」
球磨「クマ!?」
足柄「ねぇ~?」
球磨「クゥ~マァ~…」ダラダラ
足柄「…」ジィー
球磨「食べる…クマ。」
足柄「偉い偉い。」ナデナデ
66 = 1 :
球磨「ナデナデするなクマ!ぬいぐるみじゃないクマ!」
足柄「あら、じゃあ…こっちのご褒美がいいかしら?」ヒョイッ
球磨「?…おお!味噌煮!…くれるクマ?」
足柄「私はもうお腹一杯だからあげるわ。」
球磨「ありがとうクマ!ナデナデよりこっちのご褒美の方がいいクマ!」
足柄「よしよし。」ナデナデ
球磨「だから撫でるなクマ!」
やっぱどう見ても妹向きだよな…この熊って子。
何はともあれ、鳳翔さんのおかげだな。
後日、件のお客さんも来て納得して帰られた。
鳳翔さんありがとう!
67 = 1 :
ここは食堂「街角や」。
ランチもディナーもぜひここで。
日々精進してまいります。
68 = 1 :
総統『たぁ~かぁ~のぉ~つぅ~めぇ~』
吉田君『たぁ~かぁ~のぉ~つぅ~めぇ~』
深海「たぁ~かぁ~のぉ~つぅ~めぇ~」
店主「…」
かおるちゃんの好きなアニメは『秘密結社鷹の爪』
総統『んん!?吉田君!?』
69 = 1 :
今回はここまで。
イベント?最近は奴隷の女の子とイチャイチャしてるからそんな時間ありませんよ。
70 :
乙です。
球磨型は確かに個性豊かだからなぁ……あとどうでもいいですが吉田君の物真似なら出来ます。
71 :
乙。まさかこんな時間に投下されてるとは…
腹に飯テロを受けてしまってな
72 :
乙
ちょっとローソン行ってくる
73 :
おつおつ
食堂の新メニューにパンケーキが追加されると聞いて
74 :
乙、足柄さんが実は医者で球磨はサンドイッチを食べられないんです?
76 :
乙です
足柄さんと球磨って昔話の金太郎繋がりってことか(足柄山が舞台で熊出てくるし)
77 :
球磨に跨がる金剛さん?
78 :
>>77
閃いた!
79 :
鳳翔「もーっと私に頼ってもいいのよ?」チラッ
深海「ぐぬぬ…」ギロッ
ここまで読んだww
80 :
そして木曾に姉達が世話になっているといわれても誰なのか分からんよな
81 :
サキュバスな奴隷ちゃんとイチャついてるSS作家の鑑
82 :
つサンドイッチ
83 :
朝潮ちゃんかな?(すっとぼけ
84 :
乙。
サバ味噌は、魚料理で一番好きだからいつも以上にうまそうに見えてしまった・・・
じっくり煮込んだ時の腹身(?)の部分が柔らかくて旨いんだよなぁ・・・
85 :
乙~
あんまり魚好きじゃないんだよなぁ~刺身とか寿司とか生ならいけるのに
86 :
結局、サバの味噌煮ならサバ缶が最高って訳よ!
87 :
ウザヒロイン化してきてるな
88 :
>>86
テケテケさんは学園都市に帰ってどうぞ
89 :
乙でした。毎度おもしろくてスキだわー
90 :
>深海「たぁ~かぁ~のぉ~つぅ~めぇ~…」
鳳翔「?」
深海「ごめんなさい。なんでもないです。」カァー…
ふむ。この動画と赤面している写真を一部の連中に持っていけば高く売れ・・・
憲兵&武田さん「「ドーモ」」
91 :
>今までうちは信州味噌(合わせ)を主体に使っていたが、鳳翔さんのアドバイスもあり、あえて違う味噌を使ってみることした。
>それが赤味噌…「八丁味噌」だ。
>こっちの人に受け入れられるか心配して今まで使ってはいなかったけど…
つまり味噌汁も赤出汁じゃないのかな?
92 :
カク級
93 :
ぶっちゃけ赤出汁の味噌汁は好み別れるから食堂には向かないと思う
95 :
>>1 乙
余計なお世話だと思うが 今後はsage更新にしてみては
96 :
前スレ読み返していたらフラッと定食屋に入っちまった
空腹時にこのスレ見るのはある意味危険
97 :
日本語ガバガバすぎるだろ………
99 :
まだ臨時休業中か
100 :
なかなか更新できなくてごめんなさい。
師走ってこともあってか中々休みが取れなくて…
ただ、明日には何とか更新できそうなんで、よろしくお願いします。
みんなの評価 : ○
類似してるかもしれないスレッド
- 瑞鶴「鎮守府内の立場」 (191) - [47%] - 2015/7/23 6:15 ☆
- 提督「鎮守府に温泉が湧いた」 (1001) - [43%] - 2015/2/21 0:45 ☆
- 提督「鎮守府に妹がやってきた」 (900) - [42%] - 2016/1/2 14:15 ☆
- 提督「鎮守府内の空気が悪い?」 (101) - [40%] - 2018/10/15 5:15 ○
- 提督「鎮守府にスパイがいる?」 (197) - [38%] - 2015/5/20 3:00 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について