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元スレ美希「デスノート」
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目があるのは抑止力になるはずだから春香の察知力、思考力次第ではまだ粘れるかも
あと死神というL側が全く予想のつかない存在の動きにもよるがリュークはいつも通りだろうしレムは春香に対しては原作におけるミサ程の思い入れは無さそう
あと死神というL側が全く予想のつかない存在の動きにもよるがリュークはいつも通りだろうしレムは春香に対しては原作におけるミサ程の思い入れは無さそう
ノート拾ってない月ならこれで当然
むしろデスノートを認知した後でもノートを使う奴は許せない思考だぞ
白も黒もねーよ、月は元々父親に次いで正義感の塊みたいな奴
最初にノートを拾ったのが月だった場合でしか神になろうとしない
むしろデスノートを認知した後でもノートを使う奴は許せない思考だぞ
白も黒もねーよ、月は元々父親に次いで正義感の塊みたいな奴
最初にノートを拾ったのが月だった場合でしか神になろうとしない
天才だなぁ
思慮深さが段違いだ
唯一の懸念はこの話がキラ対Lである以上コロッと殺されかねないこと
思慮深さが段違いだ
唯一の懸念はこの話がキラ対Lである以上コロッと殺されかねないこと
月は退屈+音原田とシブタクを殺した自分を正当化するためキラになっただけだからなぁ
キラ事件の操作なら退屈しないだろうしこのままなら試しにデスノート使ったら人死んだ的な状況にはならんだろうし
キラ事件の操作なら退屈しないだろうしこのままなら試しにデスノート使ったら人死んだ的な状況にはならんだろうし
>>810
僕が新世界の神となる
僕が新世界の神となる
>>811
いや僕が新世界のアイドルとなる
いや僕が新世界のアイドルとなる
高学歴運動神経抜群コミュ力天元突破イケメンの月がアイドルやったら余裕でトップやろなぁ
【一時間後・都内某ホテル】
(ホテルの一室のドアの前に立つLと月)
L「この部屋が捜査本部です」
月「こんな所で捜査していたのか」
L「はい。警察内でも独自にキラ事件を追っている方はおられますが……私と共に捜査をする意思のある方にはここに来てもらっています」
月「じゃあずっとこのホテルで?」
L「いえ。何日かおきに都内のホテルを移動しています。ただ最終的にはひとつの所に腰を据えて捜査すべきと考えていますので、現在、捜査本部が入る高層ビルを建設しているところです。あと四か月ほどで完成する予定です」
月「なるほど。今は仮の住まいってわけか」
L「はい。少し不自由はありますがご容赦下さい」
月「構わないよ。キラを追うならこれくらい用心深い方が良い」
L「ご理解頂きありがとうございます。では、こちらへ」
ガチャッ
L「月くんをお連れしました」
総一郎「! ライト」
月「父さん」
総一郎「…………」
月「そんな顔をしないでくれ。父さん。これは僕の意思で決めたことなんだ」
総一郎「ライト。しかし……」
L「まあ折角こうして来て頂いたわけですし、とりあえずは挨拶をお願いします。月くん」
月「ああ。えっと……夜神月です。今後、この捜査本部で捜査協力させて頂きます。よろしくお願いします」
相沢「相沢です」
模木「模木です」
星井父「星井です」
松田「松田です。覚えてる? 月くん。前に一度、お家に行かせてもらったことがあるんだけど」
月「松田さん……ああ、覚えてます。確か、僕が中学生の頃でしたよね」
松田「そうそう。早いなあ、あの月くんがもう大学生だなんて……あっ、遅くなったけど大学合格おめでとう」
月「ありがとうございます」
L「そして、私が……」スッ
(着けていた面を外すL)
L「『竜崎』こと……Lです。どうぞよろしくお願いします」
(ホテルの一室のドアの前に立つLと月)
L「この部屋が捜査本部です」
月「こんな所で捜査していたのか」
L「はい。警察内でも独自にキラ事件を追っている方はおられますが……私と共に捜査をする意思のある方にはここに来てもらっています」
月「じゃあずっとこのホテルで?」
L「いえ。何日かおきに都内のホテルを移動しています。ただ最終的にはひとつの所に腰を据えて捜査すべきと考えていますので、現在、捜査本部が入る高層ビルを建設しているところです。あと四か月ほどで完成する予定です」
月「なるほど。今は仮の住まいってわけか」
L「はい。少し不自由はありますがご容赦下さい」
月「構わないよ。キラを追うならこれくらい用心深い方が良い」
L「ご理解頂きありがとうございます。では、こちらへ」
ガチャッ
L「月くんをお連れしました」
総一郎「! ライト」
月「父さん」
総一郎「…………」
月「そんな顔をしないでくれ。父さん。これは僕の意思で決めたことなんだ」
総一郎「ライト。しかし……」
L「まあ折角こうして来て頂いたわけですし、とりあえずは挨拶をお願いします。月くん」
月「ああ。えっと……夜神月です。今後、この捜査本部で捜査協力させて頂きます。よろしくお願いします」
相沢「相沢です」
模木「模木です」
星井父「星井です」
松田「松田です。覚えてる? 月くん。前に一度、お家に行かせてもらったことがあるんだけど」
月「松田さん……ああ、覚えてます。確か、僕が中学生の頃でしたよね」
松田「そうそう。早いなあ、あの月くんがもう大学生だなんて……あっ、遅くなったけど大学合格おめでとう」
月「ありがとうございます」
L「そして、私が……」スッ
(着けていた面を外すL)
L「『竜崎』こと……Lです。どうぞよろしくお願いします」
月「……随分あっさり取るんだな」
L「え?」
月「いや、その面」
L「ああ、はい。今現在、私をLだと知っているのは、この捜査本部に居る皆さんと……月くんだけですから」
