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    元スレ足柄「鎮守府近くの食堂へ」

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    651 = 1 :


    龍驤「…えらい洒落たのが出てきたな」

    飛鷹「ね」

    日向「いつも違うのか?」

    千代田「まぁ、たまにこういう感じで出てくるかな?メニューにないの」

    伊勢「どういうこと?」

    足柄「いつもお任せで頼んでるから、ここの店長さんの気まぐれでメニューにないのが出てくることがあるの」

    伊勢「そうなんだぁ…あっおいしい!」

    千歳「いつもはお刺身だけど、偶にはこういうのもいいわね」

    日向「意外に日本酒も合うな」

    伊勢「でも見た目的にワインかな?」

    日向「いや、あえて日本酒で攻めるのもオツなもんだ」

    652 = 1 :


    足柄「…」

    千代田「どうしたの?」

    足柄「ううん、なんでもない」


    足柄(見た目簡単だけど、こういうのがパッと出せるって…やっぱ凄いかも)


    千歳「ん~♪おいしかった♪」

    隼鷹「結構量があったと思ったけど」

    千代田「すぐなくなったわね」

    龍驤「やっぱ戦艦組は違うわぁ~」

    日向「ただの戦艦ではない。航空戦艦だ」

    足柄「やっぱ貴方はこだわるのね…」アハハ

    653 = 1 :



    なかなか好評のようだったな。鯛のカルパッチョ。

    次も出して好評ならメニューに加えてみるかな?

    日向「こうなったら〆も付き合うぞ」

    お?

    伊勢「大丈夫?さっきあれだけ食べたのに…」

    日向「酒を飲んだら胃に空きが出来た」

    伊勢「それお酒の所為?」

    隼鷹「〆か…お任せだと何が出てくるか」

    足柄「前何だったかしら?」

    飛鷹「前はおにぎりじゃなかった?」

    千歳「ああ、焼きおにぎり。あの醤油の焦げたのが良かったのよ」

    龍驤「偶には茶漬けとかええなぁ」

    千代田「ああ、いいわねぇ」

    あれ絶対リクエストしてるだろ。

    言われたなら仕方ない。わかった…作ってやる!

    鯛もまだ残ってるし贅沢に〆ますか。

    残った鯛を切り付けて、みりんや酒・ゴマ・生姜で作った醤油だれの中に漬け込む。

    それをアッツアツのご飯の上にのせて。

    654 = 1 :


    店主「かおるちゃん。これよろしく」

    深海「…これは甘えさせてない?豪華すぎるでしょ」

    店主「いやいや、日夜日本の海を守ってくれてるんだ。これぐらいはしてあげないと」

    深海「でも金はとる」

    店主「それはそれ、これはこれ」

    深海「ハーイ持ってきます」



    深海「お待たせしましたぁ~」

    隼鷹「今日の〆は何だろなぁ~」

    龍驤「おおー!茶漬けやん!おっちゃん愛して…る?」

    655 = 1 :


    飛鷹「これってひょっとして…」

    千代田「…鯛」

    千歳「茶漬け?」

    伊勢「ここってこんな豪華なもの出すの?」

    足柄「私も初めて見た」

    日向「またメニューにないぞ?」

    深海「このだし汁をかけてお召し上がりください」

    隼鷹「かけて持ってこないあたりが嬉しいね」

    龍驤「おお白くなっとる白くなっとる」

    足柄「これが鯛茶漬けの醍醐味よねぇ」

    656 = 1 :


    日向「!」ズズッ

    伊勢「おいしい!鎮守府の近くでこんなのが食べれるなんて」

    日向「まさに灯台下暗し…だな」

    千代田「気に入った?」

    伊勢「二品しか食べてないけど、かなり気に入ったわ」

    日向「昼に来た時も思ったが、良い穴場のようだ」

    隼鷹「だったら、今度も誘ってやるぜ」

    日向「ぜひ」

    伊勢「お願いね」

    657 = 1 :



    深海「やったねおやっさん。お客が増えたよ」

    店主「ああ」

    「金曜の夜が忙しくなるわね」

    まったくだ。

    「ところでさ」

    店主「ん?」

    「あの人たちが食べてるあれ…私も…」

    店主「そういうと思って、3人分もう作ってある。あとでだし汁さえ作れば食べれるよ」

    「わぁ」

    この子もだいぶ壁がなくなってきたな。

    ってそりゃもう4カ月か。無くなって当然か。

    658 = 1 :



