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元スレ美希「デスノート」
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それっぽい事言ったつもりかもしれないけど要は……
自 分 の 名 声 の 為 に 人 殺 し し て る だ け な の
自 分 の 名 声 の 為 に 人 殺 し し て る だ け な の
こうしてみると、デスノートって私利私欲で使えば絶対に捕まらないんだな
悪人の方が得をするとはなんと皮肉な
悪人の方が得をするとはなんと皮肉な
リュークも当初はそんな感じで使ってもらうことを期待してたんだろう
リュークが飽きた瞬間に返さないと殺されるだろうけどな
月みたいな使い方されたらそりゃ面白くてしかたないわ
月みたいな使い方されたらそりゃ面白くてしかたないわ
ライバルを蹴落とすために使ってるわけじゃないし、旧体制をぶち壊す、と書くと共感しやすい、魅力ある悪だと思う
使用者にペナルティが一切ないチートアイテムだもなあ
ところで昔ドラマで「超能力犯罪は法で裁くことは出来ない」と豪語していた犯人がいたが
デスノートを使った犯罪は法で裁けるのだろうか
ところで昔ドラマで「超能力犯罪は法で裁くことは出来ない」と豪語していた犯人がいたが
デスノートを使った犯罪は法で裁けるのだろうか
トリックやな、アレでの結論は科学が超能力を実証し法がそれを認めない限りは現行法で裁くことはできないってことだった
ちなみにこれは現実でも同じ超能力犯罪の因果関係を証明できないから法では裁けない
デスノートの場合も仮に警察がデスノートの効力を試してみても状況証拠が積み重なるだけで因果関係を証明できないから裁けないんじゃないかな
ちなみにこれは現実でも同じ超能力犯罪の因果関係を証明できないから法では裁けない
デスノートの場合も仮に警察がデスノートの効力を試してみても状況証拠が積み重なるだけで因果関係を証明できないから裁けないんじゃないかな
>>410
よくわかったなww 第一シーズンの5・6話のストーリーだから15年くらい前なのにww
たとえデスノートに殺傷能力があると判明しても、そのメカニズムを人間界の科学で
解明できなければやはり法では裁けないか
よくわかったなww 第一シーズンの5・6話のストーリーだから15年くらい前なのにww
たとえデスノートに殺傷能力があると判明しても、そのメカニズムを人間界の科学で
解明できなければやはり法では裁けないか
この春香さんは偽装工作や証拠隠蔽の為にどんがらがっしゃーんしそう
だがLの目がある以上はどこから尻尾を掴まれるかわからんから不用意に関係者を消すわけにはいかなくなった
ノートを使ってトップアイドルを目指したかったらLを排除するしかない
ノートを使ってトップアイドルを目指したかったらLを排除するしかない
そういえば美希は監視カメラついてるのわかった上で
着替えやトイレ、入浴を顔色一つ変えずにこなしていたのか
着替えやトイレ、入浴を顔色一つ変えずにこなしていたのか
風呂場に監視カメラがあっても気にしない女。
これは月やLと渡り合える器(確信)
これは月やLと渡り合える器(確信)
良いこと言ってる風だけど結局自分の利益のためにデスノート使ってるハルッカス
これは死刑やでぇ
これは死刑やでぇ
死刑って言ってるけど実際未成年の、ましてや片割れが中学生の女子相手に死刑台送るのって実際可能なのかねしかし
これが月だったら利用した上で春香も裁くんだろうけど美希はどうするんだろう
新世界的な理想にのっとるなら春香は完全に悪なんだが
新世界的な理想にのっとるなら春香は完全に悪なんだが
春香「一度そう決意すると、もう迷いは無かった」
春香「まずは私達765プロを潰そうとしている人達の情報を得る事……でもこの時点で私に分かっていたのは、“765プロ潰し”計画の首謀者が黒井社長であるらしいということと、彼には側近がいること。その計画には961プロに追従している他の複数のアイドル事務所も関与していると思われること」
春香「そして前のプロデューサーさんは黒井社長によってうちに送り込まれたスパイであり、うちの内部情報を外部に持ち出していると考えられること……これだけだった」
春香「デスノートで殺すには顔と名前が必要……このとき私にその両方が分かっていたのは黒井社長と前のプロデューサーさんの二人だけだった」
美希「あれ? 春香って黒井社長と会ったことあったの?」
春香「いや、無いけど。でも961プロのホームページに普通に写真載ってたから」
美希「あー。まがりなりにも社長だもんね」
春香「そういうこと。あと、黒井社長の側近の人の名前も、社長さんに『もし何かの機会に出会った時に警戒できるようにしておきたいから』って言ったらすんなり教えてもらえた」
美希「流石春香。あざといの」
春香「何か言った?」
美希「なんでもないの」
春香「でも他の人については何の手がかりも無かった。情報を探ろうにも、そもそもどのアイドル事務所が計画に関与しているのかすら分からなかったしね」
美希「確かにね。じゃあどうしたの?」
春香「……ねぇ、美希」
美希「? 何? 春香」
春香「デスノートのルールで、『死因を書くと更に6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる。』っていうルールがあるのは知ってるよね?」
美希「うん。リュークが書いてくれてたルールの中にあったの。ミキは一回も使ったことないけどね」
リューク「めんどくさいって言ってたもんな」
美希「まあね」
春香「あはは。美希らしいね」