月「……なるほど。つまり竜崎は、ここの皆にはずっと以前から“L”として顔を晒していたが、今日まで死なずに生きていた……」
L「はい。ですので今日以降、私が死んだら……」
月「僕がキラってわけか」
L「はい」
松田「? 月くんがキラ? 何の話をしてるんです? 竜崎」
相沢「もしこのタイミングで竜崎が死んだら、今日竜崎の顔を見て“L”だと認識した月くんにキラとしての疑いがかかるってことだろ」
松田「いやいや……月くんがキラだなんて、そんなことあるわけないじゃないっすか。相沢さん、今までの捜査の間寝てたんすか?」
相沢「……お前もう黙ってろ」
総一郎「竜崎」
L「すみません。夜神さん。私も別に月くんをキラだと思っているわけではありません。ただ、ひとつの可能性として……」
総一郎「そうではない。私が言っているのは、息子がこの捜査本部に加わるということについてだ」
月「父さん。さっきも言ったように、これは僕の意思で……」
総一郎「ライト。お前はこれから勉強して警察庁に入るんだ。その後でも遅くないじゃないか」
月「それは……」
総一郎「それに何より、この捜査には命の危険が伴う。刑事局長として、そして父親として……まだ学生のお前をこの捜査本部に入れることには賛成できない」
月「……父さん……」
L「月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「さっき大学で言っていましたよね? 『これまでも報道された情報をもとに、独自にキラ事件を追っていた』と」
月「ああ」
L「では……現時点での月くんのキラ事件に対する考え、推理を聞かせてもらえませんか?」
総一郎「! …………」
L「その内容によっては夜神さんの気が変わるかもしれませんし……また変わらなくとも、今、月くんが推理している内容をここのメンバーに伝えることで、キラ事件の捜査が何かしら進展するかもしれませんので」
月「ああ。それは別に構わないが」
L「よろしいですね? 夜神さん」
総一郎「……いいだろう。ただしあくまで、捜査の参考情報としてライトの話を聞くだけだ」
L「ありがとうございます。それでは月くん、お願いします」
月「分かった」
L「え?」
月「いや、その面」
L「ああ、はい。今現在、私をLだと知っているのは、この捜査本部に居る皆さんと……月くんだけですから」
月「……なるほど。つまり竜崎は、ここの皆にはずっと以前から“L”として顔を晒していたが、今日まで死なずに生きていた……」
L「はい。ですので今日以降、私が死んだら……」
月「僕がキラってわけか」
L「はい」
松田「? 月くんがキラ? 何の話をしてるんです? 竜崎」
相沢「もしこのタイミングで竜崎が死んだら、今日竜崎の顔を見て“L”だと認識した月くんにキラとしての疑いがかかるってことだろ」
松田「いやいや……月くんがキラだなんて、そんなことあるわけないじゃないっすか。相沢さん、今までの捜査の間寝てたんすか?」
相沢「……お前もう黙ってろ」
総一郎「竜崎」
L「すみません。夜神さん。私も別に月くんをキラだと思っているわけではありません。ただ、ひとつの可能性として……」
総一郎「そうではない。私が言っているのは、息子がこの捜査本部に加わるということについてだ」
月「父さん。さっきも言ったように、これは僕の意思で……」
総一郎「ライト。お前はこれから勉強して警察庁に入るんだ。その後でも遅くないじゃないか」
月「それは……」
総一郎「それに何より、この捜査には命の危険が伴う。刑事局長として、そして父親として……まだ学生のお前をこの捜査本部に入れることには賛成できない」
月「……父さん……」
L「月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「さっき大学で言っていましたよね? 『これまでも報道された情報をもとに、独自にキラ事件を追っていた』と」
月「ああ」
L「では……現時点での月くんのキラ事件に対する考え、推理を聞かせてもらえませんか?」
総一郎「! …………」
L「その内容によっては夜神さんの気が変わるかもしれませんし……また変わらなくとも、今、月くんが推理している内容をここのメンバーに伝えることで、キラ事件の捜査が何かしら進展するかもしれませんので」
月「ああ。それは別に構わないが」
L「よろしいですね? 夜神さん」
総一郎「……いいだろう。ただしあくまで、捜査の参考情報としてライトの話を聞くだけだ」
L「ありがとうございます。それでは月くん、お願いします」
月「分かった」
月「キラ事件……今最も世間で注目を集めている、犯罪者だけが次々と心臓麻痺で死んでいくという奇怪な事件だが……」
月「この事件が起こるよりも前から、僕は別の事件についても独自に推理をしていた」
L「別の事件、ですか?」
月「ああ。昨年8月頃から11月頃にかけて、アイドル事務所の関係者ばかりが相次いで事故や自殺で亡くなったという……あの事件だ」
L「!」
松田「それって……」
月「三か月間で八人……全く無関係の者同士であればまだしも、同じ業界の、それも社長や会長といった一定以上の地位を持った者達ばかりが事故や自殺で死亡……普通に考えて、これがただの偶然だとはとても思えない。事実、ワイドショーなどでも何者かの陰謀によるものではないか、といった有識者の見解がしばしば伝えられていた」
月「もっともその後、入れ代わるようにキラ事件が起こったので、こちらの事件の報道はすっかり影を潜めてしまったけどね」
L「…………」
月「しかし僕はこの事件――仮に、アイドル事務所関係者連続死亡事件と呼ぶが――については、やはりただの偶然ではなく、人為的に起こされたものではないかとずっと疑っていた」
月「サスペンスドラマでもよくあるだろう? 事故死や自殺に見せかけて人を殺す……なんて手口は」