    「ありがとうございましたー!」

    店主「これで今日の営業終了!」

    深海「早く片付けて鯛茶食べましょ!」

    「口動かす前に手を動かす!」

    店主「しかし…」

    深海「ん?」

    「どうしたの?」

    店主「いや、何か忘れているような気がして…」

    深海「そういや私も…」

    店主「とっても大事な…」

    店主・深海「うーん…」


    スカー…


    「!?」

    659 = 1 :


    「…もしかして」

    店主「?」

    「あれじゃない?」

    店主「え?」


    妖精「zzz」グガー


    店主・深海「あ」











    日向「あ」







    660 = 1 :







    ここは食堂「街角や」。

    ランチもディナーもぜひここで。

    忘れ物にはお気を付けを。






    661 = 1 :


    今回はここまで。

    最近これやってると自分も腹が減る…

    662 :

    乙かも

    663 :

    普段焼きおにぎりとかそんな食べたいと思わないのに、これ読んでると視覚だけじゃなくて嗅覚までイメージで刺激されてきたよ……

    664 :

    乙です。
    鯛茶漬けで〆とかなんと羨ましい……おっちゃん唐翌揚げ定食一つ!

    666 :

    乙。
    鯛茶漬けいいなぁ…あれ酒に合うんだよねえ

    667 :

    乙です
    そして妖精が見えるなら店主は転職して提督になれる可能性アリだな

    668 :

    鎮守府強襲、提督負傷、代理で指揮、MVPに手料理・・・ありだな

    669 :

    乙っぽい

    670 :

    乙です!待ってたかいあった(笑)
    常連組以外でもからみにくる展開とかもいいですね

    671 :

    乙!
    かおるちゃんと霞の初めての料理編はまだかな?

    672 :

    自爆飯テロとは恐れ入った

    モヒート呑みたい

    673 :

    霞ちゃんはかわいいなあ!

    674 :

    >>1 乙でち 更新ありがとうでち

    675 :

    乙、すっげえ腹減ってくるなぁ…
    普通にホームページで紹介されてるって言ってるし、普通に妖精が見える世界なのかな?

    676 :

    焼きおにぎり茶漬けかなーなんて思ってたらまさかの鯛茶漬け…美味そう…
    あ、いつも楽しく読ませてもらってます。

    677 :


    久々の更新で嫁艦は出るし相変わらず空腹を刺激してくるし、良いSSね

    678 :

    乙でした。
    鯛は捨てるとこないし調理法もいろいろあって良いですよね。
    鯛めしか昆布〆食べたい

    679 :

    霞ちゃん視点からのお店での日常(からみからまれ)とかも面白そうだな

    680 :

    お仕事&久々更新乙です。
    お茶づけうまいよなー。
    あんな簡単にできるのに・・・

    681 :


    最近梅茶漬けにはまってます。

    お久しぶりです。

    投下していきます。

    682 = 1 :


    日曜日。今日は店休日だ。

    唯一何もしないで家の事だけをしていればいい日なのだが…。

    今俺は自分の部屋に籠ってパソコンの画面と睨めっこ。

    何故か。

    それはこれからの季節に関係してくる。

    5月も終わりを迎えるころ。

    最近は少し暑い日が続いている。

    梅雨も近いこともあってか湿度も気持ち高い気がする。

    そのせいなのか、ここ最近の売り上げが芳しくない。

    商店街にあるそば屋やうどん屋が繁盛しているのを見ると、やはり冷たいものを求めてしまうのだろうか。

    ウチには夏の主力商品と言うものが少ない。

    ラーメン屋のように冷やし中華を出したり、そば屋のように元々冷たい商品があったりするわけではない。

    去年出していたかき氷や、ソフトクリームのような冷たいデザートをいくつか出していたり、料理方面では冷ややっこや冷やしトマトなど、一部の人間にしか好まれないようなモノしかない。

    683 :

    続きまってました。

    684 = 1 :


    じゃあ何もしていないのか。と言われたらそういう訳でもない。

    暑くなるにしたがってランチにスタミナ系、焼肉や生姜焼きなどとにかく肉系の頻度を増やしていき、なんとか夏の間は凌いでいる。

    冷やし中華とかやれば良いんだろうけど…まぁ、その辺は強豪ぞろいだしな。

    ラーメンなんかはタツ以外にも何店舗かあるし、そばうどんは専門店に勝てるわけがない…

    そうなると…

    店主「うー…ん」

    ウチで麺類と言えばスパゲッティ。

    一応、味噌煮込みうどんはやってたけど…あれは冬の限定商品。こんな暑い頃に食べるものでもない。

    実際愛知の方でも夏場は取りやめてる店舗も多いし…

    限られた内容で夏の新主力。

    何かあるだろうか…

    店主「うーん…」

    685 = 1 :