春香「まずは私達765プロを潰そうとしている人達の情報を得る事……でもこの時点で私に分かっていたのは、“765プロ潰し”計画の首謀者が黒井社長であるらしいということと、彼には側近がいること。その計画には961プロに追従している他の複数のアイドル事務所も関与していると思われること」
春香「そして前のプロデューサーさんは黒井社長によってうちに送り込まれたスパイであり、うちの内部情報を外部に持ち出していると考えられること……これだけだった」
春香「デスノートで殺すには顔と名前が必要……このとき私にその両方が分かっていたのは黒井社長と前のプロデューサーさんの二人だけだった」
美希「あれ? 春香って黒井社長と会ったことあったの?」
春香「いや、無いけど。でも961プロのホームページに普通に写真載ってたから」
美希「あー。まがりなりにも社長だもんね」
春香「そういうこと。あと、黒井社長の側近の人の名前も、社長さんに『もし何かの機会に出会った時に警戒できるようにしておきたいから』って言ったらすんなり教えてもらえた」
美希「流石春香。あざといの」
春香「何か言った?」
美希「なんでもないの」
春香「でも他の人については何の手がかりも無かった。情報を探ろうにも、そもそもどのアイドル事務所が計画に関与しているのかすら分からなかったしね」
美希「確かにね。じゃあどうしたの?」
春香「……ねぇ、美希」
美希「? 何? 春香」
春香「デスノートのルールで、『死因を書くと更に6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる。』っていうルールがあるのは知ってるよね?」
美希「うん。リュークが書いてくれてたルールの中にあったの。ミキは一回も使ったことないけどね」
リューク「めんどくさいって言ってたもんな」
美希「まあね」
春香「あはは。美希らしいね」
ドラマ版デスノだと月もそうだがLもかなりのポンコツらしいな
聞いた話では月がミサミサのファンだからミサミサのファンがキラなわけない!みたいな発言あったとか
このSSは原作版ぽいからいいがドラマ版だったらどうなってたのだろう
聞いた話では月がミサミサのファンだからミサミサのファンがキラなわけない!みたいな発言あったとか
このSSは原作版ぽいからいいがドラマ版だったらどうなってたのだろう
春香「でもこのルール、実はすごく便利なんだよ」
美希「死の時間指定ができるってやつでしょ? ミキでもそれくらいは知ってるの」
リューク「俺が教えたからな」
春香「もちろんそれもできるけど……でも実はもっとすごいことができるんだよ」
美希「?」
春香「まあこれは実際に見せた方が分かりやすいかな」パラッ
(自分のデスノートを開き、その1ページ目を美希に見せる春香)
美希「! これは……」
--------------------------------------------------
轡儀 柳次 事故死
誰にも気付かれない場所、
怪しまれない行動範囲の中で、
現在765プロダクションを陥れようとしている計画に関する情報
およびその計画に関与している者達に関する情報のうち
自分が閲覧することのできる全ての情報のデータと、
これらの情報に関連する情報および961プロダクションがこれまで行ってきた悪事に関する情報のうち
自分が知っている全ての情報を書き込んだテキストのデータを
私物のUSBメモリにコピーし、
そのUSBメモリと『ハルカちゃんにうちの可愛いペット達の写真を見てもらいたいので送ります。
ハルカちゃんだけに見てほしいので家で一人の時に見て下さい』と書いた手紙を封筒に入れ、
差出人名を「ハルカちゃんの大ファンより」とだけ書き、
東京都大田区矢口2丁目1番765号 株式会社765プロダクション
ハルカちゃん 宛てに出す。
20××年○月○日より23日間以内にこれらをすべて実行した後、
この事は誰にも言う事なく不慮の事故に遭い死亡。
--------------------------------------------------
美希「死の時間指定ができるってやつでしょ? ミキでもそれくらいは知ってるの」
リューク「俺が教えたからな」
春香「もちろんそれもできるけど……でも実はもっとすごいことができるんだよ」
美希「?」
春香「まあこれは実際に見せた方が分かりやすいかな」パラッ
(自分のデスノートを開き、その1ページ目を美希に見せる春香)
美希「! これは……」
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轡儀 柳次 事故死
誰にも気付かれない場所、
怪しまれない行動範囲の中で、
現在765プロダクションを陥れようとしている計画に関する情報
およびその計画に関与している者達に関する情報のうち
自分が閲覧することのできる全ての情報のデータと、
これらの情報に関連する情報および961プロダクションがこれまで行ってきた悪事に関する情報のうち
自分が知っている全ての情報を書き込んだテキストのデータを
私物のUSBメモリにコピーし、
そのUSBメモリと『ハルカちゃんにうちの可愛いペット達の写真を見てもらいたいので送ります。
ハルカちゃんだけに見てほしいので家で一人の時に見て下さい』と書いた手紙を封筒に入れ、
差出人名を「ハルカちゃんの大ファンより」とだけ書き、
東京都大田区矢口2丁目1番765号 株式会社765プロダクション
ハルカちゃん 宛てに出す。
20××年○月○日より23日間以内にこれらをすべて実行した後、
この事は誰にも言う事なく不慮の事故に遭い死亡。
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春香「でもこのルール、実はすごく便利なんだよ」
美希「死の時間指定ができるってやつでしょ? ミキでもそれくらいは知ってるの」
リューク「俺が教えたからな」