松田「確かに……」
月「何よりこの事件の場合、『複数のアイドル事務所の社長や会長』ばかりが死亡しているのだから……これがもし人為的なものだと仮定した場合、自然とその動機、そして犯人像は絞られることになる」
月「すなわち、犯人像として最も想定しやすいのは同じ業界のライバル事務所。そしてその動機は、『同業者のトップを殺して勢いを削ぎ、相対的に自らの事務所を躍進させよう』という目論みと考えられる」
月「そうすると、次にあたりをつけるのは、アイドル事務所関係者連続死亡事件と同時期に勢いを伸ばしたアイドル事務所が無いかどうか、という点になるが……」
月「ここまで考えたとき、僕はすぐにピンときた。『もしかして、あの事務所じゃないか?』と」
松田「? あの事務所って?」
月「株式会社765プロダクションです」
一同「!」
L「…………」
月「この事件が起こるよりも前から、僕は別の事件についても独自に推理をしていた」
L「別の事件、ですか?」
月「ああ。昨年8月頃から11月頃にかけて、アイドル事務所の関係者ばかりが相次いで事故や自殺で亡くなったという……あの事件だ」
L「!」
松田「それって……」
月「三か月間で八人……全く無関係の者同士であればまだしも、同じ業界の、それも社長や会長といった一定以上の地位を持った者達ばかりが事故や自殺で死亡……普通に考えて、これがただの偶然だとはとても思えない。事実、ワイドショーなどでも何者かの陰謀によるものではないか、といった有識者の見解がしばしば伝えられていた」
月「もっともその後、入れ代わるようにキラ事件が起こったので、こちらの事件の報道はすっかり影を潜めてしまったけどね」
L「…………」
月「しかし僕はこの事件――仮に、アイドル事務所関係者連続死亡事件と呼ぶが――については、やはりただの偶然ではなく、人為的に起こされたものではないかとずっと疑っていた」
月「サスペンスドラマでもよくあるだろう? 事故死や自殺に見せかけて人を殺す……なんて手口は」
松田「確かに……」
月「何よりこの事件の場合、『複数のアイドル事務所の社長や会長』ばかりが死亡しているのだから……これがもし人為的なものだと仮定した場合、自然とその動機、そして犯人像は絞られることになる」
月「すなわち、犯人像として最も想定しやすいのは同じ業界のライバル事務所。そしてその動機は、『同業者のトップを殺して勢いを削ぎ、相対的に自らの事務所を躍進させよう』という目論みと考えられる」
月「そうすると、次にあたりをつけるのは、アイドル事務所関係者連続死亡事件と同時期に勢いを伸ばしたアイドル事務所が無いかどうか、という点になるが……」
月「ここまで考えたとき、僕はすぐにピンときた。『もしかして、あの事務所じゃないか?』と」
松田「? あの事務所って?」
月「株式会社765プロダクションです」
一同「!」
L「…………」
松田「765プロって……なんで?」
月「はい。松田さんは一度会っていると思いますが……僕には、この四月に中学三年になったばかりの妹がいます。名前は夜神粧裕」
松田「ああ、粧裕ちゃんか。うんうん、覚えてるよ」
総一郎「? 粧裕が何か関係あるのか? ライト」
月「……父さんは、自分の娘ともっと会話をした方がいいかもしれないね」
総一郎「…………」
月「まあ、ここで答えを勿体ぶっても仕方がないから言うが……実は、粧裕の昨年のクラスの友達に、現役のアイドルの子がいたんだ」
松田「えっ!」
月「その子の名は、高槻やよい。765プロダクション所属のアイドルだ」
L「! …………」
松田「や、やよいちゃんが……粧裕ちゃんのクラスの友達!?」
総一郎「そ……そうだったのか」
月「知らなかっただろう? 父さん」
総一郎「うむ……」
月「そして粧裕は元々、無類のアイドル好き……常日頃から、やれ流河旱樹だ、やれジュピターだと目を輝かせている」
月「そんな粧裕が、同じクラスの友達がアイドルをやっていて、興味を持たないはずがない……おかげで僕は、まだ765プロのアイドル達が売れ始める前から、彼女らの話を粧裕からしょっちゅう聞かされる羽目になっていた」
月「だから僕は、昨年の8月に行われた765プロのファーストライブのことも、それを機に765プロの人気が一気に上昇したことも……粧裕経由で聞いていた」
相沢「そうか。それで月くんは……」
月「はい。昨年の8月といえば、まさにアイドル事務所関係者連続死亡事件が始まった時期にあたります」
月「ただもちろん、765プロの人気が急上昇したのはファーストライブの成功によるものとみるのが普通だろうし、アイドル事務所関係者連続死亡事件とはたまたまタイミングが重なっただけということも十分考えられる」
月「しかしそれでも、もし仮に……この事件が、何者かの陰謀によって起こされたものなのだとしたら……それは、765プロ関係者によるものなのかもしれない。あくまでも憶測の域は出ないものの、僕は一旦そのような推理をした」
月「また、この事件では765プロ関係者の犠牲者はいなかったということもあったしね」
L「…………」
月「はい。松田さんは一度会っていると思いますが……僕には、この四月に中学三年になったばかりの妹がいます。名前は夜神粧裕」
松田「ああ、粧裕ちゃんか。うんうん、覚えてるよ」
総一郎「? 粧裕が何か関係あるのか? ライト」
月「……父さんは、自分の娘ともっと会話をした方がいいかもしれないね」
総一郎「…………」
月「まあ、ここで答えを勿体ぶっても仕方がないから言うが……実は、粧裕の昨年のクラスの友達に、現役のアイドルの子がいたんだ」
松田「えっ!」
月「その子の名は、高槻やよい。765プロダクション所属のアイドルだ」
L「! …………」
松田「や、やよいちゃんが……粧裕ちゃんのクラスの友達!?」
総一郎「そ……そうだったのか」
月「知らなかっただろう? 父さん」