    深海「おやっさん」

    店主「なに?」

    深海「まだ悩んでるの?」

    店主「まぁーねぇー…」

    悩みもするさ。

    流石に少しは考えないと俺たちが食っていけない。

    ただでさえ食い扶持が増えたってのに。

    「ねぇ」

    店主「ん?」

    「そろそろお昼よ?」

    店主「あれ?もうそんな時間かい?」

    本当だ。画面の時計まで見落とすとは…

    686 = 1 :


    店主「何食う?」

    深海「何が良い?私冷たい麺が良い」

    「その意見には賛成。こう暑くなってくると…」

    やっぱ麺だよなぁ…

    店主「最近よく行ってる気がするが…タツんとこでいいか?」

    なんつうか相談に乗ってくれそうだし。

    深海「えぇ~」

    と思ったら…

    「私は別にいいけど…」

    深海「ランちゃん居るから?」

    「そういう訳じゃないわ」

    店主「じゃあ、どこが良い?」

    深海「ふふん、実はね。…じゃじゃ~ん!」

    店主「?」

    チラシ?

    687 = 1 :


    深海「駅前に新しく讃岐うどんのお店が出来たんです!」

    店主「そういえば」

    出来たね。駅前から外れてるせいかこっちの売り上げには支障がなかったけど。

    深海「敵情視察も兼ねていかない?」

    「…いいわね。どう?」

    店主「まぁ…」

    支障がないから敵情視察になるかは分からないが…何かヒントを得られるなら。


    688 = 1 :



    さっすが日曜日。めっちゃ混んでる。

    店主「流石は新規オープンだな」

    チラシも入ってたし、こうなることは分かってた…

    深海「げぇ~…めっちゃ混んでるしぃ…」ドヨーン…

    分かってないのが一名…

    「ねぇ…」

    店主「ん?」

    「これってどういうシステムなの?」

    霞ちゃん初めてなのか。

    店主「ああ、これは自分の欲しい"うどん"を注文して、あとは自分の好きな天ぷらやおにぎりを取っていくんだ」

    「え?取り放題?」

    店主「いやいや、取った分は払うよ。一個いくらって感じで」

    「へぇ」

    689 = 1 :


    メニュー表ジッと見てるな。

    俺もなんか決めないと。

    「かま玉?釜揚げ?ぶっかけ?…うーん?」

    「おすすめは?」

    それを店員さんではなく俺に聞くのか…

    店主「どんなのが食いたい?」

    「冷たいの」

    だったら

    店主「"ぶっかけ"か"おろし醤油"でいいんじゃない?肉玉ぶっかけとかだと霞ちゃんの好みじゃなさそうだし…うん?」

    「なに?」

    店主「あれなんかどう?女性に人気なんて書いてある」

    「とろ玉うどん?」

    店主「とろろと卵が乗ったシンプルな奴みたいだよ?冷たいのもあるみたいだし」

    「じゃあ…それに」

    690 = 1 :


    深海「じゃあ、私はチーズ釜玉かな」

    店主「またとんだ変化球を」

    深海「おやっさんは?」

    店主「俺は…シンプルに"かけ"に」

    深海「おやっさん…外暑いよ?」

    店主「お前だって…」

    釜玉だって熱いだろうがよ。



    691 = 1 :




    店員「ありがとうございます」

    さて、かけはあとで出汁をかけるのか。

    店主「ん?」

    白汁?赤汁?なんだそりゃ。

    赤汁はたまり醤油…たまり醤油?

    あれ?ここって…

    深海「おやっさん遅いよ!」

    「伸びちゃうじゃない!」

    店主「ごめんごめん!っていうか霞ちゃんのは伸びないでしょ」

    深海「私は伸びる!」

    店主「悪かったって」

    692 = 1 :


    調べたところによると、この店は東海地区を中心に展開しているチェーン店らしい。

    だからたまり醤油か。

    確かたまり醤油と言うと…

    ズルズルズル

    店主「うん…」

    やっぱあれみたいな感じに…

    深海「これカルボナーラみたい」

    「ホント?」

    深海「ちょっと食べてみ」

    店主「あ」

    「?」

    深海「?」

    693 = 1 :


    店主「ああ!」

    あるじゃないか!うどんでもそばでもラーメンでもない麺が!