春香「もちろんそれもできるけど……でも実はもっとすごいことができるんだよ」
美希「?」
春香「まあこれは実際に見せた方が分かりやすいかな」パラッ
(自分のデスノートを開き、その1ページ目を美希に見せる春香)
美希「! これは……」
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轡儀 柳次 事故死
誰にも気付かれない場所、
怪しまれない行動範囲の中で、
現在765プロダクションを陥れようとしている計画に関する情報
およびその計画に関与している者達に関する情報のうち
自分が閲覧することのできる全ての情報のデータと、
これらの情報に関連する情報および961プロダクションがこれまで行ってきた悪事に関する情報のうち
自分が知っている全ての情報を書き込んだテキストのデータを
私物のUSBメモリにコピーし、
そのUSBメモリと『はるるんにうちの可愛いペット達の写真を見てもらいたいので送ります。
はるるんだけに見てほしいので家で一人の時に見て下さい』と書いた手紙を封筒に入れ、
差出人名を「はるるんの大ファンより」とだけ書き、
東京都大田区矢口2丁目1番765号 株式会社765プロダクション
はるるん 宛てに出す。
20××年○月○日より23日間以内にこれらをすべて実行した後、
この事は誰にも言う事なく不慮の事故に遭い死亡。
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美希「死の時間指定ができるってやつでしょ? ミキでもそれくらいは知ってるの」
リューク「俺が教えたからな」
春香「もちろんそれもできるけど……でも実はもっとすごいことができるんだよ」
美希「?」
春香「まあこれは実際に見せた方が分かりやすいかな」パラッ
(自分のデスノートを開き、その1ページ目を美希に見せる春香)
美希「! これは……」
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轡儀 柳次 事故死
誰にも気付かれない場所、
怪しまれない行動範囲の中で、
現在765プロダクションを陥れようとしている計画に関する情報
およびその計画に関与している者達に関する情報のうち
自分が閲覧することのできる全ての情報のデータと、
これらの情報に関連する情報および961プロダクションがこれまで行ってきた悪事に関する情報のうち
自分が知っている全ての情報を書き込んだテキストのデータを
私物のUSBメモリにコピーし、
そのUSBメモリと『はるるんにうちの可愛いペット達の写真を見てもらいたいので送ります。
はるるんだけに見てほしいので家で一人の時に見て下さい』と書いた手紙を封筒に入れ、
差出人名を「はるるんの大ファンより」とだけ書き、
東京都大田区矢口2丁目1番765号 株式会社765プロダクション
はるるん 宛てに出す。
20××年○月○日より23日間以内にこれらをすべて実行した後、
この事は誰にも言う事なく不慮の事故に遭い死亡。
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美希「これって……」
春香「どう? ここまで人間の死の前の行動を操ることができるんだよ。デスノートは」
美希「じゃあ、全部ここに書かれた通りになったってこと?」
春香「うん。これを書いてから五日後くらいに、私はここに書いてある情報を全部手に入れることができたからね」
美希「すごいの。デスノートってなんでもありなんだね」
春香「いや、なんでもかんでも操れるってわけじゃないよ。物理的に不可能な事をさせたり、その人が知りもしない情報を書かせたりすることはできない」
美希「そうなんだ。じゃあ万能ってわけじゃないんだね」
春香「まあでも逆に言えば、その人がやってもおかしくない行動ならほぼ完全に操れるから、実際上の不都合はほとんど無いけどね。たとえば『自殺』だって、ほぼ全ての人間にとって可能性がある事とされているから、死因として書けば有効だしね」
美希「へー。で、この轡儀って人は誰なの?」
春香「さっき言ってた黒井社長の側近の人だよ」
美希「ああ、春香が社長から名前だけは聞いてたっていう」
春香「そう。この人なら、黒井社長が持ってるのとほぼ同じ情報……つまりこの“765プロ潰し”計画に関するほぼ全ての情報を持ってると思ったからね。最初に操り、情報を送らせてから殺すにはうってつけだった」
美希「なるほどなの」
春香「どう? ここまで人間の死の前の行動を操ることができるんだよ。デスノートは」
美希「じゃあ、全部ここに書かれた通りになったってこと?」
春香「うん。これを書いてから五日後くらいに、私はここに書いてある情報を全部手に入れることができたからね」
美希「すごいの。デスノートってなんでもありなんだね」
春香「いや、なんでもかんでも操れるってわけじゃないよ。物理的に不可能な事をさせたり、その人が知りもしない情報を書かせたりすることはできない」
美希「そうなんだ。じゃあ万能ってわけじゃないんだね」
春香「まあでも逆に言えば、その人がやってもおかしくない行動ならほぼ完全に操れるから、実際上の不都合はほとんど無いけどね。たとえば『自殺』だって、ほぼ全ての人間にとって可能性がある事とされているから、死因として書けば有効だしね」
美希「へー。で、この轡儀って人は誰なの?」
春香「さっき言ってた黒井社長の側近の人だよ」
美希「ああ、春香が社長から名前だけは聞いてたっていう」
春香「そう。この人なら、黒井社長が持ってるのとほぼ同じ情報……つまりこの“765プロ潰し”計画に関するほぼ全ての情報を持ってると思ったからね。最初に操り、情報を送らせてから殺すにはうってつけだった」
美希「なるほどなの」
あれ?春香は側近の顔どうやってしったの?