総一郎「うむ……」
月「そして粧裕は元々、無類のアイドル好き……常日頃から、やれ流河旱樹だ、やれジュピターだと目を輝かせている」
月「そんな粧裕が、同じクラスの友達がアイドルをやっていて、興味を持たないはずがない……おかげで僕は、まだ765プロのアイドル達が売れ始める前から、彼女らの話を粧裕からしょっちゅう聞かされる羽目になっていた」
月「だから僕は、昨年の8月に行われた765プロのファーストライブのことも、それを機に765プロの人気が一気に上昇したことも……粧裕経由で聞いていた」
相沢「そうか。それで月くんは……」
月「はい。昨年の8月といえば、まさにアイドル事務所関係者連続死亡事件が始まった時期にあたります」
月「ただもちろん、765プロの人気が急上昇したのはファーストライブの成功によるものとみるのが普通だろうし、アイドル事務所関係者連続死亡事件とはたまたまタイミングが重なっただけということも十分考えられる」
月「しかしそれでも、もし仮に……この事件が、何者かの陰謀によって起こされたものなのだとしたら……それは、765プロ関係者によるものなのかもしれない。あくまでも憶測の域は出ないものの、僕は一旦そのような推理をした」
月「また、この事件では765プロ関係者の犠牲者はいなかったということもあったしね」
L「…………」
月「そしてその後、アイドル事務所関係者連続死亡事件と入れ代わるようにキラ事件が起き……世間の注目は完全にこちらに移った」
月「犯罪者ばかりが『心臓麻痺』という死因で何十人も死んでいく『キラ事件』……これは事故死や自殺とは違い、普通に考えて他人が偽装できるような死因ではない。またその犠牲者は世界中に存在している……その全てを同一の人間、ないし集団が直接手を下して行っているとは到底考えられない」
月「また、これが人為的なものではないという可能性……たとえば、『犯罪者』という属性を持った者だけが罹患するウィルスが自然界に存在している可能性……などというのも正直考え難い」
月「そうであるとすれば、これはもう、『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく心臓麻痺で殺すことができる』という超能力のような力を持った何者かが行っている連続殺人事件……そう考えるしかない」
月「そこでL……竜崎は、キラ事件開始当初、リンド・L・テイラーという男を自らの代役に立て、その男をその何者かに殺させることで、その人物の存在を証明しようとしたが……結局、その試みは失敗に終わった。そうだな? 竜崎」
L「……はい。結果的に、あの生中継からは何も得られませんでした。皆さんご存知の通りです」
月「だが、その後も犯罪者ばかりが次々と心臓麻痺で死んでいることから……もはやこの事件が、何者かの意思にもとづいて行われている連続殺人事件であることは間違い無いものと考えられる。したがって……この事件を起こしている者を世間の呼び名に倣って『キラ』と呼ぶなら、キラは必ずどこかに存在している……そういうことになる」
月「そこで僕は、このキラ事件についても独自に推理を行うことにした」
L「…………」
月「まず、キラは何者なのかという点だが……キラ事件の犠牲者の共通点は、顔と名前が報道された犯罪者であるということと、そのいずれもが心臓麻痺で死んでいるということのみ……強いて言うなら、最初の犠牲者が新宿の通り魔だったことと、殺された犯罪者の大多数が日本に集中していることから、おそらくキラは日本にいるのだろうと考えられるが、それ以上の事は分からない」
L「……よく、最初の犠牲者が新宿の通り魔だということに気が付きましたね。あれはまだキラ事件が広く世間に認知される前の事件でしたが」
月「ああ……僕も当時は気付いていなかったけどね。でも独自にキラ事件を追い始めてからはすぐに思い当たったよ。世界中の大犯罪者が一気に裁かれた時期の直前に、心臓麻痺で死んでいた犯罪者は他にいなかったからね」
L「なるほど」
月「しかしここまでの情報だけだと、キラが日本にいるということ以外は何も分からない。だがそこで、僕は先ほどの事件――アイドル事務所関係者連続死亡事件――との関連性を思いついた」
松田「? どういうこと? 月くん」
月「この二つの事件には、実は二つの共通点があったんだ。まず一点目は、いずれも特定の属性を持った者だけが犠牲となっていること。すなわちキラ事件の方は犯罪者であり、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方は文字通りアイドル事務所の関係者」
月「そして二点目は、いずれも『最初の犠牲者』から殺しの実験のような要素が読み取れること。この点、キラ事件の最初の犠牲者は、さっきも言ったように新宿の通り魔だが……その直後に世界中の大犯罪者が一気に殺されたということを考えると、この通り魔はまさに殺しの実験台に使われたとみるのが自然だ」
松田「りゅ、竜崎と全く同じ推理ですね……」
相沢「ああ……」
L「…………」
月「犯罪者ばかりが『心臓麻痺』という死因で何十人も死んでいく『キラ事件』……これは事故死や自殺とは違い、普通に考えて他人が偽装できるような死因ではない。またその犠牲者は世界中に存在している……その全てを同一の人間、ないし集団が直接手を下して行っているとは到底考えられない」
月「また、これが人為的なものではないという可能性……たとえば、『犯罪者』という属性を持った者だけが罹患するウィルスが自然界に存在している可能性……などというのも正直考え難い」
月「そうであるとすれば、これはもう、『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく心臓麻痺で殺すことができる』という超能力のような力を持った何者かが行っている連続殺人事件……そう考えるしかない」