    深海「どったの?」

    「急に大きな声出したりして…」

    店主「え?ああ、悪いちょっといいアイデアがあって…」

    しまった…周りの客まで見てる…恥ずかしい…

    しかし良かった。ヒントが得られたどころか簡単に答えが出た。

    これで夏の主力商品が何とかなりそうだ!


    694 = 1 :





    それから数日後の昼



    夕立「暑いっぽいぃ~…」

    ??1「そんなダラしなくしていたらますます暑く感じますよ」

    ??2「その通り!これぐらいの暑さでバテてたら夏が思いやられるぜ!」

    夕立「人選ミスったかなぁ…暑苦しいの連れて来なければよかったかもぉ…」

    ??2「それってあたいの事!?」

    夕立「以外に誰が居るって?」

    ??1「うわぁ、夕立姉さんバテてて語尾があいまいに…」

    ??2「てやんでい!これぐらいの暑さが何だってんだ!」

    ??1「でも今日の天気予報で真夏日だって言ってたし…」

    ??2「どんと来い!」

    夕立「ちょっと黙ってようかぁ…」

    ??2「…がってん!」

    ??1「…あはは」

    695 = 1 :


    ??2「ん?あれが姉貴の言う店か?」

    夕立「おお!オアシス見えたっぽい!」

    ??1「急に元気が!?」

    夕立「早く入って美味しいものを食べるよ!早く早く!今日は奢ってあげるっぽい!」

    ??2「本当か!」

    ??1「やった!」

    夕立「」ピタッ

    ??2「どうした姉貴?」

    夕立「おっおお…」

    ??1「何を見て…?」

    ??2「今日のおすすめメニュー的な?」


    冷たい麺、はじめました!


    夕立「今夕立が求めているもの…っぽい!」


    696 = 1 :





    ガララッ!!


    夕立「こんにちは~~!!」

    ??1「うわわわ!?人一杯いるのに大声はまずいよ!」

    ??2「ほう、なかなかの盛況ぶりじゃねぇか!」

    深海「今日も元気ね夕立ちゃん」

    夕立「3人!」

    深海「3名ね…霞ちゃん!そこ空いた?」

    「今空いたわ!」

    深海「じゃあ、あそこのお席に」

    夕立「はーい!」

    697 = 1 :


    ??1「狭いお店なのに人が一杯…」

    ??2「サラリーマンっていうのかねぇ?そういう兄ちゃんたちが多いな」

    ??1「昼間からお酒飲んでるおじさんもいるね」

    夕立「ここなら何食べても美味しいよ」

    ??2「そう言ってたから付いてきたんだけどな」

    ??1「何にしよう?」

    ??2「メニュー多くてわかんねぇ!」

    深海「お水置いとくね」

    夕立「ありがとう!」

    698 = 1 :


    深海「ところでその二人は?お友達?」

    夕立「ううん。夕立の妹だよ」

    ??1「こんにちは。五月雨って言います」

    ??2「あたいは涼風ってんだ」

    深海「へぇ、妹さん…」

    夕立「なに?」

    深海「艦娘って姉妹が多いなって」

    夕立「吹雪たちには負けちゃうよ」

    「それは言えてるかも。朝潮型でも敵わないから…」

    699 = 1 :


    夕立「それより注文!」

    深海「もう決まったの?」

    涼風「あたいも決まったぜ」

    五月雨「えっ!?私まだ…」

    涼風「早くしろよぉ~」

    五月雨「だってぇ~…」

    深海「とりあえず決まった子から聞こうか」

    夕立「私は冷たい麺!」

    深海「えっとぉ~…」

    夕立「?」

    深海「あの中から選んでくれる?」

    夕立「おおっあんなところにメニューが!」

    700 = 1 :


    涼風「きしめん?」

    五月雨「あの…平べったい麺の事ですよね?」

    深海「そうそう」

    涼風「良く知ってんな」

    五月雨「前に本か何かで見たんだよ。愛知県の名物か何かだったよ」

    涼風「へぇ~」

    夕立「冷たいのってそれだけ?」

    深海「今のところはね」

    夕立「ふぅ~ん…じゃあ、それ」

    深海「冷たいのだったら、"ざる"か"ころ"か選べるけど」

    夕立「ころ?」

    深海「冷たい御出汁をかけて食べるの」

    涼風「ぶっかけうどんみたいな?」

    深海「それに近いかな?」


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