春香は主犯は黒ちゃんで、黒ちゃんには側近がいるとしかしらなかった
社長に名前は聞いたがどうやって顔をしれたのか
春香は主犯は黒ちゃんで、黒ちゃんには側近がいるとしかしらなかった
社長に名前は聞いたがどうやって顔をしれたのか
春香「そして情報さえ送らせれば後は簡単……住所さえ合っていれば確実にうちの事務所に届くし、『はるるんの大ファンより』と書かれた封筒が『はるるん』宛てに出されていれば小鳥さんは何の疑いも持たずに私に渡してくれる。本名をノートに書くと私が死んじゃうからね」
美希「あー。それでこういう書き方なんだ」
春香「もちろん、防犯上の理由から封は一回開けられるけど……この内容が書かれた手紙が同封されていれば、小鳥さんもあえて私より先にUSBメモリの中身を見るようなことはしない」
美希「すごいの春香。それでまんまと“765プロ潰し”計画の情報を手に入れたってわけだね」
春香「まあね」
美希「でもこれ、何で『23日間以内』なの?」
春香「ああ、デスノートで死の前の行動を操れるのはノートに名前を書いた日から23日間以内だけなんだよ」
美希「へー。そうなんだ。よく知ってるね」
春香「レムが知る限りのルールをほぼ全部教えてもらったからね。ノートを実際に使い始める前に」
美希「ふーん。レムは随分優しいんだね」
レム「私もある意味ハルカのファンだからね。ジェラスの件もあるし、できる限りの協力はしてやりたいと思っている」
美希「同じ死神なのに、基本的にミキのことほったらかしなリュークとはえらい違いなの」
リューク「ククッ。俺は別にミキの敵でも味方でもないからな」
美希「あー。それでこういう書き方なんだ」
春香「もちろん、防犯上の理由から封は一回開けられるけど……この内容が書かれた手紙が同封されていれば、小鳥さんもあえて私より先にUSBメモリの中身を見るようなことはしない」
美希「すごいの春香。それでまんまと“765プロ潰し”計画の情報を手に入れたってわけだね」
春香「まあね」
美希「でもこれ、何で『23日間以内』なの?」
春香「ああ、デスノートで死の前の行動を操れるのはノートに名前を書いた日から23日間以内だけなんだよ」
美希「へー。そうなんだ。よく知ってるね」
春香「レムが知る限りのルールをほぼ全部教えてもらったからね。ノートを実際に使い始める前に」
美希「ふーん。レムは随分優しいんだね」
レム「私もある意味ハルカのファンだからね。ジェラスの件もあるし、できる限りの協力はしてやりたいと思っている」
美希「同じ死神なのに、基本的にミキのことほったらかしなリュークとはえらい違いなの」
リューク「ククッ。俺は別にミキの敵でも味方でもないからな」
美希「じゃあこれで春香は“765プロ潰し”計画の情報が一気に入手できて……って、あれ?」
春香「ん?」
美希「春香は、この黒井社長の側近の人の顔って知ってたの?」
春香「ううん、知らなかったよ。ホームページに写真が載ってたのは黒井社長だけだったしね」
美希「ってことは……」
春香「うん。だからこの人の顔は直接確認するしかなかった」
美希「直接って……961プロに行って、ってこと?」
春香「まあそういうことだね。要は張り込みですよ。張り込み」
美希「張り込みって、刑事ドラマとかでよく見る、あれ?」
春香「そう、あれ。オフの日や仕事の合間の空き時間とかを使って、961プロ本社の正面玄関が見える位置でひたすら張り込みしてたんだ。目当ての人物が現れるまでね」
美希「えっと……でも側近の人って、名前しか分からなかったんだよね? 春香は」
春香「うん」
美希「じゃあ実際にその人が現れても、その人がそうだって分からないんじゃない?」
春香「そこでこれですよ。これ」
(自分の目を指差す春香)
美希「目……あっ」
春香「そう。私は961プロへ張り込みをする前に、レムと目の取引をした」
美希「! ………」
春香「ん?」
美希「春香は、この黒井社長の側近の人の顔って知ってたの?」
春香「ううん、知らなかったよ。ホームページに写真が載ってたのは黒井社長だけだったしね」
美希「ってことは……」
春香「うん。だからこの人の顔は直接確認するしかなかった」
美希「直接って……961プロに行って、ってこと?」
春香「まあそういうことだね。要は張り込みですよ。張り込み」
美希「張り込みって、刑事ドラマとかでよく見る、あれ?」
春香「そう、あれ。オフの日や仕事の合間の空き時間とかを使って、961プロ本社の正面玄関が見える位置でひたすら張り込みしてたんだ。目当ての人物が現れるまでね」
美希「えっと……でも側近の人って、名前しか分からなかったんだよね? 春香は」
春香「うん」
美希「じゃあ実際にその人が現れても、その人がそうだって分からないんじゃない?」
春香「そこでこれですよ。これ」
(自分の目を指差す春香)
美希「目……あっ」
春香「そう。私は961プロへ張り込みをする前に、レムと目の取引をした」
美希「! ………」
春香「死神の目を持った人間は顔を見た人間の名前が分かる……。私はこの目を使って、可能な限り、961プロに出入りする人間の名前を確認し続けた」
美希「…………」
春香「そうして張り込みを始めてから……五日目くらいだったかな? ようやく、お目当ての名前を持つ人――つまり、黒井社長の側近――を見つけ、その人の顔を知ることができたってわけ」
美希「……なるほどね。でも春香、その為に残りの寿命の半分を……」
春香「まあね。でもこの人の為だけってわけじゃないよ。“765プロ潰し”計画に関与している人達の情報を得ても、その全員の顔まで分かるようになるとは限らなかったし」
春香「それにこの業界、皆が皆、本名で活動しているとも限らないしね。明らかな芸名を名乗ってる大手事務所の社長とかもいるし」