月「そこでL……竜崎は、キラ事件開始当初、リンド・L・テイラーという男を自らの代役に立て、その男をその何者かに殺させることで、その人物の存在を証明しようとしたが……結局、その試みは失敗に終わった。そうだな? 竜崎」
L「……はい。結果的に、あの生中継からは何も得られませんでした。皆さんご存知の通りです」
月「だが、その後も犯罪者ばかりが次々と心臓麻痺で死んでいることから……もはやこの事件が、何者かの意思にもとづいて行われている連続殺人事件であることは間違い無いものと考えられる。したがって……この事件を起こしている者を世間の呼び名に倣って『キラ』と呼ぶなら、キラは必ずどこかに存在している……そういうことになる」
月「そこで僕は、このキラ事件についても独自に推理を行うことにした」
L「…………」
月「まず、キラは何者なのかという点だが……キラ事件の犠牲者の共通点は、顔と名前が報道された犯罪者であるということと、そのいずれもが心臓麻痺で死んでいるということのみ……強いて言うなら、最初の犠牲者が新宿の通り魔だったことと、殺された犯罪者の大多数が日本に集中していることから、おそらくキラは日本にいるのだろうと考えられるが、それ以上の事は分からない」
L「……よく、最初の犠牲者が新宿の通り魔だということに気が付きましたね。あれはまだキラ事件が広く世間に認知される前の事件でしたが」
月「ああ……僕も当時は気付いていなかったけどね。でも独自にキラ事件を追い始めてからはすぐに思い当たったよ。世界中の大犯罪者が一気に裁かれた時期の直前に、心臓麻痺で死んでいた犯罪者は他にいなかったからね」
L「なるほど」
月「しかしここまでの情報だけだと、キラが日本にいるということ以外は何も分からない。だがそこで、僕は先ほどの事件――アイドル事務所関係者連続死亡事件――との関連性を思いついた」
松田「? どういうこと? 月くん」
月「この二つの事件には、実は二つの共通点があったんだ。まず一点目は、いずれも特定の属性を持った者だけが犠牲となっていること。すなわちキラ事件の方は犯罪者であり、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方は文字通りアイドル事務所の関係者」
月「そして二点目は、いずれも『最初の犠牲者』から殺しの実験のような要素が読み取れること。この点、キラ事件の最初の犠牲者は、さっきも言ったように新宿の通り魔だが……その直後に世界中の大犯罪者が一気に殺されたということを考えると、この通り魔はまさに殺しの実験台に使われたとみるのが自然だ」
松田「りゅ、竜崎と全く同じ推理ですね……」
相沢「ああ……」
L「…………」
月「そして次に、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方だが……こちらも実は、最初の犠牲者にだけ、後に死亡した七人とは違う特性があった」
月「同事件の最初の犠牲者は、株式会社961プロダクション取締役・轡儀柳次……彼より後の犠牲者は、皆、社長や会長ばかりなのに、彼だけがただの平取締役……とすればこれも――あくまでも、この事件自体が人為的に起こされたものだったという仮定の下での話だが――後に社長や会長らを殺すための実験台だった、とみれなくもない」
L「……事故死や自殺に上手くみせかけて殺すことができるかどうかの実験台……ということですか? しかしそれなら実験などせず、最初から本命を狙ってやった方がいいような気もしますが……」
月「ああ、確かにそうだ。『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく心臓麻痺で殺すことができる』という能力ならまだしも、普通に事故死や自殺に偽装するだけであれば、多く殺せば殺すだけ足がつきやすくなる……」
月「それなら竜崎の言うように、最初から本命の社長や会長を狙って殺した方が良い。たとえ偽装が失敗しても、殺すという目的は果たせるのだから」
松田「? でも月くんの推理だと、この事件の最初の犠牲者……961プロの平取締役も、実験台として殺されたっていう見方なんですよね? ってことは……」
月「そう。理由は後に述べるが……僕はこのアイドル事務所関係者連続死亡事件についても、キラと似た能力……つまり、『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく事故死や自殺で殺すことができる』という能力を持つ者によって起こされたのではないかと考えている」
L「! …………」
月「こんな発想、この事件だけを単独で追っていては絶対に出てこなかっただろうが……しかし現実に、キラ事件という『離れた場所にいる他人を心臓麻痺で殺すことができる』という能力による殺人事件が起きている以上、それと似た能力を持つ者がいてもおかしくないのではないかと思った」
月「そしてもしそうであるとすれば、アイドル事務所関係者連続死亡事件の犯人は、予定より多少多くの人間を殺したところで足がつく危険は少ないと考え、最初に961プロの平取締役を実験台として殺した……そう考えることも不自然ではない。『離れた場所にいる他人を事故死や自殺で殺すことができる』という能力を確かめるためにね」
L「しかし……その論理には少々飛躍がありませんか? 先ほど月くん自身が言っていたように、『心臓麻痺』は事故死や自殺と違い、普通に考えて他人が偽装できる死因ではありません。しかし事故死や自殺の場合はそうではない……そうであるにもかかわらず、それをキラの能力と似た能力によるものだと推論するのは……」