美希「それはまあ、そうかもしれないけど。でも……」
春香「あのね。美希」
美希「…………」
春香「確かに、名前が分かっている人の顔くらいなら、地道に調べていけばいつかは分かるかもしれない。あるいは芸名を使っている人の本名も」
春香「でも私には、その時間がもったいないの」
美希「……時間……」
美希「…………」
春香「そうして張り込みを始めてから……五日目くらいだったかな? ようやく、お目当ての名前を持つ人――つまり、黒井社長の側近――を見つけ、その人の顔を知ることができたってわけ」
美希「……なるほどね。でも春香、その為に残りの寿命の半分を……」
春香「まあね。でもこの人の為だけってわけじゃないよ。“765プロ潰し”計画に関与している人達の情報を得ても、その全員の顔まで分かるようになるとは限らなかったし」
春香「それにこの業界、皆が皆、本名で活動しているとも限らないしね。明らかな芸名を名乗ってる大手事務所の社長とかもいるし」
美希「それはまあ、そうかもしれないけど。でも……」
春香「あのね。美希」
美希「…………」
春香「確かに、名前が分かっている人の顔くらいなら、地道に調べていけばいつかは分かるかもしれない。あるいは芸名を使っている人の本名も」
春香「でも私には、その時間がもったいないの」
美希「……時間……」
春香「そんな時間があるなら、私は今しかできないことをしたい」
美希「今しかできないこと?」
春香「うん。たとえば少しでも多くの時間、皆と一緒にレッスンしたい。もっと多くのお仕事をこなしたい。そうやって可能な限り、アイドルとしての実力を磨きたい」
美希「春香」
春香「私がデスノートを使ってしようと思ったのは、あくまでも私達に害をなす人達を排除することだけ」
春香「そしてそれもすべては、正真正銘、本当の実力のみで――……トップアイドルになって、皆と一緒のステージに立ちたいから」
美希「…………」
春香「でもその為には圧倒的に時間が足りない。私がアイドルでいられる時間なんて、きっともう後何年も無い」
春香「だから、今の私には無駄にしていい時間なんて無い。今アイドルとして活動できる一週間を得る為なら、私は将来の十年を捨ててもいい」
美希「! …………」
春香「トップアイドルになれないまま50年を生きるより、トップアイドルになって25年で死ぬ方が、私は良い」
春香「ジェラスもきっと、それを望んでいると思うから」
美希「…………」
春香「私はそういう気持ちと覚悟で……レムと目の取引をしたの」
美希「……春香……」
美希「今しかできないこと?」
春香「うん。たとえば少しでも多くの時間、皆と一緒にレッスンしたい。もっと多くのお仕事をこなしたい。そうやって可能な限り、アイドルとしての実力を磨きたい」
美希「春香」
春香「私がデスノートを使ってしようと思ったのは、あくまでも私達に害をなす人達を排除することだけ」
春香「そしてそれもすべては、正真正銘、本当の実力のみで――……トップアイドルになって、皆と一緒のステージに立ちたいから」
美希「…………」
春香「でもその為には圧倒的に時間が足りない。私がアイドルでいられる時間なんて、きっともう後何年も無い」
春香「だから、今の私には無駄にしていい時間なんて無い。今アイドルとして活動できる一週間を得る為なら、私は将来の十年を捨ててもいい」
美希「! …………」
春香「トップアイドルになれないまま50年を生きるより、トップアイドルになって25年で死ぬ方が、私は良い」
春香「ジェラスもきっと、それを望んでいると思うから」
美希「…………」
春香「私はそういう気持ちと覚悟で……レムと目の取引をしたの」
美希「……春香……」
春香「で、話の続きだけど……」
美希「…………」
春香「……そうやって私は、まず黒井社長の側近の人を操って殺し、“765プロ潰し”計画の情報を得ることに成功した」
春香「得た情報の内容としては、社長さん伝いに聞いていた善澤さんの予想と同じだった。首謀者は黒井社長で、その利権にあずかろうとしている他の複数のアイドル事務所がそれに協力して、私達765プロを組織ぐるみで潰そうとしていた」
春香「運動会以降、急増した私達の仕事先での不自然なトラブル……不意打ち的な予定のキャンセルやダブルブッキング等、全部彼らの差し金だった」
美希「…………」
春香「そして961プロが件の投資会社を通じてうちに出資していたのも……前のプロデューサーさんがスパイとしてうちに送り込まれていたのも、すべて黒井社長の指示によるものだった」
春香「さらに黒井社長は、前のプロデューサーさんにうちでの仕事をいい加減にこなすように命じ、うちを内部からも崩壊させようとしていた。スパイと察知されないためのカモフラージュも兼ねてね」
美希「じゃあ、やっぱりわざとだったんだ。前のプロデューサーのあのテキトーな仕事ぶりは……」
春香「うん。そういうことになるね。もっとも私達に対するセクハラに関しては私が入手した情報にも記載が無かったから、おそらく前のプロデューサーさんの独断によるものだったんだろうと思うけど……」
美希「なるほどね。でも黒井社長は一体何のためにそこまで……」
春香「その動機は、復讐。かつて自分と袂を分かった高木社長に、自分の考え、やり方の正当性を見せつけ、敗北感を味わわせるため。……まあ、これもほぼ社長さんが予想していた通りだったってことだね」
美希「そんなことのために……」
春香「そして前のプロデューサーさんがうちの情報を持ち出し、黒井社長ら、“765プロ潰し”計画のメンバーに渡していたことも事実だった。それが計画を実行していく上での基礎情報として用いられていたことも」
美希「じゃあ本当に……善澤さんが予想していた通りだったんだね」
春香「そういうことだね」
美希「…………」
春香「……そうやって私は、まず黒井社長の側近の人を操って殺し、“765プロ潰し”計画の情報を得ることに成功した」
春香「得た情報の内容としては、社長さん伝いに聞いていた善澤さんの予想と同じだった。首謀者は黒井社長で、その利権にあずかろうとしている他の複数のアイドル事務所がそれに協力して、私達765プロを組織ぐるみで潰そうとしていた」
春香「運動会以降、急増した私達の仕事先での不自然なトラブル……不意打ち的な予定のキャンセルやダブルブッキング等、全部彼らの差し金だった」
美希「…………」
春香「そして961プロが件の投資会社を通じてうちに出資していたのも……前のプロデューサーさんがスパイとしてうちに送り込まれていたのも、すべて黒井社長の指示によるものだった」
春香「さらに黒井社長は、前のプロデューサーさんにうちでの仕事をいい加減にこなすように命じ、うちを内部からも崩壊させようとしていた。スパイと察知されないためのカモフラージュも兼ねてね」
美希「じゃあ、やっぱりわざとだったんだ。前のプロデューサーのあのテキトーな仕事ぶりは……」
春香「うん。そういうことになるね。もっとも私達に対するセクハラに関しては私が入手した情報にも記載が無かったから、おそらく前のプロデューサーさんの独断によるものだったんだろうと思うけど……」
美希「なるほどね。でも黒井社長は一体何のためにそこまで……」
春香「その動機は、復讐。かつて自分と袂を分かった高木社長に、自分の考え、やり方の正当性を見せつけ、敗北感を味わわせるため。……まあ、これもほぼ社長さんが予想していた通りだったってことだね」
美希「そんなことのために……」
春香「そして前のプロデューサーさんがうちの情報を持ち出し、黒井社長ら、“765プロ潰し”計画のメンバーに渡していたことも事実だった。それが計画を実行していく上での基礎情報として用いられていたことも」
美希「じゃあ本当に……善澤さんが予想していた通りだったんだね」
春香「そういうことだね」
そんな怪しい手紙付きのUSBなんてグロ画像とか入ってる可能性もあるし、渡す前に小鳥さんが中身チェックするだろ
美希「でも春香。それ、何で側近の人じゃなくて黒井社長でやらなかったの? 黒井社長なら最初から顔も名前も分かってたのに」
春香「……黒井社長は私達を一番苦しめてきた首謀者……いわば黒幕だからね。ただ殺すだけじゃ割に合わない。少なくとも私達765プロに十分な“償い”をしてもらってからじゃないと」
美希「“償い”……?」
春香「だからこそ、側近の人には“765プロ潰し”計画とは直接関係の無い『961プロダクションがこれまで行ってきた悪事』についての情報も送らせたわけだしね」
美希「? どういうことなの? 春香」
春香「まあ……そのへんについては後でまた詳しく話すよ」
美希「…………」
春香「ともあれそういう経緯で、私は“765プロ潰し”計画に関するほとんど全ての情報を得ることができ、どこの事務所の誰が計画に関与しているのかもほぼ完全に把握することができた」
春香「その中には顔のデータがある人もいれば無い人もいたけど……少なくとも計画の主要人物は皆、大手アイドル事務所の社長や会長ばかりで、何らかのメディアに顔が出てる人ばかりだった。だから、最初の時のように張り込みをする必要は無かった」
美希「そうなんだ」
春香「ただ、顔は分かっても芸名を使ってる人は何人かいたからね。やっぱり死神の目は持ってて正解だったよ」
美希「…………」
春香「そうして顔と名前が分かった計画の主要人物を……私は次々と事故死や自殺で消していった。その数は、最初の側近の人も含めると実に三か月で八人にも上った」
美希「……主要人物だけ? 関与した人全員じゃないんだ?」
春香「まあ別にそうしてもよかったんだけど、明らかに雑魚っぽい人を殺しても意味無いしね。それにあんまり多く殺して足がついても面倒だったし」
美希(春香が氷のような目をしているの)
春香「何か言った? 美希」
美希「ううん。なんでもないの。って……ん?」
春香「? 何?」
春香「……黒井社長は私達を一番苦しめてきた首謀者……いわば黒幕だからね。ただ殺すだけじゃ割に合わない。少なくとも私達765プロに十分な“償い”をしてもらってからじゃないと」
美希「“償い”……?」
春香「だからこそ、側近の人には“765プロ潰し”計画とは直接関係の無い『961プロダクションがこれまで行ってきた悪事』についての情報も送らせたわけだしね」
美希「? どういうことなの? 春香」
春香「まあ……そのへんについては後でまた詳しく話すよ」
美希「…………」
春香「ともあれそういう経緯で、私は“765プロ潰し”計画に関するほとんど全ての情報を得ることができ、どこの事務所の誰が計画に関与しているのかもほぼ完全に把握することができた」
春香「その中には顔のデータがある人もいれば無い人もいたけど……少なくとも計画の主要人物は皆、大手アイドル事務所の社長や会長ばかりで、何らかのメディアに顔が出てる人ばかりだった。だから、最初の時のように張り込みをする必要は無かった」
美希「そうなんだ」
春香「ただ、顔は分かっても芸名を使ってる人は何人かいたからね。やっぱり死神の目は持ってて正解だったよ」
美希「…………」
春香「そうして顔と名前が分かった計画の主要人物を……私は次々と事故死や自殺で消していった。その数は、最初の側近の人も含めると実に三か月で八人にも上った」
美希「……主要人物だけ? 関与した人全員じゃないんだ?」
春香「まあ別にそうしてもよかったんだけど、明らかに雑魚っぽい人を殺しても意味無いしね。それにあんまり多く殺して足がついても面倒だったし」
美希(春香が氷のような目をしているの)
春香「何か言った? 美希」
美希「ううん。なんでもないの。って……ん?」
春香「? 何?」