月「ああ、確かにその点は竜崎の言うとおりだ。しかしそれは、あくまでもアイドル事務所関係者連続死亡事件だけが単独で起こった場合の話……ここで少し考えてみてほしい。アイドル事務所の関係者ばかりが短期間に相次いで事故や自殺で亡くなった……これだけでも十分不可解なのに、時期的にそれとほぼ入れ代わるような形で、今度はキラ事件の発生……さらに、両事件は犠牲者の死因という点でこそ異なるものの、それぞれ特定の属性を持つ者だけが犠牲となっていること、そして最初の犠牲者が殺しの実験台のようにみえること、といった共通点がある」
L「…………」
月「時期的な連続性に加え、これら二つの共通点……ここまで材料が揃っているのに、単に『犠牲者の死因が異なる』というだけの理由で両事件を全く無関係なものと位置付ける方が、僕にとってはむしろ違和感がある」
月「よって僕は、この両事件は、『離れた場所にいる他人を心臓麻痺で殺すことができる』という能力、および『離れた場所にいる他人を事故死や自殺で殺すことができる』という能力……いやむしろ、それらの手段を任意に選択して行使できる能力……そのような能力を持った者、ないし集団によってなされた、全体として一個の連続殺人事件……その可能性が最も高いと考えている」
月「そしてこれこそが、僕がアイドル事務所関係者連続死亡事件についても、キラと似た能力を持つ者によって起こされたのではないかと考える理由だ」
L「……では、月くんの推理によると、アイドル事務所関係者連続死亡事件もキラ事件と同様、人為的に起こされたものであり……かつ、両事件の犯人は同一人物、または同一の集団である……と?」
月「同事件の最初の犠牲者は、株式会社961プロダクション取締役・轡儀柳次……彼より後の犠牲者は、皆、社長や会長ばかりなのに、彼だけがただの平取締役……とすればこれも――あくまでも、この事件自体が人為的に起こされたものだったという仮定の下での話だが――後に社長や会長らを殺すための実験台だった、とみれなくもない」
L「……事故死や自殺に上手くみせかけて殺すことができるかどうかの実験台……ということですか? しかしそれなら実験などせず、最初から本命を狙ってやった方がいいような気もしますが……」
月「ああ、確かにそうだ。『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく心臓麻痺で殺すことができる』という能力ならまだしも、普通に事故死や自殺に偽装するだけであれば、多く殺せば殺すだけ足がつきやすくなる……」
月「それなら竜崎の言うように、最初から本命の社長や会長を狙って殺した方が良い。たとえ偽装が失敗しても、殺すという目的は果たせるのだから」
松田「? でも月くんの推理だと、この事件の最初の犠牲者……961プロの平取締役も、実験台として殺されたっていう見方なんですよね? ってことは……」
月「そう。理由は後に述べるが……僕はこのアイドル事務所関係者連続死亡事件についても、キラと似た能力……つまり、『離れた場所にいる他人を、直接手を下すことなく事故死や自殺で殺すことができる』という能力を持つ者によって起こされたのではないかと考えている」
L「! …………」
月「こんな発想、この事件だけを単独で追っていては絶対に出てこなかっただろうが……しかし現実に、キラ事件という『離れた場所にいる他人を心臓麻痺で殺すことができる』という能力による殺人事件が起きている以上、それと似た能力を持つ者がいてもおかしくないのではないかと思った」
月「そしてもしそうであるとすれば、アイドル事務所関係者連続死亡事件の犯人は、予定より多少多くの人間を殺したところで足がつく危険は少ないと考え、最初に961プロの平取締役を実験台として殺した……そう考えることも不自然ではない。『離れた場所にいる他人を事故死や自殺で殺すことができる』という能力を確かめるためにね」
L「しかし……その論理には少々飛躍がありませんか? 先ほど月くん自身が言っていたように、『心臓麻痺』は事故死や自殺と違い、普通に考えて他人が偽装できる死因ではありません。しかし事故死や自殺の場合はそうではない……そうであるにもかかわらず、それをキラの能力と似た能力によるものだと推論するのは……」
月「ああ、確かにその点は竜崎の言うとおりだ。しかしそれは、あくまでもアイドル事務所関係者連続死亡事件だけが単独で起こった場合の話……ここで少し考えてみてほしい。アイドル事務所の関係者ばかりが短期間に相次いで事故や自殺で亡くなった……これだけでも十分不可解なのに、時期的にそれとほぼ入れ代わるような形で、今度はキラ事件の発生……さらに、両事件は犠牲者の死因という点でこそ異なるものの、それぞれ特定の属性を持つ者だけが犠牲となっていること、そして最初の犠牲者が殺しの実験台のようにみえること、といった共通点がある」
L「…………」
月「時期的な連続性に加え、これら二つの共通点……ここまで材料が揃っているのに、単に『犠牲者の死因が異なる』というだけの理由で両事件を全く無関係なものと位置付ける方が、僕にとってはむしろ違和感がある」
月「よって僕は、この両事件は、『離れた場所にいる他人を心臓麻痺で殺すことができる』という能力、および『離れた場所にいる他人を事故死や自殺で殺すことができる』という能力……いやむしろ、それらの手段を任意に選択して行使できる能力……そのような能力を持った者、ないし集団によってなされた、全体として一個の連続殺人事件……その可能性が最も高いと考えている」
月「そしてこれこそが、僕がアイドル事務所関係者連続死亡事件についても、キラと似た能力を持つ者によって起こされたのではないかと考える理由だ」
L「……では、月くんの推理によると、アイドル事務所関係者連続死亡事件もキラ事件と同様、人為的に起こされたものであり……かつ、両事件の犯人は同一人物、または同一の集団である……と?」
月「ああ。僕はそう考えている。そして今まで述べてきたことに加え、先ほどから話に出ている『両事件の死因の違い』も、この考えの論拠になりうると考えている」
L「と、いいますと?」
月「まず、アイドル事務所関係者連続死亡事件の犠牲者の死因が事故死や自殺であるという点だが……仮にこの事件の犯人が、キラ事件と同様、『心臓麻痺で人を殺せる』という能力を持っていたと考えた場合……『なぜ、心臓麻痺ではなく、事故死や自殺で殺したのか』という疑問が生じる」
月「しかし、これについては答えは簡単。心臓麻痺で殺せば、今のキラ事件と同様……とまではいかなくとも、確実にそれに近いレベルで、世間の注目を浴びることになるからだ。事故死や自殺ならまだ『偶然の連続』でも一応の説明がつくが、『心臓麻痺』ともなるとそうはいかないからね」
月「そして注目を浴びるのを避けたのは、単純に足がつくのを恐れたから……つまり犠牲者の共通点、そしてこの事件によって何らかの利益を得ている者……などを辿っていけば、いずれは犯人の身元につながる可能性があったからだと考えられる。……さっき、僕がそう推理してみせたように」
L「…………」
月「しかし結果的に、三か月で八人ものアイドル事務所関係者が死亡したことで、この事件はニュースとなり、世間の注目を集める事態となってしまった。そこで犯人としては、その注目を逸らすために、また別の事件を起こす必要が生じた。それが……」
松田「キラ事件!」
月「そう。犯罪者ばかりが『心臓麻痺』で次々と死んでいく……その注目度はアイドル事務所関係者連続死亡事件とは段違いだ。世の中の関心は完全にキラ事件の方に移り……今ではもう、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方はほとんど誰も覚えていないだろう」
月「また言うまでもなく、キラ事件の方では報道された犯罪者しか殺していないから……どんなに報道されても足がつくことはない」
月「これが、僕の考えるアイドル事務所関係者連続死亡事件およびキラ事件の推理。そして最初に述べたように、アイドル事務所関係者連続死亡事件の犯人としては、765プロダクションの関係者を一応疑うことができるので……両事件の犯人が同一人物、または同一の集団だと仮定するなら……キラ事件の犯人も、765プロダクションの関係者ではないかと推理できる」
L「! …………」
月「もっとも、これが単独犯なのか複数犯なのか……というところまでは僕には分からないけどね。事務所ぐるみでの組織的な犯罪、という線も十分考えられるし」
月「そして僕は、次に、自分の推理の裏付けを取るべく、765プロダクションについて調べてみることにした。同プロダクション所属アイドルの高槻やよいを友人に持つ粧裕からそれとなく話を聞いてみたり、自分でもネットを使って情報を検索したりね」
月「しかし様々な情報を集積してはみたものの、これといって、何か黒い噂がある事務所のようには思えなかった。よって僕は、両事件の犯人が同一人物、または同一の集団であるとしても、それは765プロとは無関係の者なのかもしれない……とも思うようになっていた」
月「……最初に述べたように、昨年の8月以降、765プロの人気が上がっているのは、単純にファーストライブが成功したことによるもの……ということで十分説明はつくしね」
月「しかしそんな中……僕は、粧裕から予想外の相談を受けた」
L「? 相談? 何のですか?」
月「この春から受験生になる、高槻やよいと……同じ事務所の所属アイドル・天海春香の家庭教師をしてもらえないか、という相談だ」
L「!」
L「と、いいますと?」
月「まず、アイドル事務所関係者連続死亡事件の犠牲者の死因が事故死や自殺であるという点だが……仮にこの事件の犯人が、キラ事件と同様、『心臓麻痺で人を殺せる』という能力を持っていたと考えた場合……『なぜ、心臓麻痺ではなく、事故死や自殺で殺したのか』という疑問が生じる」
月「しかし、これについては答えは簡単。心臓麻痺で殺せば、今のキラ事件と同様……とまではいかなくとも、確実にそれに近いレベルで、世間の注目を浴びることになるからだ。事故死や自殺ならまだ『偶然の連続』でも一応の説明がつくが、『心臓麻痺』ともなるとそうはいかないからね」
月「そして注目を浴びるのを避けたのは、単純に足がつくのを恐れたから……つまり犠牲者の共通点、そしてこの事件によって何らかの利益を得ている者……などを辿っていけば、いずれは犯人の身元につながる可能性があったからだと考えられる。……さっき、僕がそう推理してみせたように」
L「…………」
月「しかし結果的に、三か月で八人ものアイドル事務所関係者が死亡したことで、この事件はニュースとなり、世間の注目を集める事態となってしまった。そこで犯人としては、その注目を逸らすために、また別の事件を起こす必要が生じた。それが……」
松田「キラ事件!」
月「そう。犯罪者ばかりが『心臓麻痺』で次々と死んでいく……その注目度はアイドル事務所関係者連続死亡事件とは段違いだ。世の中の関心は完全にキラ事件の方に移り……今ではもう、アイドル事務所関係者連続死亡事件の方はほとんど誰も覚えていないだろう」
月「また言うまでもなく、キラ事件の方では報道された犯罪者しか殺していないから……どんなに報道されても足がつくことはない」
月「これが、僕の考えるアイドル事務所関係者連続死亡事件およびキラ事件の推理。そして最初に述べたように、アイドル事務所関係者連続死亡事件の犯人としては、765プロダクションの関係者を一応疑うことができるので……両事件の犯人が同一人物、または同一の集団だと仮定するなら……キラ事件の犯人も、765プロダクションの関係者ではないかと推理できる」
L「! …………」
月「もっとも、これが単独犯なのか複数犯なのか……というところまでは僕には分からないけどね。事務所ぐるみでの組織的な犯罪、という線も十分考えられるし」