美希「事故死や自殺……? それに大手アイドル事務所の社長や会長ばかり……?」
春香「…………」
美希「あっ! じゃああれ、もしかして春香がやってたってことなの? アイドル事務所のお偉いさん達がばたばた死んじゃったっていう……」
春香「そうだよ! っていうか美希、気付くの遅いよ!」
美希「ご、ごめんなさいなの。そっか、そうだったんだ……」
春香「いやいや、もうとっくに気付いてるもんだと思ってたよ……ここまでの話の流れからして」
美希「あはは……。あっ、ってことはヨシダプロの社長さんも?」
春香「? ヨシダプロ?」
美希「ほら、ヨシダプロダクション。ミキが最近、そこの所属アイドルの弥海砂ちゃんって子と○×ピザのCMでコラボ出演した……」
春香「ああ、あそこね。うん、確かにあそこの社長も私が消したよ」
美希「……そうだったんだ」
春香「元々、ヨシダプロと961プロは密接な提携関係にあったみたいだね。よく同じ芸能企画のスポンサーになったりしてたみたい」
美希「そうなんだ。あっ、そうか。それで……」
春香「? 何?」
美希「えっと、うちの今のプロデューサー、海砂ちゃんのマネージャーと昔から知り合いだったみたいなの」
春香「そうなの?」
美希「うん。961プロに居た頃から、よくお互いに仕事先を紹介しあったりしてたって言ってた」
春香「ああ、なるほどね。まあ提携関係にある会社同士だから、社員間でも交流はあったんだろうね。もっとも、トップ同士の裏のつながりについては末端の社員は知らなかっただろうけど」
美希「? 裏のつながりって?」
春香「簡単に言うと、裏でグルになって弱小事務所をいじめたりとか、色々やってたみたい。たとえばさっき言った芸能企画のスポンサーの件でも、弱小事務所はスポンサーにさせないようにしたりとかね」
美希「……それって、黒井社長の側近の人に送らせたっていう『これまで961プロがしてきた悪事』の情報の一部?」
春香「そういうこと。まあでも、その海砂さんのマネージャーさんの事はよく知らないけど……少なくとも、うちの今のプロデューサーさんは信頼できると思うよ。側近の人に送らせた情報の中にも名前出てこなかったしね」
美希「そうなんだ。確かに今のところかなり良い人っぽい感じなの」
春香「…………」
美希「あっ! じゃああれ、もしかして春香がやってたってことなの? アイドル事務所のお偉いさん達がばたばた死んじゃったっていう……」
春香「そうだよ! っていうか美希、気付くの遅いよ!」
美希「ご、ごめんなさいなの。そっか、そうだったんだ……」
春香「いやいや、もうとっくに気付いてるもんだと思ってたよ……ここまでの話の流れからして」
美希「あはは……。あっ、ってことはヨシダプロの社長さんも?」
春香「? ヨシダプロ?」
美希「ほら、ヨシダプロダクション。ミキが最近、そこの所属アイドルの弥海砂ちゃんって子と○×ピザのCMでコラボ出演した……」
春香「ああ、あそこね。うん、確かにあそこの社長も私が消したよ」
美希「……そうだったんだ」
春香「元々、ヨシダプロと961プロは密接な提携関係にあったみたいだね。よく同じ芸能企画のスポンサーになったりしてたみたい」
美希「そうなんだ。あっ、そうか。それで……」
春香「? 何?」
美希「えっと、うちの今のプロデューサー、海砂ちゃんのマネージャーと昔から知り合いだったみたいなの」
春香「そうなの?」
美希「うん。961プロに居た頃から、よくお互いに仕事先を紹介しあったりしてたって言ってた」
春香「ああ、なるほどね。まあ提携関係にある会社同士だから、社員間でも交流はあったんだろうね。もっとも、トップ同士の裏のつながりについては末端の社員は知らなかっただろうけど」
美希「? 裏のつながりって?」
春香「簡単に言うと、裏でグルになって弱小事務所をいじめたりとか、色々やってたみたい。たとえばさっき言った芸能企画のスポンサーの件でも、弱小事務所はスポンサーにさせないようにしたりとかね」
美希「……それって、黒井社長の側近の人に送らせたっていう『これまで961プロがしてきた悪事』の情報の一部?」
春香「そういうこと。まあでも、その海砂さんのマネージャーさんの事はよく知らないけど……少なくとも、うちの今のプロデューサーさんは信頼できると思うよ。側近の人に送らせた情報の中にも名前出てこなかったしね」
美希「そうなんだ。確かに今のところかなり良い人っぽい感じなの」
美希「あ、でも春香。なんで死因を事故死や自殺にしたの? 心臓麻痺じゃなくて」
春香「だって同じ業界の人が急に何人も心臓麻痺で死んだりしたら怪しまれるでしょ。流石に」
美希「あー。まあ確かにそれはそうかもなの」
春香「ただ三か月で八人ってのはちょっと急ぎ過ぎだったかもね。結局『アイドル事務所関係者が短期間に相次いで死亡』って感じでニュースになっちゃったし」
美希「でも流石に誰も、あれが実は殺人事件だったなんて思ってなかったの」
春香「まあね。当時はまだキラもいなかったしね」
美希「! …………」
春香「……それから、前のプロデューサーさんの事だけど」
美希「…………」
春香「私は正直、前のプロデューサーさんを殺すかどうかは最後まで迷ってた。黒井社長が送り込んだスパイだし、セクハラの事もあったから……本心では一刻も早く殺してやりたかったけど」
春香「でも現実問題として、彼の父親の会社を通じて黒井社長がうちの事務所に出資をしている、という事実があったから」
美希「あー……確かに」
春香「もし彼が死ねば、黒井社長がうちに対する出資を続ける意味は無くなる。その出資は、私達に彼の振る舞いに口出しさせないようにするための、いわば口止め料としての意味しかなかったからね」
春香「そして少なくとも私がノートを手に入れた頃……つまり、ファーストライブが終わった直後の頃のうちの事務所は、まだその資金に頼らざるを得ない状況だった」
春香「でもそれから三か月……私が“765プロ潰し”計画の主要人物のほとんどを殺害したこともあってか、私達に対する妨害工作はほぼ無くなった」
春香「だって同じ業界の人が急に何人も心臓麻痺で死んだりしたら怪しまれるでしょ。流石に」
美希「あー。まあ確かにそれはそうかもなの」
春香「ただ三か月で八人ってのはちょっと急ぎ過ぎだったかもね。結局『アイドル事務所関係者が短期間に相次いで死亡』って感じでニュースになっちゃったし」
美希「でも流石に誰も、あれが実は殺人事件だったなんて思ってなかったの」
春香「まあね。当時はまだキラもいなかったしね」
美希「! …………」
春香「……それから、前のプロデューサーさんの事だけど」
美希「…………」
春香「私は正直、前のプロデューサーさんを殺すかどうかは最後まで迷ってた。黒井社長が送り込んだスパイだし、セクハラの事もあったから……本心では一刻も早く殺してやりたかったけど」
春香「でも現実問題として、彼の父親の会社を通じて黒井社長がうちの事務所に出資をしている、という事実があったから」
美希「あー……確かに」
春香「もし彼が死ねば、黒井社長がうちに対する出資を続ける意味は無くなる。その出資は、私達に彼の振る舞いに口出しさせないようにするための、いわば口止め料としての意味しかなかったからね」
春香「そして少なくとも私がノートを手に入れた頃……つまり、ファーストライブが終わった直後の頃のうちの事務所は、まだその資金に頼らざるを得ない状況だった」
春香「でもそれから三か月……私が“765プロ潰し”計画の主要人物のほとんどを殺害したこともあってか、私達に対する妨害工作はほぼ無くなった」
美希「確かに……ファーストライブの後はそういうのはほとんど無かったような気がするの。まあ、前のプロデューサーの適当な仕事ぶりとセクハラは相変わらずだったから、やっぱりどうしても、そっちの方に意識が向いちゃってはいたけど……」
春香「そう。要するに外圧は収まり、また以前のような事務所内部の問題だけが残った」
春香「そしてライブで勢いをつけた私達は、妨害が無くなったこともあり一気に人気が上昇した」
美希「うん。ファーストライブの後は本当に世界が変わったみたいだったの。次から次へと新しいお仕事が舞い込んできて……」
春香「そうだね。だから私も思った。『もうそろそろ、プロデューサーさんを殺してもいいんじゃないか?』って」
美希「! …………」
春香「仮にこの人が死んで、うちの事務所に対する例の出資が無くなっても……もう、うちの事務所は十分やっていけるんじゃないか。ファーストライブの前に社長さんが言ってた、『黒井側の出資がなくなっても持ちこたえられるよう、力をつけられるようにすればいい』という言葉は、もう現実のものになっているんじゃないか、って」
美希「…………」
春香「ただそうは言っても、ファーストライブが終わってからまだ三か月ほどしか経過していない。もう少し様子を見てからでも―――そんな事を考えていた矢先だった。突然、前のプロデューサーさんが心臓麻痺で死んだ」
美希「…………」
春香「美希が、殺した」
美希「! …………」
春香「念の為、もう一度だけ確認するけど……それで間違い無いんだよね? 美希」
美希「……うん」
春香「そしてそのすぐ後に現れた“キラ”」
美希「…………」
春香「やっぱりこれも……美希なんだよね?」
美希「…………」
春香「…………」
美希「……うん」
春香「…………」
春香「そう。要するに外圧は収まり、また以前のような事務所内部の問題だけが残った」
春香「そしてライブで勢いをつけた私達は、妨害が無くなったこともあり一気に人気が上昇した」
美希「うん。ファーストライブの後は本当に世界が変わったみたいだったの。次から次へと新しいお仕事が舞い込んできて……」
春香「そうだね。だから私も思った。『もうそろそろ、プロデューサーさんを殺してもいいんじゃないか?』って」
美希「! …………」
春香「仮にこの人が死んで、うちの事務所に対する例の出資が無くなっても……もう、うちの事務所は十分やっていけるんじゃないか。ファーストライブの前に社長さんが言ってた、『黒井側の出資がなくなっても持ちこたえられるよう、力をつけられるようにすればいい』という言葉は、もう現実のものになっているんじゃないか、って」
美希「…………」
春香「ただそうは言っても、ファーストライブが終わってからまだ三か月ほどしか経過していない。もう少し様子を見てからでも―――そんな事を考えていた矢先だった。突然、前のプロデューサーさんが心臓麻痺で死んだ」
美希「…………」
春香「美希が、殺した」
美希「! …………」
春香「念の為、もう一度だけ確認するけど……それで間違い無いんだよね? 美希」
美希「……うん」
春香「そしてそのすぐ後に現れた“キラ”」
美希「…………」
春香「やっぱりこれも……美希なんだよね?」
美希「…………」
春香「…………」
美希「……うん」
春香「…………」
というか美希が春香裁かな
出来ないなら美希が“ただの人殺し”になる訳だし
出来ないなら美希が“ただの人殺し”になる訳だし
お互いに名前と顔を知ってるから、やろうと思えばすぐにでも殺れる状況なんだよな
どっちかが裏切れば確実にもう片方は死ぬだろうな
どっちかが裏切れば確実にもう片方は死ぬだろうな
美希が春香の名前を書けるかはともかく、その逆は十分あり得る
トップアイドルを目指すなら、今は仲間でもいずれ邪魔になる存在だし
トップアイドルを目指すなら、今は仲間でもいずれ邪魔になる存在だし
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