月「そして僕は、次に、自分の推理の裏付けを取るべく、765プロダクションについて調べてみることにした。同プロダクション所属アイドルの高槻やよいを友人に持つ粧裕からそれとなく話を聞いてみたり、自分でもネットを使って情報を検索したりね」
月「しかし様々な情報を集積してはみたものの、これといって、何か黒い噂がある事務所のようには思えなかった。よって僕は、両事件の犯人が同一人物、または同一の集団であるとしても、それは765プロとは無関係の者なのかもしれない……とも思うようになっていた」
月「……最初に述べたように、昨年の8月以降、765プロの人気が上がっているのは、単純にファーストライブが成功したことによるもの……ということで十分説明はつくしね」
月「しかしそんな中……僕は、粧裕から予想外の相談を受けた」
L「? 相談? 何のですか?」
月「この春から受験生になる、高槻やよいと……同じ事務所の所属アイドル・天海春香の家庭教師をしてもらえないか、という相談だ」
L「!」
しかしアイドル2人の家庭教師をしてくれと依頼されるとか……これが東大トップ合格の力か……
全国模試1位だからな
狙おうと思えば東大どころかハーバード大やオックスフォード大、カリフォルニア大くらい簡単に行けるだろうな
狙おうと思えば東大どころかハーバード大やオックスフォード大、カリフォルニア大くらい簡単に行けるだろうな
龍崎が連れてきた月に、竜崎が推理力を披露して有用性を証明するのを提案しても
事前に竜崎が月に情報流して打ち合わせしてる可能性があると思うんだが
総一郎じゃそこまで頭が回らないっていうか、そこまで味方の竜崎を疑えないか。その善性こそLが信頼したものだし
事前に竜崎が月に情報流して打ち合わせしてる可能性があると思うんだが
総一郎じゃそこまで頭が回らないっていうか、そこまで味方の竜崎を疑えないか。その善性こそLが信頼したものだし
>>829
メリットは月の推理力がどうであれ月を捜査本部に入れることが可能になるだ
俺たちは神視点だから月がLに匹敵することも、月が765プロと関わりがあることも、Lが765プロに送るスパイに高い能力を求めてることも知ってるけどな
とにかくLは765プロに月を送り込みたい、捨て駒で構わない、ちょうどいいのがいたけけど身内の息子で反対があるという状況は日本警察の連中視点なら持っていいんだ
実際にLは捨て駒使ってテレビでキラを煽った実績もある。だから月の推理力を持って捜査本部を納得させるなら、月の推理の情報・発想にLの息がかかってないのが前提でないと証明にならない
メリットは月の推理力がどうであれ月を捜査本部に入れることが可能になるだ
俺たちは神視点だから月がLに匹敵することも、月が765プロと関わりがあることも、Lが765プロに送るスパイに高い能力を求めてることも知ってるけどな
とにかくLは765プロに月を送り込みたい、捨て駒で構わない、ちょうどいいのがいたけけど身内の息子で反対があるという状況は日本警察の連中視点なら持っていいんだ
実際にLは捨て駒使ってテレビでキラを煽った実績もある。だから月の推理力を持って捜査本部を納得させるなら、月の推理の情報・発想にLの息がかかってないのが前提でないと証明にならない
仕方ないとはいえ、メタすぎるよなぁ
まぁそう推理しないと話が進まないのも事実だが
普通なら犯罪者が心臓麻痺で次々死んだら陰謀論とか出ると思う
しかし
いきなり特殊能力者の存在に飛躍するのはやはり大人の事情ですかね
まぁそう推理しないと話が進まないのも事実だが
普通なら犯罪者が心臓麻痺で次々死んだら陰謀論とか出ると思う
しかし
いきなり特殊能力者の存在に飛躍するのはやはり大人の事情ですかね
駒には違いないが、推理力を偽証する意味はないと思うんだけど。
下手すりゃそこから芋づる式から全滅しかねないのに。
メタ的ツッコミしてたらキリないよ。
下手すりゃそこから芋づる式から全滅しかねないのに。
メタ的ツッコミしてたらキリないよ。
これもう月が魅上ポジになってない限り詰みだろ
後は閣下の悪あがきを見るだけのターン
後は閣下の悪あがきを見るだけのターン
まー心臓麻痺以外でアイドル関係者を殺しちゃった春香の後から犯罪者裁き始めちゃった美希のせいだわな
始めから手を組んでいたらこんなことにはならなかった
更に言うならレムに便乗してデスノート落としたリュークのせい
リュークは責任取ってLと月殺せ
始めから手を組んでいたらこんなことにはならなかった
更に言うならレムに便乗してデスノート落としたリュークのせい
リュークは責任取ってLと月殺せ
春香との美術館デートで、春香の死を乗り越えたミキミキが覚醒して、Lに大勝利するところまで見えた
>>844
リュークどうやってLの顔を知るんだよ
リュークどうやってLの顔を知るんだよ
出来るなら、最後は二人が追いつめられた時に、ノートが完全に焼却されて、二人共記憶がなくなり、警察に逮捕されないエンドでお願いしたいわ
原作の月は「新世界の神になること」と「Lに勝ち、[ピーーー]こと」が絶対目標だったけど
美希も春香もその点にはそこまで固執してないだろうからいざとなれば所有権放棄して記憶は消せるし証拠も残らない
最悪それでうやむやでも逃げ切ることはできなくもないと思う
L&月側がデスノートの存在を知ったうえでノートを使ってるところを抑えられるかどうかだな
美希も春香もその点にはそこまで固執してないだろうからいざとなれば所有権放棄して記憶は消せるし証拠も残らない
最悪それでうやむやでも逃げ切ることはできなくもないと思う
L&月側がデスノートの存在を知ったうえでノートを使ってるところを抑えられるかどうかだな